ROEを高めるために

資本効率の向上と資金効率の最適化
売上高
1,017,784
(百万円)
前期比
989,308
2.9% 989,308
989,308
日本ハムグループは、キャッシュ・フロー創出力の拡大と ROE を高めることが株主重視の経営であり、
企業価値の
1,029,694
953,616
増大につながるものと考えています。
ROE を高めるため、売上拡大と収益性向上のための成長戦略および資本収益性向上のための資本戦略を推進し
てまいります。さらには、資金効率を高めるため資産の効率性(資産回転率)も向上させます。
経営方針のひとつ「資本効率の向上と資金効率の最適化」を実現するため、「事業戦略」と 「財務戦略 ・ 資本戦略」
をバランスよく機能させてまいります。
ROEを高めるために
新中計パートⅢ
2010(3月期)
2011(3月期)
実績
2012(3月期)
実績
(百万円)
実績
2014(3月期)
計画
ROE
ROE
ROE
26,513 8.0%
7.0%
17,769
以上
前期比
20.1%
33,175
33,175
24,855
0.0
0.0
0.0
利益の最大化と利益率の向上
資産効率の向上
0.0
0.0%
株主資本のマネジメント
0.0
● 営業利益率をまずは 4%へ
● 選択と集中による総資産回
る収益力の向上
● 機動的な自己株式取得に
転率の向上
● 基軸事業の強化と拡大によ
よる総還元性向の向上
● 棚卸資産を適正水準に
●シェアアップ
● 最適資本・負債構成の実現
新中計パートⅢ
2010
2011(3月期)
3月期)
●(
事業領域の拡大と海外事業
実績
実績
の積極展開
2
計画
目指す姿
新中計パートⅣ
最終年度計画
4.1%
21,417
資本戦略・ROE
向上のための施策
2013(3月期)
実績
新中計パートⅢ
最終年度実績
営業利益
新中計パートⅣ
新中計パートⅣ
2012(3月期)
実績
2013(3月期)
実績
2014(3月期)
計画
2
計画
● 税金費用の低減
株主還元とROE 経営による株主価値向上
新中計パートⅣの目標
当面の間一株当たり
配当金 16 円を下限に
配当性向
30 %
株主資本
利益率
ROE7 %
=
当期純利益率
2.0%
総還元性向
を高める
財務レバレッジ
× 総資産回転率
1.8 回 × 1.95 倍
株主還元と
ROE 経営による株主価値向上
畑
佳秀
新中計パートⅣの目標
取締役常務執行役員
41.5
グループ経営本部長、経理財務部・IT 戦略部担当
24
配当性向
30 %
当面の間一株当たり
配当金 16 円を下限に
総資産回転率
(回)
総還元性向
を高める
40.2
40.5
3
38.4
売上高
1,017,784
(百万円)
前期比
1,029,694
2.9%
989,308
953,616
989,308
989,308
989,308
ROE を高めるために
新中計パートⅢ
2010(3月期)
2011(3月期)
新中計パートⅣ
2012(3月期)
2013(3月期)
資本効率の向上と資金効率の最適化
実績
実績
実績
実績
2014(3月期)
財務戦略と資本戦略の方針
計画
計画
2015(3月期)
計画
資本収益性の指標となる ROE を高めるために何より優
財務戦略および資本戦略の基本方針は、有利子負債と
先すべきことは、利益の最大化と利益率の向上です。「経
キャッシュ・フローのバランスや安全性を担保しつつ、
営業利益
営資源の重点配分」の方針の下、基軸事業の強化による収
営業利益率
また資金効
資本収益性指標である ROE を高めること、
26,513 率を高めキャッシュ・フローを極大化することです。
益の拡大、事業領域の拡大および海外事業の積極展開等
(百万円)
(%)
前期比
33,175
4.0 %
33,175
33,175 加重平均資本コスト(WACC)を低減する最適資
20.1% また、
により営業利益の最大化と営業利益率を向上することが最
21,417
も重要なことだと考えています。あわせて、
17,769
24,855営業外損益の
本・負債構成(D/E レシオ)も追求した財務戦略および資
改善や法人税率を低減するための取り組みも必要であると
0.0
本戦略を推進してまいります。現段階の財務状態におい
認識しています。グループ全体での税務戦略と海外事業
0.0
0.0
ては、D/E レシオ 0.5 程度が最適資本・負債構成に近い水
の積極展開にあわせた国際税務戦略を推進してまいりま
準と認識しています。
す。さらには、一株当たりの株主価値と ROE の向上を目的
資金調達については、金融・資本市場における多様な
として、自己株式の取得をキャッシュ・フローや財政状態を
調達手段の中から、経営戦略のベクトルに合致した有利
0.0%
新中計パートⅢ
勘案しつつ機動的に実施してまいります。 2013 年 3 月期は
2010(3月期)
2011(3月期)
2012(3月期)
期末自己株式数は
実績
実績
1実績
6 0 億円の自己株式の取得を実施し、
0.0
0.0
を目指す
新中計パートⅣ
な調達方法を選択します。また、
外部格付け機関による
2013(3月期)
2014(3月期)
2015(3月期)
資金調達条件の優位性を高
実績 格付けの向上にも取り組み、
計画
計画
計画
2 9,4 6 6,5 3 2 株となり、資本収益性を高めました。
めて、調達コストを低減します。
資金効率性を高めるため、総資産回転率を向上させま
新中期経営計画パートⅣの 3 ヵ年キャッシュ・フロー計
す。とりわけ棚卸資産や売上債権等の回転日数を短縮し、
画は、営 業キャッシュ・フロー 1,3 4 0 億 円を創 出し、投 資
運転資本のキャッシュ・コンバージョン・サイクルの改
株主還元とROE 経営による株主価値向上
善に取り組みます。
新中計パートⅣの目標 2 0 1 3 年 3 月期の棚卸資産回転日数
キャッシュ・フローは 1,1 3 0 億円のキャッシュアウト、フリー・
キャッシュ・フローは210億円としています。投資キャッシュ・
は約 4 0 日となりましたが、SCM 改革推進による棚卸資
フローの計 画には、収 益 拡 大のための 3 ヵ年の設 備 投 資
当面の間一株当たり
総還元性向
配当性向
産の上流集約、
棚卸資産の適正管理等の物流の改革によ
配当金 16 円を下限に
を高める
30 %
り回転日数を短縮します。
1,0 0 0 億円に加え、事業領域拡大のための政策投資枠と
して 3 0 0 億円を含めています。フリー・キャッシュ・フロー
これらの施策を
「経営資源の重点配分」の経営方針に
株主資本
2 1 0 億 円と政 策 投 資 枠 3 0 0 億 円をあわせた 5 1 0 億 円を
2.0%
従い、より高いレベルで実施するよう、
2 0 11.95
4 年倍
3 月期か
1.8 回
ROE7 %
ら新たな業績管理制度を導入します。
持続的成長のための投資、配当方針に従った株主還元お
利益率
=
当期純利益率
×
総資産回転率
×
財務レバレッジ
よび有利子負債の返済に適正に振りむけてまいります。
まず、投資判断についての新たな基準や事業の見直し基
準を導入し、投資効率や事業の継続性についての検証を
株主還元とROE 経営による株主価値向上
精緻化します。投資採算性指標に基づいた投資の厳選を
新中計パートⅣの目標
行うことで、資金の適正配分と収益性の向上を実現します。
総資産回転率
棚卸資産回転日数
(回)
(日)
41.5
40.2
40.5
当面の間一株当たり
総還元性向
配当性向
また、
運転資金や設備投資資金など投下資本に対する資
配当金 16 円を下限に
を高める
30 %
本コストを適用した月次業績管理や、棚卸資産の月次管理
39.7
40.1
38.4
を徹底することで、資産および資金効率の向上を図ります。
株主資本
=
当期純利益率
× 総資産回転率 × 財務レバレッジ
利益率
「見える化」
さらには、
IT を有効活用した経営情報の
2.0%
1.95 倍 に
1.8 回
ROE7 %
よるレビューを実施することで、 グループ経営の効率性
および資金効率を高めてまいります。
1.7
2008
1.7
2009
1.6
1.7
1.7
1.7
2010
2011
2012
2013
25