Press release Sanofi-aventis 2008 年 10 月 17 日 本資料は、サノフィ・アベンティス社(フランス、パリ)が10月14日(現地時間)に発表したプレスリリースを 日本語に翻訳・編集したものです。本資料の正式言語はフランス語・英語であり、その内容および解釈につい ては両言語が優先します。http://www.sanofi-aventis.comをご参照ください。 サノフィ・アベンティス、結核に対する闘いに 向けて TB アライアンスとの業務提携を開始 -結核治療薬の開発促進を目指してフランス、パリ-2008 年 10 月 14 日-サノフィ・アベンティスと結核(TB)治療薬開発のための世界同盟 (“TB アライアンス”)は、結核治療薬の発見、開発および臨床使用の促進に向けた業務提携契約を締結し たことを発表しました。TB アライアンスは、新しい結核治療薬の開発を目的とした非営利の製品開発パート ナーシップです。 サノフィ・アベンティスと TB アライアンスの業務提携契約締結は、国際結核肺疾患予防連合がフランス、パリ で開催する第 39 回肺の健康に関する世界会議において発表されました。 TB アライアンスとの業務提携契約は、より即効性があり、薬剤感受性結核菌株および薬剤耐性結核菌株に 対してより効果的な新しい結核治療薬の開発を求める大きなニーズに応えることを目的としています。 世界中で毎年 150 万人以上が結核で死亡しています。現在の結核治療薬は 40 年以上も前に開発された ものであり、薬剤感受性結核の場合は 6~9 カ月間、薬剤耐性結核の場合は最大 24 カ月間治療を継続し なければなりません。長期間に及ぶ厳しい治療スケジュールは多くの患者さんに過度の負担を強いることか ら、結果的に治療が不完全になったり、一貫性に欠けたりすることによって、薬剤耐性の発生や治療の失敗、 あるいは死亡を引き起こす可能性があります。 サノフィ・アベンティスは、1960 年代前半にリファンピシンを発見したのをはじめとして、数種類の抗結核薬 を販売しています。インパクト TB イニシアティブを通じて、高品質の薬剤を安価で提供するとともに、結核に 対する新たな治療的アプローチの研究にも積極的に取り組んでいます。最も先進的なアプローチの一つと して、現在米国で使用されている抗生物質のリファペンチンを含む新しい結核レジメンの安全性と有効性を 評価するプログラムを計画しています。動物試験において、リファペンチンを含む特定のレジメンが結核治 療を短縮する可能性が非常に高いことが明らかになっています。 TB アライアンスは、世界中の公的・民間パートナーと協力することによって、結核治療薬候補の最も包括的 なポートフォリオの開発をリードしています。TB アライアンスのパイプラインは、実用化に近い段階にある 2 種類の結核治療薬候補をはじめとして 12 種類の化合物を有しています。 今回の契約の下、サノフィ・アベンティスと TB アライアンスの両組織は、それぞれのプロジェクトに関する情 報を共有し、結核治療薬研究の進展に関する知見を交換する予定です。さらに、発展途上国における関連 1/3 〒163-1488 東京都新宿区西新宿 3-20-2 東京オペラシティタワー www.sanofi-aventis.co.jp 規制やアクセス方法、臨床試験能力に関する戦略についても両者で協議します。これらの活動を通じて、 将来的な共同開発の可能性に向けて新たな道が開けると思われます。 TB アライアンスのプレジデント兼 CEO であるジェローム・プレムルー(Jerome Premmereur)博士は次のよう に述べています。「今回のサノフィ・アベンティスとの業務提携は、『より即効性があり、より効果的で、かつ安 価な結核治療薬レジメンを可能な限り早く利用可能にする』という目標達成に向けて、科学やビジネスのリ ーダーと手を結ぶという TB アライアンスのコミットメントを明確に示すものです」 サノフィ・アベンティスの医薬品へのアクセス(Access to Medicines)担当バイスプレジデント、ロベール・セ バッグ(Robert Sebbag)博士は次のように述べています。「TB アライアンスが有する薬剤開発に関する専門 的知識に裏付けされたパートナーシップによって、私たちのどちらにおいてもより迅速な新薬開発が可能に なります。サノフィ・アベンティスの医薬品へのアクセス部門が実施する結核プログラムであるインパクト TB の 目的は、すべての患者さんが入手しやすい価格の新薬を提供することですが、これこそ私たちが TB アライ アンスと共有するビジョンです」 サノフィ・アベンティスの創薬研究担当シニア・バイスプレジデント、ジャン・マルク・エルベール(Jean-Marc Herbert)は次のように述べています。「サノフィ・アベンティスは、研究開発を通じて結核と闘う新薬の発見に 向けて全力で取り組んでいます。したがって、新化合物発見をリードする存在として結核治療分野において 高く評価されている TB アライアンスと緊密な協力体制を構築できることは、サノフィ・アベンティスにとって大 変光栄なことです」 *** TB アライアンスについて 結核(TB)治療薬開発のための世界同盟(“TB アライアンス”)は、非営利の製品開発パートナーシップです。 TB アライアンスの活動の目的は、より即効性があり、薬剤感受性結核菌株および薬剤耐性結核菌株により 効果的で、抗レトロウイルス療法を現在受けている HIV-TB 患者に対する同療法との互換性があり、さらに 潜伏感染に対する治療法を改善する新しい結核治療薬の発見および開発を促進することです。 世界中の官民のパートナーと協力することによって、TB アライアンスはこれまでも結核治療薬候補の最も包 括的なポートフォリオの開発をリードしています。加えて、承認された新レジメンを必要としている結核患者さ んに対して、安価な提供、治療への適切な導入、および容易な入手を確実に実現するよう全力で取り組ん でいます。TB アライアンスは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ロックフェラー財団、アイリッシュ・エイド(アイルラ ンド政府の開発プログラム)、オランダ外務省(DGIS)、英国国際開発省(DFID)および米国国際開発庁 (USAID)の資金援助を受けて運営しています。結核治療薬の開発および TB アライアンスの詳細について は、www.tballiance.org をご覧ください。 サノフィ・アベンティスについて 世界をリードする製薬企業の一社であるサノフィ・アベンティスは、医薬品の創薬発見・開発・販売を通じて、 人々の生活の質の向上に取り組んでいます。 サノフィ・アベンティスは、パリ(Euronext: SAN)およびニューヨーク(NYSE:SNY)に上場しています。 今後の見通しに関する記述 このプレスリリースには、1995 年民間有価証券訴訟改正法(修正を含む)でいう「今後の見通しに関する記 述」が含まれています。今後の見通しに関する記述とは、歴史的事実を述べるものではない記述です。これ らの記述には、財務計画と予測ならびにそれらの根拠となる前提、将来の事象、事業、製品およびサービス に関する計画、目標、意向および期待に関する記述、ならびに、将来の実績に関する記述が含まれます。 一般的に、今後の見通しに関する記述は、「予想」、「期待」、「見込み」、「予定」、「予測」、「計画」などの表 現によって識別されます。サノフィ・アベンティスの経営陣はそのような今後の見通しに関する記述に反映さ れた予想を妥当と考えますが、投資家は今後の見通しに関する情報と記述がさまざまなリスクと不確実性の 影響を受けやすく、それらの多くが予測困難であり、通常サノフィ・アベンティスが制御できず、そのために実 際の結果と進展が、今後の見通しに関する情報と記述の中で表現された、暗示された、または予測されたも 2/3 のとは大幅に異なる可能性があることに注意して下さい。これらのリスクおよび不確実性には、サノフィ・アベ ンティスの 2007 年 12 月 31 日終了事業年度フォーム 20-F 年次報告書の「リスク要因」および「今後の見 通しに関する記述」項目を含む、サノフィ・アベンティスが作成した SEC および AMF に対する公の届け出の 中で議論されているかまたは特定されているものに付随する不確実性とその他の事項が含まれます。サノフ ィ・アベンティスは、適用法によって義務付けられている場合を除き、今後の見通しに関する情報または記述 の更新または見直しを行う義務を負うものではありません。 3/3
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