Media Information FTSE グループ、USGBC、NAREIT 共同業界初・投資可能なグリーンプロパティインデックスを開発ニューヨーク、ロンドン、シドニー、東京、香港、2012年11月15日: FTSEグループ、全米不動産投資信託協会（NAREIT）、米国グリーンビルディング協会（USGBC）は業界初となる個人・機関投資家が投資可能なグリーン・プロパティ・インデックスを三社共同で開発した事を14日発表した。三社のコラボレーションにより、米国不動産インデックス、REIT市場、建築環境基準それぞれのグローバルマーケットリーダーの専門知識を駆使した開発が可能となった。お客様にご提供できる最終調整に入った同インデックスは「グリーン・プロパティ」を明確に定義した上で、USGBCが開発した基準に則って査定された不動産資産から構成されている。投資家にとっては、体系化されたアプローチでグリーン・プロパティ率をモデルに組み込み、リスクや利回りを分析する事が可能となる。不動産資産の査定やポートフォリオ管理する上で持続可能性を組み込む新たなツールとなり、グリーン・インデックスに紐付けされた金融商品も提供可能となった。新シリーズとして立ち上げられる同インデックスは、米国不動産マーケットの主要ベンチマークであるFTSE NAREITインデックスシリーズに、USGBCのグリーンデータ（LEEDと Energy Starレイティング）を適応して開発された。USGBCはLEED（一定環境基準を元にグリーン建築を国際的に認証するプログラム）を開発し、この分野におけるパイオニアとして知られる非営利団体で、メンバーコミュニティに属する多様な団体から支持されてきた。今日、FTSEのグローバル不動産インデックスのユニバースは1.07兆ドルにも達する。米国 REITはこのうちの48％を占め、5120億ドルに相当する。グリーン・プロパティ・インデックスは環境基準に対する達成度を第三者機関によって認証するLEED（14,300件）とEnergy Star（18,400件）の分析結果を元に作られている。これらの商業不動産物件は合わせて50億平方フィート（4.65億平方メートル）の面積に値する。USGBCは一日に平均して1,500万平方フィートの不動産を認証している。 LEEDとEnergy Starの詳細は、gbig.orgにて、“REIT”と検索してご参照下さい。 21世紀、人類が直面する気候変動問題、それに伴う資源の枯渇や環境浸食の問題は経済システムのあり方を変えていく上での重要なドライバーとなる。その為、気候変動問題に伴うリスクをいかに軽減していくか、その手法を探る投資家が近年増加している。建設・不動産業は、こうした変化が起こりうる産業の一つだ。世界の主要資源を大量に消費する建設・不動産業は、低炭素経済（温室効果ガスを軽減した経済システム）移行に対するリスクエクスポージャーの高い業界だ。建設・不動産業は、少なくとも世界の 30％の温室排出ガスを排出している 1。年間 30 億トンの建設・建築資材が使われ（世界における原材料の 40％に上る）、燃料以外の木材消費の 55％を占めている。このように、建築物は、天然資源を大量消費し、気候変動を促す温室効果ガスの排出量を占める割合が著しく大きい。米国では、CO2 排出量の 38%、電力消費の 73%は、建築物によるものだ。 FTSEグループ最高経営責任者（CEO）のマーク・メークピースは「今日まで、このようなベンチマークは市場に存在しなかった。低炭素経済の移行に向けて急激な変化が起こりうるセクターに対するリスク管理を懸念する多くの投資家から既に関心の声が寄せられている。」 NAREITの社長スティーブ・ウェシュラーは「FTSEグループとの信頼関係を構築していく中で、今回USGBCと共にこのような新しい商品に携われた事は喜ばしい限りだ。USGBCのグリーン基準に対する不動産査定・リサーチはたぐいまれな評判を受けている。今回の新しいインデックスは、世界の不動産投資業界において重要な節目となるだろう。機関投資家が不動産に投資する上で、持続可能性を投資判断に組み入れ、ベンチマークとしても、投資商品の基盤としても利用できる」と話す。 USGBC創設者兼会長リック・フェドリッツィは「グリーン建築は、環境的、経済的利益に繋がりうるウィンウィンモデルだ。グリーン建築の普及により、米国の将来的エネルギー需要の85%を確保できる上、2,500万件の雇用創出に繋がる。この業界は著しい成長が続いており、米国経済に年間5,540億ドルの経済効果をもたらすと推定されている。今回のパートナーシップにより、成長の続くこの分野への投資機会を提供することができた。」と話す。以上 1. RICS. 2005. Green Value – Green buildings, growing assets 2. Journal of International Money & Finance 2012 – Portfolio greenness & the financial performance of REITs. For English Press Release: http://www.ftse.com/Media_Centre/index.jsp このリリースに関するお問い合わせ: FTSE グループ東京オフィス上野スチュアート電話 03-3581-2796 email： [email protected] http://ftse.jp/advertisement/index.html FTSE グループについて FTSE グループ（FTSE）は、グローバルなインデックスと分析的ソリューションの提供で世界をリードする企業です。FTSE が算出するインデックスは幅広い資産クラスを対象としており、それぞれ標準的なインデックスに加えカスタマイズしたインデックスの提供も行っています。FTSE のインデックスは、投資分析、パフォーマンス測定、資産配分、ポートフォリオのヘッジのほか、様々なインデックス・デリバティブ、ファンド、上場投資信託（ETF）やその他の仕組み商品の開発といった目的のために、世界中の投資家に広く用いられています。 FTSE のインデックスとこれに関連するデータ・サービスは、信頼性と正確性において高い評価を得ております。また、市場の声に耳を傾け、ニーズを汲み取り対応するという長年の伝統に裏付けられた FTSE は、他社に先駆けた新たなインデックス設計手法を開発しており、その多くが現在ではマーケット・スタンダードとして認められています。FTSE は、新たなインデックスソリューションの研究開発に対し、積極的な経営資源の投入を継続しています。 FTSE のグローバルなインデックスや、地域別、国別、セクター別インデックスの基礎となっているのは、FTSE グローバル株式インデックス・シリーズのユニバースであり、このユニバースは 48 ヵ国の約 7,400 銘柄で構成され、世界の投資可能時価総額の 98%をカバーしています。FTSE の主要なグローバル・ベンチマークである FTSE All-World は、国際的な株式ポートフォリオの構築やベンチマークのために世界中の投資家に利用されています。世界中の多くの取引所が国内インデックスの算出のために FTSE を選んでいます。その例として、ATHEX、ボルサス・イ・メルカードス・エスパニョーレス、ボルサ・イタリアーナ、ブルサマレーシア、カサブランカ証券取引所、キプロス証券取引所、IDX、JSE、LSE、NASDAQ ドバイ、NYSE ユーロネクスト、PSE、SGX、タイ証券取引所、TWSE などが挙げられます。 FTSE は取引所の他にも様々な企業や団体と提携して、新たな機会を市場に提供する革新的なインデックスソリューションの実現に取り組んでいます。 FTSE はロンドン証券取引所の子会社で、独立した企業です。詳しくは、www.ftse.com をご覧下さい。 1. RICS. 2005. Green Value – Green buildings, growing assets 2. Journal of International Money & Finance 2012 – Portfolio greenness & the financial performance of REITs. ABOUT NAREIT NAREIT is the worldwide representative voice for REITs and listed real estate companies with an interest in U.S. real estate and capital markets. Members are REITs and other businesses that own, operate and manage income‐producing real estate, as well as those firms and individuals who advise, study and service those businesses. NAREIT is the exclusive registered trademark of the National Association of Real Estate Investment Trusts, Inc.®, 1875 I St., NW, Suite 600, Washington, DC 20006‐5413. Follow us on REIT.com. ABOUT USGBC The U.S. Green Building Council (USGBC) is committed to a prosperous and sustainable future through costefficient and energy-saving green buildings. USGBC works toward its mission of market transformation through its LEED green building program, robust educational offerings, a nationwide network of chapters and affiliates, the annual Greenbuild International Conference & Expo, and advocacy in support of public policy that encourages and enables green buildings and communities. For more information, visit usgbc.org and connect on Twitter, Facebook and LinkedIn. About LEED LEED is the foremost program for the design, construction, maintenance and operations of green buildings. More than 49,000 projects are currently participating in the commercial and institutional LEED rating systems, comprising 9.1 billion square feet of construction space in all 50 states and 130 countries. In addition, more than 24,000 residential units have been certified under the LEED for Homes rating system, with more than 87,000 more homes registered. By using less energy, LEED-certified spaces save money for families, businesses and taxpayers; reduce carbon emissions; and contribute to a healthier environment for residents, workers and the larger community. Learn more at usgbc.org. 1. RICS. 2005. Green Value – Green buildings, growing assets 2. Journal of International Money & Finance 2012 – Portfolio greenness & the financial performance of REITs.