平成28年3月度 総務委員会・理事会資料 平成28年3月10日 平成27年度 需 要 実 績 見 込 (一社)日本塗料工業会 事務局作成 平成27年度は、平成27年12月までの経産省確報値及びその後の速報値や主要メーカーの業況観測アン ケ-トから、塗料需要の実績見込は 1,397千トン(前年度比102.0%)と予測した。 ※平成26年度実績はVOC排出実態推計から1,370千トン(前年度比96.7%)とした。 需要産業区分 予測数量 前年度比 (千トン) 前年度比算出根拠(メーカーコメント参照) 全体的には緩やかな回復基調が続いているが、天候不順によ 102.2% る工期の遅れ、消費税増税前の踊り場的な停滞感がある。 リフォーム市場は異業種の参入もあり、活発化傾向が続く。 全体として2014年4月の消費税率引上げに伴う駆け込み需要の 建築資材 70 101.0% 反動の影響からの持ち直しの感はあるが、アルミサッシ等の 金属系建材は低調に推移。 インフラ関係等はやや回復傾向にあるものの、オリンピック 構造物 84 100.8% 関連プロジェクトの見直し、低調な民間設備投資など、依然 として需要全体に期待する力強さがない。 建造量及び竣工量は前年比増なるもハイソリッド化促進によ 船 舶 121 108.7% り塗料使用量は減傾向。バルカー船価下落から受注手控えあ り。塗替えは規制前の需要先取りにより需要増。 リコール問題で減産を余儀なくされた自動車メーカーもあり 新車 211 98.8% 塗料需要は減少。内装プラスチック用塗料は普通車向けが好 調に推移。(平成27年度は930万台の見通しで約3%減) 道路車両 構造的(車離れ、保険料率改定、衝突防止機能拡充等)な市場 補修 38 98.9% 縮小が続き減少。普通乗用車補修分野は苦戦するも、大型架 装関係は好調に推移。 重電機はアジア経済の減速影響で輸出向け減。白物家電は消 電気機械 40 101.8% 費税率引上げ影響緩み、円安による一部国内生産見直しが好 印象。太陽光関連分野は落ち着きながらも前年以上を維持。 産業機械用塗料など国内向け堅調も、下期以降の輸出向け激 機 械 62 97.5% 減の影響大。世界経済の落ち込みから建設機械需要が不調 (特に中国減速が影響)。 環境対応製品(粉体塗料)や鋼製家具関係が増加、耐熱鋼板用 金属製品 88 102.0% 塗料も順調に推移。消費税率引上げ後の低調傾向脱したもの の、在庫調整の進みが遅い市場あり。 住宅着工減、個人消費伸び悩み等の影響で木工製品の需要は 木工製品 18 98.3% 厳しい状況が続く。ユーザーの海外工場への製造移転もあり 国内は減少傾向。 9月中旬から年末にかけて、気温が高く、土日の天候にも恵ま 家庭用 31 101.5% れ、ホームセンターの塗料売上が好調であった。DIY女性層が 確実に増えており追い風となる。 自動車の海外生産比率が高くなる傾向にあり、北中米関係が 輸 出 80 109.9% 好調。中国・東南アジア向けデジタル家電機器プラスチック 用塗料が好調に推移。円安影響で日本への発注増あり。 道路関係に関しては予算が自然災害の復旧等に振り替えられ 路面標示 77 100.0% るなどもあり苦戦継続。気象条件やゼネコン問題の影響もあ り、横這いから微減で推移。 皮革塗料は国内需要の減少が長らく続いていたが、漸く原皮 その他 90 103.4% 価格が下がり市況もやや持ち直す。コンビナート維持・更 新、設備最適化、高機能材料の能力増強で特殊塗料堅調。 自動車関連を中心とした北中米向けの輸出や船舶需要以外に 目立った伸長は見られず。特に国内は消費増税後の反動ダ 合 計 1,397 102.0% メージから脱却出来ず、回復の足取りは極めて鈍く、期待す る回復基調には至っていない。総合的には微増に留まる。 注)経済産業省統計や塗料製造業実態調査での品目「シンナ-」は、塗料用として使用している44.1% 分を組み入れて計算した。なお、端数処理の関係から合計が合わない場合がある。 建 物 388
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