西中だより 西中だより 6月の行事予定 福崎町立福崎西中学校 学校通信 平成25年5月30日 発行 NO.36 編集:学校長 月 (職員会議が5/31のため、変更があるかも知れません) 火 水 部活動=17:45まで 木 金 TW=トライやる・ウィーク 土 日 1県中陸上記録会 2県中陸上記録会 8 9 ほんとうの思い ある雑誌に作家の西村 滋(しげる)さんの少年期のことが書いてありました。 少年は両親の愛情をいっぱいにうけて育てられた。ことに、母親の溺愛(できあい) は近所の物笑いの種になるほどだった。 つく そまつ こ けつかく や その母親が姿を消した。庭に造られた粗末な離れ。そこに籠もったのである。結核を病 んだのだった。近寄るなとまわりは注意したが、母恋しさに少年は離れに近寄らずには いられなかった。しかし、母親は一変していた。 ばせい あ 少年を見ると、ありったけの罵声を浴びせた。コップ、お盆、手鏡と手当たり次第に 投げつける。青ざめた顔。長く乱れた髪。荒れ狂う姿は鬼だった。 ぞうお かな いろど 少年は次第に母を憎悪するようになった。哀しみに 彩 られた憎悪だった。 い 少年6歳の誕生日に母は逝った 。 「お母さんにお花を」とすすめる家政婦のオバサンに、 さか ひつぎ 少年は全身で逆らい、決して 柩 の中を見ようとはしなかった。 父は再婚した。少年は新しい母に愛されようとした。だが、だめだった。 ほど 少年が9歳になって程なく、父が亡くなった。やはり結核だった。その頃から少年の 家出が始まる。公園やお寺が寝場所だった。公衆電話のボックスで体を二つ折りにして 寝たこともある。そのたびに警察に保護された。 ぎ ぼ じようはつ 何度かの家出の時、義母は父が残したものを処分し、家をたたんで蒸 発した。それか らの少年は施設を転々とするようになる。 ふだつ 13歳の時だった。 少年は知多半島の少年院にいた 。 もういっぱしの 「 札付き 」だった。 きせき ある日、少年に奇跡の面会者が現れた。泣いて少年に柩の中の母を見せようとした、 あの家政婦のオバサンだった。 とこ オバサンはなぜ母が鬼になったのかを話した。死の床で母はオバサンに言ったのだ。 「私は間もなく死にます。あの子は母親を失うのです。幼い子が母と別れて悲しむの きおく にく は、優しく愛された記憶があるからです 。 憎らしい母なら死んでも悲しまないでしょう。 かわい あの子が、新しいお母さんに可愛がってもらうためには、死んだ母親なんか憎ませてお いた方がいいのです。その方があの子は幸せになれるのです 。」 ぼうぜん 少年は話を聞いて、呆然とした。自分はこんなに愛されていたのか。涙がとめどもな ふだつ くこぼれ落ちた。札付きが立ち直ったのはそれからである。 3 4 朝会 5 6 7 TW (∼7) 週番引き継ぎ 教育実習4名 10 11 朝会 17 朝会 12 13 14 15 到達度テスト 2年 眼科検診 安全点検日 (3年生) 教育講演会③ 週番会議 18 19 20 21 中播テニス 女子個人戦 西の日 16 郡中席書大会 姫路陸上記録会 姫路陸上記録会 22 23 1年耳鼻科検診 学校評議員会 郡 特 支 小 ・ 中 給食費納入〆 TW報告会 プール水抜き プール清掃 24 25 期末考査① 集金日 夏の交流会 英語暗唱大会 PTA理事会③ 26 期末考査② 27 期末考査③ 週番引き継ぎ 28 週番会議 29 プール開き 職員会議 30 学級懇談会 フクちゃん PTA委員会 読書の日 表彰伝達 ■神崎郡春季バレーボール交流大会 優勝 5/11 表彰は、結果ではなくスタートです。最後の郡総体 は、7/6,7。あと後1ヶ月。悔いを残すな。 部員数決定 5/14の富士山 野球 バスケ 男卓球 女卓球 陸上 合唱 ライフアート バレー テニス 全員 25 35 15 22 51 9 22 22 31 1年 9 13 4 6 19 4 5 6 14 作家、西村滋の少年期の話です。親の本当の「願いや思い」は子どもにはわかりにく いものです。大人になってわかることもたくさんあります。 我が子に幸せになってもらうために、親として鬼にならなければならないこともあり ます。親の思い、子どものわがまま、いろいろと考えさせられることがたくさんあるよ うな気がしたので紹介しました。 「大海戦というのは、人間に体力の限界がある以上、そう長くやれるものではない。 日本では、関ヶ原の合戦がざっと5時間であった。これは長時間記録というにちかい。」 集中力と体力の限界は5時間かな。勉強は5時間が目標ですね。 -1- -2- 5時間 (「坂の上の雲」の一節)
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