毎日のごはん作り、大変やけど私、頑張ってる。じゃあ毎日のウンチは?見てあげてる? う~ん、そういえば出す方はほったらかしやな~ そんなお母さん多いのでは?実はこどもの便秘ってとても多いし、原因もいろいろ。 今回は幼児期以降の便秘をおおまかにまとめてみました。 幼児期早期(1 歳~3 歳くらい) 直腸にウンチを溜めてしまうタイプの便秘です。 怖がりさんに多い便秘です。 肛門のすぐそばまでウンチが来ているのに、出せない。キバル のが怖い・ウンチを溜める・ウンチが大きくなってしまうとま すますキバラない…. この悪循環に陥るとお母さんの努力だけではなかなか便秘は 改善しません。 幼児期後期(4 歳~6 歳) おむつが取れてトイレも自分でできるようになると、基本こども任せ。 こどものウンチを気にするのは下痢とかお腹痛の症状があるときだけ。 “「こどもが夜中にお腹痛。嘔吐も」と受診に来たけど実は便秘が原因 やった”なんていうことは、小児科ではしょっちゅうです。 こどもって便秘で吐くのね。 小学生の便秘 入学と同時に、便秘に陥る子も少なくないのです。 理由はいろいろ。学校のトイレでウンチできない。したいときにトイレ に行けない。困ったことにひどい便秘になっていても本人も家族もなか なか気付きません。そのうちに肛門から下痢状の便が漏れ出します。 重症便秘の遺糞症です。別名ウンチのおもらし。 下着についたウンチの臭いがいじめの原因にもなります。 この最悪の状態になるまでに、腹痛・嘔吐の時期はあったはず。 どこかで早く誰かが気付いてあげてください。 中学生以上の便秘 ほとんどが幼児期・小学校低学年からの持越し便秘症です。 慢性的な便秘症がすでにできあがっていて、何日も排便がないことに、 本人も周囲も慣れまくっています。 夜間に強い腹痛に襲われることも少なくありません。 大腸が本来の排便リズムを取り戻すために、じっくり腰を据えた治療が 必要です。便秘の程度がきつい場合は、検査もします。 便秘の程度がきつい場合は、検査もします。 お母さんの便秘 私も実は 困ってて て。 大人の便秘もとっても多い。 授乳期にひどい便秘に苦しんだかたも多いと思います。 お母さんの便秘の相談ももちろん受け付けております。 慢性化する前に相談を。 ① 排便日誌(右図参照)を つけてもらう。 ② 緩下剤(浸透圧性の下剤) でウンチをやわらかくする (カマグ・マグミットなど) ③ 刺激性下剤:蠕動運動を直 接刺激します(シンラック・ ラキソベロンなど) 大多数のかたは①②の治療で すみやかに便秘状態が改善して いきます。 何事も溜めこまないこと。 まずは相談です。
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