『10年後のこの子のために』 『絵本の力』

平成27年6月25日 NO.3
彦名小学校長 神坂安喜代
庭のあじさいが日一日と色をかえていき
ます。小学校の通学路に咲いていた水色の
「紫陽花」が今でも目に浮かびます。
葉っぱの上にかたつむりを見つけた時のう
れしさといったら・・・。指でつまんで持
ち帰り、勝手に引っ越させていたことを思
い出します。
『10年後のこの子のために』
先日、県ケータイ・インターネット教育
推進委員の今度珠美さんを招いて「子ども
とネット社会」についての講演会を行いま
した。講演をお願いするにあたって、高学
年の児童全員にネットやゲームに関するア
ンケート行いました。
・ネットで知った人と実際に会った
・名前や住所を知らない相手に教えた
・年齢制限のあるゲームを体験した
・自分の写真をネットに流した
・ネット依存の様相がみられる
結果に唖然としました。学校の指導の方
法や内容についても見直しが必要ですが、
それより何より、やはり、このネットに関
係する危機を脱するには、学校と家庭が危
機感を共有して一緒に行動するしか道はな
いように思います。
今度さんは、「10年後の自分のために
してはならないこと」という言葉を繰り返
し使われました。この問題には、子どもた
ちの未来がかかっているということです。
まずは、買い与えた機器を、実際に我が
子がどう使っているのかすぐ確かめてみて
ください。親の思いを離
れて、ネット社会に迷い
込んでいる姿はありませ
んか?
『絵本の力』
「ひこな、ファミリー会議」がスタート
しています。この取り組みは、簡単にいう
と、「ちょっとテレビやゲームを止めて、
メディアとのつきあい方を見直し、生活リ
ズムを整えてみませんか?」ということで
す。時間の使い方はいろいろ工夫できそう
です。
例えば、このチャンスに、家族で「読み
聞かせ」や「家族読書タイム」にチャレン
ジするのも工夫の一つです。家族で一冊の
絵本を読み合うのもいいかもしれません。
何度も何度も読みかえし少し傷んでしまっ
た『わたしの大事な本』ができるといいな
と思います。
「ひこうきぐ
も」のみなさん
の協力のもと、
読み聞かせの
日の朝には、目
をきらきらさせ
てお話を聴く子た
ちがたくさんいます。
ちなみに私の好きな絵本は・・・
◆「雑草のくらし
~あき地の五年間」 福音館科学シリーズ
雑草がかわいくなってきます
草取りをしながらいつも思い出す
◆「いろいろないちにち」 中村まさあき
ある街を2時間おきに描いた絵本
数限りない小さな物語が満載
◆「そらまめくんのベッド」 なかや
みわ
読んだあといつもほっこり
吟味された短い文や挿絵の向こうにあ
る、読み手にしか想像できない物語。その
世界に浸る贅沢で貴重な時間が好きです。