甲府市多文化共生推進計画2016(PDF:940KB)

甲府市多文化共生推進計画2016
甲府市 平成28年4月
1
目次
第一章 計画の総論
1 計画の趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
2 計画の位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
3 計画の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
第二章 甲府市の現状
1 在留外国人の比率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
2 国籍別人口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
3 在留資格別人口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
4 年齢区分別人口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
5 町別人口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
第三章 計画の基本的な考え方
1 基本理念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
2 基本目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
3 体系図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
第四章 基本目標と施策
基本目標 1 行政情報提供の充実・・・・・・・・・・・・・・11
基本目標 2 協働の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
基本目標 3 国際化への対応・・・・・・・・・・・・・・・・21
基本目標 4 組織体制の整備・・・・・・・・・・・・・・・・24
資料
甲府市多文化共生推進計画策定委員会要綱・・・・・・・・・・28
甲府市多文化共生推進計画策定委員会 委員名簿・・・・・・・30
甲府市多文化共生庁内連絡会議要綱・・・・・・・・・・・・・31
甲府市多文化共生推進委員会設置要綱・・・・・・・・・・・・34
計画策定の経過・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
2
第一章
1
計画の総論
計画の趣旨
国 籍 や 民 族 な ど の 異 な る 人 々 が 、互 い の 文 化 的 ち が い を 認 め
合 い 、対 等 な 関 係 を 築 こ う と し な が ら 、地 域 社 会 の 構 成 員 と し
て共に生きていく多文化共生社会の実現を目指し、本市では、
国 の「 地 域 に お け る 多 文 化 共 生 推 進 プ ラ ン 」
( 平 成 18 年 3 月 総
務 省 )、 山 梨 県 の 「 や ま な し 多 文 化 共 生 推 進 指 針 」( 平 成 19 年
4 月 山 梨 県 ) を 踏 ま え 、 平 成 21 年 8 月 に 「 甲 府 市 多 文 化 共 生
推進計画」を策定しました。
こ れ ま で 、本 市 や 外 国 人 市 民 を 取 り 巻 く 状 況 が 大 き く 変 化 す
る 中 で 、 各 種 の 施 策 を 実 施 し て き ま し た が 、「 甲 府 市 多 文 化 共
生 推 進 計 画 」 の 計 画 期 間 が 平 成 27 年 度 を も っ て 終 了 す る こ と
か ら 、更 な る「 多 文 化 共 生 の ま ち づ く り 」を 推 進 し て い く た め
に 、「 甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 2016 」 を 策 定 す る こ と に な り
ました。
※外国人市民とは・・・
日本国籍を有しない市民のみならず、外国につながりのある市民も
含む。
※多文化共生とは・・・
国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、
対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生き
ていくこと。
(「 多 文 化 共 生 の 推 進 に 関 す る 研 究 会 報 告 書 」 平 成 1 8 年
3 月総務省)
1
2
計画の位置づけ
本 計 画 は 、市 政 の 基 本 方 針 で あ る 甲 府 市 総 合 計 画 を 上 位 計 画
と し て 、他 の 関 連 計 画 と も 整 合 を 図 る と と も に 、国 の「 地 域 に
お け る 多 文 化 共 生 推 進 プ ラ ン 」を 踏 ま え 、山 梨 県 が 策 定 す る「 や
まなし多文化共生推進指針」に示す市の役割を果たすために、
本 市 が 目 指 す 多 文 化 共 生 社 会 の 実 現 に 向 け て 、「 す べ て の 人 に
住みよいまちづくり」の指針を示すものです。
地域における多文化共生推進プラン
やまなし多文化共生推進指針
未
来
創
造
都
市
甲
府
」
「 都 第
人 市 六
・ 像 次
甲
ま
府
ち
市
・
総
自
合
然
計
が
画
共
生
す
る
3
甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 2016
「すべての人に住みよいまちづくり」
・こうふ未来創り重点戦略プロジェクト
・第2次甲府市観光振興基本計画
・甲府市地域防災計画
計画の期間
「 甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 2016 」 の 実 施 期 間 は 、 平 成 28
年 度 を 初 年 度 と し 、「 第 六 次 甲 府 市 総 合 計 画 」( 平 成 28 年 度 ~
平 成 37 年 度 )の 中 間 年 で あ る 平 成 32 年 度 ま で の 5 年 間 と し ま
す。
ま た 、社 会 情 勢 や 市 民 意 識 の 変 化 な ど 様 々 な 状 況 を 考 慮 す る 中
で、必要に応じて計画の見直しを行います。
2
第二章
1
甲府市の現状
在留外国人の比率
平 成 27 年 3 月 末 現 在 の 総 人 口 は 192,601 人 で 在 留 外 国 人 は
4,782 人 、在 留 外 国 人 比 率 は 、2.48 %( 男 1.10 % 、女 1.38 % )
と な っ て お り 、 平 成 20 年 3 月 末 の 2.81 % と 比 較 し ま す と
0.33 % の 減 で す が 、 ほ ぼ 横 ば い の 状 態 で す 。
総人口と在留外国人比率の推移
総
人
口
外国人市民比率
3.00%
203,000人
201,000人
2.81%(5,581人)
2.50%
199,000人
2.48%(4,782人)
198,594人
2.00%
197,000人
1.50%
195,000人
192,601人
193,000人
1.00%
191,000人
0.50%
189,000人
0.00%
187,000人
総人口
在留外国人比率
甲 府 市:市 民 課 統 計( 各 年 3 月 3 1 日 現 在 )
3
2
国籍別人口
在 留 外 国 人 数 を 国 籍 別 に み ま す と 、中 国 、韓 国 ・朝 鮮 、フ ィ
リ ピ ン の 順 で 多 く 、 こ の 上 位 3 カ 国 で 人 口 の 約 65 % を 占 め て
い ま す 。近 年 の 傾 向 と し て 、 ブ ラ ジ ル 国 籍 の 人 口 が 減 少 し 、 ベ
トナム国籍の人口が急増しています。
国籍別人口
ペルー
台湾 139人
142人 3%
ベトナム
3%
201人
タイ
4%
221人
5%
中国
その他
430人
9%
韓国・朝鮮
中国
1,513人
32%
フィリピン
ブラジル
インド
254人
5%
インド
タイ
ブラジル
298人
6%
ベトナム
台湾
フィリピン
456人
9%
韓国・朝鮮
1,128人
24%
ペルー
その他
甲 府 市 : 市 民 課 統 計 ( 平 成 27 年 3 月 31 日 現 在 )
国籍別人口の推移
人口
2,500人
中国1811人
中国1513人
2,000人
韓国等1128人
1,500人
1,000人
韓国等1488人
800人
600人
400人
ブラジル746人
フィリピン456人
フィリピン448人
タイ238人
ブラジル298人
インド254人
インド254人
200人
ベトナム26人
ベトナム201人
タイ221人
人
甲 府 市:市 民 課 統 計( 各 年 3 月 3 1 日 現 在 )
4
3
在留資格別人口
在 留 外 国 人 数 を 在 留 資 格 別 に み ま す と 、 永 住 者 ( 1,922 人
40% )、 留 学 ( 799 人 17 % )、 家 族 滞 在 ( 414 人 9% ) の 順 で 多
く 、 全 体 の 66 % を 占 め て い ま す 。 永 住 者 人 口 は 、 平 成 21 年 3
月 末 の 1,542 人 と 比 較 し ま す と 25 % 増 と な り 、永 住 化 傾 向 が 、
近年の特徴です。
在留資格別人口
特別永住者
210人
技能
4%
276人
6%
人文知識・国際業務
163人
その他
3%
307人
7%
永住者
留学
永住者
1,922人
40%
日本人の配偶者等
345人
7%
家族滞在
定住者
日本人の配偶者等
定住者
346人
7%
技能
特別永住者
家族滞在
414人
9%
人文知識・国際業務
留学
799人
17%
その他
甲 府 市 : 市 民 課 統 計 ( 平 成 27 年 3 月 31 日 現 在 )
在留資格別人口の推移
人口
2,000人
1,800人
永住者1922人
永住者1542人
1,600人
1,400人
1,200人
定住者723人
留学749人
1,000人
留学799人
日本人配761人
800人
家族滞在414人
600人
400人
家族滞在557人
定住者346人
200人
日本人配345人
人
永住者
留学
家族滞在
定住者
日本人の配偶者等
甲 府 市 : 市 民 課 統 計 ( 各 年 3 月 31 日 現 在 )
5
4
年齢区分別人口
在 留 外 国 人 の 年 齢 区 分 別 人 口 は 、平 成 20 年 12 月 末 以 降 、年
少 人 口 及 び 生 産 年 齢 人 口 は 減 少 傾 向 と な っ て い ま す が 、老 年 人
口は年々増加しています。
甲府市に定住する在留外国人においても少子高齢化が進行
してきています。
年齢区分別人口
平 成 20 年 12 月 末
総人口
平 成 27 年 3 月 末
5,636
100.0%
4,782
100.0%
689
12.2%
439
9.2%
4,815
85.4%
4,164
87.1%
127
2.3%
179
3.7%
5
0.1%
0
0.0%
0~14歳
(年少人口)
15~64歳
(生産年齢人口)
65歳以上
(老年人口)
年齢不詳
甲府市:市民課統計
5
町別人口
甲 府 市 内 で 、在 留 外 国 人 比 率 が 最 も 高 い の は 、留 学 生 が 多 い
酒 折 1 丁 目 の 15 % で す 。 ま た 、 在 留 外 国 人 が 最 も 多 く 居 住 し
て い る の は 、 永 住 者 が 多 い 下 河 原 町 の 287 人 で す 。
在留外国人町別人口
在留外国人数
町名
総人口
在留外国人
比率
男
女
計
79 人
39 人
118 人
789 人
15.0%
133 人
154 人
287 人
2,012 人
14.3%
伊勢 3 丁目
48 人
58 人
106 人
1,106 人
9.6%
上石田 4 丁目
41 人
64 人
105 人
1,310 人
8.0%
小瀬町
86 人
90 人
176 人
2,351 人
7.5%
酒折 1 丁目
下河原町
甲 府 市 : 市 民 課 統 計 ( 平 成 27 年 3 月 31 日 現 在 )
6
在留資格別人口割合(酒折1丁目)
定住者
3%
家族滞在
4%
その他
11%
永住者
5%
留学
77%
留学
永住者
家族滞在
定住者
その他
甲 府 市 : 市 民 課 統 計 ( 平 成 27 年 3 月 31 日 現 在 )
在留資格別人口割合(下河原町)
その他
15%
家族滞在
9%
定住者
10%
永住者
66%
永住者
定住者
家族滞在
その他
甲 府 市:市 民 課 統 計( 平 成 2 7 年 3 月 3 1 日 現 在 )
7
第三章
1
計画の基本的な考え方
基本理念
すべての人に住みよいまちづくり
多 文 化 共 生 社 会 を 実 現 す る た め に は 、国 籍 を 問 わ ず 、
すべての市民が互いの権利を認め、文化のちがいを尊
重しつつ、力を合わせて取り組むことが必要です。地
域の人たちが各自の能力を十分に活かしながら、住み
やすい社会を築きます。
「すべての人に住みよいまちづ
くり」が、この計画の基本理念です。
2
基本目標
基 本 目 標 1: 行 政 情 報 提 供 の 充 実
情 報 提 供 の 言 語 や 提 供 方 法 の 問 題 か ら 、保 健・福 祉 ・ 医 療 ・
教 育 ・ 防 災 を は じ め と し た 、生 活 に 必 要 な 情 報 が 外 国 人 市 民 に
十 分 伝 わ っ て い な い 現 状 が あ り ま す 。多 言 語 お よ び や さ し い 日
本 語 の 情 報 を 整 備 し 、相 談 業 務 の 充 実 を 図 り 、す べ て の 市 民 が
平 等 に 情 報 へ ア ク セ ス し 、地 域 の 構 成 員 と し て 、必 要 な 行 政 サ
ー ビ ス を 受 け る と 同 時 に 、責 任 を 果 た す こ と が で き る よ う な 社
会を目指します。
8
基 本 目 標 2: 協 働 の 促 進
す べ て の 人 に と っ て 住 み よ い ま ち を つ く る た め に は 、外 国 人
市 民 の 社 会 参 加 の 促 進 が 不 可 欠 で す 。同 時 に 多 文 化 共 生 ・ 国 際
理 解 に 対 す る 市 民 の 意 識 を 醸 成 す る こ と も 重 要 で す 。国 籍 を 問
わ ず 、す べ て の 市 民 が 、互 い の 文 化 を 認 め 合 い な が ら 、共 に 生
活し、協働するまちづくりを目指します。
基 本 目 標 3: 国 際 化 へ の 対 応
姉 妹 都 市 な ど と の 国 際 交 流 活 動 を 推 進 す る と と も に 、市 民 間
の 文 化 交 流 等 を 通 し て 、国 際 感 覚 を 備 え た 市 民 を 育 て ま す 。ま
た 、来 日 す る 外 国 の 人 た ち が 訪 れ や す く 、す べ て の 市 民 に と っ
て 、利 用 し や す い ユ ニ バ ー サ ル な ま ち な か の 環 境 整 備 に 努 め ま
す。
基 本 目 標 4: 組 織 体 制 の 整 備
多 様 な 団 体 ・ 機 関 な ど と の 連 携 ・ 協 力 を 深 め 、庁 内 で の 多 文
化 共 生 に 関 す る 情 報 の 一 元 化 を 図 る と と も に 、施 策 の 評 価 ・ 検
証 を 行 う 組 織 体 制 を 強 化 す る こ と で 、着 実 な 計 画 の 実 施 を 目 指
します。
ま た 、情 報 共 有 の 充 実 を 図 る た め 、市 民 組 織 を 中 心 と す る 地
域 拠 点 を 設 置 し 、多 文 化 共 生 推 進 の た め の 活 動 を 支 え る 体 制 を
整備します。
9
3
体系図
基 本 目 標 1: 行 政 情 報 提 供 の 充 実
(1)保健・福祉・医療
(2)学校教育
基
本
理
念
:
す
べ
て
の
人
に
住
み
よ
い
ま
ち
づ
く
り
(3)防災・安全
(4)地域活動・市民生活
(5)情報提供・相談
基 本 目 標 2: 協 働 の 促 進
(6)多文化共生に向けての
社会参加促進
(7)多文化共生のための人材活用
(8)日本語の学習・文化の学び
基 本 目 標 3: 国 際 化 へ の 対 応
(9)国際交流の推進
( 10) ま ち な か 情 報 の 多 言 語 化
基 本 目 標 4: 組 織 体 制 の 整 備
( 11) 推 進 体 制 の 整 備
( 12) 拠 点 の 整 備
10
第四章
基本目標と施策
国 内 の 在 留 外 国 人 数 は 、平 成 2 年 の 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定
法( 入 管 法 )の 改 正 を 機 に 急 激 に 増 加 し て き ま し た 。そ れ に 伴
い 多 文 化 共 生 に 関 わ る 施 策 や 活 動 が 、行 政 、諸 機 関 、諸 団 体 に
よ っ て 徐 々 に 行 わ れ る よ う に な り ま し た 。現 在 、多 文 化 共 生 の
第 2 ス テ ー ジ に 入 っ た と 言 わ れ る 一 方 で 、「 多 文 化 共 生 」 と い
う 言 葉 は 、市 民 に と っ て ま だ ま だ 定 着 し て い な い の が 現 状 で す 。
こ の よ う な 状 況 の 中 、本 市 は 、す べ て の 人 に と っ て 住 み よ い
ま ち づ く り の 実 現 の た め に 、こ れ ま で の 施 策 を 継 続 ・ 拡 充 す る
と と も に 、市 民 間 の 意 思 疎 通 を 促 す べ く 、地 域 か ら の 情 報 収 集
と 情 報 提 供 の さ ら な る 充 実 を 図 り 、多 文 化 共 生 社 会 に 向 け た 市
民の意識の醸成に努めます。
基本目標 1
行政情報提供の充実
(1)保健・福祉・医療
(2)学校教育
行政情報提供の充実
(3)防災・安全
(4)地域活動・市民生活
(5)情報提供・相談
(1)保健・福祉・医療
保 健 ・ 福 祉 ・ 医 療 に 関 わ る 情 報 の 多 言 語 化 や 、や さ し い 日 本
語 に よ り 外 国 人 市 民 に も わ か り や す い 表 記 を 行 い 、行 政 制 度 の
確 実 な 周 知 と 理 解 を 図 り 、外 国 人 市 民 も 日 本 人 市 民 と 同 じ よ う
に行政サービスを享受できる取り組みを行います。
11
<具体的な施策>
事業名
担当課
1
国民健康保険等の案内
国民健康保険課
2
介護保険等の案内
介護保険課
3
子育てハンドブック等の配布
児童育成課
4
母子健康手帳の交付・健康診断や予防接種
健康衛生課
の問診票の交付
<課題と今後の取組>
医 療 に つ い て は 、外 国 人 市 民 も 日 本 人 市 民 と 同 様 に 何 ら か の 健
康 保 険 等 に 加 入 し な け れ ば な ら な い の で す が 、実 情 は 、言 葉 の
問 題 や 母 国 と の 社 会 保 障 制 度 等 の 違 い に よ り 、医 療 保 険 制 度 へ
の加入の理解が十分得られていないのが現状です。
こ の た め 、医 療 保 険 等 に 未 加 入 の 方 が 受 診 す る こ と に な っ た
場 合 に は 、後 日 国 民 健 康 保 険 へ 遡 っ て 加 入 す る 事 態 と な り 、多
年度に渡り賦課された保険料が未納となるケースがあります。
医 療 保 険 の 加 入 手 続 き は 、本 来 申 請 に 基 づ く も の で あ る こ と
か ら 、転 入 や 入 国 等 の 際 に 、国 民 健 康 保 険 制 度 の 内 容 が 記 載 さ
れ た 多 言 語 の パ ン フ レ ッ ト 等 を 配 布 し 、医 療 保 険 へ の 加 入 促 進
と制度の周知を図っていきます。
介 護 保 険 の 被 保 険 者 で あ る 65 歳 以 上 の 在 留 外 国 人 人 口 は 、
平 成 20 年 12 月 末 は 127 名 で し た が 、 平 成 27 年 3 月 末 に は 約
1. 4 倍 の 179 名 と 年 々 増 加 し て い ま す 。
介 護 保 険 証 発 行 時 に 、制 度 に つ い て 多 言 語 の リ ー フ レ ッ ト を
送 付 し て い ま す が 、言 葉 の 問 題 や 社 会 保 障 制 度 等 の 違 い に よ り 、
介 護 保 険 制 度 へ の 理 解 を 求 め る の が 困 難 で す 。ま た 、無 年 金 な
ど の 理 由 か ら 保 険 料 の 納 付 が 困 難 と な り 、保 険 適 用 で の サ ー ビ
ス利用ができないケースも出てきています。
保 険 料 納 付 相 談 を う け る 際 に は 、可 能 な 限 り 通 訳 を 介 し 、当
事者の母語で対応するなど、制度への理解を促します。
12
保 健 分 野 に お い て は 、育 児 に 役 立 て て い た だ く た め に 、多 言
語 に よ る 母 子 健 康 手 帳 や 乳 幼 児 健 診 の 問 診 票 、予 防 接 種 の 予 診
票 を 提 供 し て い ま す 。ま た 、適 切 に 予 防 接 種 を 受 け ら れ る よ う
に 、「 甲 府 市 民 健 康 ガ イ ド 」 の 英 語 版 を 用 意 し て い ま す 。 し か
し 、健 康 診 断 や 健 康 相 談 、予 防 接 種 履 歴 の 確 認 な ど 、詳 細 な 内
容 の や り と り や 専 門 的 な 説 明 を 要 す る 場 合 に は 、主 要 な 言 語 の
通訳を配置するなどの行政サービスが必要です。また、現状、
外 国 人 市 民 に 対 し て も 、日 本 の 検 査 基 準 に 沿 っ て 保 健 指 導 を 行
っ て い ま す が 、生 活 習 慣 や 体 格 が 日 本 人 と 異 な る こ と を 考 慮 し
た適正な保健指導に努めます。
(2)学校教育
日本語能力や日本の学校制度にまだ十分適応していない子
ど も た ち が 安 心 し て 学 業 を 継 続 す る こ と が で き る よ う 、学 習 面
の サ ポ ー ト や 、外 国 人 の 保 護 者 に と っ て わ か り や す い 学 校 情 報
の提供を行います。
<具体的な施策>
事業名
担当課
1
個別教育相談の実施
学校教育課
2
学校からの情報提供
学事課
学校教育課
3
多文化共生・国際理解教育の推進
学校教育課
4
日本語指導の充実
学校教育課
13
<課題と今後の取組>
甲 府 市 で は 、外 国 人 子 女 日 本 語 指 導 員 に よ る 専 門 的 な 訪 問 指
導 員 を 市 立 小 中 学 校 へ 派 遣 し 、日 本 語 指 導 を 必 要 と す る 児 童 生
徒 の サ ポ ー ト を 行 っ て い ま す が 、日 常 生 活 レ ベ ル の コ ミ ュ ニ ケ
ー シ ョ ン 能 力 の み な ら ず 、学 習 内 容 の 理 解 や 高 校 進 学 の た め に
必 要 な 日 本 語 能 力 を 習 得 す る こ と は 大 変 難 し く 、教 育 環 境 に 適
応できない外国人児童生徒やその保護者のニーズは年々高ま
っています。
ま た 、保 護 者 に 関 し て 、言 葉 や 文 化 の 違 い が 壁 と な り 、教 育
に 関 心 が 持 て な い な ど の 問 題 も 指 摘 さ れ て お り 、不 登 校 や 不 就
学 防 止 の 観 点 か ら も 、母 語 で 話 せ る 通 訳 を 介 し た 、き め 細 か な
指導が必要です。
不 登 校 ・ 不 就 学 を は じ め 、日 本 で 教 育 を 受 け る 上 で 、困 難 な
状 況 に あ る 外 国 人 児 童 生 徒 の 学 習 環 境 を 改 善 し 、外 国 人 の 子 ど
も が 未 来 へ の 希 望 を 持 ち 、そ の 力 を 日 本 の 地 域 社 会 に お い て も
十分発揮できるような環境整備を推進します。
(3)防災・安全
外 国 人 市 民 に 配 慮 し た 災 害・防 災 に 対 す る 情 報 や 生 活 安 全 情
報 の 提 供 の た め に 、や さ し い 日 本 語 の 活 用 や 情 報 伝 達 手 段 の 多
様化を考慮し、防災・安全への意識啓発を図ります。
<具体的な施策>
事業名
担当課
1
防災情報の提供
防災課
2
生活安全情報の提供
危機管理課
14
<課題と今後の取組>
外 国 人 市 民 の 方 に は 、行 政 の 取 り 組 む「 安 全・安 心 」に つ い
て 理 解 を 深 め て も ら う た め 、平 成 2 7 年 度 か ら 留 学 生 の 方 を 中
心 に「 自 主 防 犯 ボ ラ ン テ ィ ア 団 体 等 と の 合 同 パ ト ロ ー ル 」に 参
加していただいております。
今 後 も 、同 パ ト ロ ー ル の 継 続 と 参 加 者 の 拡 大 に 努 め る と と も
に 、外 国 人 市 民 の 方 を 対 象 と し た 生 活 安 全 情 報 の 提 供 を 図 っ て
いきたいと考えています。
(4)地域活動・市民生活
外国人市民が地域の構成員として地域の活動に参加しやす
い環境を整え、地域社会との交流をさらに促進します。
<具体的な施策>
事業名
担当課
1
自治会への理解・加入案内
市民対話課
2
ゴミの出し方の案内
減量課
<課題と今後の取組>
本 市 で は 、各 自 治 会 に お い て 、地 域 内 の 全 て の 自 治 会 未 加 入
世 帯 を 対 象 に 加 入 促 進 に 向 け た 取 り 組 み を 行 っ て い ま す 。特 に
外 国 人 市 民 に つ い て は 、母 国 と の 文 化 的 ち が い か ら 自 治 会 活 動
へ の 理 解 が 得 ら れ に く い た め 、自 治 会 へ の 加 入 率 は 低 い 状 況 に
あ り ま す 。そ の た め 、多 言 語 版 の 自 治 会 加 入 促 進 ハ ン ド ブ ッ ク
や チ ラ シ を 作 成 し 、清 掃 等 の 環 境 美 化 活 動 や 防 災 訓 練 、運 動 会
な ど の 各 種 イ ベ ン ト へ の 参 加 を 呼 び か け 、地 域 社 会 と の 交 流 を
働きかけていきます。
15
地 域 生 活 に お け る ご み の 出 し 方 に つ い て は 、外 国 人 市 民 と 日
本 人 市 民 の 間 で 、言 葉 や 生 活 習 慣 の 違 い か ら コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ
ン が 十 分 と れ ず 、誤 解 や ト ラ ブ ル が 生 じ る 場 合 が あ り ま す 。本
市では 、英 語・中 国 語・韓 国 語・ポ ル ト ガ ル 語・ス ペ イ ン 語 ・
タ イ 語 に よ る「 ご み の 分 け 方 ・出 し 方 」の 冊 子 を 作 成 し 、外 国
人 市 民 へ の 周 知 を 図 っ て い ま す が 、内 容 が 充 分 理 解 さ れ て お ら
ず、分別の不徹底等のトラブルが生じています。
今 後 も 、外 国 人 市 民 の 現 状 を 踏 ま え つ つ 、地 域 の 実 情 を 的 確
に把握し、引き続き地域と連携して周知を図っていきます。
(5)情報提供・相談
行 政 情 報 の 多 言 語 化 を 進 め 、地 域 社 会 の マ ナ ー や ル ー ル の 周
知 と 理 解 を 図 る と 同 時 に 、イ ン タ ー ネ ッ ト な ど 気 軽 に 情 報 へ ア
ク セ ス で き る 情 報 ツ ー ル を 幅 広 く 活 用 し て 、情 報 伝 達 手 段 の 多
様化を図ります。
ま た 、多 言 語 化 や 、や さ し い 日 本 語 に よ る 相 談 窓 口 の 充 実 な
ど、外国人市民にもわかりやすい情報提供に努めます。
<具体的な施策>
事業名
担当課
1
生活関連情報の提供
市民課
2
やさしい日本語や多言語を用いた行政情
各課
報の提供
3
ホームページによる行政情報の提供
シティプロモー
ション課
4
相談窓口の設置
市民課
5
税・料の納付相談等
国民健康保険課
介護保険課
高齢者福祉課
滞納整理課
16
<課題と今後の取組>
市 営 住 宅 へ の 外 国 人 入 居 世 帯 数 は 、 平 成 27 年 4 月 1 日 現 在
136 世 帯 で 、 外 国 人 世 帯 比 率 は 全 入 居 世 帯 数 の 6.9 % と な っ て
います。
生 活 面 で は 、文 化 、生 活 習 慣 、言 葉 の 違 い な ど に よ り 、入 居
者 間 で 意 思 疎 通 が 十 分 に 図 れ な い こ と か ら 、ト ラ ブ ル が 起 き て
い ま す 。特 に 、ご み 出 し ル ー ル 違 反 の 苦 情 が 多 く 発 生 し て い ま
す 。入 居 時 に 多 言 語 に よ る ご み の 出 し 方 の 案 内 配 布 や 、自 治 会
活 動 参 加 を 呼 び か け る な ど 、生 活 ル ー ル な ど の 周 知 に 努 め て い
きます。
甲 府 市 公 式 ホ ー ム ペ ー ジ で は 、自 動 翻 訳 ソ フ ト を 導 入 し 、英
語 、中 国 語 、韓 国 語 の 3 か 国 語 で 記 事 が 閲 覧 で き る よ う に 構 築
しています。しかし、日本語独特の言い回しを誤訳するなど、
精 度 面 に お い て 限 界 が あ り 、完 全 な 翻 訳 を 行 う こ と は 困 難 な 状
況です。
今 後 の 対 策 と し て は 、各 担 当 課 が 編 集 す る 情 報 を シ ン プ ル な
表 現 及 び ユ ニ バ ー サ ル デ ザ イ ン を 用 い る な ど 、す べ て の 人 に よ
り わ か り や す く 正 確 に 伝 え る こ と が で き る よ う 、編 集 に 努 め て
いきます。
17
基本目標 2
協働の促進
(6)多文化共生に向けての
社会参加促進
協働の促進
(7)多文化共生のための人材活用
(8)日本語の学習・文化の学び
(6)多文化共生に向けての社会参加促進
地 域 に お け る 多 文 化 共 生 の 推 進 に は 、外 国 人 市 民 が 地 域 住 民
で あ る こ と を 自 覚 し 、積 極 的 に 地 域 に お い て 社 会 参 加 す る こ と
が必要です。そこで、外国人市民の市政参加の機会を提供し、
地域社会の一員としての意識啓発を図ります。
<具体的な施策>
事業名
担当課
1
市政への意見交換会等の参加促進
市民対話課
2
防災・防犯活動への参加促進・意識啓発
防災課
3
多文化共生関連の講座・研修
市民課
<課題と今後の取組>
外 国 人 市 民 の 中 に は 、大 規 模 地 震 な ど の 災 害 を 経 験 し た こ と
のない人が数多く存在するとともに、災害時には言語や文化、
生 活 習 慣 の 違 い に よ る 多 様 な ニ ー ズ も 発 生 し 、避 難 所 ま で の 経
路や避難所での生活に支障をきたすことが予想されます。
災害発生時に国籍を問わずすべての市民が共生していくた
め に は 、平 常 時 の 地 域 活 動 な ど を 通 じ て コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を
深 め 、お 互 い の 生 活 環 境 に つ い て 理 解 し て い く こ と が 必 要 で す 。
ま た 、外 国 人 市 民 の 防 災 知 識 や 技 術 を 向 上 さ せ 、日 本 人 市 民
と と も に 地 域 防 災 活 動 の 担 い 手 と な れ る よ う 、外 国 人 市 民 が 気
軽 に 参 加 で き る 防 災 訓 練 の 実 施 や 、わ が 家 の 防 災 マ ニ ュ ア ル の
外 国 語 版 、外 国 語 に 対 応 し た ス マ ー ト フ ォ ン ア プ リ を 活 用 す る
など、防災活動への参加促進・意識啓発に努めていきます。
18
(7)多文化共生のための人材育成と人材活用
多 文 化 共 生 を 推 進 す る た め の 人 材 育 成 を 支 援 し 、情 報 及 び 地
域社会における活動の場を積極的に提供します。
<具体的な施策>
事業名
担当課
1
人材育成研修・講座の支援
市民課
2
多文化共生のための人材活用
市民課
<課題と今後の取組>
地域において多様な文化や習慣をもつ外国人市民との交流
の 機 会 が 増 加 す る 中 、多 文 化 共 生 社 会 の 実 現 の た め に は 、国 籍
を問わずすべての市民が地域社会の中で共生していることの
自 覚 が 必 要 に な り ま す 。外 国 人 市 民 の み な ら ず 、日 本 人 市 民 に
向 け て も 、様 々 な 事 業・研 修 ・講 座 の 支 援 を 通 じ て 、多 文 化 共
生 に つ い て の 意 識 啓 発 を 促 し 、地 域 で 活 躍 で き る 人 材 の 育 成 に
努めていきます。
(8)日本語の学習・文化の学び
多様な生活環境の人々にとって日本語を学びやすい環境の
整 備 が 必 要 で す 。す で に 開 設 さ れ て い る 地 域 の 日 本 語 教 室 の 情
報提供を行います。
ま た 、日 本 人 ・ 外 国 人 市 民 が 、相 互 に 言 葉 や 文 化 を 学 ぶ 機 会
や日常生活を円滑にするための日本語の習得や文化を学ぶ場
を提供します。
19
<具体的な施策>
事業名
担当課
1
日本語教室開催情報の提供
市民課
2
図 書 館・公 民 館 で の 日 本 語 学 習 関 連 教 材 の
図書館
充実
<課題と今後の取組>
言葉や文化の壁によるコミュニケーション不足を解消する
た め 、山 梨 県 立 大 学 と 連 携 を と り な が ら 、 日 本 語 ・ 日 本 文 化 講
座 を 開 講 し 、外 国 人 市 民 に 対 す る 日 本 語 の 学 習 機 会 の 充 実 や 日
本文化へ触れ合う機会を提供します。
20
基本目標 3
国際化への対応
(9)国際交流事業の推進
国際化への対応
( 10) ま ち な か 情 報 の 多 言 語 化
(9)国際交流の推進
現 在 、実 施 し て い る 国 際 交 流 事 業 を 継 続 す る と と も に 、事 業
のさらなる充実を図ります。
ま た 、国 際 化 の 進 展 に と も な い 、国 際 的 視 野 を 広 げ る 機 会 を
提 供 し 、国 籍 を 問 わ ず す べ て の 市 民 が お 互 い の 価 値 観 を 押 し 付
け る こ と な く 、相 手 の 考 え 方 や 人 権 を 尊 重 す る こ と の 重 要 性 を
学べる機会を提供します。
<具体的な施策>
事業名
担当課
1
姉妹・友好都市等との交流事業の推進
秘書課
2
海外姉妹校児童・生徒との交流の推進
学校教育課
3
食の異文化交流会
秘書課
(国際親交委員会)
4
学生レポーター(留学生)による情報
シティプロモーショ
の提供
ン課
21
<課題と今後の取組>
本 市 は 、 国 際 親 善 の 一 環 と し て 、 昭 和 33 年 8 月 に ア メ リ カ
合 衆 国 ア イ オ ワ 州 デ モ イ ン 市 、 昭 和 36 年 4 月 に 同 国 カ リ フ ォ
ル ニ ア 州 ロ ダ イ 市 、 ま た 、 昭 和 50 年 8 月 に フ ラ ン ス 共 和 国 ア
キ テ ー ヌ 州 ピ レ ネ ー ・ ア ト ラ ン テ ィ ッ ク 県 ポ ー 市 、そ し て 、昭
和 5 9 年 9 月 に 中 華 人 民 共 和 国 四 川 省 成 都 市 と 姉 妹 ・友 好 都 市 の
締 結 を 行 う と と も に 、 平 成 14 年 の 9 月 に は 大 韓 民 国 忠 清 北 道
清 州 市 と 気 兼 ね な く 交 流 が 図 れ る 友 情 都 市 を 締 結 し 、国 際 理 解
を深めています。
今 後 も 、行 政 間 の 交 流 や 芸 術 ・ 音 楽 な ど の 文 化 交 流 、そ し て
教 育 交 流 な ど を 通 じ て 、市 民 レ ベ ル で の 交 流 が 一 層 図 ら れ る よ
う、姉妹・友好都市等との都市間交流を推進します。
( 10) ま ち な か 情 報 の 多 言 語 化
日 本 人 ・ 外 国 人 市 民 の み な ら ず 、さ ま ざ ま な 目 的 で 来 日 す る
外 国 人 の 方 の 利 便 性 を 高 め る た め 、多 言 語 化 や ユ ニ バ ー サ ル デ
ザイン化を促進します。
<具体的な施策>
事業名
担当課
1
公共施設・生活関連施設の多言語化促進
各課
2
多言語での外国人向け観光情報の発信
観光課
3
無料公衆無線LAN環境の整備促進
観光課
22
<課題と今後の取組>
外 国 人 市 民 や 、外 国 人 観 光 客 に 対 し て は 、ま ち な か 情 報 の ユ
ニ バ ー サ ル デ ザ イ ン 化 の 推 進 が 必 要 で あ る こ と か ら 、庁 内 に お
い て は 、横 断 的 な 連 携 を 図 る と と も に 、国 や 県 等 の 関 係 機 関 と
も連携した整備を行っていきます。
甲府市観光パンフレット外国語版は、これまで英語、韓国、
中 国 語 ( 繁 体 ・ 簡 体 ) に 対 応 し て い ま し た が 、 平 成 27 年 度 に
は 、新 た に イ ン ド ネ シ ア 語 、タ イ 語 に も 対 応 し た 観 光 パ ン フ レ
ッ ト( た だ し タ イ 語 は Web 用 の み )を 作 成 し 、市 の ホ ー ム ペ ー
ジ上でも観光パンフレット外国語版の情報発信を行っていき
ます。
甲 府 駅 観 光 案 内 所 で は 、外 国 人 観 光 客 に 対 し て 、タ ブ レ ッ ト
端末を利用した電話通訳サービスを行っています。
ま た 、今 後 は 、訪 れ る 国 内 外 の 観 光 客 に 対 し て 、イ ン タ ー ネ
ッ ト 接 続 環 境 を 提 供 す る た め の 無 料 公 衆 無 線 LAN の 整 備 を 推
進します。
23
基本目標 4
組織体制の整備
( 11) 推 進 体 制 の 整 備
組織体制の整備
( 12) 拠 点 の 整 備
( 11) 推 進 体 制 の 整 備
多 文 化 共 生 推 進 計 画 実 施 の た め に 、多 文 化 共 生 推 進 委 員 会 お
よび市役所内における多文化共生庁内連絡会議を設置します。
委 員 会 お よ び 庁 内 連 絡 会 議 は 、毎 年 、多 文 化 共 生 推 進 計 画 実
施に関する評価・検証を行い、着実な計画実施を目指します。
また、5 年後には計画全体の見直しを行います。
<具体的な施策>
事業名
担当課
1
委員会の設置
市民課
2
庁内連絡会議の設置
市民課
PLAN
甲府市多文化共生推進計画
(計画)
ACTION
DO
(改善)
(実施)
委員会及び庁内連絡
会議による評価・検証
CHECK
(検証)
24
<課題と今後の取組>
外 国 人 へ の 対 応 を 組 織 的 か つ 円 滑 に 進 め る た め 、各 部 署 の 課
長 職 等 か ら な る 甲 府 市 多 文 化 共 生 庁 内 連 絡 会 議 と 、係 長 職 等 か
ら な る ワ ー キ ン グ グ ル ー プ を 設 置 し 、専 門 的 な 事 項 に つ い て の
調 査 ・ 研 究 を 行 っ て き ま し た 。本 計 画 で は 、更 な る 事 業 の 充 実
を 図 る た め 、市 民 や 有 識 者 等 か ら な る 多 文 化 共 生 推 進 委 員 会 を
新 た に 設 置 し 、毎 年 、本 計 画 実 施 に 関 す る 評 価 ・ 検 証 を 行 う こ
とで、着実な計画の実施を目指します。
( 12) 拠 点 の 整 備
情報拠点として庁内の情報の一元化を進めます。
多 文 化 共 生 に 関 連 す る 諸 機 関 ・ 団 体 、外 国 人 市 民 の コ ミ ュ ニ
テ ィ 等 と の 連 携 を 深 め ま す 。ま た 、情 報 の 共 有 、伝 達 の 円 滑 化
のために、諸機関・団体等とのネットワークを形成します。
甲府市内に集中している大学等の教育機関と積極的に連携
を 図 り 、多 文 化 共 生 に 関 わ る 人 材 の 育 成 、必 要 な 人 的 ・ 物 的 リ
ソ ー ス の 提 供 、各 種 セ ミ ナ ー 等 の 共 催 、多 文 化 共 生 関 連 プ ロ ジ
ェクトの企画・実施等を行います。
現 在 、地 域 の 機 関 ・ 団 体 等 の 実 施 さ れ て い る 活 動 、 お よ び 今
後 実 施 予 定 の 多 文 化 共 生 に 関 わ る 活 動 等 に 際 し て は 、広 報 や 開
催の場の提供など多様な支援を行います。
<具体的な施策>
事業名
担当課
1
情報拠点の整備
市民課
2
地域拠点の整備
市民課
3
市民、ボランティア団体、関係機関等と
市民課
の連携
25
一元的な推進体制
市民・自治会等
(地域拠点:情報活性化
モデル地区の設置等)
ボランティア団体
関係機関等
専任部署
(多文化共生担当)
保 健 ・福 祉 ・医 療
関係部署
学校教育
関係部署
防 災 ・安 全
関係部署
地域活動
市民生活
関係部署
情報提供
相談
関係部署
<課題と今後の取組>
市 民 課 で は 、各 担 当 課 や 関 係 諸 機 関 ・ 団 体 等 が 個 々 に 行 っ て
い る 多 文 化 共 生 施 策 お よ び 活 動 に つ い て の 情 報 収 集 を 行 い 、情
報 の 一 元 化 に 努 め 、外 国 人 相 談 窓 口 を 外 国 人 市 民 に 向 け て の 情
報発信拠点とします。
情 報 収 集 と 情 報 提 供 の 充 実 を 図 る た め 、外 国 人 市 民 の 集 住 が
見 ら れ る 地 区 か ら 情 報 活 性 化 モ デ ル 地 区 を 定 め 、そ の 体 制 に つ
い て 検 討 し ま す 。 具 体 的 に は 、日 常 的 に 身 近 な 場 所 で 、 地 域 住
民とボランティアが主体となり日本語学習支援や異文化交流
を す る 中 で 、市 は 、暮 ら し に 役 立 つ 行 政 情 報 を 提 供 す る と と も
に、住民からのくらしの相談を受けることを想定しています。
こ の 活 動 の 中 で 、地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ が 形 成 さ れ 、市 民 の 多 文 化
共 生 へ の 意 識 を 啓 発 し 、地 域 リ ー ダ ー が 育 成 さ れ る こ と を 目 指
します。
26
資料
27
甲府市多文化共生推進計画策定委員会設置要綱
平成20年6月10日
企
第
2
号
(設置)
第1
国 籍 や 民 族 な ど の 異 な る 人 々 が 、互 い の 文 化 的 な 多 様 性
を 認 め 合 い 、対 等 な 関 係 を 築 こ う と し な が ら 、地 域 社 会 の 構
成員として共に生きていく多文化共生社会の構築をめざす、
甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 ( 以 下 「 推 進 計 画 」 と い う 。) を
策 定 す る た め 、甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 策 定 委 員 会( 以 下
「 委 員 会 」 と い う 。) を 設 置 す る 。
(所掌事項)
第2
委 員 会 は 、推 進 計 画 の 策 定 に 関 す る 事 項 に つ い て 、調 査
及び研究を行う。
(組織等)
第3
委 員 会 は 、次 に 掲 げ る 者 の う ち か ら 市 長 が 委 嘱 す る 1 5
名以内の委員をもって組織する。
(1)学識経験者
(2)関係団体の代表者
( 3 ) 一 般 公 募 に よ る 者 ( 外 国 籍 の 住 民 を 含 む 。)
(4)その他市長が必要と認めた者
2
委 員 の 任 期 は 、委 嘱 し た 日 か ら 推 進 計 画 の 策 定 が 終 了 す る
までの間とする。
(委員長等)
第4
委員会に、委員長を置き、委員の互選により定める。
2
委員長は、委員会を代表し、会務を総理する。
3
委 員 長 に 事 故 あ る と き 、又 は 委 員 長 が 欠 け た と き は 、委 員
長があらかじめ指名する委員がその職務を代理する。
28
(会議)
第5
2
委員会の会議は、委員長が招集し、その議長となる。
委 員 会 は 、必 要 が あ る と 認 め た と き は 、委 員 以 外 の 者 を 会
議 に 出 席 さ せ 、説 明 若 し く は 意 見 を 聴 き 、又 は 必 要 な 資 料 の
提出、その他協力を求めることができる。
(庶務)
第6
委 員 会 の 庶 務 は 、市 民 部 市 民 総 室 市 民 課 に お い て 処 理 す
る。
(その他)
第7
こ の 要 綱 に 定 め る も の の ほ か 、委 員 会 の 運 営 に 関 し 必 要
な事項は、委員長が委員会に諮って定める。
附
則
この要綱は、平成20年6月10日から施行する。
附
則
この要綱は、平成27年4月1日から施行する。
29
甲府市多文化共生推進計画策定委員会
氏名
学識経験者
長坂
委員名簿
所属等
香織
山梨県立大学
看護学部
准教授
学識経験者
奥村
圭子
山梨大学
国際交流センター
教授
学識経験者
萩原
孝恵
山梨県立大学
国際政策学部
准教授
関係団体等
越石
寛
甲府商工会議所
中小企業振興部
関係団体等
山口
一男
甲府市自治会連合会
副会長
一般公募者
一般公募者
徐
赤池
部長
芸
ミッシェリ
30
甲府市多文化共生庁内連絡会議設置要綱
平成20年6月10日
企
第
1
号
(設置)
第1
甲 府 市 に お け る 多 文 化 共 生 の 推 進 に あ た り 、外 国 人 へ の
対 応 を 組 織 的 か つ 円 滑 に 進 め る た め 、甲 府 市 多 文 化 共 生 庁 内
連 絡 会 議 ( 以 下 「 連 絡 会 議 」 と い う 。) を 設 置 す る 。
(所掌事項)
第2
連 絡 会 議 は 、次 に 掲 げ る 事 項 に つ い て 、協 議 、調 整 、調
査及び研究を行う。
( 1 )外 国 人 住 民 を 取 り 巻 く 問 題 点 及 び そ の 対 応 に 関 す る こ
と。
(2)多文化共生施策の方針及び推進に関すること。
(3)その他必要な事項に関すること。
(組織)
第3
連 絡 会 議 は 、別 表 に 定 め る 部 署 の 課 長 職 等 に あ る も の を
もって組織する。
(ワーキンググループ)
第4
連 絡 会 議 に 、ワ ー キ ン グ グ ル ー プ を 設 置 す る 。ワ ー キ ン
グ グ ル ー プ は 、別 表 に 定 め る 部 署 の 係 長 職 等 に あ る も の を も
っ て 組 織 し 、連 絡 会 議 が 所 掌 す る 事 項 に つ い て 専 門 的 に 調 査
及び研究する。
(会議)
第5
連 絡 会 議 及 び ワ ー キ ン グ グ ル ー プ は 、市 民 部 市 民 総 室 市
民課が招集し、会議を進行する。
2
連 絡 会 議 及 び ワ ー キ ン グ グ ル ー プ は 、必 要 が あ る と 認 め た
と き は 、関 係 者 の 意 見 を 聴 き 、そ の 他 協 力 を 求 め る こ と が で
きる。
31
(庶務)
第6
連 絡 会 議 及 び ワ ー キ ン グ グ ル ー プ の 庶 務 は 、市 民 部 市 民
総室市民課において処理する。
(その他)
第7
こ の 要 綱 に 定 め る も の の ほ か 、必 要 な 事 項 は 、別 に 定 め
る。
附
則
この要綱は、平成20年6月10日から施行する。
附
則
この要綱は、平成27年4月1日から施行する。
32
別表(第3、第4関係)
市長室
秘書課
シティプロモーシ
ョン課
企画部
企画総室
政策課
危機管理室
危機管理課
防災課
市民部
市民総室
市民課
国民健康保険課
福祉部
市民協働室
市民対話課
福祉総室
健康衛生課
子ども家庭支
児童保育課
援室
長寿支援室
介護保険課
環境部
廃棄物対策室
減量課
産業部
産業振興室
観光課
市立甲府病院事
病院事務総室
医事課
教育総室
学校教育課
務局
教育部
学事課
33
甲府市多文化共生推進委員会設置要綱
平 成 28 年 3 月 2 日
市
民
第
1
号
(目的)
第1
国 籍 や 民 族 な ど の 異 な る 人 々 が 、互 い の 文 化 的 な 多 様 性
を 認 め 合 い 、対 等 な 関 係 を 築 こ う と し な が ら 、地 域 社 会 の 構
成員として共に生きていく多文化共生社会を推進するため、
甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 委 員 会 ( 以 下 「 委 員 会 」 と い う 。) を
設置する。
(期間)
第2
委 員 会 の 設 置 期 間 は 、甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 の 実 施
期間内とする。
(所掌事項)
第3
委 員 会 は 、次 に 掲 げ る 事 項 に つ い て 検 討 及 び 協 議 等 を 行
う。
( 1 )甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 の 検 証 及 び 見 直 し 等 に 関 す
る事項
(2)多文化共生施策に関する事項
( 3 )外 国 人 市 民 と 日 本 人 市 民 と の 交 流 及 び 共 生 に 関 わ る 事
項
(4)外国人市民のネットワークづくりに関する事項
( 5 )前 4 号 に 掲 げ る も の の ほ か 、前 条 の 目 的 を 達 す る た め
に必要と認められる事項
(組織等)
第4
委 員 会 は 、次 に 掲 げ る 者 の う ち か ら 市 長 が 委 嘱 す る 8 名
以内の委員をもって組織する。
(1)学識経験者
(2)関係団体の代表者
( 3 ) 一 般 公 募 に よ る 者 ( 外 国 人 市 民 を 含 む 。)
(4)その他市長が必要と認めた者
34
(任期)
第5
委 員 の 任 期 は 、委 嘱 し た 日 か ら 2 年 と す る 。た だ し 、再
任は妨げない。
2
補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(委員長等)
第6
委員会に、委員長を置き、委員の互選により定める。
2
委員長は、委員会を代表し、会務を総理する。
3
委 員 長 に 事 故 あ る と き 、又 は 委 員 長 が 欠 け た と き は 、委 員
長があらかじめ指名する委員がその職務を代理する。
(会議)
第7
2
委員会の会議は、委員長が招集し、その議長となる。
委 員 会 は 、必 要 が あ る と 認 め た と き は 、委 員 以 外 の 者 を 会
議 に 出 席 さ せ 、説 明 若 し く は 意 見 を 聴 き 、又 は 必 要 な 資 料 の
提出、その他協力を求めることができる。
(庶務)
第8
委 員 会 の 庶 務 は 、市 民 部 市 民 総 室 市 民 課 に お い て 処 理 す
る。
(その他)
第9
こ の 要 綱 に 定 め る も の の ほ か 、委 員 会 の 運 営 に 関 し 必 要
な事項は、委員長が委員会に
諮って定める。
附
則
この要綱は、平成28年4月1日から施行する。
35
計画策定の経緯
年月日
実施内容
平 成 27 年
4 月
1 日
( 仮 称 ) 甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 2016 の 策 定 方 針 決 定
平 成 27 年
7 月
2 日
第1回甲府市多文化共生庁内連絡会議
開催
・( 仮 称 ) 甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 2 0 1 6 策 定 趣 旨 等 説 明
・甲府市の現状説明
・( 仮 称 ) 甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 2 0 1 6 の 方 向 性 説 明
第1回甲府市多文化共生推進計画策定委員会
開催
・甲府市多文化共生推進計画策定委員会の概要説明
・委員自己紹介
・委員長選任
・( 仮 称 ) 甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 2 0 1 6 策 定 趣 旨 等 説 明
・甲府市の現状説明
・( 仮 称 ) 甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 2 0 1 6 の 方 向 性 説 明
平 成 27 年
7 月 28 日
第 1 回 甲 府 市 多 文 化 共 生 庁 内 連 絡 会 議 ( ワーキンググループ)
開催
・( 仮 称 ) 甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 2 0 1 6 策 定 趣 旨 等 説 明
・甲府市の現状説明
・多文化共生への取り組みについて
平 成 27 年
8 月 10 日
第2回甲府市多文化共生推進計画策定委員会
開催
・基本理念と基本目的を協議
・具体的な施策と課題について説明
平 成 27 年
9 月 28 日
第3回甲府市多文化共生推進計画策定委員会
開催
・重点目標について協議
平 成 27 年 10 月 28 日
第 2 回 甲 府 市 多 文 化 共 生 庁 内 連 絡 会 議 ( ワーキンググループ)
開催
・ 甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 2016( 原 案 ) に つ い て 協 議
平 成 27 年 11 月
9 日
第4回甲府市多文化共生推進計画策定委員会
開催
・( 仮 称 ) 甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 委 員 会 の 設 置 に つ い て 協 議
・モデル事業(案)について協議
平 成 27 年 12 月 24 日
甲府市多文化共生推進計画検討報告書の提出
平 成 28 年
1 月
8 日~
甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 2016( 素 案 ) に 対 す る 市 民 意 見 公 募
平 成 28 年
2 月
5 日
(パブリックコメント)実施
平 成 28 年
1 月 18 日
第5回甲府市多文化共生推進計画策定委員会
開催
平 成 28 年 2 月 24 日
甲 府 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 2016 の 策 定 に つ い て ( 市 長 決 裁 )
平 成 28 年 3 月 2 日
甲府市多文化共生推進委員会設置要綱策定
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