No.2007-17 Date 2007•7 新規受託項目 謹啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は格別なご愛顧を賜り厚くお礼申し上げます。 この度、下記項目につきまして、検査の受託を開始することと致しましたので、ご案内申し 上げます。 謹白 項 目 名 ● ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT- proBNP) (依頼コードNo. 3550) 受託開始日 2007年8月1日(水)受付分より ■ 検 査 の 概 要 ■ ● NT-pro BNP の特徴は 1. 血清(及び血漿)での測定が可能(他の生化学項目との共用が可能です) 2. 保存安定性が高い(冷蔵での検体保管が3日間可能) 3. 血中半減期が長いため、重症度をよりダイナミックに反映する ● BNPと NT-proBNP の違いについて 1. カットオフ値が異なる(BNP:18.4pg/m /NT-proBNP:125pg/m 以下) 2. データの乖離する検体が見られる(代謝消失が少ないため早期陽性化する・代謝プロセス の違い等) 3. 腎疾患では共に影響を受けるが BNP に比べより高値に出る傾向がある ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP:N-Terminal pro Brain Natriuretic Peptide)は BNP の前駆体である proBNP が蛋白分解酵素(Furin)により、N 端側から 76番目のアミノ酸が切断され BNP と共に生成、血中に放出されるペプチドです。その後腎臓で代謝を 受け排泄されます。 NT-proBNP は BNP と共に、心負荷において上昇する proBNP を反映したマーカーであるため、その 臨床的意義は BNP と同等と考えられています。 裏面に続きます この用紙は再生紙を使用しています。 株式 会社 本 社:〒151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷5ー21ー3 総合研究所:〒350ー1101埼玉県川越市的場1361ー1 049(232)3131 FAX 049(232)3132 URL:http : // www . bml . co . jp / 資料、お問い合わせは担当者または最寄りの営業所までお願い致します。 受託要領 依頼コードNo. 3550 検 体 必 要 量 血清または血漿 0.5 m 検体の保存方法 冷 蔵 採 取 容 器 B−1・B−7→S−1 測 定 方 法 ECLIA 法 基 準 報 告 値 日 125pg/m 数 以下 2∼3日 検査実施料/判断料 140点 /生化学Ⅱ <保険適用の内容> 測定項目 :ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント精密測定 主な対象 :心不全の診断または病態把握のために実施 主な測定目的 :血清・血漿中の NT-proBNPの測定 算定における留意事項 (ア) ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)精密測定及びヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NTproBNP)精密測定は、心不全の診断又は病態把握のために実施した場合に月1回に限り算定する。 (イ) 1週間以内にヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)精密測定、ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント (NT-proBNP)精密測定と本区分「22」のヒト心房利尿ペプチド(hANP)精密測定を併せて実施した場合は主たるもののみ 算定。 (ウ) 本検査を実施した場合は、診療報酬明細書の摘要欄に本検査の実施日(ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(hANP)精密測定 を併せて実施した場合は、併せて当該検査の実施日を記載する。 BNPとの相関性 (pg/m ) 12000 NT-proBNP 10000 8000 6000 4000 y = 5.09x+143.8 r = 0.876 n = 107 2000 0 0 500 1000 1500 BNP 2000 (pg/m ) (自社検討資料) 検体安定性(遠心分離後) 心不全除外カットオフ値 4試料を用い、遠心分離後の安定性を確認したところ、 血清、血漿検体ともに良好な安定性が確認されました。 120% ■ 健常者(n=2264) ■ 心不全患者(n=721) 度数 1000 感度 特異度 PPV NPV 900 100% 800 700 80% 対 0 時 60% 間 (%) 88.0% 92.0% 80.6% 96.7% 600 500 40% 20% 血清・冷蔵 400 血漿・冷蔵 300 血清・室温 200 血漿・室温 100 0% 0 0 12 24 36 48 60 72 保存時間(hr) 125pg/m 0 100 200 300 400 500 600 NT-proBNP(pg/m ) (メーカー資料) (メーカー資料)
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