①食事 !こんな時は受診を…! 口の中にも発疹がで ほとんどの場合軽くすむ病気ですが、まれに髄膜炎、 きるので、熱いもの、 脳炎、脱水症などの合併症を起こすことがあります。 塩辛いもの、酸味の 手足口病とは夏かぜのひとつで、その名のとおり「手」「足」「口」に水を持った発疹 ができるウイルス感染症です。主に5歳以下の乳幼児を中心に夏に流行します。 昨年(平成23年)はこの病気でリトルベア―を利用した子どもがたくさんおり、 「手」 「足」「口」だけでなく、「お尻」「膝」「腕」などに発疹が出た子も多く、秋口まで流 行が続き、様々な流行の仕方が見られます。 ★ホームケア★ 高熱がでる、嘔吐する、頭痛がする、水分が摂れず 強いもの、固いものは 尿がでない、ぐったりしているなどの症状がみられた 控えましょう。子どもが痛がったり嫌がったりしなけれ ら、すぐに医療機関を受診しましょう。また間違えや ば、いつもの食事でいいでしょう。 すい病気に水ぼうそう、水いぼなどがあります。自己 ②入浴 判断はせず必ず医師の診察を受けましょう。 風邪と同じで熱がなく、元気であれば入っても大丈 登園については、所属園により対応が異なります。 夫です。 医師や園に確認のうえ登園しましょう。 ~ 夏の過ごし方 ~ 蒸し暑い夏は生活リズムが乱れがちになります。生活リズムを整えることは、体力維持の基本です。夏はど うしてもエネルギーを多く必要とします。そのためにも午睡は大切ですが、夜の睡眠の妨げにならない程度 今回は手足口病に対する注意点や、暑い夏の過ごし方についてご紹介していきます。 にしましょう。日ざしの強くない朝や夕方に外で元気に遊ぶことが、夜の睡眠を熟睡へと導きます。「早寝 早起き」を心がけましょう。また、冷房は使い方によっては決して体に悪いものではありません。外気温よ り5度以上冷やすのは良くないと言われていますが、少し冷やすことで快適な生活が送れます。特に病気の ときはうまく冷房を活用しましょう。 *原因 主にコクサッキ―ウイルス、エン *症状 手のひら、足の裏、口の中に小さ テロウイルスなどによって起こりますが、原因 な発疹あるいは水疱(水ぶくれ)が出ます。年 となるウイルスが数種類あるため、何度もかか 齢の小さな子どもはお尻や膝などにできること ってしまうことがあります。ウイルスに感染し もあります。手足の発疹や水疱には痛みはあり た人の鼻水や咳、くしゃみ、便などにより経口・ ませんが、口の中にできたものは食事をするこ 飛沫などの経路で感染します。症状が出始める とで破れて、食べ物や飲み物がしみます。痛み までに3~6日の潜伏期間があります。 のために食事が摂れず脱水傾向になることもあ が、通常は高熱が続くことはありません。 るので注意が必要です。時に発熱がみられます 夏は食欲もなくなり、どうしても麺類や冷たい物を食べることが多くなります。暑い夏こそ、体を温める食 事を意識的に摂りたいものです。 早寝早起き 食事 外遊び 年齢に応じてお昼寝をし、夜は バランスよく食べる事も大切で 外遊びや適度な運動は心身の 早めに部屋を暗くして雰囲気を すが、楽しく食べてこそ栄養に 成長を助けます。明るい日差し 整え、睡眠をたっぷりととりまし なります。家族揃って食べられ を十分に浴びて生活リズムを整 ょう。 るとよいですね。 えましょう。 H24.6 月 (医)愛幸会 くまだ内科・小児科クリニック が、通常は高熱が続くことはありません。 *予防 手足口病には予防接種はありませ ん。症状が消えた後も数週間便などからウイル *治療 基本的には数日間のうちに治る病 スが排泄されます。この病気は大人もかかるこ 気です。発疹、水疱、発熱などの対症療法が中 とがありますので、おむつ交換時には排泄物を 心になります。ホームケアを参考にお子様の症 適切に処理し、しっかり手洗いをして下さい。 状を和らげてあげて下さい。 Vol.8 病児保育室リトルベアー
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