米国MLPマーケット・ウィークリー - レッグ・メイソン・アセット・マネジメント

米国MLPマーケット・ウィークリー
2016年10月4日
≪先週の米国MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)市場概況≫
アレリアンMLP指数
米国株(S&P500)
トータル
リターン指数
価格指数
トータル
リターン指数
予想配当
利回り
米国REIT
予想配当
利回り
トータル
リターン指数
予想配当
利回り
米10年国債
利回り
WTI
原油先物
( ドル/ バレル)
ヘンリーハブ
天然ガス先物
( ドル/ 百万
BTU)
2015年12月31日
289.76
1,103.67
8.53%
3,821.60
2.15% 14,650.51
3.83%
2.27%
37.04
2.34
2016年9月23日
312.77
1,267.96
7.24%
4,112.69
2.13% 16,739.48
4.08%
1.62%
44.48
2.96
2016年9月30日
315.64
1,279.62
7.16%
4,121.06
2.13% 16,453.83
4.16%
1.59%
48.24
2.91
前週比
0.9%
0.9%
-0.08%
0.2%
0.00%
-1.7%
0.08%
-0.02%
8.5%
-1.7%
年初来
8.9%
15.9%
-1.37%
7.8%
-0.02%
12.3%
0.33%
-0.68%
30.2%
24.3%
前年比
3.9%
12.7%
-1.16%
15.4%
-0.13%
20.9%
0.19%
-0.44%
7.0%
15.1%
(2012年末=100)
トータルリターン指数(配当込み)
MLP・S&P500・米国REITの配当利回りと長期金利
180
14%
S&P500
160
12%
10%
140
8%
米10年国債利回り
MLP
120
6%
米国REIT
100
米国REIT
4%
80
60
13/1/1
2%
MLP
13/7/1
14/1/1
14/7/1
15/1/1
15/7/1
16/1/1
0%
13/1/1
16/7/1
S&P500
13/7/1
14/1/1
14/7/1
15/1/1
15/7/1
16/1/1
16/7/1
(出所)ブルームバーグ (注)データ期間:2013年1月1日~2016年9月30日、MLP=Alerian MLP Index、米国REIT=FTSE NAREIT All Equity REITs Index
≪アレリアンMLP指数構成銘柄の週間騰落率ランキング(9月23日~9月30日)≫
騰落率上位5銘柄
業種
時価総額
( 1 0 0 万ドル)
1,969
週間騰落率
(%)
騰落率下位5銘柄
週間騰落率
(%)
時価総額
小売販売
1,131
-30.8
14.1 Sunoco LP
卸売販売
3,242
-3.8
石油貯蔵
711
-3.1
6.5 Williams Partners LP
集積・処理
22,495
-3.1
6.1 Sunoco Logistics Partners LP
石油輸送
9,328
-2.9
Rice Midstream Partners LP
集積・処理
2
Teekay Offshore Partners LP
石油海上輸送
3
Western Gas Partners LP
集積・処理
7,851
6.7 Martin Midstream Partners LP
4
Genesis Energy LP
石油輸送
4,478
5
NuStar Energy LP
石油輸送
3,862
(出所)ブルームバーグ
( 1 0 0 万ドル)
14.5 Ferrellgas Partners LP
1
881
業種
(注)時価総額は2016年9月30日時点。
≪先週の米国MLP市場の動き≫
先週のアレリアンMLP指数(トータル・リターン)は前週末比+0.9%と2週連続での上昇となりました。先週は石油輸出国機
構(OPEC)臨時会合での予想外の減産合意を受けて原油価格が上昇したことや、主要MLPによる資産取得の動きがMLP
市場の上昇を支える要因となりました。
OPECは9月28日、アルジェリアで開かれた臨時会合において、2008年以来となる原油減産で合意しました。今回の合意
では、OPEC加盟14ヵ国の原油生産量は日量3,250万バレル~3,300万バレルに制限されることになり、新生産目標に向け
て日量数十万バレル程度の小幅な減産がなされると見込まれます。当初、市場関係者の間ではOPECによる減産合意は
困難との見方が大勢であったことから、予想外の合意を受けてWTI原油先物は9月30日には1バレル=48ドル台へ上昇し
ました。もっとも、OPEC各加盟国の生産枠や減産の方法などの詳細が不明であることから、今後は11月のOPEC総会に向
けた協議の進展に注目が集まりそうです。
●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データ
に基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績
を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変
更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくし
て、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当
該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。
1
米国MLPマーケット・ウィークリー
≪先週の米国MLP関連ニュース≫
【9月26日、資産取得】 Sunoco Logistics Partners LP(SXL、石油輸送、時価総額93億ドル)は、Vitol Groupよりパーミ
アン盆地の原油輸送設備を取得する合意を結ぶ。取得額は約7.6億ドル。取引は2016年第4四半期に完了予定。
【9月26日、株式買戻し】 Columbia Pipeline Partners LP(CPPL、天然ガス輸送、同16億ドル)は、親会社の米パイプラ
イン企業Columbia Pipeline Groupより全株式を買い戻す提案を受ける。カナダのパイプライン大手TransCanada社は、
2016年7月1日にColumbia Pipeline Groupを買収済みで、CPPLの買戻しはグループ内でのMLPの戦略的統合とみられる。
【9月26日、ドロップダウン】 Rice Midstream Partners LP(RMP、集積・処理、同20億ドル)は、親会社のRice Energy社
の買収に関連した中流資産を6億ドルで取得する合意を結ぶ。取引は2016年第4四半期に完了予定。
(出所)MLP公表資料、各種報道、ブルームバーグ、ファクトセット (注)各MLPの時価総額は2016年9月30日時点。
≪MLP関連トピック≫ 石油輸出国機構(OPEC)が臨時会合で8年ぶりに減産合意
石油輸出国機構(OPEC)は9月28日、アルジェリアで開
当初、市場関係者の間ではサウジアラビアとイランの対
かれた臨時会合において、2008年以来となる原油減産
立からOPECによる減産合意は困難との見方が大勢であっ
で合意しました。今回の合意では、OPEC加盟14ヵ国の原
たことから、予想外の合意を受けてWTI原油先物は9月30
油生産量は日量3,250万バレル~3,300万バレルに制限
日には1バレル=48ドル台へ上昇しました(図2)。
されることになります。2016年8月のOPECの原油生産量
もっとも、OPEC各加盟国の生産枠や減産の方法などの
は日量3,324万バレル(OPEC公表値)であったことから、
詳細が不明であることから、減産合意の実効性には依然
新生産目標に向けて日量数十万バレル程度の小幅な減
として不透明感が残されています。今後は、11月のOPEC
産がなされると見込まれます(図1)。
総会に向けた協議の進展に注目が集まりそうです。
図1:石油輸出機構(OPEC)の原油生産量
2016年9月
OPECが臨時会合で
原油減産合意
(百万バレル/日)
35
2008年9月、10月、12月
OPECが相次いで
原油減産で合意
34
2015年12月
OPEC総会で
生産目標の設定
を見送り
3,300万バレル
~
33
新生産目標
3,250万バレル
32
図2:WTI原油先物価格
(ドル/バレル)
160
100
80
30
60
2014年11月
OPEC総会で原油減産見送り
28
2014年11月
OPEC総会で
原油減産を見送り
40
20
27
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
(年)
(出所)ブルームバーグ (期間)2005年1月~2016年8月
(注)原油生産量はブルームバーグによる集計値。
2016年9月
OPECが臨時会合で
原油減産合意
120
31
29
2008年9月、10月、12月
OPECが相次いで
原油減産で合意
140
2015年12月
OPEC総会で生産目標の設定を見送り
0
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
(年)
16
(出所)ブルームバーグ (期間)2005年1月~2016年9月
(注)月末値。
●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データ
に基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績
を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変
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