(1) WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2350号 2011年(平成23年)04月7日(木曜日) WING DAILY 【HEADLINE NEWS】 ★エアバス、PW1100G搭載のA320納入時期早める 数ヶ月早めて2015年10月に、旺盛な需要取込み加速か Leap-X及びPW1100Gを搭載したA320neo エアバスは4月6日(現地時間)、需要が旺盛なA320ファミ リーの新エンジン搭載機A320neoの顧客への引き渡し時期を、 数ヶ月程度早める決定を下したことを明らかにした。A320neo には、プラット&ホイットニー社製のギアド・ターボファン・ エンジンPW1100Gと、CFMインターナショナル社製のLEAPXの搭載が決定しているが、今回引き渡し時期が早められるこ とになったのは、PW1100G搭載のA320neo。顧客への引き渡 し開始時期を、当初計画していた2016年春から、2015年10月 とした。大手リース会社のILFC等は既にPW1100Gを選定する ことを表明。ILFCは発注済みのA320neo100機のうち、60機に PW1100Gを搭載する。エアバスは、昨年12月1日にA320neo の開発を決定したばかりだが、わずか3カ月強の期間で332機も の受注等を獲得することに成功。高止まりの様相をみせている 原油価格を背景に、航空会社はさらに燃費効率が良い機体を求 める動きは加速。こうした旺盛な需要と、順調に推移している P&WのPW1100Gの開発から、顧客への引き渡し開始時期を早 めることで、エアバスは好調なプログラムをさらに上昇気流に 乗せていく。 わずか3カ月程度で300機を超える受注を獲得したA320neo だが、モルガンスタンレーのアナリストであるハイジ・ウッド 氏(HeidiWood)は1月27日、A320neoについて、「エアバス は今年6月に開催されるパリのエアショーまでに、500~1000 機の受注を獲得することを発表できる」との見通しを示してい る。こうしたアナリストの見解に対して、エアバスのジョン・ リーヒー顧客業務担当上級副社長兼最高執行責任者(COO) は、A320neoの戦略を裏打ちするものであることを強調。実際 に受注もトントン拍子に獲得することに成功していることか ら、強気な姿勢をみせている。 エアバスは昨年12月にA320neoの開発に対しておよそ10億 Airline & Aviation E-mail News 発行所 航空新聞社:W I N G D A I L Y 編集部 〒1 0 7 - 0 0 5 2 東京都港区赤坂 4 - 8 - 6 赤坂余湖ビル3 階 TEL(03)3796-6647 FAX(03)3796-6643 URL=http://jwing.com [email protected] 購読料半年33,600円年間63,000円(消費税含む) ユーロ投資することを決定。上述の通り、P & W 社製の PW1100Gか、もしくはCFMインターナショナル社製の LEAP-Xという2種類の高バイパス新エンジン(バイパス比: 9~12)を選択することができるエンジン・オプションを設定 した。新エンジンの装備に加えて、大型ウィングチップである “シャークレット”を装備することで、最大15%もの燃料を削 減することが可能なほか、従来機の航続距離を最大950海里 (500㎞)以上延長、もしくはペイロードを2トン増やすこと もできる。 また、エアバスによると、A320neoは1機当たり最大で年間 3600トンものCO2を削減することができるとのことで、これ は24万本もの樹木が年間に吸収するCO2に相当する量だとい う。窒素酸化物(NOx)についても、CAEP/6の排出基準を 50%下回るほか、騒音も国際民間航空機関(ICAO)で定めら れた騒音基準であるチャプター4を15dB下回るなど、より環境 適合性に優れた機体となる、としている。 燃費性能、環境適合性に加えて、エアバスは従来のA320と の共通性の高さも、A320neoの利点として強調する。A320の 確定受注は6928機で、納入済みの機体は4619機となってお り、現在でも2309機もの大量受注残を抱え、世界のどこかで 2.5秒に一回程度の割合で離陸もしくは着陸を行っている。こ のベストセラー機との共通性の高さは、A320neoの大きな武器 の1つと考えられる。機体は、エンジン換装を行うため、主翼 の一部およびパイロンの設計変更など以外は、従来のA320と ほぼ同じ設計で、実に95%以上が共通化されている。工具や地 上支援機材(GSE)は91%が従来のものと共通化を図ること ができるという。また、パイロットの移行訓練に至っては、従 来のA320からA320neoに乗り換える場合、コンピューターを 使った2時間程度の自習で済ませることができるとしており、 リーヒーCOOは、現行A320と次世代A320の間は、シームレ スであることを強調している。 スペース・フレックスで3席の増席可能に エアバス単通路初の身体障害者用ラバトリーも リーヒーCOOによると、A320neoには、新設計のラバト スペースフレックス (2) WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2350号 2011年(平成23年)04月7日(木曜日) リーおよびギャレーコンセプトである“スペース・フレック ス”を設定することができるという。このスペース・フレック スは、A320neoに限らず、単通路型用にエアバスが提案してい る次世代の客室コンセプト。 客室後方に設置されている2つのラバトリーと、ギャレーの 配置を変更することで、従来は使用されていなかった空間を有 効活用することができるようになるというもの。 スペース・フレックスでは、単通路型としては初めて身体障 害者向けのバリアフリータイプのラバトリーを設置。その上 で、新たに座席を3席追加設定することができたり、より快適 な客室空間設定をすることができるというもの。 A320neoの登場と共に、スペース・フレックスを市場に提案 していくことで、更なる受注拡大の起爆剤としていくことにな るようだ。 A320引き渡し早まり市場に注目 従来型A320の需要も依然として高く推移 A320neoにも装備されるシャークレットは、一足先に2012 年には市場に登場することになっているが、エアバスは高需要 カテゴリーであるA320クラスの需要を取り込むべく、昨年12 月にエンジン更新を決定した。PW1100G搭載A320neoの引き 渡し時期を早める決定を下したことで、ボーイングより先んじ て市場の囲い込みを図っていくものと予想される。 一方、ボーイングもA320neoに対抗すべく、今夏までに737 のエンジン更新、もしくは新設計に踏み切るか、その決断を下 す。ボーイングはこれまで、次世代737型に対して性能向上 パッケージ(PIP)の導入を決定。CFM56の新世代型エンジン (CFM56-7Bエボリューション)の装備や、主翼の舵面変更、主 脚格納部へのシールドの追加など、抵抗低減策を施すことで、 初期の737と比べて7%もの燃費改善を達成することが出来る 見通し。 最も需要が高いA320、737クラスの受注獲得競争は、ボーイ ングに先んじてA320neoを打ち出したエアバスが現在大きく リードしている。上述の通り、ボーイングが夏までに下す737 後継のあり方を見守っている航空会社達が今後一斉に動き出す とみられるため、航空機市場が一層活発化してきそうだ。 ニュー・エンジン・オプションを打ち出したエアバスだが、 従来のA320についても、依然としてマーケットの需要は高い とみている。実際、A320neoの発表以降も、現行A320を選択 する航空会社も多い。リーヒーCOOによると、A320neoは 2015年10月に引き渡しを開始するが、2023年にはA320neoと 従来型のA320の納入機数が半々になるのは、2023年頃になる と予想。それ以降、徐々にA320neoの引き渡し数が過半数を上 回る見通しを示しているが、依然として現行A320の需要も続 くとの見方を示している。 なお、エアバスでは金融危機で落ち込んでいたA320ファミ リーの月産レートを34機から、昨年12月には月産36機のペー スに増産、2012年には月産40機体制を整えていく計画。エア バスではトゥールーズとハンブルクといったA320最終組立工 場の既存ラインでA320neoの製造対応が可能とのことで、既存 のA320とA320neoの“パラレル・ライン”が構築される模様 だ。ただ、月産レートのうち、どの程度の機数がA320neoとな るかは今後の受注動向次第との見方を示している。 【航空関連ニュース】 ★航空局、米国737事故受け国内46機に非破壊検査指示 3万5000回の飛行超える5機は5日以内に検査実施 航空局は6日、米国で1日に発生したサウスウエスト航空機の 事故を受けて、米国連邦航空局(FAA)が発行した耐空改善命 令(AD)と同様の内容になる耐空性改善通報(TCD)発行し た。 サウスウエスト機の事故は米国時間の1日、フェニックス発 サクラメント行きの812便(乗員乗客123人)になるボーイン グ737-300型機が飛行中に客室中央付近の天井に穴が開き、客 室内の与圧が失われたことから、目的地を変更して緊急着陸す る事態となった。そのためFAAでは5日に737-300、−400、 −500型機に対し、胴体上部の外板接合部について非破壊検査 による繰り返し検査を求める緊急のADを発行した。 今回発行したTCDの概要は、サウスウエスト航空機で亀裂が 確認された航空機胴体上部の外販接合部位のリペット穴の亀裂 の有無について、非破壊検査による繰り返し検査を実施する こととして、亀裂が確認された場合には適切に修理を実施する こととしている。この非破壊検査については1機当たり数時間 を要する検査になる。 航空局では日本国内における検査対象航空機は全体で46機、 日本航空グループでは16機、全日空グループでは15機、北海 道国際航空では7機、スカイネットアジア航空では8機が対象と なっている。そのうちフライトサイクルが3万5000回以上の機 体5機については5日以内に検査を実施しなくてはならず、フラ イトサイクルが3万回以上3万5000回以内の機体20機について は20日以内に検査を済ませる必要がある。3万回以下のフライ トサイクルとなる21機については、飛行回数が3万回到達以前 に実施することとしている。 ★西日本コミューター1月実績、旅客全体で30万人 利用率は54.2%、鹿児島・那覇線など上昇傾向 大阪航空局がこのほど発表した西日本のコミューター旅客実 績によると、管内航空旅客輸送実績は合計で30万1620人で、 利用率が54.2%となったことがわかった。 実績を個別に見ると、日本航空便からの変更など実運航事業 者の変更により増便された路線を除く、対前年同月比で大幅な 増加が見られた路線は、ジェイエアの名古屋−熊本線が対前年 同月比53.2%増加の3952人で、日本エアコミューターの沖永 良部−与論線が49.1%増加の486人、鹿児島−種子島線が23.5 %増加の6163人、鹿児島−喜界島線が18.4%増加の3114人、 琉球エアコミューターの那覇−与那国線が18.9%増加の750人 となった。 搭乗率について好調だった路線は、琉球エアコミューターの 那覇−北大東線が78.4%、宮古−石垣線が77.4%、ジェイエア の大阪−福岡線が75.3%、福岡−仙台線が78.1%、羽田−山口 宇部線が78.6%となった。一方振るわなかった路線は、オリエ ンタルエアブリッジの長崎−鹿児島線が27.9%、日本エアコ ミューターの鹿児島−屋久島線が27.6%、ジェイエアの名古屋 −新潟線が16.5%であった。詳細は以下のとおり。 〈オリエンタルエアブリッジ〉 ▼小計=1万5513人(2.1%減)、利用率:53.8% ▼長崎−壱岐=2612人(0.4%増)、利用率:57.2% ▼長崎−福江=2750人(2%増)、利用率:40.3% ▼長崎−対馬=6390人(4%減)、利用率:61.1% (3) WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2350号 2011年(平成23年)04月7日(木曜日) ▼長崎−鹿児島=652人(22.5%減)、利用率:27.9% ▼福岡−福江=3109人(1.8%増)、利用率:67% 〈日本エアコミューター〉 ▼小計=14万3134人、利用率:56.6% ▼大阪−但馬=856人(23.4%減)、利用率:53.8% ▼大阪−隠岐=1307人(20.5%減)、利用率:59.2% ▼大阪−出雲=6922人(14.1%減)、利用率:54.6% ▼大阪−宮崎=211人、利用率:47.5% ▼大阪−鹿児島=2万1人(479.9%増)、利用率:60.1% ▼大阪−種子島(10年12月18日−11年1月4日季節運航)= 230人(11.5%減)、利用率:79.9% ▼大阪−屋久島=1378人(5.1%減)、利用率:34.4% ▼福岡−出雲=2140人(3.3%減)、利用率:50% ▼福岡−徳島=2145人(4.5%減)、利用率:49.2% ▼福岡−松山=8090人、利用率:64.2% ▼福岡−宮崎=2万6733人(608.2%増)、利用率:65.6% ▼福岡−鹿児島=1万236人(7.3%減)、利用率:64.3% ▼出雲−隠岐=1347人(3.2%減)、利用率:69.3% ▼鹿児島−松山=1335人(5.4%増)、利用率:59.8% ▼鹿児島−種子島=6163人(23.5%増)、利用率:53.7% ▼鹿児島−屋久島=4475人(9.3%減)、利用率:27.6% ▼鹿児島−奄美=2万844人(1441.7%増)、利用率:61.9% ▼鹿児島−喜界島=3114人(18.4%増)、利用率:67.4% ▼鹿児島−徳之島(09年度季節運航)=1万1559人、利用率: 59.2% ▼鹿児島−沖永良部=5938人(2.7%増)、利用率:51.4% ▼鹿児島−与論=1582人(2.4%減)、利用率:35.7% ▼奄美−喜界島=3051人(3%増)、利用率:46.1% ▼奄美−徳之島=1861人(14.5%増)、利用率:41.7% ▼奄美−沖永良部=602人(37.2%減)、利用率:53.9% ▼奄美−与論=428人、利用率:39.6% ▼沖永良部−与論=486人(49.1%増)、利用率:46.8% 〈琉球エアーコミューター〉 ▼小計=2万1553人、利用率:58.9% ▼那覇−北大東=1009人(4.5%増)、利用率:78.4% ▼那覇−南大東=2335人(5.6%増)、利用率:63% ▼那覇−与論=1725人(6%増)、利用率:52.6% ▼那覇−久米島=6823人(3.9%増)、利用率:60.7% ▼那覇−奄美=1268人(3.3%減)、利用率:52.4% ▼那覇−与那国=750人(18.9%増)、利用率:46.5% ▼那覇−宮古=1529人(3.3%減)、利用率:52.6% ▼宮古−多良間=2371人(8.3%増)、利用率:49% ▼宮古−石垣=1933人、利用率:77.4% ▼石垣−与那国=951人(6.8%減)、利用率:59% ▼南大東−北大東=859人(0.5%増)、利用率:71.1% 〈ジェイエア〉 ▼小計=11万7065人、利用率:51.4% ▼名古屋−秋田=2117人(17.5%減)、利用率:36.2% ▼名古屋−新潟=1386人(39.7%減)、利用率:16.5% ▼名古屋−高知=2241人(16.2%減)、利用率:36% ▼名古屋−松山=2791人(10.1%減)、利用率:30.8% ▼名古屋−熊本=3952人(53.2%増)、利用率:33.7% ▼大阪−札幌=2201人(3.5%減)、利用率:71% ▼大阪−秋田=5155人、利用率:56.3% ▼大阪−花巻=7214人(382.2%増)、利用率:51% ▼大阪−青森(共同運航のJALのみ運航)=−人、利用率:−% ▼大阪−山形=4354人(12.6%減)、利用率:35.7% ▼大阪−仙台=3738人、利用率:62.8% ▼大阪−新潟=7508人、利用率:45.7% ▼大阪−大分=5570人、利用率:61.1% ▼大阪−福岡=5822人(178.6%増)、利用率:75.3% ▼大阪−熊本=6549人、利用率:71.4% ▼大阪−宮崎=8458人、利用率:63.6% ▼大阪−長崎=7076人(219.2%増)、利用率:57% ▼札幌−青森=4945人、利用率:54.9% ▼札幌−秋田=4505人、利用率:49.5% ▼札幌−花巻=4772人、利用率:61.1% ▼札幌−仙台=7232人、利用率:58.6% ▼福岡−仙台=2420人、利用率:78.1% ▼福岡−高知=4393人(6.9%減)、利用率:46.8% ▼羽田−秋田(共同運航のJALのみ運航)=−人、利用率:−% ▼羽田−山形=1615人、利用率:34.8% ▼羽田−南紀白浜=7349人、利用率:52.8% ▼羽田−熊本(共同運航のJALのみ運航)=−人、利用率:−% ▼羽田−山口宇部=3705人、利用率:78.6% 〈天草エアライン〉 ▼小計=4355人(27%減)、利用率:43.3% ▼天草−福岡=2555人(33.5%減)、利用率:41.5% ▼天草−熊本=843人(25%減)、利用率:43.2% ▼熊本−大阪=957人(4.4%減、熊本−神戸間での比較)、利 用率:49.1% ★輸送統計12月、国際旅客数19.5%減の103万9000人 座席利用率は72.5%、国内線旅客も1.8%減少 国土交通省はこのほど、2010年12月の航空輸送統計を発表 した。それによると国際航空における旅客輸送量は対前年同月 比19.5%減少となる103万9000人で、人キロベースでは18%減 少となる46億6020万人キロ、座席利用率が72.5%であった。 国際線貨物輸送量については19.7%減少(超過手荷物、郵便 物含む19.2%減少)の9万2325トン(9万8113トン)になり、 トンキロベースでは18%減少(17.4%減少)の4億5575万 5000トンキロ(4億9078万1000トン)、重量利用率が69.1% であった。 国内線における、旅客輸送量では1.8%減少となる619万 6000人となり、人キロベースでは1.8%減少となる55億2155万 2000人キロ、座席利用率が57.7%であった。 国内線貨物輸送重量については6.4%減少(6.2%減少)とな る9万6274トン(10万2743トン)となり、トンキロベースで は6.2%減少(6.1%減少)の9986万トンキロ(1億624万4000 トンキロ)、重量利用率が37.5%となった。 〈国際線方面別旅客/貨物輸送実績〉 ■合計=旅客数:103万8909人(19.5%減)/貨物重量:9万 2324.993トン(19.7減) ▼中国=旅客数:18万8445人(28.4%減)/貨物重量:1万 7754.183トン(35.8%減) ▼韓国=旅客数:14万5686人(15.9 %減)/貨物重量: 5180.703トン(8.6%増) ▼その他アジア=旅客数:35万1969人(13.6%減)/貨物重 量:3万7624.206トン(14%減) ▼米大陸=旅客数:12万903人(10.7%減)/貨物重量:1万 9562.241トン(17.1%減) ▼太平洋=旅客数:12万7526人(27.1%減)/貨物重量: (4) WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2350号 2011年(平成23年)04月7日(木曜日) 1351.235トン(35%減) ▼ヨーロッパ=旅客数:9万2186人(16.9%減)/貨物重量:1 万554.844トン(16.8%減) ▼オセアニア=旅客数:1万2194人(52.5%減)/貨物重量: 297.581トン(43%減) 〈国内定期路線旅客/貨物輸送実績〉 ■合計=旅客数:619万5714人(1.8%減)/貨物重量:9万 6273.995トン(6.4%減) ■幹線合計=旅客数:269万7133人(1.5%減)/貨物重量:6万 7580.218トン(1.1%減) ▼羽田−新千歳=旅客数:64万6847人(1.9%減)/貨物重量: 1万9493.064トン(1.1%減) ▼羽田−福岡=旅客数:59万533人(0.7%減)/貨物重量:1万 5648.060トン(5.4%増) ▼羽田−伊丹=旅客数:46万1922人(1.3%増)/貨物重量: 6665.604トン(1.5%減) ▼羽田−那覇=旅客数:39万6181人(0.1%増)/貨物重量:1 万3251.068トン(2.6%減) ▼福岡−那覇=旅客数:11万2959人(4.4%増)/貨物重量: 2334.163トン(11.5%減) ▼羽田−関西=旅客数:9万2584人(13.2%減)/貨物重量: 713.675トン(14.1%増) ▼関西−新千歳=旅客数:6万962人(1.6%増)/貨物重量: 1285.887トン(5.4%増) ▼その他の幹線=旅客数:33万5145人(6.1%減)/貨物重量: 8188.697トン(8.4%減) ■ローカル線合計=旅客数:349万8581人(2%減)/貨物重 量:2万8693.777トン(16.9%減) ▼羽田−鹿児島=旅客数:17万3080人(1.4%増)/貨物重量: 2671.304トン(23%減) ▼羽田−広島=旅客数:15万4732人(2.9%減)/貨物重量: 2236.422トン(10.8%減) ▼羽田−熊本=旅客数:14万4042人(13.1%増)/貨物重量: 1937.853トン(26.5%減) ▼羽田−小松=旅客数:11万7118人(0.1%減)/貨物重量: 244.414トン(23.2%減) ▼羽田−長崎=旅客数:11万1862人(4.1%増)/貨物重量: 1082.959トン(23.8%減) ▼羽田−松山=旅客数:10万4820人(4.7%増)/貨物重量: 867.086トン(11.7%減) ▼羽田−宮崎=旅客数:10万6185人(0.1%増)/貨物重量: 732.138トン(8.9%減) ▼その他ローカル線=旅客数:258万6742人(3.5%減)/貨 物重量:1万8921.601トン(15.4%減) ★セントレア、アジアリージョナル部門で1位を獲得 SKYTRAX社評価、セキュリティ部門では世界第2位 中部国際空港(セントレア)はこのほど、イギリスの航空系 リサーチ会社「SKYTRAX社」が実施した顧客サービスに関す る国際空港の評価結果で、規模別・地域別評価の第1位「Best RegionalAirportAsiaaward2011」を獲得、全世界の対象と しては第11位となった。また項目別評価では保安検査手続き評 価の「BestAirportSecurityProcessing」で全対象空港中第2 位を獲得した。 今回セントレアが獲得した「BestRegionalAirportaward」 は2011年に新設、同賞の定義では通常首都以外の都市に位置 し、長距離国際路線の主要ハブではない空港で、調査対象の空 港としては主として、短~中距離路線を運航する。 セントレアの評価としては、アクセスの利便性、ターミナル エリア内の表示、空港スタッフのサービスが高く評価され、と くに利便性が高く安心して利用できる空港として評されてい る。 リージョナル空港におけるアジアのカテゴリーでは中国を除 くアジア諸国を指しており、2位には関西国際空港、3位には羽 田空港が選ばれた。またセキュリティ部門では1位に台湾桃園 国際空港が選ばれ、3位には韓国の仁川国際空港が選出され た。 ★関空、大手航空貨物専門誌調査で第1位に 関西国際空港会社(関空会社)はこのほど、大手航空貨物専 門誌『AirCargoExcellenceSurvey』のアジア地域年間貨物 取扱量30万トン以上100万トン未満部門で、第1位を獲得し た、と発表した。関空がこの部門で受賞したのは2007年以来5 年連続のことで、第1位に輝いたのは通算4度目のこと。昨年の 調査では第3位だった。 なお、アジア地域年間貨物取扱量30万トン以上100万トン未 満部門のランキングは以下の通り。 ▼第1位=関西国際空港:110点(前年度順位:3位) ▼第2位=クアラルンプール国際空港:110点(前年度順 位:−)※関空と総合得点は同じだったが、分野別の得点合計 で関空が上回ったため、関空が1位となった。 ▼第3位=上海虹橋国際空港:103点(前年度順位:−) ▼第4位=広州白雲国際空港:103点(前年度順位:−位) ▼第5位=深セン宝安国際空港:97点(前年度順位:2位) ★セントレア、「中部武将館SAMURAI LAB.」リニューアル 中部国際空港(セントレア)は、このほど、旅客ターミナル ビル1階ウェルカムガーデン内において展示している「中部武 将館SAMURAILAB.」の展示品をリニューアルしている。 現在「合戦屏風絵」「信長・秀吉・家康三英傑の甲冑」など の既存の展示品に加え、今回、森蘭丸が実際に所有したと言わ れる甲冑などを期間限定で展示する。 今回新たに加わった展示品は、森蘭丸所有の「金箔押色々威 伊予札胴丸具足(きんぱくおしいろいろおどしいよざねどうま るぐそく)/軍配」、九鬼水軍使用「旗印『あら波』」、稲葉 貞道所用「黒漆塗三十二間筋兜大鍬形脇立付(くろうるしぬり さんじゅうにかんすじかぶと おおくわがたわきだてつ き)」。 そのほか、喫茶・グッズコーナーでは、工房徳川により精巧 に作成された松本城、日光東照宮などの木造模型を展示する。 また、企画展示コーナーでは、戦乱の時代に生きた4人の姫 たち(お市、ねね、ガラシャ、千姫)の波瀾万丈の人生を紹介 したパネル展示と時代考証を元に制作された戦国時代の女性の 普段着「小袖」「打掛小袖」等の展示も行う。 【航空工業/宇宙関連ニュース】 ★三菱電機が海外から受注のST-2衛星が射場到着 シンガポール、台湾より共同受注の商用通信衛星 三菱電機は6日、シンガポールのシングテル(SingTel)社と (5) WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2350号 2011年(平成23年)04月7日(木曜日) 台湾の中華電信社からの共同受注により製造していた通信衛星 ST-2が完成し、鎌倉製作所から出荷され、中部空港を経て、 6日打上射場である南米仏領ギアナのギアナ宇宙センターに到 着した、と発表した。 ST-2は中部国際空港よりアントノフ大型輸送機でギアナま で空輸されており、これは2008年8月に打上げた「スーパー バードC2」衛星の場合と同様だ。 ST-2は三菱電機が海外から初めて受注した商用通信衛星 で、衛星の共通基本部分(バスという)は三菱電機の 「DS2000」を使用、これを使用する衛星としては6機目とな る。「DS2000」は宇宙航空研究開発機構(JAXA)のデータ 中継技術衛星「こだま」および技術試験衛星8型「きく8号」を 原型として、通信衛星用の衛星バスとして三菱電機が開発した もので、これを基にしてミッション機器を組み合わせることに より、様々な顧客の要求に応じた通信衛星を提案することがで きる。 ST-2は打上後、東経88度の静止軌道位置において中近東、 中央アジア、インド亜大陸、東南アジアという広範な地域向け の通信サービスに用いられる。設計寿命は15年以上。 打上げはアリアン5で5月の予定 なお、シングテル社の5日発表によるとST-2の打上げはアリ アン5ロケットにより5月に予定されている。搭載中継器はCバ ンド及びKuバンドで、1998年に打上げられたST-1衛星を代替 するもの。シングテル社の発表によると、ST-2は打上時重量 5078kg、空虚重量1986kg、3軸制御安定方式で、太陽電池パ ドルの展開幅は31.6m。 を開発し、空中給油機に改修することを目指している、との推 定を記載しているのが注目される。 同研究所の金子譲統括研究官は、今回新たに「中国安全保障 レポート」を発行する理由について、従来の「戦略概観」では 日本自身も含めて客観的に政治経済を含めた包括的な内容でま とめていたが、近年中国軍の活動が活発化し、中国の軍事に特 化したレポートを公表することにした、と述べている。今回 のレポートは日本語版、英語版に加えて中国語版も作成し、販 売はせず、ウェブサイトで公開する。 その目的は、様々な場での議論の題材を提供することにあ る、としている。そして、従来同様にこのレポートも研究者個 人の見解であり、日本政府や防衛省の見解ではないとしてい る。 レポートの中心は中国の対外姿勢の変化、特に遠洋での活動 の活発化、領有権主張や制空権確保を狙った空軍の活動にも注 目している。 また、編集長を務めた増田雅之研究部主任研究官によると、 中国の中長期的な軍事トレンドや、人民解放軍の装備、活動の 定点観測を目指すとしている。 今回のレポートで、人民解放軍空軍の活動については、「南 シナ海・東シナ海における訓練活動」の章で、南シナ海での空 中給油訓練の活発化を指摘しているのが注目される。これらは 南シナ海の海洋権益を巡る周辺諸国との摩擦の増加により、空 軍機の行動範囲の拡大による航空優勢の 確保を目指していることが窺われるとしている。 特に「ただし、Su-30戦闘機に空中給油できる装備を中国が保 有していないことから、中国は大型の輸送機の開発と、その空 中給油機への改修を目指しているものと思われる」、との記述 は注目される。 一方、東シナ海では対艦ミサイル演習や実弾射撃演習の実 施、米音響観測船への妨害行為など軍の活動も活発化している ことを指摘している。このレポートでは軍事に限定しているた め、尖閣諸島を巡る中国の公用船による活動には触れていな い。 いずれにしても、中国の軍事活動について、具体的な研究の 一部を公表し、中国版を出すことで、中国側との意見交換の意 思を示したことは、注目される。 なお、装備に関する事項は、公刊資料により簡単に触れてい るだけであり、レポートの主題にはまだなっていないようだ。 ★即応予備自衛官は173人が活動 5日の自衛隊災派、松島基地が物流管理支援開始 アントノフ機に搭載されるST-2(三菱電機) 【防衛関連ニュース】 ★防研が新たに中国安全保障レポートを発表 S-30空中給油に必要な大型輸送機開発を指摘 防衛研究所は6日、初めての「中国安全保障レポート」を発 表した。中国の安全保障に関する動向の分析は、これまでは今 回同時発表された「東アジア戦略概観」の中で取り上げられて きたが、今回それとは別に、中国に対象を絞ったレポートを出 すことになった。 その中で、人民解放軍空軍が空中給油訓練を活発化させ、海 洋での航空優勢確保を目指していると指摘、現在の主力戦闘機 であるSu-30に空中給油する装備がないことから、大型輸送機 東日本大震災における自衛隊の災害派遣は発生から26日を迎 えた6日現在でも防衛省発表によれば10万6400人の規模を維持 している。今回初めて実任務で招集された予備自衛官は173人 が活動している。また、航空自衛隊松島基地は5日、初めて物 流管理支援活動開始も開始した。 6日午前11時現在の派遣隊員の総数は約10万6400人で、陸上 自衛隊は約7万人。なかでも通常は他の職業に従事する元自衛 官、即応予備自衛官は173人となっている。陸自航空機は現在 98機(全機ヘリ)が活動している。 海上自衛隊は、人員が約1万4300人、航空機が164機(ヘリ コプター78機、固定翼86機)。艦船は、50隻が現場兵力とし て活動中だが、そのなかで補給にあたっているのは18隻である という。 航空自衛隊は人員が2万1600人、航空機が236機(ヘリ33 (6) WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2350号 2011年(平成23年)04月7日(木曜日) 機、固定翼203機)。原子力災害派遣部隊の人員数は500人と なっている。 なお、米軍支援兵力は、支援部隊総員は約6500人であると いう。地上部隊は1100人で、航空機98機、艦艇は3隻が活動し ている。 陸・海・空各自衛隊の動きを見ると、陸上自衛隊は、第12・ 13・14旅団が中心となって5件の給水活動、2件の入浴支援な どを実施した。 海上自衛隊は5日、物資輸送を主に担当し、航空機は「ひゅ うが」搭載ヘリが燃料空輸を4件実施した。そのほか艦艇9隻が 物資輸送、入浴支援などを行った。 航空自衛隊は、先月下旬のピーク時には1日30件近くの空輸 を担当していたが、ここ1週間の間には1日10件程に収まり、 部隊による民生支援にも力を入れ始めた。物資空輸は第1輸送 航空隊(愛知県小牧基地)のC-130が2件、第3輸送航空隊 (鳥取県美保基地)C-1が2件のを担当した。地上部隊では、 北空派遣隊が岩手県山田町で生活支援物資配送、捜索救助、道 路啓開活動等の民生支援を開始した。 原子力災派では、CH-47(陸自第1ヘリ団)が上空モニタリ ングを、RF-4E(百里偵察航空隊)が航空偵察をそれぞれ1件 行った。 【海外メーカーニュース】 ★ロッキード、F-35の飛行試験が軌道に乗る 本年第1四半期で199回と計画より57回上回る ロッキード・マーチンは4日、2011年第1四半期にF-35の飛 行試験が非常に進捗し、142回の飛行予定のところ199回と57 回上回る飛行試験を達成したと発表した。特に短距離離陸垂直 着陸(STOVL)型のF-35Bは、この3ヵ月間で、昨年1年分の 6倍の垂直着陸を実施したという。 しかも、この計画の進捗は、多くの試験機が4~15日間飛行 停止となったにも関わらず達成された。この飛行停止の原因 は、3月9日の飛行で発生したデュアル発電機/スターターの1 台の故障によると公式に原因が解明されている。 第1四半期の飛行試験の主なハイライトには次のようなもの がある。 ▼通常離着陸型のF-35Aは、62回の飛行試験計画に対して82 回飛行した。 ▼短距離離陸垂直着陸(STOVL)型のF-35Bは62回の計画に 対して101回試験飛行を行った。 ▼艦載型F-35Cは18回の計画に対して16回の飛行試験を行っ た。 ▼2機の量産型AF-6、AF-7は今年米空軍納入する準備とし て、第1四半期に初飛行し、期末までに合わせて7回飛行した。 ▼STOVL型は61回の垂直着陸を実施したが、2010年には年間 で10回であった。飛行試験機BF-1はこの四半期で初めて垂直 着陸モードのタッチアンドゴーを実施した。 ▼2006年12月の飛行試験開始より、2011年3月31日までのF35の総飛行回数は、試作型に量産型を含めて753回となる。 【海外エアラインニュース】 ★デルタ航空2月太平洋線Ă座席利用率13減に ASM19%増もRPM0.6%増Ă東日本大震災が影響 デルタ航空(DAL)が発表した3月の輸送実績によると、太 平洋線の有効座席マイル(ASM)は前年同月比18.6%増の24 億2900万席マイルだったものの、有償旅客マイル(RPM)は 0.6%増の17億9500万人マイルにとどまり、座席利用率(LF) は13.2%ポイント減の73.9%になった。3月11日に発生した東 日本大震災の影響が大きかったと見られる。 全路線のASMは前年同月比6.2%増の202億6300席マイル、 RPMは0.5%増の161億4400万人マイル、LFは4.5ポイント減 の79.7%。全旅客数は1.2%増の1422万3776人。 国際線のASMは同10.9%増の81億5500万席マイル、RPMは 同0.2%増の60億6200万人マイル、LFは同8.0ポイント減の 74.3%。国内線のASMは同3.2%増、RPMは同0.7%増、LFは 同2.1ポイント減の83.3%。 また、DALの2011年第1四半期(1-3月)の輸送実績は、全 路線のASMが同5.5%増、RPMが1.3%増で、LFは3.1ポイント 減の76.4%。旅客数は0.6%増の3676万5148人。 国際線はASMが11.6%増、RPMが4.0%増、LFは3.1ポイン ト減の76.4%。国内線はASMが1.6%増、RPMが0.4%減、LF は1.6ポイント減の78.6%。太平洋線はASMが19.2%増、RPM が11.0%増、LFは5.9ポイント減の78.5%。 ★ジェットスター、東日本大震災の募金に協力 航空券購入時に募金受付、募金総額と同額寄付 ジェットスター航空は、「ワールド・ビジョン・オーストラ リア東日本大震災緊急支援募金」に協力する。6月30日までに 同航空のオーストラリア国内便およびオーストラリア発国際便 を予約した顧客は、Jetstar.comで航空券を購入する際に同募 金へ寄付することができる。 Jetstar.comは、オーストラリアのホームページ。同サイト から航空券購入時に募金欄の「YES」を選択し、金額を指定す ると、ワールド・ビジョン・オーストラリア東日本大震災緊急 支援募金へ課税控除の寄付を行うことができる。また、航空券 を購入しない顧客も、同サイトのバナーから寄付をすることが 可能。 ジェットスター航空は、「ニュージーランド赤十字クライス トチャーチ震災支援募金」への協力も決定した。同航空は、6 月30日までに集まった両募金の総募金額と同額(最高10万豪 ドルまで)を、追加で寄付するとしている。 ★タイ国際航空、バンコク行き片道運賃を設定 タイ国際航空(THA)は、4月以降の日本発バンコク行きの 片道運賃を設定した。日本発地は、羽田、成田、名古屋、大 阪、福岡が対象。エコノミークラスで3万3000円~、ロイヤル シルククラス(ビジネスクラス)で8万8000円~(燃油サー チャージ、航空保険追加料金、空港使用税など除く)。同運賃 は、ピーク時(4月29日~5月4日、8月5日~12日出発)の適用 不可。 運賃の詳細は、同航空ホームページを参照。 ※タイ国際航空ホームページ (7) WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2350号 2011年(平成23年)04月7日(木曜日) http://www.thaiair.co.jp/pdf/OW_APR11.pdf 【旅行関連ニュース】 ★1月の日本人出国者、首都圏は羽田シフト鮮明に 法務省の空港別統計、関西/中部もマイナス 法務省がまとめた空港別出入国統計によると、今年1月の日 本人出国者数(確定値)は全体で前年比1.4%増の128万2348 人だった。また、同月の外国人入国者数は同11.0%増の79万 7607人だった。 空港別に日本人出国者の動きを見ると、大規模空港のうち成 田空港は同11.1%減の60万242人と1割以上の減少。関西空港 も同6.2%減の25万2670人、中部空港は同8.3%減の12万2140 人といずれもマイナスだった。 国際化がスタートした羽田空港は大幅に伸び、前年同月より 3倍近い数字となる178.3%増の18万7713人を記録した。 成田と羽田の2空港を合計した数字で見ると、同6.1%増の78 万7955人とプラスになっており、海外旅行の羽田シフトが鮮 明に出た。 地方空港では、新千歳が同12.5%増の1万1217人、福岡が同 5.1%増の5万4190人とプラスで推移した。 地域別で見ると、北海道6空港合計は同11.9%増の1万1774 人、九州9空港合計は同2.9%増の5万7296人だった。 外国人は北海道と九州で入国者増、成田は減少 一方、1月の外国人入国者の動きを見ると、国際空港では成 田空港が前年同月比3.7%減の30万9733人でマイナスだったも のの、関西空港が同3.7%増の13万976人、中部空港も同9.6% 増の3万8144人とプラスを維持した。羽田空港は同72.2%増の 10万1371人となっており、日本人の出国者数と比べるとやや 小さい伸びとなっている。首都圏2空港(成田・羽田)の合計 では同8.0%増の41万11404人だった。 1月は北海道と九州の伸びが目立ち、北海道は新千歳が同 10.4%増の3万7653人だったのをはじめ、函館が同22.9%増の 4487人、旭川が同37.4%増の5231人と数を伸ばした。ちなみ に、旭川空港には1月単月で、復興航空や中国東方航空など23 便の国際チャーター便が飛来している。 九州も福岡が同24.1%増の5万457人、宮崎が同47.2%増の 3925人と伸び、那覇(沖縄)は同67.3%増の1万2471人となっ ている。 地域別に見ると、北海道6空港合計では同13.7%増の4万 8054人、九州9空港合計では同26.2%増の6万5264人。 ※表=2011年1月の空港別出入国者数(エクセル) http://wingnews.net/t-daily/data2011/2011-01.xls 【組織・人事】 ★国交省人事 (4月1日付) ▼大阪航空局空港部関西国際空港課長(宮崎空港事務所総務課 長)永友政行 ▼宮崎空港事務所総務課長(航空局管制保安部保安企画課シス テム開発評価・危機管理センター課長補佐)渡慶次勲 ▼航空局管制保安部保安企画課システム開発評価・危機管理セ ンター課長補佐(鹿児島空港事務所総務部会計課長)小林豊樹 ▼辞職(中国運輸局企画観光部計画調整官)倉田郁士 ▼中国運輸局企画観光部計画調整官(中国運輸局尾道海事事務 所長)松山生馬 ▼中国運輸局鉄道部計画課長(中国運輸局企画観光部観光地域 振興課長)秦日出海 ▼中国運輸局企画観光部観光地域振興課長(中国運輸局自動車 交通部旅客第二課長)西田末広 ▼四国運輸局鉄道部計画課長(四国運輸局企画観光部国際観光 課長)柳瀬芳喜 ▼四国運輸局企画観光部国際観光課長(四国運輸局香川運輸支 局首席運輸企画専門官)池下敬三 ▼四国運輸局総務部総務課長(四国運輸局企画観光部観光地域 振興課長)谷岡英俊 ▼四国運輸局企画観光部観光地域振興課長(四国運輸局高知運 輸支局首席運輸企画専門官)谷本輝重 ▼九州運輸局企画観光部計画調整官(九州運輸局海事振興部離 島航路活性化調整官)光畑博明 ▼九州運輸局海事振興部離島航路活性化調整官(九州運輸局企 画観光部計画調整官)山口茂樹 ▼3月31日付定年退職(東京航空局次長)成清伸昭 ▼東京航空局次長(航空局監理部総務課職員管理室長)清水富 士夫 ▼航空局監理部総務課職員管理室長(大阪航空局総務部長)安 田忠臣 ▼大阪航空局総務部長(独立行政法人空港周辺整備機構福岡空 港事業本部審議役)浦志重敏 ▼3月31日付辞職・独立行政法人空港周辺整備機構福岡空港事 業本部審議役(航空局監理部総務課長補佐)福本正徳 ▼航空局監理部総務課長補佐(大阪航空局総務部経理課長)柳 瀬一二 ▼大阪航空局総務部経理課長(大阪航空局総務部管財調達課 長)城向悦司 ▼大阪航空局総務部管財調達課長(大阪航空局空港部補償課 長)後藤辰男 ▼大阪航空局空港部補償課長(独立行政法人空港周辺整備機構 大阪空港事業本部総務部総務課長)油谷勝章 ▼3月31日付辞職・独立行政法人航空大学校仙台分校首席教官 (東京航空局保安部先任運航審査官)藤井邦彦 ▼東京航空局保安部先任運航審査官(航空局技術部運航課運航 審査官)熊田拓也 ▼航空局技術部運航課運航審査官(東京航空局保安部運航審査 官)岩崎幸弥 ▼3月31日付定年退職(東京航空局保安部航空灯火・電気技術 課長)飛田久男 ▼東京航空局保安部航空灯火・電気技術課長(航空局管制保安 部保安企画課航空灯火・電気技術室専門官)岩田豊彦 ▼航空局管制保安部保安企画課航空灯火・電気技術室専門官 (航空局技術部運航課専門官)池田哲郎 ▼航空局技術部運航課専門官(航空局技術部運航課外国航空機 安全対策係長)甲斐健太郎 ▼3月31日付定年退職(新千歳空港事務所長)安川文夫 ▼新千歳空港事務所長(航空局管制保安部運用課航空情報セン ター所長)岩井久 ▼航空局管制保安部運用課航空情報センター所長(高松空港事 務所長)塚田博行 (8) WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2350号 2011年(平成23年)04月7日(木曜日) ▼高松空港事務所長(航空局管制保安部運用課運用調整官)小 森眞一 ▼航空局管制保安部運用課運用調整官(航空局管制保安部保安 企画課長補佐)小笠原弦 ▼航空局管制保安部保安企画課長補佐(東京航空局保安部技術 保安企画調整課長)久保山公博 ▼東京航空局保安部技術保安企画調整課長(航空局管制保安部 運用課専門官)今井洋一 ▼航空局管制保安部運用課専門官(大阪航空局保安部運用課長 補佐)谷口羊一 ▼3月31日付定年退職(新千歳空港事務所総務部長)笹川隆 ▼新千歳空港事務所総務部長(丘珠空港事務所長)渡辺啓司 ▼丘珠空港事務所長(東京航空局総務部管財調達課長)土屋卓 ▼東京航空局総務部管財調達課長(神戸航空衛星センター総務 課長)染谷孝之 ▼新千歳空港事務所施設部先任施設運用管理官(札幌航空交通 管制部先任施設運用管理官)松岡薫 ▼札幌航空交通管制部先任施設運用管理官(航空局管制保安部 保安企画課専門官)川西富雄 ▼航空局管制保安部保安企画課専門官(関西空港事務所管制保 安部主幹航空管制官)山西智之 ▼辞職(稚内空港事務所長)北良一 ▼稚内空港事務所長(新千歳空港事務所管制保安部先任航空管 制運航情報官)荘司洋 ▼新千歳空港事務所管制保安部先任航空管制運航情報官(女満 別空港出張所長)樫見久芳 ▼女満別空港出張所長(函館空港事務所先任航空管制運航情報 官)庄司孝義 ▼3月31日付定年退職(釧路空港事務所長)竹川次則 ▼釧路空港事務所長(中部空港事務所管制保安部先任航空管制 運航情報官)高橋弘行 ▼中部空港事務所管制保安部先任航空管制運航情報官(航空局 技術部運航課長補佐)近藤信之 ▼航空局技術部運航課長補佐(東京空港事務所総務部運用調整 課長)小梅虎師朗 ▼釧路空港事務所先任航空管制官(航空局管制保安部保安企画 課システム開発評価・危機管理センター統括開発評価管理官) 小野晃 ▼航空局管制保安部保安企画課システム開発評価・危機管理セ ンター統括開発評価管理官(札幌航空交通管制部主管航空管制 官)佐藤彰洋 ▼3月31日付定年退職(三沢空港事務所長)佐瀬博 ▼三沢空港事務所長(中部国際空港株式会社空港運用本部空港 運用部飛行場運用グループグループリーダー)石山直行 ▼3月31日付定年退職(仙台空港事務所総務部長)横田松広 ▼仙台空港事務所総務部長(美保空港事務所長)根廻真一 ▼美保空港事務所長(東京航空局空港部環境・地域振興課長) 菅野道宏 ▼東京航空局空港部環境・地域振興課長(東京空港事務所総務 部会計課長)原口信 ▼東京空港事務所総務部会計課長(航空保安大学校事務局会計 課長)三浦繁也 ▼航空保安大学校事務局会計課長(東京空港事務所総務部環 境・地域振興課長)森優 ▼東京空港事務所総務部環境・地域振興課長(那覇航空交通管 制部会計課長)真木宗悦 ▼那覇航空交通管制部会計課長(航空局監理部総務課専門官) 大谷政利 ▼航空局監理部総務課専門官(航空局監理部総務課管財補給管 理室専門官)南義人 ▼3月31日付定年退職(仙台空港事務所管制保安部長)八木常 雄 ▼仙台空港事務所管制保安部長(運輸安全委員会事務局統括航 空事故調査官)荒川隆司 ▼3月31日付定年退職(成田空港事務所総務部長)片野善夫 ▼成田空港事務所総務部長(札幌航空交通管制部総務管理官) 小牧敏晴 ▼札幌航空交通管制部総務管理官(航空局空港部環境・地域振 興課環境・地域振興調整官)江原清司 ▼航空局空港部環境・地域振興課環境・地域振興調整官(総務 省公害等調整委員会事務局審査官補佐)滝不二男 ▼航空局監理部総務課付出向・総務省公害等調整委員会事務局 審査官補佐(大阪航空局総務部総務課長)東川内真 ▼大阪航空局総務部総務課長(関西空港事務所総務部総務課 長)宮脇久和 ▼関西空港事務所総務部総務課長(航空局監理部総務課専門 官)河内一 ▼航空局監理部総務課専門官(東京航空局総務部総務課長補 佐)岩崎茂之 ▼東京空港事務所システム運用管理官(札幌航空交通管制部先 任航空管制技術官)堺勝之 ▼札幌航空交通管制部先任航空管制技術官(航空保安大学校航 空電子科長)山形順 ▼航空保安大学校航空電子科長(大阪空港事務所管制保安部次 W席航空管制技術官)伊地知章 ▼3月31日付定年退職(東京空港事務所施設部長)山口賢秀 ★関東運輸局人事 (4月1日付) ▼観光庁(企画観光部国際観光課長)井上秀敏 ▼企画観光部国際観光課長(一関市)近藤光則
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