10月号 - 京都ノートルダム女子大学

KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
Renouveau
京都ノートルダム女子大学 大学報
ルヌヴォー
88
Vol.
2012年10月15日
巻頭言/1
新しい大学づくりに
向けた教育の展開
「新ユージニア館」
新設工事起工式/2
包括協定の締結、
連携記念公開フォーラム開催/3
キャリア形成ゼミ/5
NEWS/7
輝くND生/13
各部局から/21
行事予定/26
特待奨学生証書授与式/27
編集後記/27
副学長(教学担当) 中村 久美
新しい大学づくりに向けた教育の展開
巻頭言
2012年6月に文部科学省が公表した
「大学改革実行プラン」は、
激動の社会における大学機能の再構築を掲げています。教学に関し
ては、①学生の主体的な学びの創出や学修時間の拡大化をはじめと
する大学教育の質的転換、②グローバル化に対応した人材育成、③
地域再生の核となる大学づくりのための地域社会や産業界、行政、
他大学との連携強化、以上が主な内容としてあげられています。
本学では学長のリーダーシップのもと、すでにキャリア教育、各学
科の初年次教育の充実化や、学際的で多様な学びを誘発する柔軟
性あるカリキュラムの整備などに努めてきましたが、本改革プランに
対応してさらなる展開を目指します。
まず、学生の主体的な学びの創出につながる、全学的な教育プロ
グラムを開講します。特定のテーマのもとに、関連する既存の共通教
育科目や各学科専門教育科目、
それに新設科目を加えた科目群に
よって構成される学部横断型の教育プログラムです。2013年度4月
には、
「ホスピタリティ」
と
「子どもと子育て」
をテーマに掲げた2つの教
育プログラム
(「ライフキャリアプログラム」)
を開講します。両プログラ
ムともに、企業や地域の現場で課題の発見、解決に向けての取組を
行っていく学生協働の実践プロジェクト型授業を、
プログラムの最終
段階に位置付けています。
これらは「大学改革実行プラン」において
求められている、地元企業や地域との多様な連携によってすすめるも
のです。
2つ目として、文部科学省の改革プランの柱の1つである
「グローバ
ル化に対応した人材育成」
にも対応していきます。中核となる人間文
化学部、及び国際教育センターによって、英語英文学科における米
国姉妹大学への留学の促進、
「イマージョン学内留学制度」
による日
常的な語学教育や異文化体験教育の強化などがすすめられること
になります。全学的にも、国際教育センターを拠点とした基本的な語
学力の養成や、
日本文化や他文化への理解を深める教育のあり方を
検討していくことになるでしょう。
さらに
「主体的な学び」や「地域における連携」
を念頭に置いた取
組として、今年度4月に包括協定を結んだ京都府立医科大学との協
働による、新たな教育プログラムが展開されます。英語英文学科に
よってすすめられています
「医療サポート」
をテーマにした英語教育プ
ログラムは、上記の「グローバル人材育成」に位置付けられるもので
す。
このほか、医療現場の様々な支援活動をテーマにした取組が、連
携推進室のもと、各ワーキングにおいて計画されています。
これらはボ
ランティア活動や講座・講習会としての展開を中心に考えるものです
が、学生の専門性や社会貢献意識を高める機会として期待されます。
新たな教育の展開は、本学教育理念に基づき、社会の要請に応え
るものです。学生の需要に断片的に応えるだけでなく、体系的な学士
課程教育の構築を目指したいと考えます。
1 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
徳と知 50年 世界へ 未来へ
「新ユージニア館」
新設工事起工式
2012年9月19日
(水)
京都ノートルダム女子大学では、創立50周年記念事業として
「北山
キャンパス総合整備計画」
を進めており、
その事業の一環としてキャン
パス内に
「新ユージニア館」
が建設されます。
「新ユージニア館」
には、学生と教員の共同作業により、多様なメディ
アを活用し、活発なコミュニケーションの場として活用できるラーニン
グ・コモンズ、
ウエブや映像の編集ができる編集工房、多言語学習に
適したイマージョンスペースなどが整備され、学生が主体的に学習・
活動できる環境を提供します。
また、食堂やカフェスペースなど、充実した学生生活を送るための場
としても活用されます。
9月19日
(水)10時から、本学において、学校法人ノートルダム女学
院 和田環理事長、京都ノートルダム女子大学 藪内稔学長をはじめ、
多くの方々にご参列いただき、
カトリック司祭
奥村豊神父の司式によ
り共同祈願・鍬入れ・土地の祝福などの起工式が執り行われました。
新ユージニア館は、2013年秋に完成の予定です。
創立50周年記念イベント案内
●公開講座・講演会
開催日
10月6日
(土)∼12月15日
(土)
毎土曜日
(10/27,11/3,11/10,12/8は除く)
10月13日(土)
13:30∼16:00
タイトル
講師
カトリック教育センター土曜公開講座
Fr.中川博道(カルメル修道会司祭)
中沼光雄氏(本学名誉教授) 本学教員
今を生きるために キリスト教の思想・文化にふれる
人間文化学科主催
心に響く話しことば
声にのせて心をとどける
伝わる話しことば
10月13日(土)
13:30∼16:00
生活福祉文化学部主催
3-A-Dayセミナー
発育期からの骨づくりと食生活
塚原典子氏
(新潟医療福祉大学健康科学部准教授)
萩原暢子
(本学生活福祉文化学部教授・学部長)
心理学部・大学院心理学研究科主催
現代心理専攻キックオフセミナー
古賀一男
(本学心理学部・心理学研究科特任教授)
(共催:社団法人日本乳業協会)
10月20日(土)
13:30∼15:00
浜尾朱美氏
(本学客員教授/元TBS「ニュース23」
キャスター)
松岡正美氏
(本学客員教授/元NHK
「きょうの健康」
キャスター)
宇宙飛行士の行動を分析する
- 地球と重力のよりよい理解を目指して -
11月17日
(土)
13:20∼14:20
●コンテスト
大学院生活福祉文化専攻主催
グリーフケア
∼喪失と悲嘆へのスピリチュアルケア∼
村田久行
(本学生活福祉文化専攻特任教授)
開催日
内容
対象者
11月11日
(日)
13:00∼15:00
英語英文学科・国際教育センター主催
英語を母語としない高校生(女子に限る)
第2回スピーチコンテスト
各イベントの詳細は、本学ホームページでご確認ください。
Renouveau Vol.88 2
徳と知 50年 世界へ 未来へ
京都府立医科大学との連携に関する包括協定の締結について
学学長諮問会議委員)立会いのもと、京都府立医科大学の吉川
敏一学長と本学の藪内学長が署名を交換しました。本協定による
主な連携事業は、教育研究の相互交流、学生・教職員の相互交
流、社会貢献に資する共同研究、共同事業とし、具体的な内容は
以下のとおりです。
(1)国際化に伴う医療を支援する医療英語力等を持つ人材養成
(2)小児医療センターにおける入院患児へのサポート
(3)
がん患者への心のケア、心理的サポート
(4)臨床心理士との連携による患者とその家族の心理サポート
なお、医療の国際化を支援する医療語学力を持つ人材養成の
ため、本 学では、2 0 1 3 年 度より人 間 文 化 学 部の中に「 医 療サ
ポート語学プログラム」を開設し、京都府立医科大学との連携に
京都府公立大学法人の荒巻理事長(中)
の立ち会いのもと、
京都府立医科大学の吉川学長(左)
と本学の藪内学長が包括協定に調印
より、病院の総合受付等での案内や外国人患者に対する応対・
通訳ができる語学力とホスピタリティを身に付けられるカリキュラ
2012年4月27日
(金)、本学と京都府立医科大学は、教育研
ムを準備しています。英語英文学科では医療サポート英語、人間
究、医療支援の人材育成における大学間連携等を推進し、相互
文化学科では中国語や韓国語などによるプログラムを実施する
の教育研究の一層の進展と国際化、地域社会の発展に寄与する
予定です。
ことを目的として包括協定を締結しました。協定締結にあたり、京
また、2013年度からは京都府立医科大学の小児医療センター
都府立医科大学基礎医学学舎3階会議室にて調印式が行われ、
における学習支援や遊び支援を行うためのボランティア養成講座
京都府公立大学法人 荒巻禎一理事長(京都ノートルダム女子大
も開始される予定です。
JTB西日本京都支店との産学連携に関する包括協定の締結について
行役員京都支店長と本学の藪内学長が署名を交換しました。
これによる主な連携協力事項として、本学では、2012年度より
新たにJTB西日本京都支店の協力を得て
「キャリア形成ゼミ
(旅
行プランナーゼミ)」
を開講しています。
「 旅行プランナーゼミ」
は、
女子大生の視点で京都の観光旅行プランを立て、最優秀作品
は、JTBの「たびものがたり」
という旅行冊子に掲載され首都圏で
販売されるという実践的な授業も展開されます。
その他、2013年度より開設予定の「ホスピタリティプログラム­
京都に学ぶおもてなしの文化と実践­」等における実践的なキャリ
ア教 育 、ホスピタ
リティ関連教育等
に対する連携をは
株式会社JTB西日本杉本執行役員京都支店長(左)
と本学の藪内学長が包括協定に調印
じめ、公 開 講 座 、
ボランティア等 、
2012年4月17日
(火)、本学と株式会社JTB西日本(本社:大
地 域 貢 献の推 進
阪市中央区)京都支店は、人材育成、教育研究開発、社会貢献に
や 様 々な連 携 活
資することを目的として、産学連携に関する包括協定を締結しまし
動を推進していく
た。協定の締結にあたり、本学にて
「京都ノートルダム女子大学と
予定です。
株式会社JTB西日本京都支店との産学連携に関する包括協定
書」
の締結調印式が行われ、株式会社JTB西日本の杉本健次執
3 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
JTB西日本京都支店で授業が行われます
徳と知 50年 世界へ 未来へ
京都ノートルダム女子大学と京都府立医科大学との連携記念公開フォーラム開催
本学創立50周年記念事業の一環として、2012年9月26日
(水)、京
坊由紀氏(本学客員教授)
による
「はなとともにいきるいのち∼枯れる
都ホテルオークラ
「翠雲」
において、本学と京都府立医科大学との連携
こと、輝くこと∼」
の3つの講演で構成されました。吉川先生からは、元
記念公開フォーラム
「美しく年齢を重ねる生き方―サクセスフル・エイ
気に若々しく長寿を全うするための生活習慣病の予防や抗老化成分
ジングを目指して」
が開催されました。
を含む食品等、有効な老化予防法について、秋山先生からは、人生90
本フォーラムは、高齢社会を前向きに生きる
「サクセスフル・エイジン
年時代において、持てる能力を最大限に活用し健康で自分らしく生き
グ」
とはどうあるべきかに焦点を当て、医学的観点、社会や環境の観
ることや長寿社会の課題と取組について、池坊先生からは、満開の花
点、
日本の伝統文化の観点から、3名の講師による講演とパネルディス
だけではなく、枯れていく中にも華を見出し、
いつまでも若々しくという
カッションが行われました。
日本の伝統的美徳についてなど、
さまざまな角度から美しく年齢を重
本学の藪内学長による開会挨拶に続き、第1部は、京都府立医科
ねるための課題が発表されました。
大学学長の吉川敏一氏よる
「サクセスエイジングの理論と実践」、東京
第2部のパネルディスカッションでは、藪内学長がコーディネーター
大学高齢社会総合研究機構・特任教授の秋山弘子氏(本学学長諮
となり、3名の講師と活発な意見交換が行われ、160名を越える出席者
問会議委員)
による
「長寿社会に生きる」、華道家元池坊・次期家元池
の中、
フロアからの質疑応答も含め盛況な公開フォーラムとなりました。
京都府立医科大学学長 吉川敏一氏
本学 藪内稔学長
東京大学高齢社会総合研究機構 特任教授 秋山弘子氏
総合司会 本学人間文化学科 平野美保講師
公開フォーラム会場の様子
華道家元池坊次期家元 池坊由紀氏
会場ではアフタヌーンティとヘルシースイーツを用意
Renouveau Vol.88 4
徳と知 50年 世界へ 未来へ
キャリア形成ゼミ
2012年度から開講した
「キャリア形成ゼミ」。学生が社会で活動する
「場」
をゼミとして設定し、各ゼミにおいて企画、立案、実
践、検証の一連のプロセスを経験し、社会で必要とされる力を身につけることを目標とする実践科目となっています。現在7
つのゼミが活動中で、2年次生から4年次生までの96名の学生が受講しています。
1月24日
(木)
には
「キャリア形成ゼミ成果発表会」
を開催します。学生自身が取組内容や成果を発表します。学生・教職員の方
の参加をお待ちしています。
町づくりプランナーゼミ
提携先:社会福祉法人京都市左京区社会福祉協議会 担当:酒井久美子
(生活福祉文化学部)
京都市左京区を舞台に、社会福祉協議会と共に
「孤立を防ぐ」取り組みの①企画・開発 ②提案 ③
(住民と共に)実践、
を進めることを目指すゼミです。
京都新聞@キャンパスに掲載されました!
ゼミ生が学生記者となって、活動の内容を「大原
相手(地域)が抱えている課題を察知する力、
自らの
フェスタをつくる!」
という記事にまとめました。大原の
考えを伝える力、他の意見を吸収し、
自らの考えをス
方に喜んでいただくために地元産のしそを使ったお菓
テップアップさせる力、計画した企画をいろいろな人と
子の試作をしたり、大原に興味を持つ他大学の学生に
一緒に協働し実現させていく力、
の4つを身につける
インタビューをしたりなど、
イベントにむけて試行錯誤
ことを目標としています。
する様子が掲載されました。
8月までの活動
昨年の試行ゼミに引き続き大原地区で活動するこ
ととなり、世代を超えてつながることのできるイベント
を11月に開催しようと奮闘中。社会福祉協議会の方
とミーティングをしたり、
「おおはら雅の郷」
で行われ
ている
「健康すこやか学級」
に参加して地元の高齢者
とお話をしたり、左京区役所が主催している「朝カ
フェ」
に参加して大原在住で子育て支援に取り組んで
いる方に出会い、
インタビューをしたりと、
さまざまな
出会いの中でイベントの企画を検討中です。
京都新聞社の記者の方との打ち合わせ
お菓子試作
旅行プランナーゼミ
ブライダル業界ゼミ
提携先:株式会社JTB西日本京都支店 担当:喜多泰子(キャリアセンター)
担当:塩山雄基氏(本学キャリアセンターアドバイザー)
首都圏から訪れるお客さまに、紅
ブライダルの仕事とはどういうものなのか。その仕事内
葉の時期の京都を紹介する旅行を
容を知り、
そこで働く人たちのやりがいや苦労、喜びを知る
企画。
「 参加したい」
と思っていただ
ことで、
この業界の魅力や知識、
そこで働くために必要な力
くポイントは?企画に当たって注意
を知ります。ホテルなどで開催されるブライダルフェアなど
すべき点とは?などをJTB西日本京
の現場に足を運び、
自ら取材して、得た情報を基にチーム
都支店の担当の方と一緒に実際に
でオリジナルのブライダルプランを企画することを目標とし
検討します。最終的には、本学学生
ています。
が考えた旅行企画の中の最優秀作
品を、JTB「たびものがたり」
で商品化、販売することまでを目標としています。
8月までの活動
JTB西日本京都支店で、
ツーリズム産業・旅行業界についてや、旅行商品を企画す
るための考え方を学び、実際に企画を立案、
グループごとに複数回のプレゼンテー
ションを実施。最終プレゼンの際には、
コンセプトやテーマ、
ターゲットとなるお客様
の層、
ポイントなどに留意しました。
5 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
8月までの活動
ブライダル業界の現状と展望について学んだあと、班ご
とにブライダルのイメージを連想して、お客様の立場だけ
ではなく働く側からの目線でも考えたマップを作成。神戸
ポートピアホテルのブライダルフェアを見学し、衣装、引き
出物、料理、演出アイテムなど、披露宴に係わる業者が出展
しているブースを訪ね、質問したりすることで、イメージを
具体化させ、班ごとに実際のプラン作成を進めています。
徳と知 50年 世界へ 未来へ
異文化交流プランナーゼミ
担当:東郷多津
(国際教育センター)
得意不得意に関わらず、英語も含め外国語に興味がある人、
日本人学生
と交流を深めたい留学生、
などを対象とし、
作業を通じて文化の違いを理解
しながら、ND生としての文化を創造すること目指します。多言語が飛び交う
環境の中で、
お互いに協働することによって、
オープンキャンパス用の多言語
の大学紹介パンフレットの完成を目標としています。
8月までの活動
作成したいパンフレットを構想し、
役割を分担した上で作業を進めています。
また、
8月には18年間ロイターで記者を
務めておられ、
現在は近畿大学で教鞭をとられている金井啓子先生に講演をしていただき、
記者になろうと思ったきっか
け、
実際に仕事をして気づいた大事なことなどのお話を聞き、
自ら行動することの大事さなど、
多くのことを学びました。
ICT教材開発ゼミ
担当:神月紀輔
(心理学部)
最近の情報通信技術の発達から、ICT(Information
Communication Technology)
を使った様々な産業や企
業が登場しています。
新しいICT関連企業ではどのようなこ
とが行われているのか、
また、情報通信技術を使った情報
の伝達を中心にした多様な情報活用について、実際に企
業などを見学し、
そこで得たものを活用していきます。
その
過程で、ICT関連企業の現状を理解し、
そこで働く適性を
探ったり、
自らICTの活用を行うことを目標としています。
8月までの活動
8月10日
(金) 本学のホームページ制作にかかわっ
ていただいているジェイ・ライン株式会社を訪問。
社長
8月8日
(水)
NHK京都放送局を訪問、
実際のスタジオも見学。
自らお話をしてくださいました。
ICT関連企業2社を訪問しました。NHK京都放送局では、
局内の見学や放送のしくみを学び、
局の方と個人情報の保護などを中心に意見交換をしたり、
放送局の使命などのお話を聞いたりしました。
ジェイ・ライン株式会社では、WEBページ作成方法やこの業界の成り立ちなどのご説明を聞き、開発中のペー
ジ作成の現場を企業秘密となる部分はふせた上で見学させていただくことができました。
福祉プランナーゼミ
編集倶楽部
提携先:上京区高齢者施設 担当:喜多泰子
(キャリアセンター)
担当:長沼光彦
(人間文化学科)
京都市上京区の高齢者施設「十四軒町の家」
で
は、
グループホーム、
デイサービスセンター、
ケアプ
1つの本を作るための、
企画・編集・取材・装丁・印
ランセンターなど様々なサービスを行っており、
ここ
刷・製本のプロセスを実践
で毎年企画されている敬老の日のイベントを、
現場
し、本づくりを通して、情報
の専門職の方と一緒に企画・実行することで、専門
を整理し、表現する力を身
職としての一歩を踏み出すことを目標としています。
につけることを目標としてい
企画力・実践力・協働力に加え、
高齢者とのコミュニケーション能力も身につけることを
ます。作業過程で自主的・積極的に関わることも重要なポイ
目指します。
ントとなり、創造力を身につけることも目指しています。
8月までの活動
8月までの活動
「十四軒町の家」
で、
マネージャーの方から福祉施設についての講義を受けたり、
デ
イサービスでの実習を行うなど、利用者の方と直接関わりながら学んでいます。北白川
児童館の子どもたちが参加して8月に行われた納涼祭では、子どもたちが「十四軒町
の家」
の利用者の方々に喜んでいただこうと考えたゲームの準備を担当し、
この経験も
ふまえ9月17日
(月)
の敬老の日のイベントに向けて企画を進めました。
企画会議で、人に伝える方法論、
それを形に整えていく
には何が必要かなどを考え、現在は、2000円で巡る京都
(学生が1日に使うことのできる金額を2000円と想定)
と
いう企画で冊子の作成を目指し4つのコースに分かれて
作業中。企画の練り直し、取材での注意点などを編集会
議で検討し、実際の取材を進めています。
Renouveau Vol.88 6
News
新任教員紹介
はじめまして。人間文化学科の平野美保です。主に「プレゼンテーション」
「スピーチ」
「 朗読」
「コミュニ
ケーション」
など、実践的な
「話しことば」
に関する教育を担当しております。
本学に参り、
およそ半年が過ぎましたが、
ずっと感じてきていることがあります。
それは、学内に流れる人に
対する
「思いやり」
や
「温かさ」
の空気です。
とてもすばらしい環境と思いました。
どんなにスキルがあっても、
心が伴わなくては、
よいコミュニケーションにはなり得ません。
この伝統の一つともいえる本学の良さを大切
に
「話しことば教育」
に取り組んでいきたいと思っております。
人間文化学部 人間文化学科
講師
至らない面も多くあるかと存じますが、
どうぞよろしくお願い申し上げます。
平野 美保
本年4月から心理学部のメンバーに加えていただきました。前任地は教育に関して極めて縁が薄い環境
である研究所という場所で仕事をしておりました。研究所というところは研究が仕事で、それをしなければ
他には何もすることがありません。
自分の責任で研究を立案し、
自分が実験装置を整え、
自分で実験をし、
自
分でデータを分析し、
自分で論文を書く、
ということの毎日が数十年続いてきました。傍目には雑務のように
見える仕事も少しはありました。例えば各種の委員会等もありましたが、それらも研究に深く関係したもの
ばかりでした。教育が皆無というわけではありませんでした。学内協力研究科の大学院セミナーに出ること、
心理学部 心理学科
特任教授
古賀 一男
学位や修士論文、卒業論文を審査すること、全学共通講義を負担すること、医学部・基礎生理学で実験指
導をすること、他大学で集中講義をすること、次々と送り付けられる他人が書いた論文を査読すること等の
仕事がありましたが、教育というデューティーの観点からは非常に軽い負担でした。4月からは全く新しい環
境で仕事をすることになりました。
まだ慣れないので若い人から学ぶことの多い日々を送っています。
どうぞ
厳しく鍛えてやってください。
Hello, everyone! My name is York Weatherford, and I am a new teacher in the International
Education Center. I live in Kyoto with my wife and daughter. I am originally from Carbondale,
Illinois, which is a small town in the midwestern United States. Although I come from a small
town, I grew up in a rather culturally diverse environment, thanks to the location of a large
state university in my hometown, with students and faculty (and their children) coming from
a wide variety of cultural backgrounds. As a result, I became interested in other cultures and
国際教育センター
講師
York Weatherford
languages from a young age. Living in Japan and raising a family here is the fulfilment of a
childhood dream.
My goal as a teacher is to pass on to my students a passion for language and a curiosity
about other ways of life. I want my students to gain the confidence they need to
communicate with people from around the world, discover new ideas, and broaden their
world views. I also expect to learn a lot from you as well. Together we will enjoy the benefits
of our mutual exploration.
本年4月よりカトリック教育センター准教授として赴任いたしました久野将健と申します。専門はパイプ
オルガン演奏で、宗教音楽、音楽文化概論、典礼音楽特講等を担当しています。前任校では教育学部小中
学校教員養成課程にてピアノ実技や音楽科教育などを担当しておりました。生まれ育ちは京都なのですが、
学生時代より長らく留守にしておりましたので、
このたび懐かしい京都に戻って来れてとても嬉しく思ってい
ます。
講義では音楽を通してキリスト教文化の歴史や精神を学生のみなさんに伝えていきたいと張り切ってお
カトリック教育センター
准教授
久野 将健
7 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
ります。
また本学ではミサやクリスマスなど様々な行事があります。
このような場においても微力ながら尽力
していきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
News
「自然と遊ぼう!」を終えて 心理学部 心理学科 伊藤 一美
ND遊びプロジェクト2012
去る6月10日
(日)
の昼下がり、京都御苑「母と子の森」
にて、
を楽しんだりもしました。
心理学部・心理学研究科・心理臨床センター共催「自然と遊ぼ
活動範囲が狭い分、一つ
う!」を開催しました。自然とふれあい、親子と学生の交流が
一つの草 木や虫、素 材に
テーマの本企画は2006年秋に始まり、
今回で11回目を迎えま
ぐっと入り込み、その造作
す。節目を機に、今後活動の幅を広げる可能性を含んで
「ノート
や感触の面白さ・不思議さ
ルダム遊びプロジェクト2012」
と銘打って行われました。
に驚き、参加者やスタッフ
前日からの雨模様が快方に向かい、湿気の中で草木の香り
のやりとりも活発になった
や質感がよりリアルに感じられる中でのスタートとなりました。
ようです。自然発生的に学
参加家族は55組(子ども88名、保護者等78名)
の166名と過
生と子どもとが集まって小
去最高。
そこに学部生から院生・OGまでのボランティアスタッ
枝や葉っぱで虫ワールドを
フが19名、教員スタッフとして理科教育専門の菅井、発達心理
作り、
ごっこ遊びが盛り上がる場面もありました。
松の樹皮ギャラリー
専門(こがもクラブ担当)
の高井・薦田、図工科教育専門の藤
本、臨床心理専門の伊藤の5名が関わり、総勢190名が森を
楽しみました。
お馴染みの森ですが、今回は 森の文庫 周辺にエリアを限
定し、木 をキーワードにじっくり自然と関わることを目指しま
した。例えば、
エノキやイチョウの大樹と対話し、
メッセージを
文字や絵でボードに貼り付けていったり、
ヒントを手掛かりに
それがどの木か当てたりしながら、根の形、幹の質感、葉の形、
実や香りを親子と学生とで味わいました。
葉っぱ虫ワールド
今回学生スタッフは少なめでボランティア初体験の学生もい
たのですが、
「 子どもにつられて苦手なはずの虫を触ってた!」
「何をしたらいいかわからなくてウロウロしてたけど、要は気持
ち、楽しんでもらおうというのが大事だとわかった」
など、
1日で
逞しく成長したようです。
そもそも本企画が始まったきっかけは、心理臨床センター発
達相談室の子育て教室「こがもクラブ」
を核に、
より広く地域の
親子に呼びかけ、本学心理学部のおもしろさを伝えていけない
だろうかということでした。昨年11月には本学50周年記念行
事として心理学部・心理学研究科主催の親子向けプログラム
「こどもオープンキャンパス」が開催されましたが、
その折の参
加者が今回も数多く来て下さりました。
立ち上げ当初の参加児たちはすでに小学高学年や中学生
になり、子ども向けの企画からは卒業していきましたが、新たな
チビっ子と親世代が脈々と加わってくださっています。参加者
アンケートからも、学生の関わりへのお礼や新しい活動への期
待の声を数多くいただいています。
大樹へのメッセージ
アート感覚も満載です。松の樹皮をそっとめくり
「龍みたい」
などと見立てては並べて、
ギャラリーを作りました。藤本考案の
こがもパッド では、落ち葉の葉脈模様を色鉛筆でこすりだし
てその美しさをお互いに見せ合い、
また、葉っぱに針金の足と
シールの目玉をつけてオリジナルのムシを作ってトントン相撲
ND心理から地域の親子へ…この活動が定着している実感
をステップに、学生・教員がより活発にアイディアを交換し、多
様な子どもたちの好奇心に添えるよう、親御さんにとっても普
段とはちょっと違うリラックスの場となるよう、今後企画の幅を
広げつつ継続していきたいと思います。
次回の
「自然と遊ぼう!」
は、11月18日
(日)本学アリーナに
て、屋内での企画を予定しています。
Renouveau Vol.88 8
News
「戦前期「外地」で活動した図書館員に関する総合的研究」
科学研究費補助金
(基盤研究
(C)
)
採択
(研究期間2009年度∼2011年度)
研究代表者
これまで筆者は、2001年から4年間の特定領域研究(「東アジア出版文化の研究」)
で
「日本支
岡村 敬二 配下中国・
「満洲」
における出版文化の諸相」、2006年4月から3年間の基盤研究(C)「戦前期中国
研究協力者
います。
これらの研究については、研究報告書2冊と展示図録『満洲の図書館』
『終戦時新京 蔵書
人間文化学部 人間文化学科 教授
米井 勝一郎
鞆谷 純一
東北部刊行日本語資料の書誌的研究」
と研究を進め、今回の科研は、
それを継承する形になって
の行方』
および今年度の本学出版助成で12月刊行予定の
『満洲出版史』
(吉川弘文館)
をご参照
願うとして、
ここでは、今回の研究過程で見ることのできた2点の資料をご紹介したいと思います。
1件目は、与謝野鉄幹から満鉄奉天図書館長衞藤利夫(1883-1953)
に宛てた手紙です。文中
に、
「麟の事、
おがげにて勤務に慣れ候と申候、有難く存じ申候」
とありますが、
これは与謝野鉄幹・
晶子夫妻の三男麟が衞藤館長のもと奉天図書館で司書として働いていることへのお礼状です。
1937年7月には盧溝橋事件が起りその後の戦乱のなか日本軍は南京・上海で多くの資料を接
収・整理をしましたが、麟はその資料群の整理作業に派遣された満鉄図書館員のうちのひとりで
す。麟は作業の途中で体を壊して帰還することになってしまいました。
この麟の事績は研究報告書
巻末の人物リストに載せてあります。
2件目の資料は、今回の研究報告に執筆いただいた佐竹朋子氏ご所蔵の写真です。朋子氏は満
鉄学務課図書館係主事佐竹義継(1881-1931)
の曾孫にあたる方で、義継が持ち帰ったこの写
真には、衞藤が奉天図書館で収集した銭徳明『盛京賦』
と
『乾隆御製盛京賦図版』
と見られるもの
が映っています。銭徳明はフランスから中国に渡った宣教師ジョセフ・マリー・アミオ
(1715−
1774)
で、
かれは
『盛京賦』
の詩編を仏訳して刊行しましたがそれをヴォルテールが読んで、書翰を
詩の形式で乾隆帝に遣わしたというエピソードがあります。
この
『盛京賦』
は衞藤利夫により複製
されて、満洲国建国後に中国入りした国際連盟リットン調査団に
『国際連盟調査委員迎接展覧図
書手稿解説』
として手渡されたものです。
ここでは今回の科研での調査過程で見
ることができた資料を2件ご紹介しました
が、
こうした
「副産物」
を得ることができる
のも、科研調査の楽しみでもあり喜びでも
あります。
そしてこのような
「副産物」
が研
究をいっそう豊かなものにしてくれるもの
と確信しています。
与謝野鉄幹から衞藤利夫宛ての書翰の末尾
銭徳明『盛京賦』
など
(佐竹朋子氏所蔵写真)
読書支援における図書館の役割に関する基礎的研究
∼国語科教育との連携を中心に∼
科学研究費補助金
(基盤研究
(C)
)
採択
(研究期間2009年度∼2011年度)
今回の研究は、本学の長沼光彦准教授と兵庫教育大学の勝見健史准教授と共に、子どもへ
の読書支援のために有効な方策を国語科教育分野と図書館情報学分野の2領域から、学際的
に分析・提示することが目的です。
日本国内における子どもへの読書支援に関する研究は、従来、認知心理学、国語科教育分
野、図書館情報学などに分散しており、学際的な研究はあまり行われてきませんでした。
また、乳
幼児期、学童期などの発達段階別、PISAやブックスタートのなどのプログラムごとの研究は行わ
れていますが、0∼18歳を継続的にとらえた読書支援の方策の研究はまだ行われていません。
そ
研究代表者
岩崎 れい 人間文化学部 人間文化学科 教授
研究分担者
長沼 光彦
本学人間文化学部 人間文化学科 准教授
勝見 健史
兵庫教育大学学校教育研究科 准教授
9 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
こで、本研究では、
日本における読書支援の現状を調べるとともに、英米における読書支援の施
策を分析し、
日本の読書支援における課題を明らかにしました。課題の1点目は、読書という行
為が国語科教育の中で行われる指導をもとにするものとして完結してしまっては継続的な支援
が実現できないため、学校の内と外との連携が不可欠であること、
2点目は、英米ではすでに実
施されている
「特別なニーズ」
をもつ子どもたちへの支援が、結果的にすべての子どもたちへの公
平な支援に結びつきますが、
日本においてはその部分が欠けていることです。
今後は、今回十分に提示できなかった日本における方策を考えていくことが研究課題です。
News
「生活管理の視点からみた収納様式に関する研究」
科学研究費補助金
(基盤研究
(C)
)
採択
(研究期間2009年度∼2011年度)
住宅計画において、収納空間の問題は永遠の課題ともいえます。本研究は、
この古くて新し
い収納の問題に、
「 生活管理」
と
「収納様式」
という新たな概念を提示するものです。
私の専門は、住居計画、建築計画に寄与する
「住生活学」ですが、
とりわけ住様式研究に携
わってきました。文化や風土、社会や経済情勢などから醸成される生活様式を、住空間との関
係から捉え、その分析より将来の住宅のあり方を考える原理や方向を探ろうというものです。
その研究の立場から、収納という生活側面において、現在、生活上の不都合や混乱をひきおこ
研究代表者
中村 久美 生活福祉文化学部 生活福祉文化学科 教授
している本質的な要因は、季節や歳時に応じて確立していた日本の生活様式が高度経済成長
期以降崩れ、それに代わる新たな生活の枠組み、モノの管理に関わる一定の型が形成できて
いないことによるとの見方に立って本研究を行いました。
結論的には、地球環境問題という人間生活に関わる大前提を抱えた現代において、モノを
通して行なわれる個性ある生活形成のためには、モノの保有や使用の見直しを含む生活管理
的行為と、その拠点となる集中収納空間の両輪によって収納様式を確立すること、
さらに集合
住宅においては、集住のメリットを活かしてモノの共用、循環を組み込んだ収納様式の構築を
検討すべきであると論じています。なお、本研究の成果は、研究期間中に2篇、
さらに現在投稿
中の1篇、計3篇の学会審査論文(日本家政学会)
として公表しています。
2012年度 第1回科研費報告会を開催
9月27日
(木)、
ユニソン会館大会議室にて2012年度第1回科研費報告会が開催され、教員27名、職員9名、大学院生1名が参加しました。
科研費報告会は、
本学における科研費研究成果の発表機会を提供するために、
今回はじめて開催されたものです。
報告会では、
昨年度で科学研究費助成事業
(科研費)
採択課題の研究期間
を終了した教員のうち、岩崎れい教授、
岡村敬二教授、
中村久美教授の3名が
研究成果を報告しました。発表後の質疑応答では、参加者から研究内容や調
査方法についての質問が寄せられました。
参加者に対して実施したアンケートでは、
「各分野領域で活躍されている先
生方の研究の一端を知る有意義な機会となった。」
「(発表時間が)短いように
感じた。
「
」研究に対する情熱が感じられた発表でした。
」
などの感想が寄せられ
ました。
限られた時間内での開催でしたが、
研究の充実ぶりや研究者の情熱を
垣間見ることができました。
(企画調整課)
質疑応答
岩崎れい教授
岡村敬二教授
中村久美教授
Renouveau Vol.88 10
News
大谷大学と「社会福祉士国家試験対策講座に関する覚書」
を取り交わしました
2012年4月2日
(月)、大谷大学と
「社会福祉士国家試験受
は5月12日(土)∼12月22日(土)にのべ35コマを開設、例
験対策講座」に関する覚書を取り交わしました。社会福祉士
年より科目数も増やし、充実したカリキュラムを提供していま
を目指す両大学の学生が、国家試験の合格に向けてともに研
す。
この取り組みを通して、同じく昨年度から共同で実施して
鑽することを通して
「学習意欲の向上」を図ることを目的とし
いる
「教員採用試験対策講習」
とともに、両大学の学生が互
ています。一つの対策講座を合同で開催することで費用を削
いに情報や課題を共有し、切磋琢磨できる環境を提供してい
減できるため、学生の皆さんの受講料負担を減らし、
「キャリ
きたいと考えています。
ア教育の効果的・効率的な実施」が可能となります。今年度
作
教員著
金澤哲編・山本裕子他著
『アメリカ文学における
「老い」
の政治学』
松籟社/2012年3月発行/2520円/金澤 哲編・山本裕子他著
「レトロ・スペクタクル--モダニズムの晩年とフォークナーの
「老い」
の政治学」
(P123∼P153)
山本裕子
アメリカは、
「 若さ」
を象徴する国とされてきました。
この建国以来の精神風土は、表面的な
「若さ」
に
よって、
その裏にある
「老い」
を隠してきたのかもしれません。同様に、
アメリカ文学研究においても、若き
ヒーローが希求する
「アメリカン・ドリーム」
は、王道テーマとして君臨してきました。
その陰で、
「老い」
とい
うテーマは手つかずのまま、置き去りにされたのです。
ジェンダー、人種、階級、
これらの視座からも欠落す
る
「老い」。文学批評の空白を埋めるべく編まれたのが、
『アメリカ文学における
「老い」
の政治学』
です。
本書に収められた十篇の論考が取り上げる作品は、多岐にわたります。
トウェイン晩年の未発表作品、
フロストの詩、
フォークナーの遺作、
ヘミングウェイの
『老人と海』、
アップダイクの
「ウサギ四部作」
といっ
た著名な白人男性作家の手による作品に加え、
エスニック系作家、女性作家による作品も論考の対象に
しています。論考に共通するのは、医学や社会科学の分野における
「老年学」
(ジェロントロジー)
とは異
なり、幅広く文化歴史的に
「老い」概念を捉え、
「老い」
を再定義しようとする試みです。
「若さの国」
アメリ
カで、作家たちはいかに多様な老いを捉え、
いかに多彩な老いを描きだすのでしょうか。
アメリカ文学を
通して、
いま一度「老い」
というものについて問い直してみませんか。
人間文化学部 英語英文学科 山本 裕子
古賀一男 著
『知覚の正体 −どこまでが知覚でどこからが創造か−』
(河出ブックス)
河出書房新社/2011年7月発行/1365円
「できる限り専門用語を使用しないで誰にでも読んでもらえる知覚の専門書を書く」
という目的で本書
を執筆しました。私が編集者に提案した書名は
「知覚の意匠」
というものでしたが、
これは一般の人に難
しすぎるということでタイトルのような書名になりました。本書で取り上げた内容は、
これまでの知覚研究
ではほとんど取り上げてこなかった問題について、新しい見方と最新の研究でわかったこと両方から光を
当ててみることを基本方針としました。多くの事例は知覚研究で扱う範囲を超えて、芸術活動、職人業の
世界、重力の無い世界における知覚などについて大いに自由を楽しみながら執筆をすすめました。
ここに
書かれている内容は多岐にわたっていますが、
どの章からでも読み始めることができることも大きな特徴
です。本当は色刷りの図版を使いたかったのですがそれは出来ませんでした。私だけの特別私家版は多
色刷りの図版が入っていますが、
それは門外不出となっています。
心理学部 心理学科 古賀 一男
11 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
News
前期卒業式
2012年9月27日
(木)
2012年9月27日(木)10時30分から聖堂を会場として、
2012年度前期卒業式・学位授与式が挙行されました。
当日は素晴らしい秋晴れに恵まれ、
ご家族をはじめ学部・学科
長、研究科長、専攻主任等多数の教職員が見守る中、
キャップ・
ガウンを身につけた卒業生一人ひとりに藪内学長から学位記が
授与されました。
藪内学長からは、
お祝いの言葉と、
これからも母校の未来を
卒業生の目線で応援して欲しいという式辞が述べられました。
式典の後は記念写真撮影を行い、卒業生・保護者と先生方
がこれまでの学生生活を振り返り、感謝とお祝いの言葉を交わ
す姿がありました。
卒業生の皆様のご健康とご活躍を心よりお祈りいたします。
(総務課)
痛むほどの愛―マザー・テレサの「心の闇」に学ぶ
講師 片柳弘史神父
(カトリック六甲教会司祭、イエズス会士)
開催日時:6月1日
(金)
17:00∼18:45
会場:ユニソン会館大ホール、参加人数約300名
とても中味の濃い講演でした。神父様は、始め約1時間かけ
からです。」
かくして、51歳から87歳で亡くなる迄の36年間、
マ
て昨年度にお話し下さったこと
(自分がどのようにマザー・テレ
ザーは「イエスの闇と共にいる」真のキリスト者として比の世を
サ[以下、
マザーと略]と出会ったか、
マザーがどのような仕事を
旅したのである。
なさったか、等)を復習された後、未だ余り知られていないマ
(カトリック教育センター 宮永 泉)
ザーの「心の闇」について、概ね次のようなお話をして下さいま
した。
マザー(1910−97)
は、18歳の時アイルランドでロレット修
道女会に入会し、その後、インドの学校で教員として働いてい
た。
ところが36歳の時、黙想会に参加する為ダージリンへと向
かう列車の中で、イエス・キリストとの出会いを体験。その時マ
ザーは、
「すべてを捨てて、貧しい中でも最も貧しい人々のうち
におられるキリストに仕えるため、キリストのあとについてスラ
ム街に出るようにという呼びかけを聞いた」。
この決定的な体
験の後数年間は、
「力強い神の光と愛」に触れつつ生きる日々
が続いた。
しかるに40歳の頃から
「霊的な闇」が始まる。
「 地獄
にいる人々は、神を失ったために永遠の痛みを味わう」
と言わ
れるが、
「 霊的な闇」に陥ったマザーが味わった「恐ろしい痛
み」
はその人々の痛みに通じるものであった。
マザーは
「神が実
は存在しないのだということの痛み」
に苦しんだのである。そう
いうマザーを支えたのはただ「盲目的な信仰」だけであったと
いう。
この「霊的な闇」は11年間も続いたが、51歳になった時
マザーは遂に「霊的な闇」を積極的に受容できるようになる。
即ち或る手紙の中でマザーは次のように述べている。
「この11
年間で初めて、
わたしは闇を愛することができるようになりまし
た。なぜなら、今のわたしはこの闇が地上でイエスが味わった
闇と痛みの小さな、
ほんの小さな一部でしかないと信じている
Renouveau Vol.88 12
輝くND生
フレッシュマンセミナー報告
新入生にとって、同級生はもちろん上級生や教員と親しみより良く知り合える機会になるよう、学科ごとに工夫を凝らし実施しました。
参加した新入生、企画した上級生からの報告です。
英語英文学科
フレッシュマンセミナーは1年次生全員が参加するものです。
当日は仲
4月18日
(水)
に行われたフレッシュマンセミナーに上級生として参
良し同士で座るのではなく、
くじ引きで決まった1年次生数人と同じ学科
加し、主に教職課程について話しました。私がこれまでどのようにして
の数名の先輩方でテーブルに座りました。入学して間もない時期に、先
教職課程、
エアラインプログラム、児童英語教育関係の科目を履修し
輩方から学科のプログラム、
様々な留学、
資格、
クラブ活動などのたくさ
てきたのかを説明し、
また教職課程を履修することは、
ほかの学生と比
んのお話を直接聞くことができ、
とても貴重な時間を過ごせました。
べて大変ではありますが、
その苦労を共に乗り越えてきた仲間との絆
食事後にあったゲームは、学生同士でペアになり英語英文学科の先
は他では得られないかけがえのないものとなったことをお話しました。
生に関するクイズを解くものでした。
このゲームで学生同士はもちろ
話を終えた後は、テーブルでも教職課程に興味を持った1年次生
ん、先生とも打ち解けることができたように思います。
また、
フレッシュマ
から質問を受けたりと、大変充実した会となりました。下級生の疑
ンセミナー後の学校生活では、
たくさんの友達ができて話せるようにな
問の多くは、自分の担任の先生がどのような先生なのか、またどの
りましたし、先生方とも気軽に話せるようになったと感じました。来年
授業を履修すると良いのかなどでしたが、
4年次生の私も知らない
の1年次生も是非フレッシュマンセミナーを楽しんでもらいたいと思い
ことを3年次生が知っていたりすることもあり、
自分自身にとっても良
ます。 (英語英文学科1年次生 山田 愛)
い勉強の機会となりました。
下級生の方から質問してもらえると、
私たちも答えやすく、
また同じ学生同士
なのでいろいろなことが話しやすかった
のではないかと思いました。昨年度に続
き2回目の上級生としての参加でしたが、
下級生と交流できる充実した楽しい会で
した。
(英語英文学科 4年次生 三浦 千夏)
人間文化学科
このフレッシュマンセミナーで、新入生に京都の町や文化を紹介して
いないと忘れがちです。新入生へのレクチャーを終えて自分が「京都
歩くエクスカーションをするにあたって、
事前準備から当日まで学生主体
で、京都について学びたい」
と思っていた時のこと思い出しました。
自
で進行したため、
能動的に動くことができ多くを学ぶことができました。
まず、京都について新入生に知ってもらいたいことは何かを考えたと
分から、能動的に知識を得ていくことが一番吸収もよく、長く続く秘訣
なのだと実感しました。
なお5コースは次の通りでした。
き、京都が文化の宝庫であることから様々な案が出ました。
そして先生
①疏水とお庭∼京のモダンを歩く ②京のふらぬーる−昼は短し
方を交えながら話し合い、最終的に5つのコースを決めました。
コースの
歩けよ乙女 ③華麗なる平家一門∼本拠地・六波羅をゆく ④北
順路や資料集めは担当の先生からアドバイスをいただきながら進めま
野天満宮と門前菓子 ⑤京の七不思議をめぐる
した。資料を集める過程で知らなかった京都と出会い、持っていた興味
(人間文化学科 2年次生 田室 美晴)
がどんどん広がります。
そして自分で勉強し知識を蓄えたことから、
当日
その場所を歩くことが大変楽しみになりました。
当日は新入生を前にレ
クチャーをして歩きましたが、事前にリハーサルをしておいてもなお、
ス
ムーズに進められませんでした。
しかし、新入生は皆真剣に、興味深そう
に話を聞いてくれ、最後まで楽しくコースを回れたのはそのおかげです。
私は人の先頭に立って何かをするということがあまり得意ではない
のですが、去年のフレッシュマンセミナーで、先輩方が京都の歴史や
文化について話してくれる姿を見て、人に何か教えるならば事前学習
が必要で、
ひいてはそれが自分の知識になっていくのだということを実
践で学べました。
これはごくごく当たり前ですが、普段あまり意識して
13 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
表紙デザイン田室美晴
龍吼(りゅうぼえ) 八坂神社本殿東の柱から西を向き
手を打つと龍が鳴く
輝くND生
2012年4月18日
(水)
生活福祉文化学科
新入生達が楽しめる1日に。私たち4年次生は、2月から昨年度の
散となりました。
1年次生のアンケートなどを基に新入生が楽しむと共に親睦を深め
今回のフレッシュマンセミナーで新たにできた友達、先生方、発見し
ることができるように何度もイベント内容の話し合いを行い、今回は
た場所がそれぞれあると思います。
また楽しかったと感じた方や少し疲
「清水寺コース・水族館コース・八つ橋手作り体験コース」の3コース
れたと感じる方など思いは様々だと思いますが、新入生の方々がこれ
へと決定しました。
からの4年間を新たな友達や先生方などと共に楽しく、実りある大学
当日はまず京都工芸繊維大学ノートルダム館に集合し、開会の挨
生活を送っていくきっかけにこのセミナーが役立つことを願います。
拶・教員紹介が行われました。
そして、
ゲームの時間にはお題ごとにグ
(生活福祉文化学科 4年次生 瓜生 里映)
ループになり初めて会う方との交流を図る時間を作りました。
その後の
伝言ゲームでは、各ゼミ対抗で先生方と共に行い優勝ゼミには景品が
プレゼントされました。新たな友達・先生方との交流を通して、楽しい時
間を過ごしました。
そして、昼食にデザート付きのお弁当を各ゼミで食べた後、基礎ゼミ
ごとに各コースへと出発しました。
それぞれ4年次生と共にコースを巡
りお話をしながら、拝観や買い物、
そして体験を楽しみ写真撮影後解
心理学科
私は、2012年4月18日(水)に開催されたフレッシュマンセミナーに、
上級生リーダーとして参加させていただきました。
私たち心理学部の企
画・運営の特色は、上級生リーダーによる
「一からの手作り」
ということ
です。
内容としては、
上級生リーダーを
「教員紹介」
「
、交流会
(ゲーム)
」
、
て、主に自分の班と他の班との中継ぎ役をさせていただきました。統括
者のみでの会議、
班内での話し合いを重ね、
準備をしていきました。
会議では、昨年度の様子を参考にしながら、新たな企画を練って
いきました。昨年度が大成功と聞いていただけに、
いかに新入生に楽
「食事」、
「レクリエーション」
の4つの班に分け、
それぞれの班の統括者
しんでもらえるかという不安も大きかったのですが、先輩方が残して
の上級生を中心に計画を進めていきました。私は、食事班の統括とし
下さったものを良き伝統として、
自分もそれを受け継ぎ、未来の学校
作りに貢献できるよう、他の上級生リーダーたちと協力し、全力で取
り組みました。
計画を組み立てていく段階で、私たち食事班での
問題点として浮上したのが、時間とコスト、
そして好き
嫌いの問題でした。何回も計画を練り直し、最終的に
不二家商事さんにお弁当をお願いすることになりま
した。
そして当日、不二家商事さんやミニショップさん
の協力もあり、無事成功を収めることができました。
今回の経験で、多くの人と関わり、多くのことを学
ぶことができました。
この経験は、今後わたしにとって
大きな力となっていくと思います。
(心理学科 4年次生 阪本 育美)
Renouveau Vol.88 14
輝くND生
国際交
流
セメスター認定留学 留学体験談
2012年度にセメスター認定留学制度により海外の協定大学へ留学していた学生が、2012年7月に無事帰国し、
それぞれの貴重な体験を報告
してくれました。
小林 千洋
英語英文学科 3年次生
留学期間:2012年5月∼2012年7月
留学した始めの頃は、
ネイティブの英語を聞きとることが難しく、
自分の言いたいことを思うように表
現できなかったため、
コミュニケーションが取れるようになるまでは苦労しました。
また、
クイズ
(小テス
ト)
が度々あり、
プレゼンテーションも2,3度あったので、
日本語でのプレゼンテーションでさえも苦手な
私にとっては、
チャレンジの連続でした。
しかし、勉強では大変なこともありましたが、一番良かったこと
は、国籍の異なる友達が大勢できたことです。
もちろん、
お互いに完璧な英語ではないので、
自分の意
留学先 レジャイナ大学(カナダ)
見を伝えることも、相手の考えを理解することも時には難しかったです。
けれど、
どのように自分の言い
たいことを表現すれば良いのかを考え、表現の方法を工夫したので、双方の意見が伝わった時は嬉し
く、友達との会話は楽しかったです。
また、他国の文化や宗教、生活習慣についても知る機会が多くあっ
たので、
自分の考えや視野が広がりました。留学中は戸惑うこともありましたが、今では全てが良い経
験であると感じています。
渡邊 ひかる 英語英文学科 3年次生
留学期間:2012年5月∼2012年7月
とても充実した留学でした。
出発する前は不安がありましたが、
勇気をもって留学をして本当によかっ
たです。
この留学生活で何が一番自分にプラスであったかというと、
それは人との出会いです。
いろいろな
国の人々と友達になり、
様々な文化を知ることができました。
当初は、
英語の能力を高めることが留学の
一番の目的でしたが、
この目的に加えて得るものがたくさんありました。
また、
ホームステイでは気を使っ
て時には疲れることもありましたが、
ホストファミリーと授業や日常生活についての会話を通して交流を
留学先 レジャイナ大学(カナダ)
深めたため、最後のお別れのときは寂しかったです。
さらに、
レジャイナ大学のESLは楽しい先生ばかり
で、
授業も興味を持って取り組みました。
日本では、
授業中に手を挙げて発言をすることはあまりなかった
のですが、
ESLではみんな授業中に何度も発言していたので、
私も恥ずかしがらずに発言できました。
留学直後は、
ホストファミリーや先生方がどのようなことを話しているのか分からず、
途方に暮れること
もありましたが、
留学生担当者や他の日本人学生が助けてくれたため、
徐々に現地の生活に慣れていきま
した。
レジャイナで出会った人々は、
本当に優しくて気さくな人々であったので、
最高の留学生活でした。
東 ちなつ
英語英文学科 3年次生
留学期間:2012年3月∼2012年7月
最初は、
自分の英語力のなさに気落ちすることもありましたが、留学中は楽しく英語の勉強に取り組
み、文化背景の異なる多くの友達と交流を深めることができました。
また、授業中に分からないことがあ
る場合は、躊躇せず相手に質問できるようになりました。留学を通して、様々な考え方を持つ人々と触
れ合ったことが、一番印象に残っています。
留学先 メリーランド・ノートルダム大学
(アメリカ)
山田 倫子
英語英文学科 3年次生
留学期間:2012年3月∼2012年7月
私は、
アメリカの生活にすぐに慣れることができ、様々な国の友達とともに勉強や課外活動、
スポー
ツに積極的に取り組みました。
また、授業では、最初は理解できないことも多くありましたが、先生や友
達に聞くと優しく丁寧に教えてくれたため、安心して質問することができました。授業の中で、
クラスの
みんなとボルチモア観光に行く機会もあり、
クラスメートや先生と一緒に様々な事柄について話す機会
に恵まれました。
留学先 メリーランド・ノートルダム大学
(アメリカ)
私は、大学の寮に住んでいたのでELIの友達だけではなく、現地の大学で勉強している学生とも友達
になりました。
そのため、大学のイベントにも参加し、現地のキャンパスライフを体験することができまし
た。
また、様々な国の学生から、各国の歴史や宗教観、文化について聞くチャンスがあり、英語の勉強に
加えて、各国の習慣や文化に関する知識が増えたことが留学の最も良い点であったと思います。
アメリ
カでの生活は本当に充実していて、多くの楽しい思い出を作りました。
15 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
輝くND生
英語海外研修Ⅲ
(カナダ)
実施報告
2012年9月3日
(月)
から9月23日
(日)
までの21日間、
カナダ・サスカチュワン州のレジャイナ大学
にて実施された英語海外研修Ⅲ
(カナダ)
には、
国際教育センターのWeatherford講師の引率のも
と、
計16名
(人間文化学部英語英文学科8名、
人間文化学部人間文化学科1名、
生活福祉文化学
部1名、
心理学部6名)
が参加しました。
レジャイナ大学での集中英語研修とカナダ人家庭でのホームステイやカナダ人学生との交流で、
リスニング力、
スピーキング力が飛躍的に向上しました。
また、
サスカチュワン州シャンペトレ郡の広
大な平原にあるログハウスに滞在し、
2日間英語漬けキャンプを行いました。
カナダの雄大な自然の
中で、
レジャイナ大学の学生とともに乗馬体験やベリー摘み、
荷馬車の操縦、
バッファロー見学など、
貴重な体験をすることができました。
研修最後の授業では、
3週間の研修の集大成として各学生がカナダの文化、
社会等に関する個
別課題研究について、
英語でプレゼンテーションを行いました。
自信を持って自分の意見を英語で表
現することに加えて、
異文化を体得したことにより、
各自の視野を広げる充実した機会となりました。
社会福祉海外研修
(デンマーク)
実施報告
韓国語海外研修 実施報告
社会福祉海外研修
(デンマーク)
は9月3日
(月)
から9月14日
(金)
ま
2012年8月6日(月)から8月29日(水)
までの24日間、韓国カ
での計12日間、
美しい街並みが広がるボーゲンセ所在の日欧文化交
トリック大学(ソウル近郊・富川市)
で実施された韓国語海外研修
流学院で実施されました。
生活福祉文化学部萩原暢子教授引率のも
には、生活福祉文化学部2名が参加しました。
と、
計14名
(生活福祉文化学部13名、
心理学部1名)
の学生が参加し
ました。
研修では、
高齢者センターや知的障害者施設への訪問、
また、
医療
各自の韓国語のレベルに応じたクラスで集中授業が行われ、
日
常生活に不可欠な表現や語彙について学んだため、韓国語での
コミュニケーション力を高めることができました。
また、伝統打楽
現場の見学を通して、
デンマークの福祉・医療制度の整備や充実度を
器の演奏やチマチョゴリ
(韓服)
でのマナー講座の受講を通して、
学びました。
さらに、
幼稚園や小・中学校の訪問では、
他者の意見を尊
韓国の伝統文化や習慣を詳しく知る機械に恵まれました。
重しつつ自己の意見を表現できる教育がデンマークで着実に行われて
いることへの理解を深めました。
そして、
日欧文化交流学院にて学んでいるデンマークやEU諸国の学
そして、研修中は韓国語の上達に加えて、韓国カトリック大学の
学生との交流のチャンスがあり、各国の文化や大学生活について
相互理解を深めるよい研修となりました。
生たちに対して、
巻きずしや焼きそばを食事会で振る舞う機会があり
ました。
食事会では、
デンマークおよび出身国の福祉の在り方や教育、
医療制度について有意義なディスカッションを行うことができました。
参加した学生からは、
「短期間の研修であったけれど、
充実した内容
のプログラムであった」
という感想が多数寄せられました。
TOFEL-ITPテスト日程のお知らせ
本学において、以下の日程でTOEFL-ITPテスト
(団体向けテス
ト)
を実施します。米国姉妹大学留学、
セメスター認定留学を希望
する学生は、必ずTOEFL-ITPを受験してください。TOEFL-ITPの
成績は、派遣学生を選考する際に必要となり、
また、留学への現実
的なプラン作りにも役立ちます。
現時点で留学を考えていない場合でも、将来の留学に向けて英
語学習計画を立てたり、
どの留学プログラムが自分に適しているの
かを考える際に、良い判断材料となります。そのため、可能な限り
受験をしてください。 また、TOEFL-ITPテストは正規試験(TOEFL-iBT)に比べて受
験料が非常に安価なうえ、正規試験のスコアと高い相関性があり
ます。皆さんの積極的な申込みをお待ちしています。
本年度TOEFL- ITP試験日程
2012年12月1日
(土) 受験料:3,260円
申込みの詳細については、国際教育センターにお問い合わせく
ださい。
また、国際教育センター掲示板でも案内を行います。
Renouveau Vol.88 16
輝くND生
交通安全ボランティア
「ガーモfrieND」
活動を開始!
学生会執行部会が代表となり、本学学生が交通安全ボランティア
「ガーモfrieND」
として下鴨警察署の行う交通安全等の活動に参加
協力を開始しました。
その活動第一弾として、8月7日
(火)
カナート洛北で開催された夏
2012年8月7日(火)
の交通安全事故防止府民運動行事「自転車マナーアップinしもがも」
に参加し、近隣の児童館の子どもたちと交通安全クイズや交通安全
体操を楽しみました。
また、
チアリーダー部が演技を披露し、参加した
みなさんに喜んでいただきました。
「オープンソースカンファレンス」
実施報告
開催日:2012年8月3日(金)、4日(土)
場所:KRP京都リサーチパーク
(JR丹波口)
人間文化学部 人間文化学科 吉田 智子
今年も、京都で最大のオープンソースのイベント
(OSC:オープンソー
前日からの準備、
2日間
ス・カンファレンス)
で、吉田智子が実行委員長を務めました。
その関係
の実行委員を担当された三
で、
ゼミ生や卒業生をはじめとする本学関係者を含む実行委員が、
ボ
浦茜さんは、
次のようなコメ
ランティアとして大活躍しました。今回のイベント参加者は、2日間での
ントを寄せてくれました。
べ約1200人で、72の企業・団体によるセミナーの受講、85の展示ブー
「OSCにたくさんの人が参
スの見学が、
すべて参加費無料で提供されました
(写真1)。
加していたことで、
オープン
特に今年は、実行委員の有志で、
「オープンソース入門塾」
と題する
ソースへの関心の高さを知
「ブース展示」
にも挑戦し、
レゴ・マインドストームNXTのロボットを題
ることができました。私たち
写真2:LTの司会をするゼミ生(田村さん、三浦さん)
材に、来場者に
「利用者のコメントによって機能が進化していくオープ
のロボットを使った企画に、
希望した層
(子どもや学生)
が興味を示して
ンソースの楽しさ」
を体験してもらいました。
くれていたのが、嬉しかったです。LTの司会では、発表者の苗字の読み
そして、閉会式前のライトニングトーク
(LT・・1人5分ずつ、11人が
方の違いを、発表者に訂正されてしまうという恥ずかしい経験もしまし
自分の活動を楽しく報告していくもの)
の司会は、吉田智子のゼミ生(4
たが、
なんとか締めくくることができました。
よい経験をしたと思います。
」
年生)
の田村恵さん、三浦茜さんが担当しました
(写真2、
3)。
京都のオープンソース関係者として、
これからも年一回の開催を学
生と共にバックアップしていきたいと思っています。
(詳しくは、
▼京都開催レポート
http://www.ospn.jp/press/20120827osc2012-kyoto-report.html
参照)
写真1:展示会場の写真
17 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
写真3:閉会式前のLTを楽しむ数百人の聴衆
輝くND生
「MOS世界学生大会2012」
日本大会で本学の学生が入賞!
「MOS世界学生大会」
とは、学生を対象にMOS試験(マイクロソフ
トオフィススペシャリスト)の資格取得を通じ、社会人として必要なス
キルを身につけ、
さらに卒業後には国際的に活躍できる人材育成を目
的に、MOS試験の配信元であるサーティポート社と、資格実施会社
であるオデッセイコミュニケーションズとが共同開催している、世界規
模の大会です。全国から延べ6万5千人の学生が参加した中、本学の
学生2名が見事入賞を果たしました。
「MOS世界学生大会2012」
日本大会入賞者
エクセル 6位 人間文化学科
2年次生
吉村 美紗
2年次生
千貫 真由美
パワーポイント 19位
心理学科
コンピュータのスキル向上は、将来のキャリアの可能性を広げる重
要なポイントです。今後のお二人の活躍が期待されます。
本学大学院人間文化研究科の修了生
(留学生)
が中国での日本語教育活動を
「日本語教育国際研究大会」
で研究発表
2012年8月17日
(金)
∼20日
(月)
(名古屋大学にて)
人間文化学部 人間文化学科 学科長 吉田 智子
本学の大学院人間文化研究科修了後、
中国に戻った尉海瑩(ウェイ
ハイイン)
さん
(南京航空航天大学金城学院外国語学部、
日本語教育
の教員)
が、8月17日(金)から20日
(月)
まで名古屋大学で開催された
「日本語教育国際研究大会」
で「キャビンアテンダント専攻の学生向
けの初級日本語授業について」
というタイトルの研究発表をしました。
尉さんは、2001年4月に人間文化学科の二期生として入学し、一
貫して日本文学、日本文化を学び、6年後に大学院の人間文化研究
科で修士号を取って中国に戻って就職しました。
今回の発表は、
日本語に関してそれほど深い知識や興味を持たな
い傾向にある、キャビンアテンダント(CA)専攻の学生に対しての「初
級の日本語授業」で、いかに学習者の意欲を向上させるかの工夫に
ついての実践報告でした。具体的には、
「日本の文化や文学(日本の
マンガや映画)に興味を持たせることが、学生自らの日本語を学びた
い!という意欲を高め、結果的に日本語力を高める」そうです(発表
論文の
「要旨」参照)。
尉さんが、本学で学ん
だ日本文化、
日本文学の
知 識を十 分に活かした
授業をし、研究も続けて
いることがよくわかり、尉
さんの在 籍当時を知る
教員は嬉しく思いました
(写真、参照)。
学会の報告に本学を訪れた尉さん
(右から2人目)
と本学教員
学会発表の
『キャビンアテンダント専攻の学生向けの初級日本語授業について』
の要旨
Renouveau Vol.88 18
輝くND生
ND祭に向けて
ND祭実行委員長 心理学科 2年次生 浅井 裕子
今年度のND祭は「絆」をテーマとして、10月27日
(土)、28日
(日)に開催いた
します。ND祭を通して学生・教職員が深く交流し、学校全体でひとつになり、ま
た、他大学や地域の方々とも交流し、絆 を深めていければと思いこのテーマを
選びました。
また、キャンパス建て替えに伴い、ND祭の規模は例年より縮小されますが、今
まで以上に
「来て良かった、参加して良かった」
と思える魅力溢れる学園祭にして
いきたいと思います。27日(土)は、日ごろのストレスを吹き飛ばすような「お笑い
ライブ」、28日
(日)
には、俳優の田中圭さんをお迎えして
「トークショー」
を開催す
ることが決定しています。
また、今年度は、ND祭を見るだけでなく、参加していただけるように、
「スタンプ
ラリー」
や
「おもちゃ作り」、
「ギネスに挑戦!」
などのイベントも行います。毎年恒例
の「カラオケ大会」や「ND寄席」、
「クラブ発表」などのイベントも企画しています。
模擬店も多くのクラブやサークル、ゼミなどから33店舗の出店を予定しており、
展示では日頃のクラブ活動の成果を見ていただければと思います。
今年度の実行委員は、1年次生9名・2年次生5名・3年次生4名の18名で運営
しています。試行錯誤する毎日ですが、
たくさんの方々に支えていただいて準備に
取り組むことができています。そのことに深く感謝し、実行委員一同、団結してND
祭の成功に向けて頑張っていきたいと思います。
2012年度ND祭へのご来場を心よりお待ち申し上げております。
ND祭タイムスケジュール
19 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
2012年度ND祭 10月27日
(土)
・28日
(日)
輝くND生
2012年度オープンキャンパス 学生スタッフ大活躍!
広報課
2012年度は、年間11回のオープンキャンパスを計画し、9月末ま
以上が登録し、毎回50名から60名が活動しています。本学の魅力を
ですでに9回開催され、
たくさんのお客様にご来場いただくことができ
受験生や保護者の方にお伝えするため奮闘する、学生スタッフの活
ました。
動をご紹介します。
オープンキャンパスでは、教職員と一緒に学生スタッフが大活躍し
ています。現在学部学科を問わず1年次生から4年次生まで、150名
また、
ここではご紹介しきれないほどのたくさんのクラブも参加し、
学生みんなでオープンキャンパスを盛り上げました。
オープンキャンパスに参加されたお客様の声を一部ご紹介します
学生スタッフのみなさんが大変仲がよさそうで、
明るく楽しそうな雰
囲気が感じられて、それも含めてオープンキャンパスに来れてよ
かったと思いました。
● 在学生の方がとても楽しそうでした。
笑顔がステキでした。
● 初めてこの大学に来て、
自分のイメージと違って少しびっくりしまし
た。堅苦しい感じかと思っていたけれど、逆ですごく優しい感じだな
と思いました。学科も見るのと聞くのではぜんぜん違っていて、今回
たくさん話を聞けてよかったです。
●
学生スタッフは、オープンキャンパスのほかにも、パンフレット等制
作物への協力など、様々な活躍の場があります。興味のある方は広報
●
学生の皆さんの挨拶や笑顔がすてきでした。皆さんで盛り上げて下
さっていて、
とても良い雰囲気です。
課事務室までお越しください。
学生のみなさん、来年もぜひ広報活動にご協力ください!
Renouveau Vol.88 20
企画調整課
2012年度 前期オープンクラス
(公開授業)
を実施しました
本学では2011年度より、
オープンクラス
(公開授業)
を実施しています。
オープンクラスは、本学の教員が授業を参観することにより他の教員の優
れた授業を参考とし、
あるいは自らの授業への評価を仰ぎ、授業の質的向上を図ることを目的としています。
2012年度前期は以下の授業を公開し、
のべ54名(専任教員33名、非常勤教員2名、職員19名)
が参観しました。
①5月24日(木)/4講時
ホスピタリティ・スキルB
英語英文学科
岩田 真理子 准教授
②6月8日(金)/2講時
健康科学概論
生活福祉文化学部
萩原 暢子 教授
③6月20日(水)/2講時
言語文化概論
人間文化学科
朱 鳳 准教授
④7月3日(火)/2講時
心理学英文講読
⑤7月5日(木)/1講時
特別活動の指導法A
藪内 稔 学長
心理学部
工藤 哲夫 准教授
今回は、新しい試みとして④心理学英文講
読
藪内稔学長のオープンクラス終了後、担当
教員と参観者が、授業やFD活動について昼食
を取りながらディスカッションを行いました。
自
由な雰囲気のもと、授業方法改善のヒントや
オープンクラスのあり方についてさまざまな意
見が出され、今後のオープンクラス発展の可能
性を感じられる場となりました。
ホスピタリティ・スキルB(岩田真理子准教授)
のオープンクラス
特別活動の指導法A(工藤哲夫准教授)
のオープンクラス
企画調整課
2012年度 FD研修会を実施しました
2012年6月28日
(木)、本学ユニソン会館大会議室において、FD
(Faculty Development)研修会が開催され、51名の教員と11名
を参観した教員からの報告と全体でのディスカッションが行われま
した。
の職員が参加しました。今回は、初めて本学教員による講演と発表
参加者アンケートには、
「 学生の授業内容の習得度を知るために
が行われ、充実した内容になりました。
レポートを発表させるのはとても有効的な方法だと思う。」、
「オープ
第1部は、山本智也教授(生活福祉文化学部)による講演で、
「学
ンクラスの担当教員と参観者両方の報告があり、授業を工夫してい
生への成績評価のフィードバックの一例」
と題し、山本教授が担当し
る点がよく分かりました。
グループ学習やディベートなど、学生の考え
ている「教育学」の授業で実施されている形成テスト、成績評価と
を述べる機会を設け、教員と学生が共に授業をつくり、
より良い学び
フィードバックの具体的な方法について紹介が行われました。
につなげていると感じた。」
などの感想が寄せられました。
第2部は、服部昭郎教授(人間文化学科)、神月紀輔准教授(心理
研修会の最後は、FD委員会委員長、廣瀬直哉准教授の「本学全
学部)、小山哲春准教授(英語英文学科)、畠山寛准教授(生活福祉
体として教育方針やどういう学生を育てていくのかを考えることが大
文化学部)の4名による
「平成23年度オープンクラス(後期)実施教
切であり、
そのためには、教員個々の取り組みを共有する機会を今後
員による発表」が行われ、オープンクラスの長所や短所、実施後の授
も設け、
FD活動への意識を高める場を提供していきたい。」
という挨
業改善点などについて報告が行われました。その後、オープンクラス
拶で締めくくられました。
第1部
21 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
第2部
ディスカッション
News 各部局から
企画調整課
2012年度科学研究費助成事業説明会を開催しました
2012年8月1日
(水)、本学ユニソン会館大会議室において、
日本学
会始まって以来最多の参加者数になりました。
また、京都工芸繊維大
術振興会研究事業部研究助成第一課長の松本昌三氏をお招きし、
学より教職員5名(教員1名、職員4名)
もご参加いただきました。講演
「平成24年度第1回科学研究費助成事業説明会」を開催しました。
後の質疑応答では、積極的に質問の手があがり、
また、説明会終了後
松本課長には「科研費の最近の動向と留意点」
のタイトルで、科学研
のアンケートには、
「 科研費の特徴について丁寧に説明をしていただ
究費助成事業(科研費)制度の概要、
当該予算額の推移をはじめ、近
年の変更事項に関する情報や申請におけるアドバイス等、様々な項目
について分かりやすくご講演いただきました。
今回初めて学外から講師をお招きし、科研費の説明会を開催した
き分かりやすかった」
「スライド資料に出ないコメントが有益だった。」
「日本学術振興会より直接来てお話をいただく意義を感じた」
「 審査
の内容については、
これまで知らなかったため、審査基準のことを念頭
に置いて科研費を申請したい。」等の意見があり、教職員にとって、科
結果、参加者は、教職員71名(教員60名、職員11名)
と科研費説明
研費制度への理解を深める有意義な機会となりました。
日本学術振興会研究事業部研究助成第一課長 松本昌三氏
ユニソン会館大会議室にて講演
キャリアセンター
2012年度 キャリアセンター主催教職員対象研修会 実施報告
2012年8月2日(木)に、キャリアセンター主催・教職員研修会を
開催しました。今回は専任講師喜多より本学キャリア教育の取組と
現状を説明した後、株式会社ベネッセコーポレーションより小倉直
樹氏を招き
「大学生基礎力調査」の結果報告を行いました。
この調
査は1年次生を対象とし、学生の現状意識、学力、進路就職意識の
課題および成果を学生・教職員が確認、分析するため行ったもの
で、現1年次生が3年次生になった時に同じ調査を行い、キャリア
意識の醸成を図るものです。
実施終了後のアンケートには「大学基礎力調査の結果は興味深
く、今後の指導に役立てたい。」
「 本学のキャリア教育の取組がよく
理解できた。
このような研修を継続し教職員の意識啓発を図ってほ
しい。」等の感想が寄せられ、キャリア教育の展開につながる有意義
な時間となりました。
今後もキャリアセンターでは教職員が情報を共有し、質の高い
キャリア教育を学生に提供できるようキャリア意識に関する研修会
を行っていく予定です。
Renouveau Vol.88 22
News 各部局から
保健室
救命講習会実施報告
2012年8月8日
(水)
に教職員対象の
「普通救命講習Ⅰ」講習会を開
催しました。
左京消防署から講師を招き、DVD視聴と講義の後、人形とAED(自
動体外除細動器)
を使用した心肺蘇生実技講習を体験しました。実技
置場所が変わりました。
ご確認いただき、緊急時に対応できるように心
がけてください。
そして、
まだ一度も講習会に参加されていない教職員
の方、受講経験がある方も努めて2年毎の受講をしていただきますよう
お願い致します。
講習では、傷病者の観察から119番通報やAEDの準備要請、気道確
保、人工呼吸、心臓マッサージ、AED使用、
といった一連の流れを実践
さながら行い、
「救命のリレー」
を迅速に途切れることなく行う重要性
について学びました。今年は、総数13名の参加があり、不測の事態に
役立つ知識を学ぶ機会になりました。
また、本学は
「安心救急ネット京都」
に加入しています。
これは、京都
市や府医師会などが、応急手当やAEDの普及啓発を行うもので、市民
だけでなく、観光都市として観光客の安心感を確保することを狙いとし
ています。具体的には、消防局が作成するホームページの
「AED設置場
所マップ」
に、本学がAEDを設置しているという情報を提供し、救急時
に市民や観光客がAEDを使用できるようにするといった内容です。
なお、本学ではAEDを3台設置しています
(設置場所:守衛室、食堂
前、松ヶ崎グラウンド内)。以前ユージニア館1階保健室前廊下に設置
していたAEDは、
5月のユージニア館事務室の引越し
(保健室は3階に
移動)
に伴い、
『ユージニア館1階のエレベータ前(食堂前)廊下』
に設
キャンパス・ハラスメント防止・対策委員会
「2012年度キャンパス・ハラスメント防止・対策に係る研修会≪第1回
「職員」
対象研修会≫」
実施報告
キャンパス・ハラスメント防止・対策委員会では、毎年、教職員を
知ったり、認識を共有できてよかった」などの意見がありました。 対 象とした研 修 会を実 施しています。今 年 度の第 1 回目として、
今回の研修会が大学構成員のすべての方々の「ハラスメントを受け
2012年9月14日(金)、
ソフィア館4講にて
「キャンパス・ハラスメン
ない・起こさない」環境づくりに少しでも役立つことを願っています。
ト防止・対策に係る研修会:第1回職員対象研修会」を開催しまし
た。講師には、ウィメンズカウンセリング京都のカウンセ
ラーであり、本学のキャンパス・ハラスメント学外相談員で
もある周藤由美子先生をお迎えしました。
研修会は、
「ハラスメントのない職場環境をめざして」
と
いうテーマで行われ、最初に周藤先生から、パワーハラス
メントの定 義や最 近の動 向 、ハラスメントにならないコ
ミュニケーションのあり方等について講義をしていただき
ました。その後、少人数のグループに分かれ、事例をもとに
話し合いを行いました。後 半には、グループごとに話し
合った内容を発表し、最後に周藤先生から、話し合いの内
容に関するコメントとまとめをしていただきました。
今年は、新たな試みとして、教員とは別に職員のみを対
象とした形で研修会を実施しましたが、同じ職位の人たち
でグループワークをしたこともあり、活発に議論がなされ
ました。研修会後に回収したアンケートにおいても、
「 人に
よって感じ方が違い、難しさを感じた」
「 他の方の考えを
23 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
(キャンパス・ハラスメント防止・対策委員 尾崎 仁美)
News 各部局から
心理臨床センター・学生相談室
教職員研修会
「大学生の不登校・ひきこもりの現状と他大学での対応について」
2012年度の心理臨床センター学生相談室主催の教職員研修会
(前期分)が9月27日
(木)
に開かれました。
「 大学生の不登校・ひきこ
もりの状態にある人の中には精神症状を持っているためにひきこもり
状態にある人もいるとのことです。
もりの現状と他大学での対応について」
というタイトルで、神戸女学
神戸女学院大学の水田一郎教授が厚生労働省「こころの健康科
院大学カウンセリングルーム専任カウンセラー安住伸子先生にご講
学研究事業」
の中で、
「大学生に見いだされる不登校・ひきこもりの実
演いただきました。
態把握と支援に関する研究」をされたことから神戸女学院大学では
ひきこもりは厚生労働省の定義では、
「 様々な要因の結果として社
他大学の ひきこもり支援 についてのシンポジウムを開催されたとい
会参加(義務教育を含む就学・非常勤職を含む就労、非常勤を含む
う経緯があります。
そこで取り上げられた4大学(和歌山大学、神奈川
就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヶ月以上にわ
工科大学、広島大学、九州産業大学)のひきこもり支援についても紹
たって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での
介いただきました。
どの大学の取組みにも共通していた点は、早期に
外出をしていてもよい)
を指す現象概念」
となっています。
つまり、
ひき
ひきこもりを発見し関わっていくことと、保護者と連携して協働しなが
こもりというのは、現象を表すもので疾病名ではないのですが、
ひきこ
ら支援していくということです。
ひきこもりという性質上、
自分から相
談にいくということが困難なため周囲の気づきが支援のきっかけとな
ることが多く、その気づきを支援へ結びつけていくというサポート体
制を大学内で構築していくことも重要になってくると考えられます。
も
う一点の保護者との連携というのは、
ひきこもりは青年期の若者を社
会に送り出してゆくために必要な社会との橋渡しをする家族の機能
が十分に働いていない可能性も言われています。大学が保護者と連
携することは、そうした親子関係の見直しをといった側面と、家族だ
けで抱え込んでしまうことによって、本人を追い込んでしまうという悪
循環にならないためという側面もあります。
こうした大学内のネット
ワーク、家族との連携、そして地域資源の活用などを通して、
ひきこも
り状態に陥った学生が自分と向き合うことができるように支援してい
ければと思います。
保護者の方もご子息が不登校・ひきこもりなどでお困りの場合は、
ゼミなどの担任にご相談いただくとともに学生相談室が力になります
のでご遠慮なくご連絡ください。
(専門相談員 菊岡 千夏)
学生のみなさんへ
母校にクリスマスカードを
送りませんか?
本学では、毎年高校にクリスマスカードをお送りしています。
みなさんも、母校に、お世話になった先生方にクリスマスメッ
セージカードを送りませんか?
11月初旬に、広報課でメッセージカードの配布を致します。
そちらにメッセージをご記入いただけましたら、取りまとめて大
学からのクリスマスカードと共に高校に送付します。
詳細は、10月下旬に掲示板等でお知らせいたします。皆様ぜ
ひご参加ください! (広報課)
Renouveau Vol.88 24
News 各部局から
衣笠
中学校
いざ!チャレンジ体験
京都市立衣笠中学校2年生の斎藤悠登さん、山内宗さん、吉田雅さんが、キャリア教育の一環である
「生き方探究・チャレンジ体験」
として9月
3日(月)∼9月7日(金)
までの5日間、本学で「大学の仕事」に挑戦しました。その中で得られた発見や驚きをもとに、
この誌面を3人で協力して
作成しました。
施設課
施設課では清掃の手伝いをしました。床洗浄機を使って床をきれい
にした後、
モップで油引きをし、
ポリッシャーという機械を使って床磨き
をしました。清 掃 作
業 は やっぱり大 変
だったけど意外とお
もしろかったです。
で
も、毎日やったらやっ
ぱりキツイと思いま
した。
(斎藤悠登・山内 宗)
教務学事課
私たちが教務学事課で最初にした仕事はパソコンで書類の誤字を訂
正することです。
その後書類をプリンターで学年別に印刷しました。次に
各都道府県あての封筒に宛名シールを貼ったり、書類を入れたり教務
学事課と書かれた判を押したりしました。最後にカリキュラム確認リス
トと学生便覧を照らし合わせ
て科目・科目分類・科目識別・
単位数の間違いをチェックして
直しました。一つ一つの仕事の
量が多くて大変でした。また、
印刷で使用したプリンターの
速さに驚きました。
(斎藤悠登・
山内 宗・吉田 雅)
図書館
図書館では、蔵書点検と資料展示をしました。蔵書点検ではハンディ
ターミナルという機械を使用して、本が正しい位置にあるか、本が無く
なっていないかなどを調べました。
資料の展示では、鉄道をテーマに歴史や関係のある小説を分類ごと
に分けたり、本の展示を考えま
した。中学校の図書室と大学
の図書館を比べると、本の種類
や数が全然違うし、部屋の大き
さも違っていて、図書館専門の
「司書」
という職員がいることに
驚きました。
(斎藤悠登・吉田 雅)
医務室
医務室では、
まずポスターを貼り替えた後、学校内に3つ設置されて
いる救急袋の点検をしました。救急用紙袋の中に、食べた後のガムが
入っている事がありびっくりしました。
医務室の中では、
ベッド
メーキング、健康診断の封
筒の印鑑押しをしました。
医務室の仕事は普段の生
活に活かせる仕事がたく
さんありました。
これから
の生活のいろいろな場面
で活かしていきたいです。
(吉田 雅)
国際教育センター
国際教育センターでは、
まず最初にAVルームでDVDやVHSの中身
の有無を確認し、未点検のものを探してハンディターミナルを使用して
点検をしました。次はテプラという機械とパソコンを使ってファイルの背
表紙のシールを作成しま
した。前半のDVDの中身
チェック作業は同じ作業
で大変でした。せっかくの
AVルームなのにDVDが
一枚も見れなくて残念で
した。
( 斎藤悠登・山内 宗・吉田 雅)
番外編
小学校や中学校に
「学食」
は無いので、私たちにとっては初めての
学食となりました。
お弁当を食べるよりも温かくてボリュームもある
学食(チキン南蛮)はとてもおいし
かったです。初めての学食はちょっ
ぴり大人になった気分でとても楽
しかったです。
中学にも学食があっ
たら良いのになぁと思いました。大
学での初学食はとても良い経験に
もなり、思い出にもなりました。
(斎藤悠登・山内 宗・吉田 雅)
5日間本当にありがとうございました!
!
25 KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY
はじめての学食
スケジュール/Schedule
行事予定
10月
6日(土) カトリック教育センター土曜公開講座
8日(月) (体育の日)授業実施
9日(火) セメスター認定留学説明会
12日(金) 卒業論文草稿提出締切:人間文化学科(17:00)
13日(土) カトリック教育センター土曜公開講座、人間文化学科主催公開講演会、生活福祉文化学部主催公開講座
15日(月) 卒業論文ラフコピー提出締切:心理学部(17:00)
(12:30)
16日(火) 介護等体験事後指導、10月のミサ
19日(金) 平成25年度介護等体験説明会
カトリック教育センター土曜公開講座、心理学部・心理学研究科主催公開講座
20日(土) 補講日、
26日(金) ND祭準備(授業なし)
(日)
とも)
(授業なし)、
オープンキャンパス
(28日
(日)
とも)
27日(土) ND祭(28日
28日(日) ホームカミングデー
11月
3日(土) (文化の日)公募制推薦入学試験A日程(授業なし:学内立入禁止)
4日(日) 公募制推薦入学試験B日程(学内立入禁止)
10日(土) 指定校推薦入学試験A日程(授業なし:学内立入禁止)
11日(日) 第2回スピーチコンテスト
(午前授業なし)
14日(水) 物故者追悼ミサ
15日(木) 心理学部2年次対象心理学演習Ⅰゼミ選択説明会(17:00∼)
カトリック教育センター土曜公開講座、生活福祉文化専攻公開講座
17日(土) 補講日、大学院説明会、
18日(日) 心理学部・心理学研究科・心理臨床センター主催ND遊びプロジェクト2012「自然と遊ぼう!」
22日(木) 平成25年度教員採用学内模試①(自宅受験)
23日(金) (勤労感謝の日)授業実施
カトリック教育センター土曜公開講座
24日(土) 補講日、
28日(水) 教育実習報告会
12月
(2日
(日)
とも)
、
カトリック教育センター土曜公開講座、
TOEFL ITPテスト
(希望者対象 9:00∼13:00)
1日(土) カトリック女子大学総合スポーツ競技大会
3日(月) 卒業論文提出締切:英語英文学科(17:00)、生活福祉文化学部(12:00)
4年次生教員免許一括申請手続
4日(火) 2・3・4年次生平成25年度司書教諭講習修了証書一括申請手続、
7日(金) 英語英文学科2年次生対象ゼミ説明会(17:00∼)
8日(土) (創立記念日)公募制推薦入学試験C日程(学内立入禁止)
10日(月) 卒業論文提出締切:人間文化学科(17:00)
14日(金) 認定心理士資格申請についての説明会①
(全学部学科英語科目受講生対象)、
TOEIC IPテスト
(希望者対象 9:00∼13:00)、
15日(土) 英語アチーブメントテスト
カトリック教育センター土曜公開講座、個別入試相談会
17日(月) 卒業論文提出締切:心理学部(17:00)
(全員参加13:30開場)
(午後授業なし)
19日(水) ノートルダムクリスマス
英語アチーブメントテスト予備日
(全学部学科英語科目受講生対象)
、
TOEIC IPテスト
(希望者対象 9:00∼13:00)
、
個別入試相談会
22日(土) 補講日、
23日(日) (天皇誕生日)
12月の授業最終日
24日(月) (振替休日)授業実施、
25日(火) (クリスマスの休日)
(土)
まで)
26日(水) 冬期休暇開始(1月5日
1月
1日(火) (元日)
7日(月) 授業再開
(土)
・14日
(月・祝)
とも)
11日(金) 心理学部4年次生口頭試問(12日
12日(土) 補講日、人間文化学科・生活福祉文化学部4年次生口頭試問
14日(月) (成人の日)
(12:30)
15日(火) 1月のミサ
16日(水) 生活福祉文化学部3年次生卒業論文テーマ届出締切(12:00)、生活福祉文化学部2年次生対象ゼミ選択説明会(17:00∼)、
2・3・4年次生ボランティア実践事後指導、ND遊びプロジェクト2012「自然と遊ぼう!」
20日
(日)
とも)
19日(土) 大学入試センター試験(京都工芸繊維大学、
24日(木) キャリア形成ゼミ成果発表会
25日(金) 認定心理士資格申請についての説明会②
26日(土) 補講日
(授業なし
(ノートルダム学のみ午前実施)
:学内立入禁止)
28日(月) 一般入学試験Ⅰ期準備(午後)
29日(火) 一般入学試験Ⅰ期(授業なし:学内立入禁止)
30日(水) 後期授業最終日
(木)
まで)
31日(木) 定期試験・補講調整期間開始(2月7日
※定期試験のほか補講を行うことがある。心理学部3年次生卒業論文題目届出締切(17:00)
2月
1日(金)
8日(金)
9日(土)
11日(月)
12日(火)
13日(水)
21日(木)
26日(火)
27日(水)
28日(木)
3月
英語英文学科3年次生卒業論文アウトライン提出締切(17:00)、
セメスター認定留学決定者渡航前オリエンテーション
春期休業開始(3月30日
(土)
まで)、生活福祉文化学部資格説明会及び卒業研究発表懇談会
1年次生教職課程オリエンテーション・履修指導・教育実習予備登録、
2年次生教育実習依頼指導①・誓約書提出・実習依頼校申請、
2・3年次生教職課程特別講座(英・人)
(履修指導含む)、
2・3年次生教職オリエンテーション
(心)
大学院入学試験Ⅱ期・大学院再入学試験、
2・3年次生教職課程特別講座(英・人・生)
(履修指導含む)
(建国記念の日)
リーダースセミナー(13日
(水)
とも、予定)
平成24年度第1回研究プロジェクト報告会(16:00∼)
平成24年度第2回研究プロジェクト報告会(16:00∼)
一般入学試験Ⅱ期準備(午後、学内立入禁止)
一般入学試験Ⅱ期(学内立入禁止)
後期追試験(1∼3年次生、
3月1日
(金)予備日)、卒業予定者再試験、転学部・転学科・転専攻試験
(卒業予定者)
(8日
(金)
とも)
7日(木) 卒業式練習
8日(金) 4年次生教員免許更新制等説明会
9日(土) 卒業式、卒業祝賀パーティー
15日(金) 一般入学試験Ⅲ期準備(午後、学内立入禁止)
16日(土) 一般入学試験Ⅲ期(学内立入禁止)
20日(水) (春分の日)
(27日
(水)
まで、予定)、介護等体験事前指導(22日
(金)
・23日
(土)
とも)
21日(木) 平成25年度履修登録(新2年次生∼新4年次生)
(26日
(火)
まで)
25日(月) 平成25年度教員採用学内模試②、平成25年度定期健康診断(新2年次生∼新4年次生)
29日(金) 編入生オリエンテーション
Renouveau Vol.88 26
2012
(平成24)
年度 第8回 特待奨学生証書授与式
2011(平成23)年度において極めて優秀な成績を修め、かつ他の
学生の模範であると認められた15名を所属学部長および学科長の推
2012
(平成24)
年度 特待奨学生
薦により2012年度特待奨学生として決定しました。特待奨学生証書
人間文化学部 英語英文学科
および奨学金の授与式は、学長、副学長、学科長、諸先生をはじめ、
金谷千菜美
(4年次生)
山田 倫子
(3年次生)
原田 夏実
(2年次生)
関係部局の方々に参列いただき、7月20日
(金)17時からユージニア
人間文化学部 人間文化学科
館2階聖堂でおこなわれました。
久重 薫乃
(4年次生)
古本 香織
(3年次生)
西本 涼香
(2年次生)
特待奨学生を代表して、生活福祉文化学科4年次生河本裕衣さん
が「大学の建学の精神である徳と知を兼ね備えた女性を目指し、学生
の模範となるよう努力を惜しまず勉学に励み、意義のある学校生活を
送れるよう精進していくことを誓います。」
と決意表明をされました。
学生の皆さんは、特待奨学生を目標に、
これからも修学意欲の向上
生活福祉文化学部 生活福祉文化学科
河本 裕衣
(4年次生)
原田 愛子
(3年次生)
日置 悠里
(2年次生)
心理学部 心理学科
阿部 真理
(4年次生)
小玉 真輝
(4年次生)
小川紗紀恵
(3年次生)
中川 彩果
(3年次生)
中井 麻栄
(2年次生)
岡本 祐佳
(2年次生)
に努めてください。
編集後記
新校舎の建設が進んでいます。工事の間だけですが、
ユージニア館の通路が一本になり、
その通路を多くの学生や教職員がすれ違っています。
狭さや不便さを感じることも多いのですが、
ふだん教室では出会わない顔見知りの学生とすれ違う回数が増えました。久しぶりにあいさつを交
わす学生、
てれくさそうに目で合図する学生、
さまざまですが、元気にしているなあとか、少し疲れが見えるなあなど、
より多くの学生の表情がはっ
きりと見えるようになりました。
規模の大きくない大学というのは、
そういう良さがあるように思います。周りを見回すと、手の届くところに、知り合いがいて、必要なものがある。
そっと見守られている安心感。
厳しい現代社会、人は何かに競わされ、争わされています。耳を澄ますと、人々の悲鳴が聞こえるような気がします。
このような時代こそ、時代の
流れに流されて、無自覚に競い争う生き方をするのではなく、
これから自分は何を大切に生きていくのかを見つめる必要があるように思います。
そのためには、安心して自分を見つめられる時間と空間が必要です。
ルヌヴォーに表れる本学学生が、
のびのびと自分らしい学びを深めている
のを拝見すると、
いっそう安心できる時間と空間を整えることの大切さを強く思います。 (佐藤純)
●広報委員長 野田 ●広報委員 小山、長沼、佐藤(純)、薦田
京都ノートルダム女子大学 大学報
ルヌヴォー Vol.88
2012年10月15日
編 集/ 広報委員会
発 行/ 京都ノートルダム女子大学 広報課
〒606-0847 京都市左京区下鴨南野々神 町 1 番 地
印 刷/ 為国印刷株式会社
本誌は京都ノートルダム女子大学保護者会の資金援助を一部受けています。