14 - 千葉県森林インストラクター会

千葉県森林インストラクター会会報 No.6
2005 年 10 月 10 日
千葉県森林インストラクター会
会報 2005.10(No.14)
特集・
「子ども樹木博士」
誰かを好きになると、その名前が知りたくなり
れて、10 名程度の小グループで参
ます。そして、住む場所や生活などさまざまな
加者が樹木の葉や枝にふれながら
ことにまで関心を持つようになってきます。
「子ども樹木博士」の狙いは、そこにあるとい
森や公園緑地を散策します。予定されたコース
を 1 時間程度でまわり、樹木の名前を覚えます。
ってもいでしょう。植物の名前を知ることによ
って、より植物について深く知りたくなります。
主催者は散策コースを定め、樹木に名札を付け
たり、インストラクターを配置して、樹木の名
さらに、段というランクを付けることで、競争
心や向上心を植え付けていきます。
前を覚えやすくします。説明する樹木の種類は、
初心者の場合は 30∼40 種程度とします。
FICの活動に中でも、「子ども樹木博士」はす
っかり定着してきました。改めて、その基本を
樹木の葉や枝の標本で名前の確認(模擬テスト)
おさらいしてみましょう。
トを受ける前に、参加者は覚えたばかりの樹木
の葉や枝の標本で樹木の特徴をおさらいしま
樹木ツアーを終えて、休憩をとり、実力テス
す。主催者は、テストに出す標本をそろえ て、
参加者が樹木名をおさらいできるような場所
子 ど も 樹 木 博 士 と は何ですか ?
子ども樹木博士の目的
と時間を用意します。
樹木の名前の識別試験(テスト)
子ども樹木博士とは、子どもを中心に多くの
人々が樹木の名前を識別できるようになり、こ
参加者は、樹木の標本をみて名前を識別し、
れをきっかけとして森林に親しんでもらうこ
とを目的としたボランティア活動の一つのプ
解答用紙に樹木の名前を記入します。実力テス
トです。資料を見たり、他人からのヒントはあ
ログラムです。
子ども樹木博士の認定基準
りません。厳格にテストを受けます。主催者は、
出題する樹種の標本を用意して、テストが公正
子ども樹木博士の認定基準は、樹木の識別テ
スト結果による樹木の正解数により判定しま
に行われる場所と時間を設定します。また、テ
ストの結果が公平に評価できるように工夫し
す。判定が終了したら、一人ひとりに認定書が
授与されます。
ます。
認定書の授与
主催者は、テストの答えを全国統一の基準で
採点して、認定書に実施機関、認定者名及び段
子ども樹木博士のプログラムは?
位を記載して、一人一人に授与し激 励します 。
木の名前を覚えながらの散策(樹木ツアー)
(全国森林レクリエーション協会HP より=
樹木にくわしいインストラクターに案内さ
http://www.shinrinreku.jp/kodomo/main.html)
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会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
2005 年 10 月 10 日
昨年の反省項目として、解答率のUPに繋が
るヒントに色々工夫したが、全体的な回答率は
ちば『子ども樹木博士』船橋会場
実施日
場 所
平成 17 年 8 月 20 日(土)8:30~12:00
船橋市 法典公民館、藤原市民の森
UPしたと思われるが、昨年同様タブノキ、シ
ラカシ、ムクノキ等の回答率が低い結果となっ
参加者
16 名(申し込み 18 名)幼稚園 1 名
学校 14 名 中学校1名
小
た。しかし、ムラサキシキブは殆どの方が回答
しており名前が長くても印象に残れば解答でき
スッタッフ 合計 39 名 樹木医・森林インス
トラクター(21 名)/船橋公民館、北
る結果が出ているので、説明者の今後の課題で
ある。
総の森・巨樹巨木研究会丸山サンクチ
ュアリ、森のクラフト(18 名)
最後になりましたが、小川公民館長始め協力
いただいた地域のボランティアの方々、説明ス
北田征二
タッフ関係者にお礼を申し上げて事務局からの
報告に変えさせていただきます。
事務局
小林正幸
乾燥の続く炎天下の中、子ども樹木博士が開
催された。今回で 2 回目の開催となり、広報活
(報告:小池英憲)
動等を前もって行っていたが予想より少ない
16 名の参加で、試験を受けた参加者は 14 名で
あった。開催に向けての準備委員会は小川館長
を中心に本番まで 3 回行われ、前回の反省を参
考にして、試験前に予習する時間を設ける事と、
勉強だけでなく遊びの部分を取り入れるため、
森のクラフトの方の協力を得て展示、実習を行
うコーナーを設けた。
出題樹木は昨年同様 20 種を、1 組 3~5 人に
分け説明者とタイムキーパーがつき約 60 分程
度で樹木の特徴、森の仕組み、地域との係わり
等を説明した。参加者は幼稚園児から中学生ま
でと幅広く、全員を同じテーマに興味を持続さ
せる事は難しいが、植物の興味・知識は昨年同
様年齢差でないことが試験の結果で分かった。
今年から試みた、試験前の試験問題と同じ葉
を並べて予習した事は、回答率のUPに繋がっ
たと思うし、試験を受ける時の余裕となり楽し
んで植物名を覚える手段となったと評価できる。
又、森のクラフトコーナーでは、子供たちはもちろ
ん大人にも人気があり、次回からは応募の段階
から前面に出す事で参加者は増えると思われる。
試験の結果は 2 段が 4 名(全問正解2名)と
大変よくその中には小学校 2 年生がいて、前も
って予習をしていて、樹木名以外の植物の知識
が豊富な事に感心した。又今回外人の方が親子
で参加され小学校 1 年生で 8 問正解と成績が良
く、国籍を問わず植物に関心がある事は素晴ら
しいと感じた。)
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会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
2005 年 10 月 10 日
『子ども樹木博士』久留里会場
今年 4 年目で、恒例となりつつある久留里子
ども樹木博士を、8月 27 日(土)に開催し、
無事終了しましたので、概況を報告します。
この企画は、国有林の活用の一環でもあり、
また、森林インストラクター会と樹木医会の共
同開催事業でもあります。
趣旨は、夏休みの時期に子供達に樹木と親し
むキッカケとなる機会を提供し、同時に、親子
が樹木とともにふれあう機会を大切にするこ
とです、全国で自由に開催されていますが、ス
タッフのレベルの高さが千葉の特徴といえま
参加者の年齢は4歳から 12 歳、保護者も熱
す。
今回は、土曜開催にも係わらず、林野庁千葉
森林管理事務所から中島所長をはじめ勝川普
心に説明者の話を聴き、企画の一つの目的であ
る親子のふれあいの機会としての目的も達す
及担当主幹、新任の小林森林官も参加していた
だきました。
ることができたようです。
今後に向けての提案として、各班出発前に、
子どもの参加者は 25 名、受験者 23 名・保護
者等約 20 名・一般1名。スタッフは、森林イ
心身をリラックスさせるため、子供向けのスト
レッチなどの準備体操を行うことが有効であ
ンストラクター・樹木医・林野庁千葉森林事務
所・千葉県中部林業事務所の23名。参加総数
ること。具体的には、相川さんが実践された「木
と友達になろう 体操」(仮称)が、良かった!
約70名でした。
参加スタッフ:國安哲郎、中島勇雄、勝川誠、
大地に足をしっかりふんばり根を生やし、両手
を上に広げて手のひらで葉を表現する。左右前
小林慶子、阪本功、中井義昭、藤平量郎、北田
征二、田口峯男、小池英憲、関隆夫、相川美絵
後に足を広げたりする。風に両手をなびかせ、
大風に枝(腕)と幹(身体)を大きく回す。
子、齋藤陽子、神谷隆、中村元英、木暮宣男、
君塚、近藤志津、吉田明子、小林正幸、萬實靖
皆さんも、今後いろいろな機会に実践してみ
てはどうでしょうか?
雄、栗原沙希、寺嶋嘉春
1名気分が悪くなった小学5年生(女子)が
過去の例から準備の簡素化が課題でしたが、
今回、その目的は達したようです。打ち合わせ
いましたが、受付で椅子に腰掛けて休みながら
静かにいろいろな葉っぱあそびをして、元気に
は現地で半日1回のみ、萬實さんをはじめ新し
い強力なスタッフも加え、樹木地図の改訂、試
なって試験は受験し初段をとってとても満足
そうでした。反省点として、フィールドでの説
験会場に 30 種の樹木名掲示、などの改善が図
られました。参加者数とのバランスが良く、適
明後の復習の機会提供、アフターケアとしての
記念写真などの意見として出されました。事前
度の余裕があり、スタッフ同志の交流の「場」
としても貴重な機会となりました。参加者もリ
の申し込み受付から当日の受付、資料送付、集
合、説明、復習、試験、認定証授与、木とあそ
ピーターが多く、継続することの意義が明確に
なったといえます。
ぼうの企画、アフターケアまでより良い企画と
するため、再チェックのうえ、今後に向けて検
試験結果は、最高点が 30 問中 29 問正解、3
段以上が続出、65%が初段以上という、レベル
討したいと思います。
(報告:寺嶋嘉春)
の高い結果となりました。
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会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
2005 年 10 月 10 日
・自然を楽しめた1日だった。(ほか1件)
平成 17 年前期
・よい環境で楽しくのんびり過ごせた。
森林に親しむ講座アンケート
・知らないことを学べてよかった。
平成 17 年前期・森林に親しむ講座アンケート
・広畠先生、よかった。
結果を報告します。(回答 20 人)
③ 野鳥を通して自然を見る(富谷)
① 唱歌・童謡と春の自然(講師:望月)
・改めて小鳥の声に耳を傾けた。
・日本の四季があるからこそ 、童謡にも四季が歌
・声はすれども姿は見えず。
われ情緒が生まれることを、改めて知らされた。
・静かに鳥の声に耳を傾けていると、木の声も聞
・小学校の頃を思い出した。
こえてきそうだった。
・ギター の演奏を入れて欲しかった。
(ほか1件)
・知らない事だらけだった。
・生活に親しい自然の様子に親しみを感じた。
・もう少したくさんの鳥を見たかった。
・童謡唱歌 のなかの自然は今では少なくなったも
・鳥に対して新しい見方ができた。
のもあるが、日本の自然として残したい。
・講師の鳥への愛情が伝わって、いつも 鳥が気に
・たまに歌うのもいいもの。
なるようになった。素晴らしい講師だ。
・みなで一緒に歌えるものをもう 少し入れて欲し
・野鳥の声を聞き分けるのは 難しいが、今まで気
かった。/最後に合唱したかった。(ほか 1 件)
づかなかった点を色々発見した。
・新しい切り口で、歌と自然を見つけたようで 楽
・野鳥が少なかったのは何故だろう。
しかった。
・自然観察のいろいろを知った。
・歌うのもさることながら、春についての詩歌を
・折角自然。1 日外にいたかった。
多く鑑賞したい。
・はじめての野鳥観察 はとても面白かった。あの
・改めて童謡をきいて、懐かしく楽しかった。
くらい、しゃべらないのは久しぶり。
・毎回楽しみにしている。次もよろしく。
・静かな時間があって大変よかった。
② 日向界隈の里山を歩く(広畠)
・泉自然公園では、いつも草花に目が行っていた
・山武杉の山が手入れされないままの現実。我々
が、鳥の種類の多さにびっくり。
に何かできることがあるのでは、と思うが。
・初めての 野鳥観察は難しかった。声で識別でき
・時代の変化か、放置された 林が目に付いた。よ
るようになるには場数を踏むしかないかと思った。
い利用方法はないものか、考えさせられた。
④ 森と動物の暮らし(萩埜)
・手入れの行き届いた杉林は印象的だった。
・楽しかった。動物を見る目が深くなった。動物
・あまり歩くことのなかった 杉山に入れて興味深
園のこういう活動を大いに利用したい。
かった。人が手をかける自然の維持が難しくなっ
・名を呼ぶと寄ってくる動物。もう一つの見方を
ているとは考えさせられた。
学んで楽しかった。
・なんとなく見ている 道端の草木をよく 知ること
・懐かしさ +視点を変えた動物のとらえ 方は興味
ができて、有意義だった。
深かった。
・白花のカラスノエンドウなど初めて見るものも
・動物園は自然と反対のところだと 思っていたが、
あり、よかった。
自然への入り口だった。
・何気ない里山でも草木の話を聞きながら、とて
・動物の生き方や適地など、今までと違う目の付
も楽しく歩けた。
け所がわかって有意義。
・自分の入った班では、初心者向けの詳しい解説
・動物を前にしての説明はわかりやすく楽しかった。
がなく物足りなかった。少人数に講師1人でなく、
・動物園の役割がよくわかった。
10 人くらいの班に講師2人、など工夫して欲しい。
・童心に返った。動物園にはまた行きたくなった
・物足りなさあり。
が、身の回りに動物が少ないのが残念。
・里山を歩いて元気をもらった。/里山の素晴ら
・動物園での話など初めてなので楽しかった。
しいところがまだ残ってよかったな、と思った。
・動物の見方が変わった。大変よかった。
(ほか2件)
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会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
2005 年 10 月 10 日
・動物と植物の関係がよくわかった。
ないようで、これも時代かと思った
・自然は人間だけのものでなく動物のものでもあ
・昔からの入会の素晴らしさを改めて感じた。
り、森林のことをもっと知りたくなった。
・8月が楽しみ。昔の入会制に関心を持った。
・久しぶりの動物園で、とても面白かった。
・素晴らしい活動の状況を紹介してもらい、参加
・楽しかった。
してみたくなった。
・説明を聞きながらの 動物園 はとても楽しく、
色々
・普段、まったく縁のないことなので、興味深 い
なことがよくわかってよかった。鹿の角のこと 、
話が聞けてよかった。
現物を見て納得。
⑦ 植物の面白い話(小池)
⑤ なぜ日本の森は大切なのか(木村)
・面白かった。木の古くて美しい呼び名などを 知
・森が大切ということを再認識。そこから、どう
ると、見る目が広がり、楽しい。
踏み出せばいいのか、考えさせられた。
・葉の裏に名前を書いて帰る。楽しかった。
・いろいろ勉強になった。
・字の由来の話は面白かった。
・とても興味深 い話だったので、この後、紹介さ
・木のトリビアがいっぱい。
れた本を何冊か読んだ。
・目からうろこの話で大変おもしろかった。
(ほか1件)
・大事な話だとは思うが難しかった。
・説明と実物とで、よく理解できた。
・日本に森林が多いのは山が深いからだと思って
・おもしろかった。(ほか1件)
いたが、そうではなくて先人の努力の賜物とは、
・段々面白くなってきたとき に終わってしまった。
興味深かった。おもしろかった。
・とても面白い話だったが、マイクのせいか多少
・地球規模のスケールの大きな話で、とてもよかった。
聞きづらかった 。葉の実物を見られて、においを
・よくわかった。
嗅いだりできてよかった。
・行政関係者に修得させたい話だと思った。
・わかりやすかった。
木の特徴がわかって 楽しい。
・森の大切さを改めて考えさせられた。
もっと聞きたい。
・わかっているつもりでも新しいことばかり。
・色々と教えていただきありがとうございました。
・自然のつながりの必要性がよくわかった。
・とても面白かった。多くの本を読むより、楽し
・専門的なことでもよかった。
て多くの知識を得られのは、少しばかり 虫のいい
⑥ 入会慣行を今に生かす(湯本)
話かと思った。
・お互いに厳しく行動することで 自然が守られて
・葉書に草履にキツネ 、ネックレス、匂う葉。と
きたことがよくわかった。化石燃料が尽きた暁に
ても楽しかった。
はやはり頼りは森なのだ。
・実物を使っての説明はわかりやすく。身近の植
・藤原地区の活動に共感した。
物を見直した。
・実際の活動の話は参考になった。
・木を、葉を、楽しめた。たくさんの葉を集めて
・里山保全 が、労力を非常に必要とすることがわ
いただき、感謝。(ほか1件)
かり、現代でのあり方の難しさを感じた。
⑧ 全般
・よくわかりませんでした。
・それぞれ 専門に取り組み研究実践している講師
・少し前の山村農村暮らしの 知恵がよくわかった。
の話・実習は、得ることが多く楽しみ。植物・動
・一番興味のある話だった。
物を見る目が広がり嬉しい。
・日本の森林が大変な状況にあるとは聞いていた
・何期か続けてきているが、
毎回新鮮 なテーマで、
が、こうした活動もあるのか、と興味が湧いた。
主催者の苦労がしのばれる。この講座の独自のフ
・50 年以上前の村有地・村有林の季節ごとの利用
ィールドがあって、手入れのお手伝いなどできれ
を思い出しながら、楽しく受講できた。
ば楽しいだろう、と思う。
・初めてだったがよくわかった。
・とても有意義だった。次期講座も参加したい。
・入会権については、古文書 で多くの関心があり
・毎回楽しく目新しいことを 見聞きできて有意義
話としては 面白いが、現在の生活には直接影響 が
な集いだった。
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会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
2005 年 10 月 10 日
・身近の野草、薬草、昆虫の話を聞いてみたい。
・開催日を第2,4、木曜にして欲しい。
・最終日でありながら 、受付席を中心にして全体
・千葉にも知らないところが 色々あるので、普段
的にざわつき、気分悪い。
行けないところへ行きたい
・盛り沢山の講座に感謝。もう少し深みが欲しい
・知らないことを学ぶ楽しい講座。
とも思うが、面白いので同じことでも聞きたい。
以上
和田さんの御逝去を悼む
町原
亨
私が 2 回目に退院して在宅療養していた 8 月上旬に、近況報告のつもりで「和田さん」に連
絡したところ、奥様からの 8 月9日付け御返事で「彼」が亡くなられたことを知りました。「8
月 5 日午前 10 時ごろ、洗車中に倒れ、救急車で『千葉脳神経外科病院』に入院しました。病院
に到着時、既に脳の出血がひどく、8 月 6 日午後 7 時 28 分、帰らぬ人となりました。」とのこ
とで、全く驚きの手紙を戴き、取り敢えずFIC会員に知らせるべく会長に連絡した次第です。
彼は先に喉頭癌の手術をされ、暫く当会の活動を休止されていましたが、奇跡的とも言える
ような早いご恢復で、折角取り戻された健康を、これから本当に楽しもうと言う時に、全く突
然のご不幸に遭われた訳で、その無念さは如何許りだったでしょうか。今は良き友を喪った寂
寥感で一杯です。
彼と初めてお会いしたのは
H8・2 月の県教育庁主催の生涯学習教室で、そこで講師に来ら
れた「筒井迪夫」東大名誉教授の、「森林文化」についての講話を聴いた仲間が、今後も定期的
に講話を聴かせて戴く事をお願いし、森林文化塾と称する集いを作り、そのグループの中で彼
と知り合いました。
その仲間は酒飲みが多く、集まる度に最終の落ち着く場所は居酒屋(殆ど加賀屋)でしたが、
中で異彩を放ったのは、彼の森繁風の髭でした。その由来を、彼は「定年退職後、もう二度と
宮仕えはしないとの決意で伸ばした。」と明かして呉れました。
その後、彼と山歩きなど付き合っているうちに、山や森に対する想いの深さを感じ、森林イ
ンストラクターの受験を薦め、H11年に資格を取得されて我々の仲間に入られました。
和田さんと言えば玉原高原でした。彼はあの「朝日ロッジ」を自分の別荘のように愛用され、
ロッジを我が家として、独りブナ林の中を彷徨し、また周辺のピークを目指し、自由の天地を
楽しんでいたようです。お蔭で当会にも、私を始めとして「玉原のブナ林」のフアンが数名誕
生した訳です。
玉原へ入山の際、山に入る手前で、食料を仕入れるスーパーがありますが、皆で買い物をし
ている最中に、いつの間にか、彼が通路に放置されたカートを整理しているので声をかけたと
ころ、バツが悪そうな顔で、「つい昔の職場の癖が出てしまって」と照れて居られたのを思い出
します。そのとき彼が、現役時には百貨店に勤務されていたことを初めて知りました。
彼が、何となく都会的なセンスを持ちながら、しかも人付き合いの良い事を、それで納得出
来ましたが、本来の姿は「孤高のWanderer」であろうと思います。
手術後の痩躯で、霧の中の尾根道を歩かれる後ろ姿を見てつくづくそう思いました。
また彼の関東周辺の山歩きのレパートリーの広さは相当なもので、当会にとっても、本当に
惜しい人を亡くしたものと痛感しています。
私も早く体力を取り戻して、彼の追悼の意を込めて、玉原の山を歩きたいと思っています。
心より、「和田 晟さん」のご冥福をお祈り申し上げます。
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会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
2005 年 10 月 10 日
草深の森の自然(要約)
印西市に残された森の歴史と自然の現状について
〔1〕
草深の森の調査
県生物学会編「新版 千葉県植物ハンドブ
ック 2004」において、千葉県内での生育
概要
1.
植物調査
(1) 調査期間
2004 年 6 月∼2005 年 6 月
が「少ない」または「稀」と記載されてい
る種に注目をした。
(2) 草深の森を5つの区域に分け、各区域に生
育する植物のリストアップ。同時に、開花、
2.
上記1.に該当する植物は総数49種
を数えた。(木本15種、草本34種)
結実の確認を行った。
(調査は9つの区域に分けて記録をした
3.
これらの中には、千葉県環境部レッド
データ(1999)、および環境省レッドデータ
が、まとめる際に、エリアの特徴にそって、
5つのエリアに統合して集計をした。)
(1997)でも保護が必要とされているものが
含まれていた。
(3) 千葉県内で生育が少ないとされている 種
〔4〕 気温と明るさの変化
については、生育場所を地図上に記録した。
(4) 千葉県内で生育が少ないとされている 種
1.
気温については、概ね、季節変化に対
応した変化を示していた。
については、できる限り、写真撮影にて記
録を残した。
2.
林内の明るさについては、常緑広葉樹
林、常緑針葉樹林、落葉広葉樹林で大きな
2.
環境調査
(1) 草深の森内に 6 箇所のポイントを設定し、
差が認められた。特に、落葉広葉樹林にお
ける明るさの変化は、林床の植物の生育に
月毎の気温と照度の測定を行った。
なお、照度については、駐車場で計測した
与える影響も大きいと思われ、興味深いも
のがあった。
〔5〕 考察
絶対照度を全天照度と仮定し、相対照度を
算出した。
なお、今回の調査に際しては、千葉市都市
(2) 草深の森内にポイントを設け、月毎に継続
して写真撮影を行った。
緑化植物園に所属するボランティア団体リー
ブスのスタッフ 10名が『草深の森チーム』
調査開始時は定点を 3 箇所設定したが、
2004 年 10 月からは 2 箇所増やして、5 箇
として参加してくださり、調査、記録、写真
撮影等の協力をいただいた。
所の定点での写真撮影をし、記録した。
〔2〕 植物
1.
(別紙)
(2005.8.16
調査結果
広畠真知子
記)
[考察]
確認された植物の種数(今回の調査に
草深の森の一年は草深の森激変の歴史でもあ
おいては、種子植物のみを記録をした。)
総数 292種 (木本127種
草本
った。林内整備が進み、多くの植物が新たに生
育可能な環境を確保することができた。また、
161種
タケ類4種)
2.
草本については、大部分が多年草であ
親しみやすい森に変身はしたが、林内の環境の
変化や、訪れる人の増加は、植物の盗掘や林内
った。
3.
木本のなかで、植栽、あるいは近隣か
に祀られる墓地への配慮など、新たな問題も浮
上している。ここで、今回の調査結果から草深
らの逸出種を除いた自生種の多くで幼木を
確認することができた。(この場合、幼木と
の森の特徴を考えてみたい。
は実生および萌芽を含む)
1.
かつての野間土手の面影を残し、農用
林、薪炭林、さらには、屋敷林、備蓄林と
〔3〕 保護の必要な植物について
1.
保護の必要な植物の目安として、千葉
しての姿をもとどめる歴史的価値のある林
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会報 10 月号通巻№14
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であること。
2.
新興住宅地を含めて、居住区域に隣接
2005 年 10 月 10 日
それなりの配慮をしていく必要があると考える。
地域の中にあって、自然に親しむ場、自然を
する場所に、常緑広葉樹林、落葉広葉樹林、
常緑針葉樹の植栽林が残されていること。
学ぶ場としての草深の森の活用方法を考える必
要性を痛感した次第である。
3.
クロウメモドキ、ハシバミなどに代表
されるブナ帯要素の植物と、カラタチバナ
(報告:広畠真知子)
などに代表される暖帯の植物が、住宅地に
隣接する狭い区域に残されていること。
活動報告(2005.7? 9)
4.
およそ9㌶の広さの中に、300 種近い
植物が生育しており、また、多くの野鳥、
総合学習事業(事務局:中野)
昆虫、菌類も確認された豊かな自然が保た
れている場所であること。
滝野中学校里山学習林見回り(05.7.28)
日 時 平成 17 年7月 28 日(木)10:00∼12:30
5.
今回確認された 292 種の植物の中にし
める帰化植物の割合が非常に少ない。帰化
晴れ
滝野中学校学習林と近くの宗甫集落の
場
所
率(生育する植物総数にしめる帰化植物の
谷津田
中学校:河邊教頭、森林インストラク
ター:國安・遠坂・湯本・中野
種の進入の少ないことを認識できる。ほか
に植栽種や近隣の庭園樹からの逸出などは
【現地見回り】
中学は夏休み中。炎天下の中を学習林まで観
あるが、まわりの環境から隔離された空間
が維持されていると考えられる。
察しながら歩く。途中、昔ながらの稲作を頑固
に守り続けるおじいさんと田んぼで出会い、昔
以上のような状況から、草深の森は地域の文
化に根ざした歴史の森と捉え、守られることが
のこの地の様子を聞く。小川にナガエツルゲイ
トウが勢力を延ばし、その茎にハグロトンボが
必要と考える。草深の森入口には庚申塔が祀ら
れ、林内には大日塚も大切に守られている。ま
産卵中だった。学習林の中は2年生の「私の木」
の名札(樹木名・科・特徴)がきちんとつけら
た、水の確保に悩まされた先人の苦労を偲ばせ
る水神様など、多くの歴史遺産を有する貴重な
れていた。薮蚊の襲来がすごく落ち着いて観察
できないほど。帰りに近くの宗甫(そうほう)
場所と言える。
地域的に、新たに開発された居住区域に隣接
という集落の谷津田まで歩き、「ミクリ」とその
中に作られたカヤネズミの巣を観察できた。
しており、新住民の移住も多く、林内整備の要
梅雨が明け、本格的な夏の到来を迎えたが、
望も多岐にわたるものと思われるが、林内の特
性、状況を考慮して、例えば公園樹の植栽はな
植物はもう、秋の気配を漂わせ始めていた。稲
が穂をつけ、ヤマハギやアキノタムラソウの花
るべく避け、下刈りの時期や方法を工夫するな
ど、細かな配慮がなされれば、今後においても、
が咲いていた。また、学習林内でツタウルシ・
ナツヅタ・キヅタの識別を実地学習する。
貴重な自然を残しつつ、憩いの場としての草深
の森が管理できるのではないか。
(報告:中野)
今回の調査の結果から、自然度の高さ、外か
らの進入種の少なさなどを考慮し、エリア③、
特にハシバミの自生地付近に重点をおいて要保
護区域とし、できる限り、植生を残すような管
→ミクリ
参加者
←カヤネズミの巣
割合)は6%で、駐車場のエリア①の帰化
率が10%を越すことと比較しても、帰化
理がしていただければと考える。また、成木が
草本層に生育する稀少種(カラタチバナ、オニ
シバリなど)については、下刈りなどに際して、
8
会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
滝野中学校里山学習林見回り(05.8.17)
日 時 平成 17 年 8 月 17 日(水)10:00∼12:00
場
所
参加者
日
滝野中学校学習林およびその周辺の田
んぼ、小川、草原
場
森林インストラクター:國安、遠坂、
湯本、広畠、萬實、中野
2005 年 10 月 10 日
滝野中学校里山学習林見回り(05.9.14)
時 平成 17 年9月 14 日(水)10:00∼12:30
所
参加者
晴れ
滝野中学校学習林
中学校菅原先生、森林インストラクタ
ー:國安・広畠・中野
【現地見回り】
晩夏の学習林およびその周辺を見回りした。
【現地見回り】
・秋風が心地よく立ち始めた中を学習林まで観
猛暑だったが、それでもツクツクボウシが鳴い
て秋の近づきを告げているかのようであった。
察しながら歩く。今回は菅原先生も同行。中学
と小学校の境の浅く細い水路にミズアオイが数
(というよりも、まだまだ夏は終わっていませ
んよ、といったほうが当っていたかもしれない)
株咲いている。教頭先生が植えたのだそうだ。
・谷津田に下る前の野原には、ナンバンギセル
今回から広畠、萬實両森林インストラクター
も加わり、今まで気づかなかったことや新しい
が群生、おもわずみんな声をあげる。メリケン
カルガヤに寄生したのだろう。そのほかサワヒ
視点が加わり、観察をよりいっそう充実するこ
ヨドリ、オミナエシ、ワレモコウなどが秋の気
とができた。また、賑やかになったこともいう
までもない。
配を醸し出している。
・田んぼにはタカサブロウが咲き、クルマバッ
野原のコシオガマや路傍のクサネムなど今
までだれも気づかなかった発見もあった。
タが跳ねていた。小川沿いにはヤマハギ、ワレ
モコウ、キツネノマゴ、ヒレタゴボウなど。
学習林ではクリの実がたくさん落ちていた。
柄の切り口から虫が噛み切ったようであり、ど
・学習林はヤマコウバシの実が緑から黒くなる
途中。サンショウは殻から黒い実が姿を見せ陽
んな虫が何のための仕業か興味を
抱く。また、クリの実にいが(栗
に光っている。ハナイ
カダの実はもう落ちて
刺)が密生している仕組みについ
ても広畠さんからの説明で納得す
姿なし。
・きのこでは名前がわ
る。
先月から名前の 分か ら な か っ
かっているのでツエタ
ケ、コテングタケ、コ
たキノコ(右写真)は遠坂さんが
ニンギョウタケと同定される。ハ
フキサルノコシカケな
ど。オオハキリバチが
ナイカダ(写真)の黒い実を食べ
木に穴を開けていた。
るとあまかった。
今月も学習林の中は薮蚊の襲来で落ち着いて
ハシカグサという地味な小さな花を広畠さんか
ら教わる。妙な名前の草だ。もう、薮蚊はいな
観察が出来ないほどだった。(報告:中野)
いだろうと見当つけていたのだが、いたいた!
全員藪蚊にサービスする。(報告:中野)
ハナイカダ
ニホンアカガエル
9
会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
2005 年 10 月 10 日
野外講座(担当幹事:木村(県内)・吉埜(外))
察しながら歩く。もうひとつの見どころはアカ
ヤシオ・シロヤシオの古木の大群落。シロヤシ
第3回森に親しむ野外講座
オは別名五葉ツツジ。愛子内親王の見回り品の
お印であることは衆知のこと。でもアカヤシオ
森林ウオッチング in 八方ヶ原自然休養林
も五葉であることから花期以外の見分けはとて
も難しい。さわやかな天然林内の涼気を浴びな
講座名 「森林ウオッチング
休養林」
in 八方ヶ原自然
がら進み樹林帯を抜けると 1248mのミツモチ
山頂。足元に広がる関東平野、東に八溝山地、
主テーマ「木を見て森を観る」
副テーマ「森林浴」
実施日時
7:00∼19:00
坂を下る。ミツモチ北面のブナが直立の端正な
姿に対し南面のブナは枝を不規則に張り出す暴
八方ヶ原自然休養林、ミツモチ山、栃
木県民の森
れん坊型。まもなくイヌブナ林が現れる。今年
はイヌブナが当たり年で豊富な結実が期待でき
目的地
平成 17 年7月 19 日
曇りのち晴れ
西に日光連邦を望む素晴らしい展望を楽しみな
がら昼食を済ませ、一気に栃木県民の森への急
受講者数
39 名
そう。ブナもイヌブナもミズナラもイラモミも
スタッフ チーフ:遠坂、山田 アシスタント:
和波、桐山、藤田、佐山 オブザーバー:高村、
いずれも優に直径1mを超す堂々たる見事な巨
木群を前にしてどなたも畏敬と充足の入り混じ
関
った表情。15 時 45 分県民の森出発予定とおり
19 時ぴったりに幕張本郷駅到着。梅雨末期とい
主テーマ「木を見て森を観る」は物事の一面
だけしか見ないでいると、全体が見えなくなる
うのに好天に恵まれ一人の事故者も無く終了で
きたことに顔を見合わせほっと肩の荷を降ろし
を戒める諺「木を見て森を見ず」をもじったも
の。森林の主要構成員である樹木や山野草の観
たのは他ならぬチーフ役の山田と遠坂でした。
実施日を間近に控え山田はぎっくり腰、遠坂は
察を楽しむだけでなく、それを通じて森の姿を
観て貰いたいと言う主旨。今回は ①歩を進め
頚椎症に悩みなんとか痛みを克服して役割を果
たせたからです。同時に平均年齢 63 歳の団体
るに応じて変化する植物群落の姿 ②針葉樹と
落葉広葉樹が混交する姿 ③ミツモチ山の北面
39 名の安全確保を第一義の目標としてきたか
らです。
と南面のブナの樹形の違いの姿 ④ミツモチ山
の南面に突如現れるイヌブナ林の姿。 ⑤アカ
今回は栃木会の小川知加子さん(栃木県民の
森解説員)に呼びかけ交流を深め合いと考えま
ヤシオ・シロヤシオの古木の大群落の姿など。
したが都合により実現できず残念でしたが、県
副テーマの「森林浴」についてはこの時季はフ
イトンチッド の発散が最大の季節であり森林
外版では可能な限り地元会と連携して交流し野
外講座の内容が深まり広がることを願うもので
浴の絶好の季節であることから。
あまり知られていない八方ヶ原は矢板市の北
す。そのこと以上に原点である県内版の発展・
充実を強く望みます。このことは「森林・千葉を
西20km、高原山の東中腹に広がる 1000m級
の広大な高原。幕張本郷駅を7時に出発し 10
軸にして幅広い活動を展開する」という今年度
の方針の具現化に他ならぬと考えるからです。
時 40 分に八方ヶ原大間々駐車場に到着、藤田イ
ンストラクターの指導で準備体操を済ませて5
最後に各班とも共通して参加者から出ていた希
望はアカヤシオ・シロヤシオやカタクリ、キク
班に分かれ、すぐに樹林帯に入る。関東ではこ
こだけに見られる針葉樹イラモミとブナ・ミズ
ザキイチゲなど春植物の時季に「再度企画・実施
して欲しい。」
ナラなど落葉広葉樹の混交する冷温帯天然林内
を樹木や山野草の観察(下記①参照)をしなが
記
① 観察できたもの
ら、併行して植物群落の姿(下記②参照)を観
【落葉樹】ドウダンツツジ、レンゲツツジ、ヤ
10
会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
マツツジ、ホツツジ、トウゴクミツバツツジ、
シロヤシオ、アカヤシオ、ネジキ、ブナ、イヌ
2005 年 10 月 10 日
昼の講座(事務局:和波)
ブナ、ミズナラ、クリ、ダケカンバ、ミズメ、
ウダイカンバ、シラカバ、クマシデ、サワシバ、
講座名『入会慣行を今に活かす』
実施時 平成 17 年6月 23 日(木)
イヌシデ、アカシデ、ヤシャブシ、ズミ、アズ
キナシ、ミヤコザクラ、ウラジロノキ、ウワミ
会 場 市川市市民会館第二会議室
受講者数 26 名
ズザクラ、イロハカエデ、ヤマモミジ、ヒトツ
バカエデ、ウリハダカエデ、コミネカエデ、ミ
講 師 湯本信康
庶務担当 遠坂、佐山、和波、小橋、海野
ネカエデ、イタヤカエデ、メグスリノキ、コシ
アブラ、ハリギリ、マタタビ、サルナシ、ツル
オブザーバー 小林、高村、小池、高橋(守)、
木村、國安
アジサイ、イワガラミ、ノリウツギ、ムシカリ、
ガマズミ、ニシキウツギ、ヤマウルシ、ツタウ
【概 要】
森林に囲まれ、森林の中で生活をしていた時
ルシ、リョウブ、シナノキ、アオダモ、ホウノ
キ、アワブキ、ヤマボウシ、サワグルミ、アオ
代には、山野は公有無主であり自由に薪炭や木
材を採取し草を刈ることができた。やがて荘園
ハダ、サワフタギ、ナツツバキ、
制から武士による統治、幕藩制に移るにつれて、
など
【草本】ミヤコザサ、ショジョウバカマ、ショ
ウキラン、ギンリョウソウ、ミヤマカラマツ、
領主の保護のもとに採薪、採草の用益が確保さ
れた。用益地は中世には「入会地」と呼ばれ、
アカショウマ、ヤグルマソウ、チゴユリ、ユキ
ザサ、モミジガサ、ヤブレガサ、ソクズ、ヤマ
近世以降になると、共同用益は全国どこでも行
われ、やがて入会制度の慣行として確立した。
タツナミソウ、キバナアキギリ、タマガワホト
トギス、オカトラノオ、エンレイソウ、マイズ
慣行としての共同用益が定着するにつれて、
入会地(入会共同利用地)の管理の仕組みも整
ルソウ、ツクバネソウ、シモツケ、アカバナシ
モツケ、ヤマオダマキ、ヤマユリ、キツリフネ
備されてきた。資源不足と荒廃への対処の仕方
として、資源の保護と利用の調和を両立させる
など
【針葉樹】イラモミ、カラマツ、モミ、ヒノキ、
持続可能な林野利用の知恵が「入会規制」と呼
ばれる申し合わせ規約として制定された。普通
スギ
② 植物群落の変化
には、①採取時期の取り決め②採取量の制限③
採取場所の制下④違反者に対する制裁などに関
ミズナラ・ミヤコザサ群落⇒ダケカンバ・ミズ
ナラ・ミヤコザサ群落⇒イラモミ・ブナ・ミヤ
する規定は必ず盛り込まれた。
自給自足農業を前提とした入会慣行は、近世
コザサ群落⇒アカヤシオ・シロヤシオ・ミヤコ
後期からの商品経済の浸透により変貌し、さら
ザサ群落⇒リョウブ・ミヤコザサ群落
⇒ウダイカンバ・イヌシデ群落⇒ブナ・イヌブ
には明治以降の地租改正をはじめとする入会林
野解体政策により減少する。近年の林業不況に
ナ群落
配布資料
よる育林事業の衰退により、ムラびとのヤマへ
の関心が薄れている。間伐、下草刈り、枝打ち
1
2
など手入れの必要な人工林が4割も放置された
ままといわれ
ミツモチ山周辺の植生概要
イラモミの特徴(冬芽・果実・花・葉の写
真)、ミヤコザサの特徴
3 ルートマップ
そのほとんどが私有地である。私有地だから
所有者の勝手というわけには行かない。放置さ
4
5
れることによって公共の利益が損なわれなら、
「私」に代わって「公」や「共」が肩代わりし
植生調査地点マップ
各植物群落内の植生詳細
6 下見調査時 に見られた樹木・山野草一覧表
(観察資料として)
(報告:遠坂
て管理し保全するしかない。その仕組みがコモ
ンズ(入会地)再生、つまり現代版入会慣行で
弘)
ある。
11
会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
近年、「森林ボランティア」として森林とかか
わろうとする人が登場し、里山保全への市民の
2005 年 10 月 10 日
植物の面白い話
○松の木
クロマツ
Pinus
thunberugii
アプローチが盛んに行われている。しかし、日
本の里山活動においては、地域住民が利用しな
1. 日本の松と外国の松との葉の違い
日本―2 葉・5 葉 外国―3 葉・5 葉
くなったり、手入れに困っているところへ、「よ
そ者」がアプローチしており、地域住民が必ず
2.
しも主体足り得ないことが課題である。「地域
住民」と「よそ者」との「二つのつながり」を
3.
濃くして、ムラ社会と結びつきを重視しながら
伝統的な林野利用を実践していく必要がある。
4.
クロマツの新芽は白い、アカマツの新
芽は赤い
松の字の由来
木辺に公―公の場所が好き
御目出度い木
夫婦和合(同じ袋に 2 人で入っている)
(報告:湯本信康)
長寿 門松 松の内
5. 植え方、弱った松の樹勢回復
高植え、土極め(普通は水極め)、弱った
木にーセンキュウ、イカの煮汁、酒、
講座名グリーンセミナー植物の面白い話
実施日 平成 17 年 7 月 7 日 10:00∼12:00
会
場
受講者
講 師
市川市市民会館
6.
マツ食い虫の発生
27 名
小池 英憲
庶 務 遠坂
オブザーバー
密会は嫌い
燃料革命、山に入らない、山が荒れる、
密会状態
佐山 小橋 和波 海野
國安 小林 渋谷 増田
7.
殺菌効果
マツ林・マツの花粉―療養所、切り傷の
【概 要】
今回は植物の話を色々な方面から、面白く、
治療、フィドンチット、
○梅の木 バラ科サクラ属
可笑しく又は学問的に、夢を膨らませて参加者
に説明したいと言うのが私の課題でした。
1.
この事は、故山中寅文(名誉森林インストラ
クター)さんの喋り、豊富な知識、優しい人柄
2.
など全てに影響されていて、山中さんに近づき
たいし多くの学んだ事を一つでも多くの方に伝
3.
えたいと言う気持ちからです。
山中さんのグリーセミナーに何回も参加しま
4.
した。参加している人は山中ファンが多く、同
5.
Prunes
mume
木辺に毎―毎年実がなり、薬にもなる
貴重な樹木
毎―母の頭にとさかがある。偉いお母
さん。
母の字―女が乳が出るようになるとお
母さん
木の枝振りが、絡み合い女、女の字が
沢山書いてある。
じ話を何回も聞いていると思います。その同じ
話を何回聞いても、その話が出てくるまでの間
紅梅と白梅
6. 梅の木の剪定
○桜の木 バラ科サクラ属
Prunes
に、待ちの喜びを感じたものです。
本日の話の内容は(添付資料を参考にしてく
1.
2.
名前の由来
京都御所のサクラと花見
ださい)植物の葉や、枝、実を持ち込み実物と
対比しながら話しました。今回の参加者は、私
3.
4.
枝垂れザクラは長生き
サクラの花は何故散り急ぐか
の年代と同じ方が多く、話がやりやすく植物の
面白さが少しは通じたと感じています。参加者
5. てんぐす巣病の話
○ユズリハ トウダイグサ科ユズリハ属
に人気のあるのは、子どもも大人も植物の枝葉
を使った簡単な遊びですね。
1.
縁起の良い木―代代譲る、古い葉が全
部新しい葉と入れ替わる
今後は山中さんから教わった事を多くの方に
伝える事と、幅広い年代に通じる話をするため
2.
に努力したいと考えています。
3.
お正月の飾りーユズリハ、昆布、スル
メ、ダイダイ
12
代を譲るー葉がシャモジの形に似てい
会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
て、姑さんに台所を譲って欲しいサイン
○トチノキ トチノキ科トチノキ属
2005 年 10 月 10 日
サンショウ、クサギ
ハーブ類
1.
馬栗―枝に残る葉痕が馬蹄形に似てい
て、釘の痕まで見える
○肌―痛い
麗
栃―木 辺に万 、と 10× ち 1000 =万
10,000
○耳―音
○舌―味
○目―綺
2.
3.
4.
ガーデニングに使われる植物
七葉木・天子栗
葉の形、芽の形―洋種の方が葉の切れ
○ツル植物の話
・吸着型―ナツズタ、キズタ(ヘデラ)、イタビ
込みが深く(重きょし)で、芽に粘りが
ある物が日本産。
カズラ
・マキヒゲ−クレマチス、ブドウ、エビズル
○コブシ モクレン科モクレン属
1. 実の形が拳の形をしていて、実が糸を
・マキズル−スイカズラ、ビナンカズラ、ムベ
・色々の仕立て方 スタンダード エスペリ
引きお母さんと臍の緒でつながっている。
2. コブシの葉が細長く軍艦型、モクレン
は丸っこくユーボート型
3.
ハクモクの花は大きく葉が見えないが、
コブシは花と同時に小葉を付ける。
4.
コンパスプラントー蕾の先が北を指す
トピアリー
(報告:小池
英憲)
もりこん(担当幹事:寺嶋)
「もりこん」は、「森に親しむ懇談会」です。
千葉県森林インストラクター会が主催する、一
般に開かれた懇談会です。会員の紹介によりど
植物を使った簡単な遊び
○葉の裏に字が書いてある
なたでも参加できます。
●経緯・趣旨
ヒノキ、サワラ、カマクラヒバ、クロベ、ア
スナロ、
第1期 (平成7年から11年まで)
「森に親しむ講座」として、55 回市川公民館を
・ガーデニイングブームで庭園にコニファー類
が使われるが、葉の裏の模様を覚えて整理す
基地に公開講座として開催しました。
第2期 (平成11年から平成 16 年まで)
ると名前が覚えやすい。
○葉の裏に字が書ける
同じく市川公民館で51回、会員や森林関係
者の参加による「森に親しむ懇談会」として開
タラヨウ、サンゴジュ、モチノキ、バクチノ
キ
催しました。
第3期 (平成17年度から)
○葉を透かして見ると違いが分かる
「もりこん(森に親しむ懇談会)」の名称はその
ネズミモチ−トウネズミモチ サザンカ−ツ
バキ
○葉が糸を引く
ミズキの仲間
ままに、会員の研鑽交流の場として、県内森林
などをフィールドとして年4回程度開催するこ
ととしました。
千葉県内の森林フィールドを訪ね、その地域
トチユウ
○葉で動物他色々の物が表現できる
で活動する会員や森林所有者などの案内により、
地域の森林や森林の歴史について学ぶ、研鑽と
5感を使って覚えよう
○鼻―香り
交流の「場」とすることを趣旨としています。
現在、「もりこん」の開催通知は、千葉県森林
クスノキの仲間―匂いが共通している
シナモンの香 り− クスノキの学 名
インストラクター会会員、千葉県樹木医会会員、
森林関係者(近隣の都県の森林インストラクタ
Cinamomum (シナモン)camphora
・クスノ葉の虫こぶ
ー、県内森林関係者、森林インストラクターを
目指す方々)などに送付されています。平成 17
クロモジ、ニッケイ、
年度は、寺嶋・小池・萬實が担当しています。
13
会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
高 11m、平均胸高直径 14cm、現況本数 907
本を確認した。土壌調査2箇所について行い、
「もりこん 53」報告
日
2005 年 10 月 10 日
時:9月3日(土)∼4日(日)
テーマ:
「千葉県の林業は今……?」∼山武町と
富里市の林業家を訪ねる∼
黒ボク土A層B層計 50cm程度を確認した。本
数調査は、宿泊の後、4日の朝実施した。間伐
案内・説明:千葉県林業普及指導員グループリ
ーダー遠藤良太氏、山武町林業家:清水芳明氏、
が必要であることから、本年 12 月に、間伐作
業を「もりこん」で計画することになった。
富里市林業家:秋庭聡明氏
県の林業普及指導員である遠藤良太氏の案内
現在、山武林業地では経済的な林業生産活動
は行われていないが、森林所有者は引き継がれ
により、全国的に知られた先進林業地である「山
武林業」を実地に歩き、「林業」の歴史やスギの
た山との関わりを、工夫しながら営々と継続し
ている姿がかい間見えたように思われた。
品種「サンブスギ」を見学。さらに、今、山武
地域の森林所有者は、何を考え、どのように森
(一言)「林業とは、山を想い、山と係わり、木
を育てる:森の文化を引き継ぎ創造することで
林に係わろうとしているか、直接お話を伺った。
9:30「さんぶの森公園」駐車場に集合。
ある……」
参加者:遠藤・秋葉・清水・和波・小林・吉埜・
山武林業について、約 30 分の資料説明の後、
木村・元岡・相川・野村・桐山・望月・相田・
清水芳明氏山林を見学。清水氏は、約 30 ヘク
タールの地元有数の山林所有者であると同時に
中村・小池・萬實・寺嶋(17 名)
「山武に雑木林を育てる会」を主宰し、一般市
民を受け入れ森林とのふれあいの場を提供して
平成 17 年7月 23 日(土)10:00∼14:30
テーマ:千葉市都市緑化植物園と丹後堰を訪ね
いる。現在、先代から引き継がれた山の手入れ
はしているが材を生産することはない。
る
案
「もりこん 52」報告
∼身近な自然と地域の歴史体験∼
内:森林インストラクター 千葉市緑の相
14:00 富里市
の秋葉聡明氏
談員 広畠眞知子
10:00 千葉市都市緑化植物園会議室で広畠さん
の山林へ移動。
秋葉氏は、
の楽しいお話・質疑/萬實さんの丹後堰の概要
/園内を無駄なく散策/丹後堰公園を萬實さん
山林の一部を
「教育の森」
の熱心な説明
14:30 解散
に提供。子ど
もたちが使い
オプション:14:30∼16:30 丹後堰の下流現
況探索
やすいように、手入れしているが、利用の実績
案
はほとんどない。炭焼き窯を地元組合として築
造し、年数回の炭焼きを行っている。スギやサ
参加者:広畠、國安、竹内、元岡、桐山、木村、
村木、和波、遠坂、野村、中村、相田、寺
ワラなど生産した材は製材して、自宅に保管蓄
積している。子息の家や自宅作業場や蔵の改築
嶋、小池、萬實(15 名)
に利用の実績がある。スギ・ヒノキ・サワラの
造林のほか、スギの各種品種の植栽、県内で最
FI
C君津の森(担当幹事:小林)
も早く平成元年にケヤキ造林を実施。エンジ
ュ・カヤ・ヤマザクラなどの有
【7月の活動】
・7/20(水)10:00∼14:30
用樹を植栽している。200 年生のスギやシイの
混交林を所有している。
森林整備/ネーチャークラフト
【8月の活動】休み
15:30 から、ケヤキ造林地で森林調査を実施。
測量班、測樹班、土壌調査班の3班に分かれ
【9月の活動】
・9月 21 日(水)10:00∼15:00
て実施。概測面積 0.5226 ヘクタール、平均樹
内:森林インストラクター
萬實靖雄
下草・アズマネザサ刈り/バード・コールづくり
14
会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
2005 年 10 月 10 日
平成 17 年第3回 子ども自然教室 in もばら
「夜の昆虫ウオッチング」
日時:平成 17 年8月 21 日(日)18:30∼21:00
会場:茂原市「ひめはるの里」周辺
参加者:子ども(4才∼中1年生)54 名、保護
者含め合計 81 名
スタッフ: FIC6名:相川、関、萬實、藤田
開会の様子
(浩二)、望月、吉埜/茂原自然大
好きクラブ8名。スタッフ計 14
名
●日程と内容:
17:00
18:00
[スタッフ集合、打ち合わせ]
参加者受付
18:30
開会、注意事項等説明、アイスブレーキ
ングなど。
19:00 全員で昆虫さがし
19:30
昆虫さがし
Aグループ(吉埜引率)
:クロマドボタ
ル観察(望月・相川)
Bグループ(藤田引率)
:灯火採集による
観察(関・萬實)
20:00
20:30
A・B入れ替え
ホタルの仲間、セミの仲間についての補
足説明、質疑応答
21:00 閉会、〔片付けとスタッフふりかえり、
スタッフ解散 21:30〕
●観察された主な種(順不同、声だけのもの含
灯火採集
む)
〔昆虫〕クロマドボタル(幼虫)、ツズレサセコ
オロギ、オカメコオロギ、クツワムシ、ハヤシ
ブトムシを捕まえたい」とか、「参加費を払
ノウマオイ、クビキリギス、シンジュサン、ス
ズメガの仲間、セミ類、ほか
ったのに子どもが何も持ち帰らなかった」
など、趣旨の理解には遠く、物欲的な目的
〔その他〕カラスウリ(開花)、マムシ、カイツ
ブリ(声)、ゴイサギ(声)、ほか
を推察させる保護者の声が、事前、事後に
数件あった。私たち森林インストラクター
●スタッフふり返りより(今後の開催に向けて)
1.参加者数が多かったことに関連して
が広く社会の中で活動しようとする時に、
その役割と意義について、再認識する好機
①昆虫への関心:予定の倍近い申し込みがあ
り、一部の申し込みをお断りした。子ども
となった。
③プログラムの展開:一部のプログラムを2
自然教室全6回の他の回、他のテーマでは、
このようなことはなく、昆虫に対する子ど
グループに分けて行ったところ、スムーズ
に展開することができた。
もたちの関心の高さを如実に表している。
②趣旨の理解:自然に親しみ、理解すること
④コミュニケーション不足:夜の暗さが加わ
って、プログラムの円滑な展開だけで精一
の大切さが趣旨の基本である。しかし、「カ
杯となり、スタッフと一部参加者とのコミ
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会報 10 月号通巻№14
千葉県森林インストラクター会会報 No.6
2005 年 10 月 10 日
ュニケーションが十分にできなかった。初
めての参加者には、趣旨の不理解につなが
【昼の講座】
・10 月 20 日(木)10:00∼15:00「我孫子の
ったと考えられ、当事業の最も大切にすべ
きリピーターの子どもたちには、十分な対
巨樹・古木探訪」(天王台駅北口/講師:湯本)
・11 月 10 日(木)10:00∼14:00「大都会の
応をしてあげられなかったのが心残りであ
る。
森目黒自然教育園」(目黒自然教育園/和波)
・11 月 17 日(木)10:00∼14:00「地図を開
2.プログラムの内容について
①クロマドボタル:同じ昆虫でも、クロマド
いてみよう」(泉自然公園/望月)
・12 月 8 日(木)10:00∼12:00「植物と昆
ボタルを知る参加者(保護者含め)は皆無
に近く、その淡い光を発見し、姿を観察で
虫のつながり」(市川市民会館/関)
・12 月 22 日(木)「門松づくり」(市川市民会
きたことはたいへん好評だった。日本のホ
タル全般についての説明を加え、環境につ
館/小林)
【野外講座】
・11 月 3 日(木)「秋の鋸山・人と森と大地の
営みを探る」
いて考えた。
②灯火採集:少々時間が短過ぎて、観察種数
は少なかった。しかし、通常の観察だけで
【もりこん】
は得られない種類が採集、観察できた。プ
ログラムにメリハリをつける意味でも、効
●「もりこん 54」
千葉県林業研究グループ。里山クラフト研究会
果的だった。
③ネイチャーゲーム:予定していたネイチャ
との共催予定。富里市高野新田 秋葉聡明氏ケ
ヤキ林間伐。ケヤキ間伐材の利用について。12
ーゲームや星の観察は、人数が多かったこ
とと時間不足のために中止した。それらを
月平日(未定)。
●「もりこん 55」
期待していたリピーターの子どもたちの期
待を裏切ってしまった。
平成 18 年2月4日(土)、5日(日) 館山市
沖ノ島の自然林と平砂浦砂防林を訪ねる。オプ
3.その他
①開始時刻 :開始時刻を繰上げて、明るい時
ション:和田町くすのき王国宿泊、桜鑑賞ほか
講 師:藤平量郎(樹木医)
間帯からの開催も検討したい。
②安全確保:マムシが出現した。幸い事故は
案 内:齋藤陽子(森林インストラクター・樹
木医)、寺嶋(森林インストラクター)
なかったが、具体的対策を要する。
(報告:望月力智)
●「もりこん 56」
平成 18 年3月 17 日(木)市川公民館 18:45
から 21:00
※各講座の下見やアシスタント、オブザーバー
の募集は、随時メーリングリストで流しますの
今後の予定
※質問等は、直接担当幹事か講座事務局に。
でご注目ください。
【総合学習事業】
・次回の学習林見回り 10 月 14 日(金)10 時
千葉県森林インストラクター会会報
2005 年 10 月 10 日 発行第 14 号
滝野中学駐車場、解散は 12 時頃
・滝野中 17 年度第2回里山観察会(3年生)
年 4 回発行予定(1 月・4 月・7 月・10 月)
発行人:國安哲郎
編集スタッフ:鳥海
10 月 19 日(水) 集合時間等未定
・ 17 年 度 小 中 里 山 観 察 会 ( 小 5 ・ 中 3 )
翔
連絡先(國安):千葉県柏市藤心 5-5-8
TEL&FAX:0471-39-9421 〒277-0034
10 月 28 日(金) 集合時間等未定
・本埜村秋の里山観察会
10 月 29 日(土)
eメール: [email protected]
8時半滝野アーバンファーム集合
URL:http://www.chiba-shinrin-instructor.com/
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