(1)基本計画書 - 大学設置室

別記様式第2号(その1の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
基 本 計 画 書
基
事
計
フ
項
画
大
の
リ
設
フ
本
区
ガ
置
リ
学
ガ
の
名
計
記
画
入
分
学部の設置
ナ
ガッコウホウジン センダンガクエン
欄
者
学校法人 栴檀学園
ナ
トウホクフクシダイガク
称
東北福祉大学 ( Tohoku Fukushi University )
大 学 本 部 の 位 置
備
宮城県仙台市青葉区国見一丁目8番1号
的
建学の精神に則り、学術理論と応用を教授・研究して高潔な人格と豊かな教養を培
い、福祉社会を担う有為な人材を養成することを目的とする。
新 設 学 部 等 の 目 的
わが国が目指すべき共生社会を構築するうえで、特別支援教育の理念は欠かせず、
全ての学校教育の基盤に据えるべきものである。本学部では、①特別支援学校なら
びに特別支援学級に在籍する児童生徒とともに、各種学校の通常学級に在籍する発
達障害の可能性ある児童生徒も増加傾向にあることを踏まえ、特別支援教育を土台
にしてこれらに対応できる人材。②近年社会問題化している「小一プロブレム」へ
の対応を踏まえた幼小連携を意識して、互いの教育内容や教育方法等を理解し、実
践できる人材。③東日本大震災によって、精神的・物的に不安を抱える多くの幼
児、児童生徒の学習指導および心のケアに対応できる人材。④児童生徒に「学ぶ楽
しさ」や「知る喜び」を伝えるため、教科に対する豊かな知識と伝えるための方法
論が備わっている人材。⑤教育現場のさまざまな出来事や課題に対し、より良い方
法を自ら考え、主体的に解決するなどの実践的能力のある人材、等の養成を目的と
する。
大
学
の
目
新 設 学 部 等 の 名 称
教育学部
[Faculty of
Education]
新
設
学
部
等
の
概
要
教育学科
[Department
Education]
修業
年限
年
入学 編入学
定員 定 員
人
年次
人
学位又
は称号
開設時期及
び開設年次
年 月
第 年次
所 在 地
of
初等教育専攻
[Elementary education
course]
計
同一設置者内における変
更
状
況
(定員の移行,名称の変
更
等
)
新設学部等の名称
教育学科
210
-
840
40
-
160
250
-
1,000
学士
(教育学)
宮城県仙台市青葉区国
平成27年4月
見1丁目8番1号
第1年次
4
中等教育専攻
[Secondary education
course]
教育
課程
収容
定員
人
総合福祉学部
社会福祉学科〔定員増〕 ( 100)(平成27年4月)
社会教育学科(廃止) (△100)
※平成27年4月学生募集停止
福祉行政学科 ( 100)(平成26年6月届出予定)
子ども科学部(廃止)
子ども教育学科 (△150)
※平成27年4月学生募集停止
総合福祉学研究科
総合福祉学専攻修士課程〔定員減〕(△ 10)
教育学研究科教育学専攻修士課程 (
10)(平成26年5月認可申請中)
講義
229 科目
開設する授業科目の総数
演習
実験・実習
60 科目
34 科目
1
計
323 科目
卒業要件単位数
124 単位
考
学 部 等 の 名 称
教
新
教授
23人
(16)
7
(7)
教育学部 教育学科
総合福祉学部 福祉行政学科
設
専任教員等
講師
助教
5 人
4 人
(4)
(1)
1
0
(1)
(0)
准教授
12 人
(11)
2
(2)
計
44 人
(32)
10
(10)
兼
任
助手 教 員 等
2 人
106人
(2) (33)
0
106人
(0) (51)
員
分
既
組
計
総合福祉学部 社会福祉学科
総合福祉学部 福祉心理学科
総合マネジメント学部 産業福祉マネジメ
ント学科
総合マネジメント学部 情報福祉マネジメ
ント学科
織
健康科学部 保健看護学科
健康科学部 リハビリテーション学科
設
健康科学部 医療経営管理学科
の
総合基礎教育課程
通信教育部 総合福祉学部 社会福祉学科
概
通信教育部 総合福祉学部 福祉心理学科
通信教育部 総合基礎教育課程
分
計
要
合 計
職 種
教
員
以
外
の
職
員
の
概
要
校
地
等
事
務
職
員
技
術
職
員
図
そ
書
館
の
専
他
門
の
職
職
員
員
計
区 分
専 用
6
(5)
4
(4)
3
(3)
2
(2)
2
(2)
8
(8)
11
(11)
0
(0)
2
(2)
2
(2)
1
(1)
1
(1)
36
(36)
42
(41)
共 用
4
54
(1)
(42)
2
23
(2)
(23)
1
15
(1)
(15)
0
10
(0)
(10)
1
10
(1)
(10)
5
24
(5)
(24)
3
20
(3)
(20)
1
8
(1)
(8)
1
13
(1)
(13)
3
15
(3)
(15)
0
3
(0)
(3)
0
6
(0)
(6)
17
147
(17) (147)
21
201
(18) (189)
兼 任
48人
(48)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
48
(48)
共用する他の
学校等の専用
0㎡
地
133,520.690㎡
0㎡
運 動 場 用 地
139,184.820㎡
0㎡
0㎡
校
舎
敷
小
そ
の
合
2
172
(2) (56)
2
84
(2) (84)
0
6
(0) (6)
0
26
(0) (26)
1
24
(1) (24)
1
16
(1) (16)
1
12
(1) (12)
0
16
(0) (16)
0
42
(0) (42)
0
55
(0) (55)
0
26
(0) (26)
0
12
(0) (12)
5
304
(5) (304)
7
441
(7) (325)
計
210人
(210)
0
0
11
(11)
88
(88)
286
(286)
133,520.690㎡
借用面積:
139,184.820㎡ 8,580.69㎡
272,705.510㎡ 借用期間:30年
計
272,705.510㎡
0㎡
0㎡
2,312,627.755㎡
0㎡
0㎡
2,312,627.755㎡
計
2,585,333.265㎡
0㎡
0㎡
共用する他の
学校等の専用
748.452㎡
2,585,333.265㎡
校 舎
共 用
49,807.063㎡
講義室
49室
専 任 教 員 研 究 室
2,213.175㎡
計
52,768.690㎡
(49,807.063㎡)
(2,213.175㎡)
(748.452㎡)
(52,768.690㎡)
演習室
実験実習室
情報処理学習施設
語学学習施設
30室
39室
新設学部等の名称
教育学部 教育学科
2
6室
(補助職員0人)
5室
(補助職員0人)
室 数
40
大学全体
計
他
専 用
教室等
30
14
(23)
(13)
14
3
(14)
(3)
6
5
(6)
(5)
7
1
(7)
(1)
5
2
(5)
(2)
9
2
(9)
(2)
4
2
(4)
(2)
5
2
(5)
(2)
6
4
(6)
(4)
6
4
(6)
(4)
1
1
(1)
(1)
2
3
(2)
(3)
65
29
(65)
(29)
95
43
(88)
(42)
専 任
162人
(162)
0
(0)
11
(11)
88
(88)
238
(238)
室
東北福祉看護学校
(通信制看護師養成
所)と共用
収容定員500人
※面積基準なし
大学全体
新設学部等の名称
図
書
・
設
備
教育学部 教育学科
図書
学術雑誌
視聴覚資料 機械・器具
〔うち外国書〕 〔うち外国書〕 電子ジャーナル
冊
種 〔うち外国書〕
点
点
7,150〔225〕 100〔 30〕 25〔 25〕 (1,430〔 45〕) (100〔 30〕)
(25〔 25〕)
7,150〔225〕 計
100〔 30〕 25〔 25〕 (1,430〔 45〕) (100〔 30〕)
(25〔 25〕)
面積
図書館
体育館
区 分
( 25)
( 25)
点
1,000
-
( 250)
( - )
1,000
-
( 250)
( - )
125
閲覧座席数
4,205.026 ㎡
面積
125
標本
収 納 可 能 冊 数
599 席
399,861冊
大学全体
体育館以外のスポーツ施設の概要
ゴルフ練習場1面
テニスコート3面
9,666.801㎡ 野球場2面
弓道場1面
開設前年度 第1年次
第2年次
第3年次
第4年次
第5年次
第6年次
教員1人当り研究費等
320千円
320千円
320千円
320千円 ― 千円 ― 千円
経費
1,000千円
1,000千円
1,000千円
1,000千円
― 千円 ― 千円
の見
共
同
研
究
費
等
経費の
見 積 り 積り 図 書 購 入 費 3,320千円 3,400千円 3,400千円 3,400千円 3,400千円 ― 千円 ― 千円
及び維
100千円 34,500千円 34,500千円 34,500千円 34,500千円 ― 千円 ― 千円
設 備 購 入 費
持方法
の概要
第1年次
第2年次
第3年次
第4年次
第5年次
第6年次
学生1人当り
納付金
1144千円
1044千円
1044千円
1044千円
― 千円
― 千円
学生納付金以外の維持方法の概要
大
学
学
部
の
等
名
の
名
既
設
大
学
等
の
状
況
総合福祉学部
社会福祉学科
4
産業福祉学科
-
社会教育学科
4
編入学
定 員
年次
人
人
520
収容
定員
300
-
1,200
-
-
-
100
-
120
-
学位又
は称号
定 員
超過率
人
開設
年度
2,080
1.25
学士(社会福祉学)
学士(産業福祉学)
400
学士(社会教育学)
480
学士(福祉心理学)
1.26
-
昭和40年度
1.25
昭和46年度
1.24
昭和49年度
4
-
産業福祉マネジメント学科
4
100
-
400
学士(産業福祉学)
1.23
平成20年度
情報福祉マネジメント学科
4
100
-
400
学士(情報福祉学)
1.15
平成20年度
200
子ども教育学科
4
150
-
230
健康科学部
学士(情報福祉学)
800
150
子ども科学部
-
-
600
1.25
600 学士(教育学)
1.25
920
1.14
1.10
平成18年度
平成18年度
70
-
280 学士(看護学)
リハビリテーション学科
4
80
-
320
学士(リハビリテーショ
ン学)
1.14
平成20年度
医療経営管理学科
4
80
-
320
学士(医療経営管理学)
1.18
平成20年度
社会福祉学科
4
社会教育学科
-
福祉心理学科
4
600
-
200
3,200
-
2,400
-
-
-
43
大学院総合福祉学研究科
学士(社会福祉学)
学士(福祉心理学)
89
0.97
-
0.72
平成14年度
0.49
20
-
40
修士(社会福祉学)
0.32
昭和51年度
20
-
40
修士(福祉心理学)
0.60
平成14年度
社会福祉学専攻博士課程
3
3
-
9
博士(社会福祉学)
1.33
平成14年度
社会福祉学専攻修士課程
20
福祉心理学専攻修士課程
2
2
※平成18年度より募
集停止(社会教育学
科)
平成14年度
2
2
通信制大学院総合福祉学研究科
※平成27年度より学
生募集停止(子ども
科学部)
平成14年度
福祉心理学専攻修士課程
社会福祉学専攻修士課程
宮城県仙台市青葉
区国見1丁目8番
1号
0.91
学士(社会教育学)
800
※平成20年度より学
生募集停止(情報福
祉学科)
平成12年度
4
800
※平成27年度より学
生募集停止(社会教
育学科)
1.18
保健看護学科
通信教育部総合福祉学部
※平成20年度より学
生募集停止(産業福
祉学科)
昭和37年度
情報福祉学科
総合マネジメント学部
-
所 在 地
倍
福祉心理学科
-
図書購入費に
は、電子ジャー
ナル・データ
ベースの整備費
(運用コストを
含む)を含む。
私立大学等経常費補助金、資産運用収入、雑収入等
称 東北福祉大学
修業 入学
称
年限 定員
年
届出学科全体
40
0.67
10
-
20
修士(社会福祉学)
1.25
平成14年度
10
-
20
修士(福祉心理学)
0.10
平成14年度
3
宮城県仙台市青葉
区国見ヶ丘6丁目
149番地8
名
称:感性福祉研究所
目
的:感性の覚醒と回復に寄与し、人類の福祉と健康に貢献する。
所 在 地:宮城県仙台市青葉区国見ヶ丘6丁目149番地8
設置年月:平成11年4月
規 模 等:土地11,544.710㎡ 建物8,958.99㎡
附属施設の概要
名
称:せんだんホスピタル
目
的:地域医療への貢献と医療従事者の育成を行う。
所 在 地:宮城県仙台市青葉区国見ヶ丘6丁目65番地8
設置年月:平成20年6月
規 模 等:土地9,539.730㎡ 建物9,045.32㎡
(注)
1 共同学科等の認可の申請及び届出の場合,「計画の区分」,「新設学部等の目的」,「新設学部等の概要」,「教育課程」及び「教員組
織の概要」の「新設分」の欄に記入せず,斜線を引くこと。
2 「教員組織の概要」の「既設分」については,共同学科等に係る数を除いたものとすること。
3 私立の大学又は高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の届出を行おうとする場合は,「教育課程」,「教室等」,「専任教員研究
室」,「図書・設備」,「図書館」及び「体育館」の欄に記入せず,斜線を引くこと。
4 大学等の廃止の認可の申請又は届出を行おうとする場合は,「教育課程」,「校地等」,「校舎」,「教室等」,「専任教員研究室」,
「図書・設備」,「図書館」,「体育館」及び「経費の見積もり及び維持方法の概要」の欄に記入せず,斜線を引くこと。
5 「教育課程」の欄の「実験・実習」には,実技も含むこと。
6 空欄には,「-」又は「該当なし」と記入すること。
4
別記様式第2号(その2の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
課
程
等
の
概
要
(教育学部教育学科)
単位数
科目
区分
必
修
リエゾンゼミⅠ(基礎演習)
1通
2
禅のこころ
1通
1
仏教入門(建学の精神・理念を含む)
1後
2
○
兼1
1前・後
2
○
兼1
1前
2
○
兼1
1前
2
○
兼1
文学入門
1前・後
2
○
兼1
芸術入門
1後
2
○
1前・後
2
○
Ⅰ 哲学入門
倫理学入門
群 宗教学入門
ことばと表現
英語Ⅰ(コミュニケーションを含む)
講
義
演
習
○
教
授
准
教
授
講
師
7
10
4
○
助
教
助
手
備考
兼4
兼1
1
兼3
1前
2
○
兼4
英語Ⅱ
1後
2
○
兼4
英語Ⅲ
2通
2
○
実用英語A
2前
1
○
兼3
兼2
実用英語B
2後
1
○
兼2
実用英語C
2前
1
○
兼2
実用英語D
2後
1
○
兼2
実用英語E 2前
1
○
兼2
実用英語F
2後
1
○
兼2
ドイツ語Ⅰ(コミュニケーションを含む)
1前
2
○
兼4
ドイツ語Ⅱ
1後
2
○
兼4
ドイツ語Ⅲ
2通
2
○
兼3
実用ドイツ語A
2通
2
○
兼1
実用ドイツ語B
2通
2
○
兼1
ハングル講座Ⅰ(コミュニケーションを含む)
1前
2
○
兼3
Ⅱ ハングル講座Ⅱ
ハングル講座Ⅲ
群 実用ハングル講座A
1後
2
○
兼3
2通
2
○
兼3
2通
2
○
兼1
実用ハングル講座B
2通
2
○
兼1
中国語Ⅰ(コミュニケーションを含む)
1前
2
○
兼3
中国語Ⅱ
1後
2
○
兼3
中国語Ⅲ
2通
2
○
兼3
実用中国語A
2通
2
○
兼1
実用中国語B
2通
2
○
日本語Ⅰ
1前
2
○
兼1
兼1
日本語Ⅱ
1後
2
○
兼1
日本語Ⅲ
2通
2
○
兼1 実用日本語A
2通
2
○
兼1
実用日本語B
2通
2
○
兼1
グローバルコミュニケーションⅠ
1通
2
○
兼3
グローバルコミュニケーションⅡ
1通
2
○
兼3
異文化コミュニケーション
2前
2
○
兼1
アジア共同体に向けて
1前
2
○
兼1
1前・後
2
○
兼2
化学の基礎
1後
2
○
兼1
物理学の基礎
1後
2
○
兼1
教
養
の
基
礎
知
総
合
基
礎
教
育
科
目
自
由
専任教員等の配置
実
験
・
実
習
配当年次
授業科目の名称
選
択
授業形態
生物学の基礎
Ⅰ
数学の基礎
群
統計学の基礎
1前
2
○
兼1
1前・後
2
○
兼1
心理学の基礎
1前・後
2
○
地理学の基礎
1前・後
2
○
1前
2
○
科
学
知
現代社会を見る眼
Ⅱ
群
5
兼1
1
兼1
教
育
科
目
科
学
知
現代福祉の基礎
法の基礎
2
○
1前
2
○
2
○
1前・後
2
○
1前・後
2
○
歴史学の基礎
1前・後
2
○
2
教育学の基礎
情報処理論
1前
○
2
1前・後
情報処理実習
1通
情報処理応用実習
1通
2
キャリアデザインⅠ
1前
2
○
キャリアデザインⅡ
2前
2
○
兼7
オムニバス
キャリアデザインⅢ
3前
2
○
兼3
オムニバス
2通
4
2
2
1
兼3
兼1
兼1
○
兼1
2
○
兼6
○
兼3
1
兼8
○
1
兼6
○
1
兼6
3通
4
Study Abroad
A(アジア)
1通
1
○
兼1
Study Abroad
B(北米)
1通
1
○
兼1
Study Abroad C(オセアニア)
1通
1
○
兼1
Study Abroad D(ヨーロッパ)
1通
1
○
兼1
Study Abroad E(その他の地域)
1通
1
○
兼1
リスクと社会
1後
2
○
兼1
災害と社会
1後
2
○
兼1
情報と社会
1後
2
○
兼1
2
○
兼1
1
○
兼1
福祉ボランティア活動Ⅱ(地域貢献活動を含む)
2通
1
○
兼1
福祉ボランティア活動Ⅲ(地域貢献活動を含む)
3通
1
○
兼1
福祉ボランティア活動Ⅳ(地域貢献活動を含む)
4通
1
○
スポーツⅠ
1通
Ⅰ
スポーツⅡ
群
スポーツⅢ
健康科学
専
門
基
礎
科
目
兼2
1前
1前・後
Ⅱ ボランティア論
群 福祉ボランティア活動Ⅰ(地域貢献活動を含む)
1通
健
康
知
兼1
Ⅱ
政治学の基礎
群 経済学の基礎
社会学の基礎
Ⅰ
インターンシップⅠ
群
インターンシップⅡ
実
践
知
1前・後
食と生活
2
2前
1
○
1
1
兼8
兼2
兼2
3前
1
2
○
○
1
1
1後
2
○
2
○
1前
2
○
1前
2
○
スポーツの心理学
2前
2
○
スポーツ医学
2前
2
○
小計(88科目)
日本国憲法
-
15
1前・後
2
Ⅱ
レクリェーション論
群
スポーツ社会学
1
1前・後
1前・後
生涯スポーツ論
兼1
○
147
0
1
兼3
兼1
1
兼1
兼1
-
11
10
○
4
1
0
兼69
兼1
教育学概論A
1後
2
○
1
教育学概論B
教育社会学概論A
1後
2
○
1
2前
2
○
1
教育社会学概論B
2前
2
○
教育社会学各論
2後
2
○
家族社会学
2前
2
○
生涯学習概論
1通
4
○
1
社会福祉原論(職業指導を含む)
児童・家庭福祉論
2通
4
○
1
1通
4
○
1
生涯発達心理学概論
2前
2
○
1
生涯発達心理学各論
2後
2
○
1
教育心理学概論A
2前
2
○
教育心理学概論B
2前
2
○
1
教育心理学各論
2後
2
○
1
教職論A
1前
2
○
1
教職論B
1前
2
○
教育法規の研究
2前
2
○
教育史
保育原理
2通
4
○
1
1前
2
○
1
兼1
保育者論
1後
2
○
1
兼1
6
兼1
兼1
1
兼2
兼1
1
兼1
兼1
兼1
1
1
1
兼1
隔年
目
専
門
基
幹
科
目
L
・
C
群
専
門
基
幹
科
目
A
群
教育実践活動Ⅰ
1通
1
○
教育実践活動Ⅱ
2通
1
○
1
教育実践活動Ⅲ
3通
1
○
2
教育実践活動Ⅳ
4通
小計(25科目)
-
リエゾンゼミⅡ(福祉実践演習)
リエゾンゼミⅡ(専門基礎演習)
2通
リエゾンゼミⅢ(専門演習Ⅰ)
3通
2
リエゾンゼミⅣ(専門演習Ⅱ)
4通
2
リエゾンゼミⅢ(社会教育演習Ⅰ)
3通
2
リエゾンゼミⅣ(社会教育演習Ⅱ)
4通
2
地域マネジメント論
2前
2
○
地域活性化マネジメント論
2前
2
○
地域共創福祉論
2後
2
○
地域共創実学教育Ⅰ
1通
4
○
兼1
地域共創実学教育Ⅱ
2通
4
○
兼1
地域共創実学教育Ⅲ
3通
4
○
兼1
地域共創実学教育Ⅳ
卒業論文
4通
4
○
4通
4
1
2
2通
○
2
1
2
-
12
5
2
○
1
2
2
○
11
10
5
○
20
11
3
○
20
11
3
○
1
2
○
1
2
52
0
0
0
0
兼8
兼2
1
1
兼9
オムニバス
兼1
○
-
兼1
20
12
5
20
12
5
小計(14科目)
-
保育相談支援
3前
1
○
幼児理解と教育相談
3後
2
○
1
社会的養護
2前
2
○
1
社会的養護内容
3前
1
○
A 保育の心理学Ⅰ
1 保育の心理学Ⅱ
類 子どもの保健Ⅰ
2前
2
○
2後
1
1通
4
子どもの保健Ⅱ
2後
1
子どもの食と栄養
1通
2
○
乳児保育
2通
2
○
障害児保育
2通
2
○
1
教育方法論(情報機器及び教材の活用を含む)A
2前・後
2
○
1
教育方法論(情報機器及び教材の活用を含む)B
2前
2
○
1
教育相談の理論と方法A
3前
2
○
教育相談の理論と方法B
3前
2
○
道徳の指導法A
2前
2
○
A 道徳の指導法B
2 道徳の教材研究
類 特別活動の指導法A
2前
2
○
2後
2
○
2前
2
○
特別活動の指導法B
2前
2
○
生徒指導論(進路指導を含む)A
3前
2
○
生徒指導論(進路指導を含む)B
3前
2
○
教職実践演習
小計(23科目)
4後
2
保育課程論
3前
2
○
1
兼1
保育内容総論
2後
1
○
1
兼1
保育内容研究(健康)
2通
2
○
保育内容研究(環境)
2後
1
○
兼1
保育内容研究(人間関係)
2通
2
○
兼1
保育内容研究(言葉)
2通
2
○
2通
2
○
1
2通
2
○
1
2通
2
○
保育実習指導Ⅰ
2通
2
○
1
2
兼2
オムニバス・共同(一部)
保育実習指導Ⅱ
3前
1
○
1
2
兼2
オムニバス・共同(一部)
保育実習Ⅰ(保育所・入所施設)
3前
4
○
1
2
兼2
集中
保育実習Ⅱ(保育所)
3後
2
○
1
2
兼2
集中
保育実践演習
3通
2
1
2
兼2
初等教育課程の意義と編成
2前
2
○
1
国語科概論(書写を含む)
1後
2
○
1
B 保育内容研究(音楽)
1
類 保育内容研究(美術)
保育内容研究(運動あそび)
-
4
0
34
0
0
0
兼1
1
○
1
○
兼2
○
44
兼2
兼1
1
兼1
1
兼1
1
1
兼1
兼1
1
1
8
6
2
12
9
2
兼1
○
7
兼2
1
○
-
0
兼10
1
0
0
兼10
オムニバス
1
兼1
兼2
兼1
1
専
門
基
幹
科
目
B
群
専
門
基
幹
科
目
C
群
国語科の指導法
2前
2
○
1
1
兼2
国語科教材研究
2後
2
○
1
1
兼2
社会科概論
1後
2
○
1
社会科の指導法
2前
2
○
1
兼2
社会科教材研究
2後
2
○
1
兼2
地域研究法(調査を含む)
3通
2
○
1
算数概論
1後
2
○
1
算数科の指導法
2前
2
○
1
兼2
算数科教材研究
2後
2
○
1
兼2
理科概論
2前
2
○
理科の指導法
2後
2
○
理科教材研究(実験)
3前
2
生活科概論
2前
2
○
1
1
生活科の指導法
2後
2
○
1
1
生活科教材研究
3前
2
○
1
1
表現技術Ⅰ(音楽)
1通
2
○
1
兼3
表現技術Ⅱ(音楽)
2通
2
○
1
兼3
B 音楽科の指導法
2
類 音楽教育
表現技術Ⅲ(美術)
2前
2
○
○
兼2
1
○
兼2
1
兼3
1
3前
2
2前・後
1
図画工作科の指導法
2後
2
○
1
児童美術論
3前
2
○
1
家庭科概論
2前
2
○
兼1
家庭科の指導法
2後
2
○
兼2
家庭科教材研究
3前
2
○
表現技術Ⅳ(体育実技)
2前
1
体育科の指導法
2後
2
○
体育科教材研究
3前
2
○
幼児運動論
英語活動概論
2前
2
○
2前
2
○
兼1
英語活動の指導法
2後
2
○
兼1
英語活動の教材研究
3前
2
○
兼1
NIE活動論
2前
2
○
兼1
NIE活動の教材研究
2後
2
○
教育実習(幼・小)の事前指導
2後
1
○
教育実習(幼・小)の事前事後指導
3前
1
○
教育実習(幼・小)
小計(53科目)
3通
4
中等社会科の教育課程(高校地歴・公民の教育課程を含む)
2前
2
○
2
社会科の指導法Ⅰ(地理歴史)
2後
2
○
2
社会科の指導法Ⅱ(公民)
2後
2
○
地理歴史科指導法
2後
2
○
公民科指導法
2後
2
○
人文地理学
自然地理学
2通
4
○
2通
4
○
地誌
2通
4
○
日本史概説
1通
4
○
2
日本文化史
2通
4
○
1
日本仏教史
2前
2
○
日本思想史
3通
4
○
日本美術史
3前
2
○
東洋史概説
2後
2
○
西洋史概説
西洋美術史
2前・後
2
○
3後
2
○
兼1
社会学原論
2通
4
○
兼1
福祉社会学
1前
2
○
兼2
経済原論(国際経済を含む)
2通
4
○
政治学原論(国際政治を含む)
2通
4
○
法学概論(国際法を含む)
2前
2
○
兼1
倫理学概論
2通
4
○
兼1
-
0
1
○
1
8
1
1
兼1
兼1
1
-
3
3
1
3
3
1
3
3
1
8
8
1
0
0
兼27
兼1
1
兼1
兼1
1
1
兼1
1
1
兼1
1
兼3
1
隔年
隔年
兼1
○
0
隔年
兼1
○
103
1
兼1
目
C
群
専
門
基
幹
科
目
D
群
専
門
発
展
科
目
心理学概論
2前
2
○
宗教学概論
2後
2
○
仏教学概論
2通
4
○
教育実習(中・高)の事前指導
2後
1
○
教育実習(中・高)の事前事後指導
3前
1
○
教育実習(中・高)
小計(28科目)
3通
4
-
0
特別支援教育総論
2通
4
知的障害者の心理・生理・病理
3前
肢体不自由者の心理・生理・病理
3後
病弱者の心理・生理・病理
1
兼1
兼1
3
3
○
78
-
0
兼2
3
6
0
2
1
0
兼17
○
1
2
○
1
兼1
オムニバス
2
○
兼2
オムニバス
3後
2
○
兼2
オムニバス
聴覚障害者の心理
3前
2
○
聴覚障害者の生理・病理
3前
2
○
知的障害者教育論
3前
2
○
肢体不自由者教育論
2前
2
○
病弱者教育論
2後
2
○
聴覚障害者教育論
3通
4
○
重複障害者教育総論
3後
2
○
発達障害者教育総論
3前
2
○
自閉症者教育総論
3後
2
○
1
言語障害者教育総論
3後
2
○
1
視覚障害者教育総論
2前
2
○
特別支援教育実習の事前指導
3後
1
○
特別支援教育実習の事前事後指導
4前
1
○
特別支援教育実習
小計(18科目)
4通
2
-
4
障害児の学習支援
3後
2
学校経営と学校図書館
3前
2
○
兼1
学校図書館メディアの構成
3前
2
○
兼1
学習指導と学校図書館
3前
2
○
兼1
読書と豊かな人間性
3後
2
○
兼1
情報メディアの活用
3前
2
○
兼1
児童精神医学
3後
2
○
睡眠健康科学
2前
2
○
家庭支援論
2前
2
○
兼1
人間関係論
2前
2
○
兼1
家族心理学
2前
2
○
兼1
思春期の発達と臨床
2後
2
○
兼1
2前・後
2
○
発達臨床心理学
2後
2
○
発達心理アセスメント概論
2後
2
○
健康心理アセスメント概論
3前
2
○
健康心理カウンセリング概論
3前
2
○
災害概論
2通
4
○
兼1
地域減災論Ⅰ
2前
2
○
兼1
原子力災害論
2前
2
○
兼1
社会貢献論
2前
2
○
兼1
教育学特殊講義Ⅰ
2前
2
○
兼1
集中
教育学特殊講義Ⅱ
3前
2
○
兼1
集中
教育学特殊講義Ⅲ
小計(24科目)
3後
2
○
兼1
集中
社会教育計画
2通
4
○
現代社会と社会教育Ⅰ
3前
2
○
兼2
集中
現代社会と社会教育Ⅱ
3前
2
○
兼3
集中
社会教育実習(野外活動実習等を含む)
3通
2
社会教育課題研究
4通
2
社会教育史
2後
2
○
兼1
社会教育行財政論
2前
2
○
兼1
社会教育施設論
2前
2
○
兼1
博物館概論
2前
2
○
臨床心理学
-
2
1
兼1
1
兼1
兼1
1
兼1
1
兼1
○
34
-
0
2
1
2
1
2
1
3
2
○
48
0
兼4
兼1
1
隔年
兼3
1
兼1
兼1
1
0
2
1
0
0
兼21
1
○
○
9
1
1
-
0
0
集中
1
1
兼1
1
1
兼1
1
集中
関
連
科
目
博物館経営論
3後
2
○
兼1
博物館資料論
2後
2
○
兼1
博物館資料保存論
3前
2
○
博物館展示論
3前
2
○
博物館教育論
3前
2
○
博物館情報・メデイア論
3前
2
○
博物館実習
3通
3
文化財概論
2前
2
○
1
文化財各論(文化財保護法を含む)
2後
2
○
1
考古学概論
2前
2
○
1
考古学各論
2後
2
○
2
考古学特殊講義
3前
2
○
考古学実習
3通
2
古文書学概論
2前
2
○
1
古文書学各論
2後
2
○
1
日本史特殊講義
3後
2
○
古文書学実習
3通
2
民俗学概論
2前
2
○
民俗学各論
2後
2
○
民俗学特殊講義
3前
2
○
民俗学実習
3前
2
文化人類学
2前
2
○
美術史特殊講義
3後
2
○
美術実習
3通
2
図書館概論
2前
2
○
図書館情報技術論
3前
2
○
兼1
図書館制度・経営論
3前
2
○
兼1
図書館サービス概論
2前
2
○
情報サービス論
2後
2
○
児童サービス論
3前
2
○
情報サービス演習
3通
2
図書館情報資源概論
3前
2
○
情報資源組織論
2後
2
○
情報資源組織演習
3通
2
図書館基礎特論
3前
1
図書館サービス特論
3後
図書館情報資源特論
集中
兼1
1
兼1
兼1
○
○
1
1
兼2
オムニバス・共同(一部)
兼3
オムニバス・集中
1
兼1
1
兼1
共同・集中
兼1
○
1
兼1
兼1
1
○
1
集中
1
1
○
1
1
兼1
1
兼1
集中
○
兼1
隔年
1
○
兼1
隔年
3後
1
○
兼1
隔年
図書・図書館史
3後
1
○
兼1
隔年
図書館施設論
3後
1
○
兼1
隔年
図書館総合演習
3後
1
図書館実習
3通
1
小計(50科目)
-
0
96
0
-
4
1
2
2
0
兼25
-
27
636
0
-
23
12
5
4
0
兼160
合計(323科目)
学位又は称号
卒
業
要
件
学士(教育学)
及
び
履
修
○
1
1
1
○
1
○
1
○
学位又は学科の分野
方
法
総合基礎教育科目から15単位、専門基礎科目から12単位、専門基幹科目L・
C群から4単位の必修単位を含めて124単位を修得すること。
(履修科目登録の上限:年間46単位)
隔年
1
隔年
教育学・保育学関係
授業期間等
1学年の学期区分
1学期の授業期間
1時限の授業時間
(注)
1 学部等,研究科等若しくは高等専門学校の学科の設置又は大学における通信教育の開設の届出を行おうとする場合には,授与す
る学位の種類及び分野又は学科の分野が同じ学部等,研究科等若しくは高等専門学校の学科(学位の種類及び分野の変更等に関す
る基準(平成十五年文部科学省告示第三十九号)別表第一備考又は別表第二備考に係るものを含む。)についても作成すること。
2 私立の大学若しくは高等専門学校の収容定員に係る学則の変更の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場合,
大学等の設置者の変更の認可を受けようとする場合又は大学等の廃止の認可を受けようとする場合若しくは届出を行おうとする場
合は,この書類を作成する必要はない。
3 開設する授業科目に応じて,適宜科目区分の枠を設けること。
4 「授業形態」の欄の「実験・実習」には,実技も含むこと。
10
2期 15週
90分
別記様式第2号(その3の1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
授
業
科
目
の
概
要
(教育学部教育学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
リエゾンゼミⅠ(基礎演習)
4年間の在学期間中に求められる基礎的な態度・姿勢・能力を養うため、大
まかなテーマ別に大学全体・学科全体・クラス単位の学習内容で構成される。
大学全体では、建学の精神や健康管理力、防災・減災の基本的な知識を学び、
学科全体では協働行動と学修のあり方を学ぶ。クラスでは、学生生活を円滑に
送り、学業を修めるに当たって求められる資質を育て、グループ単位の諸活動
を通じ問題発見と解決する力や、有効なプレゼン力を身につけることとする。
これらの学びを通じ、学生生活を円滑に送る諸力のみならず、社会人となる上
で求められる諸力の基盤を構築する。
禅のこころ
本学の精神の拠って立つところである「禅」を体験し、その「こころ」に触
れることを目的とする。受講生が「行学一如」「自利・利他円満」という建学
の精神に親しみ、その意味を捉え直し、自己を見つめながらありのままの己と
変えていかねばならない己を受け入れ、大学生活での自己研鑽の励みになるこ
とを期待する。なお、この授業では、自分が体験した「禅」を通して得たもの
に関わるテーマで、各担当が設定した課題レポートを提出させる。
建学の精神のバックボーンである仏教思想を理解することを目的とする。本
学では建学の精神に関して「禅のこころ」が必修になっているが、「禅のここ
ろ」が実践的、経験的アプローチであるのに対して、この講義は理知的なアプ
仏教入門(建学の精神・理念 ローチを行う。この講義のなかで学生は「ひとの幸せ」(すなわち「福祉のこ
を含む)
ころ」)が仏教思想といかに深く関わっているかに気付くであろう。もし学生
が自身の感性で、命の意味、他者との共存の意味、自らの人生の意味を考えよ
うとすれば、仏教はその導き手のひとつとなる。
哲学入門
Ⅰ 倫理学入門
群
宗教学入門
文学入門
芸術入門
ことばと表現
哲学は最も大学の授業らしい授業科目のひとつである。その一方では哲学不要
論もある。近代以後、世界の宿命となった西洋思想について、始源のギリシア
から概観する。特に主眼とするのは、これだけはどうしても外せない必須の思
想家とされる4人−アリストテレス、カント、ヘーゲル、ハイデッガー。その他
の各哲学者が「人間」をどう把握したか、ということにも触れる。前期は哲学
思想の認識論的、存在論的な面、後期は倫理学な面に重点を置く。
現代社会では、新しい科学の発展に伴って、さまざまな倫理的問題が生じて
いる。本講義では、
(1)具体的には何が問題となっているのか、
(2)その問題のもつ倫理的な含意はどのようなものか、
(3)そうした問題に対し、我々はどのように対応すればいいのか、
について応用倫理学的な視点から概観する。そして、各自がその視点から現代
社会を見つめ、さまざまな現実的な滋養について倫理学的な考えを持ってもら
いたい。
ヒューマンとは何か。最先端の生物学の成果を踏まえ、広範に探求すること
と思索するという特性をどう捉えるか。これらヒューマニィティが必要として
創造した宗教との必然の中で形成されてきた、いわゆる宗教と呼ばれるものの
本質を見極め、如何に生きるかを諸君に問う。
授業中に常に思索する事を求めます。言葉を探しながら、自己を発見してく
ださい。それは、宗教が遠い世界にあるのではなく、私たちの身近な存在であ
ることを再確認させることになるでしょう。
平安時代の代表的な作品である、枕草子を講読する。作者・清少納言の仕え
た中関白家は道長との権力闘争に敗れた後、一気に没落していく。定子に仕え
ていた女房たちも、道長側の迫害を恐れて次々に離散していく。そうした中
で、清少納言も定子を見限って道長側に寝返ろうとする。
枕草子にはこうした熾烈な権力闘争とそれに巻き込まれた者たちの人間模様
がさりげなく描かれている。本講座では中関白家の栄枯盛衰に視点を当てて、
敗れていった者たちの流転の様を見ていく。
人間形成にとって、美と芸術はかけがえのないものである。私たちは、意識
をしているか否かにかかわらず、これまでの人生において芸術と関わりを持っ
てきた。また、古今東西さまざまな芸術観を持って人々は表現してきた。今私
達にとって芸術とは何かを考える手がかりを、近現代の西洋絵画を通して考察
する。さらに、様式論の講義、スライドや美術館等の作品鑑賞を通して自分の
目で美に接し、感じることで美を見出す眼を養う。
日本語を使っている日本人。しかし、私たちは言語運用という面からは日本
語教育を受けたとはお世辞にもいえない。そして、他と同じようにしていれば
よしとした現在の教育環境では、自分の個性的な意見を持つことすら難しい。
国際社会では個性を持っていないと軽蔑される。その個性とは、自分の考えな
のである。本講座では自分の意見、考えを引き出し、個性豊かなことばと表現
力を身につけるべくアプローチを試みる。
11
備考
授業では、私たちを取り巻く身近な話題(出会い、家族・友人のこと、食事
と健康、テクノロジーなど)について英語の会話を聞き、ペアやグループでの
英語Ⅰ(コミュニケーションを 会話練習、発表、読解、さらに関連するトピックについて自分でまとまった文
章やエッセイを書くことにより、最終的には英語で意見交換ができるようにな
含む)
ることを主眼としている。聞いて理解する力、英語の発音やリズムの習得、使
える単語力と構文力の増強を目指す。
英語Ⅱ
英語 I と 同様に、日本人がおかしがちな英語の間違いを通し、日本語と英語
の文法上だけでなく意味や微妙なニュアンスの違いに着目し、似たような意味
でも用法では異なる単語を比較する。そして誤りが生じる原因と正しい用法
(ネイティヴスピーカならどう言うか)を、文法正誤判断・会話聞き取り練
習・会話練習・英作文(和文英訳)などの練習を通して学習する。予習ではで
きれば複数冊の英和辞典をひいて単語の意味・用例をリサーチする事が問題を
解くカギとなる。
英語Ⅲ
英語Ⅲでは、これまでのⅠ・Ⅱの上に次のような学習を積み重ねていきます。
①1年次に学習した語彙、文法を復習しつつ、それらを実際に英会話・英作文
の中で使用することに慣れる。②日本語とは違う英語のリズム・発音に慣れ、
自らも英語をきちんと発話できるようになる。③簡潔でもいいので、英語で自
らの意見を論理的に述べられるようになる。④英語学習を通じて、コミュニ
ケーション(および異文化コミュニケーション)について理解を深める。
実用英語A
(英文)Reading many English books at your own level may be the best
way to improve your overall English ability. Students in this course
will build their English skills by reading many EASY English books
(short stories、 novels、 non-fiction)and doing related listening、
speaking、 reading and vocabulary activities.
(和訳)自分のレベルに合った英語の本を多読することは、総合的な英語力を
向上させるための最も良い方法といえる。このコースの学生は、簡単な英語の
本(短編小説、小説、ノンフィクション)を多読し、リスニング、スピーキン
グ、リーディング、語彙習得により英語力を構築していく。
実用英語B
実用英語C
実用英語D
実用英語E
実用英語F
(英文)In this intermediate level course、 you will communicate in
class and learn to communicate at home.
In the classroom、 you will have many chances to strengthen your
English skills、 especially your speaking and writing skills. You will
also learn how to keep a conversation going using strategies and
gambits.
(日本語訳)この中級レベルコースでは、クラス内でコミュニケーション能力
を養い、自宅においてコミュニケーションのための勉強をします。授業では、
英語力、とりわけスピーキング力とライティング力を向上させる多くの機会が
あります。会話の糸口をつかみ、積極的に話し続けるスキルを学びます。
一般的なTOEICとして認知されているListening/Reading Testへの対策を重
点的に学習を積み重ねていく。短いが自然な(だが日本人にはとても早く感じ
る)スピードで話されている対話の聞き取りから始め、文法の活用や読解の技
術などの実践的な練習を行う。難易度に関しては、基本的な聞き取りや語法や
文法の確認からはじめ、徐々にそれらの難易度や応用力を上げていくように教
材が配列されてあるので、誰もが学習を積み重ねていけるように工夫されてい
る。
病院等で患者、医師、その他と英語でコミュニケーションができるように、医
療現場で必要な英語(ダイアログ)を学ぶとともに、徹底的に耳と口の訓練を
行っていく。専門用語の正確な発音も学ぶが、発音については何よりも(ゆっ
くりでもいいから)英語のリズムとイントネーションで話せることが、この授
業の大きな目標である。教科書の他に、医療、保健に関する英語の雑誌・新聞
等の記事やテレビ番組も用いながら、実用的な英語力が身につけられるように
工夫する。
この授業では、特に病院等の現場でのコミュニケーションに役立つ英語の体得
を目指す。具体的には、①医療現場で必要な英語のボキャブラリーや頻度の高
い会話のパターンに慣れ、それらを用いてコミュニケーションできるようにな
る。②日本語とは違う英語のリズム・発音に慣れ、自らも英語をきちんと発話
できるようになる。③英語学習を通じて、コミュニケーション(および異文化
コミュニケーション)について理解を深める。
(英文)Students will work to improve their overall English abilities-especially reading speed、 reading comprehension、 listening、
speaking and writing. Students will do a lot of extensive reading in
English--an enjoyable way to learn English they can use while at
university and after graduation.
(和訳)学生は総合的な英語能力(速読、読解、リスニング、スピーキング、
ライティング)を高めることができる。英語による多読を行い、卒業後も運用
できる楽しい英語の学び方を学習します。
テキストに従い、文法の初歩を学びながらドイツ語で書かれた物語を読んで
いきます。また、ドイツの映像を通して、ドイツ語圏に生きる人々の生活や文
化に親しんでいきます。ドイツ語の学習を通して、語学だけでなく、異なる文
ドイツ語Ⅰ(コミュニケーショ 化のなかで生きる人々について興味や関心をもち、理解を深めてもらえればと
ンを含む)
思います。文にたくさん触れ、ドイツ語に慣れ、ドイツ語の表現をたくさん身
につけていくことが、基礎を作っていく上で最も大切なことです。
教
養
12
ドイツ語Ⅱ
ドイツ語Ⅰと同様に、テキストに従い、文法の初歩を学びながらドイツ語で
書かれた物語を読んでゆきます。また、ドイツの映像を通して、ドイツ語圏に
生きる人々の生活や文化といった「生き方」や「歴史」の中で結晶化されたド
イツ語圏の人々の「考え方」に親しんでもらい、日本人との違いについて考え
ていきます。ドイツ語の学習を通して、語学だけでなく、異なる文化のなかで
生きる人々について興味や関心をもち、理解を深めてもらえればと思います。
ドイツ語Ⅲ
ドイツ語Ⅰ・Ⅱでは、あくまでもドイツ語に慣れることを目的にしたため、
いわゆる「変化」というものをほとんど気に掛けなかったが、ドイツ語Ⅲで
は、使えるようになるということと、ドイツ語検定の対策もするということ
で、「変化」に重点をおいて、授業を進める。教科書では、練習問題を中心に
進めて行くことになる。また、検定対策として、いわゆる「過去問」といわれ
るものもやってみる。また、息抜きとして、絵本を読むこともする。
実用ドイツ語A
前、後期あわせて受講することで、ドイツ語の基本文法がおおよそマスター
できる。後期でも、文法知識を定着させるとともに聞き取り能力や会話能力を
高め、ドイツ語を使えるようにする。授業の進度や学生の関心に合わせて、文
法、会話、読み物、ドイツの文化についての補助プリントを適宜配布します。
本講座においては、ドイツ語の基本的な文法を習得し、基本的なことがらを自
分で表現したり、文章を読んで理解するのが目的である。
教
養
の
基
礎
知
実用ドイツ語B
ハングル講座Ⅰ(コミュニ
ケーションを含む)
ハングル講座Ⅱ
Ⅱ
群
ハングル講座Ⅲ
ドイツ語検定の合格を目指し、対策授業を行う。一斉授業というよりは、各
自が自分のレベルに合わせて問題に取り組み、それを指導していく。ドイツ語
の授業をとっている学生であれば誰でも受講できます。
また、映像などを通して、ドイツ語圏の文化や生活を紹介していく。楽しみ
つつ、ドイツ語圏に生きる人々の暮らしやものの考え方、文化などについての
知識をさらに深めていきたいと考えています。
ハングル文字と発音を始め、ハングルの仕組みの理解のために基本文法、文
型などを教えて簡単な読み書きができることをめざす。韓国語学習の入り口と
して韓国語に対する全体像を身につけてもらうことで、韓国語への興味を持た
せることを目的とする。韓国の映画や歌などの視聴覚教材を使い、韓国の風
俗、文化に関する知識を深める。そして、ハングルの読み書きができることを
めざすことが、本講座Ⅰの目的である。
外国語を学習することは、言語能力の習得と共に人間社会の多様性を身につ
けるという意義がある。ハングルⅠに引き続き、日常生活で使われる言語表現
を基礎から学び身につけることを目指す。授業では、読み書きの活動と並行
し、会話と作文の練習を通じて基礎単語と基本的な文法形式を学習する。その
際、韓国文化と日常生活に必要な慣用表現を学ぶ。実際の掲示板や簡単な説明
文などが読めるように、韓国事情に関する写真集、絵などの関連資料を利用
し、作文と読解力に重点を置いて表現力を高める。
日常生活のさまざまな場面で使われる表現や対話のパターンを覚え、それに
必要な文法事項を対応をつけながら学ぶ。韓国ドラマ、映画、K-POPなどのさ
まざまな視聴覚教材を利用した学習も授業に取り入れていく。その結果、①韓
国語の初級レベルの文法を習得する。②読む、書く能力を伸ばし、受け答えや
基本的なコミュニケーションの力を身につける。③ハングル能力検定試験4
級、韓国語能力試験1級程度に合格することを目標とする。
実用ハングル講座A
実際のさまざな場面の会話でよく使われている文型や表現を使い、コミュニ
ケーションにとって実用的な会話練習を行う。また、将来、韓国語で書かれた
新聞・エッセイ・小説などが読めたり、映画などが字幕なしでも鑑賞したりで
きるように、少し長い文章を声を出して読むことにも挑戦する。こうした実用
的な語学力を身につけることによって、話してみたい、読んでみたいという気
持ちを少しでもふくらませたいと考えている。
実用ハングル講座B
標準的なテキストからの学習だけでなく、韓国ドラマ・映画・K-POPなどの
さまざまな視聴覚教材を利用した学習も授業に取り入れていく。韓国文への一
層の理解を深めると同時に、こうした実用的な語学力を身につけることによっ
て、話してみたい、読んでみたいという気持ちを少しでもふくらませたい。そ
の気持ちが、この授業で目標となる韓国語能力試験2級に合格する実力を身に
つけようという意志を支えることになると考えている。
中国語の基礎知識ピンインから始め、日常生活を中心に生きた中国語を学ぶ
ことを目指す。発音が難しいとよく言われるが、そのコツ(要領)さえ覚えれ
ば、繰り返し練習することにより、うまくできるようになる。
中国語Ⅰ(コミュニケーション 本授業では、生の中国語、听(聞くこと)、説(話すこと)、写(書くこ
を含む)
と)の学習を段階ごとに進めていきたい。これに加えて初歩的な文法の一つ一
つを習得し、日常会話を実践的な形で練習する。
中国語Ⅱ
中国語Ⅰで学んだことをより確実なものにしながら、基本的な文法の習得を
図る。特に中国語の特徴を重点的に解説し、実践練習によって勉強したことを
チェックする。いままでの学習を基礎として、口頭及び書面での表現能力を身
につける。授業の方法は中国語Ⅰと同様、会話中心の教材を用い、練習問題・
作文・ヒアリングなどをなるべく数多くこなしていく、実践的なトレーニング
形式主体の授業を行いたいと考えている。
13
中国語Ⅲ
実用中国語A
実用中国語B
日本語Ⅰ
中国語Ⅰ、中国語Ⅱで学んだ中国語基礎知識を復習しながら、中国人とコ
ミュニケーションを実践できる「生きた語学力」を身につけてもらいたい。具
体的には、さまざなタイプの練習問題や作文及び手紙文などを読んだり書いた
りする能力を養う。授業の方法は中国語ⅠとⅡと同様、会話中心の教材を用
い、練習問題・作文・ヒアリングなどをなるべく数多くこなしていく、実践的
なトレーニング形式主体の授業を行いたいと考えている。
本授業は、中国語検定対策に沿って行う。中国に関する事情を持つ学生や中
国語検定を受けたい学生が対象となる。具体的には、テキストに沿って学習を
進めていくことになるが、授業の進度や学生の関心に合わせて、文法、会話、
読み物、中国の文化についての補助プリントを適宜配布し、受講生の力が着実
に増すことをねらいます。そのことを通して、中国の文化と中国人の生活、よ
り一層理解することができると考えます。
本授業は、中国語検定対策に沿って行う。本講座は語学の修得を目指すこと
はもちろんのこと、中国の文化や生活を理解することにも比重を置き、中国語
への興味を一層持たせることを目的とする。そのためには中国の映画や歌など
のさまざまな視聴覚教材を使い、中国の歴史、生活、風俗、文化、考え方など
に関する知識を一層深めていきたい。そのことによって、検定対策となる事項
の一見個別的な学習が整理され、バラバラな理解ではなく、位置づけられた理
解となると考えている。
日本での大学生活(特に講義を受ける上で)や日常の生活で必要とされる基
礎的な日本語を、実践的な練習を積み重ねながら習得していく。そして、日本
語を話す・聞く・読む・書く能力を総合的に伸ばし、大学での生活や学習に十
分に活用できる日本語力を養う。いわゆる繰り返し練習だけにならないよう
に、さまざま場面、状況を設定したロールプレイなどを取り入れながら、楽し
みながら「日本語力」が身につけられるように工夫していく。
日本語Ⅱ
大学の授業の中で必要不可欠な技能として求められる汎用的スキルのひとつ
である「発表の技術」を、日本語の学習を通して身につけていく。資料を読み
とる、自分で資料を作る、発表を聞く・質問する、自ら発表するなどのトレー
ニングを通じて、日本語のスキルと発表のスキルを同時に向上させていく。発
表のスキルと同時に、日本語、日本の文化、日本人の考え方、価値観などにつ
いて、同時に学習ができると考えている。
日本語Ⅲ
近年大学において特に必要不可欠とされるパソコンを用いた発表およびその
資料づくりについて、実践練習を重ねながら学ぶ。なお、学ぶ前提として、最
初に「メディアリテラシー」の概念を理解し、日常生活で、有形無形にメディ
アに洗脳されている実態を把握する。その後、メディアからの情報を批判的に
検証する視点を学び、その実態を体感してもらう。そうしたメディアリテラ
シーを理解した上で、特にパワーポイントなどのプレゼンテーションソフトを
使った発表を練り込んでいくことによって、聞き手に誤解させない、伝えたい
ことが明確に伝えるための工夫の含まれたものなると考えている。
実用日本語A
本講義においては、これまでの学修成果を踏まえて、多面的に発展させてい
く。具体的には、新聞、雑誌、専門書等の読解やテレビ番組、映画等の鑑賞と
それらに関するディスカッションを通して、日本語による高度な表現力を習得
することを目的としている。なお、個々人の日本語の習得によっては、さまざ
まなリソースを活用して一つのテーマにそって調べ、調査能力およびその内容
をまとめ、伝える能力、さらに発表を聞いて質問し自分なりに考えていく力も
育成したい。
実用日本語B
新聞記事などを読み、語彙や表現を学ぶとともに、現代の日本や世界で問題
になっていることについての理解を深める。また、記事を通して学んだことに
ついて、ディスカッションしたり、小論文を書いたりすることによって、語彙
力、表現力、論理展開などの方法を身につける。 つまり、本講義の目的は、
「話す」技能に焦点を当てた授業である。 会話やプレゼンテーションについ
て、分かりやすく伝えるためにどのような話し方が適切かをディスカッション
やロールプレイを通して学ぶ。
グローバルコミュニケーショ
ンⅠ
(英文)Students will read、 listen and talk together about a variety
of topics related to modern life and culture in our global society.
Students will also read many easy English books for independent
study、 and will discuss these occasionally. Active participation、
weekly homework and attendance will be very important in this course.
(和訳)学生は、グローバルな社会における現代の生活・文化に関連するさま
ざまな話題について議論する。また、自学のために簡単な英語の本を多読をし
つつ、折に触れて議論をしていく。積極的な授業への参加、毎週の宿題と出席
は、授業において重要視される。
グローバルコミュニケーショ
ンⅡ
(英文)In this course、 students will work to improve their English
skills for cross-cultural communication and understanding、 and will
gain awareness on a variety of global topics. Intermediate level
class.
(和訳)このコースでは、異文化コミュニケーションのための英語スキルを向
上させるとともに、世界的なさまざまな話題について理解を深めることができ
る。中級レベルのクラスである。
14
異文化コミュニケーション
アジア共同体に向けて
生物学の基礎
化学の基礎
講義の出席票で「実験は面白いが、理論は苦手」とコメントを寄せてくる学
生が毎年いる。苦手とはいえ細かい全ての事を覚えなくても、ほんの少しの理
由がわかれば何倍も楽しむことが可能で、そうすることでより知的好奇心が刺
激されるようになり、理解はますます深まっていく。化学が「諸刃の剣」と称
されるわけを学びつつ、我々人類はこれらの技術とどのように向き合っていけ
ば良いのかを考えていく。先入観にとらわれない柔軟な発想を持つことで、興
味・関心は広がっていくということを実感できるような講義内容を目指す。
Ⅰ
群 数学の基礎
統計学の基礎
心理学の基礎
地理学の基礎
科
学
現代社会を見る眼
知
グローバリゼーションとエスノナショナリズムが同時進行する21世紀、その
ソリューションの一つとして地域統合が注目されている。経済のグローバル
化、環境問題の深刻化、人間の安全保障などの新しい諸課題に対して、旧来の
主権国家は有効な解決策を打てないでいる。しかし、アジアでは歴史問題等に
よって統合は容易でない。ASEANでは地域統合が進むものの、積年の怨讐を超
克したEUとは異なる事情が特に東アジアにはある。
本講座は、政治、経済、災害、宗教、福祉それぞれの専門家がアジア主要国
の視点を踏まえた講義を展開し、学生に高齢社会にむけたアジア共同体構築の
広い視点を育ませることを目的とする。
科学の著しい進歩に伴い、生命現象についても大きく理解が進み、「生命」
に関する話題は、マスコミその他、社会のさまざまな場面においても取り上げ
られるようになってきた。そこで、この講義においては、社会生活における話
題性などにも意識して、生命の本質について、さまざまな視点から理解を深め
る。すなわち、その時々のトピックスにも配慮して講義を進める。そして、い
かなる機械やコンピュータよりも精巧で緻密な生物(生命体)について、さら
に考察を深める。
物理学の基礎
総
合
基
礎
科
目
この授業では文化とは何かを考察しながら、韓国文化と日本文化を中心とし
て比較していくことによって、東アジアへの理解を深めるていきた。それとと
もに、「人類の共生」というグローバルな観点についてともに意見を出し合い
議論し合いながら勉強していきたい。両国の歴史、伝統文化や現代大衆文化を
考察していくことによって異文化間のコミュニケーションツールとして活用で
きるようになる。そして日本のことを理解するための勉強にもなると考えてい
る。
本講義では、“原子から宇宙まで”多岐にわたっている物理学の研究対象の
中から、我々の身の回りで起きている諸々の自然現象を理解する上で基礎と
なっているニュートン物理学について、身近な現象や現代技術の最先端での実
験・観測結果を題材としながら、また歴史的側面を概観しつつ、その基礎と応
用を解説する。また、ニュートン物理学の持つ決定論的自然観の有効性と限
界、さらに、量子論等の非決定論的自然観についても触れる。
現在の高度情報化社会においては、氾濫する多くの情報の中からいかに必要
な情報のみを選択し、かつ的確に分析していくかという能力が問われる。ま
た、日常生活においても数字の意味を読み取りかつ理解し、物事を判断する場
面は非常に多い。そこで本講義では、数学の原理や法則を身近な話題と関連さ
せながら考えることで、実生活とは無縁であるといった思い込みから脱し、数
の面白さや不思議な魅力に気付くことを主眼におく。
本講義では、統計学的なものの考え方やその初歩的な手法について解説を
行っていく。その際、受講生の皆さんにとって、その内容がさまざまな情報を
論理的に整理し、理解し、新たな事実を発見する際の有効な手段となるよう、
身近な事例を取り上げながら講義を行っていきたい。このような講義を通じ
て、統計的思考法に基づいて身の回りにある統計情報を分析・説明することが
でき、さまざまな種類のデータに関してその統計的な要約を行うことができる
ことを目指す。
心理学とは、人や動物の行動を通して、心の仕組みや働きを実証科学的に解
明しようとする学問である。現代心理学の領域は、生物学や工学に関連した分
野から、社会や文化に関連した分野まで多岐に渡る分野と共同して研究を行っ
ている。この授業では、そうした現代心理学を構成する代表的な領域を取り上
げて、その基本的な事項について解説する。心理学に関する基礎的な事柄につ
いて分かりやすく、そして正しく説明できるようになることが本科目の主な目
的である。
地理学は、地表付近で発現する諸現象を(地域的な観点から)扱う学問であ
る。我々が日常で体験する風景や風土といった、自然環境と人間活動とにまた
がる事柄なども地理学の対象になる。この授業ではこうした自然環境と人間活
動の両者を扱う地理学の中で、自然環境と人間活動の両面を見る必要があるも
のとして自然災害・環境問題を中心にあつかう。また、開発が進んだ都市部で
起こりうる災害にも言及することで、自然災害と人間活動との関わりについて
も見ていく。
新聞、雑誌、テレビなどのメディアからもたらされる内外のニュースを素材
に、世界と日本の潮流を学ぶ。今日起きた、届いたニュースは、過去のどんな
出来事と関係し、また未来へはどうかかわっていくのだろうか。人、モノ、カ
ネ、情報が世界を飛び回っている。地球のグローバル化は際限ない。経済開
発、エネルギー問題、環境問題、人口爆発、テロリズム…。宇宙船—地球号は
問題山積である。国と国が、民族と民族が、角を突き合わせ、いがみ合ってい
る時間はない。
15
学
知
現代福祉の基礎
社会福祉を学ぶ入り口であり、福祉だけにこだわらず、広く社会全体に目を
向け、福祉に関連した問題なども取り上げる。勉強に取り組む姿勢として、単
に教科書的な理解から自ら興味ある課題(テーマ)を見つけ、勉学に取り組む
姿勢を持ってもらいたい。つまり、学び、考え、深く問題を掘り下げるという
意識を持ってほしい。そのうえで、福祉と係る経済、社会生活、人口問題、さ
まざまな福祉計画の存在を理解し、その関係性を深めることを目標とします。
法の基礎
非行を犯した少年のいる家庭・児童虐待がある家庭・家庭内暴力がある家
庭・老親介護中の家庭・先天性障害を持つ障害児のいる家庭や夫婦はどのよう
して成り立ち、いまを過ごしているのだろうか?家庭環境や夫婦関係が良好な
らば何の問題もない。しかし、いったん壊れると今まで隠れていた問題が一挙
に噴出し、その解決を迫る。家族は、どのようにして成り立ち、終わるのか、
について家族に関する法(家族法)と少年非行についての法(少年法)や児童
福祉法を説明する。
政治学の基礎
東日本大震災と福島原発事故は日本の政治・経済・社会・文化などあらゆる
面において大変換を迫る契機となってしまった。世界的規模で拡大するグロー
バル化の波は主として米国主導でなされているが、そのような状況の中、日本
は「原発問題」、「TPP]問題、国家財政破たんを迎えようとしており、その中
での「増税問題」など極めて深刻な課題を抱えている。こうした転換期におけ
る日本の諸問題を分析解明して行きたい。
Ⅱ
群
経済学の基礎
本講義では日本経済で何が起きているのか、その原因は何なのかを概観する
とともに、経済学の基礎理論を解説する。また、医療や福祉も経済と密接に関
係しているため、経済学の視点から医療や福祉についても検討する。
なお、本講義では、より理解を深めるためにそれぞれの課題に対応する図表
(統計データ)を数多く提示する。また、必要に応じて関連資料を配布する。
視聴覚教材の使用も検討している。
社会学の基礎
この科目は、社会学的な発想をもとに現代社会に疑問を持ちその疑問を解消
する過程のなかで理解を深めていこうとする学生向けの「入門編」に位置す
る。授業では誕生から死に至るまで、ひとの一生に起こる身近で切実なテーマ
を通して社会学を学ぶ。授業では人間の生命や生涯を、具体的な事例を通して
社会関係・社会構造・時代背景のなかで考える。そのため、受講に際してはふ
だんから時事問題に関心をもって授業に臨んでほしい。
歴史学の基礎
近年、「中央」から見る歴史に対して、北日本や東北日本、さらには琉球・
沖縄という「地域」から日本の歴史を考えようとする視点が主張されている。
また、開発にともなう考古学的な成果ばかりか、今まで軽んじられてきた地名
の由来や伝承などを、歴史学を作り上げていくための歴史資料として活用する
ことも行われるようになってきた。こうしたさまざまな歴史資料から、東北を
中心とする歴史の一齣を学び、歴史学の基礎について考察していく。
教育学の基礎
今日の教育問題を解決するために、まず、教育あるいは人間形成とは何か、
ということについて改めて問い直さなければならない。なぜ、人間にとって教
育が必要なのか、人間にとって教育とはいったい何か、その問いに対する何ら
かの解答は、教育の実践を根本において強く支えてくれるだろう。本講義で
は、教育を成立させている諸要因と、その根底にあって、教育活動を支え、動
かしている本質を追求し、これからの教育のあり方を考察する。
情報処理論
情報処理実習
パソコン利用の基本的な操作技術とその知識は、インターネットを通じた調
べものや、ワープロソフトを利用したレポートの作成、簡単なデータの分析処
理、必要に応じたメールのやりとりなど、今や学生にとって必要不可欠であ
る。具体的には、パソコンの利用を念頭におきながら、本体・周辺機器・基本
ソフト・アプリケーションソフト及びメールやインターネット等に関する理解
を深める。なお、個人情報の取り扱い方についてもその基礎的事項の理解を深
めてもらう。
初心者を対象に、コンピュータ入門の講義と実習を行い「使える」ことを目
指す。具体的には、①コンピュータを扱う上で基礎となるWindowsの操作方法
(文書の作成と保存、基本的機能の使い方)を習得する。②電子メールの使い
方を習得する。③文章の作成・編集、表計算とグラフ作成、パワーポイントの
作成・編集等の基本的操作を習得する。④コンピュータを使用する上でのマ
ナーやモラル、個人情報の扱い方の留意点を理解すること等を目標とする。
情報処理応用実習
本実習では、情報処理論や情報処理実習で学んだ内容を発展していく。実習
を通し、より高度な情報の活用術の習得と、コンピュータ利用のスキルアップ
を目的とする。具体的には、ホームページ作成の基本となるHTMLタグ、スタイ
ルシートの学習、更に動きをつけるjavascriptへと進めていく。この授業は、
基本的には、デザイン学習という面ではなく、ホームページの作り方を実践的
な課題(読み安さ、見やすさ、伝わりやすさ)と取り組み、その技術を身につ
けながら学習を進めていく。
キャリアデザインⅠ
1年生を対象とした講座である。まず目的としたいのは、受講生自らが、自
分の未来ならびに、やるべきこと、やりたいこと、目標としたいこと認識して
もらうことである。具体的には、自身の基礎的資質・能力を活用し、円滑に
ワークシートを使用したワークショップを通して、自己の特性、価値観を知
り、それを仲間と共有し自己肯定観を育てる。またどんな人生、職業を選ぶ
か、具体的なキャリアプランを作成し、目的意識を持って大学生活を送る意識
付けをする。
16
キャリアデザインⅡ
(概要)広く浅く産業社会を知ると同時に、そこで生きて働く自分の将来を
見据え、さまざまな職業、職種、それらの活躍の場である「業界」や実践の場
である「組織(企業、行政、病院、福祉施設、学校、NPO、その他)」の基本
的知識の修得と動向および現状を理解させる。座学+ワークディスカッション
形式で行う。 本講義においては、『社会理解』を目指した講座である。基本
は「広く業界を知る」ことを目指すことを目的している。
(オムニバス方式/全15回)
(57 金政信/4回)
大学生としての力をつける—学士力・社会人力・就職力
(61 園田洋一/2回)
職業世界への出発に向けて」「業界・企業研究のスタートと基礎知識」
(193 松本秀一/2回)
業界・企業研究①「業界・企業の現状と動向を知ろう」+ワークディスカッ
ション
オムニバス方式
(136 紺野啓二/1回)
業界・企業研究②「経済ニュースと経営データを読む」+ワークディスカッ
ション
(91 工藤健一/4回)
医療・看護分野、福祉・介護分野、ワークディスカッション (広くケア
ワークの仕事を考える)
(145 佐藤勘三郎/1回)
「ホテルマネジメントの現場から学ぶ働くこと」①ワークディスカッション
(広くツーリズムの仕事を
考える)
(177 中川亮介/1回)
「ホテルマネジメントの現場から学ぶ働くこと」②ワークディスカッション
(広くツーリズムの仕事を考える)
(概要)私たちの周りには数多くの商品やサービスが存在し、使用や消費に
供されている。これらの生産財はいったい誰がつくっているのか、また誰が提
供しているのか、そしてそれはいかなる方法で提供されているのか、すなわち
どんな業界があり、会社があるのか、いま一度経済と産業および企業等の実態
について理解や分析をする必要がある。自己の将来・キャリアを主として企業
で形成したいという学生にとって、実践ワークを通じてこれらの理解を深めた
いと考える。企業で頑張りたいと思う学生向けの講座である。
(オムニバス方式/全15回)
キャリアデザインⅢ
Ⅰ
群
インターンシップⅠ
インターンシップⅡ
実
践
Study Abroad A(アジア)
(49 江尻行男/2回)
オムニバス方式
『企業理解』にターゲットを絞ったカリキュラムになることを前提にして
『産業社会の理解と業界理解、そしてそこで働くこと、生きること』を目指す
ことのガイダンスを行う。そして、最後のまとめを行う。
(91 工藤健一/5回)
企業における営業の内容と特徴、そしてそこに求められる人材について検討
する。
(129 菅野健朗/8回)
営業の実践を行う。具体的には「あいさつ」「話す、聞く」「情報収集」
「スケジュール管理」「信頼関係の構築」「接客マナー」などである。
実際に夏休み期間中の1週間〜1年、企業や行政機関および地域等で研修を
行う。
本講座受講希望者は、履修登録前にガイダンスや面接を行い、履修確定以降
は、事前指導、研修、事後指導(報告書の作成、報告会の開催など)を行う。
したがって、本講座は単位取得を第一目的とするのではなく、自己のキャリア
アップを望む者を歓迎する。社会あるいは職場での経験は必ず将来の就職や人
生(社会人・職業人)に役立つであろう。
受入先が決定したら担当教員の指導を受けることになる(長期インターン
シップおよびベトナムでのインターンシップに参加する学生も含む)。
実際に夏休み期間中の1週間〜1年、企業や行政機関および地域等で研修を
行う。
インターンシップⅠの延長線上にある講義であるがゆえに、Ⅰ、Ⅱと連続し
て受講することが望ましい。しかしながら、インターンシップⅠを受講してい
ない学生でも、将来の職業選択を強く意識した上で、自主開拓型や公募制等の
フリーインターンシップ、長期や海外でのインターンシップに挑戦する意欲を
もつ学生を求める。
なお、大学仲介型に限らず、自主開拓型、公募制等のフリーインターンシッ
プも、通常の講義スケジュールでⅠ同様の指導を受けることが望ましい。
「韓国研修交流プログラム」は、現代の目まぐるしい社会情勢や国際秩序の
変化に対応する新たな取組みとして、グローバル人材の育成をめざし、地理
的・政治経済的に近距離に位置するアジア諸国に対する理解を深めることを目
的とする。研修内容は、①文化や言語(韓国語)、生活習慣、歴史、地理など
を含む事前学習、②国際交流、異文化体験、各種施設訪問などを含む現地学
習、③振り返り、報告書作成、国際交流の維持・発展などを含む事後学習で構
成される。
知
17
実
践
知
Study Abroad B(北米)
「ワシントン大学4週間夏期留学」は、アメリカ合衆国シアトルのワシント
ン大学の夏期講座に参加し、現地の学生や世界各地から来ている留学生と共
に、英語を用いて専門科目を学び、異なる言語や人種の中で活動するための適
応力を身に付けることを目的とする。選考基準を満たす者(日本出発前に
TOEFLiBT61点、PBT500点以上を取得した者)には渡航費及び宿泊費が奨学金と
して支給され、授業料も成績に応じて帰国後返還される。奨学金は事前研修に
参加した者のみが対象となる。事前研修は2ヶ月にわたり、選択したコースに
関する研究と発表をほぼ毎日英語で行う。
「シドニー大学3週間英語研修」は60時間にわたる英語研修、現地の他の留
学生や日本語学科の学生との交流、社会福祉プロジェクト、ホームステイ、文
化施設・歴史的建造物の訪問、大自然に触れるなど、さまざまな体験を通して
異文化への理解を深め、実践的な語学力を高めることを目的とする。福祉プロ
ジェクトは、現地の施設訪問と聞き取り調査をもとに、グループワークによる
Study Abroad C(オセアニア)
レポート作成と英語でのプレゼンテーションを行う。事前研修では、福祉プロ
ジェクトの計画やシドニーの地理・歴史・自然・観光についての調査を行い、
英語でプレゼンテーションをする。事後研修ではグループで研修を振り返り、
報告書を作成する。
「イギリスレディング大学2週間英語研修プログラム」は約36時間の英語
研修や現地の学生との交流、学生の専門性を生かした地域の幼稚園や小学校の
見学、ホームステイ、文化施設やナショナルトラストに管理されたランドス
ケープに直接触れるなど、さまざまな体験を通して、実践的な語学力を高め、
Study Abroad D(ヨーロッパ) 今や多民族社会である現在イギリスの文化と社会の一端に触れる。学校訪問で
は児童の前で簡単な実技を行う。事前に英語の予備学習、学校訪問の準備、イ
ギリスの地理・歴史・文化・観光などについて事前調査を行い、自ら研修の目
標を立て、英語でプレゼンテーションを行う。事後研修では、グループで研修
を振り返り、プログラムのまとめとなる報告書を作成する。
「ロシア2週間言語・文化交流研修(クラスノヤルスク教育大学サマースクー
ル)」は21世紀の新しい時代にふさわしい日本とロシアの両国関係を築くべ
く、若者の交流と相互の理解を目的とするロシア研修プログラムである。仙台
は、林子平、若宮丸の漂流など歴史的にロシアとの関係が深く、この研修が学
生のグローバルな視点を育み、北東アジアでの新しい国際交流の一歩となるこ
Study Abroad E(その他の地 とを目指す。
事前研修では、ロシアについての講義、簡単なロシア語会話、学生によるプレ
域)
ゼンテーション・ディスカッション等を実施する。現地では①日本語専攻のロ
シア人学生との双方の文化についてのプレゼンテーション、②ロシア文化の講
義、③ロシア語会話初歩、④ホームステイ、⑤市内と周辺のエクスカーショ
ン、⑥地域の学校や高齢者施設の訪問などを計画している。事後研修は、研修
を振り返り、報告書を作成する。
リスクと社会
高度なテクノロジー社会の行く末を診断したU.ベックの「危険社会/Risk
Society」とは、どんな社会か。リスクをポジティブに再構成したA.ギデンズ
の「社会的投資国家」とは、どんな国家か。本講義では、このようなリスク論
における基本的な問いについて応答していく。また、リスクに近似する概念、
ハザード、危険、不確実性、危機、クライシス、ペリル等について整理し、リ
スクという窓から現代社会は、どのように写っているのかを考えたい。多様な
リスクの社会的現象として、テロ、遺伝子操作、新種ウィルス、原子力、グ
ローバリズム、社会的排除などをトピックスにしながら、現代社会とリスクへ
の洞察を深めていく。
災害と社会
我々人類は、これまで幾多の災害に見舞われながらもその艱難辛苦を乗り越
えてきている。それは、人と人との繋がりの中で先人たちが智慧を絞り、災害
に強い社会を繰り返し作り上げてきた歴史でもある。
その先人の智慧を学びながら現代における我々の文化や考え方をふり返り、
東日本大震災からの復興に繋がる智慧はもとより、今後の災害に対する備えに
ついて考えようとするものである。
情報と社会
コミュニケーション教育の現場では、ことばの理解、表現能力に重点が置か
れるが、情報や社会を理解することが、その能力を支える必須の用件であるの
は言をまたない。過去や現代の社会を知り、社会と連帯するための行動科学、
そしてそれらと情報の関係について考察する。基本は、自分で考え、自分の意
思で行動すること。なお、講義においては、個人の発表をする機会を多くする
ため、積極的に講義に参加することが求められる。
講義の枠組みは、主に
ボランティア論
Ⅱ
群
福祉ボランティア活動Ⅰ
(地域貢献活動を含む)
①市民の生活や地域社会において発生する生活問題
②ボランティアという市民が行う行為を理解し、行為によって形成される諸関係
③自助、共助、公助における諸関係を踏まえ、地域社会の在り方、市民の行動等
に関して理解するよう構成する。その上で、現代社会、特に震災後の日本社会
にとってボランティアとはどういう位置づけ、どういう価値を含んだ行為にな
るのかについて考えていく。
ボランティア活動の意義や社会的役割などの基礎知識を学び、実践を前提と
した活動参加を準備を行う。ボランティア活動のリスクなどについても学び、
事前ではなく専門職として関わることを前提とした学びの視点などを学び、実
践活動を通じたスキルや知識の獲得を目指す。講義の受講とともに、ボラン
ティア活動の参加によって評価していく。Ⅰを通じて、社会的な活動を通して
社会に貢献することが実感できることを目標ととしている。
18
福祉ボランティア活動Ⅱ
(地域貢献活動を含む)
福祉ボランティア活動Ⅲ
(地域貢献活動を含む)
福祉ボランティア活動Ⅳ
(地域貢献活動を含む)
スポーツⅠ
Ⅰ
群 スポーツⅡ
本講座では、福祉ボランティア活動Ⅰ(地域貢献活動を含む)での成果を踏ま
えつつ、各種地域参加活動へ誘う動機づけを継続しておこなう。さらに、活動
に参加するための心構えを身につけることも目的としている。講座において
は、多くのゲストスピーカーにより、当事者やサービス提供側の状況を理解し
つつ、実践することを心がけることが重要である。Ⅱでは、さまざまな活動を
通じて自己、他者、社会を知ることができ、理論と実践的経験から得られる知
識の統合を図ることができることを目標としている。
本講座においては、講義と実践との組み合わせによって構成されている。福
祉ボランティア活動Ⅰ及びⅡ(地域貢献活動を含む)において得た能力や技能を
より高めるために、記録を付け活動を考察・省察するというサイクルを繰り返
していくとともに、他者との関係性についてより深く学んでいく。Ⅲにおいて
は、多様な他者とのコミュニケーションにより共感性・協調性を育むことがで
きるようになることを目標としている。
本講座は、福祉ボランティア活動Ⅰ~Ⅲ(地域貢献活動を含む)の集大成と
して位置づけられる。これまで、福祉分野を中心として活動してきた者は、地
域貢献活動へ視野を広げることが望ましいが、実践を通じて、創造力や企画
力・実践力を高めることができる納涼の修得が本講座の目標ともいえる。ま
た、Ⅰ~Ⅳの全体の学びから、現状から主体的に問題・課題を発見でき、それ
に対して複数の対応策を自ら導き出し実践できる積極性を体現できることが重
要といえる。
日常生活習慣病や肥満を含めた現代病の原因の一つに、「運動不足」があげ
られる。健やかな心を培うには、健康な体づくりからを基本理念に、心と体の
健康を保つための基本的な理論を知るとともに、さまざまな運動にチャレンジ
する。体を動かすことにより、健康な体だけでなく健康な心をつくるというこ
とを実体験することによって、有意義な日常生活や勉学に励むことのできる基
本を養う。受講希望者は、興味のある種目から選び、登録することが必要とな
る。
基礎体力を養い、受講生が選択した各競技の基本的な理論と体力を養成す
る。運動の基本となる「歩く」「走る」「投げる」「跳ぶ」といった動きを、
運動力学から多面的に捉え実体験し、人間が行う動作と体と仕組みについて合
理的な対応関係があることを理解する。さらに、将来活躍する教育、福祉、医
療などのさまざまな現場における支援対象者の運動時の心拍数測定や危機管理
への配慮等を概説することにより、専門領域(子ども、中高年者、障害者等)
に生かせる実技修得を目指す。
スポーツⅢ
受講生が選択した各種競技を実践しその技術的な向上を目指すだけではな
く、身体運動に関する科学的理論と目的に応じたスポーツ実践の方法について
理解し、スポーツ実践のために必要な種々の体力要素およびスポーツバイオメ
カニクスについて学ぶことに主眼を置く。これらの学びは、これからの各自が
日常生活を送る上ではもちろんのこと、教育、福祉、医療といった各種の対人
宣言場の実践を有意義なものとすると考える。
健康科学
近年の社会環境の変化は、食習慣、運動習慣、睡眠習慣など健康を左右する
生活習慣にも直接的・間接的な影響を与えている。したがって、こうした現況
を生理学、生物学、栄養学といった諸科学の視点から踏まえた健康、健康を維
持する方法に関する知識を有することが大切である。本講義では、学生本人お
よびその家族等にも有用な健康知識の理論と実践について学習するとともに、
現代日本のさまざまな健康事情についても紹介する。
食と生活
望ましい食生活が、生活習慣病予防、心身の健康保持・増進、生活のQOLの
向上にどのように役立つかを考える授業を行う。授業は小児期から高齢期まで
のライフステージを通して実生活に役立つような基礎的知識が習得されるよう
に進められる。食生活指針や食育基本法を基盤にしつつ、応用力が身につくよ
うに展開する。そして、青年期の食生活の課題や食の社会的問題を探りなが
ら、望ましい食生活のあり方について理解を深め、自己の健全な食生活実践能
力を培う。
生涯スポーツ論
今日、スポーツは世界で最もポピュラーな文化である。身近になったスポー
ツを誰もが生涯にわたって楽しむことが生涯スポーツの課題である。この授業
では、生涯スポーツの歴史的・社会的理解と現状分析をふまえて、生涯スポー
ツの理念と振興のための諸課題について講義を行う。テキストを読むだけでな
く、あわせて内容に関連した映像を使用し、スポーツを楽しむことが人間の一
生にどんな意味があるのかを考えていく材料にしたい。
健
康
知
Ⅱ
群 レクリェーション論
スポーツ社会学
レクリエーション活動は、幼児から高齢者にいたるまで、さまざまの人々に
多様なレクリエーション活動に参加することを通して、各自の暮らしを豊かに
する楽しみあるいは人生の生き甲斐を感じる機会を提供する働きかけのことで
ある。
隔年
レクリエーション支援方法の幅広さ、対象者の主体性を尊重した姿勢、対象
者の能力に合わせてきめ細かい支援のバリエーションなど、レクリエーション
支援の概要を理解する。
日常生活で身近な、サッカーや野球、バスケットボールといった身近なス
ポーツ現象や話題をトピックとして紹介しながら、これらトピック間に共通す
る特徴あるいは個々のスポーツに独自な特徴から、スポーツの多様性の現状と
スポーツの文化的な意義を概説する。その上で、日本とアジア、ヨーロッパ、
アメリカ等の諸外国のスポーツ政策やスポーツに対する価値意識を比較検討し
ながら、日本人のスポーツ文化に対する価値意識の特徴について考える。
19
スポーツの心理学
スポーツ医学
日本国憲法
教育学概論A
「根性」って何だろう? 大事な試合になればなるほど緊張するのはどうし
て? 良い指導者ってどんな人? 本番で100%以上のの力を発揮するには
どのような練習をすればいいの? 本番前に集中力を高めるにはどうすればい
いの? など、スポーツ場面で感じる疑問を心理学として考えていく。また、
スポーツに関する諸事象について心理学的に分析し、スポーツの技術と競技力
向上に必要な心理学的要素を理解する。
スポーツ活動場面における怪我やアクシデントへの対応、またそれらを防止
するための安全管理について医学的側面より概説。広範囲におけるスポーツの
概念を把握し、アスリートレベルから一般健康づくり、リハビリテーションを
目的とした際のスポーツ傷害への基礎的理解を深める。さらに、日常的に用い
る生理学や解剖学を無理なく学び、アスリートのトレーニング方法やパフォー
マンス向上について、そして事故防止(怪我防止)についての知識と見識を深
める。
国会(両院制 国民代表の概念 国権の最高機関 法律の概念 立法の委任の限界
外交作用と国会)、内閣(国政調査権の意義と限界 議員内閣制の意義 行政権
の概念 内閣総理大臣の地位)、裁判所(司法権の概念 裁判員制度)、選挙制
度改革、財政、地方自治、憲法改正等を中心に国家の基本的な枠組みについて
講義する。特に最高裁判所の判例を使い、具体的に現代の統治体制の解説や問
題点の解説を行う。こうしたことを通して、国家の統治機構について理解する
ことが目標となる。
「教育職員免許法施行規則」の指定する「教育の理念並びに教育に関する歴史
及び思想」を扱う。教育の理論・歴史・思想についての基本的な知識を把握し
ながら、教育とは何かという問題について多面的に理解する。そのために、
1.教育についての関心を深め、今後の学修のための基礎理論の習得を目標と
する。2.教育の意義、教育の目的、教育の理念について習得する。3.教育
の理念や教育に関する歴史および教育思想に関わる内容について習得する。
4.生涯学習社会における教育の現状と課題について認識を深める、という4
つのステップで授業を構成していく。
教育学概論B
教育社会学は、子ども・学校・教師・学力など教育に関わるあらゆるものを、
社会的な側面から考察する。教育は、児童・生徒や教師など個人的な活動によ
り営まれている。しかしそれら個々の営みは、教育という名の下にまとまり、
社会に大きな影響を及ぼし、また社会から影響を受けるものである。本講義で
は社会化、家庭教育、教育制度、教室経営、社会階層、就職と学歴、教師の問
題などを取り上げ、教育の諸側面を社会学がどのように考えてきたのかと、社
会学的な教育のとらえ方について考えていく。
教育社会学概論A
今日のさまざまな教育問題が社会問題となっていることからもわかるように、
教育は優れて社会的な現象である。それゆえ教育は社会との関わりを構造的に
把握し、その本質に迫る必要がある。本講では、教育の社会的性格に注目して
広い視野から捉える枠組みを検討し、社会的不平等と教育との関連について考
えていく。次に、文教政策の変遷を追いながら、経済発展と教育について捉え
直し、今日の社会発展に果たしている役割を考察する。そして、学校が本来の
役割以外に内包している社会的機能や学校文化について、多面的にみていくこ
とにする。
教育社会学概論B
教育社会学は、子ども・学校・教師・学力など教育に関わるあらゆるものを、
社会的な側面から考察する。教育は、児童・生徒や教師など個人的な活動によ
り営まれている。しかしそれら個々の営みは、教育という名の下にまとまり、
社会に大きな影響を及ぼし、また社会から影響を受けるものである。本講義で
は社会化、家庭教育、教育制度、教室経営、社会階層、就職と学歴、教師の問
題などを取り上げ、教育の諸側面を社会学がどのように考えてきたのかと、社
会学的な教育のとらえ方について考えていく。
教育社会学各論
子どもの生活に着目し、今、日本の子どもたちをめぐって何が起きているのか
を考える。具体的には、まず家族の変化と家庭教育・しつけについて、現状と
問題点、課題解決に向けた取り組みをみていく。また、子どもの成長・発達に
とって大きな意味を持つとして今日見直されている遊びを取り上げ、その重要
性・現状・対応策について、幅広く検討する。さらに、現代の青年を取り巻く
社会的環境と若者文化の特徴について考察し、そこに教育がどう関わっている
のかを考えていく。
家族社会学
人間は他者とさまざまな関係を結ぶことを通して、自分の生活を維持してい
く。その関係のなかでも中心的な役割を果たすのが、家族である。では家族と
はどのような集団なのだろうか。また、家族とはどのような機能をもっている
のだろうか。現代日本の家族形成のあり方がどのように変化しているのか、社
会統計、社会調査のデータをもとにしながら家族を、そして家族を取り巻く社
会の変化の要因を探る。具体的には家族に関する社会統計、社会調査のデータ
を客観的に把握し、分析する力を身につける。
生涯学習概論
前期は、現代社会の変化と学習について人間のライフスパンという視点から考
えていく。そして生涯教育とは何かについてしっかり学び、今日の生涯学習の
特徴はどこにあるのか、大人の学び・子どもの学びをどう考えるのかについ
て、現状を踏まえて捉え直していく。後期は、学習を保障する制度・法体系・
施設・職員・方法などについて具体的な例を紹介しながら進め、生涯学習とい
う言葉の意味の本質的な理解を深める。さらには海外の動向についても若干触
れ、日本との異同について考察する。
20
社会福祉原論(職業指導を
含む)
児童・家庭福祉論
生涯発達心理学概論
生涯発達心理学各論
専
門
基
礎
科
目
教育心理学概論A
教育心理学概論B
教育心理学各論
社会福祉に関わる全般的な基礎知識の学習と、社会福祉観の変遷とその背景に
ついての理解を目的とします。高齢社会の到来とともに、“福祉””社会福
祉”という言葉は広く使われはじめ、障害者の自立など問題が社会化する中で
言葉の意味も変遷し、その本質の学問的理解は曖昧と思われます。社会福祉学
を人間と社会を対象とする研究分野と措定し、社会福祉実践における述語・用
語を丁寧に吟味しながら多角的に考察し、各自が将来の職業を選択する価値あ
るいは視点をます。
本科目は児童福祉の理念・方法等について、法制度及び実際の両面から講義
するものである。児童福祉や家庭支援のあり方は時代の変遷と共に変容し今日
に至っているが、講義を通してこれまでの歩みと現在を学び、これからあるべ
き姿を考究する素地の学びを図る。前期では児童・家庭福祉の理念・歴史、法
制度等を概観することにより児童・家庭福祉の基本的枠組みを理解する。後期
では児童・家庭福祉施策の実施主体の役割と機能、関連機関との連携につい
て、学び、実践活動がどのように展開されるか理解を深める。
生涯発達心理学は、人間の一生ということを視野に入れて、その変化を理解
しようという分野である。したがって、「生涯発達」という視点から「発達と
はどういうことか」について基本的な理解を図ることが大きな目標となる。ま
た、発達は積み重ねであるということを基本において、発達のそれぞれの段階
における「発達課題」を理解し、発達課題をうまく解決した場合の発達と層で
ない場合の発達を比較検討することによって、積み重ねの意味についての理解
を促進することが目標である。
前期の「生涯発達心理学」の講義を踏まえて、胎児期から青年期にかけての
発達の具体相について基本的な理解を図る。受講生自身が発達の途上にあるこ
とを利用して、「自らの経験としての発達」についての認識を土台にして、そ
れを一般化しながら発達を理解することを目標とする。発達心理学は、将来子
どもを相手に仕事をしたいという希望を持っている学生にとっては、その基礎
となるはずの分野である。したがって、児童臨床を目指す学生はもとより、障
害児教育等、教育(保育)に携わろうとする学生の積極的な取り組みを望む。
本講義では、児童・生徒(障害のある児童及び生徒も含む)の心身の発達過
程や学習過程において生じる諸問題について、教育心理学の立場から焦点を当
てながら解説を行う。授業実践例など具体的かつ豊富な事実に基づく教育心理
学的な知見を、個別的にではなく、相互関係や背景にある考え方も含めて紹介
する。それによって、各自が持つ“教育観”の吟味をしてもらい、教育に関す
る諸問題に対して的確な考えや視座をもってもらい、「子どもの味方になる」
という意味を自分なりに考えてもらうことがねらいである。
まず有意味学習に当てはまる理論は通常流布している学習理論と大きく異なる
ことを提示し、理解や応用のメカニズムをふまえ、知識の質を検討する。また
発達の諸理論を紹介しながら特別支援教育についてはヴィゴツキー学派的観点
からの知見を提供する。グループ学習などによって不明確な点を明らかにする
ようにつとめる。したがって、この授業の到達目標は、教育心理学的な用語を
用いて以下のことが説明できることにある。(1)有意味学習と機械的暗記学
習の区別と有意味学習の優位性。(2)理解の構造と応用のメカニズム。
(3)教育における知識及びその質の意義。(4)発達理論と各種発達障害及
び発達促進の要因。(5)社会的文脈における障害。迂回発達を軸にした特別
支援教育の再認識。
人間どうしの教育的なかかわりは学校の中だけにあるのではない。本講義で
は、さまざまな場面にある教育的なかかわりの過程の中には、かかわる相手が
日常生活から自成的に学んだ「土着の(生活に根付いた)知識」を「科学的な
知識」へと組みかえることを促すことによる対人支援の過程がかならず含まれ
るという視点をまず共有したい。そのために、自らが「土着の知識」を持ち、
意識・無意識にかかわらず使ってさまざまな問題解決をしていることに気づ
き、「科学的な知識」へと組みかえることの楽しさ、嬉しさ、そして難しさを
体感してもらう。その上で、教授学習心理学におけるこれまでの知見と照らし
合わせながら、学習支援の「本質」である「学習者(子ども)の味方になる」
ということの意味を探っていく。
教職論A
教職を目指すという意識を高く持ち、将来児童たちの前に自信を持って立て
るよう自分なりの考えをしっかりと語ることができるように進めていきたい。
本講義の具体的な内容は次の5つにある。
1 教職の意義
2 教職制度と教職員の資質・能力・適性について
3 教職員の服務規程と身分保障について
4 教職員の職務内容について
5 教職員、最近の学校の動向について
教職論B
教職を目指すという意識を高く持ち、将来生徒たちの前に自信を持って立ち、
どうして人間だけが学校というシステムの中で教育を受けることが必要なのか
について、自分なりの考えをしっかりと語ることができるように進めていきた
い。そのために、教職の意義、教職員の歴史、教職制度と教職員の資質・適
性、教職員の服務規程と身分保障、学校教育の展開と教職員の服務内容、教職
員、学校をめぐる最近の動向を踏まえ、自分の目指す教師像を語ることができ
ることを目指す。
21
教育法規の研究
学校教育関係の変容が激しい今日、教育基本法はじめ学校教育法等や関連諸
法規の把握、中央教育審議会答申等、それらの内容やその意味について、相互
に関連づけてわかりやすく学んでいく。さらに法制化における意義や課題につ
いて多角的にとらえ、教育の果たす役割と法との関係を学ぶとともに、学校の
職務と法との関連やその関連の中にある現代教育における問題点について、具
体的な事例を通して分かりやすく説明する。
教育史
教育には歴史的背景がある。その十分な理解なくして、今日の教育問題の所
在を的確に認識することはできない。教育の歴史を西洋と日本という二つの視
点から、それぞれ概観する。教育について、深く専門的に学ぶのに必要な、教
育に関する歴史的考え方の基礎を身につける。そのためには、まず教育の歴史
への興味・関心を深め、教育史における主な事柄や思想について理解を深め、
さらに教育史上のさまざまな事柄や理論・思想を現在の教育的事実や問題に関
連づけて考察していきたい。
保育原理
保育の意義、保育の内容と方法、保育の制度などについて基本的理解を図
り、保育の現状と課題について考察する。そのためには、1.保育所保育指針
および幼稚園教育要領に記されている文言をインプットし、文字でアウトプッ
トできる。2.保育の内容と方法の基本について理解し、関連文献を読むよう
になる。3.保育の実践に興味を持ち、自発的に保育現場に出向くようになる
ということを授業の目標とする。
保育者論
保育の先達から保育者の普遍的な役割と倫理などについて学び、その上で保
育者の専門性とは何かについて理解しその内容や意義について考察する。ま
た、保育における省察・対話・協働等といった専門性を高める具体的な過程と
その意義、さらに保育者の役割等について学び、専門職としての保育者の成長
にするには、具体的にどのようなことを考えられるようになり、どのように行
動できるようになることなのかついて自分なりの考えを持ち行動できるように
したい。
教育実践活動Ⅰ
テーマ「学校を知る」
幼稚園から高等学校教諭までの教員免許取得に向けて、幼稚園や各種学校の教
育現場を体験することを通して、幼稚園教育や各種学校教育等についての理解
を深めてもらう。幼児・児童・生徒の学校生活の様子を実際に観察・体験し、
幼稚園・各種学校現場や幼児・児童・生徒等に対する理解の一助とする。体験
するための心得等を知ることで、教育現場の現状に対する認識を深め、幼児・
児童・生徒とのふれあいを充実させる目的も持つ。(幼・小クラス、中・高、
特支クラスに分けて実施)
教育実践活動Ⅱ
テーマ「児童生徒との関わり」
幼児・児童・生徒との触れ合いや授業参観、指導補助、各種行事の補助などを
通して、幼稚園や各種学校現場の現在の状況を体験的に理解することを目的に
する。教育実習にいく前に「幼稚園あるいは学校とはどんな組織なのか」と
いった枠組みを形成してもらうためのいわゆる前提的な講座に位置づけられて
おり、教員を目指している学生にとって、貴重な体験となる。(幼・小クラ
ス、中・高、特支クラスに分けて実施)
教育実践活動Ⅲ
テーマ「課題を持って参加しよう」
幼稚園教諭から高等学校教諭まで、教育者を目指す学生が、教育現状の参
観、保育・学習・指導補助などを通して、生活指導上の課題、地域と教育現場
の関わりなど課題を持って参加することで、目指す教諭の学校現場への事前体
験となることを目的としている。これまでの実践活動の発展として自分なりの
課題を見つけ問題意識を持って意欲的に活動することを目指したい。(幼・小
クラス、中・高、特支クラスに分けて実施)
教育実践活動Ⅳ
テーマ「課題の検証を目指して参加しよう」
幼稚園教諭から各種学校教員を目指す学生の現場体験内容の質の充実を図
る。そのためには、教育現場で生じるさまざまな問題点について、自分なりの
視点からその現状、解決策などについて、幼児・児童・生徒といった学習者の
視点やきょういくしゃという教える立場の視点、さらには地域の中の幼稚園・
学校といった多角的な視点から、自らの課題の検証を目指して、授業参観、指
導補助、生徒指導上の課題、地域と学校の関わりなど課題を持って参加した
い。それが目指す幼稚園・学校現場への事前体験という意義となると考える。
(幼・小クラス、中・高、特支クラスに分けて実施)
本科目は、ソーシャルワークの体系から、保育者に必要な基礎的知識・技法
の習得と、子ども家庭福祉の現場および保育者による子育て支援・保護者支援
リエゾンゼミⅡ(福祉実践演 の実際的理解を図り、それらの学びを通して保育者にとって必要な知識・技
習)
術・態度の育成を図るものである。
教員ごとに教育に関する基礎分野を研究テーマに据え、各学生が主体的に研究
に取り組む。この演習は、専門基礎演習に位置づけられているために、3年以
リエゾンゼミⅡ(専門基礎演 上の専門的な学びの基盤(汎用的スキル、担当教員の指導の元に各学生が選択
した領域の基本的内容の学び直し、等)形成に努めることに主眼を置く。年度
習)
末に次年度の演習登録を受け付けるので、事前に興味のあるテーマをもつ教員
を選んでおくことが肝要である。
各教員のそれぞれの専門領域において、所属学生が課題を設定し、主体的に解
決策を模索することを目的とする。その際、本学科学生の多くは、学校教育を
リエゾンゼミⅢ(専門演習Ⅰ) 含む教育・保育現場で幼児・児童・生徒を対象とする職務に就くことが予想さ
れるため、こうした点を視野において学ぶことに努めたい。その際、<読む・
聴く・調べる・書く・発信する・共有する>力を養うことを重視したい。
22
リエゾンゼミⅢを前提に、教員の専門領域に関連して、所属学生が設定した
課題を研究するとともに解決策を提案できる力を養成したい。さらに、4年間
リエゾンゼミⅣ(専門演習Ⅱ) の集大成として学生自身が研究テーマを定め、卒業論文作成を支援する。
本演習では、各教員の社会教育、とくに考古・歴史・民俗・美術等のほか図
リエゾンゼミⅢ(社会教育演 書館学に関する専門領域について、所属学生が課題を模索し、研究する基礎を
培うことを目的とする。
習Ⅰ)
3年次演習を前提に、社会教育現場との関連を視野に加えつつ、前年度に
リエゾンゼミⅣ(社会教育演 培った専門分野に関する研究テーマを深化させ、それぞれの分野における実践
能力を高めることを目的とする。
習Ⅱ)
地域マネジメント論
地域マネジメントの中心問題に向き合うためには、時代変化の挑戦に遭遇しな
がら、従来の理論的・実践的限界をどのように乗り越える必要があるかを考察
することが出発点となる。そのための手掛りとして、ここでは「地域政策」を
事例にとり上げる。本講義では、「地域政策」の歴史を第2次大戦前から今日
まで辿り、また、欧米の場合と日本の場合を比較する。
少子・高齢化が進展する中、これまで地域を支えてきた公共投資も期待でき
なくなった今日、如何に地域を再生、活発化させることができるか、について
の議論が活発化しつつある。特に東北地方では絶対必要な議論にあろう。地域
の一次、二次そして三次産業をベースとして議論とともに、セーフネット系の
生活基盤の活性化も重要である。本講義では地域(東北)の活性化について、
如何なる問題があり、解決せねばならないのか、これを一つのマネジメントと
して議論を展開したいと考える。
(オムニバス方式/全15回)
専
門
基
幹
科
目
L
・
C
群
地域活性化マネジメント論
地域共創福祉論
地域共創実学教育Ⅰ
地域共創実学教育Ⅱ
(49 江尻行男/1回)
ガイダンスと講義、地域活性化と起業、まとめ
(102 阿部四郎/1回)
地域活性化とは
(51 岡正彦/2回)
仮設商店街からの復興を目指して ‐再生のまちづくり‐ および、まちづ
くり論について
オムニバス方式
(39 松林武/1回)
里山保全と地域活性化について
(149 芝修一/2回)
どうしたら地域は活性化していくのか ‐その知識と知恵‐について考える
(57 金政信/2回)
地域活性化と七ヶ宿町の取り組み、地域活性化と人材育成について
(140 堺 健/1回)
気仙沼 大島の震災復興について
(132 草間吉夫/1回)
地域活性化と行政の役割について
(5 岡田清一/1回)
地域の文化遺産と地域活性化について
(97 森明人/2回)
ボランティアセンター、 地域活性化と企業の社会貢献について
(137 金義信/1回)
「まごのてクラブ」の取り組みについて
本講座では、特に入門的に地域福祉を位置づけ、専門性にとらわれず多くの
学生に、そしてなにより地域貢献や地域活性化人材として起業や就職を目指す
学生を対象とする。本講座は、講義形式で実施するが、実施の中において地域
課題解決型学修(PBL)を取り入れて進めることとする。なお、本講座は、
「地域マネジメント論」との組み合わせの受講が効果的である。
地域共創とは『大学の持つ資源を活用して、地域のニーズに応え、地域の持
つ新たな価値を創造し、共に地域の再生・活性化をめざす』ことである。この
授業では、地域の再生・活性化に大学(学生、教職員)が関わることで、地域
社会に出てから役立つさまざまなことがらを実践的に学ぶことを目的とする。
原則としてⅠ~Ⅳを通して履修することが重要である。
豊かな自然の中で共同生活等を行いながら、地域の自然やそこで生活を営む
人との関わり、農林水産業等の地域産業との関わりを通して、地域社会のため
に主体的・意欲的に取り組むことのできる社会性を持った心身ともに健全な人
材を育成することを目的とする。「地域共創実学教育Ⅱ」では、各産業に従事
して研修を積み重ねつつ地域の自然や歴史についての見識を深め、地域住民と
十分なコミュニケーションが取れるようになることに重点を置く。すなわち、
Ⅰ及びⅡは基礎学修の段階に位置するものである。
23
地域共創実学教育Ⅲ
自治体・地域の企業や団体・本学等の産学官民連携による農林水産物の生
産・加工・流通・販売を一貫して行う取組みや、地域の企業・団体等の商品開
発・販売促進支援、自治体の地区毎のコミュニティーづくり支援等の実践的教
育プログラムである。Ⅲでは、Ⅰ及びⅡでの実践経験を踏まえ、指導を仰ぎな
がらも自ら工夫して、グローバルを含むさまざまな視点から地域の課題に挑戦
してゆく。すなわち、本講座は応用学修の段階に位置するものである。
地域共創実学教育Ⅳ
Ⅳでは、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲでの実践経験を踏まえ、地域のニーズに応え、地域の持
つ新たな価値を創造し、共に地域の再生・活性化をめざすことができる人材に
到達することが望ましい。すなわち、より具体的にいえば、本講座修了時に
は、地域活性化のリーダーとして産学官民のネットワークづくりや地域特産の
開発、企業誘致、移住者増等のさまざまな地域活性化の実践を担うことが期待
されるのである。その意味において、本講座は統合的創造的学修の段階に位置
づけられるものである。
卒業論文
これまでの学び(学部)を学術的視点・態度を下に、各自研究テーマに沿って
データ収集・分析を行い、その成果を論文としてまとめる。さらに、地域の理
解、人間の理解を深め職業人としての倫理観の形成を支援する。このようなプ
ロセスは、学修の集大成であるとともに、今後の社会人生活においても意味あ
るものになるであろう。
保育相談支援
「保育相談支援」についての基本的な理解を中心に、保育所や幼稚園において
取り上げられがちな相談内容の把握及び相談支援に必要な基本的なスキルの理
解を目標としている。演習科目という性質から、①課題や問題の発見、②それ
を解決するための材料の収集、③課題・問題発見のための討議に主体的・積極
的に参加することが求められる。教科書を使用するが、目標の第一は教科書に
書かれている内容を実践者という視点から自分のものにすることである。その
上で、「若い保育者」として、保護者の問題や悩みにどう向き合うかという構
えを構築するとともに、そのために必要な技術について基礎的な理解力を養う
ことによって、保育支援の土台を形成する。
幼児理解と教育相談
社会的養護
社会的養護内容
保育の心理学Ⅰ
保育の心理学Ⅱ
A
1
類
子どもの保健Ⅰ
本授業は、「幼児理解」と「保育相談」の2部構成になっています。前半は、
保育所・幼稚園に在籍している子どもを前提として、その心理的特徴および起
こりがちな発達上の問題について理解を深めます。後半は、カウンセリングの
理論について理解を深め、その応用としての「子育て相談」のあり方について
学習します。これら2側面を学ぶことで、保育所や幼稚園が果たす社会的役割
としての「子育て支援」について、理解を深めていきます。
社会環境の変化により、子どもたちを取り巻く生活環境が大きな影響を受ける
ようになっている。家庭において適切な養護を得られない児童や心身の障害の
ために家庭生活が困難な児童に対しては、家庭の代わり、あるいは家庭の養
護・保育機能を補う社会福祉援助が必要になってくる。この授業では養護問題
の全体像を理解しながら施設福祉を中心とした基本原理、援助活動について学
習する。
入所型児童福祉施設での養護実践の具体的内容について学習する。生活環境に
問題を持つ児童、障害を持つ児童、あるいは情緒や行動面に問題を持つ児童の
施設での実践をとりあげる。また、社会的養護が必要になる社会的背景や、家
族の状況、そして、家族に対する支援の問題にもふれる。
保育実践における心理学の位置づけを明らかにした上で、実践に必要な心理学
の内容についての理解を促進する。初歩的・基礎的な理解をしっかり確立する
ために、発達的視点・子ども中心の見方を基礎とする。積極的な取り組みを刺
激するような授業の進め方を試みる。保育士資格のための授業であるから、ま
ず「保育とは何か」ということについての理解を確立するための講義を行い、
それを踏まえて、心理学との関連性についての理解を進める。実践的な視点を
重んじながら、学生の知識・経験との結びつきを理解の土台にする。
保育実践においては、「子ども理解」が基本中の基本である。子ども理解は、
子どもの心理を理解することと子どもの発達を理解することである。この2点
に焦点を絞って、保育実践者の経験を材料にしながら、子ども理解についての
能力をかん養する。「保育の心理学Ⅰ」を踏まえて、具体的な子ども理解を通
した保育実践の指向性を確実なものにすることを目指す。実践者の話を自分の
ものとして理解することが第一の目的であり、それによって自らが保育者と
なった時の実践イメージをもつことが目標になる。
保育士として、子どもの特徴を理解し、子どもの成長を理解しつつ、支援する
役割について解説する。また、集団生活の中で子どもが罹患しやすい病気や事
故とその対応について解説する。子どもの健康を守り安心・安全に守り育てる
意義を理解でき、よりよい保育の実践につなげていけるよう必要あ基礎知識を
講ずる。子どもの特徴や各機能・発達、各発育・発達についての評価、子ども
が多く罹患しやすい病気の症状やその対応、子どもの事故の現状をおよび事故
予防についての基礎知識、子どもを取り巻く社会問題についての問題発見・解
決に向けた行動、予防接種や感染症の対策、健康維持・増進についてのプロセ
スなどに焦点を当てて解説していく。
24
子どもの保健Ⅱ
子どもの食と栄養
乳児保育
障害児保育
専
門
基
幹
科
目
A
群
子どもの命を守り健康に育てるということは、子どもの保健の目標である。保
育にとっても重要な課題となり、保育と保健の関連性は強い。特に、乳幼児保
育の場面では、子どもの発育発達状況や健康状態を適切に把握し、ライフス
テージの特性からも積極的に健康の保持・増進を図る視点と疾病や事故の予防
及び対処等の支援が必要である。 本授業では「子どもの保健Ⅰ」で学んだ知
識を基礎に、保育実践に必要な保健活動を具体的に学び、子どもの保健の基本
的援助能力を養えるよう解説する。
保育に必要となる小児の心身の健康保持と栄養ならびに食行動の関連について
の知識や技術を習得し、それらを保育現場で活用させることができるようにな
る。さらに、望ましい食育実践のあり方を研究し、現場で通用するツールを作
成できるようになる。食育ツール作成をとおし、パワーポイントの活用が十分
にできるようになる。以上を目標として、小児の発育や健康保持に寄与する栄
養成分について説明しつつ、発達段階を踏まえた小児の食生活のあり方につい
て、知識と技術を深めさせる。調乳、離乳食や保育所給食の調理の実習も行
い、保育実践能力を高めさせる。後期にはグループワーク・演習を通し、食育
のあり方や食育の具体的方法、食材や食品の安全性についても考察させる。
具体的には、新生児・乳児・幼児期前半と続く子どもが主体的に育つというこ
とを理解する。そして、子どもの発達段階に応じ、発達的視点に立ちどのよう
に保育士は環境を整え、子どもの生活や遊びを支援するか、0・1・2歳児の子
どもの生活と遊びの内容、ふさわしい保育実践の方法と配慮ができるいうにな
る。
0・1・2歳児の生活(睡眠・食事・排泄等)と遊び(あやし遊び・わらべ歌
遊び・発達を促すおもちゃ)、生活支援の中で行われる沐浴の仕方、ベビー
マッサージ・乳児体操をおこなうことができるようになる。
前半は「障害(児)の理解」、後半は「障害児保育の理解」をテーマとする。保
育現場で遭遇することが多いと思われる障害について基本的に理解した上で、
それぞれの子どもに合った働きかけのあり方について学習する。
演習科目であるので、講義・自己学習・グループディスカッションを基本とす
る。講義による基本的な理解に基づいて、自己学習を行い、それを持ち寄って
グループでディスカッションするという組み立てとなる。さらに、その結果に
基づく発表及びレポートの作成が課題となる。
現在の教育を取り巻く状況、特に機械的な暗記学習と対比して、有意味学習の
基本的メカニズムや留意すべき点、さらに有意味学習を促進する手段について
概説し、学習指導の実際的諸問題について述べる。各種情報機器や教材・教具
教育方法論(情報機器及び の活用についてもふれる。理解を確実にするためグループ討論のセッションや
教材の活用を含む)A
部分的な模擬授業のセッションを随時設ける。それらによって、教育の方法・
技術について考えるための基本的視座を教育心理学等から提供することができ
ると考える。
本授業は教職を志す人のための科目です。教師が持つ知識や技能を子どもにい
かに伝えるかを学ぶために、理論だけでなく体験を通して行います。この科目
では、情報機器や教材を活用した教科指導だけでなく、競争・体罰・いのちの
教育方法論(情報機器及び
問題などをテーマとして道徳、総合的学習など教科以外の活動における教育方
教材の活用を含む)B
法についても扱います。また、教育方法の歴史についての学びを通して、現代
の教育方法の問題についても考えます。
教育相談の理論と方法A
教育相談の理論と方法B
道徳の指導法A
道徳の指導法B
現在、教育現場は極めてさまざまな意味において厳しい状況にある。その厳し
い状況を乗り越え、子どもたちの豊かな成長を目指すためには、教師にさまざ
まなスキルが必要である。ここでは学級担任として身につけておきたい教育相
談の理論やカウンセリングの基礎的な理論及びそれらの実践方法について、テ
キストを活用しながら今日的な課題にそった実践的な講義を行う。毎回の講義
は、テキストの予習を基にグループディスカッションやロールプレイ等の活動
を取り入れて行う。
思春期以降の生徒理解のために必要な心理・発達面の知識や、カウンセリング
の理論や技法、個別的アプローチと集団的アプローチの活用について概説す
る。また、学校全体で取り組める教育相談や、被災地の教員や生徒が抱える問
題についても考えたい。発達心理学、臨床心理学、健康心理学、コミュニティ
心理学などを理論的背景に概説する。テキストを基にグループディスカッショ
ンやロールプレイ等の演習的な活動も実施し、理解を体感的なものにしていき
たい。
道徳教育は、道徳の時間を要として学校の教育活動全体を通じて行うもので
あり、道徳の時間はもとより、各教科、外国語活動、総合的な学習の時間及び
特別活動のそれぞれの特質に応じて、児童生徒の発達の段階を考慮して、適切
な指導が行われなければならない。このような学校教育における道徳教育の方
法を現状と照らし合わせながら検討していく。特に、学級担任の教師が行うこ
とになる「道徳の時間の指導」を中心に、模擬授業を通した道徳教育にあたる
教師の指導力の養成、協力的な指導体制、家庭や地域社会との連携など、これ
からの学校教育に求められていることを踏まえながら進めていく。
道徳教育は今日の教育問題の主要なテーマになっている。道徳教育の指導者と
してしっかりとした知見と技術を身につけることが、今まさに求められてい
る。そこで、本講義では、明治から現代までの道徳教育についての歴史をたど
り、その中で浮かび上がってくる問題から、今日の道徳教育を考え、学校教育
における道徳教育の位置づけとなる示唆を学びとる。さらに、模擬授業という
体験を通して、道徳の指導法を実践的にも学ぶ。
A
2
類
25
道徳の教材研究
学校における道徳教育は、道徳の時間を要(かなめ)として、学校の教育活動
全体を通じて行われなければならない。その要(かなめ)となる道徳の時間の
指導を成立させるにはどのような要件が満たされなければならないかを探るこ
とが、恐喝同然帯を通して展開される道徳教育の土台となる。したがって、具
体的なひとまとまりの授業を想定し、その教材研究として、児童生徒の思い、
主題(ねらいと資料)、発問・手立て、指導過程等の検討吟味を進め、模擬授
業などを通して指導力の養成を図りたい。
特別活動の指導法A
本授業のテーマは、グループ討議を生かした特別活動の役割と意義についての
考察である。その実現に向けて、小学校特別活動の内容と指導法の概要を理解
するとともに、学級活動指導案や学校行事実施計画案を作成し模擬授業を行う
ことができることを目標にしたい。具体的な内容は、1.学級活動・児童会活
動・クラブ活動・学校行事の実践例から、特別活動の人間形成に果たす役割と
教育的意義について考察する。2. 実際に学級活動指導案や学校行事実施計画
案を作成し、グループ(小集団)での話し合い活動や模擬授業を行うことで、
特別活動の具体的な指導法を学ぶ。3. 特別活動の魅力や特別活動を核とした
学級づくりについて考える。という3点に整理できる。
特別活動の指導法B
学校において教師と児童・生徒との信頼関係および児童・生徒相互の好ましい
人間関係を育てるとともに生徒理解を深め、児童・生徒が自主的に判断し、行
動し積極的に自己を生かしていくことができるようにするには、どのようなこ
とが必要かを考察する。そのために、特別活動の歴史的変遷、意義と特質、目
的等を、実践的な4つの領域である学級・ホームルーム活動、児童・生徒会活
動、クラブ活動、学校行事の内容と指導法を具体的に扱い、それを実践できる
人間教師をめざす。
A
2
類
生徒指導論(進路指導を含
む)A
生徒指導は、学校生活の全てが、児童生徒にとって有意義で興味深く、楽しく
充実したものになることを目指しています。そのためには、単に一部の児童が
起こした問題行動のその場の対処にとどまるのではなく、児童生徒の良さを引
き出すという姿勢が何よりも大切です。基本は学級作りであり、学習指導の内
容や方法も深く関わっています。小学校における生徒指導の内容を概観すると
ともに、具体的事例を通して、対処法や進路指導の実際について学びます。
生徒指導論(進路指導を含
む)B
教育臨床的行動問題として、校内暴力、家庭内暴力、いじめ問題、青少年の無
気力と自殺、女子非行の増加、性非行、不登校の増加、引きこもり、薬物乱
用、刃物不法所持とつぎつぎと問題行動が発生し、社会問題となっている。い
ま学校の中で、もっとも困難を極めているのが生徒指導だといわれている。そ
うした生徒指導に関する実態を明らかにすると共に、現実に子どもたちの中で
起こっている問題行動やその背景にどんな事情があるかを検討する。そうした
検討をふまえて、進路指導や生徒指導の今後の在り方を探り、それに対応でき
る人間教師をめざす。
教職実践演習
教職履修カルテに基づいて今までの教職課程の学びを振り返るとともに、教員
として求められている4つの事項、すなわち、使命感や責任感、教育的愛情等
に関する事項、社会性や対人関係能力に関する事項、児童生徒理解や学級経営
等に関する事項、教科等の指導力に関する事項について、改めて講義やグルー
プ討論、さらに役割演技、現地調査、模擬授業等を通じて、学生の理解度を把
握し、不足している場合には補完指導をおこなう。その際には、教科に関する
科目及び教職に関する科目の担当者と適宜協力する。
(概要)本教科目は、保育内容の充実と質の向上に資する保育の計画(保育課
程・指導計画等)作成に関する基本について、具体的な理解をはかっていくた
めのものである。
まずは、子どもの発達をふまえての遊びや生活が豊かに展開する計画作成の方
法を学ぶ。そして、計画・実践(省察)・評価・改善の過程について、その全
体構造を動態的にとらえる視点を学ぶ。 (オムニバス方式/全15回)
保育課程論
オムニバス方式
(23 和田 明人/7回)
児童福祉施設における保育の計画と評価の意義、および計画、実践、省察・評
価、改善の過程の循環による保育の質の向上を考察する。
(151 柴田 千賀子/8回)
保育の計画の作成と展開について考察し、保育実践につながる形で討議する。
保育内容総論
保育内容研究(健康)
本講義のテーマは、環境を通して行う保育、遊びを通しての指導である。その
実現に向けて、具体的な到達目標として、①保育の全体的な構造の理解 ②子
どもの姿を捉える観点の習得 ③多様な保育展開とその内容について具体的実
践につなげた理解、という3つの目標を受講生に達成してもらいたい。そのた
めに、保育所保育指針および幼稚園教育要領における保育内容を理解するとと
もに、指針・要領の各章のつながりを読み取り、保育の全体的な構造を理解す
る。また、子どもの発達の特性や発達過程を踏まえ、観察や記録の観点を習得
し、保育内容と子ども理解とのかかわり、保育の多様な展開について具体的に
学んでいきたい。
発達段階別に子どもの健康に資する保育環境や安全環境(睡眠、自立支援、園
内外の安全管理、環境管理等)について学び、子ども自身の健康管理の自立を
うながす具体的な方法について演習形式での研究を行う。各グループで設定し
た研究を共同で進めていく中で、調査のための質問構成能力や結果の分析能
力、さらに研究によって各グループなりに発見したことなどをプレゼンテー
ションする能力の向上を図ることができるように指導する。
26
保育内容研究(環境)
保育の場における環境の設定や構成の重要性を把握するため、自然環境を題材
にし教材研究を中心に考察することから始める。さらに子どもを取り巻く
「人」「動物」「植物」「物質(材料)」「場所」「時間」「雰囲気」などす
べてが大切な環境であることを理解してもらう。また、グループで設定した課
題探求活動を通じて、保育者としての役割や関わり方を考察し、さまざまな場
面に適した対応が可能な応用力を身につけることを目指していきたい。
保育内容研究(人間関係)
前期は、まず領域「人間関係」について説明し、次に「人間関係」の視点から
子どもの発達について概説する。後期は、保育所保育指針および幼稚園教育要
領における「発達」の捉え方について説明し、その上で、実際的な保育場面を
取り上げ、検討しながら、「人間関係」の視点から保育者の役割や子どものと
のかかわりを考えていく。また、保護者との「人間関係」構築のために必要な
基本的知識や姿勢について解説し、保護者対応ロールプレイを行って、それら
を体験的に理解するようにする。さらに、子どもの問題行動に、他の専門職や
地域との連携のなかで対応していくために必要な基本的知識や姿勢についても
取り上げる。
保育内容研究(言葉)
前期は講義形式ですすめる。その内容は、子どもの言葉の発達について理解を
深めながら、あわせて言葉を指導することの意味・指導方法について学ぶ。後
期は前期で学んだこと(子どもの言語獲得の過程および言葉の教育方法)に基
づいて、どういう指導が子どもの言語指導として有効であるかを考える。その
ために、グループごとに絵本を作って(脚本・作成を含む)実際に、受講生の
前で発表して、その効果について討論し改善点などを考えることを通して、何
がことばの発達を促すのかについて自分なりの考えを持ってもらいたい。
保育内容研究(音楽)
保育内容研究(美術)
幼稚園、保育所でとりあげられる音楽をさまざまなジャンルに分けて、1年か
けてそれらを扱います。教科書を使って、理論で保育に必要な音楽領域を学び
ながら、更に実践で体得することをめざします。自分でも実際に幼児に課題内
容を指導できるように、また幼児と一緒に自信を持って音楽で遊べるようにな
るため、個人発表およびまたはグループでの模擬保育や発表の回数を増やし、
人前での実践に多く取り組んでいきます。
この授業のテーマは、造形表現をポジティブに捉え、言語を交えた支援の具体
的方法を身につけることです。したがって、保育における造形活動を中心とし
た内容を理解し、「表現者を育てる」為の造形活動の知識、実践技術を習得す
るが授業の目標になります。具体的には、造形活動に関わる理論と実践につい
て制作活動を通して考えていきます。子どもの発達と造形表現について学ぶと
ともに、グループでの制作やロールプレイ、模擬保育など実践を想定した活動
を行います。
この授業のテーマは、保育の表現技術を「発育発達」「運動遊び」「幼児体
育」「 幼児の自然体験活動」という視点から学ぶことにある。したがって、
①幼児期の運動・健康について理解する。②運動遊びの指導・展開方法を理解
する。③運動遊びを子どもの目線で実践し、意味と価値を探究する。という3
保育内容研究(運動あそび) 点が授業の目標となる。具体的には、実技や講義を通して、さまざまな視点か
ら運動の面白さを探究し、子どもが意欲的かつ主体的に取り組む運動遊びの内
B
容や指導方法を習得する。また、ロールプレイやケーススタディから、対象年
1
齢に応じた指導のポイントや安全面、環境設定等について学習し、実践的なス
類
キルを習得する。天候や人数によって計画を変更する場合がある。
(概要)「実習指導」では、現場での各実習をより有意義かつ実り豊かなもの
にするうえで必要な事項等について、実習の事前・事後において学内において
諸々の指導を実施するものである。本教科目「保育実習指導Ⅰ」は保育実習に
向けての準備教育であり、一連の保育実習関係教科目において初学的段階のも
のである。
(オムニバス形式/30回)
保育実習指導Ⅰ
(23 和田 明人・24 青木 一則/7回)(共同)
保育実習・保育実習指導の概要、年間計画など/
保育実習活動の基本的認識、評価の仕組みと意義/
保育専門職の理解/容儀と礼節の実際/
(98 米山 珠里/4回)
オムニバス方式・
ビデオ「保育士・幼稚園教諭になるために(1~3巻)」視聴
共同(一部)
(24 青木 一則/7回)
保育実技研究オリエンテーション、実技デモンストレーション、保育所運営法
人によるプレゼンテーション
(24 青木 一則・84 利根川智子/10回)(共同)
実技発表会(絵本・紙芝居または素遊び・体操・歌遊び・手遊び・ぺーぷサー
ト・シアター)
(27 君島 昌志・98 米山 珠里/1回)(共同)
施設実習報告会
(24 青木 一則・27 君島 昌志/1回)(共同)
保育所実習情報交換会
27
(概要)本科目は、現場での保育実習をより有意義かつ実り豊かなものにする
ために必要な事項等について、学内において諸々の指導を実施するものであ
る。
このうち、「事前指導」は、実習に向けての準備教育であり、実習前の準備や
取り組み方の理解、実習の内容や方法の理解、実習施設や保育者の業務の理解
等に関する指導を行うものである。また、「事後指導」は、実習の総括をしな
がら設定課題に即して点検・評価・改善を行うものであり、実習中に生じた疑
問や問題を解決させたり、事後の学習課題や自身の方向などを見極めるため
に、実習全般を振り返させるものである。
(オムニバス方式/全15回)
オムニバス方式・
(23和田 明人、24青木 一則/5回)
共同(一部)
年間計画、諸連絡、保育ボランティア学習の振り返り(ワールドカフェ)
(27君島 昌志・98 米山 珠里/4回)
施設実習に関する事前学習の点検・評価と改善、実習活動の再計画化
「施設実習の予備知識(全二巻)」視聴
4年生による施設実習の生涯(養護系・障害系)
(23和田明人・84 利根川 智子/4回)
記録の実際と実習日誌の書き方(総論・自称観察と記録化・事例と実際)
(23 和田 明人/1回)
容儀の礼節と実際(演習)
(24青木 一則/1回)
保育所実習の実際、心構え、連絡事項
「保育実習」とは、保育所及び児童福祉施設等の現場で実際に体験しながら学
習することと、これに関わる学内での指導を含んで総称するものであるが、通
常は便宜上、保育所での実習を「保育所実習」、児童福祉施設等での実習を
保育実習Ⅰ(保育所・入所施 「施設実習」、学内での指導を「実習指導」等と呼んでいる。
集中
設)
本教科目は、6月下旬から7月上旬にかけて10日間行われる「施設実習」(2単
位相当)を指すものである。
保育実習指導Ⅱ
保育実習Ⅱ(保育所)
保育実践演習
「保育実習」とは、保育所及び児童福祉施設等の現場で実際に体験しながら学
習することと、これに関わる学内での指導を含んで総称するものであるが、通
常は便宜上、保育所での実習を「保育所実習」、児童福祉施設等での実習を
「施設実習」、学内での指導を「実習指導」等と呼んでいる。
集中
本教科目「保育実習Ⅱ」は、8月下旬から9月中旬にかけて合計20日間で連続化
されて行われる「保育所実習」のうち、後半10日間(2単位相当)分をさすも
のである。
保育にかかわる課題に関する分析、考察、検討をチームで行うとともに、子ど
もを援助するための技術、方法等について学修し合う。さらに、問題を発見
し、その問題を解決する過程や解決内容について、検討する手法を習得する。
そして、既習科目の履修状況や保育実習を通しての学び等を踏まえ、保育士と
して必要な知識技能を修得したことを確認し合う。
これらを通して、自己の学びから蓄積化された【実践知】を用いて状況との
【対話】を重ねつつ、【反省(reflection)】を常態化する実践を軸に、そこ
から生成されてくる新たな知やスキルを獲得していくという「“能動的学習
者”としての保育者」の育成を図るものである。
本講義のテーマは、幼児が自らかかわりたくなる環境構成の在り方そして、幼
稚園・小学校の教育課程の特徴を理解する、である。そのためには、具体的な
実践事例を通して、幼児教育の基本である「環境を通して行う教育」の理解を
図り、環境構成と教師の役割の重要性を認識するとともに具体的な事例を通し
て小学校の教科教育への重要性を認識し、幼小連携を意識した幼児期から小学
期への子どもの成長との関連を考察していく。
ガイダンス・自分の成長と環境の関係性/幼児教育の目的と領域/幼児教育の
基本/子どもの発達の特徴と保育内容「環境を通しての教育」/領域「環境」
のねらいと具体的な内容。自然に親しみ、植物や生き物にふれる活動/物や道
具にかかわって遊ぶ活動て/文字や標識などを取り入れた活動/遊びや生活の
初等教育課程の意義と編成 情報に興味をもち、地域に親しむ活動。数量や図形などを取り入れた活動/小
学校教育課程の法的背景・学習指導要領等の解説/教育課程の基準、教育課程
編成の原則/教育課程の実際1(国語教育)各学年の目標の把握、書くことと
文学教育について。言語指導について/教育課程の実際2(算数教育)各学年
の目標、和差、乗法除法に関する構造について。文章題の構造について。/教
育課程の実際3(社会科教育)各学年の目標について。地図の活用法につい
て。/教育課程の実際4(生活科教育)生活科の目標について。生活科と教室
環境について。幼児教育との関連について。/教育課程の実際5(理科教育)理
科教育の目標と自然体験活動について。
国語科概論(書写を含む)
教育現場の実践的な国語授業の様子を可能な限り体験的に学びます。過去30
年間につくられた優れた国語科授業について模擬授業形式で体験します。国語
授業に必要となる出来るだけ多様なアプローチ(読書の楽しさを体感するため
のアニマシオン等)を紹介します。その体験を講義ごと各自短いレポートにま
とめます。国語科授業(ブックトーク1「授業づくり上達法」「書写」)を使
いながら、書写の留意点についても解説します。
28
国語科の指導法
楽しい国語科授業づくりの方法論を学びます。伝統的な「説明中心の授業」
や「発問中心の授業」に対して「活動中心の授業」を講義のメインとします。
「学びとは」「学びのしかけとは」「学びの促進とは」「学びのカリキュラ
ム」「何を学ばせるか」「教えやすさ」「学びやすさ」といった指導法に関す
る基本事項を学習した上で、「活動(アクティヴィティー)」を使った授業ト
レーニングと「ミニ模擬授業」コンクールを実施します。
国語科教材研究
本授業のテーマは、表現教育の体験的な理解です。その実現のために、表現
教育の教材研究の考え方と方法を学びます。既成の考え方や方法を憶えると
いった頭だけ理解するのではなく、身体を通して研究をする、ということを目
指しています。具体的には、表現教育を中心に教材研究を行います。朗読・群
読、スピーチ、プレゼンテーション、ディべート、演劇の5種目の中から3つを
選んで実践的に学んでいきます。グループを作って発表活動を通した考察を行
います。
社会科概論
前半:社会科誕生の経緯や社会科の目標を理解する。後半:学習指導要領を分
析しながら、各学年の目標を理解する。最後に簡単な授業を構想し、グループ
内で発表する。
①グループ活動を中心に行うため初回講義には必ず参加のこと。
②毎回の講義のまとめとして講義の感想や質問を「ミニットペーパー」に記入
する。ミニットペーパーのまとめや質問への回答をユニパを通じてその日のう
ちに配信するので、必ず閲覧し、データとして各自保存すること。
③ 学習支援のために「ユニバーサルパスポートシステムの活用」などを行っ
ているので、指示に従って取り組んでほしい。
社会科の指導法
社会科教材研究
専
門
基
幹
科
目
B
群
前半::社会科年間計画作成や教科書分析を行う。教科書分析は各自分担して
行うが、話し合いは知識構成型ジグソー法を用いて実施する。後半::学習指
導案略案を作成し、実際に10分程度の授業を行う。
① 学生の主体的な学びを促す観点から講義ではグループ活動を行う。
② 毎回の講義のまとめとして講義の感想や質問を「ミニットペーパー」に記
入する。講義のまとめや質問への回答をユニパを通じてその日のうちに配信す
るので、必ず閲覧し、データとして保存すること。
③ 学習支援のためにユニバーサルパスポートシステムを活用しているなどを
行っているので、指示に従って取り組んでほしい。
前半:社会科教材活用の方法を具体的に学ぶ。後半:学習指導案細案を作成
し、模擬授業を実施する。
① 学生の主体的な学びを促す観点から講義はグループ活動を行う。
② 毎回の講義は予習課題によって進められる。各回で指示のある予習課題と
復習課題に取り組むこと。
③ 義の最後に「ミニットペーパー」に記入する。講義のまとめや質問への回
答をユニパで配信するので、必ず閲覧し、データとして保存する。
④ 学習支援のためにユニバーサルパスポートシステムを活用しているので指
示に従って取り組んでほしい。
⑤ 講義開始前と講義終了時に小学校社会科の基本的事項と学習意欲に関する
確認テストを行う。(特に準備の必要はない)
地域研究法(調査を含む)
社会科教育や「総合的学習の時間」では、学校所在地に関連したテーマを設
定して地域を理解する「地域学習」が活用される場合が少なくない。地域の課
題を調べて課題を解決する方法を理解することは、問題解決学習にとって具体
的であり、児童生徒の興味・関心を最大限に活用・発展させる学習方法でもあ
る。その際、地域の課題を把握し、授業に活かすには教員の調査能力が求めら
れる。その準備として地域研究の基礎を理解し、実践するとともにレポートに
まとめる力、発表する力を身につけたい。
算数概論
本授業のテーマは、算数の基礎・系統を理解する、です。その実現のため
に、算数、数学の基礎的内容が理解でき、課題を解決できることを授業の目標
とします。具体的には、算数を指導する上でとても大切な、算数・数学がどの
ように系統立てられているかそのつながりや関連性を理解慕う絵で、算数、数
学の基礎を概観するとともに、具体的な問題を解くことを通して、日常生活に
おける算数、数学の有用性や解決の仕方の工夫を具体的に学びます。
算数科の指導法
算数科教材研究
本授業のテーマは、算数科の指導法を発案しその指導案の作成の際に考えて
おくべきこと、です。そのテーマを共有するために、算数科の目標や内容、指
導法や指導案の作成について、その概要を理解し、指導案の作成等ができるよ
うになることをめざします。具体的には、授業を構成する様々な事柄や具体的
な事例を検討しながら、算数科の目標や内容、指導法について知り、授業の構
成(企画、展開、評価等)の基礎を学んでもらいます。
本授業のテーマは、生活の中の算数を教材化することです。したがって、算
数科の内容及び教材の特性について理解し、教材の分析ができることが目標と
なります。具体的には次のような内容になります。算数の楽しさは、問題が解
けたときの喜びや感激、法則や性質を発見したり、発展させたりすることに
よって、算数をつくりあげていく充実感から生まれる。このような楽しさを味
わうためには、算数の授業における問題は、「気付き」や「発見」があり、解
決方法においては、既習事項が生かされるものでなければならない。このよう
な魅力的な問題を探りながら、教材研究の在り方を学ぶ。
29
群
理科概論
理科の指導法
理科教材研究(実験)
理科という教科は、自然科学のつくりに強く依存しながらも、子供たちの発
達段階を考慮しつつ、これからの社会を構成する人間として必要な資質を養う
ために、教授されるべきものです。小学校学習指導要領の性質と理科分野の構
成を理解した上で、物理分野、生物分野、理科の総合的な分野、等を題材と
し、理科の基礎的な知識とともに、自然科学の基本的な考え方に立った問題発
見、問題解決の技法を、実践的に学修します。
この授業のテーマは、指導案の作成をし、シナリオ的授業の流れを創り出す
ことにあります。したがって、①理科教育の目標を指導要領を把握し、さらに
教科書から読み取ることができること②教科書などの実験を準備し、実際に操
作し、指導の中で生かせる工夫をすること などが授業の目標となります。具
体的には、初等理科教育の有り様について指導要領の変遷を考察しながら指導
法や教科書の内容を知り、教材の意義・教材教具の活用などに解説する。理科
教育の目標を具体的なテキスト等を参考にしながら授業構成などを考察し、理
科教育で養う能力について探っていく。グループで指導案を作成し模擬授業を
行い授業の改善を考える。なお、実験室の広さや設備の数の関係で定員を設け
る(1時間の受講者は原則30名までとする)。
この授業のテーマは、実験器具の操作に慣れることにある。したがって、授
業の目標を把握し、授業の展開に生かすことができる実験・観察を自ら準備
し、手順よく作業できることが授業の目標となる。具体的には、植物・動物・
物理・化学・地学・天文など幅広く取り扱われている理科の内容から何種類か
を選択し、目標分析などを行い、授業の構成を考察していく。実験や観察を実
際に体験し、実験の準備・方法などを学び授業力をつける素地を養う。各自1
つの単元を選択して指導案を作る。なお、実験室の広さの関係で定員を設ける
(1時間の受講者を原則30名までとする)。
生活科概論
本授業のテーマである「教科の特性と指導・評価の方法の理解」にむけて、
生活科の学習の基本的な考え方と特質について学び,学習方法,学習支援,環
境構成,評価等具体例を挙げ「自立への基礎」について説明することができる
ようになって欲しい。そのためには、具体的な授業内容として、生活科で大切
なことは,「「直接体験」と「双方向の活動」」であり、いわゆる,自分で
やってみないと分からない教科であることや、その生活科の学習内容の基本的
な考え方・特質・学習内容等を概説し,生活科で求められる「自立への基礎」
について学ぶ。授業の実例を取り入れながら講義を進めていく。
生活科の指導法
この授業のテーマである、生活科学習の指導の実際を理解するために、生活
科の学習を構成する要素(子ども理解,支援,年間指導計画,単元構成,環境
構成,指導方法,評価)について学び,それらを基に学習指導案を作成するこ
とができるように授業を構成していきます。具体的には、遊びも学びの一つと
とらえた生活科、人々とのかかわりや身近な社会・自然とのかかわり、そし
て、自分自身をみつめる生活科の指導法を、低学年の子どもの目の高さに立
ち、いかに意義のある指導になるか、指導案作りを取り入れながら学んでいき
ます。
生活科教材研究
生活科の目標を理解し、学習内容の幾つかの教材を作成します。他の人の作成
した教材との比較検討をしたり作成した教材を相互評価したりしながら、教材
作成の意義について理解できるよう、実例を基にして講義を進めます。具体的
な、授業の到達目標は、生活科の学習の基本的な考え方と特質について学び、
学習方法、学習支援、環境構成、評価等具体例を挙げ「自立への基礎」につい
て説明することができることです。
表現技術Ⅰ(音楽)
本講座では、ピアノの基礎技術習得を目標にします。さらに、教育・保育の現
場で活用できる教材曲の移調奏・弾き歌い、マーチ演奏、主要三和音も学習し
ます。節目毎に音楽ドリルの課題を出して、楽典が理解できているか確認しま
す。経験の有無を問わず、個人レッスン形式で授業を行います。楽譜で使われ
る用語や記号を正しく理解し、現場で生かせる演奏テクニックの習得やレベル
アップを目指します。一人ひとりの努力の成果が顕著に現れる科目ですので、
毎回のレッスンに向けて日々の練習が欠かせません。
B 表現技術Ⅱ(音楽)
2
類
音楽科の指導法
○ 小学校課程前期:「初等科音楽教育法」から1〜6年生用の歌を、各学年1曲
ずつ弾き歌いする。
*初級者は簡易伴奏でも可。中級者は標準伴奏から選択。
○ 小学校課程後期:上記の歌以外に、「教科書指導書伴奏編」の弾き歌いに
も取り組む。
*模擬授業は4曲行う(前期2、後期2)。児童が楽しめる授業作りを目指す。
○ 幼稚園・保育士課程:前期は「幼児の音楽教育」、後期は「続子どもの歌
200」より、弾き歌いできる曲を増やす。
*初級・中級別に演奏範囲指定あり。
*そのうち4曲(前期2、後期2)の模擬保育をして、実習に備える。コードネー
ムのついた歌や移調奏の伴奏譜を制作し、弾き歌いをする。
小学校の音楽科は、「A表現(歌唱・器楽・音楽づくり)」「B鑑賞」の2領域
および〔共通事項〕で構成されます。小学校教育現場の実践例から授業の内容
を学びます。また、本講座ではアクティブ・ラーニングとして、グループワー
クを通して、次のことを学びます。
・ 歌唱共通教材プレゼンテーション・歌唱指導:歌唱共通教材24曲につい
て、その曲の背景や特徴を把握し、発表する。そして、斉唱や合唱の指導体験
をする。
・ 模擬授業:上記領域における教材から模擬授業を実施する。
30
音楽教育
表現技術Ⅲ(美術)
図画工作科の指導法
児童美術論
家庭科概論
家庭科の指導法
家庭科教材研究
表現技術Ⅳ(体育実技)
体育科の指導法
本講座は、音楽という教科における潜在的な可能性を追求します。そのため、
小学校の教科書の内容にとらわれない、様々な音楽活動を扱います。演奏活動
を自ら味わうことで、将来教職に就いたときに授業の進め方に応用できるよう
な内容を行います。主に対象は小学校音楽科になりますが、その他にも大学生
だからこそできる内容も実践していきます。演奏活動を自ら味わうことで、教
師になったときにその教材の「楽しさ」や味わい方を伝えることができるよう
な人材を育成すること、そして子どもたちに提示や指導をするときの方法を考
えられるようになること、この二つをねらいとしています。そのため、発表の
場面が数多くあります。やる気のある人が受講してください。
この授業のテーマは、造形表現能力を高めることにあります。したがって、制
作を通して基礎的造形力・デッサン力を身につけ、造形美術の表現力と、考え
方・創造力・感性を培うことがこの授業の目標となります。具体的には、美術
の材料・用具の使い方や多様な制作方法の基礎技術や基礎理論を学び、基本的
造形美術の表現力をたかめるようデッサンやさまざまな領域の(絵画・彫塑立
体・デザイン・工芸など)制作実習をします。
この授業のテーマは、造形美術の指導力を高めることにあります。したがっ
て、美術教育の根幹をなす「美術(芸術)とは何か」について、その歴史と作
品群の鑑賞・考察を通して知識と意識をふかめ自身の芸術観と教育観を確立
し、各領域(絵画、彫塑立体・空間構成、デザイン、工芸、写真・映像・アニ
メ)の指導技術を高めることを本講座の目標とします。具体的には、美術の歴
史と作品の考察をさまざまな資料や映像をつかっておこないます。美術指導に
必要な用具・材料や制作方法の基礎を理解し、それぞれの表現の指導方法と鑑
賞教育について学びます。
この講義のテーマは、自身の芸術観・美術観をもつことにあります。したがっ
て、授業の目標となるのは、児童美術の役割はバランスの取れた伸長のなかで
造形表現と鑑賞を体験させながら芸術を感得させることにあります。児童美術
が適切な方法で行なわれれることで21世紀が求める創造的で感性豊かな人間を
育てるであろうし、そのことが空間や環境を美的なものへと向上させ、芸術文
化の質の高い世界、生活・人生に寄与するにちがいありません。子どもの美術
および美術教育にあたる際にもっとも基本となるべき、人間の芸術文化につい 隔年
て深い理解と共感をもてる知識と感性を高めることが本講座の到達目標です。
概要は、まずこれまでの美術をポイントをしぼって学習し、芸術とは何かを考
え、それをふまえてどう児童美術を考えるかということをさまざまな資料や映
像をつかって考察していきます。講義と実技実習、美術館での鑑賞教育実習も
行います。
この授業のテーマは、家庭科教育の目標・指導内容を把握することにありま
す。したがって、具体的な到達目標としては①小学校家庭科の教育目標や指導
内容の概略を述べることができる。②衣食住や家族の生活に必要な簡単な調理
や製作、実験などを行うことができる。③現代の生活課題を受けて、小学校家
庭科で教育すべき内容を主体的に調べることができる。の3点が上げられま
す。具体的な内容は次のようになります。現代の生活課題を把握し、それを受
けながら学習指導要領家庭科における目標と内容について分析する。その上
で、小学校家庭科で指導する衣食住や消費生活、家族の生活などに関する内容
について、教科書や授業実践例を通して概説する。また、衣食住に関する簡単
な実習、実験を行い、知識・技能の習得を図る。
小学校家庭科で学習する衣食住や消費生活、家族の生活などに関する内容を理
解し、教材を効果的に学ばせる指導方法や評価方法を考える。また、実際に、
指導案作りや模擬授業を行うことで授業実践の基礎を学び、教員としての教育
実践力の育成を目指す。
この授業のテーマは基礎・基本の効果的な習得を図る教材の扱いができること
になります。したがって、小学校家庭科を担当する上で基礎的に必要となる技
術の習得を図り、自分なりの工夫を加えた指導や作品づくりの方法を考えるこ
とができることが授業の目標です。具体的には、家庭科で取り扱われる内容に
ついて、その特徴を理解し、指導に必要な基礎的知識を身につける。ねらいに
即した教材開発や指導に生かす評価について、演習を通して理解することを目
的とします。
本授業のテーマは、運動あそびの理論の習得と実践授業を行うことにある。し
たがって、受講者自身の運動能力の向上、創作力、指導力の育成をはかると共
に授業概要(子どもの体力と運動、簡単な道具を使った運動遊び、運動会の種
目の計画と実践など)を理解することが授業の目標となる。具体的には、発育
発達に応じた体力の増進、運動能力の向上、効果について理論と実践を並行し
授業を進める。各種の運動あそびの特性の理解とともに、年齢別による指導に
ついて考察を深める。
文部科学省の学習指導要領に基づいて、実践的・効果的な体育科の指導法につ
いて学習する。体育科は、近年の子どもの体力低下が叫ばれる中、こども自身
が体験・実践し、身体を動かすことの喜びや自分の得意な運動を見出す礎とな
る教科である。また、心身の発育の顕著な児童期において、個人差に対応しな
がら指導することも重要である。これらの点に留意しながら学習する。した
がって、体育科の授業を進める上での他教科との違いを理解するとともに、主
要運動種目の指導のポイントを理解し、児童の特性に応じた適切な指導ができ
る資質を身につけることが授業目標となる。
31
体育科教材研究
<目的>・本授業では、体育科の目標、内容、運動の特性、基本的な学習指導
の考え方について学ぶことをめざす。
<概要>・自身の受けてきた体育の授業をもとに楽しさ・問題点・改善点を整
理する(ディスカッション)。
隔年
・体育科の目標、内容、運動の特性について、領域ごとに学ぶ(DVD視
聴)。
・体育科の基本的な学習指導の考え方について学ぶ。
幼児運動論
幼児の発育発達過程に伴う運動機能の発達と適切な発達を促すための留意点、
これらに関する近年の問題点、および、実際の運動遊びの例などについて学
ぶ。特に近年の傾向として、遊び場の不足、遊び相手の不足、身体を使わない
遊びの拡大、などが問題視されており、幼児期における運動経験の不足が生涯
にわたって悪影響を及ぼすとの指摘もある。これら最新の知見も織り交ぜなが 隔年
ら講義を進める。したがって、保育や教育の現場において、幼児の運動能力そ
のものだけでなく、関連する生活習慣、家庭の状況なども併せて勘案できる能
力を身につけることが授業目標となる。
英語活動概論
英語活動の指導法
英語活動の教材研究
NIE活動論
NIE活動の教材研究
小学校における外国語活動の教育目標と指導内容、児童に適した指導法や教材
(「色」と「形」「数字」「気持ち」「食べ物」「動物」「職業」「国」など
のテーマを設けて)等に関する概要を学習します。外国語活動のあり方、指導
法、教材等については、個別に知識として理解するだけではなく、活動例を体
験しながら統合的に学習し、実践力を身につけることを目指します。外国語活
動に楽しく取り組めるよう、児童の発達に応じた様々な活動を紹介していきま
す。
外国語活動の授業で用いられることが多い活動や教具、教材を実際に体験し
ながら、基本的な「教室英語」を学習し、実践的な指導力の獲得を目指しま
す。幼児・児童の発達に応じて活動例や教材を選定し、工夫して活用すること
ができるように学習を進めます。各自の指導内容に合わせた「教材」または
「活動」の発表を含みます。具体的なも表は、①幼児・児童に適した活動、教
材、教具について見識を深め、学習のねらいや指導内容と関連付けた選定がで
きる ②「教室英語」を使って、幼児や児童に簡単な指示を与えたり、声掛け
ができる、と設定します。
既存の教材をアレンジしながら、授業計画を立て、実施できるように学習を進
めます。今回は"Hi、 Friends!" をベースに、その内容について知り、活動や
教材を工夫しながら効果的な活用法を考えていきます。したがって、児童の学
年に応じて活動や教材を工夫し、柔軟に対応できることやミニ・レッスンの発
表を含みます。低学年・中学年・高学年と、児童の学年に応じた活動や教材の
工夫ができることを授業目標とします。
この授業のテーマは「子どもの目が輝くNIEの授業」です。その実現のために
は、「NIEとは何か」を理解し、新聞を使った簡単な授業案を作ることが出
来、そして新聞を使って、NIEの模擬授業が出来るようになることを目指しま
す。具体的には、「新聞を学習教材として活用するNIE(Newspaper In
Education)」について、「NIEとは何か」の基礎知識から、新聞活用の意義や
方法までを、小中学校の授業実践例などを通して考察していきます。新聞で子
供たちのコミュニケーション力とプレゼンテーション力を育む方策も学んでい
きます。
この授業のテーマは「子どもの意欲をかき立てるNIEの授業づくり」です。そ
の実現のため、新聞を活用した授業案を作れ、新聞を活用した、NIEの模擬授
業が出来るようになることを授業目標として設定します。具体的な内容は、教
科や道徳、総合学習等に使えそうな記事を選び、簡単な授業案を作成していき
ます。模擬授業を通して、意見交換を重ねながら、「子どもがより意欲的に取
り組める授業」を目指していきます。
教育実習に取り組むに当たり、PBLの手法を踏まえ、その意義と課題について
理解を深め、実習に対する心構え・知識・方法などを把握する。実習では教科
教育実習(幼・小)の事前指 などの実際の授業体験がある。そのための基礎や基本的に事項を講義を通して
理解を深める。
導
事前指導と事前事後指導をセットと考える。国語・算数の2教科の指導案作成
をし、模擬授業を行う。(幼稚園クラスと小学校クラスに分けて実施する)
教育実習に取り組むに当たり、PBLの手法を踏まえ、その意義と課題について
理解を深め、実習に対する心構え・知識・方法などを把握する。実習では教科
などの授業体験がある。そのための基礎や基本的な事項を講義を通して理解を
教育実習(幼・小)の事前事 深める。事前指導と事前事後指導をセットと考える。算数・国語の2教科の指
導案作成をし、模擬授業を行う。(幼稚園クラスと小学校クラスに分けて実施
後指導
する)
教育実習を終了した学生は2週間以内にレポートを提出すること。(単位取得の
要件)
教育実習(幼・小)
教育実習に取り組むに当たり、PBLの手法を踏まえ、その意義と課題について
理解を深め、実習に対する心構え・知識・方法などを把握する。実習では教科
などの授業体験がある。そのための基礎や基本的な事項を講義を通して理解を
深める。実習事前指導と事前事後指導をセットと考える。算数・国語の2教科
の指導案作成をし、模擬授業を行う。教育実習事前指導と教育実習事前事後指
導で国語算数の模擬授業を行う。(幼稚園クラスと小学校クラスに分けて実施
する)
32
この授業のテーマは、中等教育課程における社会科の位置づけを理解すること
にある。したがって、中学校・高等学校とはどのように運営されているのだろ
うか。生徒の「時間割」はどのように作成されているのだろうか。など、中等
中等社会科の教育課程(高
教育全体像を明らかにしながら、「社会科」の位置づけを講義する。具体的に
校地歴・公民の教育課程を
は、①中学校はどのように運営されているのだろうか。社会科はどうであろう
含む)
か。などをその根拠(法的なもの)なども理解する。②教育課程の意味を理解
できる。③学習指導案が作成でき、かつ読める。などが目標となる。
授業のテーマは、中学校社会の地理的分野と歴史的分野の授業における指導法
を理解することにある。中学校社会については、三分野制のうち地理的分野及
び歴史的分野の指導方法について講義する。中学社会科の教員として、どのよ
うに授業を組み立てていくかをより具体的に触れたいと思う。なお、それぞれ
社会科の指導法Ⅰ(地理歴 の目標及び内容を学習指導要領を参考にする予定である。高等学校は、中学校
史)
の内容をしっかり学習をして応用して下さい。具体的には、中学校社会の「地
理的分野」と「歴史的分野」を中心に講義し、①社会科、とりわけ地理・歴史
の授業がつくれる。②社会科の指導(授業)のいくつかを実際につくれるように
なることが目標となる。
社会科の指導法Ⅱ(公民)
地理歴史科指導法
公民科指導法
学習指導要領に示された教科・科目の性格・目標について学び、併せて中学公
民の内容である現代社会、特に昭和の歩みをふまえて、基本的な社会のしくみ
の中心である人権尊重、国民主権、平和主義など、民主主義について、映像、
新聞記事、各種文献等を通して視野を広め、自分の考えをまとめながら、公民
を指導するべく資質を身に付ける機会とする。国民生活と福祉、国際問題と地
球市民、国際社会と世界平和、地球社会と私たち、といったグローバルな視点
からも学習する。(課題および講義のレポート提出あり)
授業のテーマは、地理歴史科の指導について理解を深めることにある。した
がって、1.教育課程の意義及び編成について要点を述べることができる。2.地
理歴史教育の今日的意義を説明できる。3.歴史地理授業を教える際の授業の要
点を意識して実践できる。これら3つは到達してもらいたい目標として設定し
た。具体的には、1.平成21年告示の高等学校学習指導要領についての講義
2.歴史地理教育に関する講義と討議 3.歴史地理の模擬授業、から成り、討
議や発表なども行う。といった3つの内容で授業が構成されることになる。
学習指導要領に示された教科・科目の性格・目標を理解しながら、高校公民の
基礎として、「現代社会」、「政治・経済」の分野からは、映像、新聞記事、
各種文献等を利用して、世界や日本の現代的課題についての知識を習得し、一
方「倫理」の分野からは、世界の代表的な考え方や人物の教えを通して多様な
価値観や人間の生き方を学び、公民を指導するべく広い視野を身に付ける機会
とする。(課題および講義のレポート提出あり)
人文地理学
人文地理学は現代社会の様々な側面について学習できる学問分野である。特
に、グローバル化が進む中で現代社会がどのように変化しているのか、地図な
どの資料解析をしながら理解することが出来る。日本だけでなくアジアやヨー
ロッパなどの地域にも注目しながら、現代社会のさまざまな側面について解説
していきたい。授業のテーマである「地理学を多角的に理解する授業」に向け
て、前期では、人文地理学の全体像を説明し、それぞれの分野(人口地理学、
経済地理学、社会地理学など)について理解を深め、後期では、人文地理学の
一分野である観光地理学について理解を深めていく。
自然地理学
地理学は、地表付近で発現する諸現象を(地域的な観点から)あつかう学問であ
る。その中で主に自然構成要素を対象とするのが自然地理学である。この授業
では、普段見慣れている風景の重要な構成要素である地形、水文、植生、気候
などに見られる現象やそれらの相互関係を、特に東北地方の事例を配付資料や
写真を用いて紹介することで、自然地理学の基礎的な事柄について概説する。
前期においては、主に地形およびそれに関連する事柄をあつかう。後期におい
ては、前半で気候およびそれに関連する事柄を、後半では植生およびそれに関
連する事柄を中心にあつかう。
地誌
地表付近で発現する諸現象をあつかう地理学の中で、特定の「地域」に注目し
て、地形・気候・土壌・植生・天然資源などの自然条件と文化・政治・社会・
経済などの人文的条件とを総合的にあつかうことで、地域現象を説明し、地域
性を明らかにする学問を地誌学という。地域により、またスケールにより見え
てくる地域性は様々である。この授業では、前期においては地誌および地域の
とらえ方を概説したうえで、具体的な対象として東北地方および仙台をあつか
う。後期においては、世界の様々な国を見るためにも地球全体そして日本の特
徴を再確認したうえで、地理的条件が異なる地域の例としてアフリカをあつか
う。
日本史概説
授業のテーマである「日本史の流れ・歴史を見る眼を理解しよう」に向けて、
①前近代の大概を理解するとともに、各時代の特質を理解できる。②近現代の
歴史的変遷を、世界史的な視野のもとに位置付け、その概要を理解できる。こ
れら3つを授業のも苦行として設定した。具体的な内容、前期は日本の前近代
史を、後期は近現代史を中心に、それぞれの時代の政治・経済・文化との関連
を重視しつつ、概観していきます。随時、史料(原典)を配布しながら、史料
の講読を加味した講義を進めたい。なお、資料の発見などにより歴史事実も変
化します。新聞等を読み、最新の情報を入手して下さい。
33
専
門
基
幹
科
目
C
群
日本文化史
古代から江戸時代までの日本の文化の歴史を、外来文化の受容と変容を軸とし
ながら概観します。日本は江戸時代までは中国文明という巨大文明の周辺に位
置し、それを受容しながら歩んできました。また、明治以後は西洋文明という
新たな先進文明の受容を宿命づけられました。このように、日本は常に外来の
先進文化の受容を通して自らの文化形成を図ってきたのです。それ故、外来文
化の受容と変容の様相を歴史的に見ていくことによって、日本文化の特色と基
本的な性格が明らかになると考えられるのです。
日本仏教史
日本仏教は、聖徳太子に始まる。しかし、聖徳太子は、インドに於ける釈迦ほ
ど強い存在が確認されては居ない。太子信仰は根強く、今日でもそのカリスマ
性を凌ぐ存在はないと言える。日本古来という位置づけで純粋無垢なるものは
存在しない。それほど融合の深化とスピードには驚くものが有り、混乱を誘発
させる。これらを一つ一つ紐解く作業が、日本仏教史という学問である。目か
ら鱗というサプライズが待っている。中学社会か高校歴史の先生として、教壇
に立つ場合の最強アイテムを提供すべく、様々な切り口と豊富な資料を提供す
る。
日本思想史
過去の日本人は、生や死についてどのように考えていたのでしょうか。現代は
伝統的な共同体の解体により、個人ひとりひとりが「老い」や「死」の問題に
直面せざるを得ません。また、そのことがさまざまな社会問題の根底にあるよ
うに思います。そこでこの講義では、古代から江戸時代までの文学や歴史書に
記された過去の日本人の死や生についての言説を材料として、日本人の死生観
の種々相を探ります。それは今を生きる私達が死生観を考える貴重な手がかり
になることと思います。
日本美術史
授業では、絵画、彫刻、工芸、書、建築の諸領域から各時代の代表的な作品を
取りあげ、先史から現代にいたる通史として日本の美術について概観していき
ます。材質や技法、様式といった造形そのものの特徴を理解し、またなぜその
ような造形が生み出されたのかという時代背景と関連付けた「モノ」の見方を
提示します。西洋的な美術観が主流といえる今日において、日本の伝統美術の
意義や魅力を再認識するきっかけになってほしいと思います。
東洋史概説
西洋史概説
この授業のテーマは、中国の都を歴史的に概観することにある。そのため、中
国の歴代の都の変遷を通じて、中国史を理解することが目的となる。具体的に
は、中国の歴代(古代、中世、近世、近現代)首都の変遷を通観しながら、中
国史の展開を理解する。その際には、誰がどのような制度つくりどのような国
を作っていったのかという為政者の視点と共に、特に都市住民の生活(くらし
ぶり、考え方、風俗など)に注目しながら解説する。
この授業のテーマである「ナチ党政権はいかにしてドイツ国内に支配を確立
し、さらには対外的に勢力を拡大していったか、を把握する」というコトに向
かって、授業の到達目標を「ナチ党政権の国内・対外政策を、地図や表等を用
いて自ら説明することができる」として設定した。具体的には、本授業では、
ナチ党政権の国内・対外政策を理解することをめざす。政権獲得以前から第2
次世界大戦中にかけての、ナチ党の国内・対外政策の展開をたどってみたい。
西洋美術史
本授業のテーマは、各時代の造形活動の変遷を楽しむことにある。各時代の造
形活動が、時代の変遷や様式の違いによって、同様のテーマやモチーフを扱っ
て表現しても異なった作品になることを理解し、その特徴を概説できる幼に
なって欲しい。具体的には、西洋美術が対象とする、絵画、彫刻、建築等の変
遷を歴史を追って概説する。各時代の造形活動を社会的背景から、根底にある
芸術観を通して、如何に表現してきたのかを、パワーポイントによるスライド
や美術館等の作品にそって論じていく。
社会学原論
この授業のテーマは、社会学の基本的な概念や理論について学ぶコトにありま
す。そのテーマに向かって、①「社会」を知るためには、なにがしかの理論的
な道具が大切であることを学んでもらい ②「社会学」はその有力な道具であ
り続けてきたことを理解してもらいます。具体的な内容は次の2つに大きく分
かれます。①今日の日本社会の特徴について理解するとともに、あわせて、そ
れをとらえる社会学的な視点とその枠組みの大切さを知ってもらいます。②古
典とされるさまざまな社会理論とその特徴、また、それらの今日的な意義につ
いて知ってもらいます。
福祉社会学
この授業のテーマは、「共生社会とは何か」です。そのテーマに向かって、マ
クロ的な社会の成り立つ仕組みを知り、人々の関係性や生活に関心を持ち、社
会問題の所在について理解することは、現実の社会を知るための基礎となりま
す。また、社会科学を学ぶ前提として、基礎教養を学ぶことは重要であり、
人々の社会的行為とは何か、その集合体とは何かなどについて理解を深めま
す。その場合、起こっている具体的な現象を把握し、その論理、メカニズムに
注目し、社会理論とはいかなるものかを理解することを目標とします。現代社
会の理解から家族や地域社会を前提とした生活問題、また、人間関係から人と
社会の係りを理解し、今日の社会問題への理解を深めます。今日的な社会事象
について、知りたいという意欲を必要とします。
まず、経済学が如何に私たちの生活に密接に関連しているかを理解してもら
う。1990年に入りバブル経済が崩壊し、その後、失われる20年といわれる長期
の不況を経験した。最近では、アメリカの低所得者向け住宅ローンの焦げ付き
に端を発したサブプライムローン問題で世界の金融不安が広がり、ヨーロッパ
経済原論(国際経済を含む) では、ギリシャの財政危機が大きな問題となっている。国内でも、震災復興の
在り方や消費税の引き上げ、TPPへの参加等が議論されている。こうした現実
の問題を考える際に基礎となる経済学の考え方をできるだけ平易にかつ体系的
に説明するのが、本講義の目的である。
34
政治学原論(国際政治を含
む)
主として国際政治における問題を扱う。冷戦構造、南北問題、軍備管理問題、
地球的規模で拡大している金融資本主義の危機、環境問題などのグローバル
イッシューはもちろんのこと、米国の対外政策、東アジア共同体論、日本外交
のアイデンティティの問題などをアカデミックな視点から考察して行く。また
これらに関連する映像資料を多く見せ、単なる政治学用語を覚えるだけでな
く、それらの関係についてわかりやすく講義をする予定である。
法学概論(国際法を含む)
教育の現場で発生する多様な価値観の衝突に対して、迅速かつ的確な判断能力
が求められています。その的確な判断能力を身に付けるためには、教育の専門
職として、最低限の法学的知識がどのような場面で、どの程度の活用ができる
かという素養が必要となります。
講義では、単なる法学的知識を習得するにとどまらず、教育の専門職として、
現代の学校教育の中の課題について、法的視点から問題点を発見し対応ができ
ることを目的とします。
倫理学概論
本授業のテーマである「現代の倫理的諸問題」にむけて、応用倫理学上の諸問
題について、(a)関連する科学/技術の基本的なあり方が理解できるようにな
る。(b)概念上の混乱を取り除き、決疑論的な観点から問いを立てられるよ
うになる。(c)その解決策を自分なりに検討できるようになる。という目標
を達成することが目的です。したがって、具体的な授業内容は次のようになり
ます。現代社会では、新しい科学の発展に伴って、様々な倫理的問題が生じて
います。本講義では、(1)具体的には何が問題となっているのか、(2)その
問題のもつ倫理的な含意はどのようなものか、(3)そうした問題に対し、
我々はどのように対応すればいいのか、について応用倫理学的な視点から概観
します。
心理学概論
宗教学概論
仏教学概論
本講義のテーマは、心理学における「人の心と行動の関係」である。そのテー
マに向かって、①心理学で用いられる基礎的用語(基本的概念)を理解し、そ
れを用いて人間行動のメカニズムを説明できる。②講義において紹介された心
理学概念や理論を表していると考えられる具体的な行動例を挙げることができ
る。③心理学を構成する下位領域から、異なる領域の概念を用いて1つの行動
を説明することができる。これら3つの目標を達成してほしい。知覚・感情・
学習・記憶・発達・社会・性格・臨床などの各領域における心理学の基礎知識
を習得し、「人の心と行動」に関する理解を深める。また、これらの領域に共
通する「心理学的な考え方」の習得も目的とする。
教科書に沿って講義をします。宗教学は信仰やその是非を論じるのではなく、
宗教とよばれる文化現象による諸事実を客観的に観察研究する学問です。講義
では宗教学の対象とする分野についてまず解説を行い、それから宗教について
その原初形態、宗教と科学の関係、そして人間の生活における宗教の機能まで
講義してゆきます。また、過去の事例と東日本大震災で各宗教団体の活動につ
いて紹介し、災害と宗教の果たす役割について考察します。
仏教を理解するのはまず古代インド思想を理解する事が非常に助けになりま
す。そこでまず、ヴェーダからウパンシャッド哲学の歴史や内容を解説しま
す。そこからインドの自由思想にどうつながっていったのかについて解説し、
さらにそこから仏教がどううまれてきたのか、仏教とは何かの解説に入りま
す。後半には、仏教思想が現代社会や人間の生活においていかなる意味を持ち
得るかというテーマで講義します。そのテーマから発展して、福祉思想との関
係、ターミナルケアの問題などを扱います。
中学校・高等学校における教育実習に先だって、学習指導、生活指導及び実習
生としての心得などについて講義します。教育実習でどのようなことを学び、
教育実習(中・高)の事前指 いかなる視点で実習を行うべきか、また、授業を作るとはどのような手続きや
方法があるのか、生徒の理解を引き出すためにはどのような発問や対話が必要
導
なのか、などを理解し、自己の適性についても教育実習全体を通した現場体験
で再確認するための助言を行います。
(事前)身近にせまった教育実習に備えるため、学習指導・生活指導及び実
習生としての心得などについて講義します。教育実習でどのようなことを学
び、いかなる視点で実習を行うべきか、また、自己の適性についても現場体験
教育実習(中・高)の事前事 で再確認するための助言を行います。さらに、授業を作るとはどのような手続
後指導
きや方法があるのかを理解し、学習指導案を作成し、模擬授業を行います。
(事後)教育実習を行うことによって、自己の適性や教員としての心構えなど
を再確認し、教育実践演習と連携して何が必要かを講義します。
教育実習(中・高)
特別支援教育総論
①原則として実習生の母校で3週間以上の実習をします。
②「事前指導」や「事前・事後指導」で学んだことを再確認してください。
実習に関する連絡は、教務部教職課程指導室掲示板などでおこないます。必
ず留意すること。レポートを実習終了後、2週間以内に教職課程指導室まで必
ず提出をしてください。
この授業のテーマは、各障害の基本的特性と教育について理解を深めること
である。したがって、次の大きく3つの到達目標を掲げた。1 我が国の特別
支援教育の制度について説明できる。2 視覚障害教育、聴覚障害教育、知的
障害教育、運動障害教育、病虚弱教育の歴史を説明できる。3 視覚障害者、
聴覚障害者、知的障害者、運動障害者、病虚弱者、言語障害者、情緒障害者、
発達障害者の特性や指導について説明することができる。具体的には、我が国
の特別支援教育の制度と8障害(視覚障害、聴覚障害、知的障害、運動障害、
病弱、情緒障害、言語障害、発達障害)の特性や教育について概観する。適宜
資料を配布したり、DVDやビデオを見ながら進める予定である。
35
(概要)知的障害とはどの様な状態のことを言うのか、本講ではその事から整
理していきます。知的障害の状態は大変重いレベルから健常範囲に近いものま
で様々です。次に原因について考えていきます。知的障害を伴う自閉症やダウ
ン症についても詳しく述べていきます。同時に障害児を支える家族の様子につ
いても考えていきます。後半は主に知的障害児の学習行動について、その特徴
を心理学的知見から読み解いていきます。毎時間毎にその内容に関するレポー
トを課します。復習ではそのテーマについて十分にふり返って下さい。(オム
ニバス方式/全15回)
(26 大関信隆/7回)
知的障害者の心理・生理・病 知的障害児の記憶構造と記憶制御の特性/知的障害児の概念作用と行動形成
/知的障害児における学習の成立過程と理論/知的障害児の注意・記憶と行動 オムニバス方式
理
特性/知的障害児の言語媒介的学習/知的障害児の動機付けと行動特性/知的
障害児の認知機能を測る:知能検査概論/知的障害児の緒行動に対する心理学
的理解と支援
(135 金野公一/8回)
知的障害の定義・診断・疫学/知的障害の病理:原因としての遺伝性疾患/知
的障害の病理:原因としての胎児期~出生後の問題/知的障害の生理学的諸特
性/知的障害を伴う自閉症/知的障害を伴うダウン症/知的障害の子どもと暮
らす家族の理解
(概要)前半8コマは鳴海先生が担当し、後半7コマは金野先生が担当しま
す。鳴海:子どもが病気になったとき、自分の病気をどのように認識していく
かということについて学んでいきます。さらに、この過程で、病気に付随する
様々な心理的体験に遭遇することになると思われますが、その内容とそれに対
する基本的な対応について考えていきます。金野:頻度の多い疾患について、
映像を通してわかりやすく説明します。 (オムニバス方式/全15回)
(135 金野公一/7回)
病弱の定義について/虚弱の定義について/病弱児の疾患(その1)心理/病
肢体不自由者の心理・生理・
弱児の疾患(その2)生理・病理/病虚弱児に対する医学的対応(その1)心理 オムニバス方式
病理
的側面/病虚弱児に対する医学的対応(その2)身体的側面/特殊な疾患につ
いて学ぶ
(179 鳴海 宏司/8回)
子どもにとって病気とは何か/子どもは自分の病気をどう認識していくか/認
識の過程で起こる「病気=罰」の潜在化の問題/学習性無気力の問題/病弱児
の主観的健康統制感/病弱児の自己評価をめぐる問題/自己効力感、自己肯定
感/セルフケアと家族支援 (鳴海)
(概要)子どもが病気になったとき、自分の病気をどのように認識していくか
ということについて学んでいきます。さらに、この過程で、病気に付随するさ
まざまな心理的体験に遭遇することになると思われますが、その内容とそれに
対する基本的な対応について考えていきます。
(オムニバス方式/15回)
病弱者の心理・生理・病理
専
門
基
幹
科
目
D
群
(135 金野公一/ 7回)
病弱の定義について/病弱児の疾患/病虚弱児に対する医学的対応/病虚弱児に オムニバス方式
対する医学的対応/特殊な疾患について学ぶ
(179 鳴海 宏司/ 8回)
子どもにとって病気とは何か/子どもは自分の病気をどう認識していくか/認識
の過程で起こる「病気=罰」の潜在化の問題/学習性無気力の問題/病弱児の主
観的健康統制感/病弱児の自己評価をめぐる問題/自己効力感、自己肯定感/セ
ルフケアと家族支援
聴覚障害者の心理
この授業のテーマは、聴覚障害者の心理的側面の理解とその支援法の理解にあ
る。そのために①乳幼児から高齢者までの聴覚障害児者の心理を多角的に理解
し、対象者の気持ちに寄り添った支援ができる。②特別支援学校や福祉現場、
就労支援などにおける聴覚障害児者への支援の方法を具体的に理解する。の2
つを授業目標として設定する。具体的には、特別支援教育における聴覚障害児
者への支援をするにあたり、聴覚障害児者を理解するために必要と考えられる
基本的事項について、心理的側面を中心に解説する。
聴覚障害者の生理・病理
聴覚障害とは何かと言うことを理解してもらうためには、音の性質、聴覚の
仕組み、聴覚障害の原因、補聴などについて理解でき、聴覚障害児(者)の教
育に活用できる基礎知識を習得することが不可欠です。本授業の目的は、聴覚
のメカニズムを学び、聴覚障害の原因、疾病および補聴手段を含む治療方法な
ど、主として医学的側面を学ぶことにある。概要の主な内容は・音(声)の基
本的性質・耳の構造と機能・聴覚と言語の関係・聴覚障害の原因と疾病の治
療・リハビリ(教育)などである。
知的障害者教育論
この授業のテーマである知的障害教育の理解にとっては、知的障害児教育の教
育課程について理解し、知的障害児教育の指導形態と指導方法及び指導内容に
ついて具体的に述べることができるようになって欲しい。具体的内容として
は、①知的障害児教育の教育課程の構造について ②「領域・教科を合わせた
指導」における指導形態とその実際の指導③知的障害児教育における教科の指
導の指導形態と指導方法④知的障害児教育における自立活動の指導の指導内容
と指導方法以上の内容において授業中に討議課題を提示し、その課題について
グループワークを行う
36
専
門
基
幹
科
目
D
群
肢体不自由者教育論
病弱者教育論
授業のテーマである「脳性まひ児の運動・動作」について理解することに向け
て、肢体不自由教育の基本的内容とその実際について説明できるようになるこ
とこの授業の目的である。具体的には、次の3つの側面について解説を行う。
1 身体の動きに不自由のある子どもの様相
2 肢体不自由教育の意義と教育課程の基本構造及び編成の実際
3 自立活動の指導法及び指導の実際
この授業のテーマである「病弱児の自己管理能力を育む授業」にむけて、病弱
教育、身体虚弱教育の基本的内容とその実際について説明できることが必要不
可欠になる。具体的には、
1 病弱を主とする特別支援学校で学ぶ子どもとはどういう子どもか
2 病弱教育の意義と教育課程の基本構造及び編成の実際
3 病弱教育における教科等の指導の実際
4 病弱教育における自立活動の実際
といった4つの側面についての指導の実際について解説を行う。
聴覚障害者教育論
この授業は、聴覚障害教育に関する入門レベルの概説的講義である。聴覚障
害児・者を支援するためには、さまざまな学術的領域の知識や技能が必要であ
るが、本授業はそのような領域を概説するものであり、専門家志望の受講者が
幅広い知識と視野を持てるよう、そして理論と実践が見えるよう、体感できる
ような授業内容にしている。授業のテーマである、聴覚障害教育の歴史、人
権、音の世界と障害、手話、コミュニケーション、言語発達、教育課程と指
導、家庭と社会参加、インクルージョンなどのことばの意味が相互に関連づけ
て解説していきたい。
重複障害者教育総論
この授業のテーマである「全人的な発達を促すための基本的な指導内容」の理
解に向けて、障害の重い子どもとかかわるときに必要とされる基本的知識を説
明でき、基本的技術について解説できるようになってもらいたい。そのため
に、次の3つの側面について解説を行う。
1 重度・重複障害児の臨床像
2 障害の重い子どものコミュニケーションの実際
3 障害の重い子どもとのかかわりの実際
発達障害者教育総論
自閉症者教育総論
言語障害者教育総論
視覚障害者教育総論
発達障害と一口に言っても、それぞれ特性や指導方法が異なります。それぞれ
の発達障害の定義や特性を理解すること、それぞれの障害に適したアセスメン
トや支援の方法を学習します。また併せて健常児の発達も理解することで、よ
り発達障害児への理解を深めたいと思います。授業の後半では、実際の事例か
ら発達の特性や指導方法を読み取ることも行います。ビデオ映像なども用い
て、わかりやすい授業にしたいと思っています。
①自閉症児の行動特徴
②自閉症児教育の基本的視点
③社会的相互交渉の機能を高める支援
④コミュニケーション機能を高める支援
⑤認知能力を高める支援
⑥不適切な行動への対応の基本的視点
上記の5点について講義するが、その後、自閉症児の事例を提示し、どのよう
に支援していったらよいかグループワークを行う。
この授業のテーマである「言語障害の実際と支援方法」にむけて、
(1)言語産出のメカニズムについて、解剖学的側面と心理的側面から理解す
る。(2)様々な言語障害を理解する。(3)各言語障害に対応した支援方法
を理解する。
以上の3点の理解が目標となる。具体的な授業の内容として、
(1)言語産出のメカニズムについて、解剖学的側面と心理学的側面から解説
する。(2)失語症、自閉症、肢体不自由、知的障害、聴覚障害、構音障害、
特異的言語発達障害、学習障害における言語障害の特徴と、支援の方法につい
て解説する。以上の2点を重点的に行う。
視覚障害教育の基礎として、まず視覚の仕組みとはたらき、原因疾患等を把
握する。その上で、視覚障害のある子どもの発達と支援を深く考え、視覚障害
者の心理的特性や教育課程についての知識を習得し、視覚障害教育における課
題と具体的配慮や点字の理論と実際などについての学習を進めていく。具体的
には、次のⅢつのテーマについて解説を行う。
①視覚のしくみとはたらきから行動の制限や視覚的情報・模倣に不足を来す視 集中
覚の障害について学習する。
②視覚障害者の心理的特性と聴覚や触覚、保有する視覚を活用する具体的な指
導・支援の方法について深く理解する。
③実際の教具の実体験を行うとともに点字の初歩的な読み書きの技能を獲得す
る。
講義、演習、レポート課題を通して以下の事項を指導する。
・障害者教育実習の意義と概要
・特別支援学校(聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱)における実習
特別支援教育実習の事前指 ・障害者の実態把握の内容と方法
導
・特別支援学校の教育課程と指導計画
・特別支援教育における学習指導案の作成方法
・教育実習の準備と諸注意
37
講義、演習、実技、レポート課題を通して以下の事項を指導する。
・授業研究
特別支援教育実習の事前事 ・模擬授業
後指導
・教育実習の準備と諸注意
・教育実習後の事後指導
特別支援教育実習
特別支援学校(聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱)において教育実習を
行う。
基礎免許の教育実習を踏まえ、意欲的に、誠実に、謙虚に実習を行うようにし
たい。
障害児の学習支援
この授業のテーマである「発達障害のある児童・生徒への学習支援」にむけ
て、知的障害や発達障害のある子どもにおける認知機能の特徴を理解し、子ど
もの認知特性に配慮した学習支援の方法を説明することができるようになって
欲しい。そのためには、具体的な授業の内容として、知的障害や学習障害、
ADHD、自閉症スペクトラムなど発達障害のある子どもにおける認知機能の特徴
について説明する。また、子どもの認知特性に配慮した学習支援の方法につい
て事例及びグループ・ディスカッションを通して理解を深める。
学校経営と学校図書館
下記に示す項目を通して,学校教育における学校図書館の果たす役割を明らか
にし,学校図書館全般についての基本的な理解をめざす。また,司書教諭の担
うべき役割を明確にし,学校図書館運営や学校図書館活動等の実際にふれなが
らその基本的な理解を図る。
(1)学校図書館の理念と教育的意義
(2)教育行政と学校図書館
(3)学校図書館の現状と発展
(4)学校図書館の経営と司書教諭の役割
(5)学校図書館メディアの構築
(6)学校図書館活動
(7)図書館相互の連携
学校図書館メディアの構成
先ず,教育的な視点から学校図書館は学校教育の一環としての施設・組織であ
り,教育課程と関連づけてその役割と活動をとらえる。さらに,学校図書館は
様々な資料・メディアを扱うセンターとして位置づける。これらの視点を踏ま
えて,学校図書館メディアの構成についての理解と運営能力の取得をめざしな
がら,学校図書館メディアの専門職である司書教諭として基礎的な理解を図
る。また,学校図書館メディアの維持と展開に責任を負うものとして,情報化
社会における図書館メディアの構築のための実務能力を得る。最後に,学校図
書館の今後の展開と方向性を学習し,総合的に理解を深める。
学習指導と学校図書館
本講義では、①学校図書館と教育課程・学習指導への関わりが理解できるよう
になる。②情報活用能力育成のための指導方法が理解できるようになる。とい
う2つの目標に向け、学校図書館は、「学習・情報センター」と「読書セン
ター」の二つの機能を持っていることを解説していく。特に、「学習・情報セ
ンター」としての学校図書館で、児童・生徒の情報活用能力の育成のために司
書教諭が果たすべき役割を中心に考察していく。
読書と豊かな人間性
本講義では、発達段階に応じた読書指導について学習し,読書と心の教育・
読書指導法・読書活動の推進等についての知識を身に付けることを目指し、読
書活動を推進するための学校図書館のあり方を考えていく。特に学校図書館に
おける司書教諭の果たす役割を理解するとともに、実際の読書指導の内容と方
法を学習する。
情報メディアの活用
児童精神医学
睡眠健康科学
・本授業の目的は、次の3点である。
①学校教育における情報メディアの種類・特性・活用方法・課題等について理
解すること。
②情報メディアの授業への活用や図書館司書教諭の職務への活用の可能性を探
ること。
③情報モラルや情報メディアに関わるトラブルとその未然防止策を考えるこ
と。
・本授業の中で、グループ・ディスカッション、グループ・ワークも適宜行
う。
・本授業の中で、本の帯や本のポップの制作活動も行う。
乳幼児期および児童期における精神医学的基本を理解するため、発達の障害、
心因性疾患および精神病等について教授する。思春期の精神疾患の基本知識も
教授し、子どもの虐待についても精神医学的観点から検討を加える。
地域精神医学的視点も加味して教授する。
また必要に応じてアクティブ・ラーニングを行う。
睡眠は活動/休息という生物の基本的な行動リズムを司る重要な現象の一つで
あり、心身の成長や回復において極めて重要な役割を果たしている。一方、現
代社会の夜型化、24時間フル操業化は、人の睡眠を阻害する方向に影響し、睡
眠に関連する問題は、年々増加の一途をたどっている。本講義では、睡眠の仕
組みや役割に関する基本的な知識を学ぶとともに、さまざまな睡眠問題につい 隔年
ての対処法など、現場に有用な内容を紹介する。 なお本講義および関連の講
義、合計8単位を取得することにより、一般社団法人 日本睡眠改善協議会が
認定する、「睡眠改善インストラクター」認定試験の受験資格が得られる。
38
家庭支援論
人間関係論
家族心理学
専
門
発
展
科
目
思春期の発達と臨床
保育者は子どもとの関係を築くことが主となりますが、その家族、地域、職
員との連携を深めることも「子どもの最善の利益」を追求するにあたり重要な
こととなります。この科目では家族の実態を捉え、保育者がさまざまな状況に
応じてどのような家庭支援をしているのか、を考えていきます。また、保育
所・幼稚園は通園する子どもの養護と教育のみならず、地域に開放された子育
て支援センターとしての機能が求められていることから、現在、新たな活動を
模索しており、今後のそのサービスのあり方についても学びます。
人は常に、自分を他者に示しながら、相手を理解し特定の関係を築こうとし
ている。多くの研究から、このような人間関係の形成や進展、崩壊のプロセス
には規則性があることが明らかになっている。この講義では、身近な社会的出
来事や問題を取り上げながら、「なぜ」それらの事象が生じるのか、より良い
人間関係を形成するためにはどうすれば良いのかについて論理的・客観的に考
えるための基礎的な理論や研究知見を紹介する。
講義では、まず、家族心理学とは何か述べ、次に、その理論的背景となってい
るシステムズ・アプローチの基本的な考え方、そして、ライフコースにおける
家族の発達と課題、家族の人間関係をめぐる諸問題、家族アセスメントとブ
ルー不セラピーの考え方と技法を身につける。そして、最後の個人療法と家族
療法の統合的アプローチについてその実際を事例から学ぶ。
思春期は、第二次性徴の始まりから成長の終わりまでの時期(概ね8、9歳〜
17、8歳)であり、心身ともに子どもから大人へと変化する。本人もとまど
い、周囲も対応にとまどうことも多い。さまざまな問題も生じる。
そこで、まず、思春期の身体的発達の特徴とその心理的影響について理解す
る。そして、思春期の心理的発達課題と心理的危機について理解する。また、
思春期に多く見られる心の問題について理解し、その対応について学ぶ。さら
に、思春期の子どもを持つ家族への心理的援助について学ぶ。
臨床心理学
臨床心理学は人の行動や心を理解する学問です。対人援助職に将来就く人は特
に援助する相手を理解し、共感することが求められます。また、卒業後の職場
の人間関係においても相手を理解した上で発言、行動をすることがもとめらま
す。臨床心理学の授業で得られた知識によって、まずは自分の心や行動と照ら
し合わせてより深く自分自身を理解することを学びます。その上で人はどのよ
うに感じ、そして行動するのかという理解に少しでも近づけることを目標とし
ます。こうした目標に向け、臨床心理学では人間をどのように理解するかにつ
いて講義する。授業はテキストにしたがって進めていくのでテキストが手元に
あることが望ましい。授業の理解を深めるために、レジメの配布、参考図書の
紹介、ビデオによる学習を行う予定である。
発達臨床心理学
現代社会が抱える子どもや青年、成人の病理を考える場合、従来の臨床心理
学的な知見・方法論に加え、その根底を支えるものとして、対象者の発達的側
面に関する理解が不可欠となってきています。そこで本講義では臨床心理学と
発達心理学の双方の知見を背景とした「発達臨床」という領域について、総合
的な理解を深めることを目的とします。毎時間ミニレポートを課し、それに対
するフィードバックを次の授業時に行う。事前に提供している授業資料を基に
予習を行い授業に臨んで下さい。また授業で触れた新しい概念について復習を
行って下さい。
発達心理アセスメント概論
発達心理アセスメントとは、「個々人の発達的支援のニーズを理解・整理
し、実際の支援の方法を決定・評価するために行われる測定や評価」のことで
ある。したがって、発達心理アセスメントでは、ある時点での人の発達状態や
心的特性・状態の理解にとどまらず、①これまでの育ちやこれからの育ち・今
後直面する問題を視野に入れた理解(縦の広がり)と、②その人を取り巻く環
境や、その環境とその人との関係を視野に入れた理解(横の広がり)が必要不
可欠である。この講義では以上の観点に立ち、発達心理アセスメントの基本的
な考え方、方法、内容等について概説する。なお、この講義では、乳幼児期・
児童期を中心的に扱う。
健康心理アセスメント概論
健康心理学におけるアセスメントの目的、留意点や限界について説明でき
る。また、対象に適した方法を選択できること目指し、健康心理学におけるア
セスメントの目的・方法・対象について、バーンアウト、ストレス、ソーシャ
ルサポートなどを実例を挙げながら、臨床心理学的アセスメントとの共通点、
相違点に触れながら概説する。また、アセスメントを行う際の留意点やアセス
メントの限界について、実際に被験者体験をすることで理解を深める。
健康心理学は「健康の維持・増進に関する心理学的研究、およびその専門的
応用」の学問です。これは疾病の改善もさることながら、その前段階として疾
病の予防もまた重要である、という考え方に基づいたものです。本講義ではこ
の健康心理学について、特にカウンセリングという視点からどのようなアプ
健康心理カウンセリング概論 ローチが可能であるかについて、その基礎的事項を探究します。毎時間ミニレ
ポートを課し、それに対するフィードバックを次の授業時に行う。事前に提供
している授業資料を基に予習を行い授業に臨んで下さい。また授業で触れた新
しい概念について復習を行って下さい。
39
災害概論
あの3.11の日から三年。復興の状況があまりにも遅すぎる。その原因は何か。
リアス式の地形か、行政の無策か、政治(党)のサボタージュか、本当に防潮
堰はいるのか、むしろ災害をより拡大するものなのか。人的要因、行政システ
ム化の原因、財政的要因を総合的に検討し、その要因がどこに在るのかを分析
する。複眼的な視点を養成する。社会に出てからのディベート力を高める。具
体的には、次の4つの側面で構成された講義を行う。①リーディングアサイン
メント・パワーポイントによるプレゼン ②ゲストスピーカーによる問題提
起・・・行政の現場の人、メディアの関係者、地方・中央の政治家 ③フィー
ルドワークを年二回(1泊)・・・現地現場主義で学ぶ ④ボランティア活動
と同時に、被災地・災害現場を時系列的に検証する。
地域減災論Ⅰ
「東日本大震災」では、本学がある宮城県においても未曾有の被害をもたら
し、尊い生命と貴重な財産が奪われた。平時の地域システムとして「減災・予
防」の定着を図ることこそ、災害による生命・生活・財産の被害を軽減するこ
とが何より重要である。「自らの生命は自らが守る(自助力)、地域の安全は
地域で守る(共助力)」という姿勢のもと地域での取組の構築や実践力ある人
材育成が求められている。
本講義では、それぞれのフィールドで活躍する実践者等から「自助力」・「共
助力」を高めるための取組についての現状と課題、今後の展望や可能性などに
ついて多面的に学んでいく。
原子力災害論
目に見えず、においもなく、体で感じることが出来ない放射線をむやみに怖が
らず、放射線について科学的な基礎知識として、
・放射線とはどんなもの
・放射線の身体への影響
・身の回りにある放射線
・放射線との付き合い方
を理解し、身を守る方法が考えられること。
社会貢献論
社会貢献という言葉は日常用語として使われているが、その意味、内容は人に
よって異なっている。本講義ではいわゆる「支援」を含む広い考え方で社会貢
献を考えている。3.11の被災者支援は何だったのか、寄付金が多いのは何を意
味するのか、等、社会貢献の学問的検討を試みる。社会貢献について自分なり
の考えを自信をもって説明できるようになって欲しい。
教育学特殊講義Ⅰ
時宜に応じて、その時々における教育学に関する最新の講義を適宜開講する。
(2年前期開講)
集中
教育学特殊講義Ⅱ
時宜に応じて、その時々における教育学および教育現場に関する講義を適宜開
講する。(3年後期開講)
集中
教育学特殊講義Ⅲ
時宜に応じて、その時々における教育現場に関する実践的な講義を適宜開講す
る。(3年後期開講)
集中
社会教育計画
生涯学習社会の実現が模索されている今日、社会教育の計画化はきわめて重要
である。前期は、将来社会教育職員として業務を行う際に求められる基本的な
知識・考え方を理解することを主とした授業構成となる。理論と実践の両方を
重視し、具体的事例を踏まえながら理解を深めていくことを中心とした授業構
成となる。
現代社会と社会教育Ⅰ
現代社会における社会教育のありかたについて、「文化活動と社会教育」とい
う視点から考察を深めていく。生涯学習における文化活動がしめる位置づけ、
そして日本における社会教育と文化活動の関連をめぐる歴史、労働と余暇・文 集中
化活動の関連、文化行政や文化施設の歴史と現状、地域文化運動の歴史と現状
などの課題について、重点的に考察していく予定である。
現代社会と社会教育Ⅱ
日本社会における人口高齢化の推移と現状およびそれをめぐる諸問題につい
て、他国との比較のなかで理解するとともに、それら諸問題が個々の高齢者の
生きる地域社会において発現してくる多様性を捉えながら、高齢者にとっての 集中
みでなく、高齢(化)社会を生きる「私たち」にとっての、学習活動や地域参
加をめぐる課題について検討していく。
社会教育施設で一週間程度の実習を行い、社会教育主事にとって必要な実践的
知識や技術を習得することをねらいとする。現場の職員から直接指導を受ける
ことによって、実際の仕事の手順や注意点などを身につける。事前指導を隔週
社会教育実習(野外活動実
で実施する。そして2泊3日程度の事前実習を前期に行う。本実習は、主として
習等を含む)
夏休みに社会教育施設(自然の家や公民館など)において社会教育職員の仕事
の一端を体験し、社会教育職員に必要な姿勢・知識・技術を学ぶ。
社会教育課題研究
論社会教育実習の経験に基づいて各自研究テーマを設定し、12000字程度
の論文を作成する。設定したテーマについて現状と課題を明らかにして研究論
文としてまとめる。ガイダンスの後、各自のテーマに基づいて、論文指導を主
として担当する教員を決める。論文の書き方、参考文献の探し方、テーマの絞
込み、章立て、書き進め方などについて学びながら後期授業の終了時までに論
文をまとめて提出する。
40
社会教育史
社会教育行財政論
社会教育施設論
博物館概論
博物館経営論
生涯学習時代といわれる今日において、社会教育はどのような意義や可能性を
もちうるのか。歴史をふりかえるという作業は、単に過去の記録を顧みるため
にあるのではなく、現代社会を生きる私たちが取り組むべき課題を検討するた
めにあると言ってよい。本講義では、近現代の日本社会を対象として、社会教
育の制度的変遷とその政策的な課題および各時代における自己教育運動の展開
をエポックで区切りながら概観することによって、上記の問いについて検討し
ていく。
子育て、環境、地域福祉、災害支援など、生活課題・地域課題の互助的な解決
を目指す市民的な動きに着目し、そのような営みを支えるノンフォーマルな教
育実践の実際をとらえ、そのことにむきあう行政の可能性と限界について検討
集中
しあう。さらに、それらをふまえつつ、ゼミ参加者それぞれの教育経験を振り
返りながら、「教育」とは何かをあらためて考えあう。
「社会教育」「生涯教育」「生涯学習」「成人教育」「リカレント教育」な
ど、今日では、学校教育に限定されない教育の領域を指す言葉が多彩に生ま
れ、世間的な認知も高まってきている。しかし、これらの概念が普及したのは
20世紀、とりわけその後半からのことであり、人類史からすれば、ごく最近の
ことであるという。この「20世紀現象」がもつ意味とは何なのだろうか。
この講義では、「社会教育」と「生涯学習」、そして「地域社会」という
キーワードを手がかりに、我々が生きている「いま」と「これから」を捉え返
しつつ、地域生涯学習施設の現状と、これからの時代におけるそのあり方につ
いて考察する。
博物館施設の学芸員を志望する学生が、特に知っておかなければならない知識
と実技を体得する。博物館実習では、本学の芹沢銈介美術工芸館を活用しての
実務実習、近隣の美術館・博物館の見学、博物館の資料を取り扱うための調査
カード作成、写真撮影、 拓本・実測、報告書やポスターの作成、展示作業な
どについて講義と実技を行う。また、秋季にはバスによる一日の見学旅行を実
施している。
博物館とは、動物園や植物園なども含めた幅広いものであることを知る。また
そのようなさまざまな博物館を「経営」するというのはどういうことなのか。
経営という観点を通して博物館の現状とあるべき姿について自ら考える。博物
館設置の目的、施設、財政、組織と職員、地域との関わり、運営の実際、危機 集中
管理などについて述べる。また随時、受講者の体験発表やディスカッションを
交え、主体的な考察を深める。
博物館資料論
博物館資料の概念や、収集、整理、調査・研究、保存、展示などに関する考え
方や方法を知ることによって、その基礎的な理解を得る。具体的な講義内容は
次の4つに整理できる。
・博物館資料の概念 資料の種類、資料化の過程などについて
・博物館資料の収集・整理 理念と方法、分類・目録作成などについて
・博物館における調査研究活動 意義と内容、成果の還元などについて
・調査研究活動と保存・修復および被災資料救出活動との関連、また展示活動
との関連について
博物館資料保存論
博物館資料を後世に守り伝えてゆくための展示・収蔵環境および資料の修復な
どに関わる基礎的な知識を修得するとともに、資料保存のための恒常的な管理
の必要性と資料を丁寧に取り扱う意識の醸成を目指す。文化財資料が現在に守
り伝えられてきた歴史を振り返る。また、温湿度・光・空気環境・カビや害虫
などの生物被害によって引き起こされる資料劣化とその対策 について、P.Pや
映像を用いて具体的に説明する。さらに、博物館における展示室や収蔵庫の保
存環境のあり方や考古資料の科学的な保存処理法、防災への取組などについ
て、博物館施設等の利用も含めて学習する。
博物館展示論
展示の概念や、展示方法までの歴史をふまえ、現代における形態・館種別の特
徴、メディアとの関わり等の知識・論理を学ぶ。その後実践活動として、展示
のプロセスと技術を講義で体得する。概念や歴史を学んだ上で、現在の展示に
メディアがどのように関わっているのか、当大学施設(芹沢銈介美術工芸館)
や他館の展示内容を踏まえて基礎的知識を習得。また美術工芸館所蔵・展示資
料(染織、陶器、木工芸品等)から、多種多様な形態の展示に関わる基礎技術
を学ぶ。最終的に展示企画を立案し、一通りの展覧会完成までのプロセスを体
験する。
博物館教育論
博物館の教育機能に関する理論と方法を習得し、実践における基礎的能力が身
につくようになることを目標とする。本授業の目的は、博物館の教育活動にお
ける意義、基礎理論及び実践における知識と方法を学ぶことにある。博物館に
おける学びの特性を企画、実践、評価、改善の行程の流れの中でグループ・
ワークやグループディスカッションなどアクティブ・ラーニングを含めた授業
を通して学ぶ。また、「地域」への知識・理解を深め、博物館の教育活動に活
かすことを学ぶ。
さらに、博物館の種別に即し、生涯学習及び学校教育との連携リテラシーを習
得する。
博物館情報・メデイア論
教育・コミュニケーションツールとしての情報・メディアの特性をふまえつ
つ、博物館における情報の意義と活用方法および情報発信の意義について理解
し、博物館の情報の提供と活用等に関する基礎的能力を養う。博物館における
さまざまな活用の実際、情報化社会に新たに求められる博物館の役割を探りつ
つその可能性を考える。講義じたいできるだけ映像やメディアを活用するとと
もに、必要に応じて実習やメディアテークなどの施設見学を組み込みながら、
より具体的な事例や課題に接する機会をもうける。
41
(概要)博物館実習では、本学の芹沢銈介美術工芸館を活用しての実務実習、
近隣の美術館・博物館の見学、博物館の資料を取り扱うための調査カード作
成、写真撮影、拓本・実測、報告書やポスターの作成、展示作業などについて
講義と実技を行う。また、秋季に はバスによる一日の見学旅行を実施して
いる。
(オムニバス方式/全30回)
博物館実習
文化財概論
(6梶原 洋・68原 秀一・42奈良 綾/1回)(共同)
事前指導Ⅰ 実務実習ガイダンス
オムニバス方式・
(6梶原 洋/5回)
共同(一部)
考古資料/ 拓本の取り方 /実測図の作成
(68原 秀一/3回)
資料の記録 スケッチ/広報印刷物の作成Ⅰ/広報印刷物の作成Ⅱポスター作成
(42 奈良 綾/19回)
事前指導Ⅱ 学芸員とは/展示環境の管理(温湿度・照度)/ 資料の取扱 染織
資料 / 軸・屏風/調査と調書/調査カードの作成 / 報告書の作成 /資料写真
の撮影法/梱包/キャプションと展示解説// 展示作業 /教育普及活動/事後指導
(189本田 泰貴/2回)
陶磁器Ⅰ・Ⅱ
日本列島は、四方を海に囲まれ、古来独自の文化をはぐくんできただけでな
く、ユーラシア大陸の東端として、周辺からの文化も受け入れてきた。「文化
財」とは、このような中で残された人類集団の生活の証であり、文化の成果で
もある。この日本の重層的で、かつ、独特の文化が育んできた「文化財」につ
いて、われわれに残された貴重な資産として、多様な視点から研究するための
基礎的な概念や保護の方法について概説する。
(概要)「文化財と行政」えおテーマに、地域の文化財に対しては保護すると
ともに整備・活用が求められている。文化財保護行政がどのようなシステムの
もとで行われ、さらにどのように整備・活用されているのかを具体的事例をも
とに概述する。
(オムニバス方式・全15回)
(5 岡田 清一/ 1回)
文化財各論(文化財保護法 文化財保護行政がどのようなシステムのもとで行われているのか、また、どの
ような課題があるのかを概述する。
を含む)
オムニバス方式
(168 田中 則和 /5回)
・集中
仙台市の文化財保護行政について、そのしくみと実態、課題について講義す
る。
(172 千葉 信胤/ 5回)
平泉町の文化財行政について、世界遺産の指定も含めて、現状と課題について
講義する。
(197 鑓水 実/4回)
福島県の文化財行政について、現状と課題、とくに民俗学分野を中心に講義す
る。
人類は、600万年前以前に地球上に出現したが、実にその歴史の99%以上は、
いわゆる文字記録のない先史時代に属する。先史時代については、考古学的方
法 がその唯一の研究方法であり、それ以降の歴史時代では残された文字記録
考古学概論
を時には補いまたあらたな事実を明らかにすることもできる。この講義では、
考古学の基礎的な概念や研究の歴史について学ぶ。
考古学各論
歴史考古学という用語は、ふつう「歴史時代を対象とする考古学」の意味で使
われている。具体的には古墳文化の時代以降を総称した時代呼称である。そこ
で本講でも、およそ奈良時代以後の時代を中心として、物質文化を紹介し、考
古学からみた日本歴史をひもといてみたい。なお、日欧城郭の比較についても
触れる予定である。
考古学特殊講義
人類史の99%は、先史自体に属している。今日の機械文明は、氷期の終了後わ
ずな1万年間で築かれたものであり、その長さは人類史の1%に満たない。今
日、人類がその発生から今までにどのように環境に適応し、生活を営み、子孫
を残してきたかを振り返ることは、現在そしてこれからの人類のありかたをこ
うさつする上で必須のことといえよう。主に新石器時代まで、考古学、人類学
的な視点からの最新の成果を踏まえつつ講義する。
考古学実習
古文書学概論
関
連
科
目
見つかった土器や建物跡から、人々の生活を復元する力。こうした力を養うた
めに、遺跡の発掘調査を行なって、見つかる土器(遺物)や建物(遺構)等か
ら、その場所に暮した人々の生活の様子を考えることを目的としている。さら
共同・集中
に、その場所の自然環境や地形を考えることで、時代時代によりどのような生
活に適した場所であったかも探ることができる。
この授業の目標は、
①古文書の概念が理解でき、その見かたや取り扱いができる。
②古文書学の研究範囲をきちんと把握しよう。
について理解を深めることにある。
そのためには具体的な受容の内容として
1.古文書、古文書学とはなにか
2.古文書の基礎的知識と研究法
について解説をわかりやすく歴史資料を用いながら行う
42
関
連
科
目
古文書学各論
「古文書学概論」で身につけた知識を整理して、律令時代の文書の作成過程、
戸籍・計帳は古文書?、国宝に指定されている文書の意味を知ろう、武家文書
と公家文書、仮名文書になれよう、写しと控え、自筆と右筆、御家流の武家文
書茶人の書、公家文書、地方文書は百姓書、幕末の志士の読めない文書群、女
性の書といったトピックを元に、古文書の分類ができ、学芸員として古文献が
取り扱えることを目指す。
日本史特殊講義
奈良市の東に東大寺があります。大仏殿の北西に巨大な正倉院宝庫が建ってい
ます。中には、昭和の中ごろまで、光明皇后が夫聖武天皇の冥福を祈って大仏
に献納した天皇遺愛の品はじめ、東大寺で使われた品や東大寺関連の役所の文
書など奈良時代の宝物が納められていました(今は、保存に万全を期すため新
しい宝庫に移されています)。本授業では、これらの宝物が、世界的に見ても
いかに貴重な宝物か、宝物からわかる奈良時代の政治や文化、下級役所の運営
や官人の勤務状況などを概説する。また、東大寺や各時代の政府がどのように
宝物の保存に意を用いていたかも学び、今の私たちがなすべきことを考える。
古文書学実習
本実習では、古文書の取り扱いについて実際に古文書に触れながら学んでい
く。具体的には次の3つの点について自律的学ぶことが求められる。
①古文書の現物を手にして、取り扱いができる。
②そして、内的批判と外的批判がきちんとできる。
③総じて、古文書を学芸員として、扱える。
民俗学概論
民俗学は自己内省の学とも言われるように、伝統的だとされるような生活事象
を対象として、自国の文化的特質を明らかにするための学問として成立し発展
してきた。しかし、近年になって、ナショナリズムとの関わりなど、さまざま
な問題点が指摘されはじめ、新たな展開の必要性に迫られている。そこで、本
講義では、これまでの日本における民俗学の概念や方法を、具体的事例を踏ま
えつつ、以下の順で批判的に検討することにより、その学問的特質と問題点、
そして今後の課題について考えていきたい。
民俗学各論
民俗学特殊講義
民俗学実習
文化人類学
美術史特殊講義
美術実習
図書館概論
近年の柳田國男ブームや伝統文化の見直しという動きの中で、民俗学は以前と
比べ注目を集めるようになってきているが、本講義では私たちが当たり前だと
思っている身近な生活事象を民俗学の立場から検討し解説していくことで、そ
の意味とともに、この学問の見方や考え方についても紹介していきたいと考え
ている。
折口信夫『死者の書』全20章および関連史資料講読を行います。演習形式で授
業を進めます。特に、本文、史資料の音読を行います。最後の回で、簡単な確
認テスト(資料等持ち込み可)を行います。
※古代(奈良-平安)の文化や政治史に興味のある人は、ぜひ受講してくださ
い。
民俗学の諸分野について事前学習をしたうえで、フィールドに出ます。また、
資料収集の方法や、資料の読解等も随時行います。講義も行いますが、学生の
主体的な学習活動が授業の核心となります。積極的に取り組んでください。な
お、調査地は現在検討中ですが、夏休みに1~2日程度の(合宿)調査を予定し
集中
ています。(受講人数によっては、合宿調査を国立歴史民俗博物館等への見学
に代替することもあります。詳しくは、授業開始後に学生のみなさんとの話し
合いをもって決定します)
日常生活の場面で、私たちが異文化と接する機会は増加している。グローバル
化の中で、異なる文化を担う人々と理解を深めるためには、まず「自文化」に
ついて、自己を取り巻く社会について知る必要がある。また、同時に「文化」
とは何かを知ることも重要である。
この授業では、自己と他者の文化を相対化する人類学的な視点や方法について
触れ、私たちがいかに社会的、文化的に形作られているのかを考えるきっかけ
とする。
テーマ「神仏習合の美術」
元来日本の神は定まった姿形をもたず、山や磐、巨木などを信仰の対象として
きました。それが6世紀の前半に大陸から仏教が伝わると、仏像の影響を受け
て神の姿が彫刻や絵画に表わされるようになります。以来日本では、神と仏と
が融合した独特の神仏習合の美術が展開してきました。現代から見るとすぐに
は理解できない造形もありますが、その形には意味があり、柔軟な思考が生み
出す多様な造形は日本美術の魅力の一つといえるでしょう。授業では神仏習合
の美術の中から特徴的な作品を選び、形のもつ意味や、制作の事情について紹
介し、また信仰対象である「モノ」の語る歴史について論じます。
美術工芸品を調査し、調査カードの作成を行う。採寸や撮影、作品・資料の特
徴やモチーフの調査、制作意図や使用方法等を理解する。そして調査内容を文
章にまとめ、解説の構成力をつける。
また、他博物館・美術館施設で開催される展覧会にも出かけ、作品を幅広く知
る機会を持ち、物を見極める能力を養うことを目指す。
文字を発明し記録を残すことができるようになったときから、図書館は存在し
てきた。その歴史をたどりながら、現在の図書館の存在意義や役割について解
説する。また、館種によう役割や機能の差異についても解説する。最後には電
子メディアの発達と図書館についてなど現状をとらえ、これからの図書館につ
いて展望する。
43
図書館情報技術論
図書館制度・経営論
図書館サービス概論
情報サービス論
児童サービス論
図書館業務に必要な基礎的な情報技術を習得するために、コンピュータの構成
と動作・情報表現・データ構造とプログラム、コンピュータネットワークシス
テムと情報ネットワーク、データモデルとデータベース論、情報検索システム
と検索エンジン、図書館業務システムと電子資料等について講義を行い、必要
に応じて情報検索技法やWebプログラミングの演習を行う。
図書館を公費で運営するには何が必要かを理解し、自らの意見を表明できるよ
うになることを目指し的確かつ迅速に資料を提供するために図書館として必要
な諸相(組織のあり方、管理運営の実態と課題、利用者・住民との関係など)
について解説する。具体的には、図書館の使命・目的・組織、図書館サービス
の展開と評価、資料・人的資源・施設の管理、資料・人的資源・施設の管理、
図書館の財務と庶務、図書館を支える力(図書館協議会、図書館友の会、利用
者の声、ボランティア)と図書館関係団体、「地方自治と図書館」及び「まち
づくりと公共図書館」、「地方自治と図書館」及び「まちづくりと公共図書
館」といったじこうについて解説をする。
現代情報社会は、図書館に対して高度なサービスを求めている。様々な情報
サービスをもち、住民と直接的に関わって展開される図書館サービスの現代的
な意義や方法を社会との関連を視野に入れながら考察、解説する。
本授業は、そのことによって図書館サービスが現代社会にとってどれ程重要な
存在であるかを認識しうるようになることを目的とする。
これらの考察や解説によって、
①図書館の根幹とも言える図書館サービスについて、その基本理念、サービス
の種類・方法を具体的に述べることが出来るようになる。
②そのことによって図書館サービスのあるべき姿を思い描き、この業務に関わ
ることの重要性を認識できるようになり、図書館サービスについて自分の考え
をもつことが出来るようになる。
という目標が達成されることを望む。
図書館において利用者が知識を得る窓口となる情報提供サービスについて、公
共図書館を中心に解説する。図書館での情報サービスの意義を明らかにし、
サービスがどのように展開されているのかを概観する。中心的サービスとなる
レファレンスサービスについて理論と実際を解説し、各種情報源の利用法も紹
介する。また、パスファインダーなど情報発信型のサービスにつてもその動向
を解説し、情報サービスがこれからの図書館の大きな柱であることを確認して
いく。
本授業では、公共図書館における児童サービスの意義、子どもを対象とする各
種図書館サービス、児童図書館の運営、児童資料について総合的に理解するこ
とを目指す。そのためには、
・公共図書館における児童サービスの意義を述べることができる。
・公共図書館で行われている具体的な児童サービスについて説明することがで 集中
きる。
・基本的な児童資料を例示できるようになる。
以上の到達目標を達成して欲しい。
情報サービス演習
情報サービスの技術を、レファレンスサービスを中心にし、本学図書館の情報
資料(主に冊子体)を使用して行う演習である。レファレンス資料の種類こと
にその特性などを解説したあと、資料の評価をし、レファレンス質問への回答
ができるよう取り組む。また、質問の主旨をつかむためのインタビューや、回
答の記録の方法も実習する。発信型サービスであるパスファインダーの作成を
して、まとめとする。
図書館情報資源概論
図書館情報資源の類型をまず押さえ、さらに図書、非図書資料、継続資料につ
いてそれぞれ解説する。さらに、新しく加わったネットワーク資料について解
説する。情報資料を考えていくとき、その出版流通の仕組みを知ることが欠か
せない。流通経路をみていくと共に、現在抱える問題点もさぐる。最終的には
図書館を支える蔵書構成のありかたについて考え、コレクション形成の重要性
を認識する。
情報資源組織論
図書館で対象とする資料は印刷資料に加え非印刷資料・電子資料など多種多様
なメディアに及ぶが、その組織化について理論と技術について解説する。組織
化の基本として主に書誌記述は「日本目録規則」、件名は「基本件名標目
表」、分類法は「日本十進分類法」について解説する。MARC・OPAC・
ネットワーク情報資源など現代の図書館の組織化の考え方をみながら、これか
らの課題について考えていく。
情報資源組織演習
情報資源1つ1つを分類し、件名を与え、詳細な目録をつくっていく「組織」と
いう作業がなされることで、図書館は機能することができる。情報資源の組織
には目録作業・件名作業・分類作業の技術が必須となる。これらの概要につい
ては情報資源組織論で学んでいるので、ここでは実際に必要な規則や考え方を
解説するとともに、演習問題に取り組んで実用な技術の習得を目指す。
図書館基礎特論
「図書館のサービス開発」をテーマとしたグループ討議を行いグループごとに
発表する。
図書館サービスとは利用者と資料・情報との確かな出会いを保障することであ
る。利用者が自分にとって必要な資料・情報を入手し、課題の解決に使って満 隔年
足する。これを的確かつ迅速に行うためにどんなことをどのように行えばよい
かを論ずる。
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図書館サービス特論
図書館情報資源特論
図書館サービスが目指すものは、住民の知的自由を社会的に保障することであ
る。科目を受講することによって、知的自由の重要性、図書館における知的自
由の意義と実際的な考え方及びそれらを踏まえた上での利用者との接遇の重要
性を実感・認識できるようになることを目的とする。上述のように、図書館
サービスが目指すものは、住民の知的自由を公的に保障することである。知的
隔年
自由の意義、歴史、現状を解説し、さらに、事例等を検証し、図書館はどのよ
うな取組をなす必要があるかを認識し、さらに実際に利用者に接する際のコ
ミュニケーションが、どのように図書館における知的自由の保障と関わるかを
理解し得ることを目指す。
図書館情報資源の類型をまず押さえ、さらに図書、非図書資料、継続資料につ
いてそれぞれ解説する。さらに、新しく加わったネットワーク資料について解
説する。情報資料を考えていくとき、その出版流通の仕組みを知ることが欠か
せない。流通経路をみていくと共に、現在抱える問題点もさぐる。最終的には
図書館を支える蔵書構成のありかたについて考え、コレクション形成の重要性
を認識する。
隔年
①図書館情報資源の種類を知る
②出版流通のシステムを理解する
③現在から将来まで利用していける蔵書構成はどうあるべきかを考えることが
できる
これらの目標を達成して欲しい。
図書・図書館史
いま私達が日常的に手にする本は、人間の思想の助けとなるべく、人間によっ
て考えだされた道具である。その本の物質的形状とその制作において、いかに
進化してきたか、日本を中心に、東アジアをも視野にいれて考察する。さらに
近現代の日本の図書館について考察する。 こうした考察によって
隔年
①日本の本の歴史を理解できるようになる。
②日本の公共図書館の特色がわかるようになる。
という目標を達成して欲しい。
図書館施設論
必修の各科目で学んだ内容を発展的に学習し、図書館活動・サービスが展開さ
れる場としての図書館施設について、地域計画、建築計画、その構成要素等を 隔年
解説する。
図書館総合演習
必修の各科目で学んだ内容を掘り下げて学習し、少人数を対象に、研究指導や
論文指導あるいは見学会・講演会等を組み合わせた総合的な演習を行う。
隔年
図書館実習
図書館に関する科目で得た知識・技術をもとにして、事前・事後学習の指導を
受けつつ公立図書館業務を経験する。
隔年
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