別記様式第2号(その1の1) (用紙 日本工業規格A4縦型) 基 本 計 画 書 基 事 計 フ 項 画 大 の リ 設 フ 区 ガ 置 リ 学 ガ の 名 学 の 目 記 入 学部の学科の設置 ナ ガッコウホウジン キョウトタチバナガクエン 者 学 校 法 人 京 都 橘 学 園 ナ キョウトタチバナダイガク 称 京 都 橘 大 学 的 新設学部等の目的 新設学部等の名称 新 設 学 部 等 の 概 要 計 分 大 学 本 部 の 位 置 大 本 健康科学部 [Faculty of Health Sciences] 救急救命学科 [Department of Emergency Medical Science] 計 画 欄 備 ( Kyoto Tachibana University ) 京都府京都市山科区大宅山田町34番地 本学は、教育基本法および学校教育法の規定に基づき 、広く一般教養を施すとと もに、深く専門の研究に根ざす学芸および技能の教授を行い、もって、教養高く 情操豊かにして地域社会および国際社会の発展に貢献しうる、社会に有為なる人 材を育成することを目的とする。 健康科学部は、心理、医療の各分野の専門知識や技術を習得し、幅広い教養と豊 かな人間性を身につけ、新たな課題に対応できる問題解決能力を備えた人材を養 成する。新設する救急救命学科では、救急医療の専門知識および実践力を身につ け、医療と地域社会の課題解決に貢献できる質の高い救急救命士を育成する。 修業 年限 年 4 入学 編入学 定員 定 員 年次 人 人 50 50 - - 収容 定員 人 200 学位又 は称号 開設時期及 び開設年次 年 月 第 年次 学士 平成28年4月 (救急救命学) 第1年次 所 在 地 京都府京都市山科区 大宅山田町34番地 200 文学部 日本語日本文学科 (3年次編入学定員)〔定員減〕 (△ 5)(平成28年4月) 同一設置者内における 変 更 状 況 (定員の移行,名称の 変 更 等 ) 現代ビジネス学部 都市環境デザイン学科 (3年次編入学定員)〔定員減〕 (△ 5)(平成28年4月) 健康科学部 心理学科〔定員増〕 ( 20)(平成28年4月) 健康科学研究科健康科学専攻 ( 12)(平成27年3月認可申請) 開設する授業科目の総数 教育 課程 新設学部等の名称 卒業要件単位数 講義 健康科学部 救急救命学科 80 科目 演習 43 科目 実験・実習 13 計 科目 136 科目 1 124 単位 考 専任教員等 学 部 等 の 名 称 教授 教 新 設 分 員 5 人 健康科学部救急救命学科 (5) 5 人 計 (5) 5 人 文学部日本語日本文学科 (5) 文学部歴史学科 既 組 文学部歴史遺産学科 人間発達学部児童教育学科 人間発達学部英語コミュニケーション学科 織 現代ビジネス学部都市環境デザイン学科 看護学部看護学科 健康科学部心理学科 概 分 健康科学部理学療法学科 健康科学部心理学科 通信教育課程 計 1 人 (1) 1 人 (1) 1 人 (1) 1 人 (1) 0 人 (0) 0 人 (0) 職 員 技 術 職 員 そ の 他 門 の 0 1 9 (0) (1) (9) 3 2 0 1 6 (3) (2) (0) (1) (6) 12 3 0 3 18 (12) (3) (0) (3) (18) 6 0 0 3 9 (6) (0) (0) (3) (9) 0 人 (0) 1 人 (1) 2 人 (2) 11 人 (11) 10 1 0 2 13 (10) (1) (0) (2) (13) 10 7 8 3 (10) (7) (8) (3) 28 兼 任 教員等 0 人 (0) 87 人 (57) 0 人 -人 (0) (-) 0 122 (0) (122) 0 132 (0) (132) 0 125 (0) (125) 0 151 (0) (151) 0 126 (0) (126) 133 0 人 (0) (117) 135 0 (0) (135) 12 83 (28) (12) (83) 7 2 0 2 11 0 75 (7) (2) (0) (2) (11) (0) (75) 7 4 3 2 16 2 86 (7) (4) (3) (2) (16) (2) (86) 2 2 0 6 10 0 71 (2) (2) (0) (6) (10) (0) (71) 77 22 12 28 139 14 - 23 職 職 58 (58) 1 (1) 1 (1) 0 (0) 60 (60) 員 員 計 校 地 等 8 人 (8) 13 32 150 兼 任 務 専 3 人 (3) 11 人 (11) 助手 - 14 (82) (23) (13) (32) (150) (14) (-) 事 館 4 人 (4) 11 人 (11) 1 職 種 書 4 人 (4) (1) 82 合 計 図 計 (77) (22) (12) (28) (139) (14) (-) 要 教 員 以 外 の 職 員 の 概 要 助教 7 (8) 設 講師 (7) 8 人 現代ビジネス学部経営学科 の 准教授 人 113 (113) 6 (6) 12 (12) 0 (0) 131 (131) 人 区 分 専 用 校 舎 敷 地 62,638 ㎡ 0 ㎡ 0 ㎡ 62,638 ㎡ 運 動 場 用 地 3,203 ㎡ 0 ㎡ 0 ㎡ 3,203 ㎡ 65,841 ㎡ 0 ㎡ 0 ㎡ 65,841 ㎡ 他 4,670 ㎡ 0 ㎡ 0 ㎡ 4,670 ㎡ 計 70,511 ㎡ 0 ㎡ 0 ㎡ 70,511 ㎡ 小 そ 合 計 の 共 用 計 55 人 (55) 5 (5) 11 (11) 0 (0) 71 (71) 共用する他の 学校等の専用 2 計 43,272 ㎡ 0 ㎡ 共用する他の 学校等の専用 0 ㎡ (43,272 ㎡) ( 0 ㎡) ( 0 ㎡) (43,272 ㎡) 演習室 実験実習室 情報処理学習施設 語学学習施設 専 用 校 舎 講義室 教室等 45 室 共 用 30 室 45 室 8 室 図 書 ・ 設 備 計 9 〔うち外国書〕 〔うち外国書〕 電子ジャーナル 14 〔0〕 0 〔0〕 (13,919〔1,450〕) (14 〔0〕) (0 〔0〕) 14,529〔1,490〕 14 〔0〕 0 〔0〕 (13,919〔1,450〕) (14 〔0〕) (0 〔0〕) 点 大学全体での 共用分 点 機械・器具・標本 4,148点 360 249 5 (348) ( 249 ) ( 5 ) 360 249 5 ( 249 ) ( 5 ) (348) 533 305,000 ㎡ 開設前年度 第1年次 弓道場 テニスコート1面 第2年次 第3年次 第4年次 教員1人当り研究費等 450 千円 450 千円 450 千円 450 経費 の見 共 同 研 究 費 等 289 千円 285 千円 270 千円 263 経 費 の 積り 図 書 購 入 費 1,000 千円 517 千円 1,068 千円 1,610 千円 2,109 見積り 及び維 設 備 購 入 費 41,823 千円 969 千円 2,002 千円 3,019 千円 3,954 持方法 の概要 第1年次 第2年次 第3年次 第4年次 学生1人当り 納付金 1,364 千円 1,364 千円 1,364 千円 1,364 千円 クラブハウス棟 第5年次 第6年次 千円 - 千円 - 千円 - 千円 - 千円 - 千円 - 千円 - 千円 - 千円 図書購入費には電子 千円 ジャーナル・データベースの 千円 整備費(運用コスト含 む)を含む 千円 第5年次 第6年次 - 千円 - 千円 完成時までの運営費は学納金の他、入学検定料、寄付金他を もってこれに充てる。 3 大学全体の契約デー タベース21種 大学全体 体育館以外のスポーツ施設の概要 6,732 学生納付金以外の維持方法の概要 標本 収 納 可 能 冊 数 4,232 ㎡ 区 分 点 室 閲覧座席数 面積 体育館 視聴覚資料 機械・器具 種 〔うち外国書〕 14,529〔1,490〕 面積 図書館 室 数 学術雑誌 冊 健康科学部 救急救命学科 2 室 大学全体 健康科学部 救急救命学科 図書 新設学部等の名称 43,272 ㎡ (補助職員 7 人) (補助職員 2 人) 新設学部等の名称 専 任 教 員 研 究 室 計 大学の名称 学 部 等の 名称 既 設 大 学 等 の 状 況 京 都 橘 大 学 修業 年限 年 入学 編入学 定員 定 員 年次 人 人 収容 定員 人 学位又 は称号 文学部 定 員 超過率 倍 開設年度 所 在 地 1.17 日本語日本文学科 4 70 第3年次 5 歴史学科 4 90 - 360 学士(文学) 1.15 昭和42年度 京都府京都市 山科区大宅山 田町34番地 昭和42年度 歴史遺産学科 4 50 - 200 学士(文学) 1.13 平成 9年度 290 学士(文学) 1.22 1.17 人間発達学部 児童教育学科 4 140 - 500 学士 (児童教育 学) 1.18 平成22年度 英語コミュニケーション学科 4 50 - 200 学士 (英語コミュニケー ション学) 1.18 平成22年度 1.20 現代ビジネス学部 4 130 - 130 学士 (経営学) 1.21 平成27年度 現代マネジメント学科 4 - - - 学士 (マネジメント 学) - 平成17年度 都市環境デザイン学科 4 130 第3年次 5 530 学士 (都市環境デ ザイン学) 1.22 平成20年度 経営学科 看護学部 看護学科 1.07 4 95 - 380 学士 (看護学) 1.07 平成17年度 1.12 健康科学部 心理学科 4 60 第3年次 5 250 学士 (心理学) 1.19 平成24年度 理学療法学科 4 60 - 240 学士 1.05 平成24年度 0.39 平成24年度 (理学療法 学) 心理学科 (通信教育課程) 平成27年度入学定員 増(20人) 4 180 第3年次 180 1,080 学士 (心理学) 4 平成27年度より学生 募集停止、平成29年 4月より3年次編入5 人募集停止 (現代マネジメント学科) 大 学 の 名 称 京 都 橘 大 学 大 学 院 修業 入学 編入学 収容 学位又 年限 定員 定 員 定員 は称号 年次 年 人 人 人 学 部 等 の 名 称 既 設 大 文学研究科 学 言語文化専攻 等 (修士課程) の 歴史学・文化財学専攻 状 (博士前期課程) 況 歴史学・文化財学専攻 2 8 - 16 修士(文学) 定 員 超過率 倍 開設 年度 0.06 平成8年度 京都府京都市 山科区大宅山 平成6年度 田町34番地 2 6 - 12 修士(文学) 0.58 3 2 - 6 博士(文学) 0.00 平成11年度 2 10 - 20 修士 0.10 平成15年度 0.06 平成15年度 (博士後期課程) 文化政策学研究科 文化政策学専攻 (博士前期課程) 文化政策学専攻 (博士後期課程) 看護学研究科 看護学専攻 (博士前期課程) 看護学専攻 (博士後期課程) 附属施設の概要 (文化政策学) 3 5 - 15 博士 (文化政策学) 2 8 - 16 修士 (看護学) 0.75 平成20年度 3 3 - 6 博士 (看護学) 2.33 平成26年度 該当なし 5 所 在 地 別記様式第2号(その2の1) (用紙 日本工業規格A4縦型) 教 育 課 程 等 の 概 要 (健康科学部 救急救命学科) 単位数 科目 区分 基 礎 分 野 人 間 と 知 の 伝 達 現 代 の 思 想 必 修 教養入門 1前 2 地域課題研究 1後 1 ○ 英語ⅠA 1前 1 ○ 兼2 英語ⅠB 1前 1 ○ 兼2 英語ⅡA 1後 1 ○ 兼2 英語ⅡB 1後 1 ○ 兼2 英語ⅢA 2前 1 ○ 兼1 英語ⅢB 2前 1 ○ 兼1 英語ⅣA 2後 1 ○ 兼1 英語ⅣB 2後 1 ○ 兼1 日本語表現Ⅰ 1前 2 ○ 日本語表現Ⅱ 1後 2 ○ 情報処理演習Ⅰ 1前 1 情報処理演習Ⅱ 1後 1 小計(14科目) - 9 外 国 語 と 文 化 理 解 自 由 講 義 演 習 教 授 准 教 授 講 師 助 教 助 手 ○ 兼6 オムニバス 1 兼2 兼2 ○ 兼2 ○ 8 - 0 備考 兼2 0 1 0 0 0 兼12 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 倫理学概論 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 ジェンダー研究 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 心理学概論 2・3・4前 2 ○ 兼1 宗教学概論 2・3・4後 2 ○ 兼1 - 0 10 - 0 0 0 0 0 0 兼4 言語コミュニケーション論 1・2・3・4前 2 ○ 現代のメディアと表現 1・2・3・4前 2 ○ 情報処理演習Ⅲ 2・3・4前 1 ○ 兼1 情報処理演習Ⅳ 2・3・4後 1 ○ 兼1 情報処理演習Ⅴ 2・3・4前 1 ○ 兼1 情報処理演習Ⅵ 2・3・4後 1 ○ 兼1 数学演習Ⅰ 1・2・3・4前 2 ○ 兼2 数学演習Ⅱ 1・2・3・4後 2 ○ 小計(8科目) 人 間 と 文 化 選 択 哲学概論 小計(5科目) メ デ ィ ア と 情 報 実 験 ・ 実 習 専任教員等の配置 配当 年次 授業科目の名称 基 礎 科 目 授業形態 - 0 12 兼1 兼1 - 0 兼2 0 0 0 0 0 兼6 比較文化論 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 芸術と文化 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 異文化コミュニケーション論 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 文化人類学 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 中国語Ⅰ 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 中国語Ⅱ 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 中国語Ⅲ 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 中国語Ⅳ 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 韓国語Ⅰ 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 韓国語Ⅱ 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 韓国語Ⅲ 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 韓国語Ⅳ 1・2・3・4後 小計(12科目) - 2 0 24 1 ○ 0 - 兼1 0 0 0 0 0 兼6 単位数 科目 区分 基 礎 分 野 人 間 と 文 化 授業科目の名称 歴 史 ・ 文 化 法 律 ・ 行 政 ・ 政 治 健 康 ・ こ こ ろ ・ か ら だ 医 療 と 心 理 講 義 演 習 教 授 准 教 授 講 師 助 教 助 手 備考 ○ 兼2 京都の歴史・文化Ⅰ 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 京都講座Ⅰ 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 京都講座Ⅱ 1・2・3・4後 2 ○ - 0 8 0 0 0 0 0 兼5 1・2・3・4前後 2 ○ 1 法学概論Ⅰ 1・2・3・4前 2 ○ 1 法学概論Ⅱ 1・2・3・4後 2 ○ 1 2・3・4前 2 ○ 兼1 民法 行政法 2・3・4後 2 ○ 兼1 政治学概論Ⅰ 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 政治学概論Ⅱ 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 2・3・4後 2 ○ 兼1 - 0 16 - 0 オムニバス・共同(一 部) 兼1 - 0 日本国憲法 1 0 0 0 0 兼2 経営学概論 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 会計学概論 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 社会学概論Ⅰ 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 社会学概論Ⅱ 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 経済学概論Ⅰ 2・3・4前 2 ○ 兼1 経済学概論Ⅱ 2・3・4後 小計(6科目) - 健康に生きるⅠ 1・2・3・4前 2 ○ 兼3 オムニバス 健康に生きるⅡ 1・2・3・4前 2 ○ 兼2 オムニバス 健康に生きるⅢ 1・2・3・4後 2 ○ スポーツコースⅠ 1・2・3・4前 1 ○ 兼1 スポーツコースⅡ 1・2・3・4後 1 ○ 兼1 スポーツコースⅢ 1・2・3・4前 1 ○ 兼1 スポーツコースⅣ 1・2・3・4後 小計(7科目) 自 然 と 環 境 自 由 2 小計(8科目) 人 間 と 自 然 選 択 専任教員等の配置 1・2・3・4前 行政学 経 済 ・ 経 営 ・ 社 会 必 修 実 験 ・ 実 習 歴史学入門 小計(4科目) 人 間 と 社 会 配当 年次 授業形態 - 2 0 12 ○ 兼1 - 0 10 0 0 0 0 ○ - 0 兼4 兼1 1 0 0 兼1 0 0 0 0 0 兼8 物理学基礎 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 化学基礎 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 生物学基礎 1・2・3・4前 2 ○ 兼1 地球生命論 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 地球環境論 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 小計(5科目) - こころとからだの健康科学Ⅰ 1前 2 ○ こころとからだの健康科学Ⅱ 1後 2 ○ 1 医学概論 1前 2 ○ 1 統計学基礎論 1前 2 ○ 兼1 医療と生命の倫理 1後 ○ 兼1 臨床心理学 2前 2 ○ 兼1 よそおいの心理学 2前 2 ○ 兼1 健康心理学 3前 小計(8科目) - 0 10 2 2 2 14 2 - 0 0 0 0 0 0 1 兼3 オムニバス 兼4 オムニバス ○ 0 兼4 兼1 - 2 0 1 0 0 兼10 単位数 科目 区分 授業科目の名称 キャリア開発講座Ⅱ キ ャ リ ア 教 育 科 目 群 専 門 分 野 基 礎 医 学 領 域 救 急 医 学 領 域 配当 年次 必 修 選 択 授業形態 自 由 講 義 ○ 演 習 実 験 ・ 実 習 専任教員等の配置 教 授 准 教 授 講 師 助 教 助 手 備考 1前 2 医療事務研究Ⅰ 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 兼1 集中 医療事務研究Ⅱ 1・2・3・4後 2 ○ 兼1 集中 キャリアコミュニケーションⅠ 2前 2 ○ 兼1 キャリアコミュニケーションⅡ 2後 2 ○ 兼1 キャリア開発研究Ⅰ 3前 2 ○ 救急救命将来講座Ⅰ 3後 2 ○ 兼4 集中・オムニバス 救急救命将来講座Ⅱ 3後 2 ○ 兼4 集中・オムニバス キャリア開発研究Ⅴ 3後 2 ○ 兼1 キャリア開発研究Ⅵ 3後 2 ○ 兼1 1 小計(10科目) - 0 基礎解剖学 1前 2 ○ 1 生理学 1前 2 ○ 1 病理学 1後 2 ○ 兼1 生化学・微生物学 1後 2 ○ 兼1 公衆衛生 2後 2 ○ 兼1 薬理学 2後 2 ○ 兼1 小計(6科目) - 12 救急医学総論Ⅰ(救急救命士の使命) 1前 2 ○ 1 救急医学総論Ⅱ(救急医療体制①) 1後 2 ○ 1 救急救命実習(水難) 1後 1 ○ 1 1 集中・共同 救急救命実習Ⅰ 1通 5 ○ 1 3 共同 救急疾病Ⅰ(呼吸器・循環器系総論) 2前 2 ○ 救急症候学Ⅰ(外傷①) 2前 2 ○ 1 救急症候学Ⅱ(外傷②) 2前 2 ○ 1 救急医学総論Ⅲ(在宅医療) 2後 2 ○ 1 救急疾病Ⅱ(呼吸器・循環器系各論) 2後 2 ○ 1 兼2 オムニバス 救急の検査 2後 2 ○ 1 兼1 オムニバス 救急医学総論Ⅳ(救急医療体制②) 2後 2 ○ 環境障害 2後 1 ○ 救急救命実習Ⅱ 救急症候学Ⅲ(呼吸器・消化器・神経 系) 救急症候学Ⅳ(筋骨格系) 2通 5 3前 2 ○ 3前 2 ○ 救急症候学Ⅵ(ショック・意識障害) 3前 2 ○ 1 救急処置各論Ⅰ(薬理) 3前 2 ○ 1 救急処置各論Ⅱ(災害) 3後 2 ○ 1 救急症候学Ⅴ(顔面・頸部) 3後 2 ○ 1 小児科学 3後 1 ○ 兼1 精神医学 3後 1 ○ 兼1 産婦人科学 3後 1 ○ 兼1 救急救命実習(同乗) 3後 1 ○ 救急救命実習Ⅲ 3通 4 ○ 救急救命実習(病院) 3通 5 ○ 救急疾病Ⅲ(内分泌・代謝・泌尿器・ 生殖器) 4前 2 救急救命実習Ⅳ 4通 4 小計(27科目) - 61 0 0 - 20 1 - 0 1 0 兼9 兼2 オムニバス 0 0 0 0 兼6 1 兼1 オムニバス 1 1 1 4 共同 2 兼2 オムニバス 兼2 オムニバス 1 兼1 オムニバス 1 オムニバス 1 1 4 集中 1 1 4 共同 1 1 4 集中 1 4 1 4 1 ○ 3 0 1 ○ 0 0 兼2 オムニバス ○ 0 0 - 1 4 1 共同 0 兼13 単位数 科目 区分 専 門 分 野 配当 年次 授業科目の名称 専 門 関 連 科 目 演 習 科 目 必 修 選 択 授業形態 自 由 講 義 演 習 実 験 ・ 実 習 専任教員等の配置 教 授 准 教 授 講 師 助 教 助 手 備考 救急救命特別実習Ⅰ 2前 1 ○ 救急救命特別実習Ⅱ 2後 1 ○ 危機管理論 2前 2 ○ 兼1 医療政策論 3前 2 ○ 兼1 医療経済論 3後 2 ○ 兼1 公共政策論 3前 2 ○ 兼1 都市計画論 3後 2 ○ 小計(7科目) - 0 救急救命キャリア開発演習Ⅰ 1前 救急救命キャリア開発演習Ⅱ 1後 救急救命キャリア開発演習Ⅲ 救急救命キャリア開発演習Ⅳ 2 ○ 1 2 ○ 2前 2 ○ 2後 2 ○ 救急救命キャリア開発演習Ⅴ 3前 2 ○ 1 1 救急救命キャリア開発演習Ⅵ 3後 2 ○ 1 1 救急救命キャリア開発演習Ⅶ 4前 2 ○ 1 1 救急救命総合演習 4後 2 ○ 4 卒業研究 4後 4 小計(9科目) - 20 - 104 136 合計(136科目) 卒 業 学士(救急救命学) 要 件 及 び 履 方 1 1 2 0 兼4 兼1 兼1 1 ○ 4 - 5 1 1 0 0 兼1 20 - 5 1 1 4 0 兼87 保健衛生学関係(看護学関係及びリハビリテーション関係を除く) 法 健康科学部救急救命学科の卒業に必要な単位数は124単位以上とし、【基礎分野】 より必修科目11単位、選択必修科目15単位以上(ただし「人間と知の伝達」「人間 と文化」「人間と社会」「人間と自然」の4領域より2単位以上選択)の計26単位 以上、【基礎医学領域】より必修科目12単位、【救急医学領域】より必修科目61 単位、【専門関連科目】より選択必修科目5単位以上、【演習科目】より必修科 目20単位を修得すること。 (履修科目の登録の上限:48単位(年間)) 4 集中・共同 0 学位又は学科の分野 修 集中・共同 1 兼1 0 0 0 1 1 - 学位又は称号 12 1 授業期間等 1学年の学期区分 2 期 1学期の授業期間 15 週 1時限の授業時間 90 分 別記様式第2号(その3の1) (用紙 日本工業規格A4縦型) 授 業 科 目 の 概 要 (健康科学部 救急救命学科) 科目 区分 基 礎 分 野 授業科目の名称 講義等の内容 備考 (概要)初めて大学での教養教育を学ぶ学生を対象として、教養とは何か、教 養教育の意義、本学における教養教育の特徴などを講じ、受講生の動機付けと マッピングを行う。 基 礎 科 目 (オムニバス方式/全15回) (28 南 直人 5回) 初回に、教養とは何か、そもそも大学教育において なぜ教養教育を学ぶのか、本学の教養教育の特徴などを教授し、教養教育の具 体的なイメージをもたせ、動機付けを行う。2回目から3回目には、日本文 化、特に歴史文化の集積する京都について学ぶ一方で、日本や世界に存在する 多様な文化を理解し、世界に対する認識を深める。最後の2回では、授業のま とめをおこなうとともに、今後の学びに対する動機付けや、自らのキャリア形 成に対する動機付けを行う。 (13 アンガス ノーマン 2回)人間の意志伝達手段であり、社会的・文化 的活動を支える言語とその多様性を学び、言語と社会や経済との関連性につい て理解を深める。また、東洋と西洋の文化とその違いに焦点を当て、思考様式 や行動様式の違いを学び、異文化間のコミュニケーションについて考える。 教養入門 (41 禧美智章 2回)日本や世界のメディア・コンテンツは、文化的評価も 高い一方で、その受け手の我々にどのような影響を与えるのか。情報の送り手 と受け手、表現手法、コンテンツが伝える現代の思想とその影響などを切り口 として、現代のメディアについて考える。 (⑧ 河原 宣子 2回)「死」とは何かを考えることで「生」への理解を深 め、「如何に生きるか」という命題を考えることで、積極的な人生観を見出す 動機付けを行う。また、人間の精神に作用するドーパミンの働きをテーマに、 前向きさ(モチベーション)を自ら維持し、高めることの重要性を理解させ る。 (22 阪本 崇 2回) ニュース等で知る様々な社会の動き、例えば「少年 犯罪の増加」等のテーマを設定し、自ら関連する資料やデータを調べ考える経 験をすることで、常識を疑い、自分で調べ考えることの重要性を理解させる。 また、地球温暖化をはじめ様々な環境問題の原因と対処法について、論理的に 考える。 (24 髙山 一夫 2回) グローバルな時代における経済・社会のあり方に ついて、例えば世界的なマネーの動きやTPP協定交渉をテーマに、掘り下げて講 義するとともに、受講生も自ら統計資料やデータを調べて論理的に考察するこ とで、大学生にふさわしい教養とリテラシーを涵養する。 地域課題研究 地域社会と大学および大学生の役割についての基本的な考え方を基礎に、地域 で実践的に学び、①地域課題を発見する力、②地域課題の解決法について考え る力を身につける。 京都市・特に山科地区や大津市地区はどのような災害があ り、それがどのように伝えられているのか、統計情報を用いると山科・大津地 区にどのような特徴を見出すことができるのか、山科・大津地区で在住在勤の 人々は何を課題と考えているのか、などをテーマに、グループ学習を行う。 英語ⅠA 基本的な英文の読解・表現の演習を通して、英語理解のための基礎的な知識 (基本文型的分析や文法的知識・基本単語・成句など)を整理し、英語の表現 方法と日本語の表現方法の違いを考えた上で、実用的に使える英語力を身につ け、英語運用能力のうち、特にリーディングとライティングの技能を発展させ ていく。 英語ⅠB 平易な英語のリスニング・スピーキング・プレゼンテーションの演習を通し て、英語理解のための基礎的な知識(基本文型的分析や文法的知識・基本単 語・成句など)を整理し、英語の表現方法と日本語の表現方法の違いを考えた 上で、実用的に使える英語力を身につけ、英語運用能力のうち、特にリスニン グとスピーキングの技能を発展させていく。 英語ⅡA スキミング、スキャニング、主題の把握、推論など、効果的に英文を読むため に欠かせないリーディングスキルの修得をめざす。また、必要なリーディング スキルを用いて、さまざまなトピックについての読み物を読み、演習問題など を通して、それらトピックに対する自分の意見を表現できるライティング能力 を向上させることをめざす。 1 オムニバス方式 科目 区分 基 礎 分 野 授業科目の名称 基 礎 科 目 人 間 と 知 の 伝 達 講義等の内容 英語ⅡB 効果的に英語を聞きとるために欠かせないさまざまなリスニングスキルの修得 をめざす。それらのリスニングスキルを用いて、さまざまなジャンルのリスニ ング教材を聴き、演習問題などを通して、それらトピックに対する自分の意見 をプレゼンテーションできる能力を向上させることをめざす。 英語ⅢA TOEICに出題される英文を題材にして、さまざまなトレーニング形式のアクティ ビティを行い、TOEICの問題を中心とした演習を進めながら英語運用能力を身に つける。特に、リーディング面の英語運用能力の向上をめざして、語彙力の強 化にも重点を置いた授業を展開する。 英語ⅢB TOEICに出題される英文を題材にして、通訳・リピーティング・ディクテーショ ンなどのさまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、TOEICの出題形 式の演習問題を行いながら英語運用能力を身につける。特に、リスニング面に 重点を置いて、さまざまなジャンルの英語の聞き取り能力の向上をめざす。 英語ⅣA 日常的な話題について質問・応答ができる表現力、基本的な文法・語彙を使っ て文章が書ける作文力の修得のため、TOEICに出題される英文を題材にして、音 読・通訳・リピーティング・ディクテーションなどのさまざまなトレーニング 形式のアクティビティを行っていく。 英語ⅣB さまざまなトピックについて英語でプレゼンテーションができる表現力の修得 のため、さまざまなトレーニング形式のアクティビティを行っていく。さら に、プレゼンテーションに対して、適切なコメントや質問をする能力も身につ くようにしたい。 日本語表現Ⅰ 大学での学修活動に必要なアカデミック・スキルとしての基本的な日本語運用 能力の獲得をめざす。まずは、「話す」ことを中心にコミュニケーションの基 礎を学ぶとともに、原稿用紙の使い方や履歴書の作成など、大学生活で役立つ 実用的な「書く」能力も身につける。 日本語表現Ⅱ スタディ・スキルとして、最低限必要とされる読解力や文章作成能力の修得を めざす。高度な文章を読む力を養成しながら、添削指導により、論理的な論説 文を書くための文章構成や推敲の能力を高める。 情報処理演習Ⅰ 現代の情報化社会に必須であるコンピュータやネットワークに関する基礎的知 識の理解と、文書作成、表計算、プレゼンテーションのソフトウェアを活用す る技能を修得する。具体的には、Officeソフトを通じ、身近な素材を元に文書 ソフトではレポート作成、表計算ソフトではグラフ作成や数値分析、ブレゼン テーションソフトではスライド作成といった実践力と応用力を養い、情報社会 におけるさまざまな危険を防ぐための知識、情報を扱う上でのマナーを身につ ける。 情報処理演習Ⅱ 社会全般の情報化が進み、道具であるパソコンがより便利に使いやすく進歩し ていくなかで、使い手である我々には、それらに関する知識だけでなく、情報 そのものを使いこなすことが求められている。本講義では、社会で求められて いる情報活用の基礎力を体系化し、どうやって効果的に情報を活用するかを学 習する。具体的には、一連の情報プロセス(収集、分析、整理・保管、表現、運 用)の意味を理解し、データや情報を適切に処理・活用できる力を身につける。 現 代 の 哲学概論 思 想 倫理学概論 グローバリゼーションの進行の中で、国民国家の規制が弱まり、さまざまなレ ベルで非政府組織などによる国際的な連帯の輪が広がってゆくことが予想され る一方でイデオロギーの対立に代わって、文明の衝突が本格化するという考え 方がある。グローバリゼーション下での国際関係や、文化の今後を総合的に論 じる。 家族関係や市民社会、国家のそれぞれのレベルで人権の状況を確認しながら、 あるべき家族関係や市民関係、国家像を考察すると同時に、生命倫理や環境倫 理など新しい倫理を考える。 2 備考 科目 区分 基 礎 分 野 人 間 と 知 の 伝 達 授業科目の名称 現 代 の 思 ジェンダー研究 想 講義等の内容 ジェンダーは人種・民族・階級とともに、人間の歴史的経験を作り上げる最も 基本的な要素である。この授業では社会・文化・政治・宗教・教育において、 ジェンダーがどのように作用してきたかを考察する。また、人間の差異によっ て作りだされる支配関係を明らかにするジェンダーの視点を用いて今日的な課 題を考える。この講義により、 ジェンダーに関する基本的な概念を理解すると ともに、ジェンダーの視点を用いて歴史・文化・社会を理解する力を養うこと を目標とする。 心理学概論 「こころ」は誰もが毎日働かせているものであり、社会においても「こころ」 を抜きにして考えることはできない。こうした身近な存在であるがゆえに、関 心をもつ人は多いが、誤解されることや表層的な理解にとどまることも多いと 考えられる。そこでこの講義では、自然科学の一種としての心理学の全体像を 正確に学ぶことを目的とする。生理、知覚、認知、社会、教育、発達、人格、 臨床といった心理学の諸分野にわたって広く概説し、心理学の基本的な知識 や、その考え方を身につけられるように進めていく。 宗教学概論 宗教を正しく理解するための必要な基礎知識を修得しながら、人間社会にとっ て宗教が果たす重要な役割とその意義について考える。具体的には、客観的で 科学的な立場にたって、宗教の歴史を概観し、有神論と無神論、創唱宗教と自 然宗教といった分類のしかたなどを考察する。 メ デ ィ ア 言語コミュニケーション論 と 情 報 日本語と英語によるコミュニケーションの比較を通して、その違いや特徴を学 ぶ。コミュニケーションとは何かという問題から始めて、人間の言語の性質や 機能、異言語間で意味がどのように伝達されるのかという問題を扱う。さら に、言語コミュニケーションの比較を翻訳や通訳という観点からも検討する。 なお、言語によるコミュニケーションとの関わりにおいて、若干、言語以外に よるコミュニケーションにも触れ、日英語それぞれの言語コミュニケーション の特質とどう関わるかも検討する。 現代のメディアと表現 今日、日本のメディア・コンテンツが世界的な文化として高く評価されつつあ ることは言うまでもない。その理由はいくつかあるが、もっとも重要なのは、 単なるサブ・カルチャーの域を出て、現代文明に対する警鐘を鳴らすような、 知的水準の高い創作活動を実現しえていることがあげられる。その意味では、 かつての純文学とよく似た役割を、日本の映像メデイアは今や担っている。こ のような観点に立って、日本の映像文化、特にアニメーションを分析、評価す るのがこの講義の目標である。特に宮崎駿の創作活動に焦点を絞って、講義を 進めていく。 情報処理演習Ⅲ 企業の実務において、PCを使用したデータの集計処理能力、業務データのグラ フ分析やデータベース分析能力、またネットワークの利活用による情報収集や 情報発信の実務能力を養成するため、表計算ソフト「Microsoft Excel」を使用 し、簡潔で説得力のある質の高いビジネス文書や業務目的に応じた適切な資料 作成の修得を図り、企業実務で通用する実践的な能力を身につける。 情報処理演習Ⅳ 社会全般の情報化が進み、道具であるパソコンがより便利に、使いやすく進歩 していく中で、使い手である我々には、それらに関する知識だけでなく、情報 そのものを使いこなすことが求められている。本講義では、社会で求められて いる情報活用の基礎力を体系化し、どうやって効果的に情報を活用するかを学 習する。一連の情報プロセス(収集、分析、整理・保管、表現、運用)の意味を 理解し、データや情報を適切に処理・活用できる力を身につける。 情報処理演習Ⅴ 企業の実務において、PCを使用したビジネス文書作成能力やネットワークの利 活用による事務能力や情報収集、発信能力が大変重要な能力として求められて おり、この授業では、現在、ワープロソフト「Microsoft Word」を使用し、簡 潔で説得力のある質の高いビジネス文書や業務目的に応じた適切な資料作成の 修得を図り、企業実務で通用する実践的な能力を身につける。 情報処理演習Ⅵ ホームページは情報を発信するための1つの手段となっているが、インター ネットのホームページは、HTMLという言語により作成されている。講義では HTMLによりホームページを記述する基礎技術とWebメディアのマルチメディア表 現の技術を修得する。HTMLによる「表現の可能性」と「楽しさ、面白さ」を追 求しながら授業を進めていく。 3 備考 科目 区分 基 礎 分 野 授業科目の名称 講義等の内容 人 間 と 知 の 伝 達 メ デ 数学演習Ⅰ ィ ア と 情 報 数学演習Ⅱ 将来の仕事で必要とされる数学について基礎を学ぶ。数と計算・図形の初歩か ら学び、さまざまな応用問題が解けるようにする。ピタゴラスの定理と無理 数、1次方程式・連立方程式の意味と解法、因数分解、2次方程式の意味と解 法などを主なテーマとする。 人 間 と 文 化 外 国 語 と 比較文化論 文 化 理 解 世界は「謎」に満ちている。私たちの想像や理解を超えたことが頻発してい る。そうした「謎」を、自分には関係ないと簡単に退けず、自分を、そして自 分を形作ってきた「文化」というとらえどころのないものを理解する最良の機 会と考えられるようになれたら――これがこの授業の最大の目標である。世界 で起こっているさまざまな問題の背景にある文化、価値観、思考様式を知り、 そうした問題と自分がどう関わるのかを考えることを通して、さまざまな文化 について理解するとは、すなわち自分が変わることであることを体得してほし いと思う。 芸術と文化 芸術(アーツ)と文化の関わりなどについて、芸術の歴史や哲学、美術、音楽 など総合芸術をテーマとして学ぶ。また、美術や音楽、映像などの芸術を鑑賞 し、現在さまざまに試みられている芸術表現などを取り上げ、芸術による文化 発展の可能性や問題について考察する。 数学的思考、数理的思考を身につける。1次関数、2次関数、関数とグラフ、図 形と方程式、図形の性質・面積(ヘロンの公式)などをテーマとして、日常生 活との接点を探りつつ、基本的な概念、典型的な問題の解法、実生活への応用 を教授する。 異文化コミュニケーションとは、文化を異にする者の間に成り立つコミュニ ケーションを意味する。外国人との接触場面において生じる誤解や衝突、相互 理解の困難さといったことをイメージしやすいが、異文化という概念の射程は そこにとどまるものではない。男女の考え方のずれ、世代間の意見の対立と 異文化コミュニケーション論 いったものも、広い意味では、お互いの文化背景の無理解によって生じるもの である。他者を、自分とは異なる文化背景をもつ存在として認め、積極的に理 解しようとすることによって立ち上がる、他者との間に関係性(つながり)を 生みだす行為としてのコミュニケーションについて考えていく。 文化人類学 我々人類は、多様な生活習慣をもち、さまざまな文化を形成している。文化人 類学は人間の科学といわれ、個別文化の調査・分析から文化の普遍的な法則を 見つけ出し、そこに表れる人間行動の諸相を明らかにすることを目的としてい る。本講義では、まず、文化人類学がどのような学問なのかを理解することか ら始め、その研究史、研究視角、調査方法について解説する。その上で、アジ アのなかでも、ブータンを中心に、そこに住む人々の生活観・価値観を学びな がら、異文化に対する理解を深めていく。 中国語Ⅰ 中国語の発音と文法の基礎を身につけるため、数字、人称代名詞、名詞、動詞 の文、疑問文、疑問詞、形容詞の文、助数詞、時間、年月日、時刻、前置詞の 表現などの各種の練習をする。 中国語Ⅱ さまざまな基本短文を作ることができるように、変化、完了、進行、持続、経 験を表す表現、助動詞、補語、比較形、受身と使役などの表現方法を学ぶ。 中国語Ⅲ 中国語の長い文章に慣れることを目的として、文章を読み進める練習と、一字 一句の意味をきちんと確認する方法を併用しながら、易しい文章を大量に読む ことによって、まず中国語に慣れることをめざす。文章の内容は、日本や中国 の観光地、歴史的事件、食べ物、祝日などを題材にする。 中国語Ⅳ 基礎的な文法を踏まえて、聞き取りの練習、自由表現の練習、対話の練習など を繰り返しながら、中国語でのコミュニケーションができることをめざす。毎 回の授業で、中国の文化、習慣、生活、最新ニュースを紹介する。 韓国語Ⅰ 初めて韓国語を学ぶ人のために、文字の仕組みから親しんで、発音法則を理解 するほか、挨拶や正確な文章の読みなどを徹底的に学習する。なお、韓国文化 を理解してもらうために、韓国人の生き方・歴史・社会・文化、特に食文化な どにも触れる。 韓国語Ⅱ 韓国の文字と発音をマスターした人が、次に進む段階として、ここでは文法+ 会話+講読に重点を置き、基礎文法と基礎会話力を固めると同時に、簡単な読 み書きができるように学習する。また、韓国の文化に関わるものを講読のテキ ストとし、韓国の文化に親しむ。 4 備考 科目 区分 基 礎 分 野 人 間 と 文 化 授業科目の名称 外 国 韓国語Ⅲ 語 と 文 化 理 解 韓国語Ⅳ 講義等の内容 会話+講読+聴解力+作文に重点を置く。韓国語Ⅰ・Ⅱで学んだ力を生かし て、表現力を増やし、より自然な会話の修得をめざす。聴解力のアップとあわ せて、場面ごとに正確な会話ができるように進め、また日常よく使う表現を作 文できるように学習する。 韓国語だけで授業を行い、自由会話を中心に聴解力をつけ、韓国の中学生以上 の会話運用能力をつけるために学習する。この授業では、自由会話+スピーチ ができることを目的とし、学生たちによるスピーチと韓国映画鑑賞によってそ の力を身につける。 (概要)歴史学の考え方を理解する。前半は、日本史分野の教員が、後半は世 界史分野の教員が担当し、史料の持つ意味やその扱い方などの研究スキルと、 多様な研究ジャンルの視点とメソッドを紹介する。 歴 史 ・ 文 化 (オムニバス方式/全15回) 歴史学入門 (29 尾下 成敏/7回)歴史学とはどのような学問かを説き起こし、歴史研 究の方法、史料や絵画資料の読み方などの研究スキルを、日本史の分野を題材 に解説する。 (15 小野 浩/7回)世界史の分野を題材に、社会史、女性史、家族史、心 性史、計量経済史、世界システム論など、多様な研究ジャンルを解説する。 (29 尾下 成敏・15 小野 浩/1回)(共同)それまで学んできた研究の スキルとジャンルに関するまとめを行い、歴史学の考え方について理解を深め る。 人 間 と 社 会 備考 京都の歴史・文化Ⅰ 京の都は、中国・唐の都城にならって建設されたが、都への軍団の駐屯は視野 に入れずに計画された都市であった。文字通り、「平安京」の名が相応しい都 -京都で繰り広げられた歴史と、その歴史の展開のなかで残された歴史遺産は どのようなものであったのか、古代から幕末までの都の様相の変遷とその要因 を、主として政治史・経済史・都市史・民衆史・女性史の観点から捉え直して みる。 京都講座Ⅰ テーマは「埋もれた京都の地下遺産を探る」である。考古学的手法を用いて、 本学の足下にある京都の歴史遺産に焦点をあて、触れ、理解して、京都での学 びをより深める視点を養う。条坊制に基づく平安京、平安宮の遺跡と遺物、東 寺・西寺跡、羅城門と朱雀大路、平安京左京の変遷、近世以降の平安京の様子 を説明し、市街地での観察方法を伝授する。 京都講座Ⅱ 千年の古都である京都は、日本文化の源と言ってよい。しかし、学生がその魅 力の源泉にふれる機会は少なく、観光企画や宣伝によって脚光を浴びた表面的 な知識しか得られないのが一般である。そこで、この科目では、京都をより深 く知り、文化の伝統と現代のあり方について考える機会をもつために、京都を 舞台にした文学やそれを成立させた歴史的背景を学ぶ。種々の文学作品を通し て、例えば葵祭の特質や往古の人々の祭りに対する心情を想像し、六道の辻が なぜ魔界とされているのかを知ることができる。そこから、観光のあり方や伝 統の継承といった、現代的な問題意識も育みたい。 法 律 ・ 行 日本国憲法 政 ・ 政 治 日常生活の中で見え隠れする様々な社会的な問題を考え、対処をするために必 要な、日本国憲法に表された基本的な思考を身につける。また、これを理解す るために必要な基本的知識を身につけることを目標とする。授業では、日本国 憲法の思想や実践を身につけるために、基本的な事柄をできる限り分かりやす く解説していく。 法学概論Ⅰ 法学概論Ⅰでは、国家の統治組織や作用、行政権の主体と個人との関係等につ いて学ぶ。主に憲法を中心として進めていき、国民の権利・自由に関する基本 的人権論や、権力分立・国家行政組織・地方自治といった統治機構の諸制度を 範囲とするが、重要事項の理解を深めるために、関連のある諸法にも触れてい く。本講義では、各講において具体的な事例を用いた設問を挙げ、そこで論点 となるテーマに関する判例・学説を理解する。また、各制度のあり方について 考察し、憲法の基本理念や一般理論を修得する。 5 オムニバス方式・ 共同(一部) 科目 区分 基 礎 分 野 人 間 と 社 会 授業科目の名称 法 律 ・ 行 法学概論Ⅱ 政 ・ 政 治 講義等の内容 法学概論Ⅱでは、私法全体の理解を目的としており、主に民法と商法を中心に 進めていく。本講義では、契約、住まい、家族生活、事故の遭遇などのさまざ まな場面において、私法との有機的な関連を可能な限り明らかにし、各制度の 正確な位置づけを図る。各テーマの理解を深めるために、借地借家法、製造物 責任法、民事訴訟法といった特別法も、適宜に範囲に含める。また、具体的な 事例を提示して、その解決を念頭に置きながら重要な事項について説明するこ とで、初歩的な応用力を身につける。 民法 民法は、私法分野の基本法であり、市民の社会生活そのものを広範に対象とす る学問である。本講義では、民法の基本構造を明らかにし、主要な法原則、法 制度、法概念を理解するとともに、その基礎的知識を獲得することを目的とし ている。また、具体的な事例や裁判例を用いながら、民法が日常生活にどのよ うに関連しているのかを明らかにすることで、法的な問題発見能力、問題処理 能力を養い、法の生きた理解を可能にする。特に、財産法の分野の解説に重点 を置くが、家族法の分野についても一通り概観しておく。 行政法 憲法をベースとしつつ、行政と国民の法的関係を理解して国法における行政権 のあり方を検討する。法文の基本を勉強したあと、国家と国民との関係につい ての基本的論理構成に続き、行政行為をはじめとする行政活動の諸形式ごと に、両者の法関係の内容的検討を行い、市民生活の法とは異なる行政法の特殊 性を学ぶ。そのため、身近な事例を例示しつつ、民法や刑法などとの関係を理 解するために、もし、裁判員になったとしたらどうしたらいいかを映像を交え て学修したり、国の機関のうち、興味のある省庁を自分で調べたりすることと する。 政治学概論Ⅰ 政治学への入口として、政治についての意識形成、政治についての基礎知識、 政治学を学問としてとらえる力を身につけることを目的とする。授業では、権 力、デモクラシー、政治システムと政治過程、地方自治、国際政治、宗教と政 治、官僚制などを概観し、基礎的知識を獲得する。そのため、テキストを活用 しつつ現代日本の政治現象を身近に感じられるように、時事問題を政治学的に 考察するヒントを提示するとともに、テレビを中心とするマスコミ以外によっ て、政治に関する情報・言説を知るソーシャル・メディア利用法などにも言及 する。 政治学概論Ⅱ 具体的な政治家・政治現象の事例(例えば、「大平正芳」など)から、戦後の 日本政治を政治過程論として概観し、さまざまな政治家が活躍する舞台を具象 的に再現できるようにする。さらに、日本における政府の仕組み、とりわけ政 党と官僚との関係を知り、政治家・政治過程の実際について自分で考え、論評 できるようになることを目標とする。具体的には、新自由主義と社会民主主 義、内政と外交、族議員と派閥、政権交代と派閥抗争、消費税と赤字国債など について考察するとともに、映画で政治家はいかに描かれてきたかなどメディ アと政治の関係にも言及する。 行政学 行政システムについて、府省庁組織や中央地方関係、政府と市場、組織と管理 などのテーマから行政システムの活動とその結果の全体をとらえる。省庁再 編・政策評価の導入や地方分権改革などにも触れる。 経 済 ・ 経 経営学概論 営 ・ 社 会 「会社(企業)が事業を経営する」という基本命題を分析的に理解できるよう になること、言い換えると、会社(企業)・事業・経営の相互作用を立体的・ 構造的に把握するため、それらをめぐる社会システムを理解できるようになる こと、これが授業での目標である。具体的には、まず会社(企業)形態、事業 の定義、経営形態等について講義する。次に会社の「戦略と組織」について、 最後には、サプライ・チェーン・マネジメントやアウト・ソーシング等、最新 の経営手法の具体的な事例分析に関する講義を行う。 会計学概論 目標:企業会計の基本的なシステムを学ぶとともに、あらゆる組織への会計の 適用可能性を理解する。内容:企業経営のプロセスを、資金の流れとして学 ぶ。さらに、付加価値の形成、市場における価値の創造、収益の分配、およ び、稼得利益の意義を体系的に考察することによって、企業経営の本質を理解 する。また、この学習を、複式簿記のシステム(簿記一巡の手続き)の理解と 連動して行う。したがって、他人資本(負債)、自己資本(純資産)、資産、 費用、収益という5つのグループの経営プロセス上での役割についても、それ ぞれのグループ内の勘定科目のレベルにまで、一定程度深化させて理解する。 簿記システムの基礎的理解をめざし、簿記一巡の手続きについて学ぶ。 6 備考 科目 区分 基 礎 分 野 人 間 と 社 会 人 間 と 自 然 授業科目の名称 講義等の内容 経 済 ・ 経 社会学概論Ⅰ 営 ・ 社 会 社会学概論Ⅰでは、自我、家族、コミュニティ、階級・階層、国民国家、グ ローバル化、情報化など社会学の基本概念の理解を通じて、現代の日常生活を 社会学的に理解する方法の修得をめざす。社会学を学習する上での困難のひと つは、社会が空気のような当たり前の存在に思われがちな点にあるが、この授 業では、社会の歴史的な形成を明らかにすると同時に、社会の自明性や秩序を 守るために私たちには何が求められているのか、という問題意識を身につける ことも目標になる。 社会学概論Ⅱ 社会学概論Ⅱでは、社会学概論Ⅰでの基本概念の理解を踏まえ、近年社会学の 研究対象として定着した中・後期親子関係、教育システム、親密性、記憶、情 報技術などのテーマについて、それぞれの研究分野の第一人者によるテキスト の読解を通じて、社会学的想像力の定着をめざす。 経済学概論Ⅰ 現代日本経済における諸問題を学ぶことによって、経済学への導入を図る。具 体的には、まずバブル経済とその崩壊による平成不況の深刻化の課程を「不良 債権処理の10年」として概観する。次に、ケーススタディとして、日本長期信 用銀行の破綻、山一証券の自主廃業について検討する。そして、女性労働とし て雇用機会均等法と育児支援を取り上げるとともに、労働問題として過労死・ 過労自殺、ホームレス、派遣労働、ネットカフェ難民、派遣村などを取り上げ る。これらの諸問題を、映像資料を活用して、イメージ豊かに学ぶ。 経済学概論Ⅱ 戦後日本経済の歩みについて講義する。敗戦直後から、高度経済成長を経て、 低成長経済に移行し、1980年代後半にバブル経済に突入するまでを、映像資料 を活用して、イメージ豊かに学ぶ。具体的には、特需景気、もはや戦後ではな い、金の卵、エネルギー革命、、所得倍増計画、公害、列島改造、ドルショッ クと石油ショック、日米経済摩擦、分割民営、バブル経済、プラザ合意、外国 人労働者などを取り上げる。 健 康 ・ こ こ ろ ・ 健康に生きるⅠ か ら だ 備考 (概要)健康とは何かを学び、大学生活およびその後の生活を健康で過ごすた めの方法を学ぶ。 (オムニバス方式/全15回) (27 堀 妙子/6回)「健康とは何か」を人間のライフサイクルやさまざま な統計資料から学ぶ。また、人間の身体の仕組みを知り、日常生活を「健康」 という視点から考える。 オムニバス方式 (⑧ 河原 宣子/3回)特に「こころ」に焦点を当てて「健康」を考える。 大学生に特有な心の問題やストレスについて学び、「こころの健康」について 考える。 (31 松本 賢哉/6回)食事、喫煙、飲酒、薬物、運動など生活習慣と健康 について学ぶ。また、留学や旅行などで海外に行く経験も多くなる大学生活に おいて異文化と健康についても考える。 (概要)健康を食生活の視点から学び、食生活の自己管理能力を高める。 健康 と栄養の関連を理解するとともに、食の安全性を理解し、健康増進に役立て、 健康的な食生活を志向する。 (オムニバス方式/全15回) 健康に生きるⅡ (63 西 彰子/11回)前半は、糖質、脂肪、アミノ酸、ミネラル、ビタミ ンといった栄養素と、人の健康との関係について解説。トピックをはさんだ後 半では、健康と食生活をテーマに、ダイエット、運動、ストレスなどについて 講義する。 (⑨ 中村 一郎/4回)健康と食に関するトピックを紹介する。具体的に は、ビタミン、ポリフェノール、BSE、食品添加物など、最近の話題を取り 上げて解説することで、食品に関する正しい理解を促進する。 健康に生きるⅢ 個人の「健康」について精神的な側面(メンタルヘルス)を中心に学ぶ。心理 学や医療行動科学の分野で研究されているさまざまなメンタルヘルスの理論 や、その歴史的な発展について講義し、現代人が健康に生活する上でのメンタ ルヘルスの重要性の理解を促す。健康に関する精神的側面を主軸としながら、 個人の心理社会生物学的な健康を包括的に理解する。さらに、メンタルヘルス の維持増進や予防に役立つとされるさまざまな理論・技法についても概観す る。また、メンタルヘルスが個人の全般的な健康に資する役割についても言及 する。 スポーツコースⅠ ソフトバレーボールと6人制バレーボールを教材として基礎体力と技術のスキ ルアップを図り、またスポーツの必要性を学び、自己の健康管理や怪我なく楽 しく運動するために最も必要なルールやマナーを身につける。同時にグループ (チーム)を通し、コミュニケーション・スキルの向上を図る。 7 オムニバス方式 科目 区分 基 礎 分 野 人 間 と 自 然 授業科目の名称 健 康 ・ スポーツコースⅡ こ こ ろ ・ か ら だ スポーツコースⅢ スポーツコースⅣ 自 然 と 環 物理学基礎 境 講義等の内容 Ⅰに引き続き、ソフトバレーボールと6人制バレーボールを教材として、さら に基礎体力と技術のスキルアップを図る。またあわせて、スポーツの必要性を 学び、自己の健康管理や怪我なく楽しく運動するために最も必要なルールやマ ナーを身につける。同時にグループ(チーム)を通し、コミュニケーション・ス キルの向上を図る。 生涯スポーツの必要性を学び、スポーツの実践をとおして、自己の健康管理が できる基礎能力を養う。特にレクリエーションスポーツを中心に楽しく運動す ることができる習慣と能力を身につける。バレーボール、バスケットボール両 種目の基本的な技術や知識を学習するとともに、全体での基礎練習から始め、 グループ単位での練習を行い、リーグ戦形式でゲームを楽しむ。 生涯スポーツの必要性を学び、スポーツの実践をとおして、自己の健康管理が できる基礎能力を養う。特にレクリエーションスポーツを中心に楽しく運動す ることができる習慣と能力を身につける。 バドミントンと卓球の基本的な技術 練習とルールの理解から始め、シングルスおよびダブルスでのリーグ戦形式で のゲームを中心に行う。 物理学は、科学技術のベースとなる重要な分野であり、さまざまな自然現象を 考える上で基礎的な学問となる。本講では、力学や電磁気学、光の干渉・回折 などの基本的な原理について正しい理解を得るとともに、日常的に目にする現 象を物理学的に理解し説明する力を身につける。また、物理学が身近なものに 応用されていることを理解し、物理学の原理とその意義について見識を深め る。例えば、身近な家庭用機器や医療機器(電子レンジ、健康維持器具、AED、 MRI等)などに応用されている電磁気現象の原理などを理解する。 化学基礎 生活の中にある物質や現象を、化学的なものの見方や考え方で捉え、理解でき るように基礎概念を解説する。原子の構造と結合、分子の形、物質の形態、溶 液、化学反応などについて正しい理解を得るとともに、日常的に目にする物質 や現象および、化学が身近に応用されていることを理解し説明する力を身につ ける。例えば、日常生活に関わる化学物質、例えば石油や原子力などのエネル ギー源、金属やプラスチックなどの材料、薬品、医療品などについて触れ、応 用されている原理とその意義を理解する。 生物学基礎 生物学の中でも主にヒトに焦点を当てた生命科学、および関連する諸問題につ いて概説する。生命現象を理解するために、細胞の構造と役割、細胞を構成す る物質、エネルギー、遺伝学、DNA、発生と老化、脳の構造などから、食と健 康、がん、感染と免疫などについても解説し、正しい理解を促進する。さら に、生命現象の科学的な解析、解明が急速に進展する現代において、生物学的 な諸問題を正しく理解するため、遺伝子組換生物や再生医療、生態系と環境問 題までの最新のトピックを交えて解説する。 地球生命論 地球の誕生から現在に至るまでの地球と生物の歴史を学ぶ。その中でも特に、 人類が進化・発展してきた第四紀と呼ぶ現代社会と密接に関係する時代を、人 類の諸特徴とともに、氷河の消長、海水準変動、植生変遷などの古地理に係る 変遷、および生物地理と人類の拡散などの事象を通して理解する。これらは地 層そのものと地層中に含まれる化石や考古遺物などの証拠に基づくものである から、層序と対比、地質学・堆積学の諸法則、化石の二面性、堆積と浸食、堆 積構造と変形構造、土壌層位、遺構面と遺構埋土の特徴などの地層学の基礎事 項の理解を図るとともに、現代生活にも係る火山噴火や地震などの地盤災害の 事例と、その原因も合わせて概観する。 地球環境論 環境問題は、今や誰にとっても避けて通ることのできない重要な課題である。 この授業は、環境問題を、自然科学的アプローチ、社会科学的アプローチ、哲 学的アプローチを総合的に駆使しつつ考察する。環境問題の複雑さ、議論の道 筋、論点などをわかりやすく講義する。 8 備考 科目 区分 基 礎 分 野 授業科目の名称 医 療 と 心 理 講義等の内容 備考 (概要)健康科学部は「こころとからだの健康と臨床」を考究することをテー マとしている。いずれの学科も人間をこころとからだを併せ持つ存在としてホ リスティックな視点から捉える考え方に立脚している。本科目では、「ここ ろ」と「からだ」について、心理学、理学療法学、救急救命学の視点からそれ ぞれの教員が自身の学術研究や臨床経験の知をもとに講義する。 (オムニバス方式/全15回) (26 日比野 英子/3回)外見と心との関係を考える。見える・見られる 「からだ」と「こころ」、表面をデザインすることとコミュニケーション、装 うことと心の動きなどについて、本教員の基礎的研究と臨床的実践を紹介しな こころとからだの健康科学Ⅰ がら考察を試みる。 オムニバス方式 (23 坂本 敏郎/3回)動物の行動と脳の関係を考える。ヒトを含む動物の 情動性、社会性、記憶・学習に関わる脳内機構について実証的研究を紹介しな がら、考察する。 (34 小田桐 匡/6回)運動と記憶・認知との関係を概説し、ニューロリハ ビリテーション(神経科学に基づくリハビリテーション)について講義する。 (⑥ 夏目 美樹/3回)救急救命士としての実経験にもとづき、いのちとは なにか、かけがえのない命をつなぐための教育(学校や社会における心肺蘇生 教育など)はどうあるべきか、等について健康科学部の学生と考える。 (概要)健康科学部は「こころとからだの健康と臨床」を考究することをテー マとしている。いずれの学科も人間をこころとからだを併せ持つ存在としてホ リスティックな視点から捉える考え方に立脚している。本科目では、「ここ ろ」と「からだ」について、心理学、理学療法学、救急救命学の視点からそれ ぞれの教員が自身の学術研究や臨床経験の知をもとに講義する。 (オムニバス方式/全15回) (25 中西 龍一/3回)精神的ストレスとそれに対する身体の反応を概観し たのち、ストレスに対処する、さまざまな心理療法を紹介し、特にゲシュタル ト療法を中心に解説する。 こころとからだの健康科学Ⅱ (30 田中 芳幸/3回)心理社会生物学的な視点に則り、ストレスの基礎理 論や対処に関する理論について講義する。また、心身のストレス反応やストレ ス刺激をコントロールするためのストレスマネジメントの実際についても検討 を行う。 (37 松尾 奈々/3回)疾患と障害のとらえ方、および簡単なフィジカルア セスメント方法について講義する。 (33 安彦 鉄平/3回)介護予防とリハビリテーションの方法について、具 体的な事例を通して講義する。 (② 西本 泰久/3回)世界が近くなった言われる現代社会において、旅、 海外旅行、留学などを安全快適にすごすため科学的根拠を示しながら具体的か つ分かりやすく「人の移動と安全と快適性」を医学的見地から解説する。 医学概論 人類の歴史は「病いとの戦い」の歴史であるともいえる。例えば、伝染病との 戦いはペストや天然痘には勝利したものの、エイズやインフルエンザといった 新たな敵との戦いが引き起こされている。人類の生存をかけた戦いのなかで医 学は生まれ、発展してきた。さらに、ライフスタイルの変化、人口の少子高齢 化等の社会情勢の変化は生活習慣病などの新たな「病い」の発生の素地となっ ている。医学は新たな姿の敵との戦いを迎えている。こうした医学の歴史を振 り返りながら、「医学の過去、現在、未来」について講義する。 統計学基礎論 この科目では統計学そのものについて学ぶのではなく、統計法を利用して各分 野(保健衛生学や心理学、教育学など)の研究を進める方法を学ぶことを目的と する。授業を通じて統計学の基礎を学び、身近なデータを読み取る力をつけ、 また実際に受講生自身が研究を行う上で知識を活用できるよう、実践的な能力 を身につけることをめざす。 医療と生命の倫理 生命倫理学の基本原則を正しく理解し、現代の医療における倫理的諸問題を学 ぶ。まず、患者の自律の尊重という生命倫理学の基本原則と、これを達成する ために不可欠なインフォームド・コンセントの原理について説明する。その後 に、①出生前診断、人工妊娠中絶、生殖補助医療など人間の誕生にまつわる諸 問題、②ターミナルケア、安楽死と尊厳死など人間の死にまつわる諸問題、③ 遺伝子診断と遺伝子治療、再生医療など先端的医療、④医療情報の保護につい て教授する。 9 オムニバス方式 科目 区分 基 礎 分 野 医 療 と 心 理 キ ャ リ ア 教 育 科 目 群 授業科目の名称 講義等の内容 臨床心理学 医療を通じて人と関わるために必要な、臨床心理学の知識や考え方を身につけ ることを目的とする。いくつかの心理療法の基礎となる理論的枠組みと、さま ざまな精神的障害に関する基本的な知識を学ぶ。そうした知識も当然重要であ るが、それだけにとどまらず「臨床の知」としての思考力を身につける必要が ある。「臨床の知」とは、客観的に眺め分析するのではなく、自分が現場にコ ミットして、相手との関係のなかで考えることといえる。理論だけではなく、 それをバックボーンとして「自分が」どのように相手へ関わる存在になってい くのか、履修者それぞれが、主体的に考えられるようになることをめざした い。 よそおいの心理学 人間の外見と心の関係を探究することをテーマとする。社会心理学・感情心理 学の分野から始まった「化粧の心理的効果」の研究は、粧うことによって快感 情・高揚感をもたらし、積極的な対他者行動を促すことによって、コミュニ ケーションを活性化することを実証し、化粧が心の健康に貢献していることを 見いだした。また、この化粧の効用は、医療や福祉の現場で効果をあげてお り、臨床心理学的な考察も試みられている。本講義では、基礎的な研究を概説 し、さらにさまざまな臨床的実践活動について紹介する。 健康心理学 心身の健康の維持増進や疾病の予防について、心理・社会・身体的な要因がど のような役割を持つのかを心理学的な側面から学ぶ。ストレス、ライフスタイ ル、生活習慣病、疾病予防、食物・嗜好品の摂取や運動などといった健康関連 行動など、現代社会で問題になっている事柄について理解する。 キャリア開発講座Ⅱ 大学生活でも就職採用試験でも、そして社会に出てからも必要となる一般社会 常識を学ぶ。獲得目標として、コミュニケーション能力の前提となる一般社会 常識を学び、就職筆記試験対策だけでなく社会に順応できる力の養成をめざ す。就職活動でよく実施される筆記試験の基礎内容を丁寧な解説で修得するこ とをめざす。 医療事務研究Ⅰ 病院の組織、業務、使命、各種の医療保険制度について解説の上、保険請求事 務のしくみについて具体的に治療代を算定しながら学び、病院での医療事務の 実際を知る。初診料や再診料、医学管理、在宅医療をはじめ、投薬・注射・処 置・手術・輸血・麻酔などの病院の営みと医療事務者の業務との関連性および 必要な知識について教授する。 医療事務研究Ⅱ 医療事務研究Ⅰにて治療基準による算定方法およびカルテ記載上の治療内容を 外来レセプト(診療報酬明細書)に置き換える技能を修得する。医療事務研究 Ⅱでは、現在医療社会で行われる治療行為全域について学習を進め、老人医 療・公費負担医療からのレセプト演習、入院カルテからの入院レセプト演習を 行う。また、良質な患者サービスの提供を重視する医療界の変化に対応し、患 者接遇・院内コミュニケーションに関する知識・技能についても学習を進め る。 「話す・聞く」技術を磨き、よいコミュニケーションのための話しことばの修 得を目的とする。話しことばに欠かせない音声表現の知識と技術、間関係を円 キャリアコミュニケーション 滑にするための敬語表現のスキル、パブリックスピーキングに必要な筋道の Ⅰ 立った話し方、正しい日本語の運用についての知識、等の修得を、講義とワー ク、トレーニングにより身につける。 社会人基礎力(コミュニケーション能力)を体得し、社会人としての準備を行 う。適切なマナーをもとに、自信を持って自己アピールできるスキル、問題発 見解決型人材を念頭においた社会が求めるヒューマンスキル、などの獲得をめ ざす。講座では、円滑なコミュニケーションからより有益な結果が生み出され キャリアコミュニケーション ることを理解し、効果的な自己アピールの修得や基本的なビジネスマナーのス Ⅱ キルをベースにしたコミュニケーション能力を高めるスキルを修得する。講座 形式は、座学で得た知識をもとに実習・ワークショップ・発表を中心とした構 成とし、体験を通して考え抜く力、前へ踏み出す力、チームワーク力(コミュ ニケーション力・自己アピール力)などのヒューマンスキルを身につけること をめざす。 キャリア開発研究Ⅰ 警察官・消防官など公務員に求められる専門知識の獲得と自らの職業観の育 成・開発のために、各職種の仕事内容について講義や講演を通して学ぶ。公務 員の一形態としての公安職の特徴と、求められる知識や能力について学び、警 察官・消防官・自衛官など具体的な職種の業務について、現役者の講演などを 通じて深く理解する。 10 備考 科目 区分 授業科目の名称 キ ャ リ ア 教 育 科 目 群 講義等の内容 備考 (概要)救急救命士の主な就業先である公務員試験の受験を見すえた演習を集 中的に行う。それにより文章理解や数的処理などの一般教養、自然科学、人文 科学、法律、経済、政治など幅広い知識の修得と定着を図り、3年次以降の学 修の基礎とする。学習を通じて、社会人としての教養はもとより、論理的思考 力やコミュニケーション能力を身につける。 (オムニバス方式/全15回) 救急救命将来講座Ⅰ (73 戸倉秀明/3回)人文・社会分野、特に経済を中心とした領域に係る知 識を学び、実際の公務員試験に出題される問題を演習する。 オムニバス方式 (74 杉原拓治/3回)人文・社会分野、特に政治と社会を中心とした領域に 係る知識を学び、実際の公務員試験に出題される問題を演習する。 (75 村林猛/6回) 数的処理分野、特に判断推理を中心とした領域に係る 教養と論理的思考を学び、実際の公務員試験に出題される問題を演習する。 (76 長谷川正雄/3回)数的処理分野、特に数的推理を中心とした領域に係 る教養と数的思考を学び、実際の公務員試験に出題される問題を演習する。 (概要)救急救命将来講座Ⅰでの学習を基礎として、救急救命士の主な就業先 である公務員試験の受験を見すえた発展的な演習を集中的に行う。それにより 文章理解や数的処理などの一般教養、自然科学、人文科学、法律、経済、政治 など幅広い知識の修得と定着を図り、3年次以降の学修の基礎とする。学習を 通じて、社会人としての教養はもとより、論理的思考力やコミュニケーション 能力を身につける。 (オムニバス方式/全15回) 救急救命将来講座Ⅱ (76 長谷川正雄/6回)数的処理分野、特に数的推理を中心とした領域に係 る教養と数的思考を学び、実際の公務員試験に出題される発展的な問題を演習 する。 (75 村林猛/3回) 数的処理分野、特に判断推理を中心とした領域に係る 教養と論理的思考を学び、実際の公務員試験に出題される発展的な問題を演習 する。 (74 杉原拓治/3回)人文・社会分野、特に政治と社会を中心とした領域に 係る知識を学び、実際の公務員試験に出題される発展的な問題を演習する。 (73 戸倉秀明/3回)人文・社会分野、特に経済を中心とした領域に係る知 識を学び、実際の公務員試験に出題される発展的な問題を演習する。 専 門 分 野 基 礎 医 学 領 域 キャリア開発研究Ⅴ 公務員の教養試験知能分野(数的推理・判断推理)および知識分野(社会科 学)のための基礎学力の育成のため、該当分野に関して典型的な問題を中心に 解法解説と問題演習を行う。社会科学については、政治学・法学分野を網羅的 に学習する。この他にも、論文や面接に係る基礎学習および演習を行う。 キャリア開発研究Ⅵ 時事問題を理解するために必要な基礎知識を身につけ、主体的に世の中の現状 を考える力を育成する。公務員試験に出題されそうな時事問題を中心に、その 問題の背景を解説する。各自で時事問題についての事前学習をし、その時事問 題を題材に集団討論・小論文・面接の演習を行う。 基礎解剖学 医療分野での技術と専門知識を修得するために最も基礎となる解剖学では、人 体を構成する正常な諸臓器の位置や形状、相互関係および内部構造について講 義・実習を行う。観察方法により肉眼解剖学、光学顕微鏡による組織学、電子 顕微鏡による細胞学および発生学の4つに区分され、それぞれが膨大な内容であ るため、将来の臨床科学を担う実践者・指導者として必要な基礎知識に重点を おく。 11 オムニバス方式 科目 区分 専 門 分 野 授業科目の名称 基 礎 医 学 領 域 講義等の内容 備考 (概要)生命現象を主に機能的側面から教授する。人体の生体システムについ て恒常性の維持や体組成、細胞などについて概説し、血液、神経系、循環器系 などについての正常な生理的機能について理解を深める。さらに異常状態であ る病態生理について説明する。 (オムニバス方式/全15回) 生理学 (79 藤野 和典/5回)人体の生体システムについて、生体の構成、細胞の 構造、体液の蘇生および生体維持機能について解説する。また、神経系の機能 について末梢神経系、運動、知覚、自律神経系、感覚系などについて説明す る。 オムニバス方式 (② 西本 泰久/7回)生体の生理機能に関して、循環システムおよび心臓 の循環器機能、気道・胸郭・肺と酸・塩基平衡など呼吸系の機能、消化管と 肝・胆・膵機能などの消化器系機能について解説する。 (80 浜本 徹/3回)血球成分と血漿成分、止血線溶機能と凝固因子など血 液の機能について解説する他、泌尿器、生殖、内分泌、免疫系の機能について 教授する。 救 急 医 学 領 域 病理学 病理学とは、病気がどうして起こり、その結果人の体組織がどう変化している のかを、追求する学問である。本講義では、疾病の原因、経過、結果などにつ いて概説し、正常状態との比較において病的状態について理解を深める。総論 で全体的な視野から疾患の概念や仕組みを理解し、各論ではそれが各臓器・組 織でどのような形態学的変化として現れるのかを説明する。 生化学・微生物学 生命現象を分子から解明する生化学では、健康を分子レベルで捉え、その維持 と増進を図り栄養の役割を理解する上で必須の知識を講義する。タンパク質、 糖質、脂質などの生体構成成分の構造と機能を説明し、生体内で起こる化学変 化とエネルギー変換である代謝について理解を深める。また微生物学分野で は、通常肉眼では見えない微少かつ単純な生物である微生物の性質や機能を概 説した後、感染症の発生機構とその予防、治療に関する基本的な知識を教授す る。 公衆衛生 保健衛生の現況の把握と諸課題を理解する。本講義では、多くの要因から成る 健康の成り立ちを生活レベルから理解し、人々の健康生活の保持や増進、疾病 の予防、医療・福祉のために考え、行動できる基礎を養う。公衆衛生学は極め て包括的、学際的かつ集学的な学問体系であるため、関連した諸科学の学習が 重要である。また、公衆衛生学には医学・医療の社会的適用という側面がある ため、日常的に総合性、社会性、現実性、即時性を養うよう指導を行う。 薬理学 薬物の体内動態や、薬理作用、臨床応用を概説する。薬は身体にとって異物の 物質であり、入に対して利益を与えると同時に危険をもたらす二面性を有して いる。その薬と付き合う方法を理解することは、医療に従事する者として必要 な知識となる。本講義では有効かつ安全な薬物治療を行うための基礎的な知 識、薬物の作用機構や特徴などについて理解を深める。 救急救命士の業務遂行には、その社会的使命の理解や救急医療制度の理解、そ して救急医学を中心とした医学全般の知識が必要となる。本講義では、救急救 命の歴史や現代の救急医療について概観し、救急救命士の業務を担保する科学 救急医学総論Ⅰ(救急救命士 的思考の基礎知識や人間の体、心、くらしへの理解を深める。さらに、救急救 の使命) 命士の行う応急処置と種類、代表的な処置としての心肺蘇生法までを教授し、 一連の講義を通して、職業としての救急救命士の具体的なイメージを持てるよ うにする。 救急医療においては、医療機関での受診を待たず、少しでも発症時にさかの ぼって医療が開始されなければならない。また救急現場での観察・応急処置と 病院内での診断治療が、一貫して傷病者に提供される救急医療体制をつくるこ 救急医学総論Ⅱ(救急医療体 とが必要である。このようなプレホスピタルケアの中心的な担い手である消防 制①) 隊員としての救急救命士の役割と責務について教授する。さらに病院前救護の 質を管理する事後検証についても概説する。また通常の救急医療体制での対応 が困難となる災害発生時の、組織的な救命救急医療について理解を深める。 救急救命実習(水難) 特殊な救急活動に対する理解を深めるため、河川における水難救助法を教授す る。実習を通して河川に関する知識、入間生活と河川との関係、基本的な泳 法、水に対する安全法と河川での救助法、器材を使っての救助法、応急手当、 河川における水難事故の実際とその対策を教授する。 12 共同 科目 区分 専 門 分 野 救 急 医 学 領 域 授業科目の名称 救急救命実習Ⅰ 講義等の内容 備考 一次救命処置の理論と基本的実技および、傷病者観察用資器材を用いた救急救 命処置等の理論・技術について具体的な実習を通じて習得する。実習では、聴 診器、血圧計・パルスオキシメータ、心電図モニター、呼吸管理用資器材など の取り扱い要領や測定法を教授する。また、近隣地域の消防署や介護保険施設 の協力のもと、救急活動の最前線の理解を深めるために消防機関の見学実習を 行うとともに、医療人としての自覚や対人対応力、コミュニケーション能力を 涵養するため介護老人保健施設でコミュニケーション実習を実施する。 共同 (概要)本講義では、呼吸系・循環系を中心に構造と機能、観察と診断法、疾 患に応じた症状の特徴、さらに応急処置と搬送法について教授する。また関連 して、呼吸困難、喀血、発熱、胸痛、動悸・不整脈などの症候や、高齢者に特 有の疾患について、原因と病態、観察・判断応急処置と搬送までを講義する。 この他、神経系の疾患などについても説明する。 救急疾病Ⅰ(呼吸器・循環器 (オムニバス方式/全15回) 系総論) (⑪ 福井 道彦/5回)呼吸器の構造と機能、および疾患の観察と診断法、 疾患に応じた症状の特徴と応急処置および搬送法について教授する。高齢者特 有の疾患についても原因と病態、観察・判断応急処置と搬送まで講義する。 オムニバス方式 (⑫ 小尾口 邦彦/10回)循環器、神経系の構造と機能、観察と診断法お よび疾患に応じた症状の特徴と応急処置と搬送法について教授する。 救急症候学Ⅰ(外傷①) 本講義では、救急医療のうち、特に外傷救急医学について教授する。外傷とは 機械的外力により身体が形態的、機能的に障害を被ることをいうが、損傷の種 類や緊急度の評価により適切な処置を施す必要がある。また外傷を引き起こす 原因・メカニズムや(受傷機転)、複数以上の部位に一定以上の重症度を有す る外傷(多発外傷)の特徴や病態・症状、観察と応急処置などについて理解を 深める。 救急症候学Ⅱ(外傷②) 医学用語としてのショック概念を説明し、その原因と分類を概説する。また外 傷に伴うショック(外傷性ショック)の分類とそれぞれの原因について言及 し、病態生理と観察と判断法を教授する。さらに、腹部外傷、胸部外傷、頭部 外傷について発生機序と病態、それぞれの外傷の種類について理解を深める。 このほか、痙攣や死についても概説する。 (概要)救急現場では、傷病者とその周囲の状況を短時間で情報収集し、まず 何をすべきかの判断を下さなくてはならない。そのために必要な環境観察と傷 病者観察の意義を説明し、全身・局所観察の基本を教授する。さらに患者の増 加に伴い重要となる在宅療養者に対する救急活動時の問題と在宅医療の知識、 処置の方法について教える。また感染とその予防、安全管理とリスクマネジメ ント、看護概念と救急医療についてなど、オムニバス方式で概説する。 (オムニバス方式/15回) 救急医学総論Ⅲ(在宅医療) (④ 宮本 尚/10回)在宅医療の考え方を学ぶ上で重要となる自己決定権 の概念など、生命倫理について説明した上で、在宅医療の知識について解説す る。また環境観察と傷病者観察の概念および、前身・局所観察の基本を学習し た上で、在宅療養者に対する処置の方法について教授する。また、安全管理と リスクマネジメントについても講義する。 (⑧ 河原 宣子/2回)在宅医療における感染リスクとその予防について教 授する。また消毒と滅菌、清潔操作について実践的に学習する。 (⑦ 千田 いずみ/3回)在宅療養者に対する救急活動時の問題と在宅医療 の知識、処置の方法について教授する。 13 オムニバス方式 科目 区分 専 門 分 野 授業科目の名称 救 急 医 学 領 域 講義等の内容 備考 (概要)循環器系・呼吸器系の救急疾病について主な疾患を取り上げてその特 徴と応急処置などを詳しく学ぶ。循環器系は心不全、虚血性疾患、不整脈、先 天性心疾患、心筋疾患など、呼吸器は呼吸不全、呼吸器感染症、気管支喘息、 肺炎、肺血管疾患その他の疾患の病態、診断、処置などを修得する。また消化 器系の疾患の病態についても理解を深める。 (オムニバス方式/全15回) (⑬ 筈井 寛/5回)循環器系の救急疾病について、心不全、虚血性疾患、 救急疾病Ⅱ(呼吸器・循環器 不整脈、先天性心疾患、心筋疾患などを取り上げ、その特徴と応急処置を解説 系各論) する。 オムニバス方式 (⑭ 大石 泰男/5回)呼吸器系の救急疾病について、呼吸不全、呼吸器感 染症、気管支喘息、肺炎、肺血管疾患その他の疾患の病態、診断、処置などを 教授する。 (③ 冨士原 彰/5回)消化器系の救急疾病について、胃・十二指腸疾患、 大腸・小腸疾患、肝炎・肝硬変、肝腫瘍、胆石症、腫瘍、腹痛、吐血・下血な どについて教授する。 (概要)疾患と臨床検査の関係について概説する。多様な検査の種類について 説明し、それぞれの目的・方法と適応、評価について教授する。疾患から発症 の原因と検査との関連を理解することで、検査結果から疾患特定を行う考え方 について理解を深める。さらに、放射線とその障害についての基礎的知識につ いても教授する。 (オムニバス方式/15回) 救急の検査 (89 竹下 仁/8回)臨床検査に関わる多様な検査の種類について、その目 的と方法について概説する。また、胃機能検査、生理検査、感染症検査、及び 胸痛や中毒に係る臨床検査などの具体的検査について講義する。また、放射線 とその障害についても解説する。 オムニバス方式 (② 西本 泰久/7回)疾患と臨床検査の関係について概説し、検査の結果 から疾患特定を行う考え方について教授する。肝機能検査や血液検査、意識障 害、血液ガス・呼吸機能検査、凝固・染液検査など具体的な検査についても解 説する。 救急活動は傷病者の救命を主眼として行われる。苦痛の軽減や症状の悪化を防 ぐため観察や応急処置を行い、傷病状態に適応する医療機関に搬送する。本講 救急医学総論Ⅳ(救急医療体 義では、一連の活動を行うために必要な知識を身につけ、救急隊の編成や救急 制②) 自動車装備、救急活動に不可欠な通信体制、搬送方法や搬送先選定に関する知 識を教授する。 環境障害 中毒、熱傷、低体温、圧力などによる損傷など環境により人体に影響を与える 救急の病態について理解を深める。また、放射線についての基礎知識を概説す る。放射線事故による放射線被爆と障害について説明し、その対応について教 授する。 救急救命実習Ⅱ 救急救命士として職務遂行にあたり、1年次に習得した基本行動要領を基礎と した救急救命行為を用いた救急隊活動を行うために必要な基本処置および技術 を理解し習得する。具体的には、CPA対応活動や基本外傷処置についてさらに理 解を深めた上で、想定シナリオに基づいた実習を行う。また、救急救命士の業 務拡大に伴う静脈路確保や気管挿管に関して、基本手技を身につける。さら に、4年生との合同実習により、身につけるべき技術水準を確認するととも に、「救急救命実習Ⅰ」に引き続き、介護老人保健施設でのコミュニケーショ ン実習を実施する。 14 共同 科目 区分 専 門 分 野 授業科目の名称 救 急 医 学 領 域 講義等の内容 備考 (概要)プレホスピタルの主体は観察・判断・処置で構成されているが、本講 義では特に傷病者観察、特に外科鑑別診断学の領域について教授し、この分野 の実践能力向上のために、判断・処置の知識の整理を行い、理解を深める。 (オムニバス方式/全15回) (② 西本 泰久/4回)胸部の疾患について、胸痛・動悸・不整脈などに係 る症候と心肺停止との関係、その観察と判断および処置の知識を教授する。 救急症候学Ⅲ(呼吸器・消化 器・神経系) (⑮ 小畑 仁司/4回)神経系疾患の症候について、意識障害、頭痛・めま い、運動障害・感覚障害などに係る観察と判断とおよび処置の知識を教授す る。また、ショック、循環不全に関する診断を解説する。 オムニバス方式 (⑭ 大石 泰男/4回)喀血と痙攣、呼吸困難および発熱の症候の診断と処 置について説明する。 (③ 冨士原 彰/3回)消化器系の疾患にかかる症候、すなわち腹痛、吐下 血、血尿、嘔吐・下痢・歯痛などの観察と判断および処置の知識を教授する。 (概要)外科学のうち、主に整形外科と脳神経外科について教授する。まず、 我々の身近なスポーツによる外傷に焦点を当てて説明した後、皮膚・軟部組織 外傷、骨盤・四肢外傷、筋・骨格系疾患、脊椎・脊髄外傷、腰痛・背部痛につ いてその発生機序と主な外傷、症状・観察・応急処置などを概説する。 (オムニバス方式/15回) 救急症候学Ⅳ(筋骨格系) (⑯ 石津 恒彦/13回)身近に起こるスポーツ活動中の大きな外力による 外傷に焦点をあて、整形外科や脳神経外科の分野を解説する。各論として、皮 膚・軟部組織の外傷および脳神経、脊椎・脊髄外傷、筋・骨格系の外傷、腰 痛・背部痛などについての症状・観察・応急処置などを教授する。 オムニバス方式 (⑰ 田中 英夫/2回)骨盤骨折を含む骨折および皮膚・腱・靱帯・神経損 傷などに関わる四肢外傷について解説する。 プレホスピタルの主体は観察・判断・処置で構成されているが、本講義では傷 病者観察、主に内科診断学の領域について教授する。あわせてこの分野の実践 能力向上のために、拡大された救急救命士の処置行為や関連事項を学び、これ 救急症候学Ⅵ(ショック・意 らを総合して救急現場を想定した具体的なシナリオについて理解する。具体的 識障害) には意識障害をきたす疾患やショックの病態の鑑別、救急現場での血糖測定と 低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与、心肺機能停止前の重度傷病者に対す る静脈路確保および輸液の実施、メディカルコントロール下で活動するための 医師との円滑なコミュニケーション、傷病者への接遇などを教授する。 (概要)救急活動は、救急現場で処置を行い早期に医療機関に般送する重要な 業務である。救急救命士の応急処置の範囲は拡大しており、個別の救急救命処 置について理解し実践力を養成する必要がある。本講義では、医師の具体的指 示のもとに行う特定行為の静脈路確保とアドレナリン投与の理解を深める。ま た、実際の処置を行う前提として、医療の一翼を担う専門職として救急救命士 に求められる倫理観についても、あらためて教授する。また業務範囲が拡大す るなか、その質を担保する救急医療体制とメディカルコントロールについても 同時に理解を深めることとする。 (オムニバス方式/15回) 救急処置各論Ⅰ(薬理) オムニバス方式 (② 西本 泰久/9回)救急救命士が行う医行為に係る医師の指示について 再確認した上で、医師の具体的な指示が必要な特定行為に関して、救急医療体 制とメディカルコントロールにも留意しながら、解説する。心肺停止傷病者へ 行う特定行為だけでなく、心肺機能停止前の重度傷病者に対する静脈路確保及 び輸液、血糖測定並びに低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与までを教授す る。 (⑱ 西本 香王里/6回)救急救命士が傷病者へ投与可能な薬剤に関して必 要な知識について理解を深める。薬剤投与に必要な基礎知識および薬物の作 用、吸収・代謝・排泄、薬剤の投与経路と方法などについて解説する。 15 科目 区分 専 門 分 野 授業科目の名称 救 急 医 学 領 域 講義等の内容 備考 (概要)救急救命士の行う処置の実践を教授する。呼吸、循環、外傷に関する 処置の他、体位管理や体温管理、災害時に必要となる処置についても教える。 重傷度・緊急度の判断方法についても説明し、重症外傷患者の救命に重要な現 場活動の基礎、そして評価と観察、重症度・緊急度の判断と車内での活動、必 要な処置を教授する。この他、処置のうち、除細動・胸骨圧迫・自動式心マッ サージ器による胸骨圧迫は本講で説明する。処置の際に必要な救急隊員の安全 管理についても言及する。 (オムニバス方式/15回) 救急処置各論Ⅱ(災害) オムニバス方式 (① 久保山 一敏/13回)社会的に大きな影響のあった災害を例に挙げて 災害医療や集団災害といった概念を学び、その際に必要となる処置について詳 説する。重症度・緊急度の判断に用いられるトリアージ手法や体位管理と搬送 法など現場活動に必要な処置を学ぶ。 (⑤ 関根 和弘/2回)災害現場での救急活動に係るプロトコールと、個別 の観察・判断・処置の流れを統合して理解できるよう、除細動・胸骨圧迫など 個別の具体的な処置もこの流れの中で復習しつつ、実践的に教授する。 顔面・頸部には軌道、頸髄あるいは脳神経など、生命維持にかかわる器官や組 織だけではなく、視覚・聴覚・嗅覚・味覚などの感覚器、咀嚼や嚥下機能、唾 液分泌、表情筋による表現など機能予後に関わる器官臓器も豊富に存在する。 また口腔、舌、歯などは構音、咀嚼、嚥下運動を司り、上気道を司る。鼻腔、 救急症候学Ⅴ(顔面・頸部) 副鼻腔、耳下腺など耳鼻科もこの領域に含まれる。頸部には気管、食道、頸動 脈など重要臓器が集約している。これらの臓器は、鈍的および鋭的な損傷によ り、重得な損傷を起こす可能性が高い。臓器損傷の種類と症状、観察と判断、 応急処置などについて教授する。 専 門 分 野 救 急 医 学 領 域 小児科学 小児は成人を単に小型化したものではない。その生理は成人と大きく異なって いる。小児とは人の一生のなかで成長と発達を続けている時期にあるものをい う。小児は出生前期、新生児期、乳児期、幼児期、学童期、思春期に分類され ているので、それぞれの疾病に対してついて概説する。 精神医学 近年精神科医療と福祉は、新規抗精神病薬の開発、入院中心から地域生活への 転換等により大きな転換点を迎えている。精神障害がメディアで報じられるこ とも多く、障害に対するタブー視も減じているが、一方で差別・偏見が根強く 社会に残されているのも現状である。本講義では、基本的な精神疾患の病理、 診断、治療、リハビリテーションについて概説するとともに、専門職をめざす 者として精神障害者を全人的に理解することに主眼をおく。特に精神科救急、 災害現場で遭遇する疾患、病態について理解を深める。 産婦人科学 救急救命士に必要な臨床産科学および婦人科学を教授する。具体的には、妊娠 期・分娩期・産褥期の女性と胎児・新生児の正常な状態と病態を学ぶ。また、 演習を通して、救急搬送時に必要となる病歴の聴取方法、観察項目・方法、対 処方法について、理解を深める。その上で医療機関の選定や搬送時に注意すべ き事項などについて理解を深める。 救急救命実習(同乗) 近隣地域の消防署の協力の下、消防機関の救急活動に参加、救急自動車に同乗 し、実習を行う。具体的には出動、現揚活動、搬送、医療機関引継までの総合 的な実習を行う。また救急自動車内で各種救急事故における対応(活動)要領に ついての技術を体得させる。 救急救命実習Ⅲ 救急救命実習Ⅰ・Ⅱで学修した一次救命処置・搬送法、救急資器財の取り扱い などの実践と理論を統合し、各種プロトコールに則った救急救命処置要領、救 急現場活動の活動要領、各部位別病態別症例での観察・処置等の対応を段階的 シミュレーションにより実施し、総合的な実践力を教授する。前期は静脈路確 保、薬剤投与、気道確保、気管挿管、CPA、病院内でのCPAなどへの対応、後期 は胸部痛、腰背部痛、呼吸困難、神経感覚系、頭蓋内病変、意識消失などの病 態別対応について、実習を通して理解していく。 救急救命実習(病院) 救急救命士としての実践力を高めるためには、医療の現・場を正しく理解し、 実際の患者に接しながら、病状、病態等について医師やコ・メディカルスタッ フから具体的指導を受け、観察・判断能力を高めることが必要である。このた め、近隣地域の病院の協力を得て、病院での実習を行う。 内分泌系・代謝系・泌尿器・生殖器系の病因・病態生理、症状、悪化防止、生 命の危険回避をするために必要な救急処置の知識・技能、観察の方法と意義 救急疾病Ⅲ(内分泌・代謝・ (重傷度、全身・局所の観察、各種病状の観察)、検査などについて教授す 泌尿器・生殖器) る。造血器、抹消血の解剖生理と血液疾患についても理解を深める。このほ か、皮膚疾患、感染症についても説明する。 16 共同 科目 区分 専 門 分 野 救 急 医 学 領 域 専 門 関 連 科 目 演 習 科 目 授業科目の名称 講義等の内容 備考 救急救命実習Ⅳ これまでの各実習を通して学修した救急救命活動実践を総括し、救急救命士と しての自覚を確かなものとする。また、各種高度シミュレーターを用いて、さ まざまな現場を想定した実践的な実習により、救急救命士としての総合的な観 察・処置技術を習得するとともに、一連の救急救命活動を自律的に遂行できる 総合的な実践力を養う。具体的には、心肺停止、神経系、呼吸器系、循環器 系、消化器系、泌尿・生殖系、外傷、精神障害・中毒、環境障害、分娩・産婦 人科系、内分泌・代謝系、意識消失といった症例対応のシミュレーション実習 を実施し、さらに終盤には総合シミュレーションを実施する。 共同 救急救命特別実習Ⅰ 特殊な救急活動に対する理解を深めるため、海上における水難救助法を教授す る。実習を通して海に関する知識、人間生活と海との関係、基本的な泳法、水 に対する安全法と海上での救助法、器財を使っての救助法、応急手当、海上に おける水難事故の実際とその対策を教授する。 共同 救急救命特別実習Ⅱ 救急救命士としての視野を広げ、実践力を養うため、海外の救急救命機関での 実習を行う。海外の救急救命事情について日本との比較の観点から理解を深 め、先進地の救急救命活動にを学ぶことで、より高度な実践力を身につける。 共同 危機管理論 頻発する日本や外国の自然災害を事例として、予想外の様々な要因による危機 への組織的な対応を学ぶ。危機管理のプロセスと体制を、災害対策基本法を例 に学習し、自然災害への対応を基礎としながら、どのような要因による危機に も対応できる危機管理体制とは何かについて考える。 医療政策論 医療・福祉制度を中心に日本の社会保障制度に関する基本的な知識を習得する とともに、格差拡大社会を生き抜くための基本的なリテラシーを身につける。 社会保障制度とりわけ医療・介護制度の現状と課題について講義し、貧困や格 差が拡大する日本社会のあり方について理解を深める。 医療経済論 医療経済学の基本的な考え方を学習する。まず、社会における医療経済思想の 展開に関して、健康の価値試算および公衆衛生と保健投資論、社会保障の制度 設計から、福祉国家の成立と展開までを学習する。さらに医療経済学の基礎と して、医療費とその増加要因や医療需要の分析、SID仮説、市場の失敗、マネジ ドケア、医療制度などを学習する。医療の経済評価の論点にも言及し、便益と 効用の測定、経済効果と公平、健康格差の問題の学習および医療関連産業の経 済分析を行う。 公共政策論 この授業では、はじめに、公共政策の作成・実施のプロセスを理解するため に、授業の前半部では公共政策のよしあしを判断するための価値基準、すなわ ち公共政策規範を学んでいく。その際、政策の実現可能性や実現にかかるコス トへの配慮に留意しつつ、時事問題などを紹介しながら公共政策規範の理解に 努める。授業の後半では、個別の政策課題をとりあげて、政策設計のマクロ的 指針と優先順位のためのミクロ的分析の両立の難しさを中心に公共政策の形成 とその実地について学習する。 都市計画論 都市計画に関する知識について、安全・安心なまちの観点も重視しつつ、都市 計画法を中心に体系的に学ぶ。都市計画の政策、動向について理解し、また都 市計画による実践例を学び、現代都市のかかえる課題および将来への計画方 針、手法について理解を深める。加えて、都市の成り立ちや現状について国内 外の事例を紹介し、都市計画を総合的に把握する。 大学で学修するための基本的な態度(主体的な学習姿勢、マナーなど)と学習 能力(文献の探し方、読み方、書き方、意見のまとめ方、発表の仕方など)を 身につけるとともに、将来救急救命士として働くために必要となる論理的思考 救急救命キャリア開発演習Ⅰ 力や社会に関する基礎的な知識を修得する。社会に関する基礎的な知識として は、日本国憲法や戦後の政治・経済の変遷など、現代社会に関する基礎的な知 識を演習形式で修得し、あわせて憲法およびその他の法律、政治、行政などの 重要な問題や時事問題について文献を読解したうえでレポートを作成する。 17 科目 区分 専 門 分 野 演 習 科 目 授業科目の名称 講義等の内容 救急救命キャリア開発演習Ⅰに続き、将来救急救命士として働くために必要と なる論理的思考力や数的思考力を高めるための演習に取り組み、あわせて、学 救急救命キャリア開発演習Ⅱ 生としての真摯な態度とより高い学習能力を身につける。数学的な思考に関す る幅広い知識の修得をはかるとともに、新聞報道等で用いられる統計資料等を 用いながら、数的な思考力を身につける。 将来、救急救命士として活動するために必要となる知識を増やし教養を高めな がら、救急救命キャリア開発演習Ⅰ・Ⅱに続き、より専門的な内容についても 救急救命キャリア開発演習Ⅲ 知識を応用できる力を身につける。この授業では、数学に関するより高度な知 識を演習形式で修得するとともに、社会で用いられる専門的な統計資料等を用 いながら、数的な物の見方や論理的思考力、表現力を養う。 救急救命キャリア開発演習Ⅲに引き続き、救急救命士として活躍するために必 要となる幅広い知識と深い教養を修得しながら、より高度なテーマについても 論理的に考える能力、文章等で表現する力を修得するとともにプレゼンテー ション能力を発展させる。この授業では、現代の法律、政治、行政などに関す 救急救命キャリア開発演習Ⅳ る知識をさらに深めるとともに、ディベートの中でプレゼンテーションを行 い、あわせて、学習した内容から関心のあるテーマを自らの発表テーマとして 決め、情報収集し、意見をまとめて発表を行う。また、学修内容を小論文とし てまとめる。 救急救命キャリア開発演習Ⅴ 救急救命士としてのキャリアにつながる社会人に求められる幅広い知識および 救急医療に関する専門的な知識の定着を図り、社会人としての自覚を養うこと を目的として、演習形式で授業を行う。また、救急救命士としてのキャリアに 直結する病院や消防署での現場経験を養う臨地実習の準備を行う。 救急救命士としてのキャリアにつながる社会人に求められる幅広い知識および 救急医療に関する専門的な知識の定着を図り、社会人としての自覚を養うこと 救急救命キャリア開発演習Ⅵ を目的として、演習形式で授業を行う。また、病院や消防署で行った臨地実習 の経験を振り返ることで、今後の救急救命士としてのキャリアにとって重要な 経験として定着させるとともに、卒業研究へ向けた準備を行う。 3回生までに行ってきた救急救命士としてのキャリアにつながる社会人に求め られる幅広い知識および救急医療に関する専門的な知識の定着を総仕上げし、 救急救命キャリア開発演習Ⅶ 救急救命士として社会に出るための意識を高めることを目的として、演習形式 で授業を行う。3回生で行った臨地実習と3年間のカリキュラムを踏まえて、 卒業研究へ向けた準備を行う。 救急救命総合演習 演習形式により、臨床実習で深化・統合させてきた基礎医学、臨床医学、救急 救命学に関する知識・技術の定着を図ることを目的とする。これにより、国家 試験レベルの基礎的知識を確実に身につける。また、臨床実習を通じて身につ けた知識・技術、その他のさまざまな臨床現場の情報を学生同士が共有するこ とにより、卒業後、救急救命士として働くための責任感や態度も合わせて育成 する。 卒業研究 4年間のカリキュラムの集大成として、各担当教員の指導のもとにテーマに基 づいた準備を進め、卒業研究または卒業制作(4年間の学修記録含む)を提出 する。また、卒業研究を完成させることを通じて、将来、救急救命士として、 一社会人として自ら主体的に考え、課題を解決するために行動する力を養う。 18 備考
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