第4章 航空計器

第4章 航空計器
下の情報を与える。
●自分の位置
●飛んできた場所
●飛んで行く場所
●そこへ行く時間
●そこへ滑空するのに必要な高度
●自分の上昇または降下の速度
●次にリフトが予想されるエリアまでの最適な
対気速度
●地上のある場所、例えば競技会のゴールまた
はクロスカントリー飛行の目的地として着陸
予定の飛行場などへの最適な対気速度
フライトコンピュータの主要な利点は、航法
の援助と性能(速度)の向上の2点である。
または 14 ボルトのシールドバッテリーである。
フライトコンピュータの利用の基本はウェイ
時には、太陽電池パネルがパイロットの後ろま
ポイントの概念である。ウェイポイントは空間
たは計器盤の上に取り付けてあり、天気の良い
の単なる点であり、その点は、緯度、経度、高
条件下での飛行中に電気系統に追加の電力を供
度の3つ座標で表される。グライダー競技やク
給している。
ロスカントリー飛行はしばしば旋回点と呼ば
れるウェイポイント列を回る飛行より成ってい
多くのフライトコンピュータの主要な構成要
る。コースはアウトアンドリターン、三角形、
素は電気バリオメータ、接続された GPS、マイ
四角または他の多角形あるいは、おおむね直線
コンである。バリオメータは上昇率および降下
に配置されたウェイポイント列などである。グ
率を計測し、GPS は位置の情報を与え、マイコ
ライダーパイロットは、利用できるリフト源を
ンは高度、速度、位置の情報を処理する。マイ
用いて上昇を繰り返し、点から点へと飛行しな
コンの出力はパイロットのクロスカントリー飛
ければならない。その結果、目的地へと飛行を
行の判断に役に立つ。[ 図 4-13 ]
続けることができる。GPS 付きのフライトコン
ピュータは航法および、飛行がどう行われてい
GPS が接続されたフライトコンピュータは以
るかの概略を知るのに役立つ。強いリフトに遭
4-11