MINI-MAAC 準備作業進捗報告2 2008/08/09 K.Yamada 1.はじめに 8/4~8/8 までの作業内容を報告する。 2.作業内容 8/4 カプセルの低温恒温槽試験を実施。各部温度測定(送信機、テレメ部、天板、外気温) 上昇時を模擬し、フェアリングはかぶせた状態でおこなった。 常温常圧環境下で、送信機の温度は 50℃程度 →問題なし 1回目の試験で試験中のテレメータの不具合が発生。 受信強度はそのままで、信号がホワイトノイズになる。常温常圧の戻す途中に復帰。 →低温による不良の可能性を疑い、急冷スプレーで冷やすも再現せず。 →原因不明、外来ノイズか? 再度試験を行った。-50℃での動作を確認。 真空に引く途中で電池が切れた。 →本試験ではカプセル部の温度が-30℃以下となっており電池が低温にさらされたため、容量 が予測より少なくなったしまった。 <対策> カプセル部を保温する。 低温試験は外部電源で行うことにする。 エアロシェルがおちょこ状態になっているところからの切り離し試験 地上環境ではあっという間に正常に戻ることを確認。 エアロシェルが 90℃傾いていると、そのまま落下する。 8/5 外部電源を使って常温常圧で送信機の平衡温度を測定した。 →45℃程度となり、電池の発熱分は5℃程度と見積もることができる。 カプセルの半球をサバイバルブランケットで覆った。 フェアリングをかぶせた状態で常温常圧では、送信機の温度は 50℃程度とあまりかわらない。 注)電池の発熱分を合わせても 55℃と問題のない温度。 フェアリングをかぶせた状態で-10℃での低温真空試験 →-10℃で送信機は外気温+40℃程度で安定。 →サバイバルブランケットの効果は+20℃ほどある。 フェアリングをかぶせない状態(もっとも冷える状態)で-50℃での低温真空試験 →送信機の温度は-10℃程度、テレメータは-20℃程度 →機器の温度は問題なし。 8/6 編成会議→特になし ミーティング(議事録参照) 旅行日程の確認→宿泊の確保「はちまる旅館」 GPS の受信確認 ゴンドラを模擬するアルミ板とゴンドラ側の送信機をカプセルの上部に配置し、屋上にて GPS の受信を確認した。 →距離 1m ではゴンドラ&送信機の遮蔽が顕著に影響する。 →距離 1.5m 以上では、GPS の受信が確認された。 →カプセルとゴンドラの距離はマージンもみて 2m 話してもらうように要求する。 8/7 気球ゴンドラとの噛みあわせ →特に問題なく正常に完了。木村、小山主体で噛みあわせを進める練習をした。 →電気系は決定 エアロシェルの納品(予定より 1 日早かった) フランジ、配管の組み付け 差圧計の作成、取り付け 8/8 エアロシェルの気密試験 →リークレートは問題ないレベル エアロシェルの真空引き試験 →エアロシェルが真空に引けることを確認 →小型真空槽で雰囲気圧が真空になっても、膨張しないことを確認 真空槽で常温でのシークエンス試験を実施 カッターを用いて、カプセルを 50cm 落下させたのち、電磁弁でエアロシェルを急膨張。 →大きな問題は発生しなかった。 今後の予定 カプセル、エアロシェルのコンフィギュレーションを微調整し、最終形にして、予定より早いが、 8/9 夕方に低温真空、シークエンス試験 1 回目を実施予定。 3.残作業一覧 *カプセル低温真空試験(熱環境測定) → 断熱 and/or 放熱対策 *配管系低温真空試験(リーク試験)←最終コンフィギュレーションで確認 *カプセル円筒部分の作成 *広角カメラの視野の確認&校正 *GPS の屋外で受信試験 *ゴンドラからの吊り下げ方法の検討→決定 *ゴンドラからの吊り下げた状態での屋外での GPS 受信試験 *屋上からの落下試験(おちょこ状態からの回復の確認)←クレーンにて室内で実施 *カバーのついた状態での展開試験 *カッターでのテフロンチューブの切断の確認 ← 大樹町で実施する。 *低温破壊試験(PM2) *差圧計校正 *角速度計校正 *重心、慣性モーメント測定 *カプセル系電池を本番に載せ替え *カッター電池の製作&載せ替え(現在はケースに入っているので、半田づけに直す) *ゴンドラ搭載機器の防水 *カプセルとのインターフェースの確認 *リーク試験 *真空シークエンス試験 *荷重試験 *低温真空シークエンス試験 *予備エアロシェルの組み立て *予備エアロシェルリーク試験 *予備エアロシェル荷重試験 *予備差圧計の校正 *テレメータの予備基板の製作 *コマンド処理回路の予備基板の製作 *出荷荷物のリスト作成 *荷物の集積 *計画書の作成
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