- 医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読み下さい。- 「使用上の注意」等改訂のお知らせ 抗ウイルス化学療法剤 (一般名:リルピビリン塩酸塩/テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩/エムトリシタビン配合錠) 2016 年 8 月 この度、標記製品(以下「本剤」)の「使用上の注意」等を一部改訂致しましたので、お知らせ申し上げま す。今後のご使用に際しましては、下記の改訂部分にご留意の上、改訂添付文書をご参照下さいますようお 願い申し上げます。 【改訂内容】 自主改訂 部:改訂箇所 改 訂 後 改 訂 前 【禁忌(次の患者には投与しないこと)】 【禁忌(次の患者には投与しないこと)】 1)リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビ 1)リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビ タール、フェニトイン、デキサメタゾン(全身投 タール、フェニトイン、デキサメタゾン(全身投 与)、セイヨウオトギリソウ(St. John´s Wort、 与)、セイヨウオトギリソウ(St. John´s Wort、 セント・ジョーンズ・ワート)含有食品、プロト セント・ジョーンズ・ワート)含有食品、プロト ンポンプ阻害剤(オメプラゾール、ランソプラゾ ンポンプ阻害剤(オメプラゾール、ランソプラゾ ール、ラベプラゾール、エソメプラゾール、ボノ ール、ラベプラゾール、エソメプラゾール)を投 プラザンフマル酸塩)を投与中の患者[「相互作 与中の患者[「相互作用」の項参照] 用」の項参照] 2)<略> 2)<略> 3.相互作用 3.相互作用 <略> <略> 1)併用禁忌(併用しないこと) 1)併用禁忌(併用しないこと) 薬剤名等 <略> プロトンポンプ阻害剤 <略> エソメプラゾール ネキシウム ボノプラザンフマル酸塩 タケキャブ ・ ・ 臨床症状・ 措置方法 リルピビリンの 血中濃度が低下 し、本剤の効果 が減弱するおそ れがある(「薬 物動態」の項参 照)。 機序・危険因子 胃内の pH 上昇 により、リルピ ビリンの吸収が 低下する。 薬剤名等 <略> プロトンポンプ阻害剤 <略> エソメプラゾール ネキシウム 臨床症状・ 措置方法 リルピビリンの血 中濃度が低下し、 本剤の効果が減弱 するおそれがある (「薬物動態」の 項参照)。 機序・危険因子 胃内の pH 上昇 により、リルピ ビリンの吸収が 低下する。 今回の「使用上の注意」の改訂内容につきましては、医薬品安全対策情報(Drug Safety Update) No.252(2016 年 8 月発行)に掲載される予定です。 最新添付文書情報は独立行政法人医薬品医療機器総合機構ホームページ(http://www.pmda.go.jp/) に掲載されていますので、あわせてご利用下さい。 © Janssen Pharmaceutical K.K. 2016 改 訂 後 改 2)併用注意(併用に注意すること) 薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 <略> テラプレビル <略> レジパスビル/ソホ テノホビルの血中濃 機序は不明である スブビル配合錠 度が上昇することが が、テノホビル ジ ある。副作用の発現 ソプロキシルフマ に 注 意 す る こ と 。 ル酸塩が基質とな (「薬物動態」の項 る P 糖 蛋 白 及 び 参照) BCRP に対するレ ジパスビルの阻害 作用が関与すると 考えられる。 アシクロビル <略> バラシクロビル ガンシクロビル バルガンシクロビ ル等 <略> 薬剤名等 <略> テラプレビル アシクロビル バラシクロビル ガンシクロビル バルガンシクロビル等 <略> 4.副作用 <略> 2)その他の副作用 <略> 5%以上 <略> 免疫系障害 代謝および 栄養障害 訂 前 2)併用注意(併用に注意すること) 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 <略> <略> 4.副作用 <略> 2)その他の副作用 <略> 5%未満 頻度不明 食 欲 減 退、高血 糖、高ト リグリセ リド血症 低カリウム血症、低リ ン酸血症、体重減少、 後天性リポジストロフ ィー、高コレステロー ル血症、高脂血症、食 欲亢進、低ナトリウム 血症、高ナトリウム血 症、低血糖、血中リン 減少、LDL コレステロ ール増加、体重増加 5%以上 5%未満 頻度不明 <略> 免疫系障害 <略> 代謝および 食欲減退、 低カリウム血症、低リン酸 栄養障害 高血糖、高 血症、体重減少、後天性リ ト リ グ リ ポジストロフィー、高コレ セ リ ド 血 ステロール血症、高脂血 症 症、食欲亢進、低ナトリウ ム血症、高ナトリウム血 症、低血糖、血中リン減少、 LDL コレステロール増加 <略> <略> <略> 【改訂理由】 1.「禁忌」及び「相互作用」の「併用禁忌」の項 本剤は、プロトンポンプ阻害剤を併用禁忌に設定しており、「禁忌」及び「相互作用」の「併用禁忌(併用 しないこと)」の項において注意喚起しているため、プロトンポンプ阻害剤である「ボノプラザンフマル酸 塩」を追記しました。 2.「相互作用」の「併用注意」の項 本剤とレジパスビル/ソホスブビル配合錠の併用における薬物動態試験の結果が得られ、本剤の成分のひとつ であるテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩の血中濃度上昇が認められたことから、企業中核データシート (CCDS)*が改訂されました。これに伴い、国内添付文書についても「3.相互作用」の「2)併用注意」の 項に「レジパスビル/ソホスブビル配合錠」を追記し、注意喚起を行うこととしました。 * 企業中核データシート(Company Core Data Sheet):その製剤のオリジナルメーカーが作成し、安全性情報に 加えて、適応症、用法・用量、薬理学および製品に関するその他の情報が含まれています。 3.「副作用」の項 本剤の投与中に体重増加が認められた症例について検討した結果、関連性が否定できない症例が認められた ことから、CCDS が改訂されました。これに伴い、国内添付文書についても「4. 副作用」の「2)その他の 副作用」の項に「体重増加」を追記し、注意喚起を行うこととしました。 ※「薬物動態」の項も改訂していますので、添付文書をご参照ください。 2
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