米国MLPマーケット・ウィークリー - レッグ・メイソン・アセット・マネジメント

米国MLPマーケット・ウィークリー
当レポートでは、パイプライン等のエネルギー関連資産を保有・運営する米国のMLP(共同投資事業の一形態)に関する情報提供を行います。
≪先週の米国MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)市場概況≫
米国株(S&P500)
アレリアンMLP指数
価格指数
トータル
リターン指数
予想配当
利回り
トータル
リターン指数
予想配当
利回り
2015年12月8日
米国REIT
トータル
リターン指数
WTI
原油先物
( ドル/ バレル)
米10年国債
利回り
予想配当
利回り
ヘンリーハブ
天然ガス先物
( ドル/ 百万
BTU)
2014年12月31日
459.40
1,637.25
6.01%
3,769.44
1.94% 14,247.97
3.59%
2.17%
53.27
2.89
2015年11月27日
301.03
1,146.26
8.39%
3,900.74
2.10% 14,571.02
3.78%
2.22%
41.71
2.21
2015年12月4日
268.27
1,021.78
9.26%
3,905.31
2.10% 14,395.05
3.82%
2.27%
39.97
2.19
前週比
-10.9%
-10.9%
0.87%
0.1%
0.00%
-1.2%
0.04%
0.05%
-4.2%
-1.2%
年初来
-41.6%
-37.6%
3.25%
3.6%
0.16%
1.0%
0.23%
0.10%
-25.0%
-24.3%
前年比
-45.0%
-41.2%
3.58%
3.1%
0.17%
2.2%
0.37%
0.04%
-40.2%
-40.1%
(2012年末=100)
トータルリターン指数(配当込み)
170
S&P500
160
10%
MLP・S&P500・米国REITの配当利回りと長期金利
9%
8%
150
MLP
7%
140
6%
130
5%
120
米国REIT
4%
110
3%
MLP
米国REIT
100
2%
90
1%
80
13/1/1
13/7/1
14/1/1
14/7/1
15/1/1
0%
13/1/1
15/7/1
米10年国債利回り
13/7/1
S&P500
14/1/1
14/7/1
15/1/1
15/7/1
(出所)ブルームバーグ (注)データ期間:2013年1月1日~2015年12月4日、MLP=Alerian MLP Index、米国REIT=FTSE NAREIT All Equity REITs Index
≪アレリアンMLP指数構成銘柄(全50銘柄)の週間騰落率ランキング(11月30日~12月4日)≫
上昇率上位5銘柄
業種
時価総額
( 1 0 0 万ドル)
1
Valero Energy Partners LP
石油輸送
2,949
2
Capital Product Partners LP
船舶輸送
724
3
Sunoco LP
卸売販売
4
Ferrellgas Partners LP
5
Magellan Midstream Partners LP
(出所)ブルームバーグ
週間騰落率
(%)
下落率上位5銘柄
業種
時価総額
( 1 0 0 万ドル)
週間騰落率
(%)
-2.3 Crestwood Equity Partners LP
集積・処理
963
-28.0
-3.7 Targa Resources Partners LP
集積・処理
3,154
-26.3
2,695
-4.0 Seadrill Partners LLC
海上掘削
596
-25.3
プロパン
1,945
-5.1 MPLX LP
石油輸送
2,477
-24.9
石油輸送
13,700
-5.2 NGL Energy Partners LP
石油輸送
1,448
-22.6
(注)時価総額は2015年12月4日時点。
≪先週の米国MLP市場の動き≫
先週のアレリアンMLP指数(トータルリターン)は、前週末比10.9%の大幅下落となり、米国株や米国REITを大きくアンダー
パフォームしました。年末に向けて米個人投資家による節税対策の売り(タックス・ロス・セリング)が出やすい環境にある中、
①米格付会社による大手中流エネルギー企業Kinder Morgan社の格付見通し引き下げを受けてMLPにも連想売りが広まっ
たこと、②12月4日の石油輸出国機構(OPEC)総会での原油減産見送りから原油価格の低迷が長期化する観測が浮上し
たことなどの悪材料が重なったなどことが、MLP市場の大幅下落に繋がったと考えられます。
米国では、毎年12月にかけて、個人投資家が含み損となっている株式や投資信託を売却して損失を確定させ、所得税
などを軽減しようとする節税対策の売りが出やすいと言われます。特に2015年は年初来でのMLPの下落が顕著であったこ
とから、MLPが節税対策の売りの対象となっている可能性が高いとみられます。もっとも、2015年末を過ぎれば節税目的で
の売り圧力が後退すると見込まれ、MLPへの再評価の動きが広まると期待されます。
●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データに基づいて作成したも
のですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績を予測あるいは保証するものではありません。
また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品
に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくして、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当
資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。
米国MLPマーケット・ウィークリー
≪先週の米国MLP関連ニュース≫
【11月30日、資産取得】 大手中流エネルギー企業のKinder Morgan社(KMI)は、Brookfield Infrastructure Partners
(BIP)と共同で、KMIが運営する天然ガス・パイプライン事業の残りの持分53%を追加取得する計画を公表(合計取得額
は2億4,200万ドル)。追加取得後の同パイプライン事業の持分比率は、KMIが50%、BIPが50%となる。
【12月1日、格付見通し引き下げ】 米格付会社Moody’sは、Kinder Morgan社(KMI)の格付見通しを「安定的」から「ネガ
ティブ(弱含み)」へ引き下げ。Moody’sによるKMIの社債格付は投機的等級(ジャンク級)の1段階上のBaa3であることか
ら、将来的なジャンク級への格下げの可能性が嫌気され、KMIの株価は大幅に下落。
【12月2日、増資】 Columbia Pipeline Partners LP(CPPL、天然ガス輸送、時価総額14億ドル)の親会社であるColumbia
Pipeline Group(CPGX)は7,150万株の公募増資を実施(調達額は12.5億ドル)。増資への投資家の需要の高さから、増
資規模を従来の5,100万株から引き上げ。
【12月4日、OPEC総会】 石油輸出機構(OPEC)は12月4日の総会で原油減産を見送る。声明文では、日量3,000万バレ
ルとしてきた加盟国全体の生産目標は明記されず、生産目標を事実上棚上げ。
(出所)MLP公表資料、各種報道、ブルームバーグ、ファクトセット (注)各MLPの時価総額は2015年12月4日時点。
≪MLP関連トピック≫ 米個人投資家によるタックス・ロス・セリング(節税対策の売り)とMLP
米国では、毎年12月にかけて、個人投資家が含み損と
図1:アレリアンMLP指数採用銘柄の
年初来騰落率と週間騰落率
なっている株式や投資信託を売却して損失を確定させ、
所得税などを軽減しようとする「タックス・ロス・セリング」
年初来の株価下落率が大きい銘柄ほど、
週間での株価下落率が大きい傾向
(節税対策の売り)が出やすいと言われます。特に2015年
は年初来でのMLPの下落が顕著であったことから、MLPが
個人投資家による節税対策の売りの対象となっている可
能性が高いとみられます。
図1は、アレリアンMLP指数採用銘柄の年初来騰落率と
(年初来騰落率、%)
20
0
週間騰落率を比較したものです。足元では、年初来での
下落率が大きい銘柄ほど、株価への下落圧力が高まる傾 -20
向にあり、タックス・ロス・セリングがMLP市場の需給を悪化
させている可能性を示唆しています。
≪タックス・ロス・セリング(Tax Loss Selling)≫
近似曲線
-40
-60
 毎年12月末までに売却した個別株や投資信託の損失
は、他の取引で発生したキャピタルゲインと相殺可能。
 仮に、損益通算後にキャピタルロスが発生した場合、
年間3,000ドルを上限に所得税の控除が受けられる。
 所得税控除の上限を超えた損失は翌年へ繰越可能。
 売却損を確定させる取引の前後30日間は、同一銘柄
の取得は禁止(Wash-Sale Rule)。
構成銘柄
-80
アレリアンMLP指数
-100
-30
-25
-20
-15
-10
-5
0
(週間騰落率、%)
(出所)ブルームバーグ
(注)年初来および週間騰落率は2015年12月4日までのリターン。
●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データに基づいて作成したも
のですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績を予測あるいは保証するものではありません。
また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品
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資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。