一万時間の法則 - 江差高等学校

夏季休業明け全校集会講話(28.8.19)
北海道江差高等学校長
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「一万時間の法則」
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おはようございます。リオ・オリンピックが開催されていますが、皆さんのお目当ての競技は何です
か。私は、バドミントン女子ダブルスの「タカマツ」ペアとシングルスの奥原希望選手が特に印象に残
っています。彼らの頭脳と脚力に鳥肌が立つ思いで中継を見ていました。また、シンクロのデユエット
銅メダリスト乾・三井ペアは多い日では、一日12時間以上練習していたと放送されていましたが、想
像を絶する練習時間ですね。
さて、この練習時間で思い出すのは、アメリカのグラッドウエルが指摘して一躍有名になった「一万
時間の法則」です。世の中で一流と言われる人たちは、プロフェッショナルになるまでに練習にどれく
らいの時間を費やしているのか。それを統計的に調べていくと、多くの人に共通する1つの数字が浮か
び上がってきます。それが「1万」という数字です。法則を紹介するサイトでは、次のように記されて
います。
ビル・ゲイツが、初めてコンピューターに触れてから世界で認められるようになるまでにかかった時
間。ビートルズが、バンドを結成してからスターになるまでにかかった時間。天才作曲家モーツァルト
が、6歳で作曲を始めてから数々の名曲を生み出すようになるまでにかかった時間。
それら全てに共通する数字が「1万時間」。つまり、「1万時間の法則」とは、一流になるには1万時
間の努力が必要になるという法則なんです。
なお、この法則の発見者であるグラッドウェルによれば、「1万時間努力して報われない人」はいな
いそうです。嬉しいことに、1万時間がんばれば、誰でもその道のプロになれるとのことです。
1万時間と言えば、毎日3時間、1日も欠かさずがんばっても9年かかります。毎日8時間なら3年
半です。もし 1 万時間やりぬくことができれば、英会話も、プログラミングも、スポーツも、芸術も、
きっとものになるはずです。 残された問題は、それを継続できるかどうかだけです。
ビル・ゲイツはこう言ってます。
「一つのことに1万時間費やせばその分野にずば抜けて強くなる」という人もいるが、私はそんなに単
純だとは思わない。実際には50時間を費やした後、90%が脱落する。好きになれない、向いていな
いという理由でだ。そしてさらに50時間費やした人の90%があきらめる。このような普遍的なサイ
クルがあるんだ。運だけでなく、続けるだけの熱意も必要だ。1万時間費やした人は、ただ1万時間費
やした人ではない。自分で選び、さまざまな過程の中で “選ばれた人” なんだ。」
という言葉です。彼は、最初からビル・ゲイツだったのではなく、続けたからこそビル・ゲイツになっ
たのです。
皆さんには、是非この「続ける熱意」を育ててほしい。勉強、部活動、趣味など、根気強く続けられる
力を自分の人格の中に養ってほしいと強く願っています。
終わります。