２００9 年 1 月 10 日号ｖｏｌ．41 Infection 【タミフル耐性・日雇い労働者に結核】 Control News 感染管理ＮＥＷＳ発行責任米の山病院感染委員会ＩＣＣ [email protected] 「タミフル耐性」2008 年の秋ごろから、一部の専門家の間で話題になり始めた「タミフル耐性」のインフルエンザウイルス。当時は、まだその脅威のほどはよく分かっていなかったが、世界保健機関（WHO）が調査に乗り出したところ、世界中に予想を上回るスピードで耐性化が拡大していることが明らかになった。タミフル耐性インフルエンザウイルスの最新情報を、継続的にリポートしていく本企画。まず第 1 弾は、世界および日本国内に、耐性化ウイルスがどのように広がっているかについて、国立感染症研究所ウイルス第三部インフルエンザウイルス室長の小田切孝人氏に聞いた。《インタビュー収録日：2008 年 12 月 17 日》小田切 2007 年の 11 月ごろから、抗インフルエンザウイルス薬のタミフル（一国別に見たタミフル耐性 A/H1N1 型インフルエンザウイルス般名：オセルタミビル）に強い耐性を示す A/H1N1 亜型インフルエンザウイルスの検出率（2008 年 10 月 14 日時点） WHO のホームページが、ヨーロッパ、特にノルウェーや北欧を中心に高頻度で確認されるようになりました。 WHO が、このタミフル耐性株が世界でどれくらい広がっているかを、各国に依頼して調査したところ、2007 年後半から今年 3 月の調査では、世界全体での耐性株の出現頻度は 16％でした。これが 2008 年 4∼10 月には 39％と、4 割近くが耐性株になっていました。半年ほどで比率が倍増して、4 割近くになったわけです。世界規模でタミフル耐性株が広がっていることは間違いありません。この図は、2008 年 10 月 14 日時点で、世界でどれくらい耐性株が広がっているかをマッピングしたものです（図 1）。赤色は、A/H1N1 株のうち 25％以上がタミフル耐性株だった国、濃いオレンジは 10.0∼24.9％、薄いオレンジは 1.0∼9.9％、黄色は 1％未満です（灰色はまだデータが反映されていない国）。この地図にはまだ反映されていませんが、その後、南アフリカで A/H1N1 分離株を 100 株規模で調べたところ、すべてが耐性だったと報告されています。セネガルでも 100％、オーストラリアでも 80％が耐性と報告されました。欧州諸国も大半の国が 50％を超えています。今、問題になっているタミフル耐性株は、タミフル感受性の株に比べて 300∼1000 倍もの耐性を示します。ですからタミフルが効きにくいというレベルではなく、臨床的に言えば、タミフルが全く無効なインフルエンザウイルスと考えていいでしょう。日本環境感染学会で演題発表透析室小柳看護師﹁透析室でのＩＣＴによる改善活動﹂∼感染対策に対する意識・手指︶ 2/28 衛生の行動調査から始めた取り組み ∼︵ ∼ 2/27 すでにエントリーが終わり、最終の原稿チェックに入っているそうです。透析室の皆さんで取り組んだ苦労がむくわれる思いですね！でもこれからもずっと菌とウイル大牟田からは他に天領病院ＩＣＮの方も発表されます。日曜日のお昼からです。行ける方はぜひ応援に行ってください。﹁感染対策カンファランス﹂新古賀ＨＰ︶に演題発表︵ 3/6 感染事務局高口技師﹁感染情報から見る尿路感染症﹂︵ 19 ： 00 ∼︶講演もあります。滝川市立病院泌尿器科、松川雅則先生﹁院内における尿路感染予防対策﹂まで入院していた。スはいるわけで、戦いに終わりがな同社社員（３０）が２次感染したことが判明、社員は今月下旬今まで西鉄駅そばにあった新性は今も入院中。保健所で調べたところ、男性を送迎していた古賀病院、あのとてつもなく大谷区の作業現場で作業中に血を吐き、結核に感染していた。男きな方に移ったとの情報を聞い係者によると、男性労働者（４８）が１１月１２日、横浜市瀬て、ますますビビりますが、せ同社関っかくの機会をいただいたので東各地の建設現場に３０人近い労働者を出している。ガンバリます。応援されるとま（３９）＝。ゼネコンなどの下請けと業務請負契約を結び、関すます上がってしまいますのこの業者は、相模原市の「トウキュウ総建」＝佐藤淳一社長で、みんな﹁来ないで∼！﹂悪質な労務管理の実態が明らかになった。いのが、苦しいところですね。横働者の契約打ち切りが問題となる中、労働者の健康を無視した浜です。遠いな∼ 保健所も感染経路などを調べている。景気後退による非正規労︶ 2/1 康診断の実施）違反の疑いで社長の事情聴取に乗り出した。市： 00 ∼︶ 13 にわたって提出していた。労働基準監督署は労働安全衛生法（健聖マリア医学会で発表︵に、偽造した健康診断書や診断をしたとする虚偽の書類を長年ＩＣＴ委員長坪元師長社長は契約先感染対策、本音と建て前、結核の２次感染が起きていたことが分かった。 ∼私たちの場合︵業者が労働者に健康診断を受けさせないで作業現場で働かせ、シンポジストの依頼がありまして大手ゼネコンなどの建設請負をしている神奈川県相模原市の発表することになりました。請負労働者の診断書偽造…結核２次感染招く結核に感染していた男性は、同社と日雇い関係にあるが、２００６年３月から継続的に働いていた。労働安全衛生法は、事業者に常時雇う労働者に年１回の健康診断などを義務付けているが、同社はこれまで一度も男性に健康診これは非常に怖い情報です。派遣や日雇い、そしてホームレスの人たちの劣悪な医療福祉環境断を受けさせていなかった。を考えると、結核の新たな蔓延や（超・）多剤耐性結核などが脳裏をよぎります。１年後ぐら男性は８月、同社が３次下請けとして受注した相模原市南清いに、日本は新たな強力な対策を立てなければならなくなるかもしれません。予想がはずれま掃工場の新焼却炉建設現場で働くようになった際、同社が虚偽すように祈るばかりです。それにしてもこの方たちに、健康で文化的に生きる保障を早く届けの健康診断実施日や病院名を記入した男性の就労カードを、１てほしい。人災です。災害対策をお願いしたい！次下請けの大手ゼネコンに提出していた。 12 月 29 日 3 時 9 分配信読売新聞皆さん、あけましておめでとうございます！今年もどうぞ宜しくお願いいたしますね！さて、正月早々怖い記事を載せました。感染対策を打てるのは人間だけ。人間に都合の良いことばかりがそうそうあるわけではなく・・なるべく微生物の逆襲を受けないように共存共栄の道を探りたく・・