平成27年度公益財団法人しまね国際センター事業報告 ○公益目的事業 Ⅰ.多文化共生地域づくり事業(公益1) 1.外国人・地域住民インフォメーション事業 来日して間もない外国人住民は、風土や文化の違い、日本語でのコミュニケーシ ョンの問題など多くの困難や精神的不安を抱えている。そのため、外国人住民が地 域で円滑に生活していくための様々な情報を提供した。 また、地域住民に対しては、外国人住民に対する理解と国籍や民族の違いを超え て外国人住民と共生する地域づくりの意義や大切さについて機関誌やイベントを 通じて広く広報した。 (1) 外国人住民に対する生活ガイドの情報発信 「ホームページ」や「メールマガジン」により、生活に深く関係する情報を母 国語で得られるよう多言語で提供した。 ・ホームページ:外国人住民のための生活情報、ふりがな機能、多言語サイト等 ・メールマガジン: 外国語メールマガジンの配信(週1回程度) 登録者数 英語120人 中国語60人 タガログ語36人 ポルトガル語 54人 合計270人 日本語メールマガジンの配信(月2回程度) 登録者数 287人 (平成28年3月末) 主な情報提供内容: 「外国人住民のための生活情報」、「県内イベント情報」 「コミュニティ通訳ボランティア」、「日本語教室」、「防災・災害情報」等 (2) 多言語・多文化リソースの提供 多言語・多文化に関する各種の図書や冊子、CD等の閲覧・貸出を行った。 (3) 機関誌等の発行 ・「まいるすとんず」(2,000部)年1回 平成28年3月上旬 国際理解や多文化共生の意義や大切さについて広報した。 配布先 市町村、県内公共施設、大学、賛助会員、ボランティア登録者、 県内国際交流団体、在外県人会等 ・「SIC応援団ニュース」(260部)隔月 センターの取組や事業の成果を報告した。 配布先 賛助会員・県・市町村等 1 (4) 国旗、民族衣装、地図等の貸出 外国国旗等の保有状況(国連旗等含む。平成28年3月末現在) <本 所> 国 旗 87カ国 196枚 卓上旗 87カ国 170枚 民族衣装 9 カ国 23 着 <西部支所> 国 旗 20 カ国 26 枚 卓上旗 16 カ国 25 枚 貸出実績 図書 ビデオ 国旗 卓上旗 民族衣装 地図 17 0 34 34 6 0 2.コミュニティ通訳ボランティア派遣事業 外国人住民が、行政機関や学校・病院等の公共機関を利用する場合、日本語の能 力の問題から意思疎通が十分できず困難な状況が生じることがある。そのため、コ ミュニケーションが円滑に図られるよう、外国人住民・関係機関からの要請に基づ きコミュニティ通訳ボランティアを派遣した。 派遣件数 152件(英語111件 中国語40件 タガログ語1件) ※ 平成26年度派遣件数 63件 派 遣 先 病院、学校、行政窓口、各種相談窓口等 3.留学生支援事業 留学生にとって日本の高い生活費は、勉学する上で大きな障壁となっており、 経済的に厳しい状況にある。彼らの真摯な勉学への姿勢は多くの人の共感を得、 彼らを支援しようと多くの寄付金が寄せられている。この寄付金に当財団の財源 を加えて奨学金を支給した。 また、来日直後や帰国前にアパート等宿舎が確保されていない留学生等に、短期 間施設を宿舎として提供した。 (1) しまね国際センター外国人留学生奨学金交付事業 対象者 県内の大学(院)、短大、高専4年次以上(専攻科含む)、専修学校の 専門課程等に在籍する私費留学生 (他の奨学金を受けていないこと) 奨学金 月額2万円(1年間交付) 人 数 10人(島根大学8人、島根県立大学2人) 2 (2) 外国人留学生短期宿舎提供事業 帰国前にアパート等宿舎が確保されていない留学生等に、短期間宿舎として提供 した。 人 数 4人(ケニア1人・フィジー1人・インドネシア2人) 泊 数 のべ14泊 4.多文化共生啓発事業 多文化共生の意義や必要性について出前研修を行ったほか、外国人住民の母国の 文化の紹介などを通じて、外国人住民の積極的な社会参加を促すとともに、地域住 民との交流や情報交換ができるアンテナサロンを実施した。 (1) 多文化共生出前研修【内容変更・拡充】 ア 島根県立大学「現代しまね学入門」 日 時 平成 27 年 5 月 15 日(金) 13:10-14:40 場 所 島根県立大学 浜田キャンパス 参加者 169 人 内 容 多文化共生と地域活性化~外国人住民と共に~ 講 師 浅野 悦代(しまね国際センター) イ 平成 27 年度国勢調査 第 2 次市町村実施事務打合せ会 日 時 平成 27 年 6 月 25 日(木)13:00-13:30 場 所 松江合同庁舎 参加者 28 人 内 容 「やさしい日本語」による国勢調査の応接について 講 師 仙田 武司(しまね国際センター) ウ 日本語ボランティアグループ マリントークの会 研修会 日 時 平成 27 年 8 月 2 日(日) 13:30-15:30 場 所 浜田市健康増進センター 参加者 11 人 内 容 多文化共生を目指したボランティア活動 講 師 堀西 雅亮(NPO 法人エスペランサ) エ 人権相談員等養成研修 日 時 平成 27 年 8 月 6 日(木)14:00-15:20 場 所 益田市人権センター 参加者 19 人 内 容 外国人相談の現場から 3 講 オ カ 師 社員研修 日 時 場 所 参加者 内 容 講 師 武司(しまね国際センター) 道子(益田日本語ボランティアグループ 平成 27 年 8 月 20 日(木)13:00-15:00 大昌株式会社(松江市玉湯町) 13 人 「やさしい日本語」の活用について 仙田 武司(しまね国際センター) シマネスクくにびき学園総合講座 (ア) 東部校 日 時 ①平成 27 年 9 月 4 日(金)13:00-15:00 ②平成 27 年 11 月 6 日(金)13:00-15:00 場 所 くにびき学園東部校(いきいきプラザ島根) 参加者 70 人 内 容 ①多文化共生社会について ②地域課題の取組(活動団体)を知る 講 師 ①仙田 武司(しまね国際センター) ②堀西 雅亮(NPO 法人エスペランサ) (イ) 西部校 日 時 場 所 参加者 内 容 講 キ 仙田 田村 師 ①平成 27 年 11 月 24 日(火)13:00-15:00 ②平成 27 年 12 月 8 日(火)13:00-15:00 くにびき学園西部校(いわみーる) 55 人 ①多文化共生社会について ②地域課題の取組(活動団体)を知る ①仙田 武司(しまね国際センター) ②平田 節子(大田にほんごサークルこだま) 佐々木 和美(しまね国際センター) 益田市立安田小学校 3,4年生授業 日 時 平成 27 年 10 月 20 日(火)9:00-11:40 場 所 益田市立安田小学校 参加者 73 人 内 容 フィリピンについての文化紹介と交流 講 師 八嶋 アーリーン(しまね国際センター) 4 ともがき) ク 出雲商業高校 国際理解授業 日 時 平成 27 年 10 月 28 日(水)13:25-15:15 場 所 出雲商業高校 参加者 18 人 内 容 「やさしい日本語」の活用について 講 師 浅野 悦代(しまね国際センター) ケ 出雲市 多文化共生推進研修(職員研修) 日 時 平成 27 年 11 月 18 日(水)14:00-16:00 場 所 出雲市役所 参加者 56 人 内 容 市民みんなに分かりやすい「やさしい日本語」を学ぼう! 講 師 仙田 武司(しまね国際センター) コ 島根県警察 日 時 平成 27 年 11 月 20 日(金)14:00-15:00 場 所 島根県警察本部 参加者 8 人 内 容 文化的な背景、習慣をふまえた外国人住民とのコミュニケーショ ン術について 講 師 李 海冰(しまね国際センター) サ 島根大学教育学部附属小学校 日 時 平成 27 年 12 月 8 日(火)8:30-13:30 12 月 9 日(水)8:30-11:30 場 所 島根大学教育学部附属小学校 参加者 420 人 内 容 出身国を紹介するワークショップ 講 師 八嶋 アーリーン(しまね国際センター) シ 雲南市職員研修 日 時 平成 28 年 1 月 29 日(金)10:30-15:00 場 所 雲南市役所 参加者 38 人 内 容 やさしい日本語 講 師 仙田 武司(しまね国際センター) ス 雲南地区福祉施設協議会 日 時 平成 28 年 3 月 4 日(金)①14:00-15:40 ②15:50-16:30 場 所 ホテル上代(雲南市) 参加者 30 人 5 セ 内 容 講 師 ①多文化共生の意義や介護現場での外国籍の人々の雇用等で 配慮すること ②日本で働く本音 ①仙田 武司(しまね国際センター) ②野口 マリリン(在住フィリピン人) ひかわ de にほんご 日 時 平成 28 年 3 月 26 日(土)14:00-17:00 場 所 アクティひかわ 参加者 6 人 内 容 多文化共生を目指したボランティア活動について 講 師 仙田 武司(しまね国際センター) 八嶋 アーリーン(しまね国際センター) (2) アンテナサロンの開催 「風習・文化」などのテーマを持って、外国人住民も気軽に参加し情報交換 や異文化理解を深める機会を、開催地域の市町村や関係団体と協働して、県内 4 ヶ所で提供した。 ア 日本の春を楽しもう! 日 時 平成 27 年 4 月 12 日(日)10:00-13:30 場 所 海の見える文化公園、浜田市総合福祉センター 参加者 21 人(5 ヶ国) 内 容 公園散策、調理体験(山野草の天ぷら・おにぎり)、ゲーム 等 主 催 多文化共生6(シマネスクくにびき学園西部校 24 期生有志) イ そば打ち体験 日 時 平成 27 年 5 月 17 日(土)10:00-13:30 場 所 しまね国際センター 参加者 16 人(6 ヶ国) 内 容 そばうち体験・出雲地方のそばの文化(おいしい食べ方)や 和包丁の話 講 師 山根 正己 ウ 外国のお兄さんお姉さんと遊ぼう! 日 時 平成 27 年 7 月 11 日(土)10:00-11:00 場 所 浜田市子育て支援センターすくすく 参加者 56 人(6 ヶ国) 6 内 容 留学生による幼児向け手遊び歌やダンスの紹介、交流 共 催 浜田市、島根県立大学 協 力 島根県立大学の留学生等 13 人(4 ヶ国) エ 書き初め体験 日 時 平成 28 年 1 月 17 日(土)9:45-12:00 場 所 しまね国際センター 参加者 15 人(7 ヶ国) 内 容 講話 筆の使い方、楽しい漢字の書き方等 習字体験 講 師 岸本 泰子 5.外国人住民日本語研修事業 (1) 技能実習生等日本語研修事業 技能実習生が、技術を習得するため、また地域で住民とのトラブルを回避し円 滑に生活していくためには、一定程度の日本語能力が必要である。このため、技 能実習生管理団体である商工会議所、商工会、組合等からの受託により「しまね 国際研修館」で、宿泊研修を実施し、日本語の習得を図った。 利用団体数等 1団体(中国 7 人) (2) ALT日本語研修事業 小中学校で英語等を教える外国語指導助手(ALT)についても、外国語教育の 指導効果の向上を図るため、日本語研修を実施した。 自主日本語研修 1講座(新規及び再任用 26 人) (アメリカ 15 人、イギリス 3 人、フィリピン 2 人、ジャマイカ 2 人、カナダ 1 人、ニュージーランド 1 人、オーストラリア 1 人、アイルランド 1 人) 6.ボランティア登録・活用事業 外国人住民が、地域で円滑に生活していくためには、日本語を教える日本語ボラ ンティア、行政機関等と外国人住民の橋渡しをするコミュニティ通訳ボランティア など生活に密着したボランティアが不可欠である。そのため、これらのボランティ アを登録するとともに、有益な活用が図られるようボランティア活動の活性化と定 着を図った。 7 (1) ボランティアの募集・登録・更新 (登録者数・平成28年3月末) ・語学ボランティア (211 人) ・ホームステイホームビジット受入ボランティア (106 家庭) ・日本語ボランティア ( 88 人) ・多文化紹介ボランティア ( 32 人) ・子どもサポーター ( 77 人) ・コミュニティ通訳ボランティア ( 32 人) ・災害時外国人サポーター ( 50 人) 合計 596 人 (2) ボランティア活動の機会提供と相談・活動支援 登録区分(単位) 活動件数 語学 ホームステイ 日本語 多文化紹介 子ども (人) (家庭) (人) (人) サポーター(人) 0 6 0 0 2 ・コミュニティ通訳ボランティア ・災害時外国人サポーター 152件(派遣件数再掲) 4人(災害時外国人サポーター養成研修 及び県総合防災訓練参加) 7.多文化共生推進事業 英語、中国語、タガログ語、ポルトガル語で対応できる外国人住民向けの相談業 務、県内日本語教室の開設状況等を多言語で表記した日本語教室マップの作成配布、 災害サポーターの養成研修などの事業を実施した。 (1) 外国人住民への相談業務【拡充】 多言語による各種の相談に対応し、必要に応じて専門機関の紹介等を行った他、 困難事例についてはケースワークを行い、相談から解決まで継続かつ一貫して 支援した。平成27年10月からはポルトガル語による相談を開始し、11月からは出 前相談への対応も開始した。 ア 定期相談 言 語 英語、中国語、タガログ語(平日) ポルトガル語(週1回) 方 法 電話・来所・メール等による 相談者数 289人 (東部263人、西部26人) 463件 (東部424件、西部39件) 8 平成28年3月末 相談種別延べ件数 相談事例(ケースワーク) (ア) 子どもの就学に関する支援 (イ) DV 被害者の離婚、住居等に関する支援 (ウ) 自己破産に関する支援 イ 出前相談 距離的な理由等で定期相談を利用できない外国人住民等の相談に応じる ため、依頼に基づき新たに出前相談を実施した。 言 語 タガログ語、ポルトガル語 場 所 出雲市役所 実施回数 5回 相談者数 13人 相談事例 在留手続、社会保険、子どもの就学、住居など (2) 日本語教室の運営支援(県受託事業) 県内日本語教室の開設状況とアクセス等を多言語で表記したマップを作成し、 教室情報を提供した。 言 語 日本語、英語、中国語、タガログ語、ポルトガル語併記 部 数 1,500部 配 布 先 市町村外国人住民窓口、入国管理局等 (3) 災害時外国人サポーター養成研修(県受託事業) 外国人住民の災害に対する意識の向上、災害時に外国人住民を言語・翻訳面で サポートするボランティアの確保・増員を図るため、大学等と連携しながら開 催した。 ア 東部会場 日 時 場 所 参加者 内 容 講 主 協 平成 28 年 3 月 13 日(日)10:00-14:30 出雲市消防本部(出雲市渡橋町) 36 人 【講義・体験】いざというときのために、心肺蘇生法、119 番 通報、消火器の使い方 【ランチ交流会】 【ワークショップ】「災害時に外国人が困ることは何か、外国 人への効果的な情報提供」 師 金山利宏ほか(出雲市消防本部)、目次敦美(多文化共生マネ ージャー) 催 島根県、しまね国際センター、出雲市 力 出雲市消防本部 9 イ 西部会場 日 時 場 所 参加者 内 容 講 師 主 共 催 催 平成 27 年 10 月 24 日(土)13:30-16:30 益田市人権センター多目的ホール(益田市須子町) 15 人 【講義】災害への備え 【演習】My 防災マップを作ろう!“貼って知~る” 【講義・演習】災害時に外国人が直面する課題とは? 支援者に求められる役割とは? 川崎健二(益田市危機管理課)、目次敦美(多文化共生マネー ジャー)、仙田武司(しまね国際センター) 島根県、しまね国際センター、益田市 津和野町、吉賀町教育委員会 (4) 外国人相談体制充実事業(県受託事業)【新】 複雑化・深刻化する外国人相談事例に対応するために島根県知事の委嘱に より配置された「島根県外国人地域サポーター」が、外国人住民と行政等の 橋渡し役としての活動が的確に行えるよう、連絡会議及び研修の開催、活動 に対する支援等を実施した。 ア 連絡会議及び研修の開催 (ア)研修 日 時 平成27年5月29日(金)13:45-14:45 場 所 島根県職員会館(松江市) 参加者 19人 外国人地域サポーター、市多文化共生担当課職員、県(文化国際課)、 SIC職員 内 容 講演「外国人住民相談体制の充実に向けて~安芸高田市の場合~」 講 師 明木一悦(NPO法人安芸高田市国際交流協会 事務局長) (イ)連絡会議 日 時 ①平成 27 年 5 月 29 日(金)15:00-16:00 ②平成 27 年 9 月 29 日(火)13:30-15:30 ③平成 28 年 3 月 22 日(火)10:00-12:00 場 所 ①島根県職員会館(松江市)、②大田市役所、③出雲市役所 内 容 ①外国人地域サポーター紹介、事業概要、活動内容について ②活動状況報告、大田市における取組の現状と課題、国・県の施策 について ③活動状況報告、雲南市・出雲市における取組の現状と課題、平成 28年度の取組の方向性、県・SICの取組について 10 イ 外国人地域サポーターの活動に対する支援 サポーター数 3個人2団体(松江市、浜田市、出雲市、大田市、雲南市) 委嘱期間 平成27年6月1日~平成28年3月31日 活動実績 165件 活動内容 外国人住民への情報提供、外国人住民の現状・ニーズ把握、相談 窓口の紹介、同行支援等 支援内容 関係機関との連絡調整、事業広報活動等 8.ボランティア研修事業 外国人住民の生活場面における広範な課題に対応していくためには、自治体の行 政だけでは困難であり、広く一般住民のボランティア活動を必要としている。その ため、外国人住民を支援するボランティアを継続して養成するとともに、スキルア ップを図り、量的拡大と質的向上を図った。 (1) コミュニティ通訳勉強会の開催【拡充】 コミュニティ通訳ボランティア及びコミュニティ通訳ボランティアの利用が 想定される市町村窓口、病院、各種相談窓口の職員等を対象に、合同研修会を開 催した。また、コミュニティ通訳ボランティア登録者向けの勉強会を東西2カ所 で開催した。さらに、登録更新要件であるスキルアップの機会の拡充を図るため、 適切な講座を指定し、登録者の継続確保に努めた。 ア 合同研修会 日 時 平成 27 年 9 月 26 日(土)10:30-15:30 場 所 島根県民会館 308 会議室 対象者 コミュニティ通訳ボランティア、語学ボランティアほか 参加者 56 人(講演 38 人、演習 18 人) 内 容 【講演】「双方向のコミュニケーションの重要性と私たちに できること」 【演習】場面別演習(医療・教育・行政手続き等) 講 師 吉富志津代(大阪大学グローバルコラボレーションセンター 特任准教授、NPO 法人多言語センターFACIL 理事長) イ 勉強会 (ア) 東部地域 日 時 場 所 参加者 内 容 平成 28 年 2 月 16 日(火)14:00-15:30 しまね国際センター 第 1 研修室 5 人(英語 4 人、中国語 1 人) 教育に関する場面での通訳演習(ロールプレイ) 11 (イ) 西部地域 日 時 場 所 参加者 内 容 ウ 指定講座 (ア) 第 1 回目 日 時 場 所 参加者 内 容 (イ) 第 2 回目 日 時 場 所 参加者 内 容 平成 28 年 2 月 18 日(木)13:30-15:00 ラ・ペアーレ浜田 教養室 1 4 人(英語 3 人、中国語 1 人) 教育に関する場面での通訳演習(ロールプレイ) 平成 27 年 10 月 24 日(土)15:00-16:30 益田市人権センター 多目的ホール 4 人(英語 1 人、中国語 2 人、韓国語 1 人) 災害時外国人サポーター養成研修(西部地域) 【講義・演習】「災害時外国人が直面する課題とは? 支援者に求められる役割とは?」 平成 27 年 11 月 17 日(火)18:30-20:00 出雲市役所本庁 1 階 くにびき大ホール 1 人(中国語) 「地球人の母子保健医療」(講演) (2) 日本語ボランティア研修の開催 外国人の日本語学習を支援する日本語ボランティアを対象に研修会を開催 した。 ア 日本語教育基礎講座(全 5 回) 日 時 平成 27 年 11 月 13 日、20 日、24 日、12 月 4 日、11 日 いずれも 14:00-16:00 場 所 チェリバホール(雲南市) 対象者 新規ボランティア活動希望者等 参加者 21 人 内 容 日本語ボランティアとして活動するにあたって、基礎的な知識と スキル 講 師 岩田 和美(元日本語教師、島根県 JICA デスク) 高木 裕子(雲南日本語広場さくら SAKURA) 仙田 武司(しまね国際センター) (3) 子どもサポーター研修の開催(自治体国際化協会助成事業)【新】 最近ニーズが増大、多様化しつつある外国にルーツをもつ子どもに対する日 本語学習支援を推進するため、関係団体と連携して次の取組を行った。 12 ア 運営会議の開催(全5回) 日 時 ①平成 27 年 5 月 19 日(火)13:30-15:45 ②平成 27 年 6 月 5 日(金)13:30-15:30 ③平成 27 年 10 月 8 日(木)13:30-15:30 ④平成 27 年 12 月 3 日(木)13:30-16:00 ⑤平成 28 年 1 月 28 日(木)13:30-16:00 場 所 しまね国際センター(松江市) 運営委員 5名(県教育センター職員、日本語指導員等) 内 容 教育現場におけるニーズ・課題の整理、研修内容の検討、 リーフレットの内容の検討等 イ 基礎講座 支援者不足が懸念される地域で、支援者の裾野の拡大を図るため、未経験 者や初心者を対象に基礎講座を開催した。 (ア) 東部地域 日 時 平成27年8月24日(月)13:00-16:00 平成27年8月25日(火)10:00-15:00 場 所 ビッグハート出雲(出雲市) 対象者 外国にルーツをもつ子どもの支援に関心のある方 参加者 27名 内 容 講義及び演習(子どもを取り巻く現状、子どもに対する学習支援 の方法について) 講 師 渡部正嗣(島根県教育センター) 早瀬郁子(佐賀県日本語学習支援“カスタネット”) (イ) 西部地域 日 時 平成27年8月26日(水)13:00-16:00 平成27年8月27日(木)10:00-15:00 場 所 島根県立大学交流センター(浜田市) 対象者 外国にルーツをもつ子どもの支援に関心のある方 参加者 18名 内 容 講義及び演習(子どもを取り巻く現状、子どもに対する学習支援 の方法について) 講 師 渡部正嗣(島根県教育センター) 早瀬郁子(佐賀県日本語学習支援“カスタネット”) ウ スキルアップ研修 地域の日本語教室や学校で、外国にルーツをもつ子どもの支援に携わってい る経験者を対象にスキルアップ研修を開催する。 13 (ア) 東部地域 日 時 平成28年1月23日(土)13:30-16:30 平成28年1月24日(日)13:00-16:00 場 所 出雲中央図書館(出雲市) 対象者 外国にルーツをもつ子どもの日本語指導に携わっている方 参加者 18名 内 容 講義及び演習(子どもに対する学習支援の方法について) 講 師 池上智恵子(NPO法人おおさかこども多文化センター) 内 容 講義及び演習(日本語指導の実際、サバイバル~初期指導段階の 具体的な教え方について) (イ) 西部地域 日 時 平成28年1月30日(土)13:30-16:30 平成28年1月31日(日)13:00-16:00 場 所 島根県立大学交流センター(浜田市) 対象者 外国にルーツをもつ子どもの日本語指導に携わっている方 参加者 15名 内 容 講義及び演習(子どもに対する学習支援の方法について) 講 師 坪内好子(NPO法人おおさかこども多文化センター) 内 容 講義及び演習(日本語指導の実際、サバイバル~初期指導段階の 具体的な教え方について) エ 支援情報リーフレットの作成 各種制度や資料等、支援の拠り所となる情報をまとめたリーフレットを作 成し、関係先に配布した。 部 数 1,500部 配布先 県・市町村教育委員会、小中学校、日本語教室等 Ⅱ.国際交流・協力事業(公益2) 1.プログラムコーディネート事業(県受託事業) 県及び市町村が招致する外国人青年が円滑に活動できるよう、しまね国際センタ ーの専門性を生かして、プログラムを企画・運営したり、調整等のコーディネート やカウンセリングを実施した。 また、北東アジア地域、内閣府、国際協力機構に関する国際交流・協力プログラ ムのコーディネートを行った。 14 ・プログラムの企画 ・ホームステイの調整 ・県内研修同行 ・オリエンテーション ・受入団体担当者会議 ・県内研修 2.北東アジア交流の翼 in しまね(県受託事業) 北東アジア地域の青年と県内青年との交流プログラムを実施することにより、 ネットワークづくりと人材育成を行った。 ア 事前研修(全 3 回) 月 日 ①平成 27 年 6 月 13 日(土)11:00-15:00 ②平成 27 年 6 月 27 日(土)11:00-15:00 ③平成 27 年 7 月 18 日(土)11:00-15:00 場 所 しまね国際センター 参加者 日本青年 6 人 内 容 ①自己紹介、各国の文化、役割分担等について ②担当内容案検討、歓迎交流会出し物検討 ③意見交換進行詰め、お別れ夕食会準備等 イ 交流プログラム 時 期 ①平成 27 年 7 月 31 日(金)~8 月 5 日(水)(5 泊 6 日) ②平成 27 年 8 月 1 日(土)昼~8 月 3 日(月)朝(2 泊 3 日) 開催地 島根県東部(松江市、出雲市) 参加者 日本 6 人、中国 6 人、韓国 6 人、ロシア 6 人 内 容 ①日本文化体験、意見交換会、分科会など ②ホームステイ(外国青年のみ) 協力家庭 14 家庭(島根県東部) ウ 事後研修 日 時 場 所 内 容 エ 報告会 日 時 場 所 参加者 平成 27 年 8 月 5 日(水)10:00-12:20 しまね国際センター 参加者 日本青年 6 人 プログラムに参加しての感想、振り返り、まとめ 来年度参加者(日本青年)へのメッセージ 国際協力機構(JICA)の事業紹介ほか 平成 28 年 1 月 23 日(土)13:30-16:00 松江テルサ 4F 大会議室(松江市) 14 人 15 内 容 島根県青年国際交流事業(「青年交流の翼 中国プログラム」 (中国・吉林)派遣)参加者との合同報告会 各事業説明・参加者による体験発表・質疑応答・自由交流 3.世界とつながる島根づくり助成事業 地域が国際化するためには、地域の国際交流の担い手である民間団体や住民が積 極的に国際交流に関与することが必要である。そのため、住民主体の国際交流・協 力や日本語教室など多文化共生に資する事業に対し助成した。 助 成 額 1事業当たり上限20万円 補 助 率 1/2(日本語教育事業は2/3) 申請件数 13 団体 助成件数 13 団体 助 成 額 1,326 千円 4.海外移住者等支援事業 島根県出身者の南米移住者は、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ペルー等 の移住先で石見神楽など本県の伝統の紹介や、日系人子弟への日本語の教育などの 活動を展開してきており、これらの活動に助成した。また、南米に居住する移住者 の精神的支えとなり、生まれ育った母県の情報を提供したり、県内在住の日系ブラ ジル人との交流を行っている海外移住家族会の活動を支援した。 (1)海外移住者支援事業 南米の移住者の文化活動、教育指導・援助活動等に、県人会を通じて必要な 経費の一部を助成するとともに各種情報の提供を行った。 南米移住者県人会への助成額 ブラジル 60万円(280世帯) アルゼンチン 10万円( 32世帯 106人) ペルー 10 万円( 7 世帯 44 人) (2)島根県海外移住家族会支援事業 県と連携を図り、島根県海外移住家族会事業を支援した。 家族会 正 会 員 70人 特別会員 5市4町、8団体、6個人 16 5.国際交流団体等連携協力事業 民間団体がより活動しやすい環境をつくるため、国際交流団体・市町村連携会議 を開催し、意見交換を行うとともに、連携・協働事業の促進を図った。また、優れ た国際交流・協力活動や日本語教室等のきめ細かな外国人住民の支援活動を行って いる団体や個人を顕彰し、民間団体、地域住民の国際交流・協力や外国人住民の支 援活動等を奨励した。 (1) 国際交流団体・市町村等連携会議開催事業 国際化推進・多文化共生活動を行う団体等と市町村が一堂に会し、意見交換 する場を設けた。(県との共催事業) 日 時 場 所 参加者 ①浜田会場 平成 27 年 6 月 29 日(月)13:30-15:30 ②隠岐会場 平成 27 年 7 月 6 日(月)10:15-12:00 ③松江会場 平成 27 年 7 月 22 日(水)13:30-15:30 ①島根県浜田合同庁舎(浜田市) ②島前集合庁舎(西ノ島町) ③島根県職員会館(松江市) ①17 人 ②9 人 ③35 人 (2) 国際交流団体等連携・協力事業 ①サンパウロ州小学校教員の環境教育指導力向上事業(JICA受託事業) サンパウロ州カサパーバ市と連携し、市内モデル小学校教員の環境教育に関 する指導力の向上と子どもたちの環境への知識や意識の向上を図るため、「環 境教育の指導」(第1版)の開発、研修員の受け入れ、現地研修会等を行った。 ※ 全体事業期間 平成26(2014)年8月~平成29(2017)年2月 ア 「環境教育の指導」(第1版)の共同開発(日本語版・ポルトガル語版) 期 間 平成27年4月~11月 関 係 者 島根及びカサパーバ市プロジェクトチーム 内 容 環境教育のあり方・小学校における環境教育の推進について 活動事例(低学年、中学年、高学年)の紹介 イ 研修員の受け入れ 期 間 平成27年7月7日(火)~18日(金) 11泊12日 研修員数 4人(カサパーバ市小学校教員、教育局職員) 内 容 ・協議(「環境教育の指導」、現地研修会(12月)について ・小学校訪問(島大付属小・本庄小/松江、北三瓶小/大田) ・環境関連施設視察、環境体験、講義等 17 ウ 専門家派遣 期 間 派遣者数 内 容 平成27年12月6日(日)~12月18日(金)10泊14日 6人 研修会開催(3日間) 講義・ワークショップ 参加者:のべ195人(モデル小学校教員ほか教育関係者) 協議(「環境教育の指導」、次年度事業について) ②島根県立大学との連携・協力事業(県立大学受託事業) 島根県立大学が実施する日本語・日本文化研修プログラムの一部を実施した。 ア 夏期日本語・日本文化研修 期 間 平成27年7月23日(木)~26日(日) 場 所 しまね国際センター及び松江市内施設 参加者 12人(アメリカ1人・ロシア1人・中国4人・韓国2人・台湾4人) 内 容 日本文化体験(着付け)、国際交流員との懇談会 イ 冬期日本語・日本文化研修 期 間 平成28年2月10日(水)~14日(日) 場 所 しまね国際センター及び松江市内施設 参加者 10人(中国4人・韓国3人・台湾3人) 内 容 日本語、日本文化体験(着付け)、視察、地域住民との交流 協 力 しまね日本語支援協会 ウ その他、研修期間中に実施する事業 (ア)多文化共生のための市民交流プログラムのコーディネート (イ)島根県の伝統、文化の理解を深めるための地域体験プログラムのコー ディネート (3)功労者顕彰事業 島根県の国際化に尽力し、また当センター事業に多大な貢献をするなど、そ の功績が特に顕著な個人・団体を顕彰し、表彰式を市町村・国際交流団体連携会 議(松江・浜田・隠岐会場)で行った。 受賞者及び団体(敬称略) <表彰状> 2 個人 1 団体 ・平田 節子(大田日本語サークルこだま 代表) ・佐倉 眞喜子(まちづくりグループひめぼたるの会 代表) ・大東国際文化交流協会 <感謝状> 1 個人 ・物部 宏太郎 18 6.海外技術研修員受入事業(県受託事業) 島根県が交流を進めている地域及びその他の開発途上国から中堅技術者を受け 入れ、それらの国が必要とする技術の習得及び人材の育成に寄与した。 氏 名 等 ①シャードリナ アリョーナ(女性) ②戸田 メラニー 素絵(女性) 出 身 ①ロシア連邦 ②ブラジル連邦共和国 研修内容 ①国際交流 ②グラフィックデザイン 研修期間 ①平成 27 年 6 月 3 日~11 月 27 日 ②平成 27 年 9 月 7 日~11 月 27 日 研 修 先 ①公立大学法人 島根県立大学 ②島根県立東部高等技術校、(有)ノード、(株)フレーム 島根デザイン専門学校 7.自治体職員協力交流研修員受入事業(県受託事業) 海外の地方自治体の職員を「協力交流研修員」として島根県の自治体に受け 入れ、地方自治体のノウハウや技術の習得及び人材の育成を図る事業だが、受入 はなかった。 19 ○その他の事業(相互扶助等事業) Ⅰ.一般旅券発給補助事業(県受託事業)(他1) 一般旅券発給に係る補助業務を行った。 旅券発給件数:8,577件(平成27年実績) ○法人会計 (1) 理事会・評議員会の開催 会場 ア イ しまね国際センター(松江市) 理事会 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 平成 27 年 5 月 15 日(金)決議の省略 平成 27 年 6 月 3 日(水)14:00-16:00(通常理事会) 平成 27 年 10 月 2 日(金)決議の省略 平成 28 年 1 月 25 日(月)決議の省略 平成 28 年 3 月 17 日(木)15:00-17:00(通常理事会) 評議員会 第1回 第2回 第3回 平成 27 年 5 月 27 日(水)決議の省略 平成 27 年 6 月 22 日(月)15:00-17:00(定時評議員会) 平成 27 年 10 月 15 日(木)決議の省略 (2) 地域国際化協会連絡協議会総会 日 時 平成 27 年 5 月 20 日(水)13:30-15:40 場 所 砂防会館(東京都千代田区) 出席者 理事長 有馬毅一郎・常務理事 玉串和代 内 容 総会・交流会 (3) 中国・四国地区地域国際化協会連絡会議 日 時 平成 27 年 11 月 6 日(金)13:30場 所 ホテルサンルート広島(広島市) 出席者 常務理事 玉串和代 内 容 意見交換・研修会・情報交換会 (4) 地域国際化協会職員国内研修 ア 多文化共生事業ローカライズ研修 日 時 平成 27 年 5 月 15 日(金)13:00-17:30 場 所 (一財)自治体国際化協会(東京都千代田区) 20 参加者 内 容 イ 多文化共生推進課長 仙田武司 優良事例の地元での実践検討 TABUNKA MIXER(外国人スタッフによるネットワーク会議) 日 時 平成 28 年 3 月 4 日(金)11:30-17:00 場 所 (一財)自治体国際化協会(東京都千代田区) 参加者 多文化共生推進課スタッフ 八嶋アーリーン 内 容 参加団体の取組説明・ワークショップ (5) 職員採用選考(応募者総数 85 人) 選考 月日 内容 合格者(人) 第1次 平成 27 年 9 月 24 日 書類選考 50 第2次 平成 27 年 10 月 18 日 教養・適性・論文 7 第3次 平成 27 年 11 月 14 日 面接 1 平成 27 年度事業報告には、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 施行規則」第 34 条第 3 項に規定する附属明細書「事業報告の内容を補足する 重要な事項」が存在しないので作成しない。 平成 28 年 6 月 公益財団法人 21 しまね国際センター
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