星の色はどうして違う?

ちが
星の色はどうして違う?
赤っぽい星、青っぽい星、黄や白も…
星の色の違いのナゾに答えます
絶対等級
所 長崎市油木町7−2 ☎ 095・842・0505 開 9時半∼17時
星の温度と色の関係
長崎市科学館スペースシアターでは7月1日までプ
ラネタリウム番組『秘密結社鷹の爪THEPLANET
AR
IUM∼ブラブラ!ブラックホールのナゾ∼』、全天
周映画『パンゲア 恐竜物語』
を上映します。
みなさ
ん、
ぜひ遊びに来てください」
32
.
6光年の距離から見た星の明るさ︶
教えてくれた人 長崎市科学館 事業グループ 松村恵さん
恒星の場合、表面温度によって見える色が異な
ります。例えば、鉄を熱していくと、最初の低い温度
のときは赤く、表面温度が高くなるにつれ、
白色へ
と変わっていきます。
これと同じように、恒星が赤く
見えるときの表面温度は2000∼3500℃ぐらい。
6000℃くらいの星は黄色、
1万℃ぐらいの星は白
色、
2万℃以上になると青白く輝いて見えます。
惑星の色は、惑星表面の土の色や、惑星をとり
まく大気によって変わります。例えば、火星が赤く見
えるのは、火星の表面の土の色が赤いためです。
金星が金色に輝いて見えるのは、金星のまわりをと
りまく厚い二酸化炭素の層が、太陽の光をよく反
射するからです。
︵
夜空を見上げると、
たくさんの星が見えます。
それらの星を
よく見てみると、
それぞれ色が違います。
どうして星の色は違
うのでしょうか?
星にはいろんな種類があり、
この種類によって、色の違い
の原因が変わるのです。私たちが普段(ふだん)見ているの
は主に
「恒星(こうせい)」
と
「惑星(わくせい)」
です。恒星は、
巨大(きょだい)
なガスのかたまりで、核融合(かくゆうごう)
反応とよばれる現象で、非常に高い温度で輝(かがや)
いて
います。太陽も恒星の仲間で、夜空に見えるほとんどの星は
恒星です。
一方、金星や土星、火星、木星などは太陽の周りを回っ
ています。
このように恒星の周りを回る星を
「惑星」
といいま
す。惑星は恒星の光を反射することによって光っています。
星の種類がポイント
温度や土の色、大気も
青
1万℃∼
白
7000℃∼1万℃
黄
太陽
カペラ(ぎょしゃ座)
6000℃
10
温度
色
3400
赤
4900
6000
オレンジ
アンタレス(さそり座)
みなさんも、夜空の星を見上
げたとき、
星の色に注意して観察
してみてください。
そうすると、
いろ
んな星があると実感できますよ。
白色わい星
7500
黄
アークトゥルス(うしかい座)
ポルックス(ふたご座)
低
∼3500℃
5
太陽
プロキオン
(こいぬ座)
橙 3500℃∼6000℃
赤
スピカ(おとめ座)
シリウス(おおいぬ座)
淡黄 6000℃∼7000℃
主系列星
赤色巨星
例
高
赤色超巨星
-5
0
表面温度
色
10700
白
25000
青