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クイッククレイ 国連世界水アセスメント計画(WWAP)

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クイッククレイ
補助ベンチ付き全断面工法
クイッククレイは北欧やカナダ、ロシア、アラ
比較的悪い地山にトンネルを掘削する際に切羽
スカ等の、更新世に氷河があった場所に多く見ら
の安定性等が問題となる場合は,トンネル断面を
れる。氷床に堆積した海成粘土が、氷河の後退に
一度に掘削するのではなく,断面を上部半断面
伴い上昇して陸地となった際に、粒子構造間を充
( 上 半) と下部 半断 面(下 半) に分割 し, 上半 を
填していた塩分が溶脱されることで形成される。
下半に先行して掘削することがある。この場合に
粒子構造は不安定であり、水分を多分に含む。土
上半に遅れて未掘削となっている下半部分をベン
を攪乱した際の強度低下を示す指標である鋭敏比
チと呼ぶ。これまでは,切羽の安定性と建設機械
は 、 通 常 の 粘 性 土 が 2~ 4の 値 を 示 す の に 対 し て 、
の 取 り 合 い 等 を 考 慮 し て , ベ ン チ 長 を 20 m程 度
クイッククレイでは75~500と非常に高い。地震
確保して上半と下半を別々に掘削するショートベ
や雨などでクイッククレイが攪乱されると、その
ンチカット工法が主流であった。近年は,切羽安
粒子構造は簡単に破壊され、流動化が起こる。そ
定化技術の進歩と建設機械の大型化にともない,
の 為 、 数 10ヘ ク タ ー ル に 及 ぶ 大 規 模 な 地 す べ り
ベンチ長を数m程度まで短くして全断面をほぼ同
を引き起こす原因になる。クイッククレイの表層
時に掘削する補助ベンチ付き全断面工法の適用が
は通常、何らかの土壌で覆われていて、その存在
可能となってきている。この工法は,支保工を早
が気づかれないことも多い。クイッククレイの上
期に断面閉合してリング構造を構築し,トンネル
又は周辺に集落等が形成された場合、地すべりが
構造を安定化する等のメリットがあると考えられ
大惨事を引き起こす事もある。
ているため,不良地山でのトンネル施工における
採用事例の増加が期待されている。
土研
地すべりチーム
笠井
美青
土研
トンネルチーム
日下
敦
国連世界水アセスメント計画(WWAP)
Assessment
界 の 淡 水 の状 況 を モ ニタ リ ン グ する 地 球 規 模の
Programme)は深刻化する世界の水問題の現状
メカニズムとなった。2003 年 7 月に始まった
を 継 続 的 に評 価 し 、 改善 に 向 け た行 動 の 検 証を
フェーズ 2 では、さらに支援国やパートナーが
行 う こ と を目 的 と す る唯 一 の 水 に関 す る 国 連シ
増 加 し 、 国連 シ ス テ ムの 水 に 関 する 最 重 要 プロ
ステム全体の取り組みである。1992 年の国連環
グラムと位置づけられ、2006 年 3 月に WWDR-
境 開 発 会 議 ( UNCED) で 合 意 さ れ た 行 動 原 則
2(世界水発展報告書第 2 号)を第 4 回世界水
アジェン ダ 21 の淡水に関する目標の進展の把
フ ォ ー ラ ム( メ キ シ コ) で 発 表 した 。 さ ら なる
握 な ど を 行 う た め に 、 2000 年 8 月 に パ リ の
発展に向け、第 3 フェーズではイタリア政府の
UNESCO 本 部 内 に 事 務 局 が 設 置 さ れ 活 動 が 始
誘 致 に よ り事 務 局 を ペル ー ジ ャ (イ タ リ ア )に
まった。その後、国連水関係機関(24 機関)の
移 す こ と にな っ て い る。 日 本 政 府は 設 立 当 初か
合意や支援国の増加などにより発展を続け、
ら 、 財 政 的支 援 に 加 え、 事 務 局 への ( 国 土 交通
2003 年 3 月 の 第 3 回 世 界 水 フ ォ ー ラ ム
省 か ら ) 専門 家 の 派 遣、 ケ ー ス ・ス タ デ ィ の実
( 3WWF ) で 世 界 水 発 展 報 告 書 ( WWDR:
施 な ど 、 設立 ・ 推 進 を主 導 し て おり 、 国 際 的に
World Water Development Report) の 創 刊 号
高い評価を受けている。
WWAP
(
World
Water
を 発 表 し 、世 界 の 政 策決 定 者 や メデ ィ ア の 注目
WWAP は主な活動として、①WWDR の作成、
を 浴 び た 。 WWDR は 世 界 の 深 刻 な 水 問 題 に つ
② 水 情 報 ネッ ト ワ ー ク及 び 水 ポ ータ ル の 構 築、
い て 地球 規模 の デー タを 用 いて 11 課 題分 野ご
③ 各 国 政 府及 び 関 連 機関 の 能 力 開発 、 ④ 水 紛争
と に 分 析 する と と も に、 問 題 の 改善 に は 政 治的
解決プログラムの推進を行っている。
意志が不可欠であると指摘し、WWAP 自体が世
河川環境研究室
今村
能之
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