内容項目 1-(4) 明朗・誠実 資料名 1.二年生に なったら 出典 みんなで

資料名
ねらい
主題設定の
理由
はっきり伝える
1.二年生に
内容項目
1-(4) 明朗・誠実
出典
みんなで考える道徳
なったら
2年
4月
自分のことを自分で自主的に解決する態度を伸ばし,明朗な生活ができるようにする。
低学年の時期においては,児童は精神的に未発達な,幼児的な部分をひきずっている場合
が多い。2年生になったこの時期に,自分の成長に合わせて,自分のことを自分で自主的
に解決する態度を伸ばすことが大切である。
評価の観点
①1年生のときよりいろいろなことが自分でできるようになったと気づくことができたか。
②自分のことを自主的に解決しようとする意欲をもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
指導上の留意点
■評価の観点と評価方法
資料「二年生に なったら」の文章を読ませて, ○「本の1ページをあけましょう。」と言って,みん
内容上の基本的なことがらについて発問し,答
なで声をそろえて読ませる。
えさせながら話し合って,資料のだいたいを理 ○はじめに「みんな泣いたことある?どんなとき?」
解させる。
展開
2.
内容をくわしく捉えさせる。
(1)1年生のとき,クレヨンを忘れたゆうじ君は,
どうしたか。
・はっきりと自分で先生に話すことができなか
と聞いていろいろと答えさせてもよい。
○「基本の発問」によって,内容を理解させ,話し
合いで読み取ったことを深めていく。
○泣いているゆうじ君はどう思っていたかを考えさ
せる。
った。
・泣いた。
(2)ゆうじ君は,2年生になってはさみを忘れたと
きどうしたか。
・「貸してください。」と先生に言った。
(3)2年生になって,ゆうじ君はどんなことができ
るようになったか。
・前の日に,次の日の学校の準備をすることが
できるようになった。
・泣かないで,元気に自分で言えるようになっ
た。
3.
1年生のときのゆうじ君と,2年生になったと
きのゆうじ君の違いを,はっきりと理解させる。
1年生のときは………だったけれど,
2年生になって………ができるように
なった。
終末・発展
4.
自分たちは,1年生のときと比べて,2年生に ○発表させて,みんなで,ほめる。
なったらどんなことができるようになったか話 ○ こういう体験を話し合い,資料を読ませ,「ゆうじ
し合う。
君と同じだね。
」と生活態度が成長したことを確認
する。
■1年生のときよりいろいろなことが自分でできる
ようになったと気づくことができたか。
(児童の発言)
■自分のことを自主的に解決しようとする意欲をも
てたか。(ふりかえりシート)
資料名
ねらい
主題設定の
理由
本当の正義
2.
「アンパンマン」たん生!
内容項目
出典
3-(1) 生命尊重
みんなで考える道徳 2年
4月
平和を大切にし,すべての生命を尊重する心情を養うとともに,思いやりの心をもつことの大切
さに気づかせる。
人のために尽くすということがお金や見返りを求めない行為であることをわからせたい。さら
に,そのようにして人を思いやることが,平和を大切にし,生命を尊重することにつながるとい
うことを伝えたい。
評価の観点
①アンパンマンの姿を通して,生命の大切さを感じとることができたか。
②人の手助けとして自分ができることは何かを考えて行動しようとする意欲がもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
1.今のアンパンマンを黒板に貼り話し合う。
(1)みんなの知っているアンパンマンのことを話し合う。
○知っていることを自由に話し合わせる。
・手が丸い。
・マントをつけている。
(2)みんなの知っているアンパンマンとこの絵のアンパンマン ○絵をしっかりと見させて,考えさせる。
は,どこが違っているか。
・マントがボロボロ。
・手に指があり,ピースサインをしている。
・身長がずいぶん高い。
(3)昔のアンパンマンを見て,どんなことを感じるか。
○身長が高いことで,たのもしい感じが出て
・ずいぶん大きい。
・たのもしい感じがする。
いることに気づかせる。
展開
2.資料「
『アンパンマン』たん生!」を読んで話し合う。
(1)アンパンマンは,正義のために闘っているのにどうして貧し
いのか。
・何かもらうためにやっていないから。
・弱い人を守ることを大切にしているから。
(2)やなせさんは,何のために東京に来たか。
・絵の勉強のため。
・大学に入るため。
(3)また,大学を卒業して会社に入ってから,どんなことが起き
たか。
・戦争がはじまった。
(4)戦争って,どんなものだと思うか。
・人と人が殺し合う。
・食べ物がなくなったりする。
(5)この戦争はどんな戦争だと日本の人は思っていたか。
・正義のための戦い。
(6)戦争が終わった後,考え方がどう変わったか。また,やなせ
さんはどう思ったか。
・今までの戦争は間違いだった。
(7)やなせさんは,どのようなことを正義と思ったか。
・おなかをすかせている人にパンをあげること。
(8)どうしてそう思ったのか。
・戦争のときに,食べ物がなくて自分が苦労したから。
(9)やなせさんが作品を書いているわけ。
・人に喜んでもらう。
・マンガで勇気づける。
終末・発展
3.どんなアンパンマンになりたいか。
○正義というのは,弱い人のために頑張るこ
とであり,無償の行為であることをわから
せる。
○戦争について知っていることを,2 年生な
りに語らせる。
○やなせさんの中心の考え方であるので,全
員にしっかり理解させる。
■アンパンマンの姿を通して,生命の大切さを
感じ取ることができたか。
(児童の発言)
○誰の手助けをするかから考えさせる。
■人の手助けとして自分ができることは何
かを考えて行動しようとする意欲がもて
たか。
(ワークシート)
ぼくの わたしの よいところ
資料名
3.ぼくの わたしの じまん大会
ねらい
内容項目
出典
1-(2) 勤勉努力
みんなで考える道徳 2年
4月
努力し,向上しようとする心情を養う。
主題設定の
理由
目標を立てて努力し,実現したことに喜びを感じてさらに努力するという経験を,
「じまん大会」と
いう形で発表させ,クラスのみんなに認めてもらうことで,さらに向上しようという意欲をもたせ
たい。
評価の観点
①自分のよいところ,自慢できるところは何か気づくことができたか。
②自分の自慢できるところをさらに伸ばしていこうとする意欲をもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
1.自分のことを好きか? そのわけも考える。
・好き。
・ふつう。
・あんまり好きじゃない。
・頑張る自分が好き。
・世界中に,たった1人しかいないから。
・お母さんが産んでくれたから。
○わけを発表するのは,
「好き」と答えた児童のみに
する。
「好き」のわけを聞いて,
「好きじゃない」
から「やっぱり,好きかな」と気づく児童もいる
と思うからである。
展開
2.資料「ぼくの わたしの じまん大会」をする。
(1)頑張ったことやできるようになったことを紙に書く。
・ 宿題忘れが 0 回。
・ けんばんハーモニカが上手になった。
・ うんていが最後までできる。
・ こまが回せる。
(2)
「じまん大会」のやり方を覚える。
○机間巡視をし,書けないでいる児童には,アドバ
イスをする。
○「じまん大会」のねらいをはっきり伝えて,自慢
することに対する抵抗をなくす。
○タン・タン・タン・タンという手拍子にのせて,
練習させる。
(3)自分の自慢を発表する練習をする。
・ ぼくの名まえは,○○(みょう字)▽▽(名まえ)
。
宿題,忘れたことありません。
(4)
「ぼくの わたしの じまん大会」をする。
○自慢を言った後の,
「いいね,いいね,すてきだ
ね。
」は,キーワードである。応援する気持ちで,
・みんなの自慢を聞かせてね。
わたしの名まえは,○○▽▽。
元気よく言わせたい。これも,タン・タン・タン・
ピアノを毎日練習します。
タンの手拍子にのせて言わせる。
「いいね いいね すてきだね。
」
……
「みんなの じまんは すてきだね。
」
(5)
「じまん大会」をした感想を書いて発表する。
○授業をする前より,自分や友だちをもっともっと
・ みんなのことが,前よりわかってうれしい。
好きになっているに違いない。なるべくたくさん
・ またやりたい。次にやるまで,自慢を増やしたい。
発表させて,高まった自尊感情をクラスで共有さ
・ 「いいね いいね すてきだね。
」って言ってもらっ
せたい。
て,うれしかった。
■自分のよいところ,自慢できるところは何か気づ
・ みんなの自慢は,すごくよかった。
くことができたか。
(ワークシート)
終末・発展
3.教師の説話を聞く。
○「もっとやりたい。
」という声が強かったら,朝や
○ 頑張ったときは「よく頑張った。
」と自分に言うこと,
帰りの会でもできることを伝えてもよい。
すると,
「また,頑張ろう。
」と元気が出てくること,な
ど。
■自分の自慢できるところをさらに伸ばしていこう
とする意欲をもてたか。
(ワークシート)
資料名
ねらい
泣いた友だち
内容項目
4.くつ
出典
2-(3) 友情
みんなで考える道徳 2年
5月
友だちとはいつも仲良く,明るく生活しようとする気持ちを高める。
主題設定の
理由
人は,ともすると思慮もなく,自分の思うままに行動し,他人に迷惑をかけたり,相手の心を傷つ
けたりすることがある。児童の日常生活の中にある問題を取り上げて話し合い,自分本位ではなく,
相手の立場で考えるやさしさが大切であることに気づかせたい。
評価の観点
①いじわるをされると悲しくなることに気づくことができたか。
②友だちの立場を考えて行動しようとする心構えがもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
友だちにいじわるをされたときの経験について話し
合う。
・ 遊びに入れてあげないと言われて悲しかった。
展開
2.
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
○自分が友だちからいじわるをされたときのことを自由
に話させる。そのとき,どんな気持ちがしたかを必ず
聞いておくようにする。
資料「くつ」を読んで話し合う。
(1) ぼくが靴を蹴り返したのはなぜか。
・ 友だちが蹴ったから,ぼくも蹴る。
○自分本位で,よく考えもせずに行動している姿を捉え
させる。
・ 何となくおもしろそう。
(2) さち子さんが「やめて」と言っているのに,続けて ○友だちが「やめて」と言ったりすると,よけいにやり
蹴ったのはなぜか。
たくなった経験などを思い出させる。
・ 「やめて」と言われるとおもしろい。
(3) 泣き出したさち子さんはどんな気持ちか。
・ どうしていじわるするの。悲しい。
○いじわるをされたときの経験で出た気持ちと共通する
ことに気づかせたい。
(4) テストをみんなに見せられたとき,
ぼくが泣いたの ○さち子さんが泣いたときの気持ちと同じであることに
はなぜか。
気づかせる。
・ 友だちがいじわるをするから。
(5) 「なんだか,こころの なかが ゴロゴロ して
いるみたい」なのはなぜか。
・ さち子さんにいけないことをしたなあ。
・ ぼくが,泣いたときと同じで,さち子さんも悲しか
○さち子さんの気持ちがわかり,いけないことをしたと
思って,心の中がもやもやしている様子を捉えさせる。
■いじわるをされると悲しくなることに気づくことがで
きたか。
(ワークシート,児童の発言)
っただろうなあと思って,心の中が何となく落ち着
終末・発展
かないから。
3.
友だちと仲良くするためには,どんなことに気をつ
けたらよいか話し合う。
○友だちと仲良くするためには,相手の立場を考えるこ
との大切さを話し合わせる。
・ いじわるをすると,相手が悲しむから,優しくする。 ■友だちの立場を考えて行動しようとする心構えがもて
たか。
(児童の発言)
資料名
ねらい
主題設定の
理由
友だちの上手な絵
5.だれの
内容項目
さくひんかな?
出典
1-(3) 善悪の判断と勇気
みんなで考える道徳
2年
5月
よいことと悪いことの区別をし,よいと思うことを進んで行う心情を養う。
いけないと思っていてもついやってしまって,後から謝ろうとしてもなかなか謝ることが
できないときがある。しかし,勇気を出して謝ることによって人間関係は円滑になる。日
常生活の中で,正しいことを的確に判断し,勇気をもって行動できるようにしたい。
①いけないことをしたときに勇気を出して謝れば,気持ちがすっきりすることに気づくこ
評価の観点
とができたか。
②よいと思ったことを進んで行おうとする気持ちがもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点
■評価の観点と評価方法
1. 自分がかいたり,作ったりしたものを真似された ○今までの生活を思い出させる。個人名は出さない
とき,どんな気持ちになるか話し合う。
ように気をつけたい。
・いやだな。
・「真似していい?」ってことわってほしい。
展開
2.資料「だれの さくひんかな?」を読んで話し合
う。
(1)まいちゃんから絵をもらったとき,ももちゃん ○まいちゃんがももちゃんに絵をあげる部分を拡大
はどんな気持ちだったか。
して掲示する。
・うれしい。ありがとう。
・まいちゃんは,優しいな。
・まいちゃんは,絵が上手だな。
○怒っているまいちゃんの絵を拡大して掲示する。
(2)ももちゃんのかいたポスターを見たまいちゃ ○ももちゃんは,まいちゃんの怒る気持ちがよくわ
んはなぜ怒ったのか。
からないので,なぜ怒っているかを考えさせる。
・わたしがあげた絵を,真似しているから。
・あげた絵は,わたしが一生懸命考えてかいた
絵から。
3.ももちゃんは,どうすればよかったか,手紙を書 ○ももちゃんがどうすればよいか,手紙を書き,そ
いて話し合う。
・まいちゃんに,「使わせて」と,ことわれば
よかった。
・まいちゃんの絵とは,違うものにすればよか
れをもとに話し合う。
■いけないことをしたときに勇気を出して謝れば,
気持ちがすっきりすることに気づくことができた
か。(手紙,児童の発言)
った。
終末・発展
4. 自分が勇気を出して謝った経験を話し合う。
○ すぐに出ない場合は,事前に準備しておいた作文
を読んで聞かせる。
■よいと思ったことを進んで行おうとする気持ちが
もてたか。(児童の発言)
生き物があぶない
資料名
内容項目
6.どうぶつたちが ないて いる
ねらい
出典
3-(2) 自然愛と動植物愛護
みんなで考える道徳 2年
5月
自然や動植物を愛し,自然環境を大切にしようとする気持ちを高める。
主題設定の
理由
テレビなどで目にする機会が多く,子どもたちが身近に感じることのできる動物たちの危機を通し
て,地球の気候の変化に目を向けさせ,自然や動植物を愛し,自然環境を大切にしようという気持
ちをもたせるようにしたい。
評価の観点
①ペンギンやホッキョクグマが困っている姿を知り,地球の気候の変化に気づくことができたか。
②身近な自然を大切にしようとする気持ちがもてたか。
授業の展開例
導入
1.南極や北極について知っていることを発表する。
展開
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
2.資料「どうぶつたちが ないて いる」を読んで話し合う。
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
○世界地図を見ながら自由に発言させる。
(1)ペンギンの親は,どのように卵を温めたり,ひなを育てたり ○親ペンギンは,-40℃の中で食べ物も食べず
するのか。
に足の上で卵を温めることをおさえておく。
・ お父さんペンギンが,足の上で,卵を温める。
・ おなかの皮を,卵にかぶせる。
・ ひなのえさをとりにいく。
(2)ペンギンが心配していることはどんなことか。
・ えさが少なくなってきた。
○南極の氷がとけてきて,えさが少なくなって
くると,困ることを考えさせる。
・ 地球の温度が上がってきた。
(3)ホッキョクグマは,どんなものを食べているのか。
・ 氷の上にいるアザラシ。
○ホッキョクグマの食べ物について知っている
ことを発表させる。
・ セイウチや魚も食べるよ。
(4)ホッキョクグマが心配していることは,どんなことか。
・ 地球の温度が上がってきて,氷がとけてきている。
○北極の氷がとけてきて,えさを十分にとれな
くなると困ることを考えさせる。
・ 氷の上のえさがとれないと,子グマにおっぱいをあげられ
ない。
・ 北極の温度が上がると,えさが十分とれなくなり,生きて
いけない。
■ペンギンやホッキョクグマが困っている姿を
知り,地球の気候の変化に気づくことができ
たか。
(児童の発言,ふりかえりシート)
終末・発展
3.ペンギンやホッキョクグマが心配していることを知ってどのよう ○ペンギンやホッキョクグマの現状を知って考
に思ったか,作文に書く。
えたことを作文に書かせる。ペンギンやホッ
キョクグマに手紙を書かせてもよい。
■身近な自然を大切にしようとする気持ちがも
てたか。
(ワークシート)
資料名
ねらい
主題設定の
理由
友だちにしてあげられること
内容項目
2-(2) 思いやり
7.ひとみちゃん みんなで
出典
みんなで考える道徳
まってます
身近にいる人に温かい心で接しようとする心情を養う。
6月
2年
思いやりの気持ちは,相手の立場や状況を自分のことのように思う気持ちから育てられ
る。優しさや思いやりがお互いの心を温かくすることに気づかせるとともに,その気持ち
を行為,行動として表すことの意義も考えさせたい。
評価の観点
①優しくしてもらったらうれしいという気持ちに気づくことができたか。
②思いやりの気持ちを込めた絵手紙がかけたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
指導上の留意点
■評価の観点と評価方法
病気になったとき,どんな気持ちだったか自由 ○ひとみちゃんの気持ちにつなぐために,自由に話
に話し合う。
し合わせる。
・学校に行けなくて寂しかった。
展開
2.
資料「ひとみちゃん
みんなで
まってます」
を読んで話し合う。
(1) ひろと君が元気がないのはなぜか。
・ いつも一緒に学校に来ていたのに,1人でさび
○ひとみちゃんがいない寂しさに気づかせ,まわり
のみんなも同じ気持ちでいることを確認する。
しいな。
・ ひとみちゃんは大丈夫かな。
・ どうしているかな。
○病院にいるひとみちゃんの気持ちを考えた発言を
大切に取り上げたい。
(2) みんなからの絵手紙を見て,ひとみちゃんは ○ひろと君やみんなの思いやりの気持ちをうれしく
どんなことを思うか。
思うひとみちゃんの気持ちを話し合わせる。
・ みんな優しいな。
・ うれしいな。ありがとう。
・ 早く元気になって学校に行きたいな。
3.
自分たちも優しくしてもらってうれしかったこ ○友だちにかぎらず,優しくしてもらってうれしか
とはないか,経験を話す。
った経験を話させる。
・ 転んでけがをしたとき,6年生のお姉さんが保
健室に連れていってくれた。うれしかった。
■優しくしてもらったらうれしいという気持ちに気
づくことができたか。(児童の発言)
終末・発展
4.
ひろと君たちのように,自分のまわりの人に絵 ○カードを用意して,家族や友だちに絵手紙をかく。
手紙をかく。
○もらってうれしくなる絵手紙を書くようにする。
■思いやりの気持ちを込めた絵手紙がかけたか。
(ワークシート,ふりかえりシート)
気持ちのよいあいさつ
資料名
8.あいさつ
ねらい
2-(1) 礼儀
内容項目
みんなで考える道徳 2年
出典
6月
正しい言葉や,きちんとした態度で,明るく人に接する態度を育てる。
主題設定の
理由
低学年の礼儀作法には,あいさつ・言葉・服装・時間を守ることなどがあるが,これらは一朝一夕
にできるものではない。あいさつや正しい言葉づかいの重要性に気づかせ,はっきり言えるように
することが大切である。
評価の観点
①あいさつは,相手に気持ちが伝わるように言うことが大切であることに気づくことができたか。
②あいさつを明るい態度で,正しい言葉を使ってはっきりと言おうとする気持ちが高まったか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
電話を受けた経験を話し合う。
(1)よくできてほめられたこと。
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
○電話の応対は簡単なようだが,話し方はとても大事であ
ることに気づかせる程度にする。(短時間で扱う)
展開
(2)失敗したこと。
2.
留守番をしているときの電話の受け方について,役 ○実際に模型の電話機を使用し,教師が電話をかける役を
割演技をしながら考える。
(1)友だちから遊びに誘われたとき,どう言えばよ
いか。
する。
○役割演技では,おかれている立場・条件を明確にしてお
くことが大切。
・留守番をしているから行かれない。ごめんね。
・日曜日の朝。
・留守番をしているから,○時から遊ぼう。
・1人で留守番。
・父母は○時頃に帰る予定。
○ことわるときは,相手に必ず理由をはっきり告げるよう
にさせる。
(2) 友だちのお母さんや,いなかのおじいさんのよう ○目上の人と話すときは,ていねいな言葉で,はきはきと
特に語尾をはっきりと話させる。大事なところを,演技
に,目上の人と話すとき,どんなことに気をつけ
たらよいか。
の中でおさえていく。
・ていねいな言葉で話す。
・知らない人のときは,名前を聞いておき,後で親
に伝える。
3.
友だちの家に遊びにいったときのあいさつや行動
の仕方を,役割演技をしながら考える。
(1) あいさつをするとき,どんなことが大事か。
・はっきり言う。
・気持ちを込めて言う。
(2) 電話を借りて家にかけたとき,どのようにすれば
よいか。
・ことわってから借りる。
○それぞれの場面に合ったあいさつの言葉を,相手への感
謝の気持ちを込めて言うようにさせる。教師が母親役を
するとよい。
○演技が1回終わったら,ねらいに即してよかった点,直
したい点をみんなで話し合い,次の演技に生かすように
し,演技を通してしだいに望ましい行動へと高めてい
く。そのため話し合いは短くし,なるべく大勢にやらせ
る。
・終わったら,必ずお礼を言う。
(3) 家に帰ってから,母親に友だちの家でのことをど ■あいさつは,相手に気持ちが伝わるように言うことが大切
のように話したらよいか。
・ジュースやお菓子をごちそうになったよ。
であることに気づくことができたか。
(児童の発言)
終末・発展
・とてもおいしかったよ。
4.
学習のまとめをする。
○これから,いろいろな場面で,あいさつや言葉づかいに気
をつけ,明るい態度で生活しようとする意欲をもたせる。
■あいさつを明るい態度で,正しい言葉を使っては
っきりと言おうとする気持ちが高まったか。
(児童の発言)
同じかな
資料名
内容項目
違うかな
9.ハートぴったりは
ねらい
だあれ
出典
2-(3) 友情
みんなで考える道徳
2年
6月
人は皆,同じようでいて違うことを認め,お互いを尊重して生活する心情を養う。
自己中心的な考えが進む世の中で,お互いに違いを認め合って生活することができにくく
主題設定の
理由
なっている。
「友だちづくりのスキル」の一環としてのゲームを通して,仲良しの友だち
とも,実は好みなどで違いが多いことに気づかせ,異質を認め,お互いを尊重する心情を
養いたい。
評価の観点
①仲がよくても自分と友だちとでは好みが違っていることに気づくことができたか。
②人が自分と違っていることを尊重しようとする気持ちがもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
指導上の留意点
■評価の観点と評価方法
友だちと好きなものが同じだったことが ○深入りせず3~4人にとどめる。
あるか発表する。
展開
2.
資料「ハートぴったりは
だあれ」を読 ○好きなものに○をつけるときは,誰とも相談しないで1
み,ゲームのやり方を理解する。
人で決めることがポイントである。
○「なぜ好きなのか」は,マイク代わりのものを用いて,
好きな動物に○をする→壁に
動
インタビュー形式にすると話しやすい。
貼ってある好きな動物のところ
に集まる→同じ動物を選んだ人
物
の名前をカードに書く→なぜ好
きなのか話し合う。
以下,食べ物,勉強,色についても同様
に進める。
3.
カードを見て,自分と全部同じだった子 ○全部同じだった子がほとんどいないことに気づかせる。
がいたか調べる。
4.
仲良しの友だちとは,どうだったか調べ ○仲良しの友だちと同じものがいくつあったかなど聞いて
る。
5.
このゲームの感想を発表する。
みる。
○3,4の結果も含めてなるべく多くの感想を発表させ,ね
らいに迫りたい。
終末・発展
6.
教師の説話を聞く。
○ 児童の感想を取り上げてまとめる。
■仲がよくても自分と友だちとでは好みが違っていること
に気づくことができたか。
(児童の発言,ワークシート)
○仲良しでも好みが違う→人は皆違う,ということに気づ
かせる。
■人が自分と違っていることを尊重しようとする気持ちが
もてたか。(ふりかえりシート)
野生の鳥を拾ったら
資料名
内容項目
10.おちた こつばめ
ねらい
出典
3-(2) 自然愛と動植物愛護
みんなで考える道徳 2年
6月
動植物の世話を通して,優しい心情を養う。
主題設定の
理由
動植物の世話をしたり,自然の中で遊んだりすることを通して,生ある物への慈しみの気持ちを育
て,その際,人間の視点からのみ動植物を見るのではなく,どうすることが本当の愛情なのかその
習性や育ちについて正しく知ることの必要性に気づかせたい。
評価の観点
動植物の習性や育ちについて正しく知って世話をしようとする気持ちがもてたか。
授業の展開例
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
導
入
1.
動植物の世話をした経験を,互いに発表し合う。
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
○生活経験を想起させ,資料への導入とする。
◯ みんなは今まで,どんな動物や植物の世話をしたこ
とがあるか。
展
開
2.
資料「おちた こつばめ」を読んで話し合う。
(1) たかし君は,落ちているつばめの赤ちゃんを見つ ○つばめの赤ちゃんを何とかしたいというたかし君の気
けたとき,どんなことを考えたか。
持ちを引き出す。劇化して考えてみる方法もとれる。
・ねこに食べられてしまうかもしれない。
・かわいそう。
たかし君のチーに対
(2) たかし君は,チーのお墓の前で,チーにどんなこ ○チーに語りかける言葉を考えさせ,
とを話すだろうか。
する思いを話し合わせる。
・ごめんね。
・何で死んだの。
(3) 公園のおじさんから野生の鳥の赤ちゃんについて ○「野生の鳥」について説明をする。
話を聞いたたかし君は,どんなことを考えたか。
○たかし君が,
チーを拾ってきたことが本当にチーにとっ
てよかったのかどうか,問い直すことになる。さまざ
まなたかし君の気持ちが表現されればよい。
そっとしておくことが優
(4) 野生の鳥の赤ちゃんが落ちていたら,自分だった ○野生の鳥の習性を知った上で,
らどうするか。
しい心の表れであることを話し合わせる。
・たかし君と同じように拾ってしまう。
・ 母鳥に拾ってもらえるよう, そっとしておく。
終
末
・
発
展
3.
動物の習性や植物の育て方につ
これからの生活の中で,自分たちはどのように動植 ○本時の学習をふまえて,
物に接したらよいかを話し合う。
いて,調べたり教えてもらったりして知ることの大切
さに気づかせたい。
■動植物の習性や育ちについて正しく知って世話をしよ
うとする気持ちがもてたか。
(ワークシート,ふりかえりシート)
資料名
ねらい
主題設定の
理由
評価の観点
家族にありがとう
内容項目
11.お母さん
出典
2-(4) 尊敬・感謝
みんなで考える道徳 2年
7月
父母を敬愛し,進んで家の手伝いなどをして,喜んで家族の役に立とうとする態度を育てる。
親の子どもや家族のためを思う気持ちや行動を理解させ,親や家族に対する尊敬と感謝の念を育てた
い。
①家族が自分のためにしてくれていることに感謝の気持ちを表すことができたか。
②家族のために自分ができることを考えることができたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
1.お父さんやお母さんが,調子が悪かったときの様子を話し合う。 ○子どもたちの見ている目線からの発言を自由に
・
「カゼをひいた」と言って,寝ていた。
させる。
・調子悪そうにして,寝ていた。
・熱さましを貼って,動いていた。
・頭がすごく痛そうな顔をしていた。
展開
2.資料「お母さん」を読んで話し合う。
(1)このときのお母さんは,どんなふうにしんどいか。
・熱があるんだと思う。
・すごく疲れている感じ。
・はく息が,苦しそう。
(2)こんなに苦しいのに,なぜお母さんは,たなばたに「あとで
ねがいごとを かこうね」と言ったのか。
・さちさんの喜ぶ顔が見たい。
・がっかりさせたくない。
(3)どうしてお母さんは,ゆっくり寝られないのか。
・やることがあるから。
・食事を子どものために作るから。
・洗濯をしなくちゃいけないから。
(4)さちさんは,心の中で「ありがとう」とお母さんに言った
けど,どうして直接言わなかったのか。
・目の前で言うのが恥ずかしかった。
・いつも言わないので,急に言えなかった。
(5)どんな反対のことを言ってしまうのか。
・うるさいなー。
・言われなくてもやるよー。
・お母さんなんてキライ!!
(6)家族に対して,本当に言いたいことは何か。
・いつもありがとう。
・調子が悪くても,わたしたちのために頑張ってくれて,あり
がとう。
・お母さん,大好き。
終末・発展
3.家庭の中で,自分ができる手助けを考える。
○自分の経験と,この文章から考える。
○病気でたいへんでも,
さちさんのことをいつも考
えていることをわからせる。
○お母さんには,
家庭の中でやることがたくさんあ
ることを,理解させる。
○さちさんの面と向かって言うことが恥ずかしい
という気持ちに,目を向けさせる。
○恥ずかしいという気持ちが,
反対のことを言わせ
てしまうことをわからせる。
○自分の本当の気持ちは,
口に出して言わなくては
伝わらないことをわからせる。
■家族が自分のためにしてくれていることに感謝
の気持ちを表すことができたか。
(児童の発言,ワークシート)
○できることを言わせながら,
実践化に取り組ませ
たい。
■家族のために自分ができることを考えることが
できたか。
(児童の発言)
町の大きな木
資料名
内容項目
12.かもうの クス
ねらい
出典
4-(5) 郷土愛
みんなで考える道徳 2年
7月
郷土の文化や生活に親しみをもつ心情を養う。
主題設定の
理由
児童の成長に郷土は大きな影響力をもっているが,近年自分の住む町への関心が薄くなってきてい
る。外に出て,自分たちの郷土に触れ,自慢できるものを探すことによって,郷土に関心をもち,
主体的にかかわっていこうとする気持ちを意識的に養いたい。
評価の観点
①自分の住む地域に自慢できるものを見つけることができたか。
②郷土の自然や文化に対する関心が高まったか。
授業の展開例
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
導
入
1.
展
開
2.
生活科で学区内を探検したときのことを話し合う。
◯ 学区内探検で思ったことはあるか。
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
○学区内探検,公園探検など,生活科で学校や学区内を歩
いて気づいたことを簡単に話し合う。
資料「かもうの クス」を読んで話し合う。
(1) クスの木の写真を見てどう思うか。
・大きい木だ。日本一だ。
○写真を見て,クスの木の大きさを感じ取らせる。かもう
町の人たちの心に共感させる。
・根がずいぶん大きそうだ。
(2) かもう町の人たちは,このクスの木のことをどう ○郷土の誇れるものと思っていることに気づかせる。
思っているか。
・日本一だから,立派だ。
・かもう町の自慢だ。
3.
自分たちの家や学校のまわりで大きな木を探す計画 ○場所,その木の名前・樹齢・高さ・太さについて調べ,
を立てる。
カードに絵や文で表すことを確認する。
生活科で,あるいは放課後に調べ,調べたことを絵や文に表す。
4.
調べてきたことを発表する。
○カードを手に発表させ,
学区内のマップに貼っていくよ
うにする。
■自分の住む地域に自慢できるものを見つけることがで
きたか。
(児童の発言,ワークシート)
終
末
・
発
展
5.
マップやカードを見ながら,自分たちの住む町の木 ○自分の住むこの町に,
こんな大きな木があるのだという
について感想を話し合う。
感動を大切に生かしていくようにしたい。
■郷土の自然や文化に対する関心が高まったか。
(児童の発言)
内容項目
1-(2) 勤勉努力
13.あとまわしおばけが
出典
みんなで考える道徳 2年
でたぞ!
自分がやらなければならない勉強や仕事は,しっかりと行う態度を育てる。
今,すぐに
資料名
ねらい
主題設定の
理由
9月
子どもが自立し,よりよく生きるためには,自分がやらなければならないことはしっかり
とやり抜くことが大切である。なかなかやる気にならないときも,やらなければいけない
ことは意志を強くして取り組むことができるようにしていきたい。
①やらなければならないときに,怠けたい気持ちに打ち勝つ心構えをもてたか。
評価の観点
②何かをやり遂げるために,怠けずに最後まで努力を続けることが大切なことに気づくこ
とができたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点
■評価の観点と評価方法
1. 日頃の生活の中で,やらなければならないこと ○日常生活を思い出し,やらなければいけないのに
が,なかなかできなかったことはないか話し合
なかなかできなかった経験を思い出させる。
う。
・寝る時間なのに,テレビを見ているとおもし
ろくて,寝るのが遅くなる。
・朝,起きる時間なのに,寒くてなかなか起き
展開
られないことがある。
2.資料「あとまわしおばけが でたぞ!」を読んで
話し合う。
(1)宿題をしないで寝てしまったカンタは,次の日 ○カンタの吹き出し部分を書いてから話し合うと,
に心の中で何と思ったか。
話し合いが深まる。
・しまった,昨日やっておけばよかった。
・朝,やるには時間が足りない。どうしよう。
(2)今しないと困ることは,どんなことか。
○どうしても今しないと困ることを思いつかない場
・育てている花が,枯れそうなとき。
合もあるので,あらかじめヒントを用意しておくと
・歯磨きしたくないとき。
よい。
・飼っている生き物の餌がないとき。
(3)あとまわしおばけをやっつける言葉を考えて ○あとまわしおばけに対する吹き出し部分に自分の
みよう。
・おばけなんかに負けないぞ。
・おばけが来たって,ぼくが力を出すから大丈
夫だ。
終末・発展
3.あとまわしおばけ退治大作戦を考える。
考えを書いてから話し合う。
■やらなければならないときに,怠けたい気持ちに
打ち勝つ心構えをもてたか。(吹き出し部分の書
き込み,児童の発言)
○あとまわしおばけが出てきそうな場面を考え,そ
のときの自分の決意をワークシートに書く。
■何かをやり遂げるために,怠けずに最後まで努力
を続けることが大切なことに気づくことができた
か。(ワークシート)
よいところを伝え合う
資料名
ねらい
主題設定の
理由
14.あなたって
すてきだよ
こんなに
内容項目
出典
2-(3) 友情
みんなで考える道徳
2年
9月
人には皆,長所があることを知り,自他を肯定して生活する心情を養う。
自己肯定感がない児童が増えているといわれるが,自分を肯定できずに,友だちのよいと
ころを認める気持ちを育てることはできない。自分や友だちのよいところを考え,自然に
ほめあう活動を通して,自他を肯定して生活できる子に育てたい。
評価の観点
①自分のよいところや人のよいところに気づくことができたか。
②自己肯定感や他者を尊重する気持ちをもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点
■評価の観点と評価方法
1.本時の学習内容を知る。
(1)最近の出来事から,クラスの子どもがしたよい ○あまり知られていないことで,しかも多くの子に
ことや上達したことはあるか。
(2)友だちに「ありがとう。」と言いたいことや,
支持されそうな内容を 2~3 例具体的にていねい
に話す。
「じょうずになったね。」と言いたいことはあ ○2~3人の発表にとどめる。
るか。
○友だちの“よいところさがし”の授業をすること
を知らせる。
展開
2.資料「あなたって こんなに すてきだよ」を読
んで,やり方を理解する。
(1)台紙と花びらを配布する。
○台紙と花びらは,資料 45 ぺージをコピーする。花
びらは多色にするときれいな花ができる。
(2)グループの子全員に「ありがとうと言いたいこ ○なかなか見つからなくて困っている子にはヒント
と」や「よいところ」を書く。
を与える。
(3)お互いに花びらを交換してそれぞれの台紙に ○同じになってしまう場合は再度考えさせる。なる
貼る。
べく違う内容を書かせる。
■自分のよいところや人のよいところに気づくこと
ができたか。
(児童の発言,花びらへの記入)
3.友だちによいところを教えてもらった感想を発表 ○3.の前に友だちから言われたよいところの中で,
する。
・すごくうれしい。
自分でも気に入っているところを1つずつ全員が
発表するのもおもしろい。
・そういうふうに思ってたんだなと思うとうれしい。
終末・発展
4.本時のまとめと,お花のカードの今後の活用の仕 ○「うれしい。」という子どもたちの気持ちに共感す
方について話を聞く。
教室内に掲示する。友だちのよいところを
見つけたら随時書く。もらった人はお花の
カードに貼って「ありがとう。」と言うの
を忘れないで!!
るとともに,自他を肯定する内容でまとめる。
■自己肯定感や他者を尊重する気持ちをもてたか。
(ふりかえりシート)
みんなのきまり
資料名
ねらい
主題設定の
理由
評価の観点
内容項目
15.かぎの かかった
一りん車ごや
出典
4-(1) 規則の尊重・公徳心
みんなで考える道徳 2年
9月
学校生活を気持ちのよいものにするために,自分たちで問題を出し合い,話し合ったり約束を決め
ようとする態度を育てる。
自分の判断を越えて周囲の理解と協力が必要な場面に直面したときに,みんなで話し合って,気持
ちよく学校生活を送っていける方法を,さぐっていけるようにしたい。
①学校生活を気持ちよく過ごすためにはルールを守らなければならないことに気づくことができたか。
②学校生活で問題が起こったときに,自分たちで話し合って解決していこうとする気持ちがもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.自分のクラスの中で困っていることはないか意見を出し合う。
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
○自由に意見を出し合いながら,みんなで話し
合うとよい問題があることに気づかせる。
展開
2.資料「かぎの かかった 一りん車ごや」を読んで話し合う。
(1)一輪車に乗ることができるようになったあや子は,どんな気 ○自分が乗れるようになったときのことを想
持ちだったか。
・とてもうれしい。
像したり,思い出したりしてあや子の気持ち
を考えさせる。
・もっと乗っていたい。
・夢のようだ。
(2)一輪車小屋にかぎがかかっていたとき,あや子はどんな気持 ○前日に一輪車を片づけなかったことを思い
ちだったか。
・もっと一輪車に乗りたい。
出させるとともに,乗りたい気持ちが強いこ
とに気づかせる。
・昨日,一輪車を片づけなかったからだ。
・かぎを開けてほしいな。
(3)一輪車小屋のかぎを開けてもらうために,あや子たちがした ○かぎが開いていないことを,あきらめずに自
ことはどんなことか。
・一輪車に乗りたい人と,話し合いをした。
・一輪車小屋の片づけをすることにした。
・先生にお願いをして,小屋のかぎを借りた。
分たちで解決しようとする態度に気づかせ
る。
○なぜかぎが閉められたか,原因を考え,知恵
を出し合うよさに気づかせる。
・一輪車を片づけた。
・ポスターをかいてはった。
(4)きれいに片づけられた一輪車を見て,あや子はどう思ったか。 ○自分たちの問題を,自分たちの話し合いで解
・さわやかな気持ちになった。
・明日から一輪車ができるかな。
決していくことができることに気づかせる。
■学校生活を気持ちよく過ごすためにはルー
ルを守らなければならないことに気づくこ
とができたか。
(児童の発言,ワークシート)
終末・発展
3.係活動・当番活動・遊びなど具体的な学校内での生活場面で困っ ○身のまわりで起きている問題に目を向けて,
ている問題について意見を出し合い,解決方法を話し合う。
教師に頼るのではなく,自立的な解決への意
識づけを図っていく。
■学校生活で問題が起こったときに,自分たち
で話し合って解決していこうとする気持ち
がもてたか。
(児童の発言)
資料名
ねらい
自然のすごさ
内容項目
3-(3) 感動と畏敬
出典
みんなで考える道徳
16.千キロメートルの たび
2年
9月
美しいものや崇高なものに触れ,すがすがしい心情を養う。
無感動になっているといわれる現代の児童だが,素直に感動する心をもっているこの時期
主題設定の
理由
に,心うたれるものに目を向けさせる機会を設定することが大切である。ひなのために千
キロメートルの距離を飛ぶオオミズナギドリの姿から,生きるものの強さと尊さを感じと
らせたい。
評価の観点
①オオミズナギドリがひな鳥にえさを与えるための努力を理解できたか。
②自然のすごさ,すばらしさに感動し,自分なりの言葉で表現できたか。
授業の展開例
導入
1.
展開
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
2.
指導上の留意点
■評価の観点と評価方法
鳥がひなのためにえさを運んでいるところを見たこ ○今までの体験を思い出させる。
とはないか話し合う。
・ツバメが産まれたひなのためにえさをとりにいっ
ていたよ。
・スズメの巣に,親がえさを運んでいたよ。
資料「千キロメートルの たび」を読んで話し合う。
(1) オオミズナギドリという鳥は,どんな鳥か。
・南の海から日本に来る。
・つばさを広げると1メートルぐらいになる。
(2) どうしてオオミズナギドリは,千キロメートルも
離れたところまで飛んでいくのか。
・ひなにえさを食べさせたい。
・えさがたくさんあるところへいくため。
・御蔵島のまわりだけでは,えさが足りない。
○オオミズナギドリの写真を拡大したものを掲
示する。
○千キロメートルを理解させるために,日本地
図を掲示する。
○親がえさをとりにいっている間,ひなは穴の
中で待っている。
○疑問をもつ児童がいるので,その疑問に答え
られるようにする。
(3) 千キロメートルもはなれたところへえさを探しに ○感動を言葉に表すことは難しいが子どもなり
の表現を受け止めたい。
いくオオミズナギドリをどう思うか。
・すごい。そんなに遠くまでよく飛べる。
■オオミズナギドリがひな鳥にえさを与えるた
・親鳥ってひなのために頑張る。
めの努力を理解できたか。
(児童の発言)
・鳥の世界ってすごい。
3.
終末・発展
4.
今までに,「きれいだなあ。」「不思議だなあ。」 ○事前に生活の中から,児童の言葉をメモして
「すごいなあ。」と思ったことを発表する。
おき,児童からの発表がなかなか出ないとき
・さくらの花が咲いたときもきれいだったけど,花
には紹介をする。
びらが散ってきたときもきれいだった。
・チョウチョが,さなぎからチョウになったとき,
すごいなあと思った。
・自分が植えたえだまめの芽が出たとき,とてもう
れしかった。
オオミズナギドリに手紙を書こう。
○オオミズナギドリの親やひなにあてて書くワ
ークシートを用意する。
○書けた児童の文を発表する。
■自然のすごさ,すばらしさに感動し,自分な
りの言葉で表現できたか。
(ワークシート)
資料名
ねらい
主題設定の
理由
家族の温かさ
内容項目
17.おんぶしてくれ
4-(3) 家族愛
みんなで考える道徳
出典
2年
10 月
父母などの温かい心を知り,感謝の念や親愛の心をもとうとする心情を養う。
日常の生活の中では,家族に対する愛情はなかなか意識されにくいものである。家族との
温かい触れ合いを改めて意識することで,家族を大切にし,おたがいに感謝する気持ちを
はぐくみたい。
評価の観点
①家族の温かい心づかいが,よい気持ちにしてくれることに気づくことができたか。
②日常生活を振り返って,家族に対する感謝の気持ちがもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
■評価の観点と評価方法
家族に「おんぶ」や「だっこ」をしてもらった ○おんぶをしてもらったり,だっこをしてもらった
経験を話し合う。
展開
2.
指導上の留意点
資料「おんぶしてくれ」を読んで話し合う。
(1) おもは,おっかさんにおぶさって,どんな気
持ちでいたのか。
・あったかいな。
という家族との触れ合いをふりかえる。
○ペープサートや紙芝居などを使って扱うと効果
的。
○おっかさんといつでも触れ合っていられるおもの
気持ちを想像させる。
・うれしいな。
(2) なぜ,むじなの子は「おもの おっかあー。」 と
甘ったれ声を出したのか。
・おもが,おっかさんにおんぶしてもらって気持
○いたずらではなく甘えたい気持ちでおぶさってく
ることを捉えさせる。
ちよさそうだったから。
・おんぶしてもらいたかった。
(3) おっかさんにおんぶしてもらったむじなの子
は,どんな気持ちだったか。
・あったかいなあ。
○吹き出しを使ってむじなの子の気持ちを表現する
と効果的。
・気持ちいいなあ。
・うれしいなあ。
(4) おものうちの軒先に,贈り物が置いてあった
のはなぜか。
・「おっかさん,ありがとう」という気持ちから。
○誰が置いていったのかをおさえ,おっかあに対し
てどんな気持ちで置いていったのか,むじなの子
の気持ちを考えさせたい。
■ 家族の温かい心づかいが,よい気持ちにしてくれ
ることに気づくことができたか。
終末・発展
(児童の発言,ワークシート)
3.
家族っていいなと感じたことを思い起こして発 ○家族の温かさに触れた経験を思い起こしたり,ま
表し合う。
た優しい心づかいを感じたりしたことを振り返ら
せたい。
○家族への感謝の気持ちや親愛の気持ちをどのよう
に表したらよいか考えさせたい。
■日常生活を振り返って,家族に対する感謝の気持
ちがもてたか。(児童の発言,ふりかえりシート)
内容項目
物の置き場所
資料名
18.こうたの
ねらい
あさ
出典
1-(1) 基本的生活習慣
みんなで考える道徳
2年
10 月
自分の身のまわりを,常に整理整頓しようとする態度を育てる。
主題設定の
理由
自分の身のまわりをきちんと整理整頓し,登校の準備を整えておくことはこの時期の児童
にとって大切な生活習慣である。またこの時期に身につけたことは,生涯にわたって,行
動の基盤となるので,自覚的に,節度ある生活態度を心がけるよう育てたい。
評価の観点
①整理整頓をしていないと困ることが起きることに気づくことができたか。
②身のまわりの物を整理整頓しようとする意欲をもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点
■評価の観点と評価方法
1.昇降口や教室など,身のまわりで気づいたこと発表し合う。 ○各自の机の中や,身のまわりの整理整頓
○身のまわりは,いつもきちんとしているか。
の観点から気づかせる。
・学級図書の本が,ばらばらに入っている。
・自分の傘を探すのに困った。
・机の中にあるはずの,学習道具が見つからず困った。
展開
展
2.資料「こうたの あさ」を読んで話し合う。
○こうたは,どんな気持ちで自分の物を探し始めたか。
・ああ,ちらかっていて,いやだな。
○こうたのだらしのなさに気づかせる。
・こうたの困った顔。
・いくら探しても見つからない。困ったな。
・お母さんに聞いてみようかな。
・また,遅れてしまうのかな。
3.こうたの行動について話し合う。
○毎日のように物を探す,こうたについてどう思うか。
・くつしたがない。
○毎日の繰り返しにあきれている様子で,
教師がこうた役を演じる。
・ノートがない。
・見つかって,よかった。
・これからは,くつしたを 1 つにまとめておくといい。
・ノートや消しゴムなどは,いつもきちんと整理しないと。
4.自分がこうただったらどうするか考える。
○こうたと同じように困ったことはないか。
・道具ばこの中で,ばらばらになって,はさみやのりなど
が見つからず,図工の用意ができなかった。
・手袋の片方がなくて困った。
○整理整頓について考えさせ,実践意欲を
各自にもたせる。
・机の中や上―道具箱や教科書
・ベッドのまわり―洋服など
■整理整頓をしていないと困ることが起き
ることに気づくことができたか。
(児童の発言,ワークシート)
終末・発展
5.自分の生活の中で,整理整頓に気をつけたいことについて ○学校や家庭の生活で使う物の後始末や整
発表する。
・机の上の学習道具を,使いたいときに取り出しやすくな
るように片づける。
・服を脱いだら,たたんで片づける。
・学級図書もきちんとそろえると便利。
理整頓が,必要であることに気づかせた
い。
■身のまわりの物を整理整頓しようとする
意欲をもてたか。(ふりかえりシート)
資料名
ねらい
主題設定の
理由
失敗をしたとき
内容項目
1-(3) 善悪の判断と勇気
出典
みんなで考える道徳 2年
19.おれた ミラー
10 月
よいと思うことは進んで行おうとする心情を養う。
善悪の判断はできても,周囲の力関係の中で強い意志をもって善を強調することが困難な場合があ
る。そのようなときでも勇気をもって,よいと思ったことを進んで行う基本的な生き方を,大切に
育てたい。
評価の観点
①いけないことをしたときに勇気を出して謝れば,気持ちがすっきりすることを共有できたか。
②よいと思ったことを進んで行おうとする気持ちがもてたか。
授業の展開例
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
導
入
1.うっかりして他人の物をこわしたりしたときの経験を ○経験を簡単に話し合わせ,次の資料につなぐ。
展
開
2.資料「おれた ミラー」を読んで話し合う。
話し合う。
(1)車のミラーが折れたとき,3人はそれぞれどう考 ○3人の考えをはっきりさせる。
○さとる君とたくや君を相手に,
謝ることの大切さを強調
えたか。
・さとる君…もうやめよう。帰ろう。
・しゅうじ君…だめだよ。謝らなくちゃ。
・たくや君…言わなければ,わからないよ。
(2)話の続きを劇にする。
・さとる君…しゅうじ君だけで行けばいい。
するしゅうじ君の勇気に着目させる。
○たくや君が,さとる君に同調していることを「うなずい
て」という表現から捉えさせる。
○さまざまな場面を考えさせる。
さとる君の言いなりにな
るたくや君の様子も表現させてみる。
・たくや君…さとる君と一緒に帰るよ。
・さとる君…いやだよ。そんなに言うなら,もう
これから遊ばないぞ。
○3人のそれぞれの考えについて,
自分と重ねさせて話し
合わせる。
・たくや君…そうだ。そうだ。
・さとる君…しゅうじ君の言う通りだ。
・たくや君…謝ったほうがいいよ。
(3)劇を見て,どう思うか。
・しゅうじ君みたいには,ぼくは謝れない。
・「ごめんなさい」と,言いにきたら許してあげる。
○謝った後の心のさわやかさにも気づかせる。
■いけないことをしたときに勇気を出して謝れば,
気持ち
がすっきりすることを共有できたか。
(児童の発言)
・「ごめんなさい」と言えばすっきりする。
終
末
・
発
展
3.いけないことをしたとき,進んで謝って気持ちがすっ ○児童の作文で適当なものがあれば,それを読んでもよ
きりした経験を話し合う。
い。
■よいと思ったことを進んで行おうとする気持ちがもて
たか。
(ワークシート)
資料名
ねらい
主題設定の
理由
評価の観点
身のまわりの整理
20.学校の つくえの 中
内容項目
1-(1) 基本的生活習慣
出典
みんなで考える道徳 2年
10 月
自分の身のまわりを常に整理整頓しようとする態度を育てる。
児童自身が納得して行うことによって,自覚をもって身のまわりを整理整頓しようとする気持ちを
育てたい。そして,これからの行為の基礎となる基本的生活習慣を身につけさせたい。
①整理整頓をしていないと困ることが起きることに気づくことができたか。
②整理整頓のための自分の目標を立てることができたか。
授業の展開例
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
導
入
1.たけし君の絵を黒板に貼り,くしゃくしゃにしたプリントを見せながら,
これから読む物語を想像する。
(1)これから読む物語は,どんな話か。
○絵とくしゃくしゃのプリントを見て,
・たけし君が,怒ってプリントをくしゃくしゃにした。
さまざまなことを想像させ,自由に発
・プリントをふんづけた。
言させる。
(2) 大切な物が見つからなくて,困ったりあせったりしたことを出し合 ○困ったときのさまざまな経験を自由
う。
に出させる。
・ノートが見つからなくて困った。
・家族で旅行に行くときに,はいていきたかったクツが見つからなか
った。
展
開
2.資料「学校の つくえの 中」を読んで話し合う。
(1)たけし君は,どんな気持ちでプリントを探し始めたか。
・あれ,どうしてないのかな。
・ほかの物がじゃまで,見つからないな。
・早く見つけないと。
(2)見つからないときのたけし君の気持ちを考える。
・いくら探してもないな。困ったなぁ。
・先生に怒られちゃうな。
(3)どうしてプリントが見つからないのか。
・机の中がすごいから。
・ごちゃごちゃしているから。
(4)たけし君は,どうしてべそをかいたのか。
・どうしていいかわからなくなったから。
・先生に怒られると思ったから。
(5)どうしてたけし君は,プリントをすぐに始められなかったのか。
・前の問題の答えを使うから。
(6)後からプリントを見つけたたけし君の気持ちを考える。
・やっと見つかった。
・机の中を整理しようかな。
終
末
・
発
展
3.自分の生活の中で整理整頓に気をつけたいことを発表し合う。
○自分がプリントが見つからなかった
ときの気持ちを思い出しながら発言
させる。
○あせったときの気持ちを考えさせる。
○文章をしっかりおさえさせて考えさ
せる。
○たけし君のあせっている気持ちを想
像させる。
○文章をしっかりおさえさせて考えさ
せる。
○見つかってほっとした気持ちだけで
なく,見つからなかったわけも含めて
考えさせる。
■整理整頓をしていないと困ることが
起きることに気づくことができたか。
(児童の発言)
○それぞれの目標を立てさせる。
■整理整頓のための自分の目標を立て
ることができたか。
(ワークシート)
家族の手伝い
資料名
21.おつかいマン
ねらい
4-(3) 家族愛
内容項目
みんなで考える道徳 2年
出典
11 月
家族の一員として,進んで家の仕事を分担し,働こうとする意欲・態度を育てる。
主題設定の
理由
評価の観点
現在では,児童が家事を分担する機会が減っている。児童も家族の一員である以上,きちんとし
た役割があり,それを果たすことによって,楽しい家庭生活が生まれることを理解させたい。
①家事を分担して行うことが,家族の役に立っていることに気づくことができたか。
②進んで家事をしようとする意欲をもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.家の仕事をたのまれて,いやだと思ったり,やらな
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
○資料「おつかいマン」は伏せておく。
かったりした経験を出し合う。
・準備資料①を参考に提示する。
(1) どんな仕事,どんな場合か。
・子どもの発言に批判を加えず,教師は受容的に対応す
(2) どんな心の動きからか。
展開
2.資料「おつかいマン」を読んで話し合う。
(1) ぼくは,どんな気持ちでお母さんの顔を見たの
か。
・お母さん怒っていないかなあ。
る。
○1.の話し合いから結びつけ,自然に資料に移行できる
ようにする。
○まず,全員を引きつける。
○ここで,自分たちの類似経験を出し合ってもよい。以
下,
(4)まで同じ。
(2) どうしてぼくは,おつかいに行く気持ちになった ○場合によっては,絵・吹き出しで,ぼくの気持ちを書
のか。
き込ませる。
・困っているのがわかったから。
(3) おつかいをした後,ぼくはどう思ったか。
・行ってよかった。
(4) 「おいしいグラタン」というぼくの言葉にはグラ ○「こなチーズは,グラタンにつかったんだ」という答
タンの味だけでなく,ぼくの気持ちも込められて
えも出るだろう。それも生かす。特に「かぞくのみん
いる。どんな気持ちが,グラタンをおいしいと思
なも」という言葉のもつ意味は重要である。
わせたのか。
・みんなもおいしいと思っているだろう。よかった。
○ゲームの誘惑を断ち切って,おつかいに行き,母親を
助けたことの気持ちのよさの反映として感じ取らせ
る。
■家事を分担して行うことが,家族の役に立っているこ
とに気づくことができたか。
(児童の発言)
3.板書をもとに「ぼく」の心の変化をまとめる。
○教師と子どもの共同作業。4.の学習の準備で,国語の
読み取りのまとめとは異なる。
4.
「ぼく」のことをどう思うか。
○思ったことを自由に発表させ,価値観の無理なおしつ
けは避けたい。
5.
「ぼく」のような経験を出し合い,家で自分のやって ○経験のない子には恥ずかしい思いをさせないようにす
いることや,やれることについて話し合う。
終末・発展
6.教師のまとめ。
る。準備資料:
「仕事の表」
○ほんの一言,これからへのはげましの言葉だけを。
■進んで家事をしようとする意欲をもてたか。
(ふりかえりシート)
学校の好きな場所
資料名
22.学校の ひみつきち
ねらい
内容項目
出典
4-(4) 愛校心
みんなで考える道徳 2年
11 月
学校が好きになり,先生や友だちと一緒に楽しい学校生活を送ろうとする心情を養う。
主題設定の
理由
評価の観点
学校の中に見つけた教室以外の好きな場所を話し合ったり,資料を通して「学校のひみつきち」の
楽しさを話し合ったりすることで,さらに楽しい学校生活を送ろうとする気持ちをもたせたい。
①どうすればもっと学校生活が楽しくなるか,考えを出し合うことができたか。
②学校生活を楽しもうとする意欲を高めることができたか。
授業の展開例
導入
展開
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
1.学校の好きな場所について話し合う。
・ジャングルジムが好き。ジャングルジムで友だちとおに
ごっこをすると,楽しいからです。
・図書室が好き。本を読むのが好きだからです。
・中庭が好き。一輪車ができるからです。
○知っている教室以外の場所について出させてか
ら,好きな場所を発表させてもよい。好きなわけ
も言わせると,場所とその児童のつながりが一層
見えてくる。
2.資料「学校の ひみつきち」を読んで話し合う。
(1)
「ひみつきち」はどこにあるか。
・鉄棒の後ろの草むら。
・外からは見えない。
○「ひみつきち」の楽しさを共有するために,児童
作文を,ていねいに読み取らせたい。
(2)
「ひみつきち」に入っている人は誰か。
○発表の中で自分たちの秘密基地の話が出てきた
・はるかちゃん・ともちゃん・もえちゃん・えりさちゃん・
ら,それも取り上げると,授業に広がりが出てく
りんかちゃん・ゆうた君・ももこ先生
ると思われる。
(3)
「ひみつきち」で,何をしているか。
○読み取ったことを想像して絵に描いてみるのも
・カレーとかシチューとかを作る。
「やってみたい」意欲につながる。
・非常口もある。 ・おふろに入る。
・どろぼうがいるから,防犯カメラがある。
・家族ごっこをしている。
(4)
「学校の ひみつきち」をどう思うか。
○十分に話し合った後,感想を聞く。
「楽しそう」
・楽しそうだから,ぼくもやってみたい。
と思った心情をたくさん出させたい。
・先生も入ってるのがいいな。
・おふろに入るのがおもしろい。
・防犯カメラって,どんなかな。
・いっぱい入っていて,楽しそう。
・家族ごっこは,わたしもやってます。
終末・発展
3.学校生活を楽しくするために,これから,したいことに
ついて話し合う。
・もっと友だちと,遊びたい。
・もっと友だちと,おしゃべりしたい。
・先生と一緒に遊びたい。
・校長先生とお話したい。
・飼育小屋のうさぎと,遊びたい。
・裏庭の池で,遊びたい。
○児童がしたいと思っても,中には制限があってで
きないこともある。それが多いと児童の意欲をそ
ぐことになるので,十分配慮しながら1つひとつ
ていねいに,話し合いながら進める必要がある。
■どうすればもっと学校生活が楽しくなるか,考え
を出し合うことができたか。
(児童の発言)
■学校生活を楽しもうとする意欲を高めることが
できたか。
(ワークシート)
新しい命
資料名
内容項目
23.ハムスターの あかちゃん
ねらい
3-(1) 生命尊重
出典
みんなで考える道徳 2年
11 月
生命の大切さに気づき,生き物を大切にしようとする心情を養う。
主題設定の
理由
人間にとって生命は何ものにもかえがたいたった一つのものである。小動物の誕生と成長の様子か
ら,自分の生命と同様に,他の生命もまたかけがえのないものであることに気づかせ,小さな生命
を大切にしていこうとする気持ちを育てたい。
評価の観点
①身のまわりの生き物の誕生と成長の様子から,生命の不思議さやすばらしさに気づくことができたか。
②他の生命も自分の生命と同様にかけがえのないものとして大切に思う気持ちをもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
身近な生き物の赤ちゃんについて,自由に話し合う。 ○家や学校で飼っている生き物について自由に発表させ
る。
(1) 飼っている生き物に赤ちゃんが生まれたことがある ○赤ちゃんの様子についても発表させ,動物によってい
か。
ろいろ違うことに気づかせる。
・うさぎの赤ちゃんが学校の小屋で生まれたよ。
(2) 生まれた生き物の赤ちゃんを見てどう思ったか。
・かわいくて,抱いてみたかった。
・うさぎの赤ちゃんは,生まれたときは穴の中で見ら ○うさぎは,人間に見せないように産むので,赤ちゃん
れなかったけど,見てみたいな。
展開
2.
にさわることはできないことを伝える。
資料「ハムスターの あかちゃん」を読んで話し合う。 ○さし絵を見ながら話し合い,関心を高めるようにする。
(1) 生まれたばかりのハムスターの赤ちゃんは,どんな ○ハムスターのお母さんの様子を動作化してみるとわか
様子をしているか。
りやすい。
・おっぱいをすっている。
・毛が生えていないし,目も開いていない。
(2) ハムスターのお母さんは,どんなことをしているか。 ○お母さんが赤ちゃんを口でかんで運ぶとき,大事な宝
・赤ちゃんを口で,運んでいる。
物を守っているようだというところで,お母さんの心
情に触れさせる。
(3) 生まれて 10 日たったハムスターの赤ちゃんは,どう ○ハムスターの赤ちゃんは,一匹一匹背中の模様が違う
変わったか。
ことから,生命の不思議さに気づかせる。
・体が大きくなった。
・毛が生えて,背中に模様ができた。
(4) ハムスターのお母さんや赤ちゃんに言ってあげたい ○一人ひとりの率直な感じ方を大事にして発表させる。
ことはないか。
・おっぱいを飲んで大きくなってね。
・ハムスターのお母さん,子どもがたくさんいるけど,
頑張ってね。
終末・発展
3.
■身のまわりの生き物の誕生と成長の様子から,生命の
不思議さやすばらしさに気づくことができたか。
(児童の発言)
生まれたばかりの生き物を,大きくなるまで育てたこ ○身近な生き物から生命の不思議さやすばらしさに気づ
とがあるか。そのときの気持ちについて発表する。
かせる。
■他の生命も自分の生命と同様にかけがえのないものと
して大切に思う気持ちをもてたか。
(ワークシート)
きまりを守って
資料名
24.じてんしゃも クルマ
ねらい
内容項目
出典
4-(1) 規則の尊重・公徳心
みんなで考える道徳 2年
11 月
約束や社会のきまりを守り,安全に身を守ろうとする態度を育てる。
主題設定の
理由
社会生活を営む上で互いに守らなければならないルールがある。それを守ることによって,いろ
いろな危険や災害から自分自身も守られていることを理解させたい。自分からルールを守るとい
う自律的な態度を培う必要がある。
評価の観点
①ルールを守って自転車に乗ることが,自分自身を守ることに気づくことができたか。
②規則やきまりが危険や災害から自分自身を守るためにもあることに気づくことができたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
1.自転車に乗っていて,こわい目にあった経験を発表する。 ○いつ,どこで,どうなったか,具体的に話させ,そ
のときの気持ちも語らせる。
展開
2.資料「じてんしゃも クルマ」を読み,さし絵を見なが
ら話し合う。
(1) たかし君は,どんな気持ちで自転車に乗っていたの ○自分たちが自転車に乗って出かけるときの様子もあ
だろうか。
わせて話させるようにする。
・早く遊びたいな。
・友だちが待っているだろうな。
(2) たかし君は,なぜぶつかってしまったのか。
○ペープサートを操作させながら,児童に考えさせる。
・道路の右側を走っていた。
・ぼんやりしていた。
(3) どのように走ればよかったのか。
○ペープサートで黒板に書いた交差点上で操作する
・交通ルールを守る。
が,床に交差点を作って,児童を実際に通らせても
・左側に気をつけて走る。
よい。
3.どのように走ればよかったのかを黒板のところでペープ ○より具体的に,きちんと交通ルールを身につけさせ
サートを使って実演する。
るようにする。
4.高校生らしい男の人が大きな声でどなったのはどうして ○高校生らしい男の人の自転車のペープサートを自動
なのかを考える。
(1) 高校生らしい男の人は,なぜ大きな声でどなったり
したのだろうか。
(2) もし,相手が車だったらどうなっていただろうか。
終末・発展
5.教師の説話を聞く。
車にかえ,それとぶつかっていたらどうなっていた
かを考えさせる。
■ルールを守って自転車に乗ることが,自分自身を守
ることに気づくことができたか。
(児童の発言)
○交通事故にあった人の話や,交通事故の新聞記事な
どを具体的に聞かせる。
■規則やきまりが危険や災害から自分自身を守るため
にもあることに気づくことができたか。
(ワークシート)
資料名
ねらい
主題設定の
理由
心を込めて
内容項目
1-(4) 明朗・誠実
出典
みんなで考える道徳
25.ごめんなさい
2年
12 月
過ちを素直に認めることにより,ともに気持ちよく生活しようとする心情を養う。
過ちは誰にでもある。大切なことは過ちを犯したときどうするかである。ロールプレイ
を通して,過ちを犯したときに,心を伴った「ごめんなさい。」が自然に誠実に言える日
常の実践へともっていきたい。
①「ごめんなさい」と言ったり,言われたりすると気持ちよく過ごせることに気づくこと
評価の観点
ができたか。
②誠実に「ごめんなさい」と,進んで言おうとする気持ちをもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
指導上の留意点
■評価の観点と評価方法
3つの場面を1つずつ黒板に掲示し,こんなと ○「ごめんねと言う」や,
「謝る」というお手本通り
きどうするか考える。
の答えが返ってくると思えるが,実際はそう言っ
てないのではないかと,揺さぶる。
展開
2.
資料「ごめんなさい」を読んでロールプレイの
だいたいを理解する。
3.
代表の2人にロールプレイをしてもらい,「ご ○代表のロールプレイでやり方をよく理解する。
めんなさい。
」を言われたときと,言われなかっ
たときの気持ちを聞く。
4.
2人組をつくりロールプレイする。
(1) 「ごめんなさい。」と言われたときと,言われ
なかったときの気持ちはどうか。
○「ごめんなさい。」と言わない理由には,「わざと
じゃないもん。」
「わたしのせいじゃないもん。」な
どと思っていることが考えられる。
(2) 「ごめんなさい。」と言ったときと,言わなか ○「ごめんなさい。
」は心を込めて言うように話して
ったときの気持ちはどうか。
から始める。
■「ごめんなさい」と言ったり,言われたりすると
気持ちよく過ごせることに気づくことができた
か。(児童の発言,ワークシート)
終末・発展
5.
今日の学習の感想を書く。
○今までの自分を振り返ると考えられるので,書く
ほうが深まる。
6.
教師の説話を聞く。
○児童の作文を取り上げ,「ごめんなさい。」を言う
ことにより,みんなが気持ちよく生活できること
を確認したい。
○授業後,めあてを模造紙に書き,教室内に掲示す
るとよい。
■誠実に「ごめんなさい」と,進んで言おうとする
気持ちをもてたか。
(ふりかえりシート)
内容項目
生き物の気持ちになって
資料名
26.これで
ねらい
いいのかな
出典
3-(2) 自然愛と動植物愛護
みんなで考える道徳
2年
12 月
自然に親しみ,優しい心で動植物をかわいがり,世話をしようとする気持ちを高める。
主題設定の
理由
人間中心の快適な生活を追求していくと,思考もまた人間中心の傲慢さに陥りがちであ
る。身近な動植物とどのように接したらよいのか,具体的な投げかけの中から,自然と共
生していくための気づかいや,愛情の気持ちをはぐくんでいきたい。
①相手の立場に立った動植物への接し方を理解することができたか。
評価の観点
②人間の一方的な思いではなく,自然との共生を考えて動植物へ愛情をそそぎ,世話をし
ようとする気持ちがもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
指導上の留意点
■評価の観点と評価方法
資料を開かずに,3つの場面の絵を黒板に掲示して話し ○資料は開かずに,まず自分の考えをもつ
ようにしておく。
合う。
(1) 金魚を丈夫に,大きく育てるためには,どうしたらよい
か。
・いつも水をきれいにしておく。
・えさをちゃんとやる。
(2) ゆりのつぼみを,どうしたら早く咲かせることができる ○例があがってきたところで話を切る。
か。
・いつもきれいな水に,取り換えてあげる。
・日の当たるところに置く。
(3) くもの巣にかかっているあぶらぜみを見たら,どうした ○話し合いが深入りしない程度に意見を出
させておく。
らよいか。
・くもの巣から,かかっているせみを逃がしてやる。
展開
2.
3つの絵を見ながら,さらに次の投げかけをして話し合 ○初めて資料を開き,文章を読ませる。
○2杯のごはん,つぼみを開く手,くもの
う。
(1) おちゃわん2杯のごはんを入れられた金魚はどんな気
おいたものを貼付する。
持ちか。
・やめてよと言っている。
巣への手をかき加える。または,かいて
・死んじゃう。
(2) つぼみの先を開いてあげることはどういうことか。
・花って自然に開くのに,かわいそう。
・枯れちゃう。
(3) 飛んでいったせみの気持ちは,どんなだろうか。また, ■相手の立場に立った動植物への接し方を
くもの気もちは,どんなだろうか。
・せみは,助かった,よかったと思った。
理解することができたか。
(児童の発言,ワークシート)
・くもは,逃げられた,えさを食べられないと思った。
終末・発展
3.
生き物にどうしてやることがよいのか,話し合う。
・ 金魚やゆりの花は,しゃべらないけど,その気持ちに
なってやる。
・ せみの体に触れ,まだ生きていたら逃がしてやる。動
○時間をとり,プリントしておいた吹き出
しのところへ,書き込みをさせる。
■人間の一方的な思いではなく,自然との
共生を考えて動植物へ愛情をそそぎ,世
かず死んでいたら,そのままにしておく。くもだって,
話をしようとする気持ちがもてたか。
生きているのだから。
(児童の発言)
内容項目
4-(2) 協力・勤労
12 月
27.みんなで きめたから
出典
みんなで考える道徳 2年
まもれた ルール
一人ひとり,みんな思いや願いがあることを知り,わかり合おうとする心情を養う。
みんなのために考える
資料名
ねらい
学級ではよくトラブルが起きるものである。しかし,児童は教師が与えた既成のルールか
主題設定の
理由
らではなく,自分たちに必要なルールを決めたときに自覚的に守ろうとするものである。
楽しむためには,その過程で,児童相互がトラブルや行き違いを通して楽しみに行き着く
ことの大切さを理解させたい。
評価の観点
①互いのことを考えたルールを作ることの大切さを理解できたか。
②いろいろな人の気持ちを知り,わかり合って行動する心情が高まったか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点
■評価の観点と評価方法
1. 友だちと仲良くできなかったこと,けんかをして ○教師がはじめに自分の経験(例)をあげ,うまく
しまった経験がなかったか発表し合う。
いかなかった内容を提示し,「自分の思い」と「友
・先に行きたくて,友だちを押してしまった。
だちの思い」のすれ違いによるトラブルを例とし
・言いたいことが言えなくて,後でいじわるをした。
てあげたい。
展開
2.資料「みんなで きめたから まもれた
ルール」 ○身近にいる特定の個人を取り上げているのではな
を読んで話し合う。
いことを知らせ,このようなことがあったらどう
(1)ゆうたさんはどうして,トラブルを起こしてし
したらよいのか,考える素材として理解させ指導
まうのか。
・自分が一番になりたいから。
する。
○児童自身の失敗の経験を振り返らせ,自分と同じ
・自分が間違っているのに気づかないから。
であったり,自分とは違っていることがあること
・ちょっと,幼いから。
に気づかせる。
(2)ゆうたさんは,どんな気持ちでいたか。
○ゆうたさん自身が一番困っている,
「自分でもどう
・ぼくばかり,何でみんなに注意されるんだろう。
してよいのかわからない」ことを児童にわかるよ
・どうしても勝ちたい気持ちになってしまうんだ。
うに考えさせる。
・みんなと仲良くなりたいし,頑張りたいのだ ○ゆうたさんの思いに寄り添えるように,「自分が
けどうまくいかないんだ。
ゆうたさんだったら」と,考えさせながら話し合
いを進めるようにする。
(3)ゆうたさんがルールを守れたのはどうしてか。
○ルールは児童が集団生活を楽しく送れるように,
・一度失敗したので,今度は楽しくやりたかった。
自分たちのため,みんなの利益を考えて作るもの
・クラスのみんなに必要なルールをクラスのみ
であることをおさえる。
んなが考えたから。
・ゆうたさんにわかるようにルールを考えたから。
○ルールはお互いがお互いのことを考え行動するも
とになることを理解させる。
■お互いのことを考えたルールを作ることの大切さ
終末・発展
を理解できたか。(児童の発言)
3. 友だちと仲良く,協力しながら行動するにはどう ○それぞれの児童やクラスの経験をもとに,クラス
したらいいか話し合う。
の人々が行事などを楽しくできるように,これか
・うまくいかないときは,話し合う。
らはどうしたらよいか発表し,まとめる。
・みんなでルールを決める。
4. 話し合ったことを感想文にしてまとめる。
○児童一人ひとりが集団生活をするときに,困った
状況を誰かのせいにするのではなく,みんなで解
決していく姿勢がもてるようにしたい。
■いろいろな人の気持ちを知り,わかり合って行動
する心情が高まったか。(感想文)
資料名
ねらい
主題設定の
理由
よいこと 悪いこと
内容項目
1-(1) 基本的生活習慣
出典
みんなで考える道徳 2年
28.こまったさんを さがせ!
1月
自分でできることは自分でし,安全に気持ちよく生活をしようとする態度を育てる。
集団の中で,おたがいに気持ちよく生活するためには,自分のことだけ考えて行動することはでき
ない。日頃の生活を振り返りながら,整理整頓や物の扱い方,気持ちのよい生活について考えさせ,
基本的な生活習慣や,人の迷惑にならない生活態度を身につけさせたい。
①物を大切にし,人に迷惑をかけず,安全に気をつけて生活しようとする心構えをもてたか。
評価の観点
②どのような行動が「こまった」ことか,
「えらい」ことかを理解し,自分の生活に生かしていこう
とする意欲をもてたか。
授業の展開例
導入
1.
展開
2.
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
「こまったさん」とはどんな人か発表し合う。
・順番を待たない子
・そうじをさぼる子
・いじわるな子
○児童の日常の生活から発表することで,学習への意欲を
起こさせる。
資料「こまったさんを さがせ!」の絵を見て話し
合う。
(1) 「こまったさん」を探して発表する。
・けんかをしている,こまったさん。
・落書きをしている,こまったさん。
・飛び出ししている,こまったさん。
(2) どこが「こまった」ことなのか話し合う。
物を大切にしないこまったさん
・プリントをふんでも平気なのは,だめ。
・花だんに入ったら,お花が枯れちゃう。
・本で人をたたいたら本がこわれる。
・壁は落書きするためにあるんじゃない。
○絵は大きくしたものを黒板に貼って,どこが,どのよう
に困るのかわかりやすく示すとよい。
○はじめに見つけただけ発表させる。あとで整理できるよ
うに板書を工夫する。
○児童の発言から,なぜ,よくないことなのかを整理して
説明し,
「こまった」ことを内容別に整理していく。
○3 つのうちにダブって入るものも児童にわかるように,
なぜ困るのか,そのわけをわからせながら整理してい
く。
あぶないことをしているこまったさん
・自転車の2人乗りは危ない。
・飛び出したら危ないよ。
・車の中からカンをすてたら,危ないね。
人に迷惑をかけているこまったさん
・道路に横に並んで歩いたら,通れなくて迷惑だね。
・食べながら歩くのは行儀が悪いし,ほかに歩いてい
る人の迷惑。
・割り込みはずるい。みんな並んでいるのに。
(3) 「えらかったさん」はいないか発表し合う。
・ごみを拾っている。
終末・発展
3.
自分の中の「こまったさん」を「えらかったさん」
に直せるように,どんなことをしていくかワークシ
ートに書き,発表する。
○「えらかったさん」を探すことでどう行動したらよいの
か理解を定着させる。
■物を大切にし,人に迷惑をかけず,安全に気をつけて生
活しようとする心構えをもてたか。
(児童の発言)
○書かせるときに,3 つのポイントをもう一度おさえさせ
る。
○友だちの発表を聞いて励ましの拍手をするとよい。
■どのような行動が「こまった」ことか,
「えらい」こと
かを理解し,自分の生活に生かしていこうとする意欲を
もてたか。
(ワークシート,ふりかえりシート)
町の自慢
資料名
ねらい
4-(5) 郷土愛
内容項目
29.学校の まわりには
みんなで考える道徳 2年
出典
1月
郷土の文化に親しみ,愛着をもつ態度を育てる。
主題設定の
理由
児童は,日常の遊びや学習を通して,家庭や学校を取り巻く郷土の事物に目を向けられるように
なる。人に紹介したり,伝えたい郷土の自然や文化・生活を積極的に探す中で,郷土を愛し,よ
りよくしていこうとする態度をはぐくみたい。
評価の観点
①自分の住む町で自慢できるものに気づき,積極的に紹介することができたか。
②自分の町に対する愛着を深めることができたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
資料「学校の まわりには」を読んで,ひがし町と ○自分たちが住んでいる町と比べながら読むようにさせ
なみはや町の学校のまわりの自慢について話し合
る。
う。
(1) ひがし町の自慢は何か。
(2) なみはや町の自慢は何か。
展開
2.
自分の学校のまわりの自慢について話し合う。
(1) どんな人たちがいるか。
どんなお店があるか。
○これまでの経験で,自分が知っている学校のまわりの
自慢を短冊に書いて,黒板に貼って整理していっても
よい。
(2) 昔から続いているものはあるか。
(3) どんな遊び場があるか。
3.
町の自慢を探しにいく。
(1) どこに行ってみたいか,グループで話し合い,探
検の計画を立てる。
(2) グループごとに地域の探検をしたり,町の人びと
に聞いてきたりする。
(3) おうちの人に町の自慢を聞いてくる。
(4) 「町のじまん」探検カードに発見したことを書
く。
○生活科の学習と関連させ,グループごとに地域探検を
する。
○交通安全指導を十分にするとともに,学校主事さんや
保護者の協力を得て,安全には十分配慮するようにす
る。
○地域の人々とのかかわり方,マナーなどについて十分
指導して行う必要がある。
○探検カードは後で地図などに貼りつけることを考え,
小さいサイズのものを用意する。
終末・発展
4.
町の自慢を発表し合い,自分の住んでいる地域のよ ○大きな町の地図を用意し,探検カードを貼りつけるよ
さを感じ取り,今後の生活に生かそうとする。
うにするとよい。
(1) ひがし町やなみはや町の人に紹介したい自分た ○わが町ベスト 10 を話し合う活動などもよい。
ちの町自慢は何か。
○学習後,もっと行ってみたい場所や,地域や家の人に
(2) 行ってみたいところはどこか。
聞いた場所に,友だちや家族の人を誘って出かけ,郷
(3) 町の自慢の人や場所を大切にしていくために,ど
土に対する愛着を一層深めたい。
うしていけばよいか。
■自分の住む町で自慢できるものに気づき,積極的に紹
介することができたか。
(児童の発言,探検カード,ワークシート)
■自分の町に対する愛着を深めることができたか。
(ふりかえりシート)
資料名
ねらい
主題設定の
理由
真心のこもった言葉
内容項目
30.かさ
出典
2-(1) 礼儀
みんなで考える道徳 2年
1月
気持ちのよい,真心のこもった応対を心がけようとする態度を育てる。
礼儀は,人間がよりよい社会生活を営む上で極めて大切なものである。過ちを犯したときに素直に
謝ることや,その過ちを許すことは,お互いに相手の気持ちを考える心を育て,それによってより
温かい人間関係が生まれることに気づかせたい。
①過ちを犯したときに素直に謝り,それを許すことで温かい人間関係が生まれることに気づくこと
評価の観点
ができたか。
②相手の気持ちを考えた対応をしようとする気持ちをもてたか。
授業の展開例
導入
1.
過ちを犯した友だちに,謝ってもらえなかった経験
を発表し合う。
展開
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
2.
資料「かさ」を読み,話し合う。
(1) なおき君がぼくのかさをたたいて,
「おい,赤だ
ぞ,あぶないぞ」と注意してくれたとき,ぼくは
どう思ったか。
・危ない目にあわなくてよかった。
(2) かさのほねが折れてしまったとき,なおき君の気
持ちはどんなだったか。
・ どうしよう,困った。
(3) どんな気持ちで,なおき君は謝ったのか。
・ 悪かった。
・ 許してね。
(4) お母さんに,この間のことを話したとき,ほめら
れたのはなぜか。
・ おこらないで許してやれたから。
・ 正直に話したから。
(5) ぼくの心がはればれとしてきたのは,なぜか。
・ 心がすっきりした。
・ お母さんにほめられたし,なおき君に,本当に許す
気持ちで「いいんだよ。
」と言えたから。
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
○生活経験を想起させ,謝ってもらえなかったときの気持
ちを思い出させる。
○発言が,友だちを攻撃することにならないように配慮す
る。
○なおき君に対するぼくの気持ちを考えさせる。
○なおき君になりきらせて,気持ちを感じ取らせる。
○「ごめんな,ごめんな」という言葉と,すぐに謝ったと
いうことと,泣きそうな顔をしていたということから,
なおき君は,心から謝っていることに気づかせる。
○なおき君を許そうとする気持ちになってきたことを感
じ取らせる。
○2人がお互いに相手のことを思い合っていることにも
気づかせる。
■過ちを犯したときに素直に謝り,それを許すことで温か
い人間関係が生まれることに気づくことができたか。
(児童の発言,ワークシート)
終末・発展
3.
友だちが謝ってくれた経験を話し合う。
○友だちの謝る態度から,自分がそんな立場に立ったと
き,謝れるか考えてみる。
○事前調査などから意図的に指名する。
4.
登場人物になったつもりで,絵プリントの吹き出し
に書き込む。
○登場人物の気持ちを思い出しながら,自分もやってみよ
うとする意欲を起こさせる。
■相手の気持ちを考えた対応をしようとする気持ちをも
てたか。
(自作の吹き出し,ふりかえりシート)
困っている友だちに
資料名
2-(2) 思いやり
内容項目
31.はんぶんで いいよ
みんなで考える道徳 2年
出典
2月
困っている人を見かけたら,手をさしのべて自分にできることを精一杯してあげようとする態度を
ねらい
育てる。
主題設定の
理由
困っている人に手をさしのべ,自分のできることをしてあげようとする気持ちは人間としての連帯
感の上に育つ。お互いの過ちを許し合い,失敗した人の気持ちを思いやる心情を養うことが大切で
ある。
評価の観点
①困ったときに助けてもらうとうれしいということを理解できたか。
②友だちが困っているときに自分のできることをしようとする意欲をもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
今まで係や当番の仕事で失敗してしまったことを発
表し合う。
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
○導入として,簡単に今までの経験から思い出したことを
発表させる。
・給食をこぼしてしまった。
・ひまわりに水をやるのをわすれた。
展開
2.
資料「はんぶんで いいよ」を読んで話し合う。
(1) どうしてあきら君とひろし君は取り合いになって
しまったのか。
○教師が範読する。
○2人は,熱心さのあまり取り合いになってしまったこ
と,わざとこぼしたのではないことをおさえる。
・はやく配りたかったから。
・ひろし君も早く配りたかったから。
(2) 学級のみんなから非難されたとき,あきら君とひ
ろし君はどんな気持ちだったか。
○わざとではなく,むしろ早くやろうと張り切っていたた
めに誤ってこぼしてしまい,みんなから非難された2人
の無念さを捉えさせたい。
・どうしよう,困った。
・悲しい。
・わざとしたのではないのに。
(3) どうしてみんなが「はんぶんでいい。
」と言い出し
○困っている2人に対して,学級のみんなが助けてあげよ
うという気持ちになったことに共感がもてるようにお
さえさせたい。
たのか。
・わざとしたのではないから。
終末・発展
・自分もそういうことがあったから。
3.
友だちが困っているときに,してあげたことを発表
し合う。また,そのときの気持ちも発表し合う。
・忘れ物をした人に貸してあげた。
・物をなくした人と一緒に探してあげた。
○今までの経験を思い出し,困っている人を助けたり,し
てあげたりしたことを発表させる。そのときの気持ちも
発表し,お互いに共感させ合いたい。
○お互いの信頼関係や友情を確かめ,認め合い,さらにそ
・わからないことを教えてあげた。
れを深めようとする意欲や実行しようとする態度を育
・ありがとうと言われ,うれしかった。
てたい。
■困ったときに助けてもらうとうれしいということを理
解できたか。
(児童の発言)
■友だちが困っているときに自分のできることをしよう
とする意欲をもてたか。
(ふりかえりシート)
食べ物が足りない子どもたち
資料名
32.せかいの
どこかで
内容項目
出典
3-(1) 生命尊重
みんなで考える道徳 2年
2月
ねらい
世界には,戦争で食べるものさえない子どもがいることを知るとともに,命を大切にする心情を養う。
主題設定の
理由
世界には,戦争によって生命が脅かされている子どもたちがいることを,写真資料によって視覚的
評価の観点
に,児童たちに知らせたい。そのことから,生命の大切さについて考えさせたい。
①世界には,食べ物がなくて生命が脅かされている子どもがいることを理解できたか。
②命の危険にさらされている子どもたちのために自分ができることを考えることができたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.自分たちは空腹のとき,どうするか話し合う。
・お母さんにたのんで,作ってもらう。
・冷蔵庫を開けて,あるものを食べる。
・お店で買ってきて食べる。
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
○自分たちは食べ物がいつでも用意される状況にある
ことを,話し合いの中で明確にしておく。
展開
「世界」と「日本」を確認させる
2.資料「せかいの どこかで」の文や写真を見て話し合う。 ○地球儀を見せ,
(写真 右上:南アメリカのボリビア,左上:アフリ
カのアンゴラ,下:ヨーロッパのコソボの位置を確
認する)
。
(1)食べ物が配られている写真から,わかることを話し合 ○写真を拡大コピーし,黒板に貼る。
○集中して写真をよく見せ,自分たちの生活と大きく
う。
違う様子に気づかせたい。
・泣いている子がいる。
・食べ物が,パンとスープだけ。
○何日も食べ物を食べていない様子を想像させる。
(2)やせている子の写真を見て,どう思うか。
・何日も食べていないと思う。
■世界には,食べ物がなくて生命が脅かされている子
・悲しそうな顔をしている。
どもがいることを理解できたか。
(児童の発言)
・日本の食べ物をあげたい。
(3)
隣の国へ逃げていく人たちの様子を見て,
どう思うか。 ○住む家もなく逃げている人たちの様子を想像するこ
とは,日本の2年生には難しいと思われる。教師が
・歩いて逃げるなんて,たいへんそう。
知識を補足し,その後問うてもよい。
・食べ物は配ってもらうんだね。
・生きて,隣の国につけるかな。
(4)写真のような命の危険にさらされている子どもたちの ○実際に 2 年生にできることは,かぎられていると思
うが,出た意見を否定せず,話し合わせることによ
ために,自分たちに何ができるか,話し合う。
り,意識を高め,世界に関心を向けさせることがで
・世界のことに,もっと興味をもつ。
きたらよい。
・ニュース番組を見る。
■命の危険にさらされている子どもたちのために自分
・家の人に教えてもらう。
ができることを考えることができたか。
(ワークシ
・世界のことを書いてある本を読む。
ート)
・ユニセフ募金など,できることに協力する。
終末・発展
3.学習して思ったことを書いて発表する。
○世界には食べるものさえない子どもたちがいること
・今,自分たちは,戦争がなくて,食べ物もあり,幸せ
を,初めて知った子どもたちもいると思う。そこで,
豊かで平和に暮らしている自分たちと比べながら,
なんだ。
・世界の中には,たいへんな子どもたちがたくさんいる
学習したことを作文に書かせたい。時間があったら
ことがわかった。その子たちのために,自分たちにで
発表させ,思いや気づきを共有させたい。
きることがあったら,やりたい。
・世界中から,戦争がなくなってほしい。
資料名
ねらい
主題設定の
理由
小さかった頃
33.ぼく,わたしは
内容項目
2-(4) 尊敬・感謝
出典
みんなで考える道徳
だあれ
2年
2月
育つ過程の出来事を知り,慈しんで育ててくれた人々に感謝する心情を養う。
低学年の児童は,まだ親の愛を一方的に受けている段階である。自分の小さい頃のこと
を知る活動を通して,大切に育ててくれた人々の存在に気づかせ,自然に感謝の気持ち
をもつようにさせたい。
評価の観点
①小さい頃の出来事を知ることにより,大切に育てられたことに気づくことができたか。
②育ててくれた人たちに感謝する気持ちがもてたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
指導上の留意点
■評価の観点と評価方法
小さかった頃(幼稚園,保育園またはそれ以前) ○学習活動の 1.と 2.は前時に行う。
のことで覚えていることを発表する。
展開
2.
小さかった頃のことを家の人に取材してくる。
・かわいかったこと
・家の人が驚いたこと,など
○おじいちゃん,おばあちゃんにも取材すると内容
の幅が広がる。
○小さい頃の写真を 1 枚,封筒に入れ,わからない
ようにして持ってくるよう話す。
■小さい頃の出来事を知ることにより,大切に育て
られたことに気づくことができたか。
(児童の発言)
3.
資料「ぼく,わたしは だあれ」を読み,あて ○あずかった小さい頃の写真が誰か,事前にわから
っこゲームのやり方を理解する。
4.
あてっこゲームをする。
ないようにする。
○自分の写真が出てきても,言われるまでは,知ら
ぬふりをするよう話しておく。
写真をテレビにうつす→それが誰かあ
てる→あたったら,小さい頃の話を発
表する。
○ときどき,関連した質問をインタビュー形式でや
り,内容をふくらませるのも一工夫である。
○時間を配慮してあてる人数を「5人まで」のよう
に制限してもよい。
これを繰り返す。
5.
あてっこゲームの感想を発表する。
・あたったときはずかしいけれどうれしかった。
終末・発展
・みんなかわいかった。
6.
教師の説話を聞く。
○「小さかった頃のこと」からいくつか取り上げて
話し,慈しんで育ててくれた人々に感謝の心をも
つような説話にしたい。
■育ててくれた人たちに感謝する気持ちがもてた
か。(ワークシート,ふりかえりシート)
自然の美しさ
資料名
内容項目
34.空からの プレゼント
ねらい
出典
3-(3) 感動と畏敬
みんなで考える道徳 2年
3月
美しいものに触れ,すがすがしい心をもとうとする心情を養う。
主題設定の
理由
四季の変化に恵まれた日本に住んでいても,その変化に気づかずに過ごすことが多くなりがちだ
評価の観点
自然の美しさ,すごさ,不思議さに触れ,感動した経験を自分の言葉で表現することができたか。
が,身近な自然に目を向け,偉大さを感じる心や畏敬の念を児童がもてるようにしていきたい。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
美しいものを見たときのことや,心をうたれたとき ○自然の美しさだけでなく,広い範囲から考えさせる。
のことについて発表し合う。
・夕立の後,空ににじが出たとき。
・チョウがさなぎから成虫になったとき。
展開
2.
資料「空からの プレゼント」を読んで話し合う。 ○教師が範読するとき,幻想的な BGM を流すのも効果的
(1) どんなことで「わあ,きれい。
」と言ったのか。
・夕日が真っ赤だから。
である。
○写真を見て気づいたことを取り上げる。
・雲がかがやいていたから。
(2) 「ときが とまって ほしかった」のは,どんな ○「ときがとまる」ということを理解できない子がいる
気持ちからか。
場合は,説明する。
・ずっとこのまま夕日を見ていたいから。
・いつもきれいな空のままになっていてほしいから。
(3) 「ときが とまって ほしかった」ことはない ○一人ひとりの気持ちを大切に受け止め,感動経験の少
か。
・お正月に日の出を見たとき。
ない児童にもそのすばらしさを知らせ,気づかせるよ
うにする。
・にじを見たとき。
終末・発展
3.
図書室で美しいと思う絵や写真を見つけ,みんなに ○事前に写真集などを用意して置いておく。
紹介する。
■自然の美しさ,すごさ,不思議さに触れ,感動した経
験を自分の言葉で表現することができたか。
(児童の発言,ワークシート)
ずっと仲良く
資料名
35.二年二組の やくそく
ねらい
4-(4) 愛校心
内容項目
みんなで考える道徳 2年
出典
3月
学校が好きになり,先生や友だちと一緒に楽しい学校生活を送ろうとする意欲と態度を育てる。
主題設定の
理由
児童が自分の学級,学校に親愛感や誇りをもち,その一員としての自覚をもつことは大切である。
低学年の児童には,学級の友だちとの友情や絆を確かめ合うことを通して,
「愛校心」の芽を育
てたい。
①学校生活で楽しいことやよいと思ったことを振り返ることができたか。
評価の観点
②学校生活を楽しいものとするために学級の友だちとどんなことがしたいかを考えることがで
きたか。
授業の展開例
導入
学習活動(主な発問・予想される児童の反応)
1.
資料「二年二組の やくそく」の前から 7 行目まで ○「やくそく」を予想させ,自分たちの学校の自慢でき
を読んで話し合う。
展開
2.
指導上の留意点 ■評価の観点と評価方法
るものを出し合うなど,楽しい導入の工夫をする。
全文を読み,話し合う。
(1) 秘密の約束とはどんな約束か。
・22 歳になったら学校に集まる。
・集まる日は 2 月 22 日。
(2) なぜ,こんな約束をしたのか。
○秘密の約束を文章から確かめた上で,自分たちが実際
にした約束を発表させ,次の発問(2)につなげる。
○上記の児童の発表や話し合いの内容によっては,(3)
について先に話し合い,次に(2)に進んでもよい。
・大人になってもまた会いたいから。
○仲のよい友だちがいて,楽しい学校生活があるからこ
・どんな大人になるか楽しみだから。
そ,このような 2 年 2 組の秘密の約束をしたことを理
(3) 学校が楽しい,学校っていいなあと思ったことは
解させることが肝要である。
あるか。
・休み時間。
・体育の時間。
・給食の時間。
・みんなと一緒に遊んでいるとき。
・友だちに親切にしてもらったとき。
・先生にほめられたとき。
(4) 「やくそく」を穴に隠してからの気持ちはどう ○秘密の約束を守ろうとするときの心のときめきや,大
か。なぜ,ときどき見にいくのか。
・うきうきした気分。
・早く大人になってみんなに会うのが楽しみ。
・誰かにとられてしまわないかと心配。
終末・発展
3.
人になって集まるときのことをたっぷりと想像させた
い。
■学校生活で楽しいことやよいと思ったことを振り返る
ことができたか。
(児童の発言)
楽しく学校生活を過ごすためにしたいことなどを ○学校の施設や自然をうまく生かした遊びや,新たな行
考え,話し合う。
動を呼びかける。
■学校生活を楽しいものとするために学級の友だちとど
んなことがしたいかを考えることができたか。
(児童の発言,ふりかえりシート)
4.
教師の説話を聞く。