~黒猫との出会い編~

~黒猫との出会い編~
ある日我が家で猫を飼う事になりました。
普通であれば動物は旅館と言う事もあり、飼わないつもりでしたが
友達の所に沢山産まれて飼い主探しに困っている所、軽い気持ちで見に行くだ
けのつもりで行きました。
沢山いる中にとても元気な 1 匹の真っ黒な子猫がいました。
他の子猫よりも一回り大きく、お乳も我先に押しのけながら奪っているこの
子猫こそ『クマ』。
笑劇的な出会いでした。
あまりの可愛さと元気の良さに女将が一目ぼれ。
その日から我が家の仲間入りとなったのです。
(後日談:女将は私より先に 1 度見に行っていたらしくその時からの一目ぼれ。
私を説得する為に連れて行ったようです・・)
名前の『クマ』の由来ですが、
『クロ』にするか、
『ジジ』にするか候補は色々
あり迷いましたが、最終的には首の下にツキノワグマと同じように白い三日月
の模様があったので『クマ』と名付けました。
~『クマ』エピソード編~
とにかく元気な『クマ』。
貰って来た頃は警戒心が強く、こちらの様子を窺いながら部屋の中を走り回っ
ていました。
それが何時しか慣れてくれ(餌で釣りました・・)、小さい時に母親と離してし
まったせいかどんどん甘えん坊になってしまいました。
自分を人間と思っているのでは?と思うほどとても賢い猫で、
私に懐いてくれ、仕事場への行き帰りは肩の上、部屋では腕枕で一緒に眠り、
お風呂の中まで着いて来るほどでした。
そんなある日、私がお風呂に入っていると少し開けたドアから中に入って
(閉めてしまうと鳴き叫びます)来ました。
濡れないように浴槽の淵に避けていたのですが、足が滑り浴槽の中へ・・・
聞いた事もないような叫び声をあげ逃げて行きました。
それからというもの、お風呂場の外で待ってはいても(ドアはやはり開けたま
ま)中には絶対に入って来ることはありませんでした。
面白エピソードとしては、私が調理実習で作って取っておいた「おはぎ」の
あんこだけ舐めて食べてしまったり、コンビニのおにぎりの海苔だけ食べたり
と変った好物ばかりでした。
困ったエピソードもありました、あまりの大人しさにヌイグルミと間違われる
こともしばしば・・あまりにも大人しいので連れて帰られた事もありました。
幸い?途中で騒ぎだしたために無事に帰って来れました。
ある日は、夕方何時もの縄張りの見回り中にカラスと喧嘩になり、7~8mは
ある木の上までカラスを追いかけて降りられず、社長に叱られながら助けられ
た事も。
その後カラスが大嫌いになったのは言うまでもありません・・。