南アフリカ - 密航者リスクの増大

Gard Alert
南アフリカ - 密航者リスクの増大
こちらは、英文記事「South Africa - increased risk of stowaways」
(2016 年 11 月 11 日付)の和訳です。
南アフリカの諸港では、船舶への不法侵入を試みる者が再
び増加しているようです。
ダーバンの Gard のコレスポンデントからの情報では、ここ
数か月、密航目的で船舶への不法侵入を試みる者の数が急増しているようです。南アフリカ内務省は、
「密航者」とは対照的に、「不法侵入者」を狭義に定義しており、不法侵入を試みた者が「密航者」で
あるとみなされた場合には、船主と運航者にとって深刻な結果を招く可能性があります。密航者は、船
長及び乗組員にとって運航上の重大な問題を引き起こし、船主と運航者が負担することになる送還費用
は、非常に高額となるでしょう。
不法侵入を試みる者の多くは、南アフリカの諸港で日雇い労働者として働く不法入国者です。過去の
Gard Alert(2015 年 8 月 26 日付 1、2014 年 3 月 19 日付 2)でお伝えしたとおり、南アフリカの港湾当
局は、乗船を認められた全員の身元を確認する義務を船舶の乗組員に課しています。南アフリカの港で
不法者が乗船した場合、その者は自動的に密航者とみなされ、船主は、その密航者が南アフリカにおい
て船舶に侵入しようとしたことを証明する写真、動画または第三者による証拠(ターミナル保安当局)
を提示できない限り、送還費用を負担する責任を負います。
このような理由から、南アフリカ諸港に寄港する場合は、密航者に対する警戒態勢を講じるようにして
ください。不法侵入を防ぐ責任は船舶にあります。証明書の提示なしに乗船した者がいる場合、当該船
舶がその者の送還に責任を負うことになり、現地の入国管理事務所は一切の協議に応じません。したが
って、南アフリカの諸港に寄港中には、船舶への不法侵入を防止するための適切な保安手段を講じると
ともに、以下の措置を検討してください。

トランスネット国家港湾局(Transnet National Ports Authority [TNPA])の許可証を所持しない
者については、南アフリカに寄港中の船舶への乗船を一切許可してはなりません。許可証を所持し
ない者がステベの1人として乗船してきた場合、ステベの監督者はその者が許可証を所持していな
い理由を説明しなければなりません。船員はそのステベが実際に港で乗船したことを示す証拠とし
て、そのステベと監督者が一緒に写った写真を撮っておくようにしてください。可能な場合には、
船の警備デスクで、ステベ全員の TNPA 許可証を乗船時に回収し、下船時に返却する形の乗船許可
システムを運用するようにしてください。ビジターは例外なく、ISPS のクリアランスと、写真付き
の身分証明書を携行していなければなりません。

船舶へ不法侵入しようとした者を見つけた場合は、直ちにギャングウェイの下まで護送し、港湾の
保安担当者に通報して支援を求めるようにしてください。そして、その者が港湾施設への「不法侵
入者」に分類されるようにあらゆる努力を払ってください。

ギャングウェイ上部の警備を通り過ぎようとしたところを発見された者がこれまでに複数報告され
ていますが、現地当局はそうした者を「密航者」に分類しています。こうした事態が発生しないよ
うに、不使用時はギャングウェイを引き上げておくか、警備デスクをギャングウェイの下に移動さ
せて、本船への侵入を規制するとよいでしょう。また、係留索を登って侵入を試みた者や、空のコ
ンテナやログシップに隠れようとしていたところを発見された者もいるようです。追加費用は掛か
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「南アフリカ – 密航者関連のリスクが高まる」
「南アフリカでの密航者」
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りますが、民間警備員を利用して、波止場や船首・船尾の係留索の周辺の見回りを実施することも
検討すべきです。
船舶の入港時、港内停泊時、出港後に船長・乗組員が講じるべき密航者の侵入防止対策を、Gard
Guidance on Stowaways(英文)でご紹介しています。特に、セクション 2.3「VESSELS SURROUNDINGS
AND PORT AREA」とセクション 2.4「ON BOARD OWN VESSEL」がこの件に関連しています。
本アラートは、P&I Associates (Pty) Ltd., Durban, South Africa からの情報に基づいて作成したも
のです。
本情報は一般的な情報提供のみを目的としています。発行時において提供する情報の正確性および品質の保証には細心の注意を払っていますが、Gard は本情報に依拠することによっ
て生じるいかなる種類の損失または損害に対して一切の責任を負いません。
本情報は日本のメンバー、クライアントおよびその他の利害関係者に対するサービスの一環として、ガードジャパン株式会社により英文から和文に翻訳されております。翻訳の正確性については十分な
注意をしておりますが、翻訳された和文は参考上のものであり、すべての点において原文である英文の完全な翻訳であることを証するものではありません。したがって、ガードジャパン株
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