さいたま西分校だより 2学期末号 - 埼玉県立大宮北特別支援学校HP

平成28年度 埼玉県立大宮北特別支援学校 ℡048-620-5251
さいたま西分校だより 2学期末号
サンタが街にやってくる
校 長
岡村 正昭
クリスマスといえばサンタクロースを思い浮かべる人が多いでしょう。でも、なぜクリスマスイ
ブの夜にサンタクロースが子供たちにプレゼントを配るようになったのでしょう?
サンタクロースには、モデルとなった人物がいました。4世紀に司教をしていたセント・ニコ
ラスという人です。あるとき、セント・ニコラスは町に貧しくて 3 人の娘たちをお嫁に出せないと
いう人がいることを知りました。心優しい、セント・ニコラスは夜中に頭巾とマント姿で名を告げ
ることもなく、窓から金貨の袋を投げ入れてあげました。その金貨の袋は偶然、暖炉の側に吊るし
てある靴下に入ったそうです。その後、セント・ニコラスはキリスト教の重要な人物の 1 人となり
342 年 12 月 6 日になくなります。
時は過ぎて、12 世紀のフランスになります。偉大な司教、セント・ニコラスの亡くなった日の
前日にあたる 12 月 5 日に修道女たちが夜中にこっそり、貧しい人々の家に食べ物などを送る風習
がでてきたそうです。この風習が世界中に広まり、やがて 12 月 5 日ではなく、クリスマスの日に
贈り物を贈るように変わっていったそうです。
貧しい家に金貨を送ったセント・ニコラス。その時の彼の姿が頭巾をかぶってマントをしてい
たことから、みなさんの知るサンタクロースの姿になり、その金貨が偶然、暖炉側に吊るしてあっ
た靴下に入ったことからサンタクロースのプレゼントを靴下の中に入れるようになったそうです。
また、セント・ニコラスという名前がなまり、セントニコラス→サンタクロースとなったそうで
す。サンタクロースの衣装やプレゼントを入れる靴下にもちゃんとした理由があったのです。
サンタクロースといえばトナカイの引くそりに乗って現れます。
。クリスマスプレゼントを運ぶ
ソリを引く8頭のトナカイたちには、それぞれ名前がついています。サンタクロースは 8 頭のトナ
カイ達の名前を「ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、コメット、キューピッド、ド
ナー、ブリッツェン」と1頭ずつ呼びながら、クリスマスプレゼントを届ける家の屋根に駆け上が
るように駆り立てているのです。トナカイたちの名前は、それぞれの性格・特徴などから意味付け
名づけられているようです。
Dasher(ダッシャ-)
、Dancer(ダンサー)
、 Prancer(プランサー)の3頭は、dash(ダッシュ)
は「突進する、急ぐ」
、dance(ダンス)は「踊る、跳ね回る」
、prance(プランス)は「踊り跳ね
る、威勢よく進む」といった意味があり、若く元気で力強いトナカイのイメージからつけられてい
ます。
次に Vixen(ヴィクセン)については、英語で「メスのキツネ、口やかましい女」といった意味
があり、おしゃべりで気の強そうなメスのトナカイになります。Comet(コメット)は英語で「彗
星、ほうき星」の意味で、サンタクロースとともに空を舞うトナカイの幻想的なイメージを持った、
クールでスマートなトナカイになります。Cupid(キューピッド)は、翼の生えた裸の美少年が弓
矢を持った姿で描かれるギリシャの恋の神でハンサムで魅力的なトナカイということです。そして
最後は Donder(ドンダ-)と Blitzen(ブリッツェン)ですが、Donner and Blitzen とも表記さ
れるこの2頭は、ドイツ語で「雷鳴と稲妻」の意味から、疾走する俊敏で勇猛なトナカイのイメー
ジから名づけられたようです。
2 学期も今日で終わり。あさってはクリスマスイブです。2 学期に元気に頑張ったみなさんに、
私からちょっと素敵なクリスマスにまつわるお話をプレゼントしました。クリスマスが終わると新
しい年がやってきます。せっかくの冬休み元気で楽しく過ごして、1 月10日(火)に元気な顔で
会いましょう。