第 6 学年 2 組 総合的な学習の時間(英語活動)指導案 平成 20 年 12 月

第 6 学年 2 組
総合的な学習の時間(英語活動)指導案
平成 20 年 12 月 16 日
指導者
1
テーマ
2
テーマ設定の理由
火曜日
第 6 時(3 階ホール)
HRT
熊
谷
こ の 美
ALT
Arthur D. Johnson
1年生とクリスマスパーティーを楽しもう
(1)児童の実態
本学級の児童は,4月当初に行ったアンケートで「英語を今よりもっと話せるようになりたいで
すか」という質問に対し,全員が「なりたい」と答えた。このことから,児童は英語に対して非常
に高い興味・関心をもっていると言える。これまでの英語活動では,新しいセンテンスを使って行
うゲームを楽しみにしており,試験的に取り入れている英語ノートにも興味をもち,意欲的に取り
組んでいる。また,今年の学習発表会では「ももたろう」の英語劇を演じるなど,英語活動以外の
場でも英語に親しむ機会をたくさんもってきた。しかし,センテンスの型にこだわりすぎ,掲示物
や板書に頼ってしまうことで,相手の顔を見ながら会話をすることができない児童が多い。
(2)題材観
6年生はこれまでに、様々な英語活動を行い、楽しいゲームや英語の歌にも親しんできている。
本活動は,1年生から届いたクリスマスカードをきっかけに,「クリスマスカードのお返しに1
年生に何かしてあげたい」という児童の願いからスタートしている。
冬のイベントの1つとして,日本にもすっかり定着したクリスマスは、児童にとって今一番楽し
みにしている季節のイベントである。昨年までの英語活動で,ALTに「クリスマスキャロル」を
聞いたり,ゲームや歌を教えてもらったりして楽しんだ経験がある。本題材はこれらの経験と1年
生への思いを原動力に,自分たちも楽しみながら創意工夫していける題材であると考えた。
さらに,1年生とのクリスマスパーティーを最終的な目標に設定し,プロジェクト型カリキュラ
ムで構成することにより,より主体的な活動になるとともに,児童ならではの発想で工夫し展開し
ていくことができると考えた。
(3)指導観
本活動は「1年生に楽しんでもらえる」ということが最大のねらいである。1年生に楽しんでも
らえるようにするためには,児童がまずクリスマスを楽しみ,味わうことが大切であると考えた。
そこで,第1時には,ALTからアメリカでのクリスマスホリデーの過ごし方についての話を聞き,
日本との違いについて知る時間を設けた。その後,自分の伝えたい方法ごとにグループ化し,6つ
のグループで活動をしていくこととした。どの出し物も,今までの自分たちの体験をもとに工夫を
考えさせていきたい。
本活動はグループ活動が主体になるため,計画書や学習カードを活用することで,グループの状
況を把握し支援していけるようにした。また,自信をもって本番のパーティーを迎えるためには,
自分たちの出し物について他者の反応を確認できる場が必要である。そこで,第5時に学級でのミ
ニパーティーを設定した。実際に観客を前にして発表し,グループ間で意見交換をすることにより,
自分たちのグループの良さや改善点に気づき,他グループの工夫を取り入れながらさらに楽しい活
動を考えさせていきたい。
そして,最終的に1年生と楽しくクリスマスパーティーをする中で,英語に親しむ心や相手の顔
を見ながらコミュニケーションをとる能力を培っていきたい。
3
活動のねらい
(1)1年生や友だちと一緒にクリスマスを楽しもうとする。
(関心・意欲・態度)
(2)他のグループの良さや修正すべき点に気づき,伝え合うことができる。
(コミュニケーションの力)
(3)1年生とクリスマスパーティーをしながら,英語でのやりとりをすることができる。
(コミュニケーションの力)
(4) クリスマスに関係するいろいろな英語を知り,意味がわかる。
4
5
活動の計画
(言語に関する気づき・理解)
(7 時間完了)
第1時
ALTにアメリカのクリスマスの過ごし方の話を聞き,日本との違いを知る。
第 2 時∼第 4 時
クリスマスパーティーの準備をする。
第5時
クラスでミニパーティーをする。
第 6 時(本時)
友だちからの感想カードをもとに,自分たちの出し物に修正や工夫を加える。
第7時
1年生とクリスマスパーティーを楽しむ。
本時の活動
(1)目
標
○友だちの感想カードをもとに,自分たちの出し物に修正や工夫を加えることができる。
○ペアグループと発表を見合い,修正点の良さや工夫に気づき,伝えることができる。
(2)準備・資料
児童……計画プリント,振り返りカード
教師……クリスマスソングの CD,感想カード
(3)活動過程
Procedure
time
(Total Time)
Class Activities
Students
1
Greeting
(2) 本時の学習課題を知る。
Introduction
友だちの感想カードをもとに、
自分たちの発表をさらにレベル
アップさせよう。
3
(3)
(3) 学習の進め方を知る。
o 児童と一緒に元気にあいさつを
o 英語を使って
し,楽しい雰囲気作りをする。
簡単なあい
さつをする。
o ミニパーティーでの感想カード
をもとに,本番に向けて発表に
修正・工夫を加えていくことを
知らせる。
2
Discussion
and
Modification
ALT
本時の学習課題をつかむ。
(1) あいさつをする。
and
HRT
グループごとに出し物に修正・工
o 1年生が楽しめる出し物を目指
夫を加える。
し,優先して修正すべきことを
(1) 感想カードを確認し,修正点や
みんなで決めて行うように伝え
工夫すべき点をつかむ。
(2) 修正・工夫を加える。
・劇『2人のサンタ』グループ
る。
o 各グループの話し合いで決定し
たことを把握し,適宜助言する。
・英語ビンゴグループ
・クリスマスじゃんけんグループ
語の発音を
・宝探しグループ
協力して,修正や工夫を付け加
中心に見な
・英語カルタグループ
えていくことができる。
がら助言を
(観察・発言)
ペアグループで改善した互いの発
表を見合い,感想を発表し合う。
〈発表する側〉
Performance
・工夫した所に注意しながら参加
7
し,良い所や感想を見つけ,伝
(35)
する。
o 互いに修正した点を中心に出し
o 簡単な英語
物を見せ合い,感想を伝えるよ
を交えて、ア
うに指示する。
ドバイスや
感想を述べ
・工夫した点を具体的に示す。
〈見る側〉
評互いの工夫に気づき,感想を伝え
る。
合うことができる。
(発言・振り返りカード)
える。
4
o グループの
学習を振り返る。
(1) 振り返りカードを書き,本時の o 今日の活動の感想を振り返りカ
Looking
back
活動を振り返る。
6
(2) 感想発表をする。
(41)
Good-bye
4
の流れや英
える。
(28)
3
o 主に出し物
評感想カードをもとにグループで
・クリスマスクイズグループ
25
o 時間配分に気をつけるように伝
がら,話し合
ードに記入させる。
o 2,3名の児童を指名し,感想
クリスマスソングを歌い,終わり
のあいさつをする。
o 次時への期待感や意欲を高め,
本時をまとめる。
(45)
いの支援を
する。
を発表させる。
5
様子を見な
o 本番に向け
ての励まし
の言葉をか
ける。
(4)本時の評価規準
○友だちの感想カードをもとにどんな修正や工夫が必要かを考え,仲間と協力して活動することがで
きる。
○ペアグループの修正や工夫の良さに気づき,伝え合うことができる。
6
指導と評価
(発言・観察)
(発言・振り返りカード)