第1学年

第1学年
外国語活動学習指導案
日時
場所
学級
指導者
平成21年10月21日(水)5校時
江戸川区立鹿骨東小学校 ハロールーム
1年3組(男子17名 女子11名)
HRT
藤原 明香
《研究主題》
心いきいき
ENGLISH!
∼外国語活動の充実をめざして∼
1
単元名
「どうぶつえんへ いこう」
2
単元について
本単元では、動物の名前や鳴き真似、ジェスチャーを使ってゲームを楽しむ。動物の名
前には、外来語として児童が普段から親しんでいるものもあるが、イントネーションの違
いに気付いたり英語の音の楽しさを感じたりできるようにしたい。また、鳴き声を通して、
同じ動物の鳴き声でも国によって表現の仕方が違うことを知り、外国の表現の仕方に興味
や関心がもてると考える。
各教科の学習に慣れてきている一年生であるが、新しいもの、特に言葉を使うことに関
しては臆病になる児童がいる。そこで、外国語を楽しいと感じ、コミュニケーションの手
段として関心をもてるよう、歌やゲームをたくさん取り入れていく。ここでの歌やゲーム
は、慣れて楽しく活動できるよう、音楽の授業とも関連させ練習を繰り返していく。また、
グループを作って活動することにより、友達とのかかわりの中でお互いのがんばりや良さ
に気付き認めていかれるようにしていく。
3 単元の目標
○世界の動物の名前や鳴き方に興味をもつ。
○積極的に、動物の名前や鳴き方を使おうとする。
○動物の名前や鳴き方を使っていろいろなゲームをする。
4 単元の評価規準
言語や文化に対する体
験的な理解
・動物の名前や鳴き声
について、日本語と英
語の似たところや違う
ところに気付く。
積極的にコミュニケー
ションを図ろうとする
態度
・友だちと一緒に声を出
し て 、楽 し く 歌 や ゲ ー ム
に参加しようとする。
・歌 や ゲ ー ム の 中 で 、学
習した表現を自分なり
に 使 っ て 、多 く の 友 だ ち
とかかわろうとする。
1
外国語の音声や基本的
な表現への慣れ親しみ
・歌やゲームの中で動
物の名前や鳴き方を使
おうとしたり、身体表
現を楽しんだりする。
5
児童の実態
ア ン ケ ー ト (1年生
1
2
3
4
5
84名)
はい
いいえ
外国で知っている国はありますか。
25
57
・ アメリカ ・
(サイパン) ・カナダ ・オーストラリア ・ドイツ ・フランス
・オーストリア ・ロシア ・中国 ・チリ ・カンボジア ・インド
外国語の勉強は楽しいですか。
78
4
外国に行ってみたいですか。
51
31
外国の人とお話してみたいですか。
50
32
外国の人とお友達になりたいですか。
56
26
〈考察〉
・ 1年生は外国について、身近ではないため、アンケートの意味が分からず、「外国」と
は何かで戸惑っている児童が多かった。アンケートに答えること自体が難しかった。
・ 1については、保育園で国旗あてゲームをしていたから外国の名前を知っているという
児童もいたが、はいと答えた児童も名前は知っているもののどこにある国か、どんな国
かについてはあいまいで名前を聞いたことがある、テレビで見たことがあるという児童
が多かった。
・ 2については、ほとんどの児童が外国語活動を楽しみにしている。4名については活動
そのものは楽しいが、ゲームで順番がまわってきても思うようにできなかったことから
「いいえ」と答えた。
・ 3については、
「外国」がよくわからないが、テレビ番組やニュース、おうちの人との
会話の中で「外国」について断片的に知っていて回答したようだ。
「外国は怖い」とお
うちの人から聞いており、
「いいえ」と回答した児童もいた。保護者の方が外国の方で
あっても同様で、「外国」についてあまり意識していないことが見られる。
・ 4については、60%の児童が「はい」と回答し興味をもっているが、3に見られるよ
うに「外国」が日常生活からかけ離れているため、考えたことがない、または積極的に
なれないようだ。
・ 5については、3、4と同様に興味はあるものの、「何を話していいか分からない」と
いう思いが強く、普段から「外国」や「外国の人」を意識していないことが分かった。
アンケートの結果から1年生の外国語の授業では、外国語活動を楽しむ雰囲気を作り、
歌やゲームを通して、進んでコミュニケーションできるよう励ましていきたいと考える。
このことで意欲を持続させ、
「外国」に触れる機会としている。ゲームによっては競争性が
強いものもあるが、勝敗にこだわるのではなく、活動を通してグループ内で協力すること
を大切にしていきたい。ゲームに参加することで外国語を話す動機になり、外国に対して、
あまり身近でない児童にとってもゲームをしていく中では外国語を話そうとする時間にな
ると考える。
ゲームについて
ゲームを楽しいと感じている児童が多く、積極的に体を動かし参加できる
児童が多い。その一方、ゲームのやり方を理解することに時間がかかる。ゲ
ームに慣れ、ルールを守って楽しめるよう練習が必要である。そのために、
普段の学級活動で意識的にゲームを取り入れたり、他教科のゲーム的活動の
中で、新しいゲームのやり方をすばやく理解し、ルールを守って行う練習を
行ったりしてきた。また、外国語活動で行うゲームは、児童が以前に経験し
たことのあるものになるように配慮した。
2
Pas spor t に つ い て
活 動 を 振 り 返 り P ass por t に 記 入 す る に は 時 間 が か か っ て い た 。 ま た 、 短
時間で書かせようとすると、内容の薄いものになってしまっていた。何時間
で、自分の活動をしっかりと振り返ることができるよう、国語科を中心に、
自分のやったことやそこから感じたことを詳しく書く練習を大切に行った。
その結果、自分のがんばりや友達とのかかわりでよかったことを記入する児
童が増えてきた。
6
研究主題との関連
『心いきいき』とは、笑顔で体全体を使ってゲームをしたり、大きな声を出して歌った
りしている様子が見られるときだと考える。また、個人での活動だけでなく、グループや
クラス全体の友達と声をかけ合いかかわることも大切にしながら、コミュニケーションへ
の関心・意欲につなげていきたい。
低学年分科会では、研究主題に迫るための目指す児童像を
①様々な外国語活動を通して、友達の良さに気付く子。
②身ぶりなどを交えながらコミュニケーションを図ろうとする子。
③間違いを恐れず、元気に表現豊かに話す子。
とし、次のような活動を中心に手だてを考えた。
①様々な外国語活動を通して、友達の良さに気付かせるために
・友達のがんばりに気付けるように、小グループでの活動を導入し、児童が様々な活動に
親しめるような活動を多く取り入れる。
②身ぶりなどを交えながらコミュニケーションを図らせるために
・流れをとぎれさせずにおもいきり体を動かして活動することができるよう、イスをなく
し活動スペースを確保する。
・がんばりを称えることができる雰囲気を作るために、友達の活動に褒め言葉を送ったり、
言葉が出なくても拍手したりする。
③間違いを恐れず、元気に表現豊かに話すために
・競争にこだわり過ぎず、間違いを恐れずに積極的に話せる雰囲気をつくるために、指導
者が積極的にほめ言葉を使う。また、間違いには、意欲に対して認める言葉をかける。
3
8
本時の活動
(1)目標
動物の名前と鳴き声をつかって、友達と一緒に楽しくゲームをすることが
できる。
(2)準備
・歌の MD『What’s your name?』『Who am I?』
『Good bye』
・動物の絵カード 大 小(3セット)
・動物の鳴き声テープ
・ゼッケン(3色)
(3)展開
児童の活動
学級担任の活動
挨拶
・HRT と挨拶をする。
・ Hello! How are you?
・指導上の留意点
◎評価の観点
◎HRT の投げかけに、声を出
して応える、またはジェス
チャーで応えているか。
導入
・
『What’s your name?』song ・一回目はその場で、2回目 ・相手は一人でなく二人三人
を歌う。
からは歩いて相手を見つけ
でもいいことを伝える。
て歌うように指示する。
・相手を見つけられない児童
・児童と一緒に歌う。
には入れるように促す。
・『Who am I?』を歌う。
・児童と一緒に歌う。
・本時のめあてを知る。
・本時のめあてを知らせる。
動物の名前と鳴き声をつかって、友達と一緒に楽しくゲームをしよう!
・動物の名前を復習する。
・動物の絵カードを黒板に貼 ・全員で繰り返し練習する。
っていく。
展開
・日本ではどのように鳴き声 ・日本ではどのように鳴き声
を表現するか確認する。
を表現するか考える。
・それぞれの動物の鳴き方を ・鳴き声のテープを聞かせ、 ・鳴き声を一つずつ止めて、
想像する時間を確保する。
どの動物か想像させる。
知る。
・テープに合わせて鳴き声を ・動物の絵カードをめくりな ・テープのリズムに合わせて
真似させる。
がら、児童と一緒に鳴き真
練習する。その後、絵カー
・間違えてもよいこと、大き
似をする。
ドを見て鳴き真似をする。
く声を出すことが大切なこ
とをおさえる。
【ゲーム 1
Animal あてゲーム】
・赤・黄・緑の3チームに分 ・動物の絵カード(大)を持 ・英語がわからない場合は日
本語で答えてもいいことと
ち、鳴き真似する動物を指
かれて、順番に動物の鳴き
する。
示していく。
真似をし、動物の名前を当
・日本語で答えた場合には、
てていく。
英語でどう言うのかを確認
する。
4
◎鳴き真似をしようとしてい
るか。鳴き真似を聞いて、
動物の名前を答えようとし
ているか。
【ゲーム 2
Animal sounds relay】
・動物の名前と鳴き声をつか ・リレーゲームのルールを説 ・説明しながら、実際にやっ
明する。 Who are you?
て見せる。
ったリレーゲームのルール
の言い方を練習させる。
・チームの友達に教えたり教
を知る。
えてもらったりしていいこ
とを伝える。
・二人で一緒に言うようにさ
せる。
・カードが多いチームだけで
・Animal sounds relay をす ・動物の名前が出てこなかっ
なく、協力しているチーム
たり、鳴き声を忘れてしま
る。
や声の大きなチームを褒め
ったりして困っているチー
(走っていって、机の上からカー
るようにする。
ドを取る。→ Hello! という。
ムがあったら、ヒントをあ
◎友達と協力して、動物の鳴
→次のプレイヤーから Who are
げる。
きまねやジェスチャーをし
you? と聞かれたらカードの動
・カードの数を数える。
ているか。
物の鳴き真似をする。→次のプ
レイヤーにカードの動物の名前
◎友達と協力して、動物の名
を当ててもらえたら、黒板にカ
前を当てようとしている
ードをはる。→戻ってバトンタ
か。
振り返り
ッチする。
)
挨拶
・passport に学習の振り返り ・本時のめあてをもう一度確 ・動物の鳴き声をつかったゲ
を書く。
認する。
ームの感想を書くように呼
びかける。
・passport に書いたことを発
◎友達の発表を聞き、拍手を
表したり、友達の発表を聞
しているか。
いたりする。
・『Good bye』song を歌う。 ・児童と一緒に歌う。
◎HRT の投げかけに、声を出
・HRT と挨拶をする。
・ See you!
して応える、またはジェス
チャーで応えているか。
5
7.単元の指導計画
時
1
活動
動物の英語名を知り、アニマルバス
おもな語彙・表現
cat/dog/pig/cow 等
ケットゲームをしながら声に出し
て言う。
2
動物の英語名と色の言い方を思い
cat/dog/pig/cow 等
だし、ゲームをしながら声に出して
言う。
3
英語での動物の鳴き声の表現を知
meow meow/bow-wow/oink
り、体を動かしてゲームをする。
oink/moo moo
評価規準