2015 - 滋賀県立聴覚障害者センター

事
2015
年度
2015年度
業
概
要
社会福祉法人 滋賀県聴覚障害者福祉協会
滋賀県立聴覚障害者センター
び わ こ み み の 里
▼
目
概
次
要
1.社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会の概要 ……………………………………………
1
2.滋賀県立聴覚障害者センターの概要 ……………………………………………………………
2
3.びわこみみの里の概要 ……………………………………………………………………………
4
4.沿革 ………………………………………………………………………………………………
6
▼
5.事業関係図 ……………………………………………………………………………………… 11
平成26年度 事業計画
▼
1.社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会事業計画 ………………………………………… 12
平成25年度 事業報告
1.社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会本部事業報告
…………………………………
27
1-1. 聴導犬訓練事業 …………………………………………………………………… 30
2.滋賀県立聴覚障害者センター事業報告 ………………………………………………………… 36
3.「びわこみみの里」事業報告 ……………………………………………………………………… 51
5.資 料 編 …………………………………………………………………………………………
55
NPO法人 全国聴覚障害者情報提供施設協議会
発
目
会
足
的
2005年(平成17年)4月11日
聴覚障害者及び関係者に対して、聴覚障害者への情報提供を行う施設及び
情報支援を行う団体等と連絡提携をはかり、よりよい情報ネットワークを構築
して、聴覚障害者の生活自立と社会参加並びに生活・文化の向上に寄与
することを目的とする。
員 1 札 幌 市 札幌市視聴覚障がい者情報センター
2 青 森 県 青森県聴覚障害者情報センター
3 山 形 県 山形県聴覚障がい者情報支援センター
4 岩 手 県 岩手県立視聴覚障がい者情報センター
5 宮 城 県 宮城県聴覚障害者情報センター
6 福 島 県 福島県聴覚障害者情報支援センター
7 新 潟 県 新潟県聴覚障害者情報センター
8 石 川 県 石川県聴覚障害者センター
9 長 野 県 長野県聴覚障害者情報センター
10 富 山 県 富山県聴覚障害者センター
11 福 井 県 福井県聴覚障がい者センター
12 東 京 都 聴力障害者情報文化センター
13 埼 玉 県 埼玉聴覚障害者情報センター
14 神奈川県 神奈川県聴覚障害者福祉センター
15 茨 城 県 茨城県立聴覚障害者福祉センター やすらぎ
16 栃 木 県 とちぎ視聴覚障害者情報センター
17 群 馬 県 群馬県聴覚障害者コミュニケーションプラザ
18 横 浜 市 横浜ラポール 聴覚障害者情報提供施設
19 川 崎 市 川崎市聴覚障害者情報文化センター
20 山 梨 県 山梨県立聴覚障害者情報センター
21 千 葉 県 千葉聴覚障害者センター
22 静 岡 県 静岡県聴覚障害者情報センター
23 愛 知 県 あいち聴覚障害者センター
24 名古屋市 名身連聴覚言語障害者情報文化センター
25 岐 阜 県 岐阜県聴覚障害者情報センター
26 三 重 県 三重県聴覚障害者支援センター
27 滋 賀 県 滋賀県立聴覚障害者センター
28 京 都 府 京都府聴覚言語障害センター
29 京 都 市 京都市聴覚言語障害センター
30 兵 庫 県 兵庫県立聴覚障害者情報センター
31 和歌山県 和歌山県聴覚障害者情報センター
32 大 阪 府 大阪ろうあ会館
33
堺 市 堺市健康福祉プラザ 視覚・聴覚障害者センター
34 奈 良 県 奈良県聴覚障害者支援センター
35 島 根 県 島根県聴覚障害者情報センター
36 岡 山 県 岡山県聴覚障害者センター
37 山 口 県 山口県聴覚障害者情報センター
38 香 川 県 香川県聴覚障害者福祉センター
39 愛 媛 県 愛媛県視聴覚福祉センター
40 徳 島 県 徳島県立障害者交流プラザ 視聴覚障害者支援センター
41 高 知 県 高知県聴覚障害者情報センター
42 福 岡 県 福岡県聴覚障害者センター
43 北九州市 北九州市立聴覚障害者情報センター
44 長 崎 県 長崎県聴覚障害者情報センター
45 熊 本 県 熊本県聴覚障害者情報提供センター
46 大 分 県 大分県聴覚障害者センター
47 宮 崎 県 宮崎県立聴覚障害者センター
48 鹿児島県 鹿児島県視聴覚障害者情報センター
49 沖 縄 県 沖縄県聴覚障害者情報センター
50 佐 賀 県 佐賀県聴覚障害者サポートセンター
(平成27年4月現在)
社会福祉法人 滋賀県聴覚障害者福祉協会
滋賀県立聴覚障害者センター
びわこみみの里
概
要
社会福祉法人 滋賀県聴覚障害者福祉協会の概要
1.法人の種類
社会福祉法人(社会福祉法第2条に定められている社会福祉事業を行う
ことを目的として設立された法人)
2.目的・事業
当法人は、多様な福祉サービスが聴覚障害者の意向を尊重して総合的に提
供されるようコミュニケーション環境の整備等を行うことにより、聴覚障
害者が個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むこ
とができるよう支援することを目的として次の社会福祉事業を行う。
(1) 第2種社会福祉事業 (イ)滋賀県立聴覚障害者センターの受託経営
(ロ)手話通訳事業
(ハ)障害福祉サービス事業(びわこみみの里)
(ニ)聴導犬訓練事業
3.法人の名称
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会
平成7年3月31日認可 同年4月11日登記
4.所
在
地 滋賀県草津市大路2丁目 11-33 滋賀県立聴覚障害者センター内
5.理
事
長 藤 田 保(聴覚障害者:医師)
6.社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会の事業
社会福祉法人 滋賀聴覚障害者福祉協会
施設管理運営
滋賀県立聴覚障害者センター
施設事業
聴覚障害者コミュニケーション
確保対策事業
びわこみみの里
聴導犬訓練事業
・ドッグカフェ
・菓子工房
・トリミング
・縫製
・エコロジー
ジョブコーチ事業
自立訓練(生活訓練)事業
就労継続支援事業
就労移行支援事業
大津市聴覚障害者相談員事業
聴覚障害者向けITサポート事業
情報機器の貸出
聴覚障害者情報ネットワーク事業
聴覚障害者用ビデオ制作事業
電話リレーサービス業務委託(
日本財団モデルプロジェクト)
「手話タイム・プラスワン」(
県広報番組)協力事業
手話通訳者・要約筆記者派遣事業
手話及び要約筆記に関する啓発事業
-1-
登録手話通訳者・
要約筆記者の健康管理事業
手話通訳者・要約筆記者派遣事業
市町手話奉仕員養成事業
市町域・都道府県を越える意志疎通支援者派遣調整事業
手話通訳者養成・
研修・(
意志疎通支援者)
派遣事業
手話通訳者設置事業
要約筆記者養成・研修・(
意志疎通支援者)
派遣事業
聴覚障害者生活訓練事業(日曜教室・手話講習・聴力相談
聴覚障害児及び保護者サポート事業)
字幕入りビデオ制作・貸出事業
映像配信事業
手話通訳士養成講座開催事業
ボランティア・聴覚障害者団体等に対する便宜供与
聴覚障害者の学習・
レクリエーション・文化活動の支援事業
聴覚障害(児)者及び家族等に対する相談事業
啓発事業(広報活動など)
情報・
コミュニケーション機器の貸出事業
聴覚障害者向けビデオライブラリー事業
-
障害福祉
サービス事業
法人自主事業
市町委託事業
滋賀県立聴覚障害者センターの概要
1.名称 ・ 所在地
滋賀県立聴覚障害者センター
〒 525-0032 草津市大路2丁目11-33
TEL 077-561-6111 FAX 077-565-6101
E-mail : [email protected]
HP : http://www.shigajou.or.jp
2.施 設 の 種 類
聴覚障害者情報提供施設(身体障害者福祉法第 34 条)
滋賀県では、聴覚障害者情報提供施設として単独設置。
平成7年 10 月1日開所
当聴覚障害者センターは、全国で 11 番目、近畿では 2 番目の設置。
3.設 置 主 体
滋 賀 県
4.運 営 主 体
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会(指定管理者)
5.設 置 の 目 的 聴覚障害者のためのコミュニケーション支援、各種情報の提供、相談
研修等の事業を実施することにより聴覚障害者の社会参加を促進し、
福祉の向上を図る。
6.利用案内
①利用時間帯 午前 9 時 30 分から午後 6 時まで
※ビデオライブラリーの利用は午後 7 時まで(水・土は6時まで)
②休 所 日
・日曜日、年末年始 (12 月 29 日から翌年 1 月 3 日)
・祝 日
・その他特別に知事が認めた日
③利用対象者 特に制限はしていないが、聴覚障害者の利用を優先、
聴覚障害者および聴覚障害に関する会議や研修などの利用に限る。
④利用料金
無 料
⑤予約の方法 研修室、会議室の団体利用は、2ヶ月前から申込み受付。
※ただし、4月は3月(1ヶ月前)から受付
●
湖北地域聴覚障害者ビデオライブラリー ●
場 所
湖北健康福祉事務所(長浜保健所)
〒 526-0033 長浜市平方町1152-2
TEL 0749-65-6660 FAX 0749-63-2989
利 用 日 等
月~金曜日 10 時から 5 時まで(祝日、年末年始を除く)
貸 出 本 数
3本
貸 出 期 間
1週間
貸出対象者
県 民 ※但し、ほとんどが聴覚障害者向けのビデオのため
健聴者の場合、借りられないものがあります。
-4-
-2-
「びわこみみの里」の概要
1.名称 ・ 所在地
びわこみみの里
〒 524-0102 守山市水保町165-1
TEL 077-514-9078
FAX 077-585-7144
E-mail:[email protected]
HP :http://www.33nosato.jp
2.施 設 の 種 類
指定障害福祉サービス事業所
平成19年4月1日開所
3.運 営 主 体
4.設 置 の 目 的
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会
(1)コミュニケーション障害等のため一般企業等での就労が困難な聴
覚障害者に対して、自立に必要な情報提供、情報操作指導さらに
は生活指導・作業指導等を行うことによって、福祉の向上を図る。
(2)聴覚障害者が生きがいをもって働き続けられる場を確保すること
によって社会的自立を図る。
5.事 業 内 容
(1)自立訓練(生活訓練)事業
(2)就労継続支援事業
(3)就労移行支援事業
利用対象者 主に身体障害者手帳を有する県内の聴覚障害者
定 員 30名
6.作 業 内 容
①ドッグカフェ…Cafe 2960(フクロウ)、ドッグラン
②菓子工房…菓子工房2960バウムクーヘン、クッキー、犬用クッキー等
③トリミング・ドッグサロン
④縫製…縫製品、犬用製品等
⑤エコロジー…下請け業務、農作業、アルミ缶回収等
●
びわこみみの里 ●
焼き菓子工房、喫茶(ドッグカフェ・ドッグラン)
shop 2960 (フクロウ)
場 所
TEL 077-514-9078 FAX 077-585-7144 営 業 時 間
11時00分から16時00分まで
営 業 日
毎週水・木・金曜日(水曜は12:00からの営業)
-3-
聴導犬訓練事業の概要
1.事業名・実施場所
聴導犬訓練事業
びわこみみの里
(前ページ参照)
2.事 業 の 種 類
第 2 種社会福祉事業
平成 27 年 4 月 1 日開始
3.運
営
主
体
4.事 業 の 目 的
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会
すぐれた聴導犬を育成し、必要とする人に貸与し、聴覚に障害の
ある方の音に関する不便を解消し、日常生活がより豊かになるよ
うにする。
5.活 動 内 容
(1)相談活動
(2)啓発活動
(3)訓練・育成
(4)再訓練
(5)当事者の成長を図る活動
(6)制度確立・改善の活動
(7)財政活動
学校や会社、団体等からの要請に応じて、出張デモンストレー
ションを行っています。たいへん好評いただいています。
また、みみの里への施設見学の方にも見ていただいています。
これも好評です。ぜひおいで下さい。(要ご相談)
-4-
沿
革
1981年 (昭和56年)
聴覚言語障害者福祉センター設立への運動開始
1983年 (昭和58年)
7月10日 県聴覚言語障害者福祉センター建設推進委員会準備委員会結成
1992年 (平成4年)
7月29日 県聴覚障害者福祉センター建設推進委員会結成
1994年 (平成6年)
12月15日 社会福祉法人設立準備委員会発足
12月27日 滋賀県ろうあ者福祉会館を取り壊して着工
1995年 (平成7年)
3月15日
3月31日
4月1日
4月11日
7月3日
8月22日
8月25日
9月4日
10月1日
10月22日
12月4日
12月9日
県へ法人認可申請
県知事認可、法人発足。初代理事長 三塚武男氏就任
法人の新職員の辞令交付式、開設準備室設立。室長福田濟氏就任。職員2人採用
法人登記完了
滋賀県立聴覚障害者センターの設置および管理に関する条例の公布
定礎式
法人機関紙「びわこミミだより」創刊号発行
建設工事完工
センター開所 初代所長福田濟氏就任
センター開所式 記念の集い
関連5団体が法人後援会結成総会
センターをモニター会場に聴覚障害者専用放送に向けて第1回目のCS実験放送
1996年 (平成8年)
1月16日
3月3日
4月1日
4月26日
5月
5月14日
7月10日
8月19日
8月23日
10月1日
10月14日
10月22日
10月26日
アルバイト職員5名採用
第2回目のCS実験放送
要約筆記養成派遣事業担当職員1名採用。アルバイト職員4名採用
後援会第1回総会
公衆FAX設置
聴覚障害者共同作業所検討委員会開始
センターだより創刊号発行
センター開所10ヶ月で利用者数1万人突破
しがぎん福祉基金よりLANシステム・ノートパソコンを助成
聴覚障害者共同作業所「33企画」の発足、滋賀県専任手話通訳者協議会結成
アジアろう者リーダー7名(6ヶ国)来所
字幕制作ボランティア養成講座始まる
センター開所1周年 聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー「講演 大矢 暹氏」「実践活動報告」(セン
ター)
33企画開所式 リーダー(所長)板垣幸男氏就任 チーフ(指導員)1名 スタッフ8名
1997年 (平成9年)
1月18日 新春座談会(法人関連団体の長10名による)
2月19日 障害者情報ネットワーク「ノーマネット」機器、日本障害者リハビリテーション協会より貸与
社会参加促進事業から「聴覚障害者コミュニケーション確保対策事業」に変更
4月1日
指導員(手話通訳業務担当)1名採用。
4月28日 きこえの相談事業始まる
5月15日 ノートテイク講座始まる
5月28日 ヤング手話セミナー始まる
6月24日 手話指導者養成講座始まる
7月8日 手話通訳士養成講座始まる
8月29日 パソコン要約筆記講座始まる
9月10日 センター利用者数2万人突破
10月25日 センター開所2周年 聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー「講演 伊東 雋祐氏」「実践活動報告」
10月26日 要約筆記実践講座始まる
11月2日 社会福祉・医療事業団よりパソコン要約筆記普及事業に対し、ノートパソコン等5台を助成
-5-
1998年 (平成10年)
2月25日
4月1日
7月10日
10月
聴覚障害者関係団体長会議
センター2代目所長 筑紫弘氏就任 法人事務職員1名採用
共同募金会より助成を受け、法人季刊誌「BIWAKO33だより」(1,500部 年4回)発行
ビデオライブラリーの利用がPM7時まで延長
センター開所3周年 聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー
10月31日
「講演 清田 廣氏」「実践活動報告」(センター)
1999年 (平成11年)
2月8日 第2期「33企画」基本構想検討委員会設立
3月4日 聴覚障害者関係団体長会議
4月1日 財団法人 全日本ろうあ者連盟より字幕挿入装置を貸与
手話奉仕員養成等、新カリキュラムに沿った養成講座が始まる
5月14日 33企画 「手織機さをり」を国の助成を受けて購入
5月22日 33企画 松下冷機より冷蔵庫の寄贈
6月7日 33企画 パソコン2台を国の補助を受けて購入
6月24日 日本障害者リハビリテーション協会より、ディジタルビデオ入力編集システムを貸与
6月26日 後援会主催 第1回手話ふれあいフェスティバルを開催(近江八幡 ひまわり館)
8月11日 季刊誌「33だより」が第三種郵便物として認可
9月1日 産休代替職員1名採用 日々雇員(アルバイト)-要約筆記関係1名、手話講座関係2名採用
10月23日 第4回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー「講演 細野 浩一氏」「実践活動報告」
2000年 (平成12年)
2月11日
2月26日
3月25日
3月1日
3月18日
3月23日
3月31日
9月3日
11月14日
11月25日
12月
12月8日
12月22日
社会福祉法人丸紅基金より聴覚障害者情報提供用液晶プロジェクタを助成
後援会 「アイ・ラブ・ユー」映画上映会(県内2カ所)
県内盲ろう生活実態調査開始
財団法人 全日本ろうあ者連盟よりネットワーク端末機器を貸与
33企画 平成11年 小規模作業所活動強化事業により購入(事務机・作業台など)
33企画 平成11年 小規模作業所活動強化事業により購入(エアコン1台・工事一式)
第2回手話ふれあいフェスティバルを開催(草津 県立聴覚障害者福祉センター)
「33企画」基本構想委員会から「みみの里」検討委員会へ
第5回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー
太鼓・ステージ発表・シンポジウム「大いに語る!21世紀の聴覚障害者福祉」等(栗東)
センターホームページ開設
33企画 近江八幡市福祉課より みかん1箱贈られる
33企画 草津市社協よりスタッフにクリスマスケーキが贈られる
2001年 (平成13年)
1月15日 「みみの里」(仮称)将来構想検討開始
1月19日 33企画 新33ハウス(草津市若竹)町へ引越し
2月1日 33企画 指導員1名採用
第1回33(さんさん)まつりを開催(センター)
2月12日
聴覚障害者が安心して働ける作業所と施設をつくろう」と集会アピール
3月20日 後援会 「十五才-学校Ⅳ-」上映会(県内3ヶ所:4月1日、7日
3月26日 草津市より障害者情報バリアフリー促進事業(IT講習等)のためのノートパソコン10台を貸与
第2代目理事長 藤田保氏就任 第3代目所長 辻久治氏就任 新任の事務員1名採用。
4月1日
盲ろう者通訳・介助者派遣事業始まる
7月3日
6月・7月
6月21・22日
7月20日
8月26日
9月8日
10月27日
みみの里づくりをすすめる会 正式スタート
第2期33企画基本構想委員会が検討報告書を理事長に提出
聴覚障害者用IT(インターネット技能講習)事業を行う
第9回全国聴覚障害者情報提供施設協議会総会が大津で開催
しが盲ろう者友の会発足
要約筆記者養成、新カリキュラムに沿った養成講座が始まる
第3回手話ふれあいフェスティバルを開催(近江八幡 ひまわり館)
第6回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー
講演聴導犬デモ、シンポジウム「災害緊急時を考える」(大津)
-6-
2002年 (平成14年)
1月~3月
2月11日
3月12日
3月20日
3月・4月
3月27日
6月11日
4月19日
5月17日
5月18日
7月17日
9月29日
10月25~28日
10月26日
11月24日
12月1日
12月14日
ESCAP(手話・国際手話・要約筆記)ボランティア養成講座を実施
第2回33(さんさん)まつりを開催(センター)
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会定款の全面改正
「他人事ではない!~盲ろう児・者と家族の実態~」の発行
後援会 「アイ・ラブ・フレンズ」映画上映会(県内5カ所 4月6日、7日、13日、14日)
聴覚障害者関係団体長会議
盲ろう通訳・介助者養成講座始まる
県政手話ニュース「手話タイム・プラスワン」スタート
H14年度寄付金付お年玉付き郵便葉書当の寄付金により、トータルコミュニケーション情報システム機器を整備
苦情解決適正化委員会を設置
聴覚障害者関連団体長会議
第4回手話ふれあいフェスティバルを開催(野洲 コミュニティセンターきたの)
ESCAP政府間会合開催
国際放送バリアフリーシンポジウム2002を開催(大津)
第3回33(さんさん)まつりを開催(センター)
聴覚障害者を対象とした「障害者ITサポートセンター事業」始まる。障害者ITサポーター(聴覚障害者)配置
33企画 京都新聞福祉活動支援助成金にてアルミ缶圧縮機購入
2003年 (平成15年)
2月3日~28日
2月1日
3月6日
3月25日
4月1日
4月6日
5月7日
5月24日
6月・7月
6月28日
7月1日
7月14日
7月22日
9月7日
10月15日
11月15日
12月23日
ダスキン研修生ベトナム女性来日、滋賀で研修
聴覚障害者に対するピアカウンセリングを実施(びわこ障害者支援センター)
33企画 共同募金配分金および法人後援会寄附金で車輌購入
非常文字表示装置完成(5台)
新任のITサポーター・法人事務局員・聴能士を採用
盲ろう者通訳・介助者派遣事業をNPO法人しが盲ろう者友の会に移管
後援会 「陽気な地獄破り」(岐阜ろう劇団いぶき)鑑賞会を開催(草津)
湖北地域聴覚障害者ビデオライブラリーオープン
すすめる会「デフ・ロード」映画上映会を開催(草津)
すすめる会「どんぐりの家」映画上映会を開催(県内5カ所)
補聴支援事業「きこえのサロン」始まる(聴力相談事業を補完)
身体障害者補助犬啓発事業始まる。啓発推進員を採用(H16.3.31まで)
ダイトロン福祉財団よりパソコン要約筆記用ノートパソコン10台を助成
センターの案内看板設置(サンサン通り&センターの屋上)
第5回手話ふれあいフェスティバルを開催(野洲 コミュニティセンターきたの)
聴覚障害者関係団体長会議
第7回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー「聴覚障害者の緊急災害情報保障シンポジウム」(栗東)
緊急災害情報保障訓練を実施(センター) 厚生労働省が視察
33企画 関西電力労組より冷凍庫と大型テレビを寄贈
2004年 (平成16年)
2月14日
3月15日
4月3・4日
4月4日
7月31日
9月5日
11月7日
11月24日
12月
12月21日
第5回33(さんさん)まつりを開催(滋賀県立聾話学校)
「びわこみみの里」建設用地の確保
後援会 「アイ・ラブ・ピース」映画上映会(草津・彦根)
聴覚障害者関係団体長会議
「びわこみみの里」施設整備協議書提出
第6回手話ふれあいフェスティバルを開催(栗東 滋賀県立聾話学校)
第8回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー「講演 花田 克彦氏」「パネルディスカッション」(守山)
全聴情協主催の聴覚障害者向けソフト制作担当職員研修会が滋賀で開催される
みみの里開設準備室を設置、事務局員1名採用
県から国庫補助の事前協議不採択の決定通知
2005年 (平成17年)
1月1日
1月10日
2月13日
4月1日
4月10日
5月14日
6月8日
6月21日
6月24日
新任ITサポーターを採用
法人・すすめる会共同声明「みみの里不採択を受けて実現への新たな決意」
第6回33(さんさん)まつりを開催(センター)
新任指導員(手話通訳業務担当)1名を採用。
後援会「熊笹の遺言」映画上映会・谺 雄二氏講演会(栗東)
33企画 新日本友の会パソコン助成金受領式
法人、県障害者自立支援課長を講師に学習会を開催
ダイトロン福祉財団より要約筆記のためのドキュメントプレゼンター12台とプロジェクター10台を助成
NPO法人全国聴覚障害者情報提供施設協議会副理事長に就任(辻所長)
-7-
8月11日
8月16日
8月22日
9月14日
10月15日
10月23日
センター利用者10万人突破
すすめる会「井原正巳氏を囲んで座談会」を開催(栗東)
「びわこみみの里」施設整備協議書提出
三菱財団より「難聴者・中途失聴者が音声情報を取得するための補助手段についての啓発」に助成
法人創立10周年記念式典・祝賀パーティ(草津)シンポウム「大いに語る!聴覚障害者の福祉と展望」
第7回手話ふれあいフェスティバルを開催(近江八幡 ひまわり館)
2006年 (平成18年)
1月6日
1月18日
1月28日
2月1日
2月19日
3月26日
4月1日
4月21日
5月2日
6月19日
7月4日
9月10日
9月28日
9月30日
10月7日
法人が県より聴覚障害者センターの指定管理者として指定を受ける
栗東ライオンズクラブより医療啓発用DVDの作成に助成
後援会 「火火」映画上映会・神山清子氏講演会(栗東)
「びわこみみの里」国庫補助金本申請書を提出
第7回33(さんさん)まつりを開催(センター)
「聞こえをたすけるセミナー」を開催(野洲)
法人組織の刷新及び給与体系の一本化により副所長、一般職員の配置
「びわこみみの里」開設準備室を設置
県内初めての聴覚障害者の通所授産施設「びわこみみの里」建築認可
「びわこみみの里」国庫補助金決定の内示
第1回聴覚障害者福祉のビジョン策定委員会の開催
市町におけるコミュニケーション支援事業について、滋賀県と共に事業説明会を開催
第8回手話ふれあいフェスティバルを開催(野洲 コミュニティセンターきたの)
「びわこみみの里」建設工事入札
湖南市サンライフ甲西にて きこえの相談 聞こえのサロン開催
「びわこみみの里」建設工事地鎮祭
2007年 (平成19年)
1月1日
1月20日
2月1日
3月27日
3月28日
3月30日
4月1日
4月1日
4月15日
5月3・4・5日
5月29日
6月29日
9月2日
10月1日
10月30日
11月19日
11月21日
元日募金活動~びわこみみの里の完成と発展を祈願して~(野洲)
後援会・すすめる会 「アグネス・チャン チャリティートーク&コンサート」を開催(守山)
映像配信事業(ストリーミング)運用開始
「びわこみみの里」建築確認検査 「びわこみみの里」指定障害福祉サービス事業者指定
「びわこみみの里」社会福祉施設設置届け受理
検査・引き渡し
センター4代目所長 石野富志三郎氏就任 法人常務理事に辻久治氏就任。
「びわこみみの里」開所 びわこみみの里初代所長 板垣幸男氏就任
聴覚障害者福祉のビジョン策定委員会 中間報告発表
「びわこみみの里」竣工式
「びわこみみの里」OPENまつり
みみの里 24時間テレビより46インチ液晶デジタルテレビを受贈
みみの里に厚労省や全国、韓国から視察相次ぐ
第9回手話ふれあいフェスティバルを開催(野洲 コミュニティセンターなかさと)
びわこみみの里副所長に木戸宇猪郎氏就任
龍谷大学と共同で「滋賀県における聴覚障害者の生活実態調査」実施 聴覚障害者222人を調査
聴覚障害者センターブログを開設
ベルギー上院議員ヘルガ・スティーブンスさん(ろう)県立障害者センターを訪問
2008年 (平成20年)
1月1日
1月8日
1月20日
2月17日
2月22日
2月25日
3月7日
3月22日
4月1日
5月1日
6月12日
8月30日
8月31日
みみの里 2代目所長に木戸宇猪郎氏就任
みみの里 中野自治会がベンチを寄贈
後援会 「ヘレンケラーを知っていますか」映画上映会(草津)
第10回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー「講演 藤井 克徳氏」「シンポジウム」(草津)
みみの里 読売新聞社より車椅子1台受贈
みみの里 栗東ライオンズクラブより、文字表示機を助成
ダスキン研修員ダイさん(ネパール)が1ヶ月滋賀で研修
ダイトロン福祉財団より要約筆記のためのドキュメントプレゼンター10台とプロジェクター10台を助成、関係団体に配布
法人常務理事に中村正氏就任
「いのちの尊さとくらしの豊かさをわたしたちの手で~つながる・動く・変える~」
滋賀県聴覚障害者福祉ビジョン2008発行
湖北分室を目指し、北部地域事業開始
聴覚障害者関係団体長会議
ダイトロン福祉財団よりオージオメーターを助成
24時間テレビ・愛は地球を救う「びわこみみの里まつり」
-8-
9月7日
9月11日
10月1日
10月21日
第10回手話ふれあいフェスティバルを開催(近江八幡 ひまわり館)
聴覚障害者関係団体長会議
法人事務員1名を採用。
NPO法人 モバイル・コミュニケーション・ファンドより助成金(地上デジタル放送設備、52インチ液晶テレビ)
2009年 (平成21年)
1月18日 後援会 「筆子その愛-天使のピアノ-」映画上映会(草津)
法人副理事長に中村正氏、常務理事に石野氏就任 センター副所長に木下博氏就任
4月1日
聴導犬訓練事業推進委員会設置
5月1日 新型インフルエンザにおける聴覚障害者の対応について、厚生労働省通知に基づき滋賀県と協議
6月1日 県より身体障害者補助犬啓発推進事業を委託 職員1名採用(11月にもう1名)
6月17日 みみの里 「おかげ畑」収穫祭
6月19日 聴覚障害者関係団体長会議
7月1日 厚生労働省より(略称)「聴導犬普及モデル化標準化調査研究事業」に助成金
7月25日 聴導犬啓発 聴導犬デモンストレーションを始める
8月6日 「JAPAN聴導犬育成基金」設立
8月30日 24時間テレビ・愛は地球を救う「第2回びわこみみの里まつり」
9月1日 厚生労働省の助成により聴導犬普及モデル化標準化調査研究事業を行う
9月7日 第11回手話ふれあいフェスティバルを開催(野洲 コミュニティセンターきたの)
10月1日 新任指導員(手話通訳業務担当、就労支援担当)2名を採用。
10月16日 みみの里 県基盤整備事業車両購入補助金交付決定(ハイエース10人乗り)
10月30日 みみの里 守山市障害福祉サービス利用促進等補助金交付決定
11月9日 みみの里 みずほ福祉財団よりデジタル印刷機を助成
11月20日 みみの里 日本財団車両購入助成金交付(キャラバン10人乗り)
11月28日 第11回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー「手話劇」「講演 野澤 克哉氏」「シンポジウム」(近江八幡
2010年 (平成22年)
1月31日
2月1日
2月9日
2月24日
3月31日
4月1日
7月13日
8月1日
8月29日
9月5日
10月1日
10月31日
11月23日
12月1日
後援会・ささえる会 「新垣勉チャリティーおしゃべりコンサート」(近江八幡)
国の字幕入り映像等製作機器整備事業によりハイビジョン映像に対応した制作機器が導入
みみの里 日本財団助成車輌キャラバン(10人乗り)入庫
聴覚障害者関係団体長会議
厚生労働省 平成21年度社会福祉推進事業「地域社会や社会に広く働きかけ地域社会に支えながら
聴導犬訓練事業をモデル化・標準化するための調査研究」(略称)「聴導犬普及モデル化水準化調査研究
事業」
みみの里 3代目所長に中村正氏就任
みみの里 支援員1名採用(トリミング)
みみの里 動物愛護寄付金事業の助成決定(聴導犬訓練)
24時間テレビ・愛は地球を救うとのコラボ企画「第3回びわこみみの里まつり」
第12回手話ふれあいフェスティバルを開催(東近江 やわらぎホール・能登川勤労者会館)
みみの里 支援員1名採用
後援会 「第1回ポンポコまつり」
第12回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー「講演 久松三二氏」「分散会」(大津)
みみの里 支援員1名採用
2011年 (平成23年)
1月22日
2月10日
2月11~16日
3月19日
3月26日
4月1日
4月28日
5月1日
5月21~31日
6月8~10日
6月22日
7月1日
9月11日
9月19日
10月30日
10月31日
11月19・20日
後援会 「おとうと」映画上映会(栗東)
H22年度寄付金付お年玉付き郵便葉書の寄付金により、電気自動車を助成
みみの里 ジョブコーチ資格取得講習受講
支える会 東日本大震災支援募金活動
聴覚障害者関係団体長会議
みみの里 就労支援員兼ジョブコーチ1名採用
みみの里 しがぎん福祉基金の助成(菓子・トリミング室のシンク)
みみの里 職業指導員1名採用
滋賀県が東日本大震災被災地の聴覚障害者を支援 センターから2名宮城県名取市へ
みみの里 NHK Eテレ「ろうを生きる・難聴を生きる」取材(6月26日放映)
滋賀県民間福祉振興財団助成
みみの里 正職員1名採用 県より難聴への理解と要約筆記啓発事業を委託 職員1名採用
第13回手話ふれあいフェスティバルを開催(野洲 コミュニティセンターきたの)
第13回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー「講演 滝野 稔氏」「実践報告」(草津)
みみの里・後援会 ぽんぽこまつり2011を開催
市町コミュニケーション支援事業の運用に係る検討会を発足
第15回 全国聴覚言語障害者福祉研究交流集会(京都)を主管
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2012年 (平成24年)
1月29日
3月29日
4月1日
9月16日
9月25日
10月21日
11月23日
12月12日
12月22日
後援会「アンダンテ-稲の旋律-」映画上映会(栗東)
聴覚障害児及び保護者サポート事業 共同募金会助成決定
みみの里 副所長に横田謙一氏就任、職業指導員1名採用
第14回手話ふれあいフェスティバルを開催(野洲 コミュニティセンターきたの)
みみ里 ベストワン㈱より軽自動車タント受贈
みみの里・後援会 ぽんぽこまつり2012を開催
第14回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー「基調報告」「分科会」(近江八幡)
NHK歳末たすけあい義援金助成金受贈
聴覚障害者関係団体長会議
2013年 (平成25年)
2月3日
3月14日
3月22日
4月1日
9月10日
9月15日
11月30日
12月18日
12月19日
後援会「ふたたび」映画上映会(栗東)
清水基金より聴導犬用運搬車輌助成
聴覚障害児及び保護者サポート事業 共同募金会助成決定
新任職員(センター2名、みみの里1名)を採用。 大津市聴覚障害者相談事業を受託
日本財団電話リレーサービス試験運用プロジェクト委託(職員2名採用)
第15回手話ふれあいフェスティバルを開催(野洲 コミュニティセンターきたの)
第15回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー「基調報告」「分科会」(彦根)
H26年度聴覚障害児及び保護者サポート事業 共同募金会助成決定
みみの里 日本財団より車輌(キャラバンバン)助成
2014年 (平成26年)
1月19日
1月31日
4月1日
5月1日
6月1日
6月中旬
9月21日
8月29日
10月19日
11月18日
後援会「遺体」映画上映会(栗東)
みみの里 共同募金会より点字プリンター助成
みみの里 所長に横田氏就任
聴覚障害者就労支援事業受託 就労支援啓発員1名を配置
みみの里・後援会 ぽんぽこまつり2014
滋賀県知事選挙政見放送に手話通訳挿入
第16回手話ふれあいフェスティバルを開催(野洲 コミュニティセンターなかさと)
法人創立20周年記念事業 共同募金会助成決定
第16回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー「基調報告」「シンポジウム」(草津)
みみの里 支援員1名採用
2015年 (平成27年)
1月20日
1月25日
3月6日
3月26日
4月1日
4月1日
5月31日
9月13日
10月18日
みみの里 事務員1名採用
後援会「そして父になる」映画上映会(栗東)
聴導犬訓練事業登記完了
福祉機器・補聴援助機器の購入及び啓発 しがぎん福祉基金助成金決定
新任職員(センター3名、みみの里1名)を採用 聴導犬訓練事業スタート
steedバッグ「滋賀グリーン購入ネットワーク会長賞」に選ばれる
聴覚障害児及び保護者サポート事業スタート
聴導犬訓練事業 第2種社会福祉事業としてスタート
みみの里 ぽんぽこまつり2015
第17回手話ふれあいフェスティバルを開催(野洲 コミュニティセンターきたの)
法人創立20周年記念式典・祝賀パーティ(近江八幡)
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社会福祉法人 滋賀県聴覚障害者福祉協会
滋賀県立聴覚障害者センター
びわこみみの里
平成27年度事業計画
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会
2015(平成 27)年度事業計画
1. 社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会本部事業
1. 法人の基本理念
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会(以下「法人」という。)は、多様な福祉サービスが聴
覚障害者の意向を尊重して総合的に提供されるようコミュニケーション環境の整備等を行う
ことにより、聴覚障害者が個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むこ
とができるよう支援を行います。
法人は、聴覚障害者福祉事業の主たる担い手としてふさわしい事業を適宜、効果的かつ確実
に行うため、自主的にその経営基盤の強化を図るとともに、その提供する福祉サービスの質の
向上並びに事業経営の透明性の確保を図り、もって地域福祉の推進に努めます。
2. 法人の運営方針
(1)滋賀県立聴覚障害者センター(以下「聴覚障害者センター」)および、びわこみみの里(以
下「みみの里」)の適正な運営を図るために必要な人員、設備を配置し、運営管理の共有化を
図り、経営の安定化をすすめていきます。
(2)「ビジョン 2008 実現運動」を全県的に進めるとともにニーズ性の高い地域へグループホー
ム設置、湖北地域の福祉拠点「サロンド 2960」(仮称)をめざしていきます。併せて、法人
の財政基盤を確保・強化していきます。
(3)社会福祉事業の位置づけとして聴導犬訓練事業の基盤を確保、運営をすすめていきます。
(4)今秋に法人創立 20 周年および滋賀県立聴覚障害者センター開設 20 周年事業を実施してい
きます。
(5)人材の育成計画(健康管理、研修、資格等)と並行して施設相互の人事交流をすすめていき
ます。
(6)来年施行の障害者差別解消法および予定されている障害者総合支援法改正と障害者雇用促
進法改正への対応などを踏まえつつ、また滋賀県の次期障害者プランとともに聴覚障害者福
祉の向上につなげる新たな事業の策定をすすめていきます。
(7)高齢化への対応として介護保険事業及び後見人制度の活用について具体的検討をすすめて
いきます。
(8)財政健全化をめざすため事業改革や経営改革の検討をすすめていきます。
(9)今年度で契約終了される滋賀県立聴覚障害者センターの指定管理者は新たな次期に向けて
非公募を強く要望していきます。また聴覚障害者センターにおける専門性・独自性を構築して
いきます。
(10)施設敷地および建物等の財産の適正な管理をすすめていきます。
3. 法人の事業計画
(1)滋賀県受託の聴覚障害者コミュニケーション確保対策事業に取り組みます。
(2)市町の意思疎通支援事業との連携を図り一体的な支援を行うため市町における連絡調整機
能を確保するとともに、湖北地域および湖西地域に分室的機能を持った事業の拠点づくりに
取り組みます。
(3)指定障害者福祉サービス事業所として①自立訓練事業②就労継続支援事業③就労以降支援
事業に取り組みます。
(4)大津市聴覚障害者相談員事業を受託して具体的に取り組みます。
(5)聴覚障害児やその家族の放課後等デイサービス、休日等におけるサポート事業化をめざし、
ます。
(6)就労支援のためのジョブコーチ事業に取り組みます。また障害者生活相談員の設置を図
-11-
っていきます。
(7)今年度は創立 20 周年記念事業を優先にするため休会とし、来年度以後、このセミナーのあ
り方について検討していきます。
(8)大津市聴覚障害者相談員事業および日本財団による電話リレーサービス事業を受託して具
体的に取り組みます。
(9)県広報番組、甲賀市ケーブル番組等の協力事業に取り組みます。
(10)災害時の緊急通報システムや防災のあり方の検討、具体化に取り組みます。
(11) 会計処理の適切かつ健全な運営を図るために新社会福祉法人会計基準対応のシステム化
に更新、会計部門の設置への検討また監事監査機能の強化に取り組みます。
(12)聴覚障害者関係団体の調整会議、団体長会議を行います。
(13)全職員及び手話通訳者および要約筆記者の健康管理に取り組みます。
(14)季刊紙「BIWAKO33だより」の定期発行および編集体制を整えます。
(15)後援会事業への側面的援助を積極的に行います。
(16)聴覚障害者向け IT サポート事業に取り組みます。
(17)ろう話学校、PTA、難聴学級との連携のもと、聴覚障害児のニーズの把握に努めます。
(18)聴導犬訓練事業部をを強化するとともに、「JAPAN 聴導犬育成基金」を醸成します。
(19)他中央団体等との連携(全国聴覚障害者情報提供施設協議会、全日本ろうあ連盟、全国ろう
重複障害者施設連絡協議会、全日本難聴者・中途失聴者団体連合会、全国社会就労センター協
議会、全国手話研修センター等)を積極的に図ります。また全国聴覚言語障害者福祉施設交流
集会などに参加、職員研修および全国的交流を積極的に取り組みます。
(20)倫理綱領・職員行動指針の策定、人権配慮・虐待防止・利用者の権利擁護の規程化を目指し
ます。
(21)理事会、各委員会等の定例開催に取り組みます。
○理事会および評議員会
○専門委員会(人事、企画、財政)
○運営委員会
○監事監査
○苦情解決適正化委員会
○登録活動者健康管理委員会
○聴覚障害者関係団体長会議
○施設経営会議(常務理事、施設長、主任)
○事務担当者会議
○サービス改善委員会
○防火・安全環境委員会
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2. 滋賀県立聴覚障害者センター運営・事業
1. 聴覚障害者センター運営方針
(1)地方自治法第 244 条の 2 項第 3 項に指定する指定管理者として、滋賀県立聴覚障害者セン
ターの管理・経営を行います。
(2)施設事業及び聴覚障害者コミュニケーション確保対策事業等の効果的な実施を図ります。
(3)聴覚障害者福祉における専門施設としての役割を果たします。また、災害時における福祉避
難所(草津市)の開設をはじめ、災害支援における拠点施設としての機能の拡充を図ります。
(4)市町における意思疎通支援事業との連携及びコミュニケーション施策に係るネットワーク
づくりをめざします。
(5)聴覚障害児及び中途失聴難聴者への支援策の検討、実施を図ります。
(6)手話通訳士・者および要約筆記者の養成システムの充実を図ります。
(7)節電など省エネルギーに努め、管理経費の縮減を図ります。
(8)聴覚障害者センターの施設の修繕にかかる予算の確保をめざします。
2. 聴覚障害者センター事業計画
(1)聴覚障害者向けビデオライブラリー事業
聴覚障害者向けのビデオ等の貸出及び、自主制作番組の制作を行います。
(2)手話通訳者・要約筆記者の養成と派遣
聴覚障害者の自立や社会参加を支援するため、手話通訳者・要約筆記者を計画的に養成す
ると共に、団体等の依頼に基づき手話通訳者・要約筆記者の派遣を行います。
(3)情報・コミュニケーション機器の貸出事業
聴覚障害者のコミュニケーション活動等を支援するため、各種情報機器の貸出を行います。
(4)聴覚障害(児)者及び家族等に対する相談事業
聴覚障害(児)者およびその家族等を対象にした各種相談を行います。
(5)聴覚障害者の学習、レクレーション、文化活動の支援事業
聴覚障害者の社会学習や、聴覚障害者団体等が行う文化活動などの支援を行います。
(6)啓発事業
『滋賀県立聴覚障害者センターだより』を発行するなど広報啓発活動を行います。
(7)ボランティア、聴覚障害者団体等に対する便宜供与
聴覚障害者関係団体長会議等の開催や利用者ニーズに沿った運営を行います。
3.聴覚障害者コミュニケーション確保対策事業
1.手話通訳者養成・研修事業
(1)手話通訳者養成事業
(事業方針)
①手話通訳者養成講座Ⅰ(改訂カリキュラム)は、昼間コースと夜間コース(ともにセンター会
場)の2コースを、手話通訳者養成講座Ⅱは、昨年度の手話通訳者養成講座Ⅰ修了者を対象に
昼間コースと夜間コース(ともにセンター会場)をそれぞれ開催し、手話通訳者の育成を図り
ます。
②講師養成の充実を図るため、講師養成研修会の受講の奨励や研修参加費用の補助、また講師
会議の定期的な開催を進めます。
③各課程において到達度の評価を行うなど、受講生の指導の充実に取り組みます。
④手話通訳者全国統一試験の提供や各種の現任研修会を開催する(社福)全国手話研修センタ
ー事業の積極的な活用を図ります。
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⑤手話通訳者養成事業における教材開発の取り組み(養成課程の見直し)に呼応した講師研修の
奨励及びカリキュラム編成の検討などを行います。
(実施内容)
①手話通訳者養成Ⅰ-6月~3月、全 36 講座/週 1 回 2コース(13:30-15:30/19:00-21:00)
定員各20人
②手話通訳者養成Ⅱ-4月~11月、全 34 講座/週 1 回 2コース(13:30-15:30/19:0021:00)通訳者養成Ⅰ課程修了者及び旧カリキュラム通訳者養成講座修了者
③手話通訳者養成予備講座― 4~5月、全3回 土曜日午後に開催。(13:30~16:30)通訳者
養成講座受講に向けて基礎講座の復習及び通訳者養成講座受講への意欲を高める
(2)手話通訳者認定試験
(事業方針)
○手話通訳者の認定試験は全国手話研修センターの実施する手話通訳者全国統一試験を採用し
実施します。また審査等の運営にあたっては全国的な実施例を参考にその充実に努めます。
(実施内容)
○試験日程
手話通訳者全国統一試験(12 月 5 日)
(3)手話通訳者現任研修
(事業方針)
①手話通訳者の資質・技術向上や手話通訳活動者を増やすため研修会を行います。
②派遣の充実や通訳者相互の共同関係をつくるため意見交換の機会などを積極的に取り入れま
す。
(実施内容)
①6回の研修会及び新規登録者等対象者に合わせた研修会を開催します。
②手話通訳者の実情に合わせて開催内容・日時・場所や形態について配慮し実施します。
2.要約筆記者養成・研修事業
(1)要約筆記者養成事業
(事業方針)
①要約筆記者養成カリキュラムに基づき、前期課程においては基礎的な知識・技術の習得、後
期課程では実践的な技術、対人支援のあり方などを学び、聴覚障害者への意思疎通支援がおこ
なえる要約筆記者の養成を目指します。
②指導者グループを編成し、受講者の習熟状況に合わせた効果的な教材の研究にも取り組みま
す。
③全体投影による要約筆記は機器を必要するため、認定試験に備えての実習の機会を提供しま
す。
④全国統一要約筆記者認定試験(全難聴・全要研主催)を導入し、要約筆記者の一定技術レベル
をもった者の登録をはかります。
(実施内容)
①要約筆記者養成講座
[前期]理論 34時間、PC 実習 17時間 (計 51 時間)
9月8日~2月2日 火曜日 午後 聴覚障害者センター/会場
( 定 員 20 人 )
[後期]理論 23 時間、手書き実習 27 時間、見学実習・現場実習3時間 (計 53 時間)
4月 14 日~9月1日 火曜日午後 聴覚障害者センター/会場 (対象:前年度修了者)
②定試験前講習会の開催
③全国統一要約筆記者認定試験の実施〔平成 28 年2月 21日(日)〕
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(2)指導マネジメント講座
(事業方針)
①聴覚障害に関する知識、意思疎通支援事業の法的位置づけなどを理解し要約筆記の目的に応
じたコミュニケーション支援ができる要約筆記者の養成のため指導者間の連携、調整を図りま
す。指導者には要約筆記の目的にそった、手書き・パソコン要約筆記の技術指導ができるよう
に育成します。
②要約筆記の目的や要約筆記の利用についての正しい知識を確認するため、要約筆記者と難聴
者・中途失聴者がともに学習できる合同研修を行います。
(実施内容)
①平成 26 年度開催の全国要約筆記指導者養成研修を修了した手書き・PC クラス各講師からの
報告発表
②要約筆記者養成講座の指導ポイントを押さえた指導ができるか模擬講義を行う。〔手書き・PC
合同・手法別〕
(3)要約筆記者現任研修
(事業方針)
①派遣事業を担う上で必要となる制度運動に関する知識・技術・対人援助についての研修を実
施します。
②要約筆記の手法(手書き・パソコン要約筆記)に合わせ派遣現場で想定される事例、設営など
に対応するための研修を実施します。
③難聴者向け聴覚補償の問題について深くまた具体的に学ぶ機会を設けます。
(実施内容)
①補聴援助システムに関する学習を実施します。
②派遣活動上の予備知識を学ぶ研修をおこないます。
③チームワークを活かし統一感のある要約筆記、個人利用の場合の場面対応について研修を実
施します。
④対人援助について考える機会を積むための研修の開催。
⑤新規登録者のために「実施報告書の書き方」、「打合せ、振り返り」などの研修を実施しま
す。
⑥機器設営についての研修
3. 意志疎通支援者(手話通訳者・要約筆記者)派遣事業
(事業方針)
①聴覚、言語機能、音声機能の障害等により、意思疎通が困難な者に対して、社会生活における
コミュニケーションの確保を行い、自立と社会参加を図れるよう手話通訳者、要約筆記者の派
遣を行います。
②聴覚障害者はもとより、公的な機関や団体に対して、手話通訳・要約筆記の必要性や活用方
法など派遣事業の周知に努めます。
(実施内容)
①聴覚障害者等、意思疎通支援の必要な者の参加が見込まれる県主催の行事に、手話通訳者・
要約筆記者を派遣します。
②複数の市町の聴覚障害者、意思疎通支援の必要な者の参加が見込まれるために、広域的な対
応が必要となる、聴覚障害者団体が主催する講習会、研修会等の行事に、手話通訳者・要約筆
記者を派遣します。
③市町から派遣される意志疎通支援者での対応が困難な場合、関係機関等と連携を図りながら、
聴覚障害者のくらしにとって効果的な派遣事業を実施します。
④事業のあり方や実施方法等について県、関係機関や当事者団体等と意見交換や協議を行い、
県事業にふさわしい運用に努めます。
-15-
⑤派遣事業の担い手である手話通訳者・要約筆記者の資質向上等を目的に研修会を定期的に開
催します。
また、必要に応じて地域別に担い手と懇談する機会を設けることで事業の円滑化に向けて取
り組みます。
⑥意志疎通支援業務の特殊性により発症が危惧される頸肩腕障害、メンタルストレスに起因す
る疾患等の健 康障害を予防するため、必要に応じ、意思疎通支援者に対し、頸肩腕障害に関
する健康診断を実施します。
4.市町域・都道府県を超える意思疎通支援者(手話通訳者・要約筆記者)派遣調整事業
(事業方針)
意思疎通支援者(手話通訳者及び要約筆記者)の派遣に係る市町村相互間の連絡調整を行うこ
とにより、広域的な派遣を円滑に実施し、聴覚障害者等のコミュニケーション支援を行います。
(事業内容)
意思疎通支援者の派遣において、市町村域、都道府県域を超えての派遣が必要な際に、市町
村間での調整ができなかった場合に派遣調整を行います。
5.手話通訳者設置事業
(事業方針)
聴覚障害者に対する情報やコミュニケーションの支援と共に、聴覚障害者の生活ニーズに対
応するため関係機関との連携や社会資源の開発等に取り組みます。
(実施内容)
①聴覚障害者や行政機関等からの聴覚障害やコミュニケーション支援に関する問合わせ等に応
えると共に、聴覚障害者への支援を関係機関等と連携しながらすすめます。
②聴覚障害やコミュニーションの特性について広く理解を広げるため啓発に努めます。
③県及び市町機関等に設置されている専任手話通訳者の連絡組織の運営と個別ケース等につい
て調整、連携を図ります。
6.聴覚障害者生活訓練事業
(1)日曜教室事業
(事業方針)
滋賀県内で暮らす聴覚障害者を対象に、日常生活に必要な知識や情報、生活技術などについて
集団的な学習や体験、交流ができる場を提供します。
(実施内容)
①湖北地域(いきいき教室)と湖南地域(いきいきサロン)をそれぞれ月 1 回(4 月は除く)開催し
ます。
また、湖西地域においては年2回参加者相互の交流と学習活動を行います。
②中途失聴・難聴者を対象に、暮らしの情報を学ぶ講座を年2回開催します。
③聴覚障害者の暮らしに欠かせない ICT(パソコンやインターネット等の情報通信技術)の知識
や技術などを学ぶ講座を必要に応じて開催します。
(2)手話講習事業
(事業方針)
①聴覚障害者を取り巻く社会情勢の流れや動きを聴覚障害者自身が学び、地域での豊かな生活
をめざした学習会を開催します。(福祉制度や社会資源など)
②聴覚障害者のコミュニケーションを支援し、社会参加を促進するため、手話の知識や取得を
行うための学習会を開催します。
-16-
(実施内容)
①社会の動きと聴覚障害者の暮らしに関連した手話学習会
・全 2 回(6 月・2 月)
②聴覚障害者のコミュニケーションを支援するための学習会
・全 5 回(4 月~9 月、午前 10 時~4 時)、全 10 回(10 月~2 月、午後 1 時 30 分~4 時 30 分)
(3)聴力相談事業
1)聴力相談
(事業方針)
①聴力検査を実施し、聞こえ方の特徴や補聴器装用の効果について相談をおこないます。
②ケースによって、県立障害者更生相談所主催巡回相談、各市町の福祉課や聴覚障害者センタ
ーの生活相談と連携します。
③利用場面や個人の要望にそった補聴援助システムの使用についての情報提供や助言をおこな
います。
また具体的に試用の機会を設けます。
④必要に応じ当事者相談員(補聴器装用者)による相談を通じて、心のケアと補聴援助システ
ムの利用効果について助言をおこないます。
(実施内容)
①聴力検査、補聴器の適合、語音明瞭度検査、コミュニケーションでの悩みごとについての相
談を聴覚障害者センター(10 回)とセンター以外の2会場(6 月 20 日 高島市内、12 月 19 日
湖南市内)で実施します。
②新規相談者に対しては障害受容に応じ、段階的相談を実施します。
滋賀県立聴覚障害者センターでの相談日:毎月1回 第3土曜日 午前 10 時~午後4時まで
2)聞こえのサロン
(事業方針)
①当事者相談員が同障の立場から日常生活における聞こえの不自由や悩みなどを聞き、具体的
改善策
の提案をおこなうことで、安心と前向きな姿勢を見出していただくために実施します。
(実施内容)
②難聴についての知識、補聴器の使い方や共通した問題への助言、難聴の不自由を補う方法に
ついての情報提供、周囲の人とのコミュニケーションに関する問題について相談に応じます。
③奇数月(聴覚障害者センター) 毎月の相談によっては、随時実施します。
(4)聴覚障害児及び保護者サポート事業
(事業方針)
①聴覚障害児を育てる家族(保護者)が、子どもに対する悩みや将来への不安などを解消するた
め、聴覚障害に関する情報やコミュニケーション手段、保護者相互の交流の機会を設けること
で、子育てや親子の豊かなコミュニケーションづくりを支援します。
②地域で孤立しがちな聴覚障害児に対して、聴覚障害児相互の交流や集団活動の場を提供する
ことにより、聴覚障害児同士の交友関係や豊かなコミュニケーションの広がりをめざします。
(実施内容)
①聴覚障害児を育てる家族(保護者)を対象にした学習や交流の企画“のびのびサロン”を開催
します。
②聴覚障害児の余暇支援と交流を目的に“クローバークラブ”を開催します。
7.手話通訳士養成講座開催事業
(事業方針)
平成 27年度手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)の受験を希望する者を対象に開催しま
す。
学習にあたっては、最新のテキストや書籍、教材等の活用を積極的に図ります。
-17-
(実施内容)
①基礎理論-全 4 講座/7月11日・25日/2 日間/定員 10 人程度
②技術学習-全 8 講座/6月 8 日~9月 28 日/定員 10 人程度[手話通訳士試験(10 月 3 日~
4 日)]基礎理論、技術学習のどちらかのみの受講も可能
8.字幕入りビデオ制作・貸出事業
(事業方針)
字幕または手話を挿入した聴覚障害者向けのビデオ等を制作し、貸し出します。
(事業内容)
①様々な講演や聴覚障害者関係団体の集会等を記録したもの、また医療・教育・職業・地域との
交流など
社会生活上、聴覚障害者にとって情報提供が必要と思われるビデオ・DVDを制作します。
②障害者権利条約や障害者差別解消法等の動向を踏まえ、手話の普及が重要になってくること
から、手話
ビデオを制作します。
③CS障害者専用放送に対して積極的に協力を行い、聴覚障害者に対して周知を図ります。
④著作権法の改正に伴い、県内の公共施設にある資料映像や紹介映像、また様々な啓発映像や
学習教材映像、さらには県政番組やケーブルテレビ等における自治体の広報番組などに積極
的に字幕や手話を挿入し、ライブラリーの充実を図っていきます。
⑤字幕の挿入については、これまで養成をしてきた字幕ボランティアグループと協力しながら
取り組んでいきます。必要に応じて、技術研修や担い手の養成などを行います。
9.映像配信事業
(事業方針と内容)
①字幕または手話を挿入した映像を制作し、インターネットを活用して配信することにより聴
覚障害者に情報提供を行います。
②映像配信用のホームページを作成し、自主制作作品のビデオストリーミング配信を行うこと
で、ビデオライブラリーの利便性を図ります。
③映像配信コンテンツ作成、ホームページ更新、ブログの発信、メールマガジンにより、聴覚
障害者に必要な情報の発信、提供を行います。
4.市町委託事業
1.手話通訳者・要約筆記者派遣事業
(事業方針)
障害者総合支援法の意志疎通支援事業の実施にあたり、聴覚障害者が在住する市町の手話通
訳・要約筆記派遣事業を利用し、日常生活または社会参加ができるよう市町を支援し、事業体
制の構築・充実に取り組みます。
(実施内容)
①市町との委託契約に基づき、手話通訳・要約筆記者の派遣を行います。
②市町事業等に係る懸案事項、課題やあり方などについて、必要に応じて市町や県、関係団体
との協議をすすめます。
③要約筆記派遣事業の利用の拡大と円滑な運営を図るため、利用者をはじめ、市町や関係機関、
関係団体に要約筆記の意義や設置環境についての理解を求めていきます。
-18-
2.市町手話奉仕員養成事業
(事業方針)
市町村からの事業委託(手話奉仕員養成事業)を受け、市町との連携を密に取りながら、効果的
な事業実施を行います。また実施にあたっては、県事業(意思疎通支援を行う者の養成事業)と
の連携や、講師確保について実施関係機関との協議、検討をすすめていきます。
(事業内容)
①聴覚障害者のくらしにとって身近な市町を単位として、聴覚障害者のくらしの向上やコミュ
ニケーションのバリアフリーの促進を図るため、市町からの事業協力への要請には積極的に
応えていきます。
②実施にあたっては、地元の聴覚障害者団体及び手話学習団体などと連携を図りながら事業の
実施を図り、講座修了者の地域活動への参加や通訳者養成課程の受講を促します。
③同事業を担当する講師の資質向上や講座の運営を円滑に図るため、講師間で定期的な情報交
換や研修の場を設けます。
(実施地域の予定)
米原市、彦根市・愛荘町・多賀町・甲良町・豊郷町、東近江市・日野町・竜王町、近江八幡市、
野洲市・守山市、湖南市、甲賀市、草津市、高島市 (10 市6町/予定)
3.登録手話通訳者・要約筆記者の健康管理事業
(事業方針)
聴覚障害者の社会参加を促進する「手話通訳・要約筆記派遣事業」の担い手である登録手話通
訳者・要約筆記者が健康で活動が続けられるよう、関係団体との連携をもとに健康管理事業を
実施します。
(実施内容)
①関係団体の委員で構成する「健康管理委員会」を設け、検診結果の検討、検診時の相談会の実
施、検診結果にもとずくフォロー等を医師と共に行います。また、健康管理情報については、
関連市との情報交換を行い連携した健康管理に取り組みます。
②登録手話通訳者・要約筆記者を対象にした特殊検診(頸肩腕検診)と健康管理講習会の開催
・頸肩腕検診/一次検診(8 月)、二次検診(9 月~10 月)
・健康管理講習会/4 月26日(日)
5.自主事業
1.手話及び要約筆記に関する啓発事業
(1)手話啓発事業
(事業方針)
①障害者差別解消法の施行にともない、企業・団体・行政等の機関に聴覚障害者への理解を広
めるための啓発を行います
②学校(総合的な学習)や専門学校(介護従事者等)の依頼に応え、聴覚障害者に対する理解や手
話の普及を図ります。
③社会福祉協議会等と連携し、地域住民を対象にした講座を開講し聴覚障害の理解と啓発に努
めます。
④(社福)全国手話研修センターが実施する「第 9 回全国手話検定試験」滋賀会場の運営等に協力
します。
-19-
(実施内容)
①啓発講座のモデル的なカリキュラムを作成し、普及を図ります。
②啓発講座の意義や目的を事前に理解してもらえるように社会福祉協議会・企業等に働きかけ
ます。
③基本カリキュラムをもとに、依頼者の目的や要望を取り入れた講座内容を組み立てます。
④依頼に対応できるように積極的に講師を養成し、講師同士の研修を図ります。
(2)要約筆記養成・啓発事業
(事業方針)
講師および補助講師の派遣をおこない、開催の目的にそった講座を開催します。
(実施内容)
要約筆記養成講座
大学等での筆記ボランティアを対象として、要約筆記を必要とする難聴者・中途失聴者の特
性、筆談の必要性と、筆記の際のポイントなどを学ぶ講座を開催します。
2.手話通訳者・要約筆記者派遣事業
(事業方針)
①聴覚障害者がかかわる企業活動や高等教育、社会活動などの場面に手話通訳者及び要約筆記
者の派遣を行い、聴覚障害者への情報保障やコミュニケーションの保障に努めます。
②専門分野における通訳体制の構築を図るため、研修カリキュラムの開発やコーディネート業
務の確立に向けた検討を関係団体と共に行います。
③障害者権利条約、障害者差別解消法等の動向を踏まえ、社会に広く情報保障の必要性と正し
い理解を積極的に広めます。
④手話を挿入した映像制作に手話通訳者を派遣します。
(実施内容)
①各専門分野の専門性確保のため通訳者体制や研修システムの確立を図ります。
②関係団体や当事者団体、支援者団体とともに手話通訳のあり方について協議・検討を行いま
す。
③手話通訳及び要約筆記派遣の手引きを活用して、事業の周知や啓発に努めます。
3.「手話タイム・プラスワン」(県広報番組)協力事業
(事業方針)
聴覚障害者のために県政の出来事や情報を手話と字幕で伝える番組「手話タイム・プラスワ
ン」に対して、手話キャスターとアシスタントを派遣し、よりよい番組になるように協力しま
す。また、番組内「聴覚障害者センターからのお知らせ」や「手話教室」の内容を企画、その他
聴覚障害者に関する特集企画等に協力し、マスメディアを通して聴覚障害者福祉に関する情報
提供や理解促進、手話の啓発に努めます。
(実施内容)
①手話キャスター(1名)及びアシスタント(2名)を派遣します。
②「お知らせコーナー」及び「手話教室」等の企画・制作を行います。
4.聴覚障害者用ビデオ制作事業
(事業方針)
聴覚障害者が様々な情報にアクセスできるように、行政機関や団体などからの依頼に応じて
手話や字幕挿入の依頼を受け制作をします。
-20-
(実施内容)
①公的機関や福祉団体等から依頼されたビデオ等に手話・字幕を挿入します。
②スタジオ機器を活用し、各関連団体や放送局等が制作する番組やビデオ等にも積極的に協力
を行います。
③CS障害者専用放送に対して積極的に協力を行い、聴覚障害者に対して周知を図ります。
5. 情報機器の貸出
聴覚障害者のコミュニケーション活動等を支援するため、各種情報機器の貸出を行います。
6.
聴覚障害者向けITサポート事業
(事業方針)
聴覚障害者の社会生活の向上を図るため、情報インフラ(パソコン、インターネット等)、情
報リテラシー(情報を使いこなす力)、モバイル(スマートホーン等)の使用法などの講習を行う
ための「IT サロン」を開設・運営します。
(実施内容)
①ICT(パソコンやインターネット等の情報通信技術)の利用促進や情報交換のために湖北地域
では 2 カ月に1回、湖南地域では必要に応じて聴覚障害者を対象にした IT サロンを開催しま
す。
②聴覚障害者の IT 相談を随時、受け付けます。
7. 聴覚障害者相談員事業(大津市受託事業)
(実施方針)
聴覚障害の特性を踏まえた相談支援を行うことにより、聴覚障害者の地域生活の支援を行う。
(実施内容)
①聴覚障害者に係る一般相談・支援、訪問活動等
②個別ケースに応じた関係機関との連携や調整
③聴覚障害者に係るグループ及びコミュニティづくりへの支援(くらしや聴こえに関する講座
の開催)
④手話や聴覚障害者問題に係る研修、啓発
8. 電話リレーサービス業務受託(日本財団電話リレーサービス・モデルプロジェクト)
(実施方針)
聴覚障害者が、社会インフラである電話やインターネットのチャット等を利用して双方向の
コミュニケーションを成立させることにより、聴覚障害者の社会生活の向上をめざします。
(実施内容)
①あらかじめ利用登録を行った聴覚障害者に対して、テレビ電話又はインターネット等のチャ
ットを利用した電話リレーサービスを活用して相手先との連絡等を行います。
②サービス業務を実施するため、担当者(オペレータ)を配置します。
-21-
6.「びわこみみの里」運営・事業
1.基本理念
【経営理念】
「地域に根ざした、『三方よし』の障害者福祉施設をめざします」
【経営方針】
「売手よし」
事業を通じ、聴覚をはじめとする障害者の自立と社会参加、就労支援・所得保障支援を進め、
豊かなコミュニケーションあふれる魅力的なびわこみみの里をめざします。
「買手よし」
事業を通じ、お客様にご満足いただけるびわこみみの里ならではの商品、サービスの提供を
いたします。
「世間よし」
「地域の発展なしにびわこみみの里の発展なし」をモットーに、地域の福祉・経済・文化の
豊かな発展をめざします。
2.運営方針
(1)障害者総合支援法による就労移行支援・就労継続支援・生活訓練の各事業を行う中で、コミ
ュニケーションや情報の保障をし、一人ひとりが豊かに成長できるために、コミュニケー
ション能力や人格の発達を保障していきます。
(2)働く仲間の輪を広げながら、障害のあるなしにかかわらず、すべての人の人権を尊重し、一
人一人の自主性・主体性を大切にします。
(3)利用者サービスに当たっては利用者及び家族の意向を反映した実践を行い、丁寧・安全・満
足などの評価向上に取り組みます。
(4)就労事業は喫茶店・焼菓子製造・トリミング・縫製・IT・エコロジーなどに取り組み、一
人ひとりにあった作業を開拓し、体験を積み上げ、一般就労へ移行できるよう積極的にとりく
みます。
(5)就労事業では、消費者の利益になる安全でより良い商品・製品・サービスの提供を目指し、
研究開発・技術向上に力を入れます。
(6)地域の人々との交流を推進し、地域と共に歩む「やさしい」「開かれた」施設を創っていき
ます。
(7)防災対策・事故、虐待防止・施設内感染防止対策等の徹底化、職員の資質向上と健康管理の
充実に努めます。
(8)聴覚障害者センターとの連携を図り、県下の聴覚障害者福祉向上の拠点となる施設づくりを
進めます。
(9) 聴覚障害者のみならずあらゆる障害者の差別禁止、人権擁護、社会との共生を目指し、関
係機関とも連携しながら進めます。
3.事業計画
<運営指針>
地域に根ざした、売り手、買い手、世間の『三方よし』の障害者福祉施設をめざす経営理念を実
現すべく、以下の事業に取り組みます。
(1)就労移行支援事業については就労チャレンジの機会を設け、求職活動を支援します。(定員
6名)
(2)就労継続支援事業については施設内就労を中心に職業能力を高め収益アップを目指し、工賃
増を図ります。(定員18名)
(3)生活訓練事業については日常生活や社会生活能力の維持向上を図りながら、就労事業関連作
業を通じ、就労移行訓練などへの移行をめざします。(定員6名)
-22-
(4)上記訓練給付事業を円滑に進めるため、以下の施設内就労事業を積極的に取り組みます。
①喫茶営業(金・土曜日ドックカフェ・ドックラン活用等)
②焼菓子製造販売(バウムクーヘン・クッキー等)
③ドッグサロン営業(トリミング等)
④縫製・手作り品製造販売・IT関連事業(Steed・ふくろうブローチ・エコ製品等)
⑤エコロジー関連(アルミ缶回収・農作業・下請け作業)
(5)就労事業の研究開発・技術向上に向け施設内外の研修に努めます。
(6)利用者サービスに当たって評価向上のためサービス評価委員会を設けます。
(7)就労支援とは別に必要に応じ利用者の個別の生活支援を進めます。
(8)利用者の自治会活動を積極的に支援します。
(9)施設内外での利用者、職員、ボランティアの交流親睦を深めるため、レクリェーション活動
を行います。
(10)地域との交流を推進するため、地域行事に参加します。
(11)施設内利用企画(みみの里まつり等)を実施し、地域や支援関係者との交流を進めます。
(12)職員・利用者とも防災訓練・事故防止・虐待防止・健康対策研修を適時行います。
(13)職員の各種研修を行い、福祉支援技術等の向上に努めます。
(14)法人本部との相互連携・研修に努めます。
(15)関係諸団体(特にみみの里を支える会)との連携協力を進めます。
(16)「ポパイ&オリーブ」と連携し、ボランティアの育成と支援体制の整備に努めます。
(17)見学、体験学習等を積極的に受け入れ、施設や障害についての啓発に努めます。
(18)ジョブコーチを配置し、障害(特に聴覚)者の職場定着支援に努めます。
(19)就労よろず相談事業をつうじ就労に関する聴覚障害者のニーズに応じた支援を進めます。
(20)法人の「湖北委員会」に対し、必要に応じて助言等協力を行います。
7.聴導犬訓練事業
聴導犬訓練事業については、2015(平成 27)年 2 月 18 日付で、法人の定款変更(「聴導犬訓練
事業」を新たに加える)が滋賀県から認められた。今後必要な手続きを経て「聴導犬育成団体」
として事業を進められることとなった。
従来の「調査研究」段階で進めてきた諸事業を、さらに拡充発展させることが今年の基本的なス
タンスとなる。
特に、育成団体となった年の目標として、当協会第 1 号の聴導犬の輩出を目指したい。そのため
の必要な手立てを尽くす。
さらに、「盲ろう」という重複障害のある人たちにふさわしい補助犬(盲聴導犬)を訓練育成
するという世界でも類を見ない活動は、当事者が所属し生活を共にしている事業所を運営する当
法人でこそ出来ることであり、ひきつづき取り組みを継続する。
1.聴導犬訓練の基本的な考え方
身体障害者補助犬法によると「聴導犬」とは「聴覚障害により日常生活に著しい支障がある身
体障害者のために、ブザー音、電話の呼出音、その者を呼ぶ声、危険を意味する音等を聞き分け、
その者に必要な情報を伝え、及び必要に応じ音源への誘導を行なう犬」と定義され(第二条第 4
項)、これら補助犬が、当事者の自立および社会参加の促進に寄与することを目指している。
また、訓練に当たっては、訓練事業者に、適性を有する犬の選択、医療者、獣医師等との連携、
当事者の状況に応じた訓練、良質な補助犬の育成等を求めている(第三条第 1 項の趣旨)。
さらに育成後は、必要に応じ再訓練を行なうよう求めている(第四条)。
一方、ユーザーの適格性に関しては、「補助犬の行動を適切に管理できる者でなければならない」
(第六条)、ときびしい。
わたしたちは、以上のような法律(第一章第一条~第八章第二十七条および付則)に規定する
-23-
ところを遵守することは当然のこととして、当法人が独自に進めてきた調査研究の成果もさらに
生かして取り組みを進める。
2.聴導犬訓練事業の具体化
聴導犬訓練事業をすすめるにあたって、以下の柱を重視して取り組みをすすめる。
(1)相談活動の柱
聴覚障害者が、現に聴導犬を持ちたいと思っても、あるいは支援者が、聴導犬の件で支援
したいと思っても、どうしたらいいのか、どこに行けばいいのか、だれに相談すればきちんと
した情報が得られるのかなど、悩み困っている人がいるという事実がある。
都道府県や政令市、中核市にも補助犬の担当者を置くことになっているが、相談に行った
聴覚障害者から、「逆にこちらが教えてほしい」と言われたとか、「訓練事業者は自分で探し
てください」と言われたとか、そもそも担当者と十分に意思疎通が図れなかった、というよう
な声が寄せられている。
あるいは、「自分の犬を訓練事業者に預けたけれど、聴導犬になれるのかどうか、問い合わ
せても返事がなく、話が通じなくて困っている」いう相談なども受けた。
わたしたちのような聴導犬に関する調査研究を進めてきた当事者団体なればこそ、こうし
た相談ごとに対応できるし、しなければならないと考える。
当法人独自の情報網を生かして、広く、聴導犬を持ちたいという方の相談にも応じたい。
(2)啓発活動の柱
「聴導犬」はまだまだほとんど知られていない。そんな状況下でのポイントは二つ。
一つは、当事者の中に聴導犬のことをどれだけ広げるかということである。
当事者自身が聴導犬といってもほとんどイメージを持ちきれない、必要性も良さも特段感じ
ない、仲間内で話題になることもほとんどない、というのが実態である。
聴導犬普及の一つのカギは、当事者の中に、聴導犬に関する強い関心と持ちたいという意欲
を広げることであると言って過言ではない。
もう一つは、広く世間一般に、聴導犬のことを知ってもらう活動をさまざまな形で繰り広げ
ることである。
実際の訓練の様子を観てもらう活動(デモンストレーション)を意識的に強めてきたが、百
聞は一見に如かず、健気なとしか言いようのない訓練犬たちの動き、見つめる子どもたち大人
たちの真剣な眼差し、音を知らせ音源までの誘導に成功した時の広がる感動などなど、今後も
有効な啓発手段となろう。
当事者に関する情報をどこよりも多く持ち、当事者と日々交流があり当事者自身が運営の主
体となっている当法人が、当事者への啓発啓蒙、一般社会への啓発啓蒙活動を有機的統一的に
行うのは非常に意義のあることである。
(3)訓練・育成の柱
聴覚障害者に、法に則ったすぐれた犬を訓練・育成し提供することは、当然のことながら、
この事業の中心的課題である。訓練に関し必要な事項は、厚生労働省令で定められており、そ
こに示された内容(基礎訓練とその期間、聴導動作訓練とその期間、合同訓練とその期間な
ど)を準用しながら、わたしたちの調査研究事業で得た知見も活用して訓練を行なうこととす
る。(「大綱」中の訓練マニュアル等参照)
特に、
・共同訓練(厚労省令でいう「合同訓練(マッチング)」ではない)を保障する。
・普段からいろいろな聴覚障害者に接することができ、手話等でのコミュニケーションが取
れるトレーナーが育っている(育ててこられた)等の、当事者団体が訓練事業を行なうメ
リットが重視されるべきである。
・また、飼い犬を聴覚障害のある飼い主とともに聴導犬として訓練育成するという当協会独
自の方式について探究を進める。
-24-
(4)再訓練の柱
・相談も再訓練も、身近なところ(普段の生活圏)で可能であり、定期的に気軽に受けることが
できるようにする。
・当法人による訓練と貸与が進むと、複数ないし多数で聴導犬を持つことができ、ユーザー同
士の情報交換や、相互検証などにも留意しながら、安定的な聴導犬の管理・使用が可能になる
だろう。
(5)人間育成の柱
・障害を改善克服し、就労移行等をめざす施設ならではの「犬が育ち人が育つ」取り組みを進
める。
・びわこみみの里の一部門として「聴導犬訓練部門」が成立するのかどうかの検討を始める。
(6)制度改善の柱
・一つの音だけでも知らせてくれれば「マイ聴導犬」。聴導犬認定制度のハードルを低くし、希
望する多くの聴覚障害者が聴導犬を持てるよう、制度改善にも取り組む。
(7)ファンドレイズの柱
・「安定的な収入」「寄付に頼らない財源」などというのは、理想かも知れないが、現状では全
く実態にそぐわない。啓発活動を旺盛に進めると同時に、スポンサーの開拓、定期的に寄付を
いただける方が増えるよう努力する。
・昨年も 20 万円の支援をいただいた「クオレの会」など、特別な支援団体との関係を強める。
・ひきつづき「JAPAN 聴導犬育成基金」の醸成に努める。
・平成 24 年度には、社福)清水基金から、「聴導犬等輸送車両」の購入に 210 万円の助成をい
ただいたが、現在実際に行っている、「聴導犬訓練」「盲聴導犬訓練」「聴覚障害と知的障害
のある人の家庭犬訓練、聴導犬訓練」「脳機能障害のある人の家庭犬訓練」「聴覚に障害のあ
る児童の家庭犬訓練」などなど、それぞれ狙いや観点は異なるが、いずれも日本では先進的な
取り組みであり、しかるべき助成団体へ、意義・趣旨を積極的に伝えて助成を受け、財政基盤
をより強固なものにする。
-25-
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会
滋賀県立聴覚障害者センター
びわこみみの里
平成26年度事業報告
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会
本部事業報告
①
法人関連会議開催状況
(1)理事会の開催
第1回理事会 平成 26 年5月24日(土) 滋賀県立聴覚障害者センター
(議事) ①報告事項
第2回理事会 平成 26 年5月24日(土) 滋賀県立聴覚障害者センター
(議事) ①平成 25 年度事業報告の件
②平成 25 年度決算報告の件
第3回理事会 平成 26 年9月19日(金) 滋賀県立聴覚障害者センター
(議事) ①聴導犬訓練の実施に伴う定款変更の件
②役員の費用弁償及び報酬規程改正の件
第4回理事会 平成 26 年12月20日(土) 滋賀県立聴覚障害者センター
(議事) ①グループホームの開設計画に係る見直しの件
④平成 26 年度 補正予算の件
第5回理事会 平成 26 年12月20日(土)
(議事) ①平成 26 年度 補正予算の件
滋賀県立聴覚障害者センター
第6回理事会 平成 27 年3月28日(土) 滋賀県立聴覚障害者センター
(議事) ①給与規程改正の件
②経理規程改正の件
第7回理事会 平成 27 年3月28日(土) 滋賀県立聴覚障害者センター
(議事) ①平成 26 年度補正予算の件
②平成 27 年度事業計画の件
③平成 27 年度予算の件
④平成 27 年度~ 28 年度新役員の同意及び新評議員の選任の件
(2)評議員会の開催
第1回評議員会 平成 26 年5月24日(土)
(議事) ①平成 25 年度事業報告の件
②平成 25 年度決算報告の件
滋賀県立聴覚障害者センター
第2回評議員会 平成 26 年12月20日(土) 滋賀県立聴覚障害者センター
(議事) ①聴導犬訓練事業の実施に伴う法人定款変更の件
②平成 26 年度補正予算の件
第3回評議員会 平成 27 年3月28日(土) 滋賀県立聴覚障害者センター
(議事) ①平成 26 年度補正予算の件
②平成 27 年度事業計画の件
③平成 27 年度予算の件
④平成 27 年度~ 28 年度新役員の選任の件
(3)運営委員会
第1回運営委員会
第2回運営委員会
第3回運営委員会
第4回運営委員会
第5回運営委員会
第6回運営委員会
第7回運営委員会
平成 26 年5月15日(月) 滋賀県立聴覚障害者センター
平成 26 年7月14日(月) 琵琶湖病院
平成 26 年9月8日(月) 琵琶湖病院
平成 26 年11月4日(火) 滋賀県立聴覚障害者センター
平成 26 年11月27日(火) 滋賀県立聴覚障害者センター
平成 27 年2月18(月) 滋賀県立聴覚障害者センター
平成 27 年3月9日(月) 琵琶湖病院
-26-
(4)事業企画委員会
第1回会議
第2回会議
第3回会議
第4回会議
第5回会議
第6回会議
第7回会議
第8回会議
第9回会議
第 10 回会議
第 11 回会議
平成 26 年 5月12日(月)聴覚障害者センター
平成 26 年 6月 9日(月)聴覚障害者センター
平成 26 年 7月14日(月)聴覚障害者センター
平成 26 年 8月11日(月)聴覚障害者センター
平成 26 年 9月 8日(月)聴覚障害者センター
平成 26 年10月20日(月)聴覚障害者センター
平成 26 年11月10日(月)聴覚障害者センター
平成 26 年12月 8日(月)聴覚障害者センター
平成 27 年 1月26日(月)聴覚障害者センター
平成 27 年 2月16日(月)聴覚障害者センター
平成 27 年 3月16日(月)聴覚障害者センター
(5)監査
〇内部監査 平成 26 年5月8日(木)
・出席/監事、常務理事他
・内容/平成 25 年度事業報告及び決算等
〇法人指導監査 平成 26 年6月30日(月)
・出席/県福祉政策課、障害福祉課、常務理事他
・内容/平成 25 年度事業報告及び決算等
2.自主事業の実施
(1)法人季刊誌「BIWAKO33だより」の発行
①第72号 平成 26 年 4月10日発行(1,000 部)
②第73号 平成 26 年 7月10日発行(1,000 部)
③第74号 平成 26 年10月10日発行(1,000 部)
④第75号 平成 27 年 1月10日発行(1,000 部)
(2) 第16回聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナーの開催
・日 時 2014 年10月19日(日)、午後 1 時~ 4 時 30 分
・会 場 草津市立サンサンホール
・テーマ 社会のバリアをぶちこわそう
・参加者 60名
(3) 聴導犬訓練事業(別項)
(4) 日本財団電話リレーサービス試験運用プロジェクト
(5) 聴覚障害者相談員事業(大津市受託事業)
(別項)
(別項)
(6) 聴覚障害児及び保護者サポート事業(共同募金会助成事業) 報告書参照
(7)聴覚障害者就労支援事業(国 地域人づくり事業)
報告書参照
3.その他
(1)滋賀県知事に対する来年度予算要望を行いました。
平成 26 年10月15日付けで要望書を提出しました。
(別紙)
平成 26 年10月15日県障害福祉課長と懇談を行いました。
(2)特定非営利活動法人 全国聴覚障害者情報提供施設協議会総会に出席しました。
・日
時
平成 26 年6月26日~27日
・会
場
長崎県
・出席者数
2人
(3)頸肩腕検診の実施
平成 26 年10月16日(木)、17日(金)に実施。法人職員が受診しました。
-27-
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会
聴導犬訓練事業報告
育成団体として正式に認められる!!
今年度特筆すべきこと。
長年の念願が叶って、当協会が、2015年度(4月1日)から、聴導犬育成
団体として正式にスタートできることが、2014年度内に決まったことであ
る。
以下、例年通り、各活動の柱ごとに、事業報告する。
Ⅰ 相談活動
<2014 年>
聴導犬訓練(調査研究)を行っている事業体としての認知が広がり、聴導犬に
関する質問や、見学依頼等が寄せられている。
Ⅱ 啓発活動
5 月に視覚障害者の団体から聴導犬についての講演依頼があり、その団体の
総会で聴導犬のデモンストレーションを行った。好評を博した。
盲導犬を利用する方たちとの交流という新しいつながりが出来、意義ある
ものとなった。
大阪府内での初めてのデモ、大津市内での初めてのデモおよび大津市内高
等学校での初めてのデモなど、聴導犬のことだけでなく、聴覚障害ということ
あるいは聴覚障害者の暮らしにおける困難やバリアについて、さらにはびわ
こみみの里の諸事業について知ってもらう機会を増やすことが出来た。
<2014年>
3.9.
大津市富士見学区人推協講演会(聴導犬デモも 五十嵐 中村)
子ども・大人約 70 人
3.13.
京都府立聾学校出前授業(聴導犬デモ トリミング)
(髙畑 大塚 松岡 岡田 北野 小笠原 山元 熊田 宮村
牧本 中村)
3.19.
草津市髙穂中学校人権学習講演会(聴導犬デモ)
(髙畑 大塚 中村)
午後 2 回デモ
生徒・教職員約 300 人
(大阪なかまの里へも盲聴導犬の交流に行く予定だったが、施設でインフ
ルエンザが流行りとりやめとなった)
-28-
5.10.
7.29.
8.18.
8.21.
9.21.
ハーネスの会講演会(聴導犬デモ) 会員約 20 人
滋賀県立ろう話学校オープンスクールで聴導犬デモ
児童・生徒・父母・教員約 80 人
守山養護学校職員研修で聴導犬デモなど(五十嵐
高槻市ゆう・あいセンターより見学
手話フェスで聴導犬訓練の様子を披露(五十嵐
中村 ポッキ
ー)30 人
中村
ポッキー)
200 人?
京都・新風館イベントで聴導犬デモ(栗東ドッグスクール アユ)
人
9.25.
守山北中学校聴導犬デモ(栗東ドッグスクール アユ)
30 人
10.15.
吉身小学校聴導犬デモ(五十嵐 中村 ポッキー)
120 人
10.23.
高槻市ゆう・あいセンター聴導犬デモ(栗東ドッグスクール アユ)
130 人
10.30.
草津中学校聴導犬デモなど(栗東ドッグスクール アユ) 240 人
11.12.
大津高等学校聴導犬デモなど(五十嵐 中村 ポッキー)
30 人
<2015年>
2.17.
栗東西中人権学習講演(五十嵐 中村 ポッキー)
30 人
3.12.
NHK大津放送局坂口氏 聴導犬訓練の様子を下見取材
3.19.
同上 本取材
上記取材結果は、4 月 15 日、NHKテレビ大津放送局「おうみ発630」
の「おうみ探検隊」のコーナーで約 5 分の放送があり、県内不特定多数の人に
観てもらった。
(後日、水保地域の会議に出た横田所長に対して、番組を見たという人が、
「み
みの里ではいろいろな活動をされているんですね」との反響もあったという)
Ⅲ 訓練・育成
訓練の内容・様子についてはホームページ(http://33dog.jp)参照
<2014年>
1月
4回
2月
4回
3月
3回
4月
4回
5月
3回(1 回は髙畑氏警察犬出動のため急きょ取りやめ)
6月
4回
-29-
7月
5回
8月
3回
9月
4回
10 月
4回
11 月
4回
12 月
4回
<2015年>
1月
3回
2月
3回
3月
4回
Ⅳ 再訓練
(該当事例なし)
Ⅴ 当事者(人)の成長
(別の機会に報告)
Ⅵ 制度確立・改善など
4.1.
人事異動により担当安藤恵多氏より上野久美子氏に変わる。
上野氏は福祉関係初めてとのこと。前任は人事課福利担当。
6.30.
県監査・実地指導
9.19.
理事会
定款変更を議決「第 2 種社会福祉事業として『聴導犬訓練事業』
を加える」
※このことについて、県福祉医療保健部政策調整課から「慎重意見?」
が出され、当協会の財務状況改善計画の提出を求められる。
→聴導犬訓練事業部長名で「みみの里の財政改善計画」を提出。
(以降、何度かやりとり)
<2015年>
2.16.
「2014 年 12 月法人評議員会議事録」を、県担当課に提出。
※この議事録には、聴導犬訓練事業を始めることについて、多くの積極
的な賛成意見があったこと、評議員の挙手による意思表明で、出席者
の誰ひとりとして反対がなかったことなどが記録されていた。
2.18.付 滋賀県知事より「聴導犬訓練事業許可指令書」が出される。
3.3.
定款変更申請書および新定款県へ届け
(その後、新しい定款の登記完了 法務局)
-30-
3.11.
県に「聴導犬訓練事業開始届」提出。即受理される。
※開始時期は2015(平成 27)年 4 月 1 日
3.28. 法人理事会・評議員会
Ⅶ ファンドレイズ
10.30. 「クオレの会」
(大阪芸大関係者を中心とした演奏家のグループ)か
ら 20 万円寄贈(みみの里来訪いただく)
<2015年>
3.23.
クリック募金の件で、松岡氏(聴導犬訓練事業部副部長)東京へ
ただし、NPO法人アンビシャス理事長として。
(以上)
-31-
日本財団電話リレーサービス試験運用プロジェクト
事業報告
○事業の目的
滋賀県の聴覚障害者総数は4054人(平成24年3月現在)、市町施策として数カ所で携帯や FAX
による中継サービス事業を実施しているが、中継サービスは市内に限られている。また ICT 機器を利用
するような環境はまだ整備されていない現状がある。県外から転入が増加しており、そのニーズも求め
られている。この事業は、公益財団法人日本財団の業務委託により、電話リレーサービスを普及・定着
させ、公的サービスとして制度化されることを目指し試験運用するものであり、利用登録を行った聴覚
障害者または音声機能・言語機能障害者が、早急に相手先へ連絡する必要が生じたとき、滋賀県立聴覚
障害者センターにおいてテレビ電話あるいはインターネット等のチャットにより、相手への伝言を依頼
できることにより、聴覚障害者福祉の向上に資することを目的とする。
○実施場所
滋賀県立聴覚障害者センター
滋賀県草津市大路2-11-33
TEL077-561-6111
FAX077-561-6133
※専用ブースを設置する
○実施期間
平成26年4月1日から平成27年3月31日(前年より継続)
○事業内容
あらかじめ日本財団に利用者登録を行った聴覚障害者は、テレビ電話(ビデオチャット等)を利用し
た手話通訳による電話リレーサービスあるいはインターネット等のチャットを利用した文字通訳によ
る電話リレーサービスを利用して、当センターに対し早急に相手先へ伝言を依頼することができる。
なお、FAXやメールによる同時性のない通信や筆談を介したコミュニケーションは対象としない。
また、このサービスは利用者からの発信のみと対象としており、利用者への連絡・返事を取り次ぐサ
ービスは対象としない。
○サービス提供時間
月曜から土曜の週6日、午前10時~午後6時(8時間)※祭日・年末年始を除く
○サービス利用登録者
・60名(2015 年 3 月 31 日現在)
・聴覚障害者
※利用者は日本財団に対してリレーサービス試験実施の利用に関する同意の上、アンケートに協力を
行い、利用登録を行う。
-32-
○サービス利用方法
・ビデオリレーサービス
Skype(スカイプ)
、Facetime(フェイスタイム)、LINE(ライン)
・文字リレーサービス
Skype(スカイプ)
、LINE(ライン)
○成果
・聴覚障害者が電話というツールを使うことにより、新たな連絡手段を得ることができた。
・これまでの電話通訳と違い、自宅や外出先など好きな場所から電話の依頼ができるため、聴覚障害
者の社会参加の一助となった。
・2014 年 1 月に日本財団がモニターに実施したアンケートにおいて、
「今後リレーサービスを利用し続
けたいか?」の設問に、
「とてもそう思う」
「そう思う」と答えた割合が95.3%にのぼり、サービ
スの有用性を実感しているとの成果が表れている。
※実態利用データやアンケート詳細は日本財団ホームページに記載あり
(http://trs-nippon.jp/about_project)
○課題
・サービス開始から1年半が経過したが、サービス自体の社会への周知が十分でなく、電話のかけ先の
多くは聴覚障害者との会話に慣れていない。リレー開始時に、サービス内容を説明するが、同意を得
られずリレー自体を断られたり、不審に思われたりする事もある。サービスの内容だけでなく、手話
や文字での通訳であるため若干のタイムラグがある点なども含め、電話のかけ先にサービス周知を図
っていく必要がある。
・登録後一度も利用がないモニターもおり、電話の利便性を体験していない。電話という公共インフラ
を、より多くの聴覚障害者が体験し、公的サービスの制度化に繋げられるよう、事業のPRを積極的
に行い、サービス利用を増やしていく。
・リレー通訳は基本的に用件のみを伝えるサービスであり、相談などには応じられない。個人によって
は、通訳上や通訳後に支援が必要だとオペレータが感じる事もあるが、モニターは全国から登録され
ており、受け皿がない状態である。
・サービス利用時間外の依頼(着信)や、電話のかけ先から折り返し電話を依頼される事があるが、現
サービス内容では対応ができない。サービス内容の拡充が今後のサービス利用に深く関わる。
-33-
2014(平成 26)年 10 月 15 日
滋賀県知事
三日月 大造 殿
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会
理事長 藤田
保
2015(平成 27)年度滋賀県予算編成に対する要望書
平素は、聴覚障害者福祉の推進に格別のご理解、ご支援を賜り厚くお礼申し上げます。
つきましては、県内の聴覚障害者とその家族、関係者の願いをご賢察の上、以下の要望事項について予算編成上、特段の
ご配慮をいただきますようお願いいたします。
記
1.県立聴覚障害者センターの機能と役割が十分発揮されるために、施設の運営や管理にかかる対策及び位置づけの強化を図
って下さい。
○次期の指定管理については、事業の継続性及び専門性の観点から、引き続き非公募の取り扱いをして下さい。合わせ
て管理料の増額を図って下さい。
○聴覚障害者センターのトップライトの修繕、防水、内壁塗料の工事費を優先して確保して下さい。合わせて、施設の
老朽化に伴う修繕等の長期的な計画を策定して下さい。
○聴覚障害児(幼児・学齢児)及び保護者を対象とした各種相談や聴力検査、社会適応訓練など実施、また聴覚障害児・
者にかかる情報提供やネットワークの構築など、聴覚障害児と家族等に対する支援体制の整備を図って下さい。
○改正障害者基本法の施行や障害者差別解消法の制定を踏まえ、聴覚障害者の表現及び意見の自由や、公的な活動にお
けるアクセスを保障するため、公的機関としての位置づけの強化及び県機関との連携が図れるよう配慮して下さい。
2.県北部の聴覚障害者や家族の生活と就労を支援するため、湖北地域に第二のびわこみみの里及び聴覚障害者センターの支
所(拠点)の設置が望まれています。拠点の整備に向けて、県としての支援をお願いします。
○湖北地域で利用可能な施設(土地や建物)の確保のための支援。
○センター事業の湖北利用者への便宜を図るため、湖北担当者1名(※)を配置して下さい。(※)県設置手話通訳者
の弾力的な運用(法人受託含む)
3.聴覚障害者コミュニケーション確保対策事業にかかる予算の拡充をお願いします。
○意思疎通支援者派遣事業(手話通訳者、要約筆記者)の報酬見直しに伴う予算の増額
○意思疎通支援事業における専門性の高い意思疎通支援者の研修の拡充
○意思疎通支援事業(手話通訳者)における養成課程(準備訓練)の拡充
○聴覚障害児のコミュニケーション及びグループワーク等の支援事業の実施
4.県内唯一の聴覚障害者のための生活訓練や就労支援事業を担う、びわこみみの里の拡充・発展のために、ご支援をお願い
します。
○聴覚障害者を対象とするグループホームの設置にかかる支援
○びわこみみの里の駐車場の拡充や施設の老朽化に伴う改修費用についての援助
○安心して就労支援移行事業が行えるように、県独自の就労移行事業所に対する財政的な措置
以上
-34-
大津市聴覚障害者相談員事業報告
(1)事業目的
聴覚障害の特性を踏まえた相談支援を行うことにより、聴覚障害者の地域生活の支援を行います。
(2)事業内容
①聴覚障害者に係る一般相談・支援(個別家庭訪問等)
②個別ケースに応じた関係機関との調整
③聴覚障害者に係るグループ及びコミュニティーづくりとその支援
④手話や聴覚障害者に関わる研修、啓発
(3)設置場所
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会
(4)設置時間
週 5 回 9:15~18:00
(5)事業まとめ
① 聴覚障害者に係る一般相談・支援(個別家庭訪問など)
大津市内の聴覚障害者や家族、関係機関からの相談に年間 72 件対応しました。統計は、相談者の件数です。
◇相談受付経路
本人
家族
関係機関
合計
69
3
0
72
◇相談内容
医療
人権
労働
住居
教育保 介護保 社会生 福祉推 文化教
計
育
険
活
進
養
4
0
1
0
0
10
27
30
0
72
◇相談の手段
相談派遣 来所相談 電話 FAX
家庭訪問 同行支援
計
6
12
23
31
0
72
主に社会から孤立している聴覚障害者が日常生活をする上での相談支援を行い、家庭訪問を中心に当事者のニーズを
把握しながらコミュニケーションを図りました。
◇地域別生活相談件数(72 件)
堅田地域
中地域
膳所地域
瀬田地域
7
34
12
19
大津市の中地域(坂本~逢坂)居住が一番多く、生活や介護保険等に関する相談が増えつつあります。堅田地域につ
いては、広報での情報発信により増えました。相談ニーズがないわけではなく、潜在化している聴覚障害者の悩みを
引き出し、相談しやすい環境を整備していくことが課題です。
② 個別ケースに応じた関係機関との調整
学区のあんしん長寿相談所が実施するケース会議への出席やあんしん長寿相談員と訪問に同行するなど対応しまし
た。
③ 聴覚障害者に係るグループ及びコミュニティーづくりとその支援
(1)大津市聴覚障害者相談設置事業の「おおつ・みみサロン」の開催
8月 20 日(水)10 時~15 時: 参加者 33 名
12 月 10 日(水)10 時~15 時:参加者 42 名
午前は集団学習、
午後は高齢聴覚障害者や重複聴覚障害者のためのホームヘルパー等のふくろうの協力によるレク
レ-ションを行いました。あわせて大津市保健師による健康相談を実施しました。
(2)大津市ろうあ福祉協会主催の「元気サロン」の参加
4 月~3 月毎月 1 回に定期的に参加し、生活上での困ったことを参加者と情報交換しました。
毎回平均 20 名の参加があります。
④ 手話や聴覚障害者に関わる研修、啓発
7 月 24~25 日に佐賀で開催された第 28 全国ろうあ相談員研修会に参加しました。また、近畿ブロック聴覚障害者
相談支援従事者交流会は 10 月と 2 月の 2 回に滋賀県で開催されて参加しました。
全国と近畿のろうあ相談員との情報
交換ができ、大変いい参考になりました。
大津市社会福祉協議会主催の相談機関連絡会、大津市障害者自立支援協議会、大津市ろうあ福祉協会、滋賀県中途
失聴難聴者協会大津支部に相談員のチラシ配布と周知を積極的に行いました。
(1)大津市身体障害者相談員(4 名)との情報交換
3 ヶ月に 1 回、情報交換を行いました。
-35-
(2)大津市相談機関連絡会
4 月・6 月・8 月・10 月・12 月・2 月の 2 ヶ月に 1 回開催され、出席しました。
(3)大津市障害者自立支援協議会
関係機関の関係者との情報交換会を行いました。
◇相談業務以外の件数
機関訪問 研修参加
計
39
3
42
⑤2015 年度に向けて
大津市内の聴覚障害者が、生活のなかで悩みごとなどがあった場合、安心して相談ができるように、支援していき
ます。大津市や関係機関との連携を図りながら聴覚障害者に対する理解を普及していきます。
-36-
社会福祉法人 滋賀県聴覚障害者福祉協会
滋賀県立聴覚障害者センター事業報告
①滋賀県立聴覚障害者センター運営・事業
1.施設の管理運営
滋賀県との委託契約により、滋賀県立聴覚障害者センターの管理運営を行いました。
2.利用状況
○年間のべ利用者数
9,586 人(聴覚障害者/3,779 人=39% 聴覚障害者以外/5,807 人=61%)
○月平均利用者数
799 人
○来所総累計
個人
1,877人
団体
7,709人
○利用者内訳
団体名
人数
団体名
人数
団体名
ろうあ協会
2,162
法人後援会関係
234
センター・法人事業連
中途失聴難聴者会
565 要約筆記関係
424
父母の会、その他
全通研滋賀支部
698 字幕ボランティア他
43
関連団体
手話サークル関係
43
合
計
人数
4,360
427
630
9,586
3.滋賀県立聴覚障害者センターの管理運営事業
(1)聴覚障害者等に対する生活相談の実施
〇滋賀県内の聴覚障害者や家族、機関からの相談に年間181件対応しました。
〇統計は、相談者の人数(機関などからの相談は1件)です。
生活相談担当2名分(きこえない相談員・きこえる相談員)の合算です。
1)相談内容別件数
生活 労働
教育
医療 福祉 施設 人権 聴力 コミュニケーション その他
78
10
3
33
2
32
1
5
2
15
計
181
2)相談受付経路
相談受付経路
本 人
家族・関係者
機 関
合計
人数
70
9
102
181
〇全体で昨年度比138%増となりました。(昨年131件)
これは大津市聴覚障害者相談事業が週2日から5日と拡充されたことを受け、大津市在住の聴覚障害者から
の相談が増加し、大津市の相談員と一緒に取り組んだことが理由です。
〇相談者の居住地は大津市が一番多く、次いで湖南市・栗東市と続いています。当センターが草津市にあること
から、湖南地域にある市町からの相談が多いです。
〇湖北地域からは本人からよりも機関からの相談がありました。病院の地域医療連携室から聴覚障害者の入院
に関わっての相談や、湖北の行政と連携して高齢ろう者の生活支援を行った件などです。また、件数には上
がっていませんが、湖北や湖西地域で開催している「いきいき教室」の場を利用して、必要に応じて相談に対
応しています。
〇相談内容は生活に関する相談が最も多くなっています。主に、地域とのつながりが少ない聴覚障害者に対し
て日常生活をする上での相談支援や情報提供が多く、次に医療と施設入所に関する相談がほぼ同数となっ
ています。現在施設入所している聴覚障害者のケースを施設や住民票のある市町担当者と連携して支援した
ケースや、施設利用を希望する方に対して情報提供などを行いました。
-37-
〇相談経路では機関からの相談が多くなりました。これは市町福祉事務所や地域の相談支援事業所、聴覚障害
者を雇用している企業からの就労に関する相談などです。
〇生活相談は、聴覚障害者や家族にとって日常生活における不安なことへの相談や福祉制度の情報を入手す
る大切な場所となっていると言えます。また、聴覚障害者に関わる事業所や機関についても聴覚障害者とより
良好な関係を築くために活用が図られていると言えます。
〇全国・近畿レベルの聴覚障害者相談支援担当者等とのネットワークの構築
・7月24~25日に佐賀県で開催された「第28回全国ろうあ者相談員研修会」に相談員2名が参加しました。
・昨年に引き続き「近畿ブロック聴覚障害者相談支援従事者連絡会」の幹事として大阪・京都・兵庫の聴覚障害
者相談支援担当者と取り組みました。今年は滋賀が開催県となり、10月29日に当センターにおいて「近畿ブ
ロック聴覚障害者相談支援従事者交流会」を開催。相談員2名が参加し、近畿各地からは26名の参加があり
ました。2月24日には、同会場で事例検討会を開催し、相談員2名が参加しました。全体では21名の参加が
ありました。
〇当法人のびわこみみの里が主催する「聴覚障害者の就労にかかる情報共有会」(参加機関:滋賀県立聾話学
校、働き・くらし応援センターりらく、びわこみみの里)が9月26日に開催され、相談員1名が参加しました。聴
覚障害者の就労支援について情報交換を行いました。
(2)手話通訳者の派遣
〇手話通訳業務担当(2 名)
・聴覚障害者センター利用者及び関係機関担当者等との意思疎通の支援を実施しました。
(221 件/設置事業含む)
・手話通訳者養成事業や現任者の研修企画、運営など手話通訳関連業務を担当しました。
(3)ITサポートセンター事業(IT相談)
この事業は滋賀県より IT サロン事業の委託を受け、滋賀県立聴覚障害者センターにおいて、主に県内の
聴覚障害者を対象に、IT に関する支援をしています。
①
②
相談会場 滋賀県立聴覚障害者センター
米原げんきステーション
相談日時 月曜~金曜 9時30分~18時00分
5月・8月・11月・2月 10時30分~16時30分
①随 時 相 談 に対 応 しました。
②米原げんきステーションを会場に3ヶ月に1度、湖 北 IT サロンを開 催 しました。
[相 談 件 数 ]
相談人数
373人
※相談者1人から複数の相談があった場合、内容の数を件数に加えて
います。
相談件数
459件
[相 談 内 容 ]
○パソコンソフト:ワープロ、表 計 算 、メール、写 真 加 工 、地 図 作 成 、年 賀 状 、チャット、SNS(ソーシャル
ネットワーク)等 の操 作 やインストール
○OS:W i n d o w s XP、W i n d o w s vista、Windows7 Windows8 の操 作
○周 辺 機 器 :プリンターの動 作 デジカメの使 い方 U S B メモリの使 い方 H D D について
○通 信 関 係 :L A N 接 続 、W i F i イーモバイル通 信 無 線 L A N について
○ウイルス関 係 :ソフトの更 新 、設 定 等
○携 帯 電 話 、スマートフォン、タブレットの操 作 について
○パソコンやスマートフォンの購 入 について
〇暗 証 番 号 の取 り扱 いについて
〇契 約 内 容 について(プラン、2 年 契 約 、解 約 など)
[ 相 談 の傾 向 ]
〇スマートフォンやタブレットの相 談 が増 えてきました。それに伴 い、WiFi、I P h o n e 、IPad、Android、ア
プリの相 談 もあり、IT相 談 の内 容 の幅 が広 がっています。
○電 話 リレーサービス事 業 の開 始 により、利 用 に関 する相 談 や支 援 もありました。
〇携 帯 電 話 の契 約 の内 容 (2年 契 約 など)が複 雑 になってきているのでその相 談 も増 えてきました。
-38-
〇近 年 はスマートフォンやタブレット購 入 の際 、契 約 内 容 の仕 組 みや内 容 の情 報 不 足 のまま購 入 して
しまったというケースも多 くあります。そのため、使 い方 だけではなく契 約 に関 しての情 報 も提 供 する
ICT 講 座 の意 義 を感 じています。
(4)情報機器の貸出
○情報機器貸出件数
貸出機器
法人備品
センター備品 (件数)
磁気ループ
-
85
オーバーヘッドカメラ(OHC)
14
-
プロジェクター
70
-
PC
377
-
スクリーン
45
12
補聴器
-
3
その他(※)
97
7
合計
603
107
(※)その他の貸出機器
センター備品/ループ延長コート・マイク・PC 接続キット 法人備品/TV・DVD 等。
(5)その他
①広報誌「センターだより」の発行
○年 4 回 (第 73 号 ~第 76 号 )発 行 。
・第 73 号…平成 26 年 4 月 10 日発行(1000 部)
「手話は言語に思いを込めて」他
・第 74 号…平成 26 年 7 月 10 日発行(1000 部)
「聴覚障害者と防災の取り組み」他
・第 75 号…平成 26 年 10 月 10 日発行(1000 部)
「聴覚障害者と差別解消法」他
・第 76 号…平成 27 年 1 月 10 日発行(1000 部)
「災害時における聴覚障害者センターの役割」他
②その他
○聴覚障害者情報ネットワーク事業の実施。
ホームページ・ブログ・メールマガジンによる情報発信
○特定非営利活動法人 全国聴覚障害者情報提供施設協議会へ理事として参画
同協議会 手話通訳専門委員会・情報メディアに関する専門委員会へ委員選出
②平成 26 年度 聴覚障害者コミュニケーション確保対策事業報告
1.手話通訳者養成研修・派遣事業
(1)手話通訳者養成事業
○テキスト改訂により、旧テキスト使用の講座(応用課程・実践課程)と新テキスト使用の講座(通訳養成Ⅰ)を開
催しました。応用・実践課程は 4 月から 11 月まで、通訳養成Ⅰは 6 月から 3 月までの長期間にわたる講座と
なっています。講座は、どちらの講座も時間帯を 2 つ設定し(昼・夜コース)、いずれも聴覚障害者センターで
開きました。課程別の修了者数(修了率)は次の通りです。
通訳養成Ⅰ
応用課程
実践課程
昼コース
夜コース
合 計
4名(80%)
5名(83%)
9名(82%)
19名(95%)
8名(100%)
27名(97,5%)
19名(100%)
7名(100%)
26名(100%)
○手話通訳者全国統一試験には、同実践課程からは27名が受験申込みをし、26 名が受験しました。うち合格
者は1名でした。
同試験には昨年度までの修了生含め38名が受験しました。修了者4名、受講生以外 1 名の6名が合格となり
ました。(合格率15%/全国は11%)
-39-
○講座内容では、手話通訳の理念や活動に関連した知識の学習や、文章・手話の要約やポイントをまとめる
など「翻訳」の力を伸ばす学習、また、場面を想定して通訳等を行うロールプレイの演習、実際場面での通
訳実習等を取り入れてきました。また、手話通訳実習(観察実習)では、手話通訳の依頼団体や登録手話通訳
者の理解と協力を得ながら実施することができました。また、手話通訳実習の学習では、実習の概要(1 単位)
と実習の振り返りの単位(2 講座)を設け、学習のねらい、実習の振返りを行いました。手話通訳を体験する通
訳実習では、模擬場面(防災、労働場面)を設けて個々の実習を行った所、学習効果があがりました。
○講座の運営にあたっては、手話通訳者養成講座担当講師会議を開催し、その都度協議を行いながら指導内
容の向上に努めました。
○講師不足の解消のため講師養成講座を開きました。
○通訳養成Ⅰへの受講申し込みが少数でした。各市町での基礎講座修了者のうち通訳者養成講座受講に該
当する者が少ないことと、当センターの手話基礎講座廃止が原因と思われます。
(2)手話通訳者派遣事業
○登録手話通訳者数 146名(内、手話通訳士42名含む)
○通訳内容の主訴を把握し、依頼者の要望に応じた派遣の実施に努めました。また、手話通訳者の健康に
も配慮しました。
○手話通訳の健康対策の一環として頸肩腕検診と講習会を実施しました。
○派遣実施状況
派遣件数
県事業
公的事業
合 計
131件
305件
436件
派遣人数
255人
603人
858人
○県事業は、県の機関が主催する行事や、県内の聴覚障害者団体が主催または共催する広域な行事に派遣
しているものです。今年度の滋賀県聴覚障害者コミュニケーション確保対策事業実施要綱の改正に伴い、
手話通訳・要約筆記の業務時間は、申請者の業務開始時間から終了時間までを基準とする(打合せに要
する時間を含む)とされ、手話通訳者の労働環境の整備がなされました。
○聴覚障害者団体等の会議への派遣が主な内容ですが、県内各地の聴覚障害者が複数参加する会議や、
聴覚障害者が勤務する県立施設での会議などへ派遣しています。
○公的事業は、公的な機関や団体が予算化した行事や集会などへ派遣しているものです。件数は、増加
の傾向にあります。7 月、9 月、2 月にイベントへの通訳依頼が集中しています。
分野別件数(公的事業)
分野別件数(県事業)
講座
2%
講座
文化・10%
教養
1%
労働
19%
教育・
保育
6%
福祉推
進
69%
啓発講
座
2%
医療
7% 労働
6%
福祉推
進
48%
教育・
保育
23%
社会生
活
2%
(3)登録手話通訳者研修会
○新規登録者4名を対象に、導入研修を行いました。
○登録手話通訳者を対象に、手話通訳技術や聞こえない人を取り巻く状況や制度について研鑽を行い資質向上
をめざして6回開催しました。価値・倫理、知識、技術、健康をテーマに開催し、技術研修では、滋賀県手話通
訳士会に講師をお願いし、身近な通訳者同士で研修ができました。また、県内2ヶ所で開催した制度を考える
知識学習は、延べ 59 人の登録者が参加し、参加しやすい環境を整えることができました。
○地域の課題についての意見交換を目的に、地域別懇談会を、3 か所で開催しました。述べ 30 人の参加があり、
-40-
日ごろの思いや地域の課題を検討することができました。
○手話通訳者の責務である、年 1 回以上の研修会への参加を、活動休止者を含むほとんどの登録通訳者が果
たすことができました。
日時/会場
研修テーマ/講師
参加人数
①
認定証授与式
4月27日(日)
「手話通訳者・要約筆記者がいきいきと活動するために」
草津市立まちづくりセンター
滋賀医科大学社会医学講座衛生学 北原 照代氏
52名
②
6月8日(日)
「聴覚障害者の人生から意思疎通支援をとことん考える」
大津市ふれあいプラザホール
淡路ふくろうの郷 施設長 大矢 暹氏
45名
③
④
⑤
⑥
8月2日(土)
総合福祉センターひまわり
9月28日(日)
草津市立サンサンホール
10月25日(土)
聴覚障害者センター
2月4日(水)
総合福祉センターひまわり
2月15日(日)
聴覚障害者センター
「自分の手話通訳を振り返ってみよう」
滋賀県手話通訳士会 梅本 悦子氏 中森 雅子氏
「社会福祉援助技術」
龍谷大学臨床福祉学部教授 山邊 朗子氏
「聞き取り通訳演習」
一般社団法人日本手話通訳士会理事 鈴木 唯美氏
「障害者福祉施策の現状」
社会福祉法人あゆみ会施設長
25名
39名
27名
20名
寺川
登氏
39名
2.手話通訳者設置事業
○手話通訳業務担当(1.5 名)
・手話通訳業務では、専門的な内容や継続的なケースへの対応をはじめ、関係機関との連携したケースの対応
等を行いました。(221 件/管理運営担当職員分含む)
・手話通訳者派遣事業のコーディネート担当としての業務やそれに関連する事務、また、研修会の企画、運営
などを担当しました。
・市町との連携では、市においては設置手話通訳者等と連携しながら手話通訳を実施し、町においては、担当
職員と連携を図りながら、暮らしに関わる助言等を行いました。
3.要約筆記者養成研修・派遣事業
(1)要約筆記者養成事業
○事業概要
[パソコンコース後期課程]4 月 15 日~8月 26 日(火)17 回 53 時間 滋賀県立聴覚障害者センターにて実施
・対象:パソコンコース前期課程修了者 11 名/受講者 15 名。
・前期に習得した要約筆記の基本的技術に加え実践的な学習を行いました。理論では聴覚障害者の運動史、
対人援助、中途失聴者・難聴者の臨床心理、通訳者の倫理など、また技術面では入力技術を始め、場面対
応、派遣現場での事例検討などから基本的な考え方を習得しました。
[手書きコース前期課程] 9月9日~2 月3日(火)17 回 53 時間 滋賀県立聴覚障害者センターにて実施。
修了者 22 名/受講者 28 名。
・県、市町意思疎通支援事業に対応できる技術をもった要約筆記者の養成を目標に、聴覚障害に関する基礎
知識、日本語の特徴、語彙と用法、日本語表記など基礎的知識を学んだうえで、要約筆記事業の位置づけ、
要約筆記の目的を理解したのちに要約筆記における表記、意図を伝える要約の実習を重ね、最終講では福
祉サービスの担い手としての役割を習得しました。
(2)指導マネジメント講座
○事業概要
指導者を対象に養成講座における指導ポイントや指導者が習得しておくべき内容の確認、また模擬講義も行
い意見交換をしました。前年度 全国要約筆記指導者養成研修受講者からの報告も実施しました。
-41-
受講者数:共通(4月 5 日、5月 15 日)11 名、手書き指導者 5 名、パソコン指導者4名、難聴指導者2名。
○滋賀県から手書き指導者2名、パソコン要約筆記指導者1名が厚生労働省委託事業 全国要約筆記 指導
者養成研修を受講しました。(7月 19 日~21日、9 月 13 日~9月 15 日、10 月 11 日~13 日の3回 計9日)
全57時間。アネックスパル、大阪天満研修センター、山西福祉記念会館で開催)
○7月13 日(日)難聴者協会会員と登録要約筆記者の合同学習では、午前に磁気ループの説明と設置体験を
行い共に学びました。午後は「障害者制度改革の流れと障害者総合支援法・意思疎通支援事業」と題して、前
全難聴理事長 高岡正氏の講演で法律の流れ・課題を学びました。(46 名参加)
(3)要約筆記者派遣事業
○派遣件数:168 件、派遣人数:488 名、要約筆記者数:97 人
○派遣実施状況
県事業
公的事業
合 計
派遣件数
110件
57件
168件
派遣人数
355人
179人
534人
○県派遣事業の内容別実施状況
会議
講演
講座・研修
大会
合計
派遣件数
92件
14件
3件
1件
110件
派遣人数
297人
46人
8人
4人
355人
○県事業は、障害者団体(難聴者協会、人工内耳友の会)への派遣が主要な割合を占めています。
共通のコミュニケーション手段をもたない難聴者・中途失聴者同士の集会には欠かせない派遣です。実施件
数は昨年度と比べ微減となりました。
○公的事業の内容別実施状況
労働
文化・教養
講演
大会など
合計
派遣件数
9件
7件
15 件
24 件
57 件
派遣人数
30 人
13 人
55 人
77 人
179 人
○公的事業は、講演会、シンポジウムなど、スクリーンに映し出す全体投影による要約筆記の実施がほとんどを
占めます。しかし、労働や文化・教養の場面では、個人が公的な研修等に参加されて実施されることもあります。
社会における要約筆記の必要性が理解されるよう利用団体を含め積極的な働きかけや取り組みの継続が必
要ではないかと思われます。
○登録者研修会の開催
[実施状況](事業説明会含む)
参加者数
主 な 内 容
実 施 日
手法別
4月27日(日)
午前
午前/登録証授与、事業説明会、
草津市立まちづ
34名
午後/健康管理合同学習会
全登録者
くりセンター
午後
滋賀医科大学医学講座衛生学 北原 照代氏
30名
6月8日(日)
午前
午前/講義「障害者権利条約と聴覚障害者のくらし」
ひこね燦ぱれす
27名
滋賀県手話通訳士会 梅本 悦子氏
全登録者
午後
午後/実習「要約の定義と意味」
23名
8月17日(日)
午前
午前/OHC要約筆記の実習 チームメンバーの役割と伝わ
手書き
県立聴覚障害者
22名
る要約筆記をめざして
センター
午後
午後/講義・実習「共有情報とは」
パソコン
20名
前ロールにおける統一ルールの確認
9月28日(日)
講義 社会福祉援助技術
草津市立サンサ 全登録者
34名
龍谷大学臨床福祉学部教授 山邊 朗子氏
ンホール
1月18日(日)
実習「話し言葉のそぎ落としとチームワークの活用」
手書き
草津市立サンサ
23名
各役割を果たせているか
登録者
ンホール
(難聴者協会会員をゲストに)
-42-
2月28日(土)
午前/派遣事業における表記の統一
パソコン
県立聴覚障害者
10名
午後/実習 「話のそぎ落とし、要約」
登録者
センター
実習 「読みやすさの検証」
※7月 13 日(日)難聴者協会会員と合同学習会を行いました。午前に磁気ループの説明と設置体験を行い、
午後に、高岡前全難聴理事長の講演がありました。(指導マネジメント講座)
[まとめ]
○障害者権利条約が批准されたことをうけ、これまでの法律の変遷、位置づけ、また通訳者としてのあり方につ
いて学びました。
○福祉援助技術について、手話通訳者と合同で学び、事例検討を通して派遣現場、現場外での行動、考え方
について議論を行う研修を行いました。
○手書きコースは昨年度に引き続き、チームワークの重要性と統一感のある要約筆記を目指す実習をおこない、
ノートテイクの模擬実習と利用者と接するときの姿勢のあり方について学びました。
○伝達技術実習も継続して実施しました。パソコン要約筆記での共有情報の認識、表記の統一についての確認
を行いました。表示について意思疎通支援を受ける立場の難聴者協会会員にも講評をいただきました。
[認定試験の実施]
○受験対象者:平成 25 年度 要約筆記者養成講座手書きコース修了者
○実施日:2月 21 日(日) 滋賀県立聴覚障害者センターにて午後 認定試験を実施
○受験者数:手書き 4 名 パソコン 6名(うち1名が両コースを受験)
○試験結果:合格者 5名(手書き3名、パソコン2名)
4.市町域・都道府県を超える意思疎通支援者派遣調整事業
[実施内容]
○意思疎通支援の派遣において、市町域間、都道府県域を超えての派遣が必要な時に、市町からの
要請を受けて、派遣先の関係機関(団体等)との派遣調整を行いました。
○意思疎通支援事業に係る市町担当者会議(7月11日)を開催し、これまで暫定的に取り扱ってきた「県外派遣」
(平成19年5月付通知)は、滋賀県の意思疎通支援事業要綱の改正により、役割を終了した旨を通知しまし
た。
5.聴覚障害者生活訓練事業
(1)いきいき教室の開催
センターの利用が困難な湖北圏域・湖西圏域で暮らす聴覚障害者を対象に、日常生活に必要な知識や情
報、生活技術などについて集団的な学習や体験、交流ができる場(いきいき教室)を開催しました。
1.湖北地域 日程:毎月第 3 木曜日 10 時~15 時
実施日
会 場
主な内容
参加者
「元気が一番!健康体操に挑戦」
5月15日 米原市げんきステーション
13名
講師 山本博子氏
「ニュースを手話でお伝えします」
6月19日
県湖東合同庁舎
13名
講師 石野 富志三郎(当センター長)
「ブラジルについて手話で学ぼう」
7月17日 米原市げんきステーション
20名
講師 安田 アジューソン氏
「手話で自由にお話しをしましょう」
8月21日
県湖東合同庁舎
24名
講師 尾中 浩治(大津市聴覚障害者相談員)
9月18日
県湖東合同庁舎
「昔のろう者の生活と手話表現」
26名
10月16日
国立印刷局彦根工場等
「国立印刷局彦根工場見学と交流会」
29名
11月20日
米原市げんきステーション
「心身ともに健康に!気功教室」
講師 横田 正弘氏
13名
12月18日
大雪のため中止
-43-
-名
1月15日
米原市げんきステーション
2月19日
米原市げんきステーション
3月19日
県湖東合同庁舎
「知っていますか?くすりの大切なお話」
講師 酒井 たかね氏(薬剤師)
「手話で自由にお話しをしましょう」
講師 鈴木 隆幸氏(滋賀県ろうあ協会青年部)
「春の花飾り“リース”を作ろう」
20名
20名
15名
〇湖北圏域での定期開催も7年目となり、毎回湖北・湖東圏域を中心に多くの方に参加をいただいています。参
加の平均人数は20名。のべ 178 名(12 月は中止)の方の参加がありました。参加者の年代は、開催が平日と
いうこともあり 60 歳代以上が大半を占めます。
〇午前は集団学習を実施しました。健康に関することや生活に関することなどを幅広く取り上げました。午後から
は“高齢聴覚障がい者や重複聴覚障がい者のためのホームヘルパー等の会ふくろう”の協力によるレクリェー
ションを実施しています。
〇毎月 1 回気軽に健康について相談できる場として、保健師による健康相談会を実施しました。この相談には職
員も同席しており、必要に応じて病院の診察を促し、居住市町につないでいます。
〇10月には、彦愛犬地域障害者生活支援センターステップあップ 21 の手話サロンと合同で外出企画を行いまし
た。
〇12月には、ふくろうのミニデイサービスと合同でクリスマス交流会を実施する予定でしたが、この日は湖北地域
で大雪警報が出されましたでの中止としました。
〇参加者アンケートでは、この事業をとおして気軽に集まれ、相談や健康に関して情報を得ることができたと声
がでています。引き続き、湖北地域の聴覚障害者が豊かな暮らしになるために継続的に開催していきます。
2.湖西地域 時間:11 月は 10 時~15 時 3月は 13 時 30 分~16 時
参加
実施日
会 場
主な内容
者
「新しい手話ができるまでと交流会」
11月15日
高島市観光物産プラザ
講師 吉田 正雄氏
18名
(日本手話研究所研究員)
「心身ともに健康に!手話で気功教室」
3月14日
今津東コミュニティーセンター
8名
講師 横田 正弘氏
〇湖西圏域では、いきいき教室を2回開催しました。
高島市と湖西総合在宅サービスセンターほろんの協力のもと、開催しました。
11月は大津地域や湖北地域在住の聴覚障害者の参加もありました。また、11月の企画では高島市で開催し
ている手話ステップアップ講習会の受講生や地域の民生委員の方々にも呼びかけて、手話や聴覚障害者に
ついての理解・啓発ができました。
(2)いきいきサロンの開催
○当センターを会場に、自由におしゃべりや交流を行う「いきいきサロン」を開催しました。日常生活の中でホッと
できる場になっています。参加の平均人数は12名。のべ 143 名の方の参加がありました。
〇今年度は参加者のみなさんが日頃感じていることを語り合うことを中心にした内容としました。
日程:毎月第1月曜日 10 時~12 時に開催
実施日
主な内容
参加者
「聞こえない人たちのニュースを手話で伝えます。」
5月12日
16名
話題提供者 石野 富志三郎(センター所長)
6月3日
地方の手話を語り合いましょう
13名
7月1日
私たちの願いをみんなに届けよう
14名
8月5日
みんなの思い出をみんなで語り合いましょう
12名
9月2日
10月7日
「手話はどうやって作るの?」
話題提供者 中山 真理(センター職員)
台風のため中止
-44-
17名
-
「生活で困っていることがあったらどうしたらいいの?」
11月11日
話題提供者 尾中 浩治(大津市聴覚障害者相談員)
17名
12月2日
2014年の社会をふりかえりましょう
16名
1月6日
立木神社へ初もうでにいこう
10名
2月3日
ペットボトルでいろいろなものをつくろう①
15名
3月3日
ペットボトルでいろいろなものをつくろう②
13名
(3)中途失聴・難聴者を対象とした暮らしの情報講座
中途失聴・難聴者を対象に、暮らしの情報を学ぶ講座を年2回開催しました。
実施日
会 場
主な内容
参加者
「危険!スマホ・ネットに潜むワナ」
6月15日
能登川勤労者会館
16名
講師:長谷川 結美氏(滋賀県消費生活センター)
「感染症なんでも講座」
2月21日 滋賀県立聴覚障害者センター
10名
講師:鈴木 智之氏(滋賀県衛生科学センター)
〇開催に際しては、滋賀県中途失聴難聴者協会と滋賀人工内耳友の会(瑠璃のびわこ)の協力のもと、企画内
容の相談や周知を図りました。
〇中途失聴・難聴者を対象としていますので、情報保障として要約筆記や磁気誘導ループが付きます。講師とは
事前に打ち合わせを行い、聴覚障害や要約筆記について理解を求めることで、とてもわかりやすい学習ができ
ました。
(4)ICT講座
〇聴覚障害者の暮らしに欠かせないICT(パソコンやインターネット等の情報通信技術)の知識や技術を学ぶ講
座を開催しました。
実施日
地域
会場
主な内容
参加者
6月7日
蒲生
南比都公民館
電話リレーサービスについて
10名
11月8日
湖北
長浜市社会福祉センター
スマートフォンとリレーサービスについて
17名
携帯電話とスマートフォンって?ネチケットに
1月27日
全域
びわこみみの里
26名
ついて
○スマートフォンやタブレットの普及が進んでいる中、契約の複雑さ、暗証番号の管理、複数のメーラーの管理
アプリのダウンロードの有償について等操作が複雑になってきています。また、SNS(ソーシャルネットワーク
サービス)でのネチケットも問題になっており、その知識の普及を進めました。
(5)手話講習事業
○手話指導者養成講座
「手話奉仕員養成の指導力向上」と「手話通訳者養成講師養成パート 1」をテーマに2コースを実施しました。
(1)「手話奉仕員養成の指導力向上」は、手話奉仕員養成テキストの改訂「基礎編」に基づき、指導に必要な「知
識・技術」を学び、講師の指導力の向上を目的として 8 回、聴覚障害者センターで行いました。受講者より「手
話の文法により例文の指導法や教材の使い方がわかった。」「指導法より文法をもっと勉強しないといけないと
わかった」などの多数の声がありました。(受講者:15 名)
(2)「手話通訳者講師養成パート 1」は、手話通訳者養成を担う講師不足を解消するため開催しました(受講者:
12 名)。全国各地で開催される、全国手話研修センター主催の「手話通訳者養成Ⅰ・Ⅱ担当講師連続講座」
は、開催地が遠方であるため受講が困難です。このため、27 年度も引き続きパート 2 を計画します。
手話通訳者養成講師養成講座
回数 日程
1
10 月 1 日
曜
日
カリキュラム
時間
水 13:30~16:30
内
容
手話通訳者養成 改訂テキストの指導ポイ
ント
-45-
講師
中西久美子
2
10 月 15 日 水 13:30~16:30
ウオーミングアップ 指導方法
通訳学習に入る前に 指導方法
中西久美子
3
11 月 5 日
水 13:30~16:30
聞き取り通訳 指導方法①
中西久美子
4
11 月 19 日 水 13:30~16:30
聞き取り通訳 指導方法②
中西久美子
5
12 月 3 日
要約
文章を要約・聞いて要約・手話を見て要約
有瀧美栄・中西久美子
6
12 月 17 日 水 13:30~16:30
読み取り通訳 指導方法①
有瀧美栄・中西久美子
7
1月7日
水 13:30~16:30
読み取り通訳 指導方法②
中西久美子
8
1 月 21 日
水 13:30~16:30
場面通訳 指導方法①
中西久美子
9
2月4日
水 13:30~16:30
場面通訳 指導方法②
有瀧美栄・中西久美子
2 月 18 日
水 13:30~16:30
まとめ・振り返り
中西久美子
10
水 13:30~16:30
(受講者:12 名)
○聴覚障害者のための手話学習会(2回実施)
実施日
テーマ
1 9月13日(土) 「新しい手話と私たちの生活との関わりとは?」パート2
講師
参加者
吉田正雄氏(日本手話
12名
研究所)
2 1月17日(土) 「アジア太平洋地域におけるろう者コミュニケーションと手 嶋本恭規氏(全日本ろう
17名
話の現状」
あ連盟理事)
①「新しい手話と私たちの生活との関わりとは?パート 2」では、講師より、「手話は生活の中から生まれた言葉で
重要なコミュニケーションの役割がある」「ろう者にとって、手話が奪われている環境は、どこに行ってもコミュニ
ケーションが不十分であった」など、わかりやすく話していただき、興味深く聞くことができました。参加者より
「通訳活動でろうの方と接する時に、手話は生活の中から生まれた言葉であることを忘れないようにしたい」と
感想があり、大変好評でした。
②「アジア太平洋地域における、ろう者コミュニケーションと手話の現状」では、アジアろう者の教育・福祉・就労・
日常生活に関する現状と課題を丁寧にわかりやすく話していただきました。「アジアの現状がリアルに伝わって
きた」、「自分の目で見る主義、素晴らしかった」や「アジアの情況が手に取るようにわかる内容でとても良かっ
た、若者にも手話関係者にも聞いてほしい内容でした」などの感想がありました。
(6)聴力相談事業
1)きこえの相談
○相談実施件数:38件
○月1回 午前2時間、午後3時間 年間11 回実施(6月 高島市内、11 月 彦根市内で実施)
○相談者の居住地別分布(人数)
大津市
15 名
草津市
7名
守山市
湖南市
1名
高島市
5名
東近江市
甲賀市
1名
長浜市
1名
彦根市
豊郷町
2名
愛荘町
2名
―
1名
1名
2名
―
○相談者の年齢構成(人数)
30代
40代
50代
60代
70代
80代
90代
合計
2名
1名
2名
6名
14名
11名
2名
38
○主な相談内容
・相談件数は昨年比で6人増の 38 名でした。主な相談内容では、聞き取りにくいために、「職場で理解が得られ
にくい」「家族との会話が不自由」「会議に参加しにくい」「電話での聞き返しが多くなった」など、聴こえにくこと
から、周囲との関係や生活上の不自由を感じたり、「引き込もってしまう」など、切実な悩みを訴えられるケース
-46-
もありました。また、少数ではありますが人工内耳についての相談もありました。
・聴力検査の結果、障害者手帳に該当する聴力の方が3名あり、当該の福祉事務所を紹介しました。
・当相談をどうして知ったかについては、各市障害福祉課などの窓口(案内チラシ)や、当センターホームペー
ジ、知人の紹介、また定期的に聴力検査を受けられるリピーターなどです。
2)聴こえの福祉講座
・出前講座として、難聴や聞こえに関する講義と聴力相談を県内2か所で開催しました。6月には高島市、11月
に彦根市の会場で開催し、約 20 名が参加されました。うち、聴力検査は高島市(6 名)、彦根市(4 名)でした。
参加者の中には、手帳保持者の方、該当する聴力レベルの方、軽度の方など様々な方がおられましたが、講
義の内容では、初めて聞いたという話もあり、「次も参加したい」という声が寄せられました。
日 程
会 場
参加者
聴力検査
6月28日
安曇川公民館
19名
6名
11月15日
彦根市障害者福祉センター
13名
4名
6.字幕入りビデオ制作、貸出し事業
[事業内容]
①聴覚障害者用ビデオの制作(自主制作)を 6 本制作しました
○『第 16 回手話ふれあいフェスティバル』 180 分 手話・字幕・DVD
○『第 30 回滋賀県聴覚障害者福祉大会』 60 分 手話・字幕・DVD
○『ドイツの文化とろう者の暮らし』 140 分 手話・字幕・DVD
○『京都のろうあ運動』 90 分 手話・字幕・DVD
○『意思疎通支援とは』 90 分 手話・字幕・DVD
○『つつうらうら~武村さんの竹細工~』 10 分 手話・字幕・DVD
②啓発・教材 DVD の字幕制作を 4 本制作しました
○「いわたくんちのおばあちゃん」 20 分 DVD
○「むしむし村の防災訓練」 12 分 DVD
○「検証・急増する高齢者の熱中症」 19 分 DVD
○「もったいないばあさんと考えよう世界のこと」 71 分 DVD
③ヒデオライブラリーの貸出
○ビデオ貸出件数
センターライブラリー:32 件(昨年度比 31%増) 69 本 (昨年度比 12%増)
○ビデオ所有本数
聴覚障害者への貸出ビデオ: 4001 本 一般貸出ビデオ: 1355 本
○登録者数 聴覚障害者・団体登録者(475 名)一般・団体登録者(535 名)
[特徴点]
○DVD 制作に加え BD(ブルーレイディスク)の制作もしました。
○聴覚障害者への情報提供のために啓発・教材 DVD の字幕制作をしました。
○VHS テープの貸出の減少に伴い VHS テープを整理しました。
④聴覚障害者情報提供施設協議会 聴覚障害者向けソフト制作担当職員研修会に参加しました。
主催:全国聴覚障害者情報提供施設協議会
日程:平成 26 年 11 月 5 日(水)~11 月 7 日(金)
場所:青森県聴覚障害者情報センター
内容:災害と聴覚障害者とセンターの役割について、著作権改正等について、
電話リレーサービスについて、情報アクセスにおける施設の役割について
7.映像配信事業
①映像配信コンテンツ
7コンテンツ 【HPの自主制作ビデオ配信で配信】
②メールマガジンの発行
3 号(2014.04.01~2015.3.31) 読者数 104 部
③ブログの発信
116 号(2014.04.01~2015.3.31)
・ブログアクセス数
13,754 件(2014.04.01~2015.3.31)
・ブログ動画/21 コンテンツ【ブログで配信】 再生回数/3,232 回
-47-
8.手話通訳士養成講座開催事業
○手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)の受験者を対象に、基礎理論学習と実技学習を実施し、それぞれ
8名の手話通訳者が受講しました。学習内容は試験対策を重視し、個別指導を強化するなど、講座の充実に努
めました。
○手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)には受講者8名が受験しましたが、合格者はありませんでした。
[手話通訳士試験の全国の合格率は 11.1%]
9.盲ろう者通訳・介助者養成研修事業
○期間:平成 26 年 9 月 25 日(木)~27 年 2 月 19 日(木) (全 48 時間)
○実施場所:滋賀県立聴覚障害者センター、滋賀県立視覚障害者センター、 NPO 法人しが盲ろう者友の会、
びわこみみの里
○受講者:8 名(うち修了者 7 名/登録申請者 7 名)
◯講座内容:講義と実習、観察実習を行い、観察実習では盲ろう者友の会の協力のもと、実習前後に打ち合わ
せと反省をし、効果的な実習となりました。
実働に合わせた介助場面を想定し、スーパーマーケットでの買い物、近江鉄道の乗降の通訳介助を行いまし
た。また、視覚障害者センターでは、疑似体験をとおし移動介助を学ぶ学習を2回連続して行うことにより集中
的に学ぶことができました。
○まとめ:盲ろう者の社会参加が進み、盲ろう者個々の要望に対応できる、盲ろう者通訳・介助者の養成が急務と
なっています。触手話を含む通訳者の養成、コミュニケーションがとれる移動介助者の養成、また指点字、ブリ
スタを使用した通訳者の養成が課題となっています。また、視覚障害者、聴覚障害者の介助者が増えることも
望まれます。
○盲ろう者を知ってもらい、受講生を増やすための啓発活動を、大津市で1回、草津市で1回行いました。のべ
54 人の参加がありましたが、養成講座の参加へとつなぐことはできませんでした。開催日時や開催地を考慮し、
多くの方が学べる環境を整えながら受講生を確保することが課題です。
○平成 27 年度からの事業が NPO 法人しが盲ろう者友の会に移管することにともない、課題の共有と運営事務の
引継ぎを行いました。
③市町委託事業
1.手話通訳者・要約筆記者派遣事業
(1)手話通訳者派遣事業
○市町事業は、市町コミュニケーション支援事業の委託を受
分野別件数(市町事業)
文化・
けた派遣です。市町の独自派遣事業や専任通訳者の複数
講座
教養
配置機関の増加により、委託件数は減少方向にあります。
医療
1%
2%
○分野別では医療、教育、社会生活が多くを占め、聴覚障害
23%
福祉推
者個人の生活に密着した依頼が特徴です。
労働
進
4%
○滋賀県内の聴覚障害者が、県外で手話通訳を利用する「県
37%
外派遣」は 25件あり、利用する地域(県・市)の派遣窓口へ
社会生
教育・
依頼、調整をしました。資格取得の研修や結婚式、学校行
活
保育
事、病院への通院などがありました。
15%
18%
○意思疎通支援事業に係る市町担当者会議(7月11日)を開
催し、意思疎通支援事業の意義と目的について講演しました。また、滋賀県意思疎通支援事業の要綱改正と
市町事業の実施要綱について、モデル要綱とそのポイントについて説明をしました。
件数
人数
医療
人権
労働
住居
教育
135
138
2
2
25
54
1
1
104
159
社会
生活
92
145
-48-
福祉
推進
223
426
文化 講座 放送
11
41
5
10
0
0
啓発
講座
0
0
合計
598
976
(2)要約筆記者派遣事業(資料 表・グラフ参照)
○市町コミュニケーション支援事業の派遣実績件数は 179 件(384 人)で前年度より 31 件増となりました。
要約筆記がつくことで、学習や交流の場へ積極的参加する難聴者が増えてきました。就労、地域生活、医療
など幅が広がる良い傾向になっています。しかし、実施実績が全くない市町もあり、窓口での利用者への働き
かけ、また啓発が必要であると思われます。
○市町派遣事業の内容別件数・人数
[個人対象の派遣]
医療
人権
労働 教育・保育 社会生活 福祉推進 文化教養
小計
件数
28
1
7
9
21
16
47
129
人数
28
2
8
13
38
44
91
224
[不特定多数対象(講演・大会等)の派遣]
内容
会議
講演 大会等 小計
合 計
件数
人数
16
38
15
47
19
75
50
160
179
384
2.手話講座(市町の委託事業)
○米原市手話講座(手話奉仕員養成講座入門編)
[期 間]平成 26 年 6 月 10 日から平成 27 年 3 月 24 日、毎週火曜日〈午後 7 時 00 分~9 時 00 分〉
[講座数]全 28 講座
[受講者]受講者 14 名
○彦根市・愛荘町・豊郷町・甲良町・多賀町手話講座(手話奉仕員養成講座入門編)
[期 間]平成 26 年 6 月 19 日から平成 27 年 3 月 12 日、毎週木曜日〈午後 7 時 00 分~9 時 00 分〉
[講座数]全 23 講座
[受講者]受講者 14 名(修了者14名)
○東近江市・日野町・竜王町手話講座(手話奉仕員養成講座入門編)
[期 間]平成 26 年 9 月 2 日から平成 27 年 3 月 24 日、毎週火曜日〈午後 7 時 00 分~9 時 00 分〉
[講座数]全 23 講座
[受講者]受講者 42 名
○近江八幡市手話講座(手話奉仕員養成講座入門編)
[期 間]平成 26 年 7 月 3 日から平成 27 年 3 月 8 日、毎週木曜日〈午前 10 時 00 分~12 時 00 分〉
[講座数]全 23 講座
[受講者]受講者11名
○野洲市・守山市手話講座(手話奉仕員養成講座入門編)
[期 間]平成 26 年 7 月 3 日から平成 26 年 11 月 27 日、毎週木曜日〈午後 7 時 00 分~9 時 00 分〉
[講座数]全 23 講座
[受講者]受講者 24 名
○甲賀市手話講座(手話奉仕員養成講座入門編)
[期 間]平成 26 年 8 月 5 日から平成 26 年 12 月 23 日、毎週火曜日〈午後 7 時 00 分~9 時 00 分〉
[講座数]全 23 講座
[受講者]受講者 34 名(修了者 33 名)
○湖南市手話講座(手話奉仕員養成講座入門編)
[期 間]平成 26 年 7 月 17 日から平成 27 年 3 月 8 日、毎週木曜日〈午後 6 時 45 分~8 時 45 分〉
[講座数]全 23 講座
[受講者]受講者 26 名(修了 13 名)
○草津市手話講座(手話奉仕員養成講座入門編)
[期 間]平成 26 年 8 月 1 日から平成 27 年 3 月 8 日、毎週金曜日〈午後 7 時 00 分~9 時 00 分〉
[講座数]全 23 講座(45 時間)
[受講者]受講者 36 名(修了者 30 名)
-49-
④自主事業
1.手話啓発講座(単発・連続講座)
○依頼団体(機関)と実施数及び受講対象者
(単発)
依頼機関 件数
対象者
人数
学 校
7
学生
566
団 体
1
団体
50
行政・企業
1
職員
15
(連続)
依頼機関
行政・団体
件数
7
回数 対象者
3~12 職員等
人数
398
○単発講座の依頼件数は昨年度とほぼ同数でしたが、連続講座は依頼数が年々増加しています。
○湖南広域行政組合(消防署)より依頼を受け、複数回講師を派遣しました。災害時の対応や聴覚障害の種類
などの理解を広めました。今後も地域や消防署などの機関への普及活動に取り組みます。
○滋賀県教育委員会が主催する「学校支援メニュー」には、手話等啓発事業の一つとして情報掲載するだけで
なく、教員を対象とした「学校支援メニューフェア」(ピアザ淡海:7 月 31 日)に参加し、啓発活動を行いました。
このフェアをきっかけに、3 件の啓発講座開催の依頼がありました。
○滋賀県生涯学習課が主催する、企業・団体・行政等の機関が連携して開催された「しが☆まなび☆発見!」大
津会場(ピアザ淡海:7 月 29 日)と米原会場(文化産業交流会館:8 月 6 日)に参加しました。
○滋賀県職業能力開発協会の主催で、11 月 15 日(土)・16 日(日)の 2 日間、「第 4 回おうみしごと体験フェスタ」
に参加しました(昨年に続き 2 回目)。来場した子どもたちは、「字幕制作~聞こえない人と聞こえる人が一緒に
楽しめる番組をつくろう~」の体験をし、「パソコンの技術だけでなくことばを縮めたり別のことばに置き換えたり、
国語の力が必要」という感想をいただきました。(子どもの参加は 25 人でした)
○講師現任研修を3回実施しました。
2.要約筆記の啓発
○龍谷大学(瀬田学舎)ノートテイク講習会 4月8日(火)、同大学のノートテイカ―希望の学生等 20 名対象。
聴覚障害の不自由さへの理解、話しことばを筆記で伝えること、要約技術についての考え方と実習、周囲の
協力について指導しました。
3.手話通訳者・要約筆記者派遣事業
(1)手話通訳者派遣事業
○自主事業は、企業や高等教育、放送など専門分野へ派
分野別件数(自主事業)
遣しているものです。
○件数は 194 件で昨年とほぼ同じ件数です。労働分野は企
選挙
人権
講座 放送
2%
業などの研修への派遣が主で、前年度同様に大半を占め
8%
1%
1%
ています。企業研修は、長時間、数日間に亘る内容が多く、
福祉推
1日の派遣人数が多くなるのが特徴です。企業のニーズに
進
こたえられるよう、打ち合わせを十分に行っています。
1%
○公的機関に雇用された聴覚障害者の研修、会議への派
教育・
遣も増加しています。
保育
○地域のケーブルTV番組の手話挿入に協力 ました。年
15%
労働
間12回24人を派遣しました。県広報番組にも協力してい
72%
ます。
○滋賀県知事選挙(7 月)では、選挙期間中の情報保障
を担いました。第 47 回衆議院議員選挙(12 月)では、派遣依頼に備え準備を整えました。
医療 人権 労働 住居
件数
人数
1
2
2
2
140
363
0
0
教 育 社 会 福祉 文化
啓発
講座 放送
保育 生活 推進 教養
講座
29
0
2
0
3
15
0
31
0
4
0
3
30
0
選挙
合計
3
6
194
439
○上記とは別に、滋賀県知事選挙(7 月)では政見放送の情報保障の窓口を担いました。知事選挙の政見
-50-
放送は初めての取り組みであり、滋賀県選挙管理委員会と協働し、候補者すべての政見放送に手話通訳
を付けることができました。手話通訳士 12 名が依頼に備え、6 名の実働となりました。
(2)要約筆記者派遣事業
○企業への派遣実施は 35 件、74 人でした。毎月の定例会議、入社式、新入社員研修等、聴覚障害の社員への
手書きノートテイクおよびパソコンノートテイクによる派遣を実施いたしました。
現在、要約筆記を採用する企業は少ないですが、今後障害者差別解消法の合理的配慮により、利用できる環
境が広がることを期待します。
4.「手話タイム・プラスワン」(県広報)協力事業
○びわ湖放送において県政ニュースを手話と字幕で伝える番組「手話タイム・プラスワン」(年間 20 回)への制作
協力を行いました。
①手話キャスター、聴覚障害者アシスタント、健聴者アシスタントを、各回 1 名ずつ派遣しました。
②番組内「聴覚障害者センターからのお知らせ」においては、行事案内のほか、聴導犬や、手話言語法および
手話言語条例など聴覚障害理解に役立つ時事情報、手話通訳者や要約筆記者等の聴覚障害者の支援者を
増やすための講座開催情報を提供するなど、聴覚障害者の暮らしの豊かさを深められるような内容を企画しま
した。
5.聴覚障害者用映像制作事業
聴覚障害者が様々な情報にアクセスできるように、行政機関や団体などからの依頼に応じて手話や字幕挿入
の依頼をうけ、聴覚障害者のための映像を制作をしました。
・CS障害者専用放送「目で聴くテレビ」放送の番組を 1 つ制作しました
・甲賀市行政情報番組「きらめきあいこうか手話ダイジェスト」の手話挿入のための手話通訳者の撮影をしました
・聴覚障害者福祉大会における情報保障のための撮影を行いました。
6.手話通訳者・要約筆記者の健康管理事業
(事業の目的)
聴覚障害者の社会参加を促進する「手話通訳者・要約筆記者派遣事業」の担い手である登録手話通訳者、
要約筆記者が健康で活動が続けられるように、同派遣事業の実施主体である滋賀県・市 町・当法人が健康
管理に関連した事業を実施するもの。
(実施内容)
①健康管理委員会の設置
登録活動者の健康管理や予防対策を目的とした同事業が円滑に行われるよう、関係団体の委員で構成
する「健康管理委員会」を設置し、検診の運営及び検診結果や課題に対する検討などを行いました。
②頸肩腕検診の実施
登録手話通訳者 130 名、要約筆記者 78 名(活動休止者を除く全員)を対象に一次検診(スクリーニング)
二次検診(特殊検診)を実施しました。一次検診の問診票の回収率は、手話通訳者が 85%(昨年 83%)、要約筆
記者が 79% (同 86%)で、手話通訳者は微増、要約筆記者では減少となりましたが、8 割代の回収率を維持して
います。これらは団体からの呼びかけ等の取り組みも合わせての成果と言えます。二次検診は、草津市内に
会場を設け、2日間実施しました。昨年度に引き続き、大阪社会医学研究所(検診機関)による問診(血圧測定、
身長、体重測定含む)医師による診察、関係団体の協力による「相談ブース」の設置を行いました。
③検診結果を生かす取り組み
検診の結果を踏まえた派遣業務を行うと共に、業務軽減が必要な B3 以上の対象者には聞き取り等の面談を
行ったり、派遣事業の直営市に対しては、重複登録者(県と市)の健康管理に生かすため、情報の共有化を図
りました。
④衛生教育の実施
登録者が健康で活動を続けるため、健康に関する研修会を開催しました。また、検診結果や登録者の健
康の取り組みや課題等を関係者に広く啓発する意味で、聴覚障害者関係団体や行政など幅広く呼びか
け、健康管理講習会(平成 27 年4月 26 日)を開催しました。(参加者120名)
-51-
社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会
平成26年度
びわこみみの里
事業報告
1.障害福祉サービス事業実施状況(定員30名中現員42名)
①就労移行支援事業
定員 6名 現員 4名
・SST学習月1回ほど実施(社会見学もあり)
・個別に実習、トライワーク、トライアル雇用、就労との平行支援等あり
②就労継続支援B型事業
定員18名 現員28名
・手話学習月1回第2土曜実施
③自立訓練(生活訓練)事業
定員 6名 現員10名
・個別支援(軽作業・調理訓練等)
④送迎サービス(27名、他は完全自力)
1.草津コース 約60分(O宅-野村-川原-三宅-洲本停-みみの里)
2.野洲コース 約40分(野洲駅-樹-M宅-Y宅-みみの里間2台)
⑤施設外支援・就労(移行・継続事業対象)
・S氏畑作業(雨天外毎日)
・Y氏畑作業(随時)
⑥その他適宜関連機関とのケース会議等多数あり
2.入退所等
4/ 1 Tさん生活訓練入所
4/ 1 Wさん生活訓練入所
4/ 1 Hさん就労移行入所
5/ 1 Tさん就労移行入所
5/ 2 Uさん生活訓練入所
7/31 Fさん就労移行退所(一般就労)
8/ 1 Mさん生活訓練入所
10/ 1 Aさん生活訓練入所
12/ 1 Oさん就労移行入所
1/31 Hさん就労移行退所(一般就労)
2/ 1 Tさん生活訓練入所
3.就労事業実施状況
①カフェ販売 営業は週3日(木曜pm~土曜)
②菓子製造 作業週5日
③トリミング 営業週5日トリミング資格試験に向けての学科、実技学習実施
ドックトレーニング・マッサージ等委託実施
11/11JKCトリマー資格試験(スタッフK受験)
④縫製・ 「アトリエ藍」「振興センターcoccori企画」各店定期縫製品受注
軽作業 独自手作り・縫製品を製造し喫茶、イベント等で販売
就労事業振興センター共同事業「steed」バッグ(競走馬ゼッケン帆布)の
製造販売
⑤エコ ボランティア回収アルミ缶の圧縮作業
T産業等下請け作業等
S氏、Y氏畑作業・収穫品袋詰め作業(夏季早出作業実施)
-52-
4.ジョブコーチ事業
・対象者7名(聴覚障害者…7名、他の障害者…0名)
・支援件数24件(会議…1、支援…23内聴覚障害者23)
4月…1件、5月…0件、6月…0件、7月…0件、8月…1件、9月…0件
10月…2件、11月…6件、12月…3件、1月…3件、2月…3件、3月…5件
5.就労よろず相談事業
6件あり。(聴覚障害者3名で就労中3,就労前3)
6.会議・研修等
①全体職員会議 4時間位
(別途「運営」「支援」「作業」会議各月1回1.5時間、「GH会議」等会議開催)
4/16、5/21、6/18、7/16、8/20、9/17、10/15、11/19、12/17、1/21、2/18、
3/18。
②外部会議
・湖南地域障害者サービス調整会議(横田) 5/30、11/28、2/6。
・湖南地域ジョブリンク(就労事業部会議、学習会、情報共有会) 10/29(板垣)、
・湖南地域進路部会(横田) 5/30、10/3、2/6。
・湖南地域歯科保健連絡会(板垣) 6/5。
・守山市障害者自立支援協議会(板垣) 5/27、7/29、9/30、11/25、1/27、
3/24。
・守山市障害者通所施設連絡協議会(板垣) 5/23、7/25、9/26、11/21、1/23、
3/20。
・守山市ボランティア協議会(奥田) 4/10、6/5、12/4。
・守山市福祉フェア実行委員会(板垣) 7/28、9/24、10/10。
・守山市発達支援部会(板垣) 8/5、1/29。
・守山市障害者施策推進協議会(板垣) 6/3、10/2、10/23、11/18、2/19。
・みみの里を支える会(木戸・板垣・太田) 5/21、7/16、12/4、3/31。
・きょうされん湖南ブロック会議(板垣) 9/11、10/9、11/6、12/16、1/20、
2/22、3/24。
・びわこみみの里ポンポコまつり担当者会議(板垣・金守・太田)
4/25、5/8、5/21、5/29、6/25。
・法人セミナー担当者会議(板垣・奥田) 5/20、6/12、7/11、8/20、9/11、
9/30、10/9、10/17。
・聴覚障害支援関係者就労移行情報共有会(横田・松村・金守) 9/26。
・ジョブコーチ支援事業推進協議会(金守・横田) 4/24。
・滋賀県就労移行支援事業所協議会(横田) 9/22。
・滋賀県社会就労事業振興センター総会(横田) 5/29。
・全国就労支援ネットワーク大会事務局関係(松村) 4/17、6/12、9/19、9/20。
・全国聴覚言語障害者福祉研究交流集会事務局会議(奥田・横田) 4/23。
①職員研修
4/10 GH加算制度、手続きに関する説明会(奥田)
5/17 ジョブコーチカンファレンス2014名古屋(金守)
5/19 県施設長会議(横田)
5/29 社会就労事業振興センター総会(横田)
6/28・29 全国ろう重複障害者施設連絡協議会総会さいたま市(板垣)
9/10 JKC公認トリマー義務研修(小笠原ほか5名)
-53-
9/13・14 社会福祉士実習指導者研修(松村)
9/18 目標工賃達成指導員研修(魚津)
10/ 6 職員研修八身福祉会見学(横田・板垣・松村・太田・魚津)
10/19 法人聴覚障害者の社会的自立を考えるセミナー(職員・スタッフ)
11/8・9 全国聴覚言語障害者福祉研究交流集会堺市(横田・板垣・太田)
10/9・14 計画相談説明会(松村)
11/28・29 全国ろう重複障害者施設連絡協議会施設長会議福岡市(板垣)
12/ 4 触法障害者支援研修(松村)
1/21 動物管理者研修(小笠原)
1/21 全職員研修「健康で働くために」北原照代先生
3/17 県集団指導(板垣・林)
④スタッフ会議 1.5時間位
4/8、5/13、6/10、7/8、8/5、9/9、10/7、11/11、12/9、1/20、2/17、3/10。
⑤スタッフ学習 1時間程度
4/ 8 法人理事長との懇談会
おうみ犯罪被害者支援センターミニ講話
5/27 みみの里の歩み
6/24 ディーセントワークについて
7/22 盲ろう者について
8/26 工賃支給の仕組み
10/17 法人セミナー(草津サンサンホール)
11/25 食育について
1/27 携帯スマホのマナー
2/17 リハセンター点検報告会
2/24 薬について
3/ 3 歯科衛生集団指導
3/ 8 県聴覚障害者福祉大会
3/14 部門別発表会
3/31 理事長、常務理事、第三者委員との懇談会
7.出店・イベント・レク等
4/ 6 ルシオールアートキッズフェスティバル出店、PR
4/27 ベニシア講演会出店
5/18 彦根学園祭出店
6/ 1 びわこみみの里ポンポコまつり
7/ 5 聾話学校寄宿舎七夕祭り出店
7/29 「しが☆まなび☆発見」出店
8/10 全障研滋賀大会出店
9/21 手話ふれあいフェスティバル出店
10/11 守山市福祉フェア出店・展示
10/25 レイカディアセンター福祉用具フェア出店
10/25・26 四日市全難聴福祉大会出店
11/15 カフェミニコンサート、後援会バザー
11/23 守山市福祉大会出店
11/24 ラブラドールレトリバークラブイベント出店
2/21・22 全国デフバスッケットボール大会出店
3/ 8 県聴覚障害者福祉大会出店
-54-
8.体験実習・職場実習受入等
7/ 9・10 県立聾話学校中学部2年3名
11/19~21 立命館守山高校1年3名
12/9~11 守山北高校1年12名フィールドワーク
2/17~20 聾話学校高等部2年1名
9.施設見学
6/ 6 名古屋NPO法人つくし聴覚ろう重複センター碧一陣
6/17 名古屋NPO法人つくし聴覚ろう重複センター碧二陣
8/22 ドリームあんです
9/12 草津手話サークル「びわ湖」
9/13 ビジョン実現2008湖北委員会
11/ 1 京都盲ろう者ほほえみの会
11/ 6 盲ろう者通訳介助者養成講座生
11/15 栗東市手話奉仕員養成講座生
11/20 草津宿まちかど支援ネット
11/21 いこいの村栗の木寮
11/27 中主幼稚園手話サークル「たんぽぽ」
12/ 4 近江八幡市手話奉仕員養成講座
2/13 中州学区社協サロンボランティア
その他個人数名見学などあり
10.ボランティアの支援・交流会等
現在ボランティア登録者(更新済)50名
・グループ「ポパイ&オリーブ」(略称ポパリ)協力
自主活動(縫製作り・畑作等)随時みみの里内にて
・スタッフとの交流会(ボランティア10数名参加)
5/14、7/9、9/10、12/10、3/11。
・スタッフ、職員、ボランティアによる手話隊と楽隊「なんくるないさーず」を
結成し、ポンポコまつり(6/1)でダンス及び歌を発表
・スタッフ、職員、ボランティアによるランニングサークル「みみレンジャーズ」
で守山市成人式記念駅伝参加(1/12参加)
その他、縫製品デザイン、技術指導ボランティア週1~2回数名
2名の固定ボランティアによる各スタッフへのパソコン指導週1回
1名の固定ボランティアによる月2回大人のための国語学習
他常時1~数名の各種協力ボランティア有り
11.地域交流
4/12
4/20
7/20
8/15
8/17
10/ 5
11/11
11/18
1/14
水保町自治会定期総会(横田)
水保町春の河川清掃(太田)
河川愛護美化運動(奥田)
水保町夏祭り参加(職員・スタッフ有志)
水保町秋の河川清掃(板垣)
水保町防災訓練(横田・板垣)
速野小学校四年生ミニ講演(板垣他スタッフ3名)
速野小学校四年生5クラス施設見学来訪
ボラ3団体とのもちつき
-55-
12.施設の会議利用等
11/ 1 しが盲ろう者友の会と京都盲ろう者会交流
11/ 6 盲ろう者通訳介助者養成講座
11/21 守山市障害者施設連絡協議会定例会
1/10 耳の日福祉大会実行委員会会場部会
3/28 守山市聴覚障害者協会役員会
13.その他
・ 4/30 県社協みみの里建設資金完済挨拶(横田・板垣)
・ 5/ 8 法人内部監査
・ 6/30 県実地指導、法人会計監査
・ 7/ 1 北消防署の施設消防点検調査
・ 8/ 9 スタッフ家族懇談会
・ 8/15 守山市障害者プラン施設ヒヤリング
・10/ 1 みみの里信楽日帰りバスツアー
・10/16・17 職員頸肩腕健診
・10/28 火災避難訓練
・11/18 非常勤Kt氏勤務開始
・11/22 スタッフHさん結婚
・11/30 非常勤Kn氏退職
・ 1/13 県リハビリテーションセンタによるスタッフ二次障害防止点検
・ 1/20 事務職H氏勤務開始
・ 1/27 スタッフ健康診断
・ 3/10 火災避難訓練
-56-
資
料
編
-57-
人権
労働
住居
社会生活
文化・教養
講座
(資料1)
人数
2
127
127
55
24
63
148
52
81
43
73
19
17
42
60
8
5
21
9
976
255
603
413
2,247
2014年4月1日~2015年3月31日
放送
啓発講座
合計
人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数
2
46
77
43
4
8
69
19
4
16
33
17
17
20
47
88
94
19
2
8
31
21
2
4
57
31
24
29
2
12
1
2
30
9
17
13
11
10
24
35
38
7
4
5
2
10
1
1
15
4
6
426
11
41
5
10
0
0
0
0
598
165
2
2
19
23
132
337
4
7
35
66
7
12
305
4
3
3
3
6
181
932
17
50
62 102
3
6
7
12 1,216
福祉推進
人数 件数 人数 件数
1
49
5
8
22
12
8
13
25
15
2
2
12
2
2
10
11
17
10
37
13
16
45
8
5
8
11
11
18
25
13
4
3
4
15
6
5
18
13
2
2
7
7
14
9
17
5
4
7
16
3
2
2
3
4
5
2
2
2
159
92 145 223
21
2
4
79
116
6
8 144
31
2
327 100 157 448
教育・保育
件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数
大津市
1
1
1
草津市
22
22
2
2
26
栗東市
17
17
8
34
7
守山市
1
1
2
2
12
野洲市
5
5
湖南市
26
26
甲賀市
4
4
1
3
31
近江八幡市
8
8
1
1
4
東近江市 11
12
7
8
6
彦根市
2
2
2
2
2
米原市
5
6
4
長浜市
8
8
高島市
4
4
竜王町
1
1
9
愛荘町
18
18
甲良町
1
1
多賀町
日野町
4
4
2
豊郷町
2
3
市町計
135 138
2
2
25
54
1
1 104
県事業
22
40
8
公的事業 20
22
2
2
17
33
70
自主事業
1
2
2
2 141 365
29
合計
156 162
6
6 205 492
1
1 211
※市町とは、市町福祉窓口を経由したもの
※公的事業とは、公的機関および団体による派遣
※自主事業とは、民間団体および機関等による派遣
医療
平成26年度 手話通訳派遣状況(件数・人数)
福祉推進
41%
講座
5%
放送
6
7%
教育・保育
15%
社会生活
労働
22%
啓発講座
12
医療
7%
平成26年度分野別件数集計
公的
25%
自主
15%
県
11%
平成26年度事業別件数分布
労働
住居
23
0
469
1
492
1
※職員とはセンター職員が実施した通訳人数
※登録とは登録通訳者を派遣した人数
手話通訳内容実施件数(人数)
医療
人権
職員
7
2
登録
155
4
全体
162
6
市町
49%
文化・教養
2%
-58-
0
100
医療
131
26
906
932
人権
労働
211
183 205
県事業
140 145
2
155
157
20 8 6
199
175
200
156
300
400
500
600
件数
0
200
件数400
600
800
2
325
327
講座
9
93
102
放送
0
6
6
5
7
12
啓発講座
181
公的事業
事業
281 281 305
129137
100
178
27 24 17
412 447
86 98
62
住居 教育・保 社会生 福祉推 文化・教 講座
育
活
進
養
22 7 1
194 211
494
H24・H25・H26年分野別比較(件数)
自主事業
228 220
725
H24・H25・H26・年事業別比較(件数)
0
50
50
教育・保育 社会生活 福祉推進 文化・教養
手話通訳派遣実績表・グラフ
放送
1 14 3
7
啓発講
座
31
598
19
市町村
649
合計
76
2171
2247
H26年度
H25年度
H24年度
H24年度
H25年度
H26年度
(資料2)
人権
労働
医療
合 計
団体・
または
不特定
多数対
象
講座研修
大会
講演
会議
大津市
草津市
高島市
87
2
5
0
0
8
33
16
11
8
4
0
30
0
0
0
2
4
0
0
4
0
20
0
自主事業
9
0
0
0
2
1
0
0
1
0
5
0
16
0
0
0
0
4
0
0
0
8
4
0
公的事業
4
0
0
0
0
1
0
0
0
2
1
0
合計
8
1
0
0
0
2
0
5
0
0
0
0
18
1
0
0
0
7
0
10
0
0
0
0
5
0
0
0
8
7
4
2
8
0
0
34
5
0
0
0
4
4
3
1
3
0
0
20
18
8
3
0
6
1
0
0
0
0
0
0
22
8
3
0
9
2
0
0
0
0
0
0
35
76
72
2
0
0
0
0
2
0
0
0
33
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0 28
30 49
0
2
0
9
7 19
13 54
0 21
4 111
55 44
70 41
0
3
57 179 381
0
9
0
0
3
7
0
2
15
21
0
994
28
110
4
13
51
104
38
341
148
149
8
件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数
日野町
36
110 355
豊郷町
2
4
0
0
2
11
8
5
3
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
92 297
14 46
1
4
3
8
人数
守山市
件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数
県
32
9
0
1
0
0
13
2
2
2
3
0
件数
近江八幡市 東近江市
彦根市
51
9
0
2
0
0
13
4
5
6
12
0
米原市
長浜市
21
0
0
0
0
0
6
2
5
4
4
0
15
2
0
0
1
1
7
1
2
1
0
0
28
2
0
0
2
3
14
1
4
2
0
0
10
0
0
0
0
0
9
0
1
0
0
0
21
0
0
0
0
0
18
0
3
0
0
0
4
1
0
0
0
1
0
0
0
0
2
0
12
1
0
0
0
3
0
0
0
0
8
0
9
0
0
0
0
3
0
1
2
1
2
0
21
0
0
0
0
5
0
1
4
3
8
0
179
35
76
市町事業 公的事業 自主事業
57
総合計
381 994
H26
H25
手法別
PC
109
94
78
53
OHC
64
118 353 149 341
35
196
ノート
133
176
43
1
ボード
1
355 945
PCノート
49
75
件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数
県事業
平成25年度 派遣実績数
110 355 179 384
件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
412
6
0
0
0
0
0
0
0
0
2
4
0
件数
23
0
0
0
0
0
0
0
0
8
15
0
人数
甲賀市
合計
356
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
人数
湖南市
件数
平成26年4月1日~平成27年3月31日までの派遣実績数
県事業 市町事業 公的事業 自主事業 総合計
8
0
0
0
0
0
3
1
2
1
1
0
(資料3)
(平成26年4月1日~27年3月31日)
人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数 件数 人数
野洲市
平成26年度 要約筆記派遣実績報告
※湖南市、栗東市、愛荘町、甲良町、多賀町、竜王町は派遣依頼なし
合 計
団体・
または
不特定
多数対
象
社会生活
文化・教養
福祉推進
個人対
教育・保育
象
人権
労働
医療
講座・研修
大会
講演
会議
社会生活
文化・教養
福祉推進
個人対
教育・保育
象
-59-
(資料4)
平成26年度 要約筆記派遣事業実施報告
289
300
H26
H25
250
200
150
110
100
57
35
50
0
県事業
公的事業
市町事業
自主事業
要約筆記手法別比較
PCノート, 43, 10%
OHC, 78, 19%
ホワイトボード, 1,
0%
PC, 94, 23%
ノート, 196, 48%
市町事業内容別
福祉推進,13%
医療,22%
H26 市町事業内容別
社会生活,16%
労働, 5%
医療
労働
教育・保育
教育・保育,7%
文化・教養
社会生活
福祉推進
文化・教養37%,
-60-
28
7
9
47
21
16
滋賀県立聴覚障害者センター
びわこみみの里
事 業 概 要 2015年 度
社会福祉法人 滋賀県聴覚障害者福祉協会
滋賀県立聴覚障害者センター
〒 525-0036 草 津 市 大 路 2丁 目 11-33
TEL 077-561-6111
FAX 077-565-6101
E-mail : [email protected]
U R L : http://www.shigajou.or.jp
びわこみみの里
〒 524-0102 守 山 市 水 保 町 165-1
TEL 077-514-9078
FAX 077-585-7144
E-mail : [email protected]
U R L : http://www.33nosato.jp