どーもトラックがあると

どーもトラックがあると
参月堂主人 ;是 記
1
どーもトラックがあると
索引代わりに―― 本 書 で扱 われているDAWソフト。
チ ャプタ ー1 …………………………………………………………………03
XGworks,Langomas,Digitalk,MySoundStudio,QuartzStudioFree,PowerTracks
チ ャプタ ー2 …………………………………………………………………07
N-TtackStudio,MultitrackStudio,CakeWalkHomeStudio,U-8
チ ャプタ ー3 …………………………………………………………………10
Ardour(MixBus),EnergyXT
チ ャプタ ー4 …………………………………………………………………17
MusicMakerLE,StudioOne
チ ャプタ ー5 …………………………………………………………………22
SAWstudio,OscilaStation,QY10
あ とがき ………………………………………………………………………27
2
どーもトラックがあると
「週 刊 MyMusicStudio」のバックナンバーなどがブックオフにあったのがそも
そもの始 まりで、取 り敢 えず4冊 程 インストールしてみた。「SingerSongWriter
8VS」のGUIは判 ったのだが、機 能 の縮 減 が激 しく4回 目 までのアップグレード
でもたいして使えない。そこで火が点いた。
1
久 し振 りで「SonicSpot」などをじっくり見 回 した。その結 果 見 つけたのが「XG
works」のDEMO版 だった(その他 にも見 つけたものがある)。これが良 く出 来
たソフトだった事 は、その後 の評 価 で知 っていた。YAMAHAが満 を持 して発
売 したソフトだ。01年 当 時 に渋 谷 YAMAHAを通 り掛 かって、このデモを見 た
記 憶 がある。MIDIシーケンスと一 緒 に生 音 でヴォーカルが入 っていたのが驚
異だった。
だからDEMOでも迷 う事 無 く、インストールして試 みた。するとMIDIシーケン
スをWAV録 音する事は制限 無く出 来た。その他 の機能も試 した。XG音源 のエ
ディットなどYAMAHAだからこその機 能 で、見 事 だった。鼻 歌 MIDI変 換 も既
にあった。画面デザインもかなり好みに合って、正規版を買おうと思った。
YAHOOなどで探 したが、落 札 直 後 であったりタイミングが悪 かった。その後
の経 過 を見 ても、いつ出 品 されても競 る。まだ需 要 は多 いらしい。そこでWarez
を探した。ロシアの山奥に埋もれていた物を発見出 来た。
改 めてじっくり使 って見 た。YAMAHAがその技 術 を結 集 したソフトである事
は良 く判 る。QYの様 にコードでパターンを使 って自 動 伴 奏 出 来 る。しかしWA
Vのミックスだけは不 備 だった。ミキサーはMIDIのみでWAVはトラック画 面 から
数値で設定 しなくてはならない。エフェクトも無い。
プラグインでミキサーはあるのだが、動 作しない。これはYAMAHAのPCIバス
用 サウンドカード(SW1000XG/P)専 用 のものだった。このボードを挿 すとモ
ノラル12トラックを、オンボードのエフェクトを使 ってミックス出 来 た。とは言 っても、
ノートパソコンには縁の無いものだ。
3
どーもトラックがあると
そこで代 替 になるWAVミキサーソフトを探 した。今 度 はSoftpediaを見 回 した。
別 なDAWでは意 味 が無 い。条 件 としてはMixer画 面 を中 心 としてエフェクトが
使える事。こんな条件を付けても幾つかはあるもので、発見したのは「Langoma
s」と「Digitalk」。
「Langomas」はGUIが立体 的 で見 事 。フェーダーとパンもある。8チャンネル
の各 々にWAVを読 み込 んで再 生 出 来 る。各 Chにスタートボタンがある。しかし
何 処 を探 してもシンクロスタートのスイッチが無 い。指 を揃 えて同 時 押 しすれば
良 いのだろうが、全 く現 実 的 ではない。どうにもならないので却 下 。(その後 、M
usicMakerを使 ってみると、同 時 再 生 は7トラックでも転 ぶ。それを考 えるとこの
開発者も、同 時再生は諦 めたのかも知れない。)
「Digitalk」のGUIも良 い。こちらは平 面 的 デザインを極 めている。こちらは使
い方 が特 異 だった。起 動 時 にはPlaybackトラックだけに読 み込 み/録 音 が出
来 る。このセクションにデータが入 るとその収 録 時 間 だけ、他 のトラック(8Ch)に
録 音 が出 来 る。これはどーゆー事 か?どうやらPlaybackにカラオケを入 れて、
オーバーダブに使うのが正しいらしい。
独 自 エフェクトもVSTiも使 えasioにも対 応 している。しかし重 いらしい。1トラッ
クだけの再生で転ぶ。残念 だが使えない。
幾 つかのダウンロードサイトで見 かけ、しかし本 体 ホームページは既 に消 失 し
ているのが「MySoundStudio」だった。やっと本 体 をダウンロードしてみると、
結 構 商 用 的 な表 示 になっている。せっかくなのでシリアルを探し出 してクラックし
た。
aviのトラックもあるMAソフトらしいのだが、なんとオーディオはモノで6トラック。
エフェクトはデータ改 変 型 。ミキサーの表 示 は美 しい。使 い方 には全 く迷 わない。
が、実 際 にシンセサイザーなどを録 音 してみると、音 は割 れる。ストリングスなど
ビブラートが掛 かる。同じ機 器 の上のXGworksならば大 丈 夫 なのに。扱いは難
しそうだ。
しかし何 故 この少 トラック数 なのか、更 に情 報 を探 るとなんとこれは「DigiOnS
ound」だった。カリフォルニアの販社は現在でも、他 のソフトならば販売している
ので、これはOEMだったのだろう。
4
どーもトラックがあると
「DigiOn」と言 えばSSWと並 び称 されるべき国 産 MTRソフトの筈 なのだが、
値 段 の設 定 が高 くて有 名 になり切 れない。「Express」と付 く6トラック版 で¥10
kもするのだ。それでも一 度 は試してみたいと思い、ジャストシステム版のデッドス
トックを探してはいた。それがこんな風に手に入ってしまった。
そうして再 発 見 したのが「QuartzStudioFree」だった。フェーダーとパンがあ
って、エフェクトも使 える。ぢぶんで使 い方 を解 説 した(そのサイトがwebデビュ
ーだった)このソフトに、戻 って来 てしまった。試 しに6トラックのマルチトラックデ
ータを読み込 んでみたが、充分に使える。
このソフトを遠 ざけていた理 由 は、GUIの不 一 致 だった。日 本 語 フォント環 境
ではどーしても画 面 が合 わなくなってしまう。正 式 採 用 するとして、今 回 は改 め
てこの画面の修正に挑んでみた。
画 面 表 示 をいぢるソフトを内 外 から調 達 した。海 外 のソフトでいぢると画 面 サイ
ズを合 わせる事 が出 来 た。すると不 思 議 な事 に、パンとフェーダーが緑 色 の平
面 のものに代 わった。ソフト側 で画 面 サイズに合 わせて調 整 するらしい。これは
OEM版「DataBecker/MusicCenter」の名残りの様だ。
縮 小 画 面 の下 にあと8ピクセル増 やしたくて、日 本 製 のソフトを使 ってみた。こ
ちらの方 が美 しく出 来 た。しかし起 動 毎 にこの調 整 もしなくてはならないのが手
間だ。
縮 小 表 示 で使 うとして、納 得 の行 くスキンを作 って見 た。これも数 年 来 GIMP
を使 い慣 れて来 たからこそ出 来 る事 だった。ここで採 用 したのが「Digitalk」の
平 面 的 な画 面 デザイン。思 いついてピース紺 の帯 を敷 いて、フォントの乱 れを
覆ってみた。素人が時々到達出来 るうまいデザインになった。
これをサイトにアップし、併 せて幾 つかの追 加 説 明 を加 えた。このサイトはこれ
で完璧になったと思う。本 家のサイトはNoLongerになってしまったが。
という訳 で、XGworksから世 界 一 周 が始 まって、何 の事 はない自 分 のサイト
に戻って来てしまった。これでもう一度XGworksで遊 び始められる。
ギターをいぢっていて思 い着 いたコード進 行 を、取 りあえずメモ録 音 した。そこ
にタンボリンとタンボリンモドキを重 ねた。するとやはりバスドラとリム打 ちが欲しい。
5
どーもトラックがあると
これはMIDIを鍵 盤 で操 作 して弾 いた。これにオルガンを入 れて夕 暮 れの小 1
時間。
その後 、テレビを見 乍 ら、コード進 行 に合 わせてメロディを丁 稚 上 げた。夜 分
に再 開 して、アコースティックベースとメロディを弾 いた。更 に単 純 なコーラスを2
声録音してみた。実はこれが永年、試みたかった事なのだ。
ギターソロを入 れた。一 発 でOK。ドラムスとパーカッションをバウンス。コーラス
とソロをバウンス。エフェクトはスタンドアロンの専用ソフトでトラック毎に掛けた。
これで8トラックものとなった。見知らぬボサノバ・バンドの生演奏 。
XGworksは軽く再生出 来てる。
一 方 でYAHOOを探 っていて「日 曜 音 楽 」を発 見 してしまった。すぐに入 札 し
たのは当 然 の事 。これもその内 容 は知 っていた。PC9801で使 えるハードだ。R
S232C接 続 のMIDIケーブルと、ハードウェアMIDI音 源が同 梱 されている。落
札 して品 物 が届 くと、PC9821に繋 いだ。お馴 染 みのSequenceStudioLite
でCasio音 源 が鳴った。
嬉 しくなって、MIDIファイルを幾 つもこちらに持 って来 てしまった。しかしPC9
8には久 し振 りのフル稼 働 だったろう。本 体 が熱 くなったのも珍 しい事 。あまり喜
んで、使いまくってはイケナイ・アブナイと思った。
同 梱 のソフト「Mutone(マトン?)」は勿 論 Windows98でも使 えた。ツールバ
ーの下 に鍵 盤 表 示 があって、ターゲットChの音 が表 示 される。コードが推 定 出
来 て実 に便 利 だ。MIDI機 能 は実 に充 実 している。が、言 語 が完 璧 に英 語 だ。
日 本 語 フォルダーがバケる。絶 対 にOEMだと思 った。そこでまたSonicSpotを
見 回 してみた。そしてこれが「PowerTracks」だと判 った。Band-In-A-Bo
xとも兄弟だ。良い拾い物 だった。
その他 SonicSpotなどで発 見 したのは「DigitalStudio」「ProSound」「Win
Jammer」「DDclip」あたり。
「winJammer」は奥 ゆかしく、データ中 に「demo」の文 字 を残 すだけで全 て
の機能が使える、シェアウェアの鑑である。
「DigitalStudio」とか「ProSound」などとは全 くベタな名 称 だが、これが機 能
6
どーもトラックがあると
は充 分 だった。「ProSound」などはあまりに見 事 で、市 販 ソフトだったに違 いな
い。これもWarezか?
「DDclip」はaviを同 期 出 来 るというMA用 のソフトだった。それなら4トラックあ
れば充分だろう。各々ぢぶんのサイトやMusicTowerに紹介を書き込んだ。
2
Warezと言 えば「n-TrackStudio」のシリアルを見 つけてしまったので、それ
に合 う古 いバージョンを探 し出 した。これもSonicSpotだ。ここはWin95時 代 の
ままで止 まっていて、直 ダウンロード出 来 るのがすごい。他 のダウンロードサイト
では、常に新しいバージョンにリンクされていてこうは行かない。
インストールしてみると、さすがにWin95時 代 のソフトで画 面 表 示 が素 人 ぽい。
作者 はラテン系か。ディフォルトのカラーが妙に派 手で目にきついが、DAWとし
て機能は充分だ。すでにループプレイもある。
このソフトは当 初 、MTRとしてスタートしたという。最 初 は4chだったというから、
地 道 に改 良 を重 ねたものだ。オーディオとmidiを同 じ扱 いで並 べた発 想 は、他
の市 販 ソフトよりも早 かったとゆー。ミキサーストリップ画 面 だけは極 めて素 人 ぽ
いが、95当 時 のWarezだから文 句 言 う筋 合 いもないか。しかし、マスターヴォリ
ュームだけフェーダーでなく丸いツマミなのは何故なんだろ。
録 音 トラックの選 択 やフォーマットの設 定 は、録 音 用 VUメーター下 のスイッチ
でする。「Monitor」スイッチは音ではなく、入力レベルの表示。入 力音のモニタ
ーは時 間 軸 インジケーターの脇 の「LIVE」スイッチから(レイテンシはある)。録
音時にはMixerは関係ない。
録 音 したトラックが不 本 意 な場 合 、右 クリックメニューから削 除 を選 べるがこの
場合 、HDDからの削除も同時に行う。残したい場 合 は、スイッチをちゃんと選 ぶ
こと。
唯 一 残 念 だったのはオーディオ読 込 画 面 で、日 本 語 表 示 が一 部 重 なってし
まう。すいません私達が2バイト文字圏 なのがいけないのです。
7
どーもトラックがあると
古 参であり乍 ら、未だ開 発 が続いてるソフトに「Multitrack Studio」がある。
ひと昔 前 は、全 てが1画 面 な処 が使 い難 いと敬 遠 していたのだが、なんと昨 今
は「Bitwig Studio」や「Studio One」などが、敢 えてこの表 示 を採 用 してい
る。周回遅 れでトップになってしまった様だ。
起 動 してみると、精 緻 な画 面 に感 心 する。これわ確 かに、独 自 の開 発 を続 け
て来ただけの事のあるソフトウェアだ。
インストールではレジストリなどいぢっていない。解 凍 するだけに等 しい。INIの
為にApplicationDataにフォルダを作る。
MultitrackStudioLiteは3トラック限 定となっているが、MIDIは1トラックに全
てが入る。ここに更にステレオ2トラックのオーディオが録音出来 る。これはやはり
マルチトラックとしての用 途 よりMIDIをWav録 音 する用 途 にこそ向 いている。再
生 音 をオーディオトラックに録 音 して他 で使 うのが良 いだろう。その再 生 にはエ
フェクトも使える事だし。
ファイルへのトラックダウンはオーディオ2トラック分 だけ。その補 助の為 かMon
oのwavを左 右 にくっつけてStereoの1ファイルにするToolがある。これを使 用
して、4テイク録 ったMonoを各 々をステレオ仕 様 の2ファイルにして新 たに読 み
込ませるとか。
波 形 エディターの中 では複 数 トラックを並 べて表 示 できる。これは上 下 左 右 と
も拡 大 縮 小 表 示 出 来 、再 生 に追 随 してインジケータも動 く。しかし元 トラックの
波 形 が開 いてなければならない。元 波 形 を閉 じてフェーダー操 作 できれば良 い
のに。フルバージョンならばここでエンベロープを描 ける。そーゆーワークフロウ
ならば、その後は波形を閉じても良いのだろーが。
ともかくマルチトラックと名 乗 る程 には各 トラックを波 形 で表 示 する発 想 に欠 け
てる。各 トラックはラック部分 と波 形 (ピアノロール)と2段 で表 示 せざるを得 ず、こ
れでは1画 面 で3段 も表 示 できない。かと言 って波 形 をナロウにする仕 掛 けもな
い。その辺りが改良されてたら、フルバージョンを買ったかも。
8
どーもトラックがあると
久し振 りで秋 葉原のジャンクストリートを歩いた。もう末広 町へ出 るとゆー辺りの
店 で珍 しくも音 楽 ソフトを見 つけた。ここは中 古 ソフトなどあまり置 いてはいない
店 なのだが、ここ数 年 、サウンドボード関 連 の出 物 はあった。しかし音 楽 ソフトの
中 古 など、なかなか出 るものではない。一 目 見 た時 にはこれがDAWソフトだと
わ気 付 かなかった。オフィスソフトなのかと思 った。それ程 に地 味 なパッケージな
のだ。
しかし名 前が記憶にあった、「HomeStudio」。これはCakeWalk系のソフトの
LE版 だった筈 だ、と。2100円 だ、迷 わず買 った。パッケージが地 味 だったのは、
これがまだEDIROLブランドの物だったからだ。それ程 に時 代がついているが、
未開封だ。
持 ち帰 ってから情 報 収 集 を始 めた。CakeWalkとは古 典 的 なシーケンサーだ
ったが、今 まで視 野 に入 って来 た事 が無 かった。いわゆる4大 ソフトにも名 を挙
げられず、存 在自 体が地 味だった。しかしこれもDAWへと進 化 を遂げて現 代で
は「Sonar」となっていた。オーディオ的 には、ACIDライクな機 能 を深 化 してい
た。
記 憶 に残 っていたのはこれがasio陣 営 に属 さず、独 自 にカーネルストリーミン
グの技 術 を開 発 していると知 ったからだった。当 家 のPCはいずれも富 士 通 なの
で、全 てがSigmaTelのドライバーなのだ。これがasioとは相 性 が悪 い。依 って
かなりのスペックの機種でもasioが活用できないのだ。
「Sonar」系 の解 説 書 では、サウンドドライバをWDMにせよ(asioより推 奨 )と
書いている。まさにそれこそがこのソフトを使う理由なのだ。
偶 々、解 説 書 は当 家 にあった。何 でだろう。CubaseLEを落 札 した時 に、おま
けに付 けて呉 れたのだったか。この解 説 書 を熟 読 した。機 能 としては過 不 足 無
い。しかし画面表示がイマひとつなのだ。
トラックごとの設 定 詳 細 を、トラック名 のスペースで表示 するのはCubaseと同 じ
なのだが、この表 示 があまりにこなれていない。色 とりどりの文 字 は何 とかならん
か。音量表示 のバーも美しくない。
9
どーもトラックがあると
ここにパンもゲインもあるので、ミキサー画 面 が無 いのかと心 配 したが、これは
存 在 した。しかしトランスポートがツールバーに入 ってるのだ。これは不 便 ではな
いか。画面のカスタマイズで場所を代 えられるらしいが。
色 々同 時 代 のソフトを調 べて見 ると、この頃 にはまだ他 社 も、トランスポートを
独 立 させてはいなかった。そんな意 味 でも「XGworks」や「Cubase」は早 かっ
たと言える。
本 ソフトはRolandの製 品 なので、U-8との置 換 えは可 能 なのだが、その選
択 肢は無い。さてこのソフトを使 おうか、どーしよーか。まだ決 めかねて未 開 封 の
ままである。
U-8の難 点 はただ一 つ、データフォルダの位 置 を自 由 に決 められない事 だ
った。レジストリまで見てみたが、やはりデータフォルダを決 定するエントリは無い。
こーしてさんざん探 し廻 った時 には見 つけられなかったのに、他 の機 会 にあっさ
り見つけた。Windows 直 下に U8.ini とゆー設定ファイルがあったのだ。
一 方 で、レジストリを見 ていてASIOとゆーエントリを見 つけてしまった。なるほ
ど、U-8はドライバが直 接、フィジカルコントローラと遣り取 りしていたのか。だか
ら低スペックPCでこのMTR作業が出 来た訳だ。
結 局 はこれでかなりの作 業をしている。LPのデジタライズなど殆 どこれだった。
そこでフェイルセーフ機 も抑 えておこうとは思 っていた。その後 、ソフマップでま
たこのU-8を見 つけた。¥3K代 だったので、どーしよーかと思 っていたが1カ
月 経 つと¥1980になっていた。それも更 に10%引 きとなっている。それなら、と
買った。店出 しのビニール包装のまま、倉庫に蔵った。
3
「Ardour」とゆーMTRソフトには大 いに関 心 があり、試 用 記 事 などを検 索 して
その機 能 を調 べていた。しかしこれはLinuxベースのソフトであり、MacOSにし
か移植されていない。
MacOSは「X」からUnixベースのオープンソースで作 られているそうだ。だか
10
どーもトラックがあると
らLinuxのソフトは移 植 しやすいのだろう。実 際 、MacOSXのデスクトップはX
-WindowsとゆーLinuxのデスクトップなのだという(そもそもLinuxは、Wind
ows3.1とMS-DOSの様 に、コマンドラインベースのOSに対 してGuiを被 せ
ているものらしい)。
Linuxものとしては「Audacity」にしろ「Traverso」にしろ「Jokosher」にしろ、
クロスプラットフォームなのは普 通 。いずれWindowsにも移 植 されて当 然 かと思
って待 っていた。調 べてみると移 植 されたものは「MixBus」とゆー名 称 のものだ
けで、150ドルの市 販 ソフトとなっていた。しかもかなりの機 能 は「CommingSo
on」。これでは待 ってもWin版 は出 ないな (と思 ったら、作 者 自 身 が作 り始 めている。
夜 なべ版 と名 乗 ってカンパ求 めている) 。「Orion」とゆーソフトなどはこれをWin化
したか、とも疑えるけど。
そこでLinux本 体 導 入 の可 能 性 から考 えてみた。使 えそうなハードなら簡 単
に買 えるだろうから。Ubuntuとゆー陣 営 にはマルチメディアのソフト使 用 に特
化 した版 (ディストリビュートというらしい)があった。ここには多 くのDAWと共 にA
rdourも収 録 されている。インストールするならこれが良 いだろう。しかしこのイン
ストールディスクはDVDで配 布 されている。DVDドライブ付 のハードを探 した。
OS無しのものを選んでフルインストールしてみた。
そんな訳で使ってみたかったArdourを、正式に起動 した。
Ardourは基 本 的 には寄 付 ソフトだ。本 家 ホームページではダウンロードの過
程 で寄 付 金 の入 金 を求 められる。金 額 は自 由 なのだが1ドルでも入 れなければ
プラグインが使 えないらしい。これは作 者 の時 給 なのだという。寄 付 された金 額
に応じて開発に時間を割くそうだ。
Ardourの制 作 者 はLinux用 のオーディオマッパーを作 成 している人 で、Ard
ourもその実 際の使用の為に作られているのだろう。このJackこそがasioに比す
べき低 レイテンシーを実 現するシステムなのだ。それを試 したくてここまで来 た様
なものだ。
Jackは、Ardour起動 時に自動的に呼 び込まれる。SessionControlのAudi
oSetUpタブはUbuntu起 動 直 後 だけに現 れる。項 目 は基 本 的 にQjackctlの
SetUpと同じもの。ここで設定をする。
11
どーもトラックがあると
ソフトウエア―デバイス間 の接 続 設 定 は、起 動 しているソフトに合 わせて自 動
で行 われるらしい。おまけにゾンビのお祓 いもして呉 れるらしい。これは停 止 して
も勝手に再起動する Pulseaudio の事を言うらしい。
Ardourを起 動 すると、最 初 にプロジェクトフォルダーの設 定 を求 められる。こ
れを決めれば、後はトラック画面が開く。
最 初 はマスターバスのみが表 示 されている。ここにトラックを追 加 して使 う。この
辺 りは「Podium」に似 ている。トラックには「Tape」「Loop」のモードがある。Ta
peとは録 音 を延 々続 けられるもので、Loopは小 節 単 位 で短 く取 り込 むものらし
い。録 音 やエディットをする度 に、オーディオプールにデータが増 えて行 く点 は
「ProTools」にアーキテクトが近 い。アレンジ画 面 とミキサー画 面 がある。これは
後述する「EnergyXT」にも近い。
Inportはデータを読 む毎 にトラックが配 置 される状 態 と、最 初 に必 要 トラック
数 を並 べてから読 み込 む方 法 がある。前 者 の場 合 はトラックネームがファイル名
になる。「コピーを作 る」のチェックは外しておかないと、起 動 ごとにプールに同 じ
ファイルを入れてしまう。
USBメモリとゆー物は、慣 習的にFAT32でフォーマットされている。これにMa
cOSやLinuxの側 から対 応 しているので、Windowsからのデータの持 ち込 み
には悩む必要はない。
――次第に判った事;
最初のプロジェクトの設 定 でステレオになっている場 合ここでトラックにモノを入
れようとすると壊れる。一 度 Removeして再度遣り直しすれば、学習 する。
録音はトラックの赤丸を押してマイクを活かす。
Option-Monitoringから「Ardour does monitoring」をチェック。これで入力
音がモニター出来る。モニターを活かして、レベルを調整。
トランスポートの赤 丸 で録 音 準 備 。△で録 音 開 始 (スペースが△の代 わりなの
で、うっかり触 らない様 に)。しかしスカイプマイクで録 音 するのではこのシステム
12
どーもトラックがあると
の意味がない。やはりUSB機器で録 音だろう。
USB Audio Interfaceの使 用 についてはかなりの設 定 が必 要 になるので、
この文末に別に書く。
全長のトラックを入れたら、MarkerのENDを末尾に置いておく。
Viewから拡大縮小を選 べるが、このボタンは画面 下部にもある。
Option-MiscOptionから「Stop Transport At Session End」にチェック。Tr
ansportで「Auto Return」にチェックを入 れると演 奏 の終 わりで停 まり、冒 頭 に
戻る(画面上 部にボタンあり)。
ボリュームの自動化にはエンベロープとオートメーションがある。
先づ「骨と関 節(これはかなり一般的)」のアイコンをONにする。
エンベロープの場 合 はこれでヴォリューム0.0のラインが現 れるので、ここに□
を打ってそこから折ってゆく。
オートメーションの場 合 は「a(アーム)」ボタンを押 して、トラック毎 に付 随 するも
う一つのトラックを表示する。
ミキサー画 面 を表 示 し、フェーダー下 の「m(マニュアル)」を「Write」にして演
奏 を開 始 。曲 中 でフェーダーを動 かすとそれが記 録 される。演 奏 を停 止 しすぐ
にボタンを「Play」に変える。
トラック画 面 の付 随 トラック中 のエンベロープ線 を編 集 する。余 分 な□はShift
+右 クリックで消 せる。これにより演 奏 中 にフェーダーが自 動 でレベル位 置 へ動
く。
――次第に判った事;
レベル決 めは最 初 にシンセなどのオケの塊 を0.0にして周 辺 のトラックのレベ
ルを決 める。これを流 して再 生 しマスタートラックのレッドゾーンのレベル最 大 値
を採る。この最大値にマイナスを付けて、マスタートラックのピークにする。
肝 心 の音 質 は、確 かにWindows世 界 とは違 う。Rhodesの高 次 倍 音 が出 て
いる。このソフト自体は民 生 用程 度の仕 様だが、音 質 を重視 してこれでDAWす
13
どーもトラックがあると
る選択もあるだろう。しかし搭載エフェクトは貧弱。
掛 けるとせっかくの音 が痩 せてしまう。対 応 として同 じwavを隣 にもコピーし、こ
ちらをエフェクトで改変、原音と並べてミックスするのが正解かな。
各トラック毎 にエフェクトを設定 すると、かなり重くなる。重さはマウスの動 きを抑
制 する。どーも外 部 の小 アプリを読 み込 んでいる挙 動 に見 える。重 いのもエフェ
クト自体の仕様なのだろう。
SaveAsを選 ぶとSnapShotの保存画 面になる。
この場 合 は各 種 設 定 だけを別 なパラメータで保 存 する。「別 名 で保 存 」は無 い
とゆー設計思 想になっている。
ディフォルトでは画 面 の文 字 表 示 がかなり大 きい。PreferenceのMiscでフォ
ントサイズの変更が出来 る。
トランスポートを押 すとミキサー画 面 が背 面 になるのだけはどーにも不 便 。ミキ
サーの背 丈 を下 げてトランスポートが見 える様 にしたり・Ubuntu特 有 の複 数 画
面を使って隣に押し出してみたりとあれこれ試行。
Exportを終 えると「成 功 おめでとう。そこでドネーションは如 何 」と誘 いがある。
不便さえなければ、同意したいのだけどね。
ともかく良 い音 でミックスダウン出 来 たとは思 うのだが、さてそこで、このファイル
を他の環境で再生しても、同じ音はするのだろうか。
――USB Audio Interface使用の生録音
JackはArdourに内 包 されて起 動 してる。最 初 の起 動 時 はAudioSetUpタブ
が表示される。Qjackctl単体立上げ時の設定は無関係。
Device のタブ;Driver は「ALSA」
Interface は「ALC262Analog」(機種ごとに固有)
Advanced のタブ;InputDevice は「USB Audio」
OutputDevice は「ALC262Analog」
基 本 的 概 念 は、Ubuntuに対 する音 響 処 理 インターフェイスがAlsaで、その
14
どーもトラックがあると
対 応 デバイスがUSBcodec。尚 、Pulseaudioは停 止 せよと公 式 HPにアドバイ
スがある。
Ardourは現 在 バージョン2だが、3がベータで公 開 されているという。そちらに
はMIDIシーケンス機 能もあり、このバージョンからは本格的に統合型DAWソフ
トとなるのだろう。
何 と発 音 するのかについては「A dur」だろうとゆー鋭 い指 摘 がある。英 単 語
としては「情 熱 」の意 味 で「あ~だ」と発 音 するのだが、これはむしろロマン語 圏
の人に「HardWare」を発音させたと見 るのはどーだろーか。
「EnergyXT」はベリンガーのデジタルミキサーのバンドルソフトである。但しCD
-ROMなどで供 給 はされず、マニュアルにダウンロードの案 内 がある。ソフト本
体 は全 て同 じもので、キィによって機 能 の制 限 が変 わるものらしい。数 年 前 に入
手 してインストールもしてあったのだが、どうも使 い勝 手 が悪 く、試 す事 もせずに
来た。それを今回、じっくりいぢってみた。
とゆーのもこれまでシェアで来 たこのソフトにもフリー版 が登 場 したのだ。これは
「Core」バージョンと名付 けられている。
本 ソフトの画 面 表 示 はアレンジ画 面 ・ミキサー画 面 ・モジュール画 面 の3つを
切 り替 える。どうも先 の「Ardour」に近 い印 象 がある。あるいはこれも内 部 構 造
を借りているのか。
このバージョンで立 ち上 げた場 合 の制 限 は、トラックが6まで。この数 の中 でオ
ーディオとmidiを案 分 する事 になる。newで立 ち上 げるとこのオーディオとmidi
を1トラックづつ用意した状 態になる。勿論、簡単に削 除も追加も出 来る。
追 加 は、アレンジ画 面のリスト部 分で右クリックし、オーディオかインストゥルメン
トを選 ぶ。このリスト部 分 をダブルクリックすると録 音 可 能 な状 態 になる。この時
に、リスト部 分上 部 のループボタンを解 除 してストレート状 態 にしておく必 要 があ
る。後はツールバーのトランスポートから録音ボタンを押すだけで良い。
15
どーもトラックがあると
録 音 データは、プログラムフォルダ中 にプロジェクトフォルダが生 成 され、そこ
に収 まる。これをd:などに設 定 する事 は出 来 ない。EnergyXTはポータブルソ
フトという売 りなので、プログラムフォルダ自 体 をd:に置 く方 が良 いのかも知 れな
い。
録 音 後 のデータは、zoom(左 右 の▲)で画 面 サイズを縮 小 表 示 できる。オー
ディオデータ上 にエンベロープを描 く用 法 は、このバージョンでは制 限 されてい
る。つまり、EnergyXTでは、ミキサーでのバランスしか出 来 ないという事 にな
る。
――注意点;
このオーディオデータをダブルクリックすると、wavのエディット画 面 になる。し
かしこれはアシダイズ用のエディットしか出来ない。
ブラウザーからフォルダを辿 って任 意のwavを掴 み、ドラッグでトラックに落 とす
事も出来るが、バグがありそうだ。
「EnergyXT」はこれ自 体 が「Massiva」の音 源 として開 発 された。後 にDAW
化 し、母 艦 からスタンドアロン化 した。依 ってアーキテクトとしては、外 部 midi音
源のプラグイン使用の方 が、例外的な扱いになる。
midiはインストゥルメントトラックで打 ち込 む。リスト部 分 を右 クリックしてアウトプ
ットを決 める。トラックをダブルクリックするとピアノロールが一 部 見 える。シーケン
ス部をクリックして空のシーケンスを出す。
そのデータ名 部 分 をダブルクリックすると、ピアノロール画 面 が拡 がる。グリッド
内 をダブルクリックするとノートが書 き込 まれる。ヴェロシティやプログラムチェン
ジは、鍵 盤 下 の+を押 し選 択 する。これによって、ピアノロール下 のバーグラフ
部分を切り替 えて調整出 来る様になる。
しかしプログラムチェンジのバーグラフとは意 味不 明。確かに0~127の数値 を
取 るのだが、それを表 示 する手 段 が無 い。音 色 を勘 で決 めるしかない。このプロ
グラムチェンジのバーの伸 張 は、時 に感 知 されない。選 択 状 態 にして左 右 ▲で
動かすと効く位置がある。
16
どーもトラックがあると
小シーケンスは「Massiva」同様にコントロール押しクリックで、コピー&移動 出
来る。
――注意点;
smfを読 み込むと各 トラック別 に表 示 される。しかしテンポもチャンネルもプログ
ラムチェンジも無視されている。
テンポの数値によっては、妙な転び方 をする。バグかも知れない。
結 論 ;ともかくまだバグがある。Massivaからの発 展 の割 には、完 成 度 が低 い。
独自音源を使用すると重 い。基本的には1GHz以上のスペックを要する。
MIDIシーケンサー部 分 はMssivaなので、MTR部 分 を新 たな評 価 の対 象 と
すべきだろう。オーディオの扱 いは、ACIDライクな使 用 法 としては過 不 足 無 い。
録 音 の手 順 も簡 単 だ。本 ソフトはポータブルな処 を活 かした、MTRに限 定 した
使用法が良 いだろう。
世 の中 には「Samplitude10se」のフリー版 があると聞 く。画 面 を見 るとこれも
Ardourの様 に気真 面 目 なデザイン。MusicMakerと違ってFirebirdデータベ
ースを使 用 しない分 、軽 いという。MIDI機 能 は同 程 度 だとかで「おまけ程 度 」と
の評 価 が多 い。MIDIシーケンサーとはそれ自 体 、プログラミングとして負 担 の
多い仕事なのだろーか。
4
永 年 使 って来 たバンドのチューナーの、ACアダプターがついに断 線 しかけた。
近 隣 のリサイクルショップで見 てきたが、センターマイナスなのが特 殊 でなかなか
見 つからない。コネクタの半 田 付 を換 えれば良 いのだが、出 来 れば出 来 合 いの
物 が欲 しかった。こんな物 は秋 葉 原 に行 けば簡 単 に見 つかると思 っていたが、
なかなか時間が出来なかった。
入 稿 の日 に、ようやくその時 間 が出 来 て、秋 葉 原 に回 った。物 は簡 単 に見 つ
かった。その帰 り、SDカードなどのメモリを扱 っている店 がどーも気 になって、わ
ざわざZ字に路を辿って寄ってみた。その店頭のSDカードを積んだカートに、な
17
どーもトラックがあると
んと「MusicMakerLE」の箱が置いてあった。何 故ここに。
シュリンクもそのままの未 開 封 品 、3980円 。即 買 った。「MusicMaker」はま
だ日 本 発 売 される前 のバージョン12「Basic」をインストールしてみた事 があった。
そのGUIの良 さに関 心 したものだった。asio代 わりの独 自 カーネルドライバーも
付 いていた。しかしMIDIデータに関 しては全 ての機 能 を削 除 してあって、様 子
も判らなかった。Vaioは不具の子でマザーボードは2回交換した。なので、幾度
かリカバリしていて、その折に消えていた。
しかし気になるソフトだったので、その後の様子は見 ていた。やがて日本のメー
カーによってローカライズされ発 売された。しかしそれは萌 系のキャラをつけ加え
て「ミク」人気に便乗した商 品へと発展してしまった。そのメーカーのローカライズ
した「LE」版 だった。「Basic」の印 象 が良 かったのでさっそくFMVにインストー
ルしてみた。
「LE」はMIDI機 能 を潔 く全 てカットしたものだった。オーディオ機 能 は全 てあ
り、それは見事 なMTRソフトだった。意 外 だったのは動 画 編 集もかなり凝ってい
るとゆー事 だった。トラックは動 画 データも同 様 に扱 える。つまりマルチトラックで、
重 ね合 わせる事 も出 来 るのだ。そちらのエフェクトも充 実 している。その上 、CD
焼き機能も持 っている。
充 分 な機 能 なのだが、肝 心 なGUIのうちミキサー画 面 の色 が気 に入 らない。
なんでこんな玩 具 っぽくしてしまったのだろう。そこで思 い着 いてVaioにまた「B
asic」をインストールしてみた。そこからミキサー画 面 のbmpファイルを貰 った。
更にアドインのシンセを貰 った。デモソングも持 って来てみたが、容量がデカわり
に禄な曲でもない。と、まぁ勝手なカスタマイズ。
MIDI機 能 は失 われていたが「Basic」もMTRとしてならば文 句 の無 いソフトだ
った。今 では「18」までバージョンが進 んだが、フリーにしたのはこの「12」だけだ。
やはり後 発 商 品 として宣 伝 の為 にこーゆーフリー版 が有 用 だったのだろうと思 う。
特 に未 発 売 だった日 本 に於 いて。改 めて機 能 をチェックし、「MusicTower」の
掲示板の試 用記事に手 を入れた。
18
どーもトラックがあると
「MusicMaker」が気 に入 ってちょっと検 索 していたら、日 本 人 のブログでバ
ージョン16の本社ダウンロードURLを掲示してる人 がいた。ここから16のフルバ
ージョンがダウンロード出 来 てしまった。これも餌 食 にしようと、Vaioの「Basic」
をちょっと脇 に措 いて、ここに更 にインストールしてみた。これからまたミキサー画
面 とシンセとデモデータを取 った。で、この「16」をアンインストールしようとしてう
っかり「Basic」のレジストリも消してしまった。仕方無 く両方を消した。
「MAGIX」は「メディアプール」とゆーエクスプローラ機 能 の為 に「Firebird」と
ゆーデータベースソフトを同 時 にインストールしている。「MusicMaker」本 体 の
アンインストールでは、こちらを消さない。しかもこのデータベースソフトは常時 起
動していて、アンインストール出来ないのだ。その事を知るまでに時間を要した。
そんな事 を検 索 していてまた本 社 サイトのバージョン14のURLを見 つけた。こ
れもダウンロードした。再 び三 度 Vaioにインストールした。「14」は「12」の次 の
バージョンだが、縁起を担いで「13」の数字をスキップしている。
フルバージョンは試 用 7日 間 なのだが、アクティベーションで30日 間 まで延 長
出 来 る。メーカーは信 用 出 来 るので本 社 にレジストして、このアクティベーション
コードを入 手 した。おまけで本 社 のサイトで500メガまでのオンラインストレージ
権と10ユーロのクーポンも貰えた。どーでもいーけど。
「14」のGUIは「12」に近 い。ミキサー画 面 などは全 く同 じだった。シンセは一
つだけ。デモ曲 は3曲 だが、ひとつは「LE」と同 じだった。まぁたいした曲 ではな
いが。
これでやっとMIDI機 能 を見 る事 ができた。インポートしたMIDIは1トラックに
全 て入 ってしまう。トラックをクリックするとピアノロールが表 示 される。全 音 域 の
全 トラックが全 画 面 「オニオンスライス表 示 」になっている(これはSamplitudeも
同 じらしい)。MIDIデータをトラックごとに分 割 する「達 郎 方 式 」が必 要 で、その
為に有志によるフリーソフトがある。
読込み時に本体設 定のテンポを取るか・MIDIデータ内のテンポを取るかを選
択 出 来 る。本 体 設 定 のテンポで操 作 し、アドインの音 源 で鳴 らすのが、通 常 の
使い方なのだろーな。
先 進 技 術 としては、一 つのトラックでオーディオサンプルとMIDIデータを連 続
19
どーもトラックがあると
して並 べられる。これは日 本 人 のシェアウェア「Musique」にしか無 かった機 能
だ。
試 しに「達 郎 方 式 」データを作 ってSMFをトラック毎 に入 れてみた。不 思 議 な
事 にテンポが違 う。テンポの数 字は本体 ・データ内とも同じなので分 解 能が違 っ
たとゆー事 か。仕 方 なく耳 で調 整 し、元 のテンポと合 わせた。その各 トラックを、
各々WAV録 音してみた。これはかなりスムースに出来た。
けれどこのオーディオデータには、何 かの時 間 設 定 が付 随 している。つまりア
シダイズされているとゆー事 か。MIDIのテンポ120で生 成 したデータが119.9
8とかの数値になっている。無理矢理 合わせた結 果か。
このデータ群 を基 に、多 重 録 音 を連 ねてみた。この録 音 データはHDPとゆー
拡 張 子 の独 自 形 式 らしい。テイクは本 体 設 定 のテンポラリフォルダに、1001と
か適当な数字付名で残 されて行く。
プロジェクトファイルを保 存 しない場 合 には、本 体 終 了 と同 時 にこのテンポラリ
ファイルも消 える。このテイクを明 示 的 に残 したい場 合 には、ファイルをコピーし
ておく必 要 がある。起 動 しなおして、基 のトラックに改 めてこれを貼 り直 す。何 か
手順を誤ってますか。
このソフトの敷 居 の低 さのひとつは、作 業 の最 初 にプロジェクトフォルダを作 る
必 要 が無 いことなのだが、結 果 としてテンポラリフォルダ内 にあらゆるオーディオ
データが溜 まってしまう。これはやはり作 業 開 始 時 に専 用 フォルダを作 り、設 定
画 面 からそのフォルダをテンポラリフォルダに指 定 してやった方 が良 いみたい。
まるで手作業 ですが。
オーディオ再 生 はステレオ7トラックで、時 々転 ぶ。バッファの数 値 を倍 にして
みたり、オーディオコマンダーを停 止 したりしたが、好 転 しない。スカイプマイクで
生録音する分にはレイテンシは少ない。しかし多重録音時にも再生は頻繁 に転
ぶ、どころか再 生 トラックは停 止 したまま録 音 だけになったり。転 んでばかりいて
は、生 演 奏 は合 わせられない。やはりコンセプトは、サンプルのモザイク敷 詰 め
で、全 長 1テイクで録 るとゆー発 想 のソフトではないのだな。この辺 りがスペック
20
どーもトラックがあると
の限界らしい。
最 も気 になっていたヴォリュームエンベロープは、付 属 するPDFマニュアルの
表 記 が間 違 っていた。マニュアルではいかにもクレヨンで描 いた様 なカーブにな
っていた。しかし実 際にはそれは小さな□が無数に重なっている状態だった。セ
ンターラインを「パス描 き矢 印 」で注 意 深 くクリックして、この□をひとつづつ出 さ
なければならない。しかも□を出 したら、これは「矢 印 カーソル」に持 ち換 えて移
動 させなければならない。これがかなり難 しい。つい沢 山 の□が出 てクレヨン化
している。
このエンベロープを丁 寧 に描 き込 む程 に、読 み込 み時 に待 たされる。このトラ
ックは名 称 表 示 にVolumeと書 かれる。あるいはヴォリューム調 節 したテンポラリ
ーファイルを生成して、それをトラックに置いているのか。
結 局 の処 、エンベロープもエフェクトセンドもパンも、画 面 上 の手 加 減 でしかな
い。数 値 で表 現 出 来 るのはフェーダーのヴォリュームだけだ。しかしエンベロー
プを描 くと、フェーダーは無 視 される。上 記 のアシダイズと共 に、WAVを他 のソ
フトに持って行くのには、都合が悪い。
DAWで多 重 録 音 をし慣 れて来 ると、各 々のトラックのwavデータはひとつづ
つきちんと無 音 化 やフェードやノーマライズをして整 えておく様 になった。すると
外 部 の編 集 ソフトに連 携しているソフトの方 が便 利だとゆー事 になる。MixCraf
tなどでは、連 携 可 能 なwavエディターを添 えて使 っている。その点 でもMusic
Makerは、不満がある。
Smpletude直 系 だとゆーのにこれは、wavエディターを持 たない。結 局 は録
ったままのデータをトラックに置 いて、ヴォリュームエンベロープで調 整 するしか
ない。そこがどーにも喰い足りない。
などとあれこれ本 格 的 な使 い方 を試 みていると、拡 大 縮 小 で画 面 表 示 が異 常
になったりするのは常 態 。上 書 き保 存 を繰 り返 していたら、ボリュームエンベロー
プのデータが異常になった。
まだバグがある。毎 年 ヴァージョンを上 げるソフトだが、それはクラックを避 ける
21
どーもトラックがあると
為だと思っていた。しかし実際には改良を継続しているとゆー事 なのだ。
そんな処 までチェックして、深 夜 にまた起 動 しようとしたらもう期 限 が切 れてしま
った。nagを閉 じるとソフトも終 わる。iniファイルをいぢっていて何 処 かのテーブ
ルを壊したらしい。日 限を過 ぎるとフラグが立つのだな。どーにか復 帰させよーと
更 にいぢったが、どーにもならず仕 方 無 くアンインストールした。もう慣 れたもの
である。
正 式 に発 行 された30日 間 のコードも、本 体 インストールから日 時 を措 くと使 え
なくなるそーだ。どーも本社 発 行 のアクティベーションコードには日 付 も入ってい
るらしい。だからアングラサイトで晒 されているシリアルは使 えなくなるのだ。これ
らを使 う為 には、コードが発 行 された年 次 に時 計 をワープさせる必 要 がありそう
だ。
しかしどーして「MusicMaker」は継続使用できない運命なのか。
Vaioをロールバック。
などとごちゃごちゃやっているうちに、何 と「StudioOne」のフリー版 が公 開 さ
れた。確 かにクリスタルの開 発 者 は次 期 ソフトもフリー版 を用 意 するとは書 いて
いた。しかし「StudioOne」が発 表 されてみるとあまりに高 機 能 なので、これはフ
リー版 は無 いだろーと思 っていた。しかし開 発 者 は約 束 を守 って呉 れたのね。
善い行いをしていると良いごほうびがあるのね。
5
取 りあえずこのオフ期 は、PCベースの多 重 録 音 を中 心 にするぞ、と思 い準 備
にPayPalのアカウントを取 得 した。まぁ100ドルとか100ユーロ程 度 で何 か、良
く出 来 たソフトを、と思 って随 分 探 した。今 まではスルーしていたSharewareに
目を向けた訳 だが、視点が代わればまた幾つか見つかるもので。
しかしそーいったダウンロードサイトには必 ず「n-Track Studio」がある。こ
の熱 心 な宣 伝 ぶりには感 心 してしまう。サイトが選 んで載 せているものとしては
「Reaper」が目 立 つ。こちらはむしろ、ソフトの印 象 が良 いのだろうな。新 参 のソ
22
どーもトラックがあると
フトでは[Metro」とゆーのもスジが良さそうだ。
予算を遥かに越えた250ドルとか300ドルのソフトならば、上記の「MixBus」と
か「OrionPro」とかもある。「SAWpro」は更 に一 桁 高 い。これなど最 古 参 ゆえ
に、昔 の気 位 が残 っているのだろうな。しかし大 方 のSharewareは、剰 り開 発
の程度が高くない。これならばフリーの方がかなりマシなのがある。
――SAWstudio操作 法
起 動 したら先 づ天 井 メニューのOptionから、AudioHardwareSetUpをす
る。
天 井 メニューのFileからOpenSoundFileAndCreateRegionでwavを選 択
するとFullView・SoundView・RegionViewに波形が展開。
RegionViewの「ADDtoMT」ボタンで波 形 がMultitrackViewに入 り・Seq
uenceViewにも入る。
MultitrackViewで「波 」のボタンを押 すと波 形 表 示 。ZM INで拡 大 表 示 、
ZM OUTで縮小表示。「数字」を掴むと、トラックごとの入れ替えが出来る。
フェーダーアイコンを押 すと1トラックだけのフェーダーが出 る。演 奏 中 に操 作
するとそのままエンベロープが書 き込 まれる。Playするとその通 りにフェーダー
が動く (MultitrackViewのウインドウをアクティブにする事 ) 。
範 囲 の開 始 点 設 定 はCtrl+Bをクリック。すると波 形 の色 が変 わる。画 面 下 の
定規のクリックでマーキング。「B」ボタンが活きる。
範 囲 の終 了 点 設 定 はCtrl+Eをクリック。すると波 形 の色 が変 わる。画 面 下 の
定規のクリックでマーキング。「E」ボタンが活きる。
こーやって世 界を深く探っていると廃盤 ソフトにも行き当たる。「OscillaStatio
n」などは、独 自 の深 化 を遂 げた末 に、開 発 チームが喧 嘩 別 れしてしまったのだ
ろう。
これは実 に奇 妙 な名 前 のDAWだ。しかしこのソフト、当 初 はDeltaSPというも
23
どーもトラックがあると
っと可 笑 しな名 前 だった。当 然 DSP(デジタル・サウンド・プロセッシング)の駄
洒落 ですね。DeltaSPは複数のVSTインストゥルメントとVSTエフェクトから成 り、
その基 幹 としてMIDIシーケンサーとAudioレコーダーを加 えたパッケージだっ
た。
そこから発 展 したのが本 ソフトOscilla Stationとなる。こちらはMIDIシーケ
ンサーとAudioレコーダーを一体化してDAWソフトに組み上げた。しかし本ソフ
ト、開 発 元 のRocktave(ロック・オクターブですね)が解 散 してしまったので、こ
こで開発は停 止した。
開 発 チームはその後 再び分 化 し、MIDIシーケンサー部 分のソースコードだけ
が何 故 かオープンソース化 された。こちらはMacaw(マカオ;賭 博 場 のイメージ
かな)という名で、開発が続 けられている。
一 連 の名 称 が奇 妙 なセンスである様 に、画 面 表 示 にも独 特 のセンスが継 承 さ
れている。一 時 代 前 の流 行 の様 に立 体 感 は付 けず、基 本 的 には寒 色 で統 一 。
インジケータなどには輪郭線を付けない。
起 動 時 にはMIDIのインプットを確 認 するので、本 ソフトより先 にMIDI機 器 の
接続をしておく。MIDIの使用をしない場合は、ここから入 る設定 画面 で「Input
を確認しない」をチェック。
とまぁアレンジ画 面 までは行 き着 いたが、wavやMIDIをインポートしようとして、
プール画面から抜け出せない。難し過ぎる。
などとPC内 でデータを移 動 させていたら、VSTエフェクトを集 めたフォルダー
を見 つけた。一 体 何 処 からダウンロードしたのだったか。もはや何 の手 掛 りもな
い。調 べてみると、このエフェクト群 は作 者 ページもNoLongerになっているの
だが、何 故 かMixcraftにまだ同 梱 されているのだという。そーいえばver.1をイ
ンストールしたことがある。その後 、これはWavosaurで使 った様 な記 憶 がある。
そのままDAW用のPCへ移し、各々のソフトからリンクさせておいた。
そんな訳で「買う」意 思はあるのに、買 うに値するソフトが見つからず、相変 わら
ずフリー化されたWarezにばかり行き当たっている。
24
どーもトラックがあると
QY10の音 が小 さくなったかなと思 ったのは去 年 辺 り。コンテナーボックスは地
震 で落 ちて蓋 が割 れた。しかしその犠 牲 のおかげで、中 身 は無 事 だと思 ってい
た。少 々ドラムの音 が聞 こえ難 いとは思 ったが、それでもなんとか制 作 シーズン
を了えた。
ところが震 災 2年 目 、作 業 を始 めようとした処 で左 chが聴 こえ辛 い事 にまた気
付 いた。昨 年 も聴 こえ難 いとは思 っていたが、これ程 では無 かった。左 右 のイヤ
ホンを取 り換 えたりと色 々試 しているうちに、ぢぶん自 身 の耳 の変 調 にも気 付 い
てしまった。左 がハイ落 ちしている。QY10の出 力 が小 さい事 はあるのだが、そ
の小さい音になると、カナモノの音が聞き取れないのだ。
それが春 以 来 の密 かな悩 みだった。QY10の蓋 を開 いて基 板 を見 たりもした
が、見 て判 る様 な故 障 もない。ライン出 力 もフォーンも同 じバランスだから、オペ
アンプのチップの問 題 なのだろう。やはりこれは18年 来 の消 耗 と言 うしかない。
実にこれで200曲も作って来たのだ。
さて、そこで今 後 はどーすべきか、色 々と悩 んだ。買 い置 いてあるQY700に
移 行 すべきか、それとも新 曲 制 作 までもPCベースにすべきか。700は剰 りに大
きく、これまでの様 に机 (こたつ)の上 では使 えない。PCベースのMIDI制 作 は
数 年 来 試 して来 て、手 順 も慣 れてはいるのだが、やはり打 ち込 みに時 間 が掛 っ
てしまう。何よりドラムセットのハイハットワークのヴァリエーションが足りない。
やはりQY10をもう一 台 入 手すべきか。音の問 題ばかりかQY10は、実は老眼
の目 にとって1行 液 晶 画 面 も鬼 門 になっていた。それでもまた同 じ物 を使 うか。
それならQY8か20か、22か……。悩 んでいても答 は見 つからない。Yahooの
出物に手を出してみた。2k円なのだ、オトナ買いだ。
届 いた商 品 は「元 函 付 」で、これによって発 売 当 初 のパッケージを初 めて見 る
事が出来た。VHSのケースそのもののケースをやっと入手した。かつて用賀 のリ
サイクルショップで最 初 にこれを見 た時 、確 かVHSのケースの中 に飾 られてい
たのだ。しかし当 時 はその洒 落 たパッケージを知 らず、本 体 と冊 子 だけを受 け
取って来てしまったのだ。
さてこの落 札 商品には、酷 い液 漏 れの跡があった。この程 度上 等ぢゃん、がジ
ャンクの掟 。構 わず分 解 した。このバージョンは、函 体 の裏 側 全 体 にフルサイズ
25
どーもトラックがあると
の銅 版 を敷 いてあった。それが液 漏 れの為 に見 事 に緑 青 を吹 いてて、アブスト
ラクトの絵 の様 だ。ノイズ対 策 なのだろ。当 家 のものには全 く無 いので、外 しても
構わないだろーが。
これから基 板 を頂 いて当 家 のものへ換 装 した。一 応 まだ内 蔵 電 池 は生 きてい
るらしい。データのメモリ状態については、もう数カ月様子を見るとしよう。元の音
量に戻ったので、指し中っての悩みは解消されたと思う。問題 無 ければこれでま
た20年活かすか。
ウェブで分 解情 報 を探 していたら、QY10のハイハットを誉 めている人 がいた。
同 じ耳 を持 っておいでだ。ゴム鍵 盤 の接 点 は消 しゴムで汚 れを落 とせとある。そ
の通 りにしてみた。ついでにユーティリティソフトを探してみた。QY10はかなりの
ヒット商 品 なので、データ保 存 のソフトならばあるのではないか、と。そーして見
つけたのはKorgのユーティリティだった。バルク転 送 の送 受 信 が出 来 るという。
御 社 の製 品 と同 じ名 前 のフリーソフトを発 表 したりして、ご迷 惑 お掛 けしてます
のに、すいません。これで「日 曜 音 楽 」のRS-MIDIケーブルで繋 げばどーに
かなるか。
いまやウォークマンは廃 盤 商 品 となり、ANDOの安 物 だけが残 っている。そん
な中 でポターブルカセットプレーヤー型 の新 商 品 が出 た。USB接 続 でPCに音
を渡 せるのが新 しい。当 初 は5000円 代 だった。そのうち、と思 っているうちにな
んとバルクが秋葉原に出 回る様になった。
するとどーした事 か、最 初 のIONとゆーメーカー以 外 からも続 々、パッケージ
商 品 が出 て来 た。既 に5~6社 になっている。新 聞 の通 販 欄 にさえあるぞ。そん
な訳で値崩 れしたパッケージ商品をひとつ、買っておいた。
カセットの出 し入 れをする裏 蓋 が横 に開 く。おそらくはアナログカメラを意 識 し
たデザインなのだろうな。蓋 を開 いたままで何 等 問 題 なく動 く。その方 がテープ
残量を目視 できる。
しかしこれはかなり部 止 まりの悪 い製 品 らしい。初 期 不 良 の報 告 は山 程 ある。
その中 でしっかりと報 告 されているのはスペックの嘘 。ヘッドホン端 子 はステレオ
なのだが、なんとUSB出 力 はモノラルなのだという。そんな製 品 をこんなに沢 山
の会社が群 がってOEMしてて大丈 夫 なのか。 (てなこと、藤 本 健 氏 のブログに書 い
26
どーもトラックがあると
たら、ご本 人 から「試 したらステレオでした」とお返 事 。バージョンによって違 うのか)
本 製 品 はUSBのバスパワーで駆 動 出 来 る。しかしPCからのUSBの電 圧 の方
が変 動 があるらしく、ワウフラッターが出 るという。そんな場 合 には電 池 を併 用 し
た方が良いらしい。
一 番 良 い使 用 法 は、USBはAC電 源 アダプタでパワーディストリビューターと
し、ヘッドホン端 子 からオーディオインターフェイスを用 いてPCに録 音 する事 だ
という。それぢゃ何の利便 性もない。何の事やら。
電池式のカセットプレーヤーがひとつ手に入ったと思えば良いのか。
あとがき
という訳 で、またトラック画 面 やフェーダー画 面 のあるソフトをいぢっている。見
知 らぬソフトを手 にして、あれこれと機 能 を探 るのはこれまた実 に楽 しい時 間 な
のだ。
それにしても、夕 方 の天 気 予 報 で表 示 される紫 外 線 情 報 が、気 になる。横 に
伸 びるセルに陰 影 が付 けてあって何 だかマルチトラックみたいだ。それより首 相
官 邸 のデザインがMTRぽいぞ。これは何 かのMTRのデザインに使 ってみたい
ものだ、などと言ってるうちに本当にMTRを自作してしまった。
27
どーもトラックがあると
どーもトラックがあると
書肆参月 堂;編集発行
2015年9月20日重版
28
どーもトラックがあると