学生時代からルアー釣りを始めて20年が過ぎた。餌釣りの半数しか釣れ

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学生時代からルアー釣りを始めて20年が過ぎた。餌釣りの半数しか釣れないとされるルアーだ
が、「釣った」でなく「釣れた」ことに感動できる。家族に「またぁ?」と冷たい反応をされつつも、
この趣味を続けているのは訳がある。
海岸線が最も長い長崎県に住み、スズキやブラックバスなどフィッシュイーターと呼ばれるもの
は大抵釣りに行っている。食味が良く手軽なアオリイカ、メバルが最近では特におススメだ。
独身時代はオーストラリアまでバラマンディという魚を追った。和名アカメと呼ばれ日本では四
万十川にのみ生息する神々しい魚でルアーマン憧れのターゲットだ。ケアンズ経由でウェイパとい
う小さな町に向かうと、空港はただの赤土で旅行者荷物は農業用トラクターで出てきた。周りの
人々はほとんど裸足で靴を履いていない。大変なところに来たものだと思ったが、そこは釣り天国
だった。バラマンディの数、サイズとも他の地域
(ヒンチンブルックやケアンズ)
とは比較にならな
い。基本的ルアーであるフローティングミノーだけで90㎝クラスまでは実釣済みだ。日本では希
少なロウニンアジにも出会えた。未開拓なため巨大ワニ、毒クラゲ、サンドフライ(猛烈に痒いブ
ユ)がいるが、何より魚がスレていないので楽しい。もう一度行きたい場所 No.1だ。
米国麻酔学会議(ASA)
、国際麻酔学研究会議(IARS)も恰好の機会だ。フロリダには釣り宿を営
んでいる老夫婦が多い。そこで寝食をし、フィッシングガイドをしてもらうのだ。タンパではフロリ
ダバスとターポンの釣行の合間に学会発表に行った。ホノルルではピーコックバスも釣れた。ディ
スカッションは苦手でも釣りに関する英会話は随分上達した。
釣りはライフワークであり癒しの時間である。釣れた時はことのほか嬉しいが、釣れなくても自
分を見つめ直す時間になったり、同僚・釣友との世間話などプラスアルファの意義も大きい。息子
達が喜んで付いてくるように育てて、
「釣れた」感動を共有したいものだ。