5 厚 生 補 導 関 係 厚生補導関係として、学生会活動、クラブ活動、女子学生講演会、交通指導、進路指導がある。 5.1 学生会活動 学生会は5C浦英之学生会長を中心に年2回の校内体育大会、11月の高専祭、クラブ活動支援活 動(会計や壮行会)や上海電機学院短期留学生への歓迎行事などを実施した。 5.1.1 校内体育大会 5月16日㈪に春季体育大会を、10月25日㈫に秋季校内体育大会を実施した。春は、抜けるような 青空の下、韮澤弘志校長、浦英之学生会長の挨拶に引き続いて腕相撲、ソフトボール、サッカーな ど9種目のクラス対抗競技に熱戦が繰り広げられた。最後には、クラス対抗リレーと学科対抗綱引 きが行われ、選手達は大声援を受けて精一杯頑張っていた。熱戦の結果、優勝は環境都市工学科4 年、準優勝は環境都市工学科5年、そして第3位には電気情報工学科5年がそれぞれ入り、先輩の 貫禄を示した形になった。その中で環境都市工学科1年がソフトテニスで見事優勝するなど気を吐 いた。なお1年生が種目別優勝を飾るのは初の快挙であった。最後は学生代表と教職員との綱引き が行われ、教職員チームが熟年パワーを見せつけて快勝し喝采を浴びた。 秋は、秋晴れの絶好の大会日和の中、今夏の全国高専体育大会で優秀な成績を収めた選手に特 別賞が贈られた。その後競技に入り、みんじゃん(みんなでジャンプ)、腕相撲、サッカー、バス ケットボール、ソフトボール等で熱戦を繰り広げた。競技の結果、ソフトボールと腕相撲で優勝し、 他の競技でもまんべんなく得点を重ねた環境都市工学科4年が春に引き続き見事総合優勝した。 昨年度から最終種目としてクラス対抗リレーと学科対抗綱引きを行うことにより、ほとんどの学 生が最後まで体育大会に参加し、盛況のうちに終わることができた。 クラス対抗リレー 学科対抗綱引き 5.1.2 高専祭 高専祭実行委員会(委員長 物質工学科3年 五十嵐秀憲)主催の第40回高専祭が11月5日㈯、 6日㈰に開幕された。今回のテーマは第40回記念になぞらえて「AS ONE LIKE」とされ、各クラ スやクラブはこのテーマの下にこだわりの展示やイベントを繰り広げた。なお、期間中は御坊駅お 24 よび印南浜バス停から無料の送迎バスも運行され、多くの来場者があった。 オープニングを飾る吹奏楽部の演奏から、メインステージではすっかり恒例となった「女装コン テスト」 、 「漢前(おとこまえ)コンテスト」、大ビンゴ大会等が行われ、大いに盛り上がった。ま たグラウンドや体育館ではサッカーやラグビー等のOB戦も行われ、久々に母校を訪れたOBと交 流を深めていた。 2日目は風雨が強く、あいにく荒れ模様の天気となり、急遽屋外から体育館にステージを移動 するなどの対策をとらざるをえなかったが、来場者や学生は最大のイベントに楽しい週末を過ごし た。 オープニング(吹奏楽部の演奏) 演劇(1年生) 5.2 クラブ活動 5.2.1 クラブリーダ−研修会 この研修会は、各クラブの学生リーダーが一堂に会して、クラブリーダーのあり方や、リーダー に必要な心構え等について学ぶことを目的に毎年5月に開催されている(5月21日㈯)。 体育系クラブから18名、文化系クラブから9名の合わせて27名のリーダーが参加した。学生主事 の挨拶に続いて、午前中はクラブの運営や長期休暇期間中の活動、そしてクラブ予算について話し 合いを行い、午後からは美浜町のタイ古式マッサージ師である立花正明氏を講師に迎え、「ケガ予 防のためのタイ古式マッサージ」の講習会を実施した。講習会では脚部、背部、腰部を中心に各種 のマッサージとストレッチの実演の後、2人一組になって相互にマッサージを体験した。 立花氏は、 「ケガの予防に必要なことは、関節の動きを良くすること、血行およびリンパの流れ を良くすること、自律神経を刺激すること」と説明した。講習の最後には、リハビリ運動としても 応用できる一人でできる運動を紹介され、参加者達は楽しそうに体験していた。 5.2.2 近畿地区高等専門学校体育大会および全国高等専門学校体育大会等 第42回近畿地区高等専門学校体育大会が、明石高専、大阪府立高専の主管で開催され、本校から 参加した選手も活躍し、以下の上位入賞選手が、8月6日㈯から関東・信越地区で開催された全国 大会に駒を進めた。 全国高専体育大会陸上競技の部で、久瀬大祐君が従来の大会記録(15m40㎝)を大きく上回る 15m93㎝を出し見事な大会新記録で優勝に輝いた。また、テニスでは女子シングルス清水千恵さん、 25 ダブルスの伊藤・清水組がそれぞれ3位に、水泳の藤井亮君が100mバタフライで3位に入賞した。 これらの学生には本校の特別賞が贈られた。 表5.1 第42回近畿地区高等専門学校体育大会及び第40回全国高等専門学校体育大会の主な結果 競技名・種目 近畿地区大会 全国大会 陸上競技 男子 400m 男子 1500m 男子 5000m 男子 走り高跳び 男子 走り幅跳び 男子 三段跳び 三段跳び 男子 砲丸投げ 男子 円盤投げ 男子 やり投げ 女子 800m 800m 3位 5B 内芝 祐貴 3位 2C 上岡 孝浩 1位 3C 田中 浩貴 3位 4D 辻原 卓哉 1位 3D 角村 信典 2位 3C 赤嶺 俊典 3位 4A 鷲村 祐司 1位 4C 久瀬 大祐 2位 5A 坂本 洋平 3位 5A 山下 耕平 1位 2C 天倉 南 2位 1C 加藤 早紀 予選敗退 入賞ならず 入賞ならず 予選敗退 予選敗退 予選敗退 予選敗退 1位(大会新記録) 出場辞退 8位 予選敗退 予選敗退 剣道 男子 個人 3位 4A 久保 雅敬 1回戦敗退 2位 3B 島本 将志 1位 3B 島本 将志 3B 坂本 匠 1回戦敗退 1回戦敗退 1位 3C 伊藤 由梨 2位 2C 清水 千恵 1位 3C 伊藤 由梨 2C 清水 千恵 2回戦敗退 3位 3位 1位 3C 藤井 亮 1位 3C 藤井 亮 予選敗退 3位 卓球 男子 シングルス 男子 ダブルス テニス 女子 シングルス シングルス 女子 ダブルス 水泳 男子 200m自由形 男子 100mバタフライ また、第38回近畿東海北陸信越地区高専弓道大会において、西本夏樹君(3B)は射技優秀賞を 受賞した。大会選手中最も優れたものとしての受賞か ら、本校特別賞を西本君にも与えることにした。 この他に第26回近畿地区空手道親善試合に本校から 参加した選手も活躍し、団体2位、個人組手試合2位 木村友亮君(3B)が、男女混合型試合1位 高橋 泰道君(3D)が入賞した。 第28回近畿地区高等専門学校駅伝大会が11月26日㈯ に大阪府寝屋川市の緑地公園内周回道路(7区間− 17.1㎞)で実施された。 本校駅伝チームのメンバー 26 本校チームはアップダウンに富んだコースをものともせず、1区の鷲村君がトップと3秒差の3 位につけた後、2区の原君が逆転してトップに踊り出た。その後、アンカーの真田君まで一度も首 位を譲ることなくゴールに跳び込み、2位舞鶴高専に1分16秒の大差をつけ、総合54分20秒で3年 ぶり8度目の栄冠を手にした。 出場選手は以下のとおり。 1区(1.7㎞)鷲村祐司、2区(3㎞)原 良丞、3区(1.7㎞)森澤直也、4区(3㎞)川口拓郎、 5区(1.7㎞)田中浩貴、6区(3㎞)上岡孝浩、7区(3㎞)真田 忠。 なお区間賞の部では、1.7㎞の部で鷲村君が銅メダル(5 分02秒)、3㎞の部で真田君が金メダル(9分30秒)を獲得 した。 また、平成18年2月5日㈰に行なわれた県下唯一の公認の マラソン大会である第11回紀州口熊野マラソン大会におい て、フルマラソン公認競技の部門で真田忠君(4B)は優勝 (2時間35分14秒)した。彼は昨年も一般の部で優勝してお 第11回紀州口熊野マラソン大会 り、その功績を称え特別賞を授与することとした。 5.2.3 文科系クラブ 吹奏楽部は11月26日㈯に御坊市民文化会館大ホールを会場に第17回定期演奏会を開催した。 演奏会は2部で構成されており、第1部では 現役吹奏楽部員を中心にスウェアリンジェン作 曲の「AVENTURA」など吹奏楽のオリジナ ル曲を4曲披露した。また第2部では楽器の紹 介やチーム対抗の「どっちの曲でSHOW!!」な ど聴衆に楽しんでもらえる企画演奏を工夫し、 後半ではOB部員も加わって「山口百恵ヒット 曲メドレー」や「もののけ姫メドレー」など親 しみやすい6曲を演奏し、充実したサウンドで 聴衆の喝采を浴びた。 第17回吹奏楽部定期演奏会 環境福祉ボランティアサークル「アメーバ」 は、御坊市を中心にして「里山」の自然林を守る活動を続ける「里山を愛する会」との合同研修交 流会を7月9日㈯に本校談話室において開き、里山を愛する会の北野久美子氏による講演が行われ た。 また、8月12日㈮・13日㈯にはみなべ町山内の千里観音宿 泊所で恒例の夏合宿を行い、学生、OB、教員合せて16名が 参加した。合宿初日は、印南町川又の植林地の下草刈りを、 夜には南部千里ヶ浜でウミガメのう化の様子を観察した。 2日目は本校裏の浜掃除を行った。また、11月13日㈰には 日高地方青少年を育てる地域づくり事業実行委員会主催の 「未来の森づくり」イベントに参加し、荒れ地に広葉樹の植 浜掃除を終えた「アメーバ」のメンバー 樹を行った。 27 5.2.4 高専ロボコン、プロコン、デザコンについて 「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2005」(高専ロボコン2005)近畿地区大会 が10月30日㈰に奈良県大和郡山市の大和郡山市総合公園施設多目的体育館で開催され、近畿地区の 高等専門学校7校から14チームが出場した。 本校からはAチームの「バランシングオクト」とB チームの「アンヴァランス」が出場し、熱戦を繰り広 げた。 今年のテーマは「大運動会」で、遠隔操縦の手動ロ ボットと自律走行型の自動ロボットの2つのロボット を使用して障害物競走を行い、バトンを持った手動ロ ボットが3種類の障害物を克服した後に自動ロボット にバトンを渡し、自動ロボットが高さ3mの壁をよじ のぼって所定の位置にバトンをはめ込んでゴールとい 梯子をくぐる和歌山高専Aチーム うものである。 Aチーム(バランシングオクト)が1回戦、2回戦 と勝ち上がったが、惜しくも準決勝で舞鶴高専Bチームに接戦の末敗れた。Bチーム(アンヴァラ ンス)も1回戦を突破したが、2回戦で涙をのみ、共に全国大会出場はならなかったが、Aチーム (バランシングオクト)は確実な動作に「技術賞」が授与された。 一方、第16回全国高専プログラミングコンテストの競技部門に、コンピュータ部のメンバーが参 加した。1回戦では不本意な成績であったが、敗者復活戦で2位になり見事2回戦に進出するも、 惜しくも決勝には進めなかった。 また、高等専門学校連合会主催の全国高専デザインコンペティション(略称デザコン)に、本校 から応募したチームは残念ながら本選に進めなかった。 5.3 講演会 6月30日㈭に第一回目となる女子学生対象講演会を実施し、女 子学生や女子職員合せて60名が参加した。 この講演会は女子学生のためのテーマを選んで毎年2回開催し ているもので、今回は神戸市在住のシャンソン歌手針生祐子氏を 講師に迎え、 「出会い」をテーマとした講演がなされた。 講師の針生氏は富山生まれで、奈良女子大学理学部物理学科を 卒業。結婚して子育てが一段落した後にシャンソンと出会い、平 成13年日本アマチュアシャンソンコンクール全国大会に出場した 講師の針生氏 のを機にライブ活動を行っている。その後関西のシャンソンの聖 地「シャンソニエ・ジルベール ベコー」のオーディションに合格し、レギュラー出演を続けてい る。 針生氏は、自分自身が体験したことや出会いを歌と絡めながら説明し、その中で我が子を自分の 思い通りに育てようとして激しい反抗を受けたことや「䆦啄同時(そつたくどうじ)」(機を得て両 28 者相応じる得難い好機)が大切であること、そして親子や友人 などと話す時には、いつも相手にプラスの言葉をかけて相手を 尊重することで自分も綺麗になるなどと女子学生に語りかけた。 また、子への親の深い思いを込めた曲「童神」をはじめとする 全11曲を披露し、最後は学生からのアンコール曲「Mother」 を熱唱して講演を締めくくった。講演後には涙を流しながら 「とても感動しました」と感想を述べる女子学生も出るなど、 聴講する学生達 参加者の心に響く有意義な講演会であった。 第二回目(1月17日㈫)は本校の職員で看護師の小川敏子氏 を講師に「すてきな女性へ−思春期からおとなへ−」と題して講演を行った。 講演の中で小川氏は「すてきな女性になるためには、まず自分の体のことを知って、病気から自 分の体を守ることが大切。 」と述べ、思春期の女性の体の変化、女性の健康の目安、性への興味や 悩み、性の病気等について詳しく説明した。 また小川氏は講演の最後に、 「皆さんにはすてきな女性になっていただきたい。自分の心を偽っ てまでも相手とのかかわりを持とうとはしないで欲しい。 」と、さらに「性交渉を通して、今あな たの体に侵入しようとしている病原体の事や、逃れる事ができない妊娠について思いを巡らしてく ださい。嫌な事は堂々と『イヤ』と言える勇気をもってください。」と訴えた。 極めて身近な話題とあって参加した55名の女子学生は熱心に耳を傾けていた。 5.4 交通安全 5.4.1 交通講話 交通安全への意識を高めてもらう目的で、5月19日から6月1日にかけて2∼5学年を対象に、 交通講話(1時間)を実施した。本校ではバイク及び自動車での通学は許可制としており、交通違 反や校則違反をした者には厳しく教育指導を実施している。 最近、事故件数は減少傾向にはあるものの、人身事故や追突事故は依然として起こっており、こ の講話はこれらの事故を少しでも減らそうとするもので、学生主事が校内での規則や昨年の違反や 事故状況などを説明し、自分自身の安全を守る防衛運転を心がけて欲しいと呼びかけた。 その後、参加者全員で交通安全に関するビデオを鑑賞し、交通事故防止への決意を新たにした。 なお講話のスケジュールは、5月19日㈭:2学年、26日㈭:3学年及び4学年、6月1日㈬:5学 年である。 5.4.2 2輪車安全運転講習会 6月27日㈪に御坊自動車学校を会場に、2輪車通学を認めてい る2年生及び3年生を対象とした2輪車安全運転講習会を実施し た。 講習は授業終了時間に合せて14時45分からの第1班(参加12 名)と16時30分からの第2班(参加23名)とに別けて行われ、受 講生は最初に教室で安全運転に関する講義を聴いた後、グループ 29 指導員から運転指導を受ける受講生 に分かれて運転練習を行った。練習の後、一人ずつ運転技能診断試験を実施し、狭く曲がった通 路を走るスラローム走行や幅30㎝の橋の部分をゆっくり走行する一本橋走行等の技術指導を受けた。 「一本橋走行が早い」、「進路変更時の不確認や指示が遅い」等、細かな指摘を受けた受講生もいた が、全体的に運転技術は優秀であるとの講評を得た。参加した学生は、「緊張したが運転技術の再 確認ができて良かった。」と好評であり、改めて安全運転を心がけることを約束していた。 5.5 補導 厚生補導委員会で、17年度に審議対象となった補導件数は115件(交通関係85件、喫煙7件そし て夜間外出等のその他23件)と16年度の87件(交通関係50件、喫煙18件そして夜間外出等のその他 19件)を大きく上回った。停学を含む校長訓告以上の重い補導件数は29件で、16年度の30件と比べ ほとんど変化はない。内訳を見ると喫煙の件数は減り、その他も大きな変化が無い事から、交通関 係の件数が増えたためと見ることが出来る。これは、月に1度の定期的な校門指導を実施したため、 その際にバイクや車の無断持込が発覚するケースが多くなったためである。また、特徴的であった のは、その他事項の中で盗難自転車の無断使用や諸事情から警備が強化された中学校へ無断侵入し 通報されたケースなどがある。 5.6 進路指導関係 昨今の景気回復の波に乗って、卒業生の就職・進学の進路が決まっている。卒業生は本科5年生 が156名、専攻科2年生が14名で、このうち休学中や自営予定で就職や進学を希望しない者を除い た就職者数である本科96名、専攻科10名が企業に就職した。 公務員試験が比較的遅い時期にあるが、今年度は本科生4名であった。 また、本科で53名が本校専攻科及び大学へ進学している。専攻科では2名の学生が大学院へ進学 している。 今年は景気回復の影響も大きく、本科の求人企業数が千社を久し振りに超えた。卒業生達の社会 での活躍も大きな要因と考える。 表5.2 平成17年度卒業生の進路 卒業生 企業就職 機械工学科 43 31 電気情報工学科 40 物質工学科 環境都市工学科 公務員 内専攻科 その他 求人企業数 求人倍率 10 4 1 416 13.4 22 16 8 2 414 18.8 35 19 16 5 223 11.7 38 24 3 11 1 171 7.1 156 96 4 53 18 1224 12.8 メカトロニクス専攻 9 8 1 エコシステム専攻 5 2 1 2 14 10 2 2 本科合計 専攻科合計 1 進 学 30 3 5.7 自己点検結果 学生会は学生会長を中心に校内体育大会や高専祭を確実に運営している。今年度は、学生会活動 における予算の健全化、学生会費の収入とそれに見合った支出を念頭に、企画やクラブ援助費の決 定をするよう指導し、実際に実行できている。夏休みなどの長期休暇中の一定期間、クラブ活動の 自粛を求めたが、それ以外は学寮指導と連携した形で従来に近い活動を保証できたと考える。 クラブ活動への加入者数や高専ロボコンへの参加意欲が低下してきているように思われる。学生 の自主活動の支援について検討する必要がある。クラブの指導教員は複数制としており、定年退職 教員が指導してきたクラブについても複数教員を保証したい。 講演会については、例年年2回ずつ実施してきた。本年は、本校常勤職員の看護師に直接学生の 指導をお願いする方針を決め、第1回目は外部講師の針生氏に、2回目は看護師に講演を依頼し た。外部講師の歌を交えながらの講演は新鮮であり、また看護師と学生との交流としても成功した と考える。今後は、企画の内容によっては女子だけでなく男子学生に拡大した取り組みを考えてお り、有効な企画としていきたい。 交通安全については、数年前の死亡事故を二度と繰り返さないため、学生達にその事実を忘れず、 また安全運転を強調している。完全に事故を無くすことは難しいかもしれないが、通学等で車両を 許可しているからには指導を徹底しなければならない。定期的に校門に厚生補導委員が立ち、朝の 交通指導も実施している。大きな事故が無いことが幸いである。 補導については、校長訓告以上の指導については、二度と繰り返さないよう保護者同席の上で行 なっている。また、学生本人には反省文も課している。今回、中学校への無断侵入があり、学生が 新聞・テレビ等のニュースを余り観ていないのかと感じ、全校集会の時に直接指導を行なった。 本校の立地条件から車両の使用を無くすことが出来ないため、交通安全にはこれまで通り重点的 な指導が必要である。また、若者のマナー等が時代と共に変化しているため保護者との連携がます ます重要となってきた。 進路指導については、年々就職戦線が早くなってきている。そのため、保護者進路指導説明会を 前年度の3月実施を12月に早めて実施した。求人数が多いためか進路についてのんびり構える学生 が少数ではあるが増加してきているように感じられる。4年生での学外実習を契機に、自分の進路 を真剣に考えさせるようにしていく必要がある。 31
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