SPIRAL WANDER -秋田犬の散歩風景をとりこむ家-

SPIRAL WANDER
-秋田犬の散歩風景をとりこむ家-
ある日、若者4人が秋田を訪れた。
「山の中で出会った秋田犬と一緒にここで暮らそう」
との発想が犬好きなかれらの頭に浮かんだ。
広い庭を持つ古い民家を見つけ、
ここを犬と4人のシェアハウスに改修することになった。
犬の散歩道
既存の架構にひそんでいた空間の特質を引き出し、
type A
縁側と収納空間に分断された外周空間を一体とし、緩やかに上がる犬の散歩道をつくった。
4人それぞれの部屋からは、散歩する犬と秋田の風景を同時に目に映すことができる。
また、犬と人の様々な高低差のある居場所をつくり、
type B
type C
2階:
犬と人の居場所の
お互いのふるまいの多様な可能性を喚起する。
さまざまな高低差
一本の散歩道によって犬、人、秋田の風景を結びつけ、
による犬と人との
新しい生活が古い家のいのちを続けていく。
多様な生活場面。
▽2.5m
▽2m
▽3m
type D
▽3.4m
▽3.5m
▽4.2m
▽1.6m
Before
たくさんの細い柱で支えられた
既存の家。
収
納
構造のモジュールは建物外周で
広間
半分になり、縁側や収納空間と
して使われている。
縁側
部屋4
部屋1
この「半分モジュール空間」は、
縁側
A-A 断面パース 1:300
犬と人の暮らしの空間の手かが
収納
りとする。
半分モジュール空間
After
1階:
既存の柱が緩やかに異なる
性格を持つ居場所を分節した
収
納
ワンルーム
ワンルーム。
広々とした空間に人と犬との
犬の
散歩道
縁側
広間
自由な暮らし。
1階から2階:
家の外周に沿う縁側と収納
玄関
空間のあいだにはさみ入れた
犬の散歩道。
犬の散歩道
犬のふるまいと秋田の風景を
同時に取り込む。
1階平面図 1:300
2階平面パース 1:100
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