第5号 北海道白樺高等養護学校 特別支援教育推進グループ 特別支援教育推進グループ通信 グループ通信(校外版) 通信 発行月 平成 27 年 8 月 発行者 特別支援教育推進グループ 今月のテーマ 「怒りの気持ちとのつきあい方」 1「怒り」は誰もがもつ大切な人間の感情の一つ 最近公開のディズニー映画で「インサイドヘッド」という映画があります。主 人公が抱く5つの感情をヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリと名付 けて物語が進んでいく内容です。この映画がフォーカスした人間の感情とは、脳 の「前頭葉」、「偏桃体」などと呼ばれている部分が関与しており、物事や出来事 に対して抱く様々な気持ちのことを言います。(ディズニー映画「インサイドヘッド」、wikipedia) また、アメリカの精神科医エリック・バーンが考えた「交流分析」という自分 の心を自分で知る方法をもとに弟子のJ.M.デッセイ博士が考えた自己分析が できる「エゴグラム」というものが広く知られています。そこでは一人の人の心 の中には「批判的」「優しい」「客観的」「自由気まま」「遠慮」の5つの特性が常 に存在していると述べられています。つまり、人間は様々な感情をもっていると いうことです。そうすると「怒り」の感情もまた、誰しもがもっている感情の一 つということとなります。 このことから子どもたちが社会で生きていくためには、社会的なスキルや感情 の自己統制力が必要になると考えられます。学校や家庭は、身に付けていくとこ ろとして重要な役割を担っています。 そして、子どもたちとかかわる大人もまた、好ましいスキルや適切な感情の使 い方を身に付けている必要があると思います。 2 問題は「怒り」に振り回されること 人との関係性では「怒り」自体が問題となるのではなく、 「怒り」をコントロー ルすることが非常に重要です。 ・相手との関係で生じた自分の感情に気付く 感情に気付くこと。 感情に気付く ・ひと呼吸おいて落ち着いて 落ち着いて対応できるきっかけを見つけること。 落ち着いて ・問題を解決する方法 解決する方法を色々と考えておくこと。→アンガーマネジメントなど 解決する方法 まずは、イライラしている自分の身体の変化を観察してみましょう。 そして、小さなイライラに気付いたら誰かと一緒に解決してみましょう。 これらを意識することで、今までとは少し違った対応になるかもしれません。
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