3.男女平等に対する考え方

3.男女平等に対する考え方
(1)社会での男女平等感
問 15
現在の日本社会での男女の地位は、どの程度、平等になっていると思
いますか。(①~⑦のそれぞれについて○は1つずつ)
( 注 意 ) 県 の 調 査 に お い て 、 こ こ で の 「 男 性 優 遇 」 は 、「 男 性 が 優 遇 さ れ て い
る」と「どちらかといえば男性が優遇されている」をあわせた値等、
「女性優遇」は「女性が優遇されている」と「どちらかといえば女性
が優遇されている」をあわせた値等を示しています。
社 会 で の 男 女 平 等 感 に つ い て 、『 家 庭 生 活 』、『 職 場 で 』、『 地 域 活 動 の 場 で 』、
『法律や制度の上で』、『政治(政策決定)の場で』、『社会通念・慣習・しきた
り な ど で 』 に つ い て は 、「 男 性 優 遇 」 と 考 え て い る 方 が 多 く 、 特 に 『 社 会 通
念・慣習・しきたりなどで』や『職場で』は多いという結果がみられました。
「 平 等 」 が 多 か っ た の は 『 学 校 教 育 の 場 で ( 児 童 ・ 生 徒 の 立 場 か ら )』 で し
た。
国 や 県 調 査 と 比 べ る と 、『 家 庭 生 活 』、『 職 場 で 』、『 法 律 や 制 度 の 上 で 』、『 社
会通念・慣習・しきたりなどで』については、概ね本調査の方が「男性優遇」
とする方の割合がやや多かったです。
逆 に 『 地 域 活 動 の 場 で 』 と 『 政 治 ( 政 策 決 定 ) の 場 で 』 に つ い て は 、「 男 性
優遇」とする方の割合がやや少なかったです。
『学校教育の場で(児童・生徒の立場から)』については、「平等」とする方
の割合がやや少ないという結果になりました。
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① 家庭生活で
■家庭生活では「男性が優遇されている」が41.8%
「 男 性 が 優 遇 さ れ て い る 」 が 41.8% で あ り 、「 平 等 で あ る 」 が 33.4% で し た 。
男女別では、女性の46.6%が「男性が優遇されている」としているに対し、
男性は35.7%としており、10.9%の差がみられました。
【県調査との比較】
■県調査では家庭生活においては「男性が優遇されている」が68.3%
県 調 査 と 比 較 す る と 「 男 性 が 優 遇 さ れ て い る 」 が 県 68.3 % 、 市 41.8 % で
26.5% 少 な く 、「 平 等 で あ る 」 が 県 16.3% 、 市 33.4% で 17.4% 多 い 結 果 に な り
ま し た 。 ま た 、「 わ か ら な い 」 が 県 3.9% 、 市 12.0% で 8.1% 多 い 結 果 と な り ま
した。
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② 学校教育の場で(児童・生徒の立場から)
■学校教育の場については「平等である」が64.9%
「 平 等 で あ る 」 が 最 も 多 く 64.9 % 、 次 い で 「 男 性 が 優 遇 さ れ て い る 」 が
7.1%でした。
男 女 別 で は 、「 平 等 で あ る 」 に つ い て 女 性 が 64.3% と し て い る の に 対 し 、 男
性は66.4%と2.1%の差がみられました。
【県調査との比較】
■県調査より「平等である」と思っている方が多い
県 調 査 と 比 較 で は 、「 平 等 で あ る 」 が 、 県 は 51.3 % に 対 し 、 市 は 64.9 % で
13.6% 多 い と い う 結 果 に な り ま し た 。 ま た 、「 わ か ら な い 」 が 県 で は 13.0% 、
市18.7%で5.7%多い結果となりました。
③ 職場で
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■職場については「男性が優遇されている」が59.4%
「男性が優遇されている」が59.4%、「平等である」が17.7%でした。
男女別では、女性の62.6%が「男性が優遇されている」としているに対し、
男性は55.4%としており、7.2%の差がみられました。
【県調査との比較】
■県調査より「男性が優遇されている」の傾向が弱い
県調査との比較では「男性が優遇されている」が、県は76.8%、市は59.4%
で 17.4% 少 な い 結 果 と な り ま し た 。 ま た 、「 わ か ら な い 」 は 県 が 4.5% 、 市 が
11.9%で7.4%多い結果となりました。
④ 地域活動の場で
■地域活動については「男性が優遇されている」が31.2%
「男性優遇」が31.2%であり、また「平等である」が39.9%でした。
男 女 別 で は 、「 男 性 が 優 遇 さ れ て い る 」 に つ い て 、 女 性 が 35.5% と し て い る
に 対 し 男 性 は 25.9% と し て お り 9.6 % の 差 が み ら れ ま し た 。 ま た 「 平 等 で あ
る」について、女性が32.1%としているのに対し男性は50.9%と18.8%の差が
みられました。
【県調査との比較】
■県調査より「平等である」の傾向が強い
県 調 査 と 比 較 す る と 、「 男 性 が 優 遇 さ れ て い る 」 が 県 は 49.1% で 市 が 31.2%
と 17.9% 少 な く 、「 平 等 で あ る 」 が 県 は 26.0% で 、 市 が 39.9% と 13.9% 多 い 結
果がでました。また、「わからない」が11.3%多い結果となりました。
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⑤ 法律や制度の上で
■法律や制度については「男性が優遇されている」が30.2%
「男性が優遇されている」が30.2%で、「平等である」が36.6%でした。
男女別では、女性の34.7%が「男性が優遇されている」としているに対し、
男性は24.1%としており、10.6%の差がみられました。
【県調査との比較】
■県調査より「男性が優遇されている」の傾向が弱い
県 調 査 と の 比 較 で は 、 男 性 に お い て 、「 男 性 が 優 遇 さ れ て い る 」 が 県 が
45.2% 、 市 が 30.2% で 15% 少 な く 、「 平 等 で あ る 」 も 県 が 38.9% 、 市 が 36.6で
2.3 % 少 な い 結 果 と な り ま し た 。 ま た 、「 わ か ら な い 」 は 県 が 5.8 % 、 市 が
22.6%で16.8%多い結果となりました。
⑥ 政治(政策決定)の場で
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■政治(政策決定)については「男性が優遇されている」が48.2%
「男性が優遇されている」が48.2%で、「平等である」が24.0%でした。
男 女 別 で は 、「 男 性 が 優 遇 さ れ て い る 」 に つ い て 、 女 性 が 53.6% と し て い る
に 対 し 男 性 は 41.4% と し て お り 12.2% の 差 が み ら れ ま し た 。 ま た 「 平 等 で あ
る」について、女性が17.0%としているのに対し男性は33.9%と16.9%の差が
みられました。
【県調査との比較】
■県調査より「男性が優遇されている」の傾向が弱い
県調査との比較では、「男性が優遇されている」が24.4%少なく、「平等であ
る」が4.8%低い結果となりました。また、「わからない」が15.9%多い結果と
なりました。
⑦ 社会通念・慣習・しきたり等など
■社会通念・慣習・しきたりについては「男性が優遇されている」が66.7%
「男性が優遇されている」が66.7%で、「平等である」が12.4%でした。
男女別では、「男性が優遇されている」について、女性より男性が9.6%少な
く、男性より女性のほうが「男性が優遇されている」と感じているものと思わ
れます。
【県調査との比較】
■県調査より「男性が優遇されている」の傾向が強い
県調査との比較では、「男性が優遇されている」が19.3%多く、「女性が優遇
さ れ て い る 」 が 1.8% 少 な く 、 県 よ り 「 男 性 が 優 遇 さ れ て い る 」 と 感 じ て い る
方 の 割 合 が 多 い と 思 わ れ ま す 。 ま た 、「 わ か ら な い 」 が 12.2% 多 い 結 果 と な り
ました。全体的に県調査にくらべ、「わからない」「無回答」を選ぶ方が多くな
っています
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(2)子どもの育て方
問16
あなたは、子どもをどのように育てたいと思いますか。(○は1つ)
■「ある程度は女の子は女らしく、男の子は男らしく育てた方がよい」が
42.7%
「女の子は女らしく、男の子は男らしく」が21.5%「ある程度は女の子は女
らしく、男の子は男らしく育てた方がよい」が42.7%となりました。また「女
の子も男の子も、こだわりなく育てた方がよい」は30.1%でした。
男 女 別 で は 、「 女 の 子 は 女 ら し く 、 男 の 子 は 男 ら し く 育 て た 方 が よ い 」 に つ
いて、男性が女性より11.2%多く、逆に「ある程度は女の子は女らしく、男の
子 は 男 ら し く 育 て た 方 が よ い 」 に つ い て 、 女 性 が 男 性 よ り 5.7% 多 く 、 女 性 よ
り 男 性 の 方 が 、「 女 の 子 は 女 ら し く 、 男 の 子 は 男 ら し く 」 と 考 え て い る 方 が 多
いという結果になりました。
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(3)子どもの将来像
問17
あなたは、子どもが将来どのような人に育ってほしいと思いますか。
(「女の子の場合」、「男の子の場合」、それぞれについて○は2つ以内)
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■ 女 の 子 は 「 思 い や り の あ る 人 」 が 女 性 74.3% 、 男 性 72.9% 、 男 の 子 は 「 思
いやりのある人」が女性41.5%、男性は「責任感のある人」が40.5%
女 の 子 の 場 合 、「 思 い や り の あ る 人 」 が 最 も 多 く 、 女 性 は 74.3 % 、 男 性 は
72.9 % で し た 。 次 い で 「 家 庭 を 大 切 に す る 人 」 が 、 女 性 は 30.2 % 、 男 性 は
40.8%でした。
男 の 子 の 場 合 、「 思 い や り の あ る 人 」 が 最 も 多 く 、 女 性 は 41.5 % 、 男 性 は
39.3%でした。次いでは「責任感のある人」が、女性が36.0%、男性が40.5%
でした。
男 女 別 に み て 男 女 差 の あ る 回 答 を あ げ る と 、 女 の 子 の 場 合 、「 家 庭 を 大 切 に
する人」について、女性より男性が10.4%多く、逆に「身の回りのことは自分
でできる人」と「責任感のある人」については、男性より女性が多いという結
果でした。
男 の 子 の 場 合 、「 素 直 な 人 」 と 「 社 会 に 貢 献 す る 人 」 に つ い て 、 女 性 よ り 男
性 が 多 く 、 逆 に 「 判 断 力 の あ る 人 」 に つ い て は 男 性 よ り 女 性 が 約 8.5% 多 い と
いう結果でした。
女 の 子 と 男 の 子 を 比 べ る と 、「 思 い や り の あ る 人 」 と 「 家 庭 を 大 切 に す る
人 」 は 女 の 子 、 男 の 子 と も 多 く 、「 素 直 な 人 」 は 女 の 子 に 、「 責 任 感 の あ る 人 」
「判断力のある人」は男の子に多いという結果になりました。
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問18
問16・17の回答について、あなたはなぜ、そのように思うよ う に
なりましたか。
■ 全 体 は 「 自 分 自 身 の 子 育 て の 体 験 」 が 45.2% 、 次 い で 「 親 な ど の 影 響 」 が
22.6%
女性の場合「自分自身の子育ての体験」が52.1%と最も多く、次いで「親な
どの影響」が19.8%「勉強や学習から」が7.0%でした。
男性の場合「自分自身の子育ての体験」が35.4%「親などの影響」が26.8%
「勉強や学習から」は14.9%でした。
男女別において、男女差のある回答をあげると「自分自身の子育ての体験」
に つ い て は 、 女 性 が 男 性 よ り 16.7% 多 く 、「 親 な ど の 影 響 」 に つ い て は 男 性 が
女性より7%多く、同じく「勉強や学習から」についても男性が女性より7.9%
多いという結果でした。
「友人や同僚の影響」については、全体で3.3%、「学校の先生の影響」につ
いては5.5%で、男女とも差はありませんでした。
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