手作り望遠鏡で月を見よう!

楽しい実験、工作
家庭にあるものを使った実験を紹介
(しょうかい)
し、身近な現象に興味、関
心を持たせるコーナーです。
手作り望遠鏡で月を見よう!
意外と簡単に作れる望遠鏡
十五夜の月の観察にもぴったり
旧暦(きゅうれき)
の8月15日は
「中秋の名月」
として知られています。供え物を
してお月見をする習慣があります。今年の中秋の名月は9月19日。
自分で製作し
た望遠鏡で月を見ませんか。
100円ショップやホームセンターなどで購入(こう
にゅう)
できる道具を使う、本格的な望遠鏡の作り方を紹介します。
用 意 す る も の
A.
紙筒(塩化ビニールなどの管)
D.
ルーペ
……100円ショップなどで購入可能
……筒の内側の直径が5cm∼6cmで、
長さが約60cmのもの。ホームセンターなどで購入可能 E.
ポスターのような厚い紙
B.
アルミホイルやラップの芯(しん)
F.
黒画用紙
……長さ約30cm。
Aの紙筒の中に入る太さ
のり、
ホットボンド
(なるべく太い方が良い)
C.
老眼鏡(1.
5度)
……100円ショップなどで購入可能
教えてくれた人 長崎市科学館 業務グループ 岩倉範壽さん
「長崎市科学館では、毎週土曜に『夜間天体観望会』
を開催しています。
季節に応じた星座や星を見ることができます。ぜひ遊びに来てください」
所 長崎市油木町7−2 ☎ 095・842・0505 開 9時半∼17時
作 り 方
1
BにEの厚手の紙を巻き付ける
(写真1)。
厚手の紙の幅(はば)
は7cm∼10cm程度が
巻きやすい。最初の1巻きは、
のりを使わずに巻
き、
2巻き目から紙の真ん中にスティックのりで
線を引くように付
けていきながらしっ
かり巻いていく。
B
のり
E
2 Aの筒にぴったりとはまる太さになるまで巻
き、
ねじ込(こ)
む。
※ちょうど良い太さになるまで紙を巻くのは根気
のいる作業ですが、
1番大切な部分です。
3 DのルーペをBの筒に、ホットボンドで接着
する。接眼レンズの完成(写真2)。
※ホットボンドを使う時は火傷に注意!
ホットボンドがない場合は、多用途ボンドや木
工用ボンドを使用してください。瞬間接着剤は
おすすめしません。
やってみよう
4 Aの筒にCの老眼鏡のレンズ部分をホット
ボンドで固定し、対物レンズが完成。
5 Fの黒画用紙に対物レンズを取り付けて完
成(写真3)。
※絶対に望遠鏡で太陽は見ないでください。
写真1
写真2
写真3
1.
5度の老眼鏡の焦点距離(しょうてんきょり)
は約60cmなので、筒の長さ
を60cmにしています。
自分で、
接眼レンズの部分を交換
(こうかん)
できるように改良してみてください。
9月9日20時ごろには、西の低い空に三日月が、
その少し左上に土星が見
えます。