ウォルト・ディズニー

Morningstar Global Equity Research Report 2010.7.16
世界的エンターテインメントカンパニー
モーニングスターレーティング
ウォルト・ディズニー The Walt Disney Company
株価
34.24ドル
(7/14)
★★★
(DIS : NYSE)
予想適正株価
買い推奨価格
売り推奨価格
不確実性
競争優位性
株主重視性
37.00ドル
29.60ドル
46.30ドル
低い
高い
B
通期4%の増収へ、
上半期は順調
ウォルト・ディズニーの第 2 四半期(1―3 月期)決
算は、スタジオエンターテインメント部門とテーマパー
ク・リゾート部門が低迷期を脱し、成長軌道に戻りそう
だというわれわれの見方を裏付けるものだった。予想適
正株価は据え置きとする。
ケーブルテレビ部門の売上高が前年同期比 9%増、ス
タジオエンターテインメント部門の売上高が同 7%増
と好調で、総売上高は同 6%増となった。われわれは
2010 年度通期で 4%の増収を見込んでいるが、第 1―2
四半期を見る限り順調である。
ケーブルテレビ売上高は、
スポーツ専門局 ESPN の利用料収入が同 13%増と業績
に寄与した。ESPN は利用料金の上昇、英国サッカー・
チャンネルの開始、広告収入の 1 ケタ台半ばの伸びなど
がプラス要因となった。ケーブルテレビ費用が同 14%
増加したが、その大部分は英国サッカーの新規放映権に
よるものと考えられる。われわれは、この費用増を短期
的問題とみなしている。ESPN が海外番組の拡充を追求
するとは考えられないためだ。同社は、自社の強力な競
争力が活かせるのは米国の番組であり、海外の番組では
ないことをこれまでも繰り返し認めている。
(2010 年 5 月 12 日作成)
〈直近1年バックナンバー〉
2010 年 3 月 16 日発行
「ケーブルネットワーク事業が景気敏感な事業分野の低調補う」
2009 年 12 月 18 日発行
「2010 年度は 3%増収の見込み、テーマパーク事業は回復へ」
2009 年 10 月 8 日発行
「米国内リゾート予約振るわず、客室割引プログラムは年内継続へ」
日足 2009/7/14 ~ 2010/7/14
$
業績動向
決算期
売上高
税引前利益
純利益
(百万ドル) (百万ドル) (百万ドル)
EPS
(ドル)
Sep-07
35,510
7,725
4,687
2.25
Sep-08
37,843
7,402
4,427
2.28
Sep-09
36,149
5,685
3,307
1.76
会社概要
ウォルト・ディズニーは有名キャラクター「ミッ
キーマウス」や「クマのプーさん」などの著作権を
所有する。こうしたディズニー・キャラクターは、
同社が所有、あるいはライセンス契約をする世界中
のテーマパークで集客の拡大に貢献している。ま
た、スタジオエンターテインメント事業では、実写
およびアニメーションの映画制作を手がける。同社
は ABC テレビ、ディズニーチャンネル、スポーツ
専門チャンネルの ESPN を傘下に持つほか、ドキュ
メンタリーやドラマ番組などを提供する A&E テレ
ビジョン・ネットワークスの株式を 42.5%保有し
ている。海外売上高比率は約 24%。
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