2012 年度慶應義塾大学看護医療学部入試総評英語全体概況昨年度より文法問題の単独出題がなくなり、読解問題と自由英作文問題とで構成されている。設問Ⅰ・Ⅱ・ Ⅲが読解問題(客観式)、Ⅳ・Ⅴが読解問題(記述式)、設問Ⅵが自由英作文(100～150 語)となっている。前半の大問Ⅰ～Ⅲに時間をかけすぎてしまうと、後半の記述問題の解答時間が不足する恐れがあるので時間配分には十分気をつけたい。設問別に見ると以下の通りである[目標解答時間は 85 分(▲5 分)で設定]。・Ⅰ～Ⅲ＝客観式問題 Ⅰ. 長文空所補充問題「卒業式のスピーチ」(235 words) ☆目標解答時間：16 分語彙と文法の知識を問う問題で、やや難解なものも含まれているのが、論理的なつながりを意識しながら読めば十分対応できるはずである。 ◎同形式出題大学：学習院大(文・法・経済)・上智大(2/9)・成蹊大(全学)・南山大(2/11,13)・法政大(全学)・立教大(2/14)・早稲田大(文,文化構想)など Ⅱ. 欠落文補充問題「効果的な学習方法」(274 words) ☆目標解答時間：14 分センター試験第３問(C)にも見られる欠落文補充の問題である。選択肢の入らない空所が存在するので難易度はやや高いと言わざるを得ないが、文脈判断に加えて、指示語による前後関係やパラフレーズなどの論理構造の理解が決め手になることが多い。 ◎同形式出題大学：センター試験[第 3 問(C)]・成蹊大(全学)・獨協大(2/2)など Ⅲ. 段落整序問題「自分自身を寛大に扱うことの重要性」(303 words) ☆目標解答時間：15 分第Ⅱ問と同様に、指示語などを意識しながら、出だしの段落に接続する選択肢、選択肢内の選択肢の順序、最後の段落に接続する選択肢を決めていけばよい。ただし、設問の形式が一般的なもの[並べかえた順序を示すもの]ではないので解答には十分注意すること。・Ⅳ～Ⅵ＝記述式問題 Ⅳ. 記述式(下線)問題「少数派言語の消滅」(392 words) ☆目標解答時間：16 分読解問題の中で最も長い(語数の多い)英文であるが、設問に関係する部分が限定されているので処理はそう難しくない。設問は指示語、和訳、同意文選択という３つ形式で構成されている。時間をきちんと配分できれば十分に高得点が狙える問題である。昨年度出題された「タイトル選び」の問題は今年姿を消した。 Ⅴ. 記述式長文空所補充問題「業務の効率化と quiet hours」(211 words) ☆目標解答時間：12 分英文自体は平易な内容で読みやすいが、設問の形式はやや特殊で、本文中の空所に同じ本文中の単語を選んで記述するものとなっている。今年度は前半の４題はすぐに答えが見つかりそうだが、後半の３つ[(5)-(7)]はしっかり文脈を追わなければ解答は難しかったと思われる。 Ⅵ. 自由英作文問題「ファッション雑誌モデルの細身の体型について」 ☆目標解答時間：12 分与えられた質問(Should magazines be required to use models who are more healthy-looking?)に対して自分の意見を 100 語～150 語で述べる自由英作文の形式となっている。英作文に役立つフレーズをしっかり身につけておけば十分に対応できる標準的な問題である。 ◎同形式出題大学：青山学院大(法)・中央大(商)・明治学院大(2/6,9) 本学に合格するには、英文を論理的に読む力と語彙力とが必要である。さらに設問形式に合せた実戦演習を日頃からくり返し、問題処理のスピードを上げていくことが肝要である。 Copyright (C) 2012 Johnan Prep School 【英単語レベル】高校 2 年までの習得していなければならない単語は 3000 語と言われています。例えば、入試英語標準レベルとされる「センター試験」なら、3000 語あれば全体の 95.7％の単語が認識でき、差し支えなく英文を読むことができます。以下の表は、その 3000 語で早稲田慶應各学部の英文が何％認識できるかをランキング順にして示したものです（慶應義塾看護は認識率 93.5％で単語難易度 14 位）。割合が低ければ低いほど「英文全体としての単語レベルが高い学部」ということになります。 1 慶應義塾文 86.3 2 早稲田理工 88.2 3 慶應義塾経済 89.2 4 慶應義塾商 90.2 5 早稲田文 90.4 6 慶應義塾総政 90.4 7 早稲田教育 90.7 8 慶應義塾理工 91.1 9 早稲田法 91.5 10 早稲田政経 91.5 11 早稲田商 91.7 12 慶應義塾法 91.9 13 早稲田国際 93.1 14 慶應義塾看護 93.5 Copyright (C) 2012 Johnan Prep School