JP 2015-96550 A 2015.5.21 (57)【要約】 (修正有) 【課題】AMP−活性化プロテインキナーゼ(AMPK)の活性化作用を有し、2型糖尿 病、高血糖、メタボリックシンドローム、肥満、高コレステロール血症、高血圧、癌等の 治療に有用な化合物の提供。 【解決手段】式(I)で表される1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン系化合物。 10 (TはN等;UはCR1等;VはCR2等;WはCR4等;XはO等;Yはフェニレン、 シクロヘキサン−1,4−ジイル、2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3 ,2−b]フラン−3,6−ジイル,シクロプロパン−1,3−ジイル、等;ZはC1− 1 は置換可ビフェニル、 6アルキル、カルボキシ等から選択される1又は2以上の基;R 2 4 5 4−ピロリジノフェニル等;R 【選択図】なし はハロゲン等;R はH等;R はH等) 20 (2) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【特許請求の範囲】 【請求項1】 構造式I: 【化1】 10 [式中、 Tは、CR3、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; Uは、CR1、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; Vは、CR2、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; Wは、CR4、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; ただし、T、U、VおよびWの少なくとも1つはNまたはN−オキシドであり; Xは、存在しないか、または (1)−CH2−、 (2)−CHF−、 20 (3)−CF2−、 (4)−S−、 (5)−O−、 (6)−O−CH2−、 (7)−NH−、 (8)−C(O)−、 (9)−NHC(O)−、 (10)−C(O)NH−、 (11)−NHSO2−、 (12)−SO2NH−、および 30 (13)−CO2−から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたは ヒドロキシ、ハロゲン、NH2、C1−6アルキル、CO2H、CO2C1−6アルキル 、COC1−6アルキル、フェニルおよび−CH2フェニルから選択される1もしくは2 個の置換基で置換されており、そしてここで、各NHは、置換されていないかまたはC1 −6アルキル、CO2H、CO2C1−6アルキル、COC1−6アルキル、フェニルお よび−CH2フェニルから選択される1個の置換基で置換されており; Yは、 (1)C3−10シクロアルキル、 (2)C3−10シクロアルケニル、 (3)C2−10シクロヘテロアルキル、 40 (4)C2−10シクロヘテロアルケニル、 (5)アリール、および (6)ヘテロアリールから選択され、ここで、シクロアルキル、シクロアルケニル、 シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置 換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換され ており; Zは、 (1)オキソ、 (2)−CN、 (3)−CF3、 50 (3) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (4)−C1−6アルキル、 (5)−(CH2)t−ハロゲン、 (6)−(CH2)nCOC1−6アルキル、 (7)−(CH2)nCO2H、 (8)−(CH2)nOCOH、 (9)−(CH2)nCO2Ri、 (10)−(CH2)nOCORi、 (11)−(CH2)nOH、 (12)−(CH2)nC(O)N(Rg)2、 10 (13)−(CH2)nC(O)(CH2)nN(Rg)2、 (14)−(CH2)nOC(O)(CH2)nN(Rg)2、 (15)−(CH2)nNHC(O)C1−6アルキル、 (16)−(CH2)nNHSO2Ri、 (17)−(CH2)nSO2C1−6アルキル、 (18)−(CH2)nSO2NHRg、 (19)−(CH2)nSO2NHC(O)Ri、 (20)−(CH2)nSO2NHCO2Ri、 (21)−(CH2)nSO2NHCON(Rg)2、 (22)−(CH2)nC(O)NHSO2Ri、 20 (23)−(CH2)nNHC(O)N(Rg)2、 e (24)−(CH2)nC3−10シクロアルキル−CO2R 、 (25)ヘテロアリール、 (26)−C2−10シクロヘテロアルケニル、および (27)−C2−10シクロヘテロアルキルから選択され、ここで、各CH2は、置 換されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1もし くは2個の置換基で置換されており、ここで、各NHは、置換されていないかまたはRc から選択される1個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキル、シクロアル キル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール は、置換されていないかまたはRcから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 30 換されており; 1 各R 2 およびR は、独立して、 (1)水素、 (2)ハロゲン、 (3)CN、 (4)CF3、 (5)−C1−6アルキル、 (6)−C2−6アルケニル、 (7)−C2−6アルキニル、 (8)−(CH2)pC3−10シクロアルキル、 (9)−(CH2)pC3−7シクロアルキル−アリール、 40 (10)−(CH2)pC3−7シクロアルキル−ヘテロアリール、 (11)−(CH2)pC4−10シクロアルケニル、 (12)−(CH2)pC4−7シクロアルケニル−アリール、 (13)−(CH2)pC4−7シクロアルケニル−ヘテロアリール、 (14)−(CH2)pC2−10シクロヘテロアルキル、 (15)−(CH2)pC2−10シクロヘテロアルケニル、 (16)−(CH2)pアリール、 (17)−(CH2)pアリール−C1−8アルキル、 (18)−(CH2)pアリール−C2−8アルケニル、 (19)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C1−8アルキル、 50 (4) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (20)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (21)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C3−7シクロアルケニル 、 (22)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C2−10シクロヘテロア ルキル、 (23)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C2−10シクロヘテロア ルケニル、 (24)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−アリール、 (25)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−ヘテロアリール、 (26)−(CH2)pアリール−C3−7シクロアルキル、 10 (27)−(CH2)pアリール−C2−10シクロヘテロアルキル、 (28)−(CH2)pアリール−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (29)−(CH2)pアリール−アリール、 (30)−(CH2)pアリール−ヘテロアリール、 (31)−(CH2)pヘテロアリール、 (32)−C2−6アルケニル−アルキル、 (33)−C2−6アルケニル−アリール、 (34)−C2−6アルケニル−ヘテロアリール、 (35)−C2−6アルケニル−C3−7シクロアルキル、 (36)−C2−6アルケニル−C3−7シクロアルケニル、 20 (37)−C2−6アルケニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (38)−C2−6アルケニル−C2−7シクロヘテロアルケニル、 (39)−C2−6アルキニル−(CH2)1−3−O−アリール、 (40)−C2−6アルキニル−アルキル、 (41)−C2−6アルキニル−アリール、 (42)−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、 (43)−C2−6アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (44)−C2−6アルキニル−C3−7シクロアルケニル、 (45)−C2−6アルキニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (46)−C2−6アルキニル−C2−7シクロヘテロアルケニル、および 30 (47)−C(O)NH−(CH2)0−3フェニルから選択され、ここで、各CH 2は、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アル キル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル) 2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキル 、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル 、シクロヘテロアルケニル、フェニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されてい ないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されて おり; ただし、R1およびR2の少なくとも1つ及びただ1つのみが、水素、ハロゲン、−C N、−CF3、−C1−6アルキル、−C2−6アルケニルおよび−C2−6アルキニル 40 からなる群から選択され; R3およびR4は、それぞれ独立して、 (1)水素、 (2)ハロゲン、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−C2−6アルケニル、 (5)−C2−6アルキニル、 (6)−C3−10シクロアルキル、 (7)−C3−10シクロアルケニル、 (8)アリール、 50 (5) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (9)ヘテロアリール、 (10)−CN、 (11)−CF3、 (12)−OH、 (13)−OC1−6アルキル、 (14)−NH2、 (15)−NHC1−6アルキル、 (16)−N(C1−6アルキル)2、 (17)−SC1−6アルキル、 (18)−SOC1−6アルキル、 10 (19)−SO2C1−6アルキル、 (20)−NHSO2C1−6アルキル、 (21)−NHC(O)C1−6アルキル、 (22)−SO2NHC1−6アルキル、および (23)−C(O)NHC1−6アルキルから選択され; R5は、 (1)水素、 (2)−C1−6アルキル、 (3)−CH2CO2H、および (4)−CH2CO2−C1−6アルキルから選択され; 20 a 各R は、独立して、 (1)−(CH2)m−ハロゲン、 (2)オキソ、 (3)−(CH2)mOH、 (4)−(CH2)mN(Rj)2、 (5)−(CH2)mNO2、 (6)−(CH2)mCN、 (7)−C1−6アルキル、 (8)−(CH2)mCF3、 (9)−(CH2)mOCF3、 30 (10)−O−(CH2)m−OC1−6アルキル、 (11)−(CH2)mC(O)N(Rj)2、 (12)−(CH2)mC(=N−OH)N(Rj)2、 (13)−(CH2)mOC1−6アルキル、 (14)−(CH2)mO−(CH2)m−C3−7シクロアルキル、 (15)−(CH2)mO−(CH2)m−C2−7シクロヘテロアルキル、 (16)−(CH2)mO−(CH2)m−アリール、 (17)−(CH2)mO−(CH2)m−ヘテロアリール、 (18)−(CH2)mSC1−6アルキル、 (19)−(CH2)mS(O)C1−6アルキル、 40 (20)−(CH2)mSO2C1−6アルキル、 (21)−(CH2)mSO2C3−7シクロアルキル、 (22)−(CH2)mSO2C2−7シクロヘテロアルキル、 (23)−(CH2)mSO2−アリール、 (24)−(CH2)mSO2−ヘテロアリール、 (25)−(CH2)mSO2NHC1−6アルキル、 (26)−(CH2)mSO2NHC3−7シクロアルキル、 (27)−(CH2)mSO2NHC2−7シクロヘテロアルキル、 (28)−(CH2)mSO2NH−アリール、 (29)−(CH2)mSO2NH−ヘテロアリール、 50 (6) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (30)−(CH2)mNHSO2−C1−6アルキル、 (31)−(CH2)mNHSO2−C3−7シクロアルキル、 (32)−(CH2)mNHSO2−C2−7シクロヘテロアルキル、 (33)−(CH2)mNHSO2−アリール、 (34)−(CH2)mNHSO2NH−ヘテロアリール、 (35)−(CH2)mN(Rj)−C1−6アルキル、 (36)−(CH2)mN(Rj)−C3−7シクロアルキル、 (37)−(CH2)mN(Rj)−C2−7シクロヘテロアルキル、 (38)−(CH2)mN(Rj)−C2−7シクロヘテロアルケニル、 (39)−(CH2)mN(Rj)−アリール、 10 (40)−(CH2)mN(Rj)−ヘテロアリール、 (41)−(CH2)mC(O)Rf、 (42)−(CH2)mC(O)N(Rj)2、 (43)−(CH2)mN(Rj)C(O)N(Rj)2、 (44)−(CH2)mCO2H、 (45)−(CH2)mOCOH、 (46)−(CH2)mCO2Rf、 (47)−(CH2)mOCORf、 (48)−(CH2)mC3−7シクロアルキル、 (49)−(CH2)mC3−7シクロアルケニル、 20 (50)−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルキル、 (51)−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルケニル、 (52)−(CH2)mアリール、および (53)−(CH2)mヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各CH2 は、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、− NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル(CH3 )、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H 、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、 ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置 換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘ 30 テロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されて いないかまたはオキソ、−(CH2)0−5OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6 アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル 、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキ ル、−SO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル 、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の 置換基で置換されており; 各Rbは、独立して、 (1)水素、 (2)−C1−6アルキル、 40 (3)−C3−6シクロアルキル、 (4)−C3−6シクロアルケニル、 (5)−C2−6シクロヘテロアルキル、 (6)−C2−6シクロヘテロアルケニル、 (7)アリール、 (8)ヘテロアリール、 (9)−(CH2)t−ハロゲン、 (10)−(CH2)s−OH、 (11)−NO2、 (12)−NH2、 50 (7) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (13)−NH(C1−6アルキル)、 (14)−N(C1−6アルキル)2、 (15)−OC1−6アルキル、 (16)−(CH2)qCO2H、 (17)−(CH2)qCO2C1−6アルキル、 (18)−CF3、 (19)−CN、 (20)−SO2C1−6アルキル、および (21)−(CH2)sCON(Re)2から選択され、ここで、各CH2は、置換 されていないかまたは1もしくは2個のハロゲンで置換されており、そしてここで、各ア 10 ルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアル ケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは1、2もしくは3 個のハロゲンで置換されており; 各Rcは、独立して、 (1)ハロゲン、 (2)オキソ、 (3)−(CH2)rOH、 (4)−(CH2)rN(Re)2、 (5)−(CH2)rCN、 (6)−C1−6アルキル、 20 (7)−CF3、 (8)−C1−6アルキル−OH、 (9)−OCH2OC1−6アルキル、 (10)−(CH2)rOC1−6アルキル、 (11)−OCH2アリール、 (12)−(CH2)rSC1−6アルキル、 (13)−(CH2)rC(O)Rf、 (14)−(CH2)rC(O)N(Re)2、 (15)−(CH2)rCO2H、 (16)−(CH2)rCO2Rf、 30 (17)−(CH2)rC3−7シクロアルキル、 (18)−(CH2)rC2−6シクロヘテロアルキル、 (19)−(CH2)rアリール、および (20)−(CH2)rヘテロアリールから選択され、ここで、各CH2は、置換さ れていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−N(Rh)2、−C1−6アルキル、− OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−C O2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される 1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、 シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオ キソ、−OH、−CN、−N(Rh)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、 40 ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル 、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4 個の置換基で置換されており; 各Re、RgおよびRhは、独立して、 (1)水素、 (2)−C1−6アルキル、および (3)−O−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されていな いかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−N H2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1 、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; 50 (8) JP 2015-96550 A 2015.5.21 各Rjは、独立して、 (1)水素、 (2)C1−6アルキル、 (3)C3−6シクロアルキル、 (4)−C(O)Ri、および (5)−SO2Riから選択され、ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、置換 されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アル キル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選 択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; 各RfおよびRiは、独立して、 10 (1)C1−6アルキル、 (2)C4−7シクロアルキル、 (3)C4−7シクロアルケニル、 (4)C3−7シクロヘテロアルキル、 (5)C3−7シクロヘテロアルケニル、 (6)アリール、および (7)ヘテロアリールから選択され、ここで、アルキル、シクロアルキル、シクロア ルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリ ールは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−NH2、−C1−6アル キル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2 20 H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選 択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; nは、0、1、2、3または4であり; mは、0、1、2、3または4であり; pは、0、1、2または3であり; qは、0、1、2、3または4であり; rは、0、1または2であり; sは、0、1、2、3または4であり;そして tは、0、1、2、3または4である]の化合物またはその医薬上許容される塩。 30 【請求項2】 3 Tが、CR 、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; 1 Uが、CR 、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; 2 Vが、CR 、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; Wが、CR4、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; ただし、T、U、VおよびWの少なくとも1つはNまたはN−オキシドであり; Xが存在しないか、または (1)−CH2−、 (2)−CHF−、 (3)−CF2−、 (4)−S−、 40 (5)−O−、 (6)−O−CH2−、 (7)−NH−、 (8)−C(O)−、 (9)−NHC(O)−、 (10)−C(O)NH−、 (11)−NHSO2−、 (12)−SO2NH−、および (13)−CO2−から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたは ヒドロキシ、ハロゲン、NH2、C1−6アルキル、CO2H、CO2C1−6アルキル 50 (9) JP 2015-96550 A 2015.5.21 、COC1−6アルキル、フェニルおよび−CH2フェニルから選択される1もしくは2 個の置換基で置換されており、そしてここで、各NHは、置換されていないかまたはC1 −6アルキル、CO2H、CO2C1−6アルキル、COC1−6アルキル、フェニルお よび−CH2フェニルから選択される1個の置換基で置換されており; Yが、 (1)C3−10シクロアルキル、 (2)C3−10シクロアルケニル、 (3)C2−10シクロヘテロアルキル、 (4)C2−10シクロヘテロアルケニル、 10 (5)アリール、および (6)ヘテロアリールから選択され、ここで、シクロアルキル、シクロアルケニル、 シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置 換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換され ており; Zが、 (1)オキソ、 (2)−CN、 (3)−CF3、 (4)−C1−6アルキル、 20 (5)−(CH2)t−ハロゲン、 (6)−(CH2)nCOC1−6アルキル、 (7)−(CH2)nCO2H、 (8)−(CH2)nOCOH、 (9)−(CH2)nCO2Ri、 (10)−(CH2)nOCORi、 (11)−(CH2)nOH、 (12)−(CH2)nC(O)N(Rg)2、 (13)−(CH2)nC(O)(CH2)nN(Rg)2、 (14)−(CH2)nOC(O)(CH2)nN(Rg)2、 (15)−(CH2)nNHC(O)C1−6アルキル、 30 i (16)−(CH2)nNHSO2R 、 (17)−(CH2)nSO2C1−6アルキル、 (18)−(CH2)nSO2NHRg、 (19)−(CH2)nSO2NHC(O)Ri、 (20)−(CH2)nSO2NHCO2Ri、 (21)−(CH2)nSO2NHCON(Rg)2、 (22)−(CH2)nC(O)NHSO2Ri、 (23)−(CH2)nNHC(O)N(Rg)2、 (24)−(CH2)nC3−10シクロアルキル−CO2Re、 (25)ヘテロアリール、 40 (26)−C2−10シクロヘテロアルケニル、および (27)−C2−10シクロヘテロアルキルから選択され、ここで、各CH2は、置 換されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1もし くは2個の置換基で置換されており、ここで、各NHは、置換されていないかまたはRc から選択される1個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキル、シクロアル キル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール は、置換されていないかまたはRcから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されており; 各R1およびR2が、独立して、 (1)水素、 50 (10) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (2)ハロゲン、 (3)CN、 (4)CF3、 (5)−C1−6アルキル、 (6)−C2−6アルケニル、 (7)−C2−6アルキニル、 (8)−(CH2)pC3−10シクロアルキル、 (9)−(CH2)pC3−7シクロアルキル−アリール、 (10)−(CH2)pC3−7シクロアルキル−ヘテロアリール、 (11)−(CH2)pC4−10シクロアルケニル、 10 (12)−(CH2)pC4−7シクロアルケニル−アリール、 (13)−(CH2)pC4−7シクロアルケニル−ヘテロアリール、 (14)−(CH2)pC2−10シクロヘテロアルキル、 (15)−(CH2)pC2−10シクロヘテロアルケニル、 (16)−(CH2)pアリール、 (17)−(CH2)pアリール−C3−7シクロアルキル、 (18)−(CH2)pアリール−C2−10シクロヘテロアルキル、 (19)−(CH2)pアリール−アリール、 (20)−(CH2)pアリール−ヘテロアリール、 (21)−(CH2)pヘテロアリール、 20 (22)−C2−6アルケニル−アルキル、 (23)−C2−6アルケニル−アリール、 (24)−C2−6アルケニル−ヘテロアリール、 (25)−C2−6アルケニル−C3−7シクロアルキル、 (26)−C2−6アルケニル−C3−7シクロアルケニル、 (27)−C2−6アルケニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (28)−C2−6アルケニル−C2−7シクロヘテロアルケニル、 (29)−C2−6アルキニル−(CH2)1−3−O−アリール、 (30)−C2−6アルキニル−アルキル、 (31)−C2−6アルキニル−アリール、 30 (32)−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、 (33)−C2−6アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (34)−C2−6アルキニル−C3−7シクロアルケニル、 (35)−C2−6アルキニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (36)−C2−6アルキニル−C2−7シクロヘテロアルケニル、および (37)−C(O)NH−(CH2)0−3フェニルから選択され、ここで、各CH 2は、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アル キル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル) 2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各アルキル、アル ケニルおよびアルキニルは、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−N 40 H2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N (C1−6アルキル)2から選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、 そしてここで、各シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘ テロアルケニル、フェニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまた は独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; ただし、R1およびR2の少なくとも1つ及びただ1つのみが、水素、ハロゲン、−CN 、−CF3、−C1−6アルキル、−C2−6アルケニルおよび−C2−6アルキニルか らなる群から選択され; R3およびR4が、それぞれ独立して、 (1)水素、 50 (11) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (2)ハロゲン、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−C2−6アルケニル、 (5)−C2−6アルキニル、 (6)−C3−10シクロアルキル、 (7)−C3−10シクロアルケニル、 (8)アリール、 (9)ヘテロアリール、 (10)−CN、 (11)−CF3、 10 (12)−OH、 (13)−OC1−6アルキル、 (14)−NH2、 (15)−NHC1−6アルキル、 (16)−N(C1−6アルキル)2、 (17)−SC1−6アルキル、 (18)−SOC1−6アルキル、 (19)−SO2C1−6アルキル、 (20)−NHSO2C1−6アルキル、 (21)−NHC(O)C1−6アルキル、 20 (22)−SO2NHC1−6アルキル、および (23)−C(O)NHC1−6アルキルから選択され; R5が、 (1)水素、 (2)−C1−6アルキル、 (3)−CH2CO2H、および (4)−CH2CO2−C1−6アルキルから選択され; 各Raが、独立して、 (1)ハロゲン、 (2)オキソ、 30 (3)−(CH2)mOH、 (4)−(CH2)mN(Rj)2、 (5)−(CH2)mNO2、 (6)−(CH2)mCN、 (7)−C1−6アルキル、 (8)−(CH2)mCF3、 (9)−(CH2)mOCF3、 (10)−O−(CH2)m−OC1−6アルキル、 (11)−(CH2)mC(O)N(Rj)2、 (12)−(CH2)mC(=N−OH)N(Rj)2、 40 (13)−(CH2)mOC1−6アルキル、 (14)−(CH2)mO−(CH2)m−C3−7シクロアルキル、 (15)−(CH2)mO−(CH2)m−C2−7シクロヘテロアルキル、 (16)−(CH2)mO−(CH2)m−アリール、 (17)−(CH2)mO−(CH2)m−ヘテロアリール、 (18)−(CH2)mSC1−6アルキル、 (19)−(CH2)mS(O)C1−6アルキル、 (20)−(CH2)mSO2C1−6アルキル、 (21)−(CH2)mSO2C3−7シクロアルキル、 (22)−(CH2)mSO2C2−7シクロヘテロアルキル、 50 (12) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (23)−(CH2)mSO2−アリール、 (24)−(CH2)mSO2−ヘテロアリール、 (25)−(CH2)mSO2NHC1−6アルキル、 (26)−(CH2)mSO2NHC3−7シクロアルキル、 (27)−(CH2)mSO2NHC2−7シクロヘテロアルキル、 (28)−(CH2)mSO2NH−アリール、 (29)−(CH2)mSO2NH−ヘテロアリール、 (30)−(CH2)mNHSO2−C1−6アルキル、 (31)−(CH2)mNHSO2−C3−7シクロアルキル、 (32)−(CH2)mNHSO2−C2−7シクロヘテロアルキル、 10 (33)−(CH2)mNHSO2−アリール、 (34)−(CH2)mNHSO2NH−ヘテロアリール、 (35)−(CH2)mC(O)Rf、 (36)−(CH2)mC(O)N(Rj)2、 (37)−(CH2)mN(Rj)C(O)N(Rj)2、 (38)−(CH2)mCO2H、 (39)−(CH2)mOCOH、 (40)−(CH2)mCO2Rf、 (41)−(CH2)mOCORf、 (42)−(CH2)mC3−7シクロアルキル、 20 (43)−(CH2)mC3−7シクロアルケニル、 (44)−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルキル、 (45)−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルケニル、 (46)−(CH2)mアリール、および (47)−(CH2)mヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各CH2 は、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、− NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC 1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2 C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリ ールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてお 30 り、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキ ル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかま たはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル) 、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン 、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−SO 2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロア リールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されており; 各Rbが、独立して、 (1)水素、 40 (2)−C1−6アルキル、 (3)−C3−6シクロアルキル、 (4)−C3−6シクロアルケニル、 (5)−C2−6シクロヘテロアルキル、 (6)−C2−6シクロヘテロアルケニル、 (7)アリール、 (8)ヘテロアリール、 (9)−(CH2)t−ハロゲン、 (10)−(CH2)s−OH、 (11)−NO2、 50 (13) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (12)−NH2、 (13)−NH(C1−6アルキル)、 (14)−N(C1−6アルキル)2、 (15)−OC1−6アルキル、 (16)−(CH2)qCO2H、 (17)−(CH2)qCO2C1−6アルキル、 (18)−CF3、 (19)−CN、 (20)−SO2C1−6アルキル、および (21)−(CH2)sCON(Re)2から選択され、ここで、各CH2は、置換 10 されていないかまたは1もしくは2個のハロゲンで置換されており、そしてここで、各ア ルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアル ケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは1、2もしくは3 個のハロゲンで置換されており; 各Rcが、独立して、 (1)ハロゲン、 (2)オキソ、 (3)−(CH2)rOH、 (4)−(CH2)rN(Re)2、 20 (5)−(CH2)rCN、 (6)−C1−6アルキル、 (7)−CF3、 (8)−C1−6アルキル−OH、 (9)−OCH2OC1−6アルキル、 (10)−(CH2)rOC1−6アルキル、 (11)−OCH2アリール、 (12)−(CH2)rSC1−6アルキル、 (13)−(CH2)rC(O)Rf、 (14)−(CH2)rC(O)N(Re)2、 (15)−(CH2)rCO2H、 30 f (16)−(CH2)rCO2R 、 (17)−(CH2)rC3−7シクロアルキル、 (18)−(CH2)rC2−6シクロヘテロアルキル、 (19)−(CH2)rアリール、および (20)−(CH2)rヘテロアリールから選択され、ここで、各CH2は、置換さ れていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−N(Rh)2、−C1−6アルキル、− OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−C O2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される 1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、 シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオ 40 h キソ、−OH、−CN、−N(R )2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、 ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル 、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4 個の置換基で置換されており; 各Re、RgおよびRhが、独立して、 (1)水素、 (2)−C1−6アルキル、および (3)−O−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されていな いかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−N H2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1 50 (14) JP 2015-96550 A 2015.5.21 、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; 各Rjが、独立して、 (1)水素、 (2)C1−6アルキル、 (3)C3−6シクロアルキル、 (4)−C(O)Ri、および (5)−SO2Riから選択され、ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、置換 されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アル キル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選 択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; 10 各RfおよびRiが、独立して、 (1)C1−6アルキル、 (2)C4−7シクロアルキル、 (3)C4−7シクロアルケニル、 (4)C3−7シクロヘテロアルキル、 (5)C3−7シクロヘテロアルケニル、 (6)アリール、および (7)ヘテロアリールから選択され、ここで、アルキル、シクロアルキル、シクロア ルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリ ールは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−NH2、−C1−6アル 20 キル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2 H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選 択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; nが、0、1、2、3または4であり; mが、0、1、2、3または4であり; pが、0、1、2または3であり; qが、0、1、2、3または4であり; rが、0、1または2であり; sが、0、1、2、3または4であり;そして tが、0、1、2、3または4である、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容さ 30 れる塩。 【請求項3】 TがNまたはN−オキシドであり、Uが−CR1−であり、Vが−CR2−であり、そ して、Wが−CR4−である、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項4】 Xが、 (1)−O−、および (2)−O−CH2−から選択される、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容 される塩。 【請求項5】 40 Xが−O−である、請求項4記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項6】 Yが、 (1)C3−10シクロアルキル、 (2)C2−10シクロヘテロアルキル、および (3)アリールから選択され、ここで、シクロアルキル、シクロヘテロアルキルおよ びアリールは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の 置換基で置換されている、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項7】 Yが、 50 (15) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (1)C3−7シクロアルキル、 (2)C2−10シクロヘテロアルキル、および (3)フェニルから選択され、ここで、各シクロアルキル、シクロヘテロアルキルお よびフェニルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個 の置換基で置換されている、請求項6記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項8】 Zが、 (1)オキソ、 (2)−CF3、 (3)−C1−6アルキル、 10 (4)−(CH2)t−ハロゲン、 (5)−(CH2)nCO2H、 (6)−(CH2)nOH、および (7)−(CH2)nSO2C1−6アルキルから選択され、ここで、各CH2は、 置換されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1も しくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキルは、置換されていない かまたはRcから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている、請求項 7記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項9】 Zが、 20 (1)−(CH2)nCO2H、および (2)−(CH2)nOHから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないか またはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1もしくは2個の置換基 で置換されている、請求項7記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項10】 各R1およびR2が独立して、 (1)ハロゲン、 (2)−C4−10シクロアルケニル、 (3)−フェニル、 (4)−フェニル−C2−8アルキニル−C1−8アルキル、 30 (5)−フェニル−C2−3アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (6)−フェニル−C2−3アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキル、 (7)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (8)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (9)−フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (10)−フェニル−アリール、 (11)−フェニル−ヘテロアリール、 (12)−ヘテロアリール、および (13)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキル、アル キニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアル 40 ケニル、フェニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立し てRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、ただし、R1 およびR2の少なくとも1つ及びただ1つのみがハロゲンから選択される、請求項1記載 の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項11】 R1が、独立して、 (1)−C4−10シクロアルケニル、 (2)−フェニル、 (3)−フェニル−C2アルキニルC1−5アルキル、 (4)−フェニル−C2−3アルキニル−C3−7シクロアルキル、 50 (16) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (5)−フェニル−C2−3アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキル、 (6)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (7)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (8)−フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (9)−フェニル−フェニル、 (10)−フェニル−ヘテロアリール、 (11)−ヘテロアリール、および (12)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキル、アル キニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアル ケニル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してRaから 10 選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、そして、R2がハロゲン から選択される、請求項10記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項12】 各R1が、独立して、 (1)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (2)−フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (3)−フェニル−フェニル、および (4)−フェニル−ヘテロアリールから選択され、ここで、各シクロヘテロアルキル 、シクロヘテロアルケニル、ヘテロアリールおよびフェニルは、置換されていないかまた は独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、そし 20 2 て、R がハロゲンである、請求項11記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項13】 各R1およびR2が、独立して、 (1)ハロゲン、 (2)−C4−10シクロアルケニル、 (3)−フェニル、 (4)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (5)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (6)−フェニル−アリール、 (7)−フェニル−ヘテロアリール、 30 (8)−ヘテロアリール、および (9)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置 換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、− OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選 択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキ ル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、フェニル、アリールおよびヘテロアリー ルは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の 置換基で置換されており、ただし、R1およびR2の少なくとも1つ及びただ1つのみが ハロゲンから選択される、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項14】 40 1 R が、独立して、 (1)−C4−10シクロアルケニル、 (2)−フェニル、 (3)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (4)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (5)−フェニル−フェニル、 (6)−フェニル−ヘテロアリール、 (7)−ヘテロアリール、および (8)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置 換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、− 50 (17) JP 2015-96550 A 2015.5.21 OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選 択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキ ル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換 されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されており、そして、R2がハロゲンから選択される、請求項13記載の化合物または その医薬上許容される塩。 【請求項15】 各R1が、独立して、 (1)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、および (2)−フェニル−フェニルから選択され、ここで、各シクロヘテロアルキルおよび 10 フェニルは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは 4個の置換基で置換されており、そして、R2がハロゲンから選択される、請求項14記 載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項16】 R3が水素であるか又は存在せず、R4が水素であるか又は存在せず、そして、R5が 水素である、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項17】 Tが、Nであり; Uが、−CR1−であり; Vが、−CR2−であり; 20 4 Wが、−CR −であり; Xが、 (1)−O−、および (2)−O−CH2−から選択され; Yが、 (1)−C3−10シクロアルキル、 (2)−C2−10シクロヘテロアルキル、および (3)−フェニルから選択され、ここで、シクロアルキル、シクロヘテロアルキルお よびフェニルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個 の置換基で置換されており; 30 Zが、 (1)オキソ、 (2)−CF3、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−(CH2)t−ハロゲン、 (5)−(CH2)nCO2H、 (6)−(CH2)nOH、および (7)−(CH2)nSO2C1−6アルキルから選択され、ここで、各CH2は、 置換されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1も しくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキルは、置換されていない 40 c かまたはR から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; R1が、独立して、 (1)−C4−10シクロアルケニル、 (2)−フェニル、 (3)−フェニル−C2アルキニルC1−5アルキル、 (4)−フェニル−C2−3アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (5)−フェニル−C2−3アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキル、 (6)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (7)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (8)−フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 50 (18) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (9)−フェニル−フェニル、 (10)−フェニル−ヘテロアリール、 (11)−ヘテロアリール、および (12)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキル、アル キニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアル ケニル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してRaから 選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、 R2がハロゲンから選択され; R4が水素であり;そして R5が水素である、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 10 【請求項18】 Tが、Nであり; Uが、−CR1−であり; Vが、−CR2−であり; Wが、−CR4−であり; Xが、 (1)−O−、および (2)−O−CH2から選択され; Yが、 (1)C3−10シクロアルキル、 20 (2)C2−10シクロヘテロアルキル、および (3)フェニルから選択され、ここで、各シクロアルキル、シクロヘテロアルキルお よびフェニルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個 の置換基で置換されており; Zが、 (1)オキソ、 (2)−CF3、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−(CH2)t−ハロゲン、 (5)−(CH2)nCO2H、 30 (6)−(CH2)nOH、および (7)−(CH2)nSO2C1−6アルキルから選択され、ここで、各CH2は、 置換されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1も しくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキルは、置換されていない かまたはRcから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; R1が、独立して、 (1)−C4−10シクロアルケニル、 (2)−フェニル、 (3)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (4)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 40 (5)−フェニル−ヘテロアリール、 (6)−フェニル−フェニル、 (7)−ヘテロアリール、および (8)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置 換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、− OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選 択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキ ル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロリールは、置換さ れていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換 されており; 50 (19) JP 2015-96550 A 2015.5.21 R2がハロゲンから選択され; R4が水素であり;そして R5が水素である、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項19】 Tが、Nであり; Uが、−CR1−であり; Vが、−CR2−であり; Wが、−CR4−であり; Xが、−O−であり; Yが、 10 (1)C3−7シクロアルキル、 (2)C2−10シクロヘテロアルキル、および (3)フェニルから選択され、ここで、各シクロアルキル、シクロヘテロアルキルお よびフェニルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個 の置換基で置換されており; Zが、 (1)−(CH2)nCO2H、および (2)−(CH2)nOHから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないか またはC1−6アルキルおよび−OHから選択される1もしくは2個の置換基で置換され ており; 1 R が; (1)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、および (2)−フェニル−フェニルから選択され、ここで、各シクロアルキルおよびフェニ ルは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の 置換基で置換されており; R2がハロゲンから選択され; R4が水素であり;そして R5が水素である、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項20】 20 (20) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化2】 10 20 30 40 (21) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 から選択される、請求項19記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項21】 Tが、Nであり; Uが、−CR1−であり; Vが、−CR2−であり; Wが、−CR4−であり; Xが、−O−であり; Yが、C2−10シクロヘテロアルキルから選択され、ここで、各シクロヘテロアルキ ルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で 置換されており; 20 Zが、−(CH2)nOHから選択され; R1が、独立して、 (1)−フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (2)−ビフェニル、および (3)−フェニル−ヘテロアリールから選択され、ここで、各シクロヘテロアルケニ ル、フェニル、ビフェニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立して Raから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; R2がハロゲンから選択され; R4が水素であり;そして R5が水素である、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項22】 30 (22) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化3】 10 20 30 40 から選択される、請求項21記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項23】 請求項1記載の化合物と医薬上許容される担体とを含む組成物。 【請求項24】 請求項1記載の化合物、及びシンバスタチン、エゼチミブ、タラナバントおよびシタグ リプチンから選択される化合物、ならびに医薬上許容される担体を含む組成物。 【請求項25】 治療を要する哺乳動物において、AMP活性化プロテインキナーゼの活性化に応答する 50 (23) JP 2015-96550 A 2015.5.21 障害、症状または疾患の治療に有用な医薬の製造のための、請求項1記載の化合物の使用 。 【請求項26】 障害、症状または疾患が、2型糖尿病、高血糖、メタボリックシンドローム、肥満、高 コレステロール血症および高血圧からなる群から選択される、請求項25記載の使用。 【請求項27】 障害、症状または疾患が2型糖尿病である、請求項25記載の使用。 【請求項28】 障害、症状または疾患が肥満である、請求項25記載の使用。 【請求項29】 10 治療を要する患者において、請求項1記載の化合物の治療的有効量を投与することを含 む、AMP活性化プロテインキナーゼの活性化に応答する障害、症状または疾患の治療方 法。 【請求項30】 障害、症状または疾患が、2型糖尿病、高血糖、メタボリックシンドローム、肥満、高 コレステロール血症、高血圧および癌からなる群から選択される、請求項29記載の方法 。 【発明の詳細な説明】 【背景技術】 【0001】 20 糖尿病は、絶食状態における又は経口グルコース耐性試験中のグルコース(ブドウ糖) の投与後の血漿グルコースレベルの上昇(高血糖)により特徴づけられる。1型糖尿病、 すなわち、インスリン依存型糖尿病(IDDM)においては、患者は、グルコース利用を 調節するホルモンであるインスリンをほとんど又は全く産生しない。2型糖尿病、すなわ ち、インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)においては、インスリンは膵臓内の島細胞 により尚も産生される。2型糖尿病を有する患者は、筋肉、肝臓および脂肪組織を含む主 なインスリン感受性組織におけるグルコースおよび脂質代謝の刺激におけるインスリンの 作用に対する抵抗性を示す。これらの患者は、しばしば、正常なインスリンレベルを示し 、高インスリン血症(上昇した血漿インスリンレベル)を有する可能性がある。なぜなら 、彼らは、増量したインスリンを分泌させることによりインスリンの有効性の低下を補償 30 しているからである(Polonsky,Int,J.Obes.Relat.Meta b.Disord.24 Suppl 2:S29−31,2000)。インスリン抵抗 性はインスリン受容体数の減少を主要原因として引き起こされるわけではなく、未だ完全 には理解されていないインスリン受容体結合後欠損により引き起こされる。インスリンに 対する応答性のこの欠損は、筋肉内のグルコースの取り込み、酸化および貯蔵の、不十分 なインスリン媒介性活性化を引き起こし、脂肪組織内の脂肪分解の並びに肝臓内のグルコ ース産生および分泌の、不適切なインスリン媒介性抑制を引き起こす。最終的に、患者は 、インスリン抵抗性を適切に補償し得ないために糖尿病になりうる。ヒトにおいては、膵 島内のベータ細胞は、最初は、インスリン産出量を増加させることによりインスリン抵抗 性を補償する。ベータ細胞質量の不十分な増加(または実際の減少)による2型糖尿病の 40 発生開始は、非糖尿病性インスリン抵抗性個体と比較した場合のベータ細胞アポトーシス の増強によるらしい(Butlerら,Diabetes 52:102−110,20 03)。 【0002】 持続性または抑制できない高血糖は、罹患および致死の増加または早期化に関連づけら れている。しばしば、異常なグルコース恒常性は、肥満、高血圧ならびに脂質、リポタン パク質およびアポリポタンパク質代謝の変化ならびに他の代謝および循環疾患に、直接的 および間接的の両方で関連づけられている。2型糖尿病を有する患者は、アテローム性動 脈硬化症、冠状動脈性心疾患、卒中、末梢血管疾患、高血圧、ニューロパチーおよび網膜 症を含む大血管性および微小血管性合併症の、有意に増大したリスクを有する。したがっ 50 (24) JP 2015-96550 A 2015.5.21 て、グルコース恒常性、脂質代謝、肥満および高血圧の有効な治療的制御は糖尿病の臨床 的処置および治療において決定的に重要である。 【0003】 インスリン抵抗性を有する患者はしばしば、シンドロームXまたはメタボリックシンド ロームと総称される幾つかの症状を示す。メタボリックシンドロームを有する患者は、ア テローム性動脈硬化症および冠状動脈性心疾患を発生する、増大したリスクを有する。 【0004】 2型糖尿病に対する幾つかの治療法が利用可能であり、それらはそれぞれ、それ自体の 制約および潜在的リスクを有する。運動および食事カロリー摂取制限はしばしば、糖尿病 症状を劇的に改善し、2型糖尿病およびインスリン抵抗性に関連した前糖尿病症状の、通 10 常の推奨される第一選択療法である。十分に確立されたほとんど体を動かさない生活様式 、ならびに過剰な食物摂取、特に、大量の脂肪および炭水化物を含有する食物の摂取のた め、この療法のコンプライアンスは一般に非常に悪い。糖尿病に対する薬物療法は、主と して、病態生理学の3つの領域に集中している:(1)肝グルコース産生(ビグアニド、 例えばフェンホルミンおよびメトホルミン)、(2)インスリン抵抗性(PPARアゴニ スト、例えばロシグリタゾン、トログリタゾン、エングリアゾン、バラグリタゾン、MC C−555、ネトグリタゾン、T−131、LY−300512、LY−818およびピ オグリタゾン)、(3)インスリン分泌(スルホニル尿素、例えばトルブタミド、グリピ ジドおよびグリミピリド)、(4)インクレチンホルモン模倣体(GLP−1誘導体およ び類似体、例えばエキセナチドおよびリラグリチド)、および(5)インクレチンホルモ 20 ン分解のインヒビター(DPP−4インヒビター、例えばシタグリプチン)。 【0005】 糖尿病に対する現在の治療方法の多くは、望ましくない副作用を有する。フェンホルミ ンおよびメトホルミンは乳酸アシドーシス、悪心/嘔吐および下痢を誘発しうる。メトホ ルミンは、フェンホルミンより低い副作用のリスクを有し、2型糖尿病の治療のために広 く処方されている。現在市販されているPPARガンマアゴニストは血漿グルコースおよ びヘモグロビンA1Cの低下において中程度に有効であり、脂質代謝または脂質プロファ イルを著しくは改善しない。スルホニル尿素および関連インスリン分泌促進物質は、グル コースレベルが低い場合であってもインスリン分泌を引き起こして低血糖を引き起こす可 能性があり、これは重度の場合には致死性となりうる。したがって、インスリン分泌促進 30 物質の投与は注意深く制御される必要がある。新規作用メカニズムにより働き、より少な い副作用を示す糖尿病に対する治療法が、依然として必要とされている。 【0006】 AMP−活性化プロテインキナーゼ(AMPK)は、環境および栄養ストレスに応答し てエネルギーバランスを維持するのを助ける、炭水化物および脂肪酸代謝の調節物質とし て特定されている。AMPKの活性化が、糖形成およびデノボ脂質生合成(脂肪酸および コレステロール合成)を低下させることにより並びに脂肪酸酸化および骨格筋グルコース 取り込みを増加させることにより、脂質およびグルコース代謝に対して幾つかの有益な効 果をもたらすという証拠がある。AMPKによるリン酸化によるACCの阻害は脂肪酸合 成の低減および脂肪酸酸化の増強を招き、一方、AMPKによるリン酸化によるHMG− 40 CoAレダクターゼの阻害はコレステロール合成の低減を招く(Carling,D.ら ,FEBS Letters 223:217(1987))。 【0007】 肝臓においては、AMPK活性化は脂肪酸およびコレステロール合成の低減を招いて、 肝グルコース産生を阻害し、脂肪酸酸化を増強する。AMP活性化プロテインキナーゼは 、グリセロール−3−リン酸アシルトランスフェラーゼを介して、肝臓および筋肉内のト リアシルグリセロール合成および脂肪酸酸化を調節することが示されている(Muoio ,D.M.ら,Biochem.J.338:783(1999))。AMPKのもう1 つの基質である肝細胞核因子−4αは、1型成人発症型糖尿病に関与することが示されて いる(Leclerc,I.ら,Diabetes 50:1515(2001))。A 50 (25) JP 2015-96550 A 2015.5.21 MPK活性化を介して調節されると考えられている追加的な過程には、骨格筋内のグルコ ース輸送の刺激ならびに肝臓内の脂肪酸およびグルコース代謝における鍵遺伝子の調節が 含まれる(Hardie,D.G.およびHawley,S.A.,Bioessays 23:1112(2001),Kemp,B.E.ら,Biochem.Soc.Tr ansactions 31:162(2003),Musi,N.およびGoodye ar,L.J.,Current Drug Targets−Immune,Endo crine and Metabolic Disorders 2:119(2002 );Lochhead,P.A.ら,Diabetes 49:896(2000);な らびにZhou,G.ら,J.of Clin.Invest.108:1167(20 01))。 10 【0008】 インビボ研究は、肥満および2型糖尿病のげっ歯類モデルにおいて、AMPK活性化因 子であるAICARの急性および慢性投与の両方の以下の有益な効果を示している:1) インスリン抵抗性糖尿病(ob/ob)マウスにおけるグルコース恒常性における改善、 2)ob/obおよびdb/dbマウスにおける血液グルコース濃度の減少、ならびに8 週間の投与の後の、35%の血液グルコースの減少、ならびに3)インスリン抵抗性症候 群の特徴を示すラットにおける代謝阻害の低下および血圧の低下(Bergeron,R .ら,Diabetes 50:1076(2001);Song,S.M.ら,Dia betologia 45:56(2002);Halseth,A.E.ら,Bioc hem.and Biophys.Res.Comm.294:798(2002);お 20 よびBuhl,E.S.ら,Diabetes 51:2199(2002))。肥満Z ucker(fa/fa)ラットにおける7週間のAICAR投与のもう1つの研究は、 血漿トリグリセリドおよび遊離脂肪酸の減少、HDLコレステロールの増加、ならびに経 口ブドウ糖負荷試験により評価された場合のグルコース代謝の正常化を招いた(Mino koshi,Y.ら,Nature 415:339(2002))。トランスジェニッ クマウスの骨格筋内のドミナントネガティブAMPKの発現は、グルコース輸送の刺激に 対するAICARの作用がAMPK活性化に依存的であることを示している(Mu,J. ら,Molecular Cell 7:1085(2001))。 【0009】 最近のデータはまた、AMPK活性化が、抗糖尿病薬メトホルミンのグルコースおよび 30 脂質低下作用に関与することを示唆している。糖尿病薬メトホルミンは高濃度でAMPK をインビボで活性化しうることが示されている(Zhou,G.ら,J.of Clin .Invest.108:1167(2001);Musi,N.ら,Diabetes 51:2074(2002))。 【0010】 これらの研究に基づけば、肝臓内のAMPKのインビボ活性化は、肝グルコース産生量 の減少、全体的なグルコース恒常性の改善、脂肪酸およびコレステロール合成の減少、な らびに脂肪酸酸化の増強をもたらしうると予想される。骨格筋内のAMPKの刺激は、グ ルコース取り込みおよび脂肪酸酸化の増強、ならびにそれらに伴うグルコース恒常性の改 善およびインスリン作用の改善をもたらすと予想される。最後に、生じるエネルギー消費 40 増加は体重の減少を招くはずである。血圧の低下もAMPK活性化の結果であると報告さ れている。 【0011】 脂肪酸合成の増強は多数の腫瘍細胞の特徴であり、したがって、AMPK活性化を介し た脂肪酸の合成の低減は癌治療においても有用でありうる。AMPKの活性化は、脳内の 虚血性事象の治療(Blazquez,C.ら,J.Neurochem.73:167 4(1999))、反応性酸素種による損傷の予防(Zhou,M.ら,Am.J.Ph ysiol.Endocrinol.Metab.279:E622(2000))およ び局所循環系の改善(Chen,Z.−P.ら,AMP−activated prot ein kinase phosphorylation of endothelia 50 (26) JP 2015-96550 A 2015.5.21 l NO synthase.FEBS Letters 443:285(1999) )にも有用でありうる。 【0012】 AMPKを活性化する化合物は、グルコースおよび脂質代謝を改善することにより、お よび体重を減少させることにより、2型糖尿病、肥満、高血圧、脂質異常症、癌およびメ タボリックシンドローム、ならびに心血管疾患、例えば心筋梗塞および卒中を治療するの に有用であると予想される。ヒト用医薬としての使用に適した薬物動態学的および薬力学 的特性を有する強力なAMPK活性化因子が必要とされている。 【0013】 ベンゾイミダゾール化合物は以下のものに開示されている:WO 2010/0512 10 06;WO 2010/051176;WO 2010/047982;WO 2010 /036613;WO 93/07124;WO 95/29897;WO 98/39 342;WO 98/39343;WO 00/03997;WO 00/14095; WO 01/53272;WO 01/53291;WO 02/092575;WO 02/40019;WO 03/018061;WO 05/002520;WO 05 /018672;WO 06/094209;US 6,312,662;US 6,4 89,476;US 2005/0148643;DE 3 316 095;JP 6 298 731;EP 0 126 030;EP 0 128 862;EP 0 129 506;およびEP 0 120403。AMPK活性化因子は以下のものに開 示されている:WO 08/006432;WO 05/051298;WO 05/0 20 20892;US 2007/015665;US 2007/032529;US 2 006/287356;およびUS 2005/038068。 【発明の概要】 【0014】 本発明は、構造式I: 【化1】 30 【0015】 の新規ベンゾイミダゾール誘導体およびその医薬上許容される塩に関する。構造式Iの化 合物およびその実施形態はAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)の活性化因子で あり、AMP活性化プロテインキナーゼの活性化により媒介される疾患、障害および症状 、例えば2型糖尿病、インスリン抵抗性、高血糖、脂質異常症、脂質障害、肥満、高血圧 、メタボリックシンドロームおよびアテローム性動脈硬化症の治療、予防および抑制にお 40 いて有用である。 【0016】 本発明はまた、本発明の化合物と医薬上許容される担体とを含む医薬組成物に関する。 本発明はまた、それを要する患者において、本発明の化合物および医薬組成物を投与する ことによる、AMP活性化プロテインキナーゼの活性化に応答する障害、疾患および症状 の治療、制御または予防のための方法に関する。本発明はまた、AMP活性化プロテイン キナーゼの活性化に応答する疾患、障害および症状の治療に有用な医薬の製造のための、 本発明の化合物の使用に関する。本発明はまた、これらの疾患、障害および症状の治療で あって、本発明の化合物を、疾患、障害および症状の治療に有用であることが知られてい る別の薬剤の治療的有効量と共に投与することによる治療に関する。本発明は更に、本発 50 (27) JP 2015-96550 A 2015.5.21 明の化合物の製造方法に関する。 【0017】 発明の詳細な説明 本発明は構造式Iの新規化合物またはその医薬上許容される塩に関する。 【化2】 10 【0018】 [式中、 Tは、CR3、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; Uは、CR1、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; Vは、CR2、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; Wは、CR4、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; ただし、T、U、VおよびWの少なくとも1つはNまたはN−オキシドであり; Xは、存在しないか、または 20 (1)−CH2−、 (2)−CHF−、 (3)−CF2−、 (4)−S−、 (5)−O−、 (6)−O−CH2−、 (7)−NH−、 (8)−C(O)−、 (9)−NHC(O)−、 (10)−C(O)NH−、 30 (11)−NHSO2−、 (12)−SO2NH−、および (13)−CO2−から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたは ヒドロキシ、ハロゲン、NH2、C1−6アルキル、CO2H、CO2C1−6アルキル 、COC1−6アルキル、フェニルおよび−CH2フェニルから選択される1もしくは2 個の置換基で置換されており、そしてここで、各NHは、置換されていないかまたはC1 −6アルキル、CO2H、CO2C1−6アルキル、COC1−6アルキル、フェニルお よび−CH2フェニルから選択される1個の置換基で置換されており; Yは、 (1)C3−10シクロアルキル、 40 (2)C3−10シクロアルケニル、 (3)C2−10シクロヘテロアルキル、 (4)C2−10シクロヘテロアルケニル、 (5)アリール、および (6)ヘテロアリールから選択され、ここで、シクロアルキル、シクロアルケニル、 シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置 換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換され ており; Zは、 (1)オキソ、 50 (28) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (2)−CN、 (3)−CF3、 (4)−C1−6アルキル、 (5)−(CH2)t−ハロゲン、 (6)−(CH2)nCOC1−6アルキル、 (7)−(CH2)nCO2H、 (8)−(CH2)nOCOH、 (9)−(CH2)nCO2Ri、 (10)−(CH2)nOCORi、 10 (11)−(CH2)nOH、 (12)−(CH2)nC(O)N(Rg)2、 (13)−(CH2)nC(O)(CH2)nN(Rg)2、 (14)−(CH2)nOC(O)(CH2)nN(Rg)2、 (15)−(CH2)nNHC(O)C1−6アルキル、 (16)−(CH2)nNHSO2Ri、 (17)−(CH2)nSO2C1−6アルキル、 (18)−(CH2)nSO2NHRg、 (19)−(CH2)nSO2NHC(O)Ri、 (20)−(CH2)nSO2NHCO2Ri、 (21)−(CH2)nSO2NHCON(Rg)2、 20 i (22)−(CH2)nC(O)NHSO2R 、 (23)−(CH2)nNHC(O)N(Rg)2、 (24)−(CH2)nC3−10シクロアルキル−CO2Re、 (25)ヘテロアリール、 (26)−C2−10シクロヘテロアルケニル、および (27)−C2−10シクロヘテロアルキルから選択され、ここで、各CH2は、置 換されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1もし くは2個の置換基で置換されており、ここで、各NHは、置換されていないかまたはRc から選択される1個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキル、シクロアル キル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール 30 c は、置換されていないかまたはR から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されており; 各R1およびR2は、独立して、 (1)水素、 (2)ハロゲン、 (3)CN、 (4)CF3、 (5)−C1−6アルキル、 (6)−C2−6アルケニル、 (7)−C2−6アルキニル、 40 (8)−(CH2)pC3−10シクロアルキル、 (9)−(CH2)pC3−7シクロアルキル−アリール、 (10)−(CH2)pC3−7シクロアルキル−ヘテロアリール、 (11)−(CH2)pC4−10シクロアルケニル、 (12)−(CH2)pC4−7シクロアルケニル−アリール、 (13)−(CH2)pC4−7シクロアルケニル−ヘテロアリール、 (14)−(CH2)pC2−10シクロヘテロアルキル、 (15)−(CH2)pC2−10シクロヘテロアルケニル、 (16)−(CH2)pアリール、 (17)−(CH2)pアリール−C1−8アルキル、 50 (29) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (18)−(CH2)pアリール−C2−8アルケニル、 (19)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C1−8アルキル、 (20)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (21)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C3−7シクロアルケニル 、 (22)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C2−10シクロヘテロア ルキル、 (23)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C2−10シクロヘテロア ルケニル、 (24)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−アリール、 10 (25)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−ヘテロアリール、 (26)−(CH2)pアリール−C3−7シクロアルキル、 (27)−(CH2)pアリール−C2−10シクロヘテロアルキル、 (28)−(CH2)pアリール−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (29)−(CH2)pアリール−アリール、 (30)−(CH2)pアリール−ヘテロアリール、 (31)−(CH2)pヘテロアリール、 (32)−C2−6アルケニル−アルキル、 (33)−C2−6アルケニル−アリール、 (34)−C2−6アルケニル−ヘテロアリール、 20 (35)−C2−6アルケニル−C3−7シクロアルキル、 (36)−C2−6アルケニル−C3−7シクロアルケニル、 (37)−C2−6アルケニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (38)−C2−6アルケニル−C2−7シクロヘテロアルケニル、 (39)−C2−6アルキニル−(CH2)1−3−O−アリール、 (40)−C2−6アルキニル−アルキル、 (41)−C2−6アルキニル−アリール、 (42)−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、 (43)−C2−6アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (44)−C2−6アルキニル−C3−7シクロアルケニル、 30 (45)−C2−6アルキニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (46)−C2−6アルキニル−C2−7シクロヘテロアルケニル、および (47)−C(O)NH−(CH2)0−3フェニルから選択され、ここで、各CH 2は、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アル キル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル) 2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各アルキル、アル ケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シク ロヘテロアルケニル、フェニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないか または独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; ただし、R1およびR2の少なくとも1つ及びただ1つのみが、水素、ハロゲン、−CN 40 、−CF3、−C1−6アルキル、−C2−6アルケニルおよび−C2−6アルキニルか らなる群から選択され; R3およびR4は、それぞれ独立して、 (1)水素、 (2)ハロゲン、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−C2−6アルケニル、 (5)−C2−6アルキニル、 (6)−C3−10シクロアルキル、 (7)−C3−10シクロアルケニル、 50 (30) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (8)アリール、 (9)ヘテロアリール、 (10)−CN、 (11)−CF3、 (12)−OH、 (13)−OC1−6アルキル、 (14)−NH2、 (15)−NHC1−6アルキル、 (16)−N(C1−6アルキル)2、 (17)−SC1−6アルキル、 10 (18)−SOC1−6アルキル、 (19)−SO2C1−6アルキル、 (20)−NHSO2C1−6アルキル、 (21)−NHC(O)C1−6アルキル、 (22)−SO2NHC1−6アルキル、および (23)−C(O)NHC1−6アルキルから選択され; R5は、 (1)水素、 (2)−C1−6アルキル、 (3)−CH2CO2H、および 20 (4)−CH2CO2−C1−6アルキルから選択され; 各Raは、独立して、 (1)−(CH2)m−ハロゲン、 (2)オキソ、 (3)−(CH2)mOH、 (4)−(CH2)mN(Rj)2、 (5)−(CH2)mNO2、 (6)−(CH2)mCN、 (7)−C1−6アルキル、 (8)−(CH2)mCF3、 30 (9)−(CH2)mOCF3、 (10)−O−(CH2)m−OC1−6アルキル、 (11)−(CH2)mC(O)N(Rj)2、 (12)−(CH2)mC(=N−OH)N(Rj)2、 (13)−(CH2)mOC1−6アルキル、 (14)−(CH2)mO−(CH2)m−C3−7シクロアルキル、 (15)−(CH2)mO−(CH2)m−C2−7シクロヘテロアルキル、 (16)−(CH2)mO−(CH2)m−アリール、 (17)−(CH2)mO−(CH2)m−ヘテロアリール、 (18)−(CH2)mSC1−6アルキル、 40 (19)−(CH2)mS(O)C1−6アルキル、 (20)−(CH2)mSO2C1−6アルキル、 (21)−(CH2)mSO2C3−7シクロアルキル、 (22)−(CH2)mSO2C2−7シクロヘテロアルキル、 (23)−(CH2)mSO2−アリール、 (24)−(CH2)mSO2−ヘテロアリール、 (25)−(CH2)mSO2NHC1−6アルキル、 (26)−(CH2)mSO2NHC3−7シクロアルキル、 (27)−(CH2)mSO2NHC2−7シクロヘテロアルキル、 (28)−(CH2)mSO2NH−アリール、 50 (31) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (29)−(CH2)mSO2NH−ヘテロアリール、 (30)−(CH2)mNHSO2−C1−6アルキル、 (31)−(CH2)mNHSO2−C3−7シクロアルキル、 (32)−(CH2)mNHSO2−C2−7シクロヘテロアルキル、 (33)−(CH2)mNHSO2−アリール、 (34)−(CH2)mNHSO2NH−ヘテロアリール、 (35)−(CH2)mN(Rj)−C1−6アルキル、 (36)−(CH2)mN(Rj)−C3−7シクロアルキル、 (37)−(CH2)mN(Rj)−C2−7シクロヘテロアルキル、 (38)−(CH2)mN(Rj)−C2−7シクロヘテロアルケニル、 10 (39)−(CH2)mN(Rj)−アリール、 (40)−(CH2)mN(Rj)−ヘテロアリール、 (41)−(CH2)mC(O)Rf、 (42)−(CH2)mC(O)N(Rj)2、 (43)−(CH2)mN(Rj)C(O)N(Rj)2、 (44)−(CH2)mCO2H、 (45)−(CH2)mOCOH、 (46)−(CH2)mCO2Rf、 (47)−(CH2)mOCORf、 (48)−(CH2)mC3−7シクロアルキル、 20 (49)−(CH2)mC3−7シクロアルケニル、 (50)−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルキル、 (51)−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルケニル、 (52)−(CH2)mアリール、および (53)−(CH2)mヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各CH2 は、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、− NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC 1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2 C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリ ールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてお 30 り、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキ ル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかま たはオキソ、−(CH2)0−5OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル) 、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン 、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−SO 2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロア リールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されており; 各Rbは、独立して、 (1)水素、 40 (2)−C1−6アルキル、 (3)−C3−6シクロアルキル、 (4)−C3−6シクロアルケニル、 (5)−C2−6シクロヘテロアルキル、 (6)−C2−6シクロヘテロアルケニル、 (7)アリール、 (8)ヘテロアリール、 (9)−(CH2)t−ハロゲン、 (10)−(CH2)s−OH、 (11)−NO2、 50 (32) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (12)−NH2、 (13)−NH(C1−6アルキル)、 (14)−N(C1−6アルキル)2、 (15)−OC1−6アルキル、 (16)−(CH2)qCO2H、 (17)−(CH2)qCO2C1−6アルキル、 (18)−CF3、 (19)−CN、 (20)−SO2C1−6アルキル、および (21)−(CH2)sCON(Re)2から選択され、ここで、各CH2は、置換 10 されていないかまたは1もしくは2個のハロゲンで置換されており、そしてここで、各ア ルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアル ケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは1、2もしくは3 個のハロゲンで置換されており; 各Rcは、独立して、 (1)ハロゲン、 (2)オキソ、 (3)−(CH2)rOH、 (4)−(CH2)rN(Re)2、 20 (5)−(CH2)rCN、 (6)−C1−6アルキル、 (7)−CF3、 (8)−C1−6アルキル−OH、 (9)−OCH2OC1−6アルキル、 (10)−(CH2)rOC1−6アルキル、 (11)−OCH2アリール、 (12)−(CH2)rSC1−6アルキル、 (13)−(CH2)rC(O)Rf、 (14)−(CH2)rC(O)N(Re)2、 (15)−(CH2)rCO2H、 30 f (16)−(CH2)rCO2R 、 (17)−(CH2)rC3−7シクロアルキル、 (18)−(CH2)rC2−6シクロヘテロアルキル、 (19)−(CH2)rアリール、および (20)−(CH2)rヘテロアリールから選択され、ここで、各CH2は、置換さ れていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−N(Rh)2、−C1−6アルキル、− OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−C O2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される 1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、 シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオ 40 h キソ、−OH、−CN、−N(R )2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、 ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル 、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4 個の置換基で置換されており; 各Re、RgおよびRhは、独立して、 (1)水素、 (2)−C1−6アルキル、および (3)−O−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されていな いかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−N H2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1 50 (33) JP 2015-96550 A 2015.5.21 、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; 各Rjは、独立して、 (1)水素、 (2)C1−6アルキル、 (3)C3−6シクロアルキル、 (4)−C(O)Ri、および (5)−SO2Riから選択され、ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、置換 されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アル キル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選 択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; 10 各RfおよびRiは、独立して、 (1)C1−6アルキル、 (2)C4−7シクロアルキル、 (3)C4−7シクロアルケニル、 (4)C3−7シクロヘテロアルキル、 (5)C3−7シクロヘテロアルケニル、 (6)アリール、および (7)ヘテロアリールから選択され、ここで、アルキル、シクロアルキル、シクロア ルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリ ールは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−NH2、−C1−6アル 20 キル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2 H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選 択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; nは0、1、2、3または4であり; mは0、1、2、3または4であり; pは0、1、2または3であり; qは0、1、2、3または4であり; rは0、1または2であり; sは0、1、2、3または4であり;そして tは0、1、2、3または4である]。 30 【0019】 本発明の1つの実施形態においては、本発明は、構造式Iの新規化合物またはその医薬 上許容される塩に関し: 【化3】 40 【0020】 式中、 Tは、CR3、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; Uは、CR1、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; Vは、CR2、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; Wは、CR4、NおよびN−オキシドからなる群から選択され; ただし、T、U、VおよびWの少なくとも1つはNまたはN−オキシドであり; Xは、存在しないか、または−CH2−、−CHF−、−CF2−、−S−、−O−、− 50 (34) JP 2015-96550 A 2015.5.21 O−CH2−、−NH−、−C(O)−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、および−CO2−から選択され、ここで、各CH2は、置換 されていないかまたはヒドロキシ、ハロゲン、NH2、C1−6アルキル、CO2H、C O2C1−6アルキル、COC1−6アルキル、フェニルおよび−CH2フェニルから選 択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、各NHは、置換され ていないかまたはC1−6アルキル、CO2H、CO2C1−6アルキル、COC1−6 アルキル、フェニルおよび−CH2フェニルから選択される1個の置換基で置換されてお り; Yは、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、C2−10シクロヘテ ロアルキル、C2−10シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選 10 択され、ここで、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘ テロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはRbから 選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; Zは、オキソ、−CN、−CF3、−C1−6アルキル、−(CH2)t−ハロゲン、− (CH2)nCOC1−6アルキル、−(CH2)nCO2H、−(CH2)nOCOH 、−(CH2)nCO2Ri、−(CH2)nOCORi、−(CH2)nOH、−(C H2)nC(O)N(Rg)2、−(CH2)nC(O)(CH2)nN(Rg)2、− (CH2)nOC(O)(CH2)nN(Rg)2、−(CH2)nNHC(O)C1− i 6アルキル、−(CH2)nNHSO2R 、−(CH2)nSO2C1−6アルキル、 −(CH2)nSO2NHRg、−(CH2)nSO2NHC(O)Ri、−(CH2) 20 i nSO2NHCO2R 、−(CH2)nSO2NHCON(Rg)2、−(CH2)n i C(O)NHSO2R 、−(CH2)nNHC(O)N(Rg)2、−(CH2)nC e 、ヘテロアリール、−C2−10シクロヘテロアル 3−10シクロアルキル−CO2R ケニルおよび−C2−10シクロヘテロアルキルから選択され、ここで、各CH2は、置 換されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1もし くは2個の置換基で置換されており、ここで、各NHは、置換されていないかまたはRc から選択される1個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキル、シクロアル キル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール は、置換されていないかまたはRcから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 30 換されており; 1 各R およびR 2 は、独立して、水素、ハロゲン、CN、CF3、−C1−6アルキル、 −C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−(CH2)pC3−10シクロアルキ ル、−(CH2)pC3−7シクロアルキル−アリール、−(CH2)pC3−7シクロ アルキル−ヘテロアリール、−(CH2)pC4−10シクロアルケニル、−(CH2) pC4−7シクロアルケニル−アリール、−(CH2)pC4−7シクロアルケニル−ヘ テロアリール、−(CH2)pC2−10シクロヘテロアルキル、−(CH2)pC2− 10シクロヘテロアルケニル、−(CH2)pアリール、−(CH2)pアリール−C3 −7シクロアルキル、−(CH2)pアリール−C2−7シクロヘテロアルキル、−(C H2)pアリール−アリール、−(CH2)pアリール−ヘテロアリール、−(CH2) pヘテロアリール、−C2−6アルケニル−アルキル、−C2−6アルケニル−アリール 40 、−C2−6アルケニル−ヘテロアリール、−C2−6アルケニル−C3−7シクロアル キル、−C2−6アルケニル−C3−7シクロアルケニル、−C2−6アルケニル−C2 −7シクロヘテロアルキル、−C2−6アルケニル−C2−7シクロヘテロアルケニル、 −C2−6アルキニル−(CH2)1−3−O−アリール、−C2−6アルキニル−アル キル、−C2−6アルキニル−アリール、−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C 2−6アルキニル−C3−7シクロアルキル、−C2−6アルキニル−C3−7シクロア ルケニル、−C2−6アルキニル−C2−7シクロヘテロアルキル、−C2−6アルキニ ル−C2−7シクロヘテロアルケニルおよび−C(O)NH−(CH2)0−3フェニル から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−O H、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルお 50 (35) JP 2015-96550 A 2015.5.21 よび−N(C1−6アルキル)2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されてお り、ここで、各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、置換されていないかまたはハ ロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−N HC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2もしくは3 個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキル、シクロアルケニル、シ クロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、フェニル、アリールおよびヘテロアリー ルは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の 置換基で置換されており; ただし、R1およびR2の少なくとも1つ及びただ1つのみが、水素、ハロゲン、−CN 、−CF3、−C1−6アルキル、−C2−6アルケニルおよび−C2−6アルキニルか 10 らなる群から選択され; R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−C2− 6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−10シクロアルキル、−C3−10シク ロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、−CN、−CF3、−OH、−OC1−6ア ルキル、−NH2、−NHC1−6アルキル、−N(C1−6アルキル)2、−SC1− 6アルキル、−SOC1−6アルキル、−SO2C1−6アルキル、−NHSO2C1− 6アルキル、−NHC(O)C1−6アルキル、−SO2NHC1−6アルキルおよび− C(O)NHC1−6アルキルから選択され; R5は、水素、−C1−6アルキル、−CH2CO2Hおよび−CH2CO2−C1−6 アルキルから選択され; 20 a 各R は、独立して、−ハロゲン、オキソ、−(CH2)mOH、−(CH2)mN(R j)2、−(CH2)mNO2、−(CH2)mCN、−C1−6アルキル、−(CH2 )mCF3、−(CH2)mOCF3、−OCH2OC1−6アルキル、−(CH2)m C(O)N(Rj)2、−(CH2)mC(=N−OH)N(Rj)2、−(CH2)m OC1−6アルキル、−(CH2)mO−(CH2)m−C3−7シクロアルキル、−( CH2)mO−(CH2)m−C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2)mO−(C H2)m−アリール、−(CH2)mO−(CH2)m−ヘテロアリール、−(CH2) mSC1−6アルキル、−(CH2)mS(O)C1−6アルキル、−(CH2)mSO 2C1−6アルキル、−(CH2)mSO2C3−7シクロアルキル、−(CH2)mS O2C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2)mSO2−アリール、−(CH2)m 30 SO2−ヘテロアリール、−(CH2)mSO2NHC1−6アルキル、−(CH2)m SO2NHC3−7シクロアルキル、−(CH2)mSO2NHC2−7シクロヘテロア ルキル、−(CH2)mSO2NH−アリール、−(CH2)mSO2NH−ヘテロアリ ール、−(CH2)mNHSO2−C1−6アルキル、−(CH2)mNHSO2−C3 −7シクロアルキル、−(CH2)mNHSO2−C2−7シクロヘテロアルキル、−( CH2)mNHSO2−アリール、−(CH2)mNHSO2NH−ヘテロアリール、− (CH2)mC(O)Rf、−(CH2)mC(O)N(Rj)2、−(CH2)mN( Rj)C(O)N(Rj)2、−(CH2)mCO2H、−(CH2)mOCOH、−( CH2)mCO2Rf、−(CH2)mOCORf、−(CH2)mC3−7シクロアル キル、−(CH2)mC3−7シクロアルケニル、−(CH2)mC2−6シクロヘテロ 40 アルキル、−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルケニル、−(CH2)mアリールお よび−(CH2)mヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各CH2は、置換 されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C 1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6ア ルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6 アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよ びCH2ヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そし てここで、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シク ロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキ ソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N( 50 (36) JP 2015-96550 A 2015.5.21 C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH 2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−SO2C1− 6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールお よびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されて おり; 各Rbは、独立して、水素、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C3− 6シクロアルケニル、−C2−6シクロヘテロアルキル、−C2−6シクロヘテロアルケ ニル、アリール、ヘテロアリール、−(CH2)t−ハロゲン、−(CH2)s−OH、 −NO2、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−O C1−6アルキル、−(CH2)qCO2H、−(CH2)qCO2C1−6アルキル、 10 −CF3、−CN、−SO2C1−6アルキルおよび−(CH2)sCON(Re)2か ら選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたは1もしくは2個のハロゲン で置換されており、そしてここで、各アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シ クロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換 されていないかまたは1、2もしくは3個のハロゲンで置換されており; 各Rcは、独立して、ハロゲン、オキソ、−(CH2)rOH、−(CH2)rN(Re )2、−(CH2)rCN、−C1−6アルキル、−CF3、−C1−6アルキル−OH 、−OCH2OC1−6アルキル、−(CH2)rOC1−6アルキル、−OCH2アリ ール、−(CH2)rSC1−6アルキル、−(CH2)rC(O)Rf、−(CH2) e rC(O)N(R )2、−(CH2)rCO2H、−(CH2)rCO2Rf、−(C 20 H2)rC3−7シクロアルキル、−(CH2)rC2−6シクロヘテロアルキル、−( CH2)rアリールおよび−(CH2)rヘテロアリールから選択され、ここで、各CH h 2は、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−N(R )2、−C1−6 アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−C O2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールか ら選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、アルキル、シク ロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていな いかまたはオキソ、−OH、−CN、−N(Rh)2、−C1−6アルキル、−OC1− 6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1 −6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される1、2、 30 3もしくは4個の置換基で置換されており; 各Re、RgおよびRhは、独立して、水素、−C1−6アルキルおよび−O−C1−6 アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されていないかまたは−OH、オキソ 、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NH2、−NH(C1−6ア ルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2、3もしくは4個の置 換基で置換されており; 各Rjは、独立して、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、−C(O)R i および−SO2Riから選択され、ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、置換さ れていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキ ル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択 40 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; 各RfおよびRiは、独立して、C1−6アルキル、C4−7シクロアルキル、C4−7 シクロアルケニル、C3−7シクロヘテロアルキル、C3−7シクロヘテロアルケニル、 アリールおよびヘテロアリールから選択され、ここで、アルキル、シクロアルキル、シク ロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロ アリールは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−NH2、−C1−6 アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−C O2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールか ら選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; nは0、1、2、3または4であり;mは0、1、2、3または4であり;pは0、1、 50 (37) JP 2015-96550 A 2015.5.21 2または3であり;qは0、1、2、3または4であり;rは0、1または2であり;s は0、1、2、3または4であり;そして、tは0、1、2、3または4である。 【0021】 本発明のもう1つの実施形態においては、Tは、−CR3−、NおよびN−オキシドか らなる群から選択される。この実施形態の1つのクラスにおいては、Tは、−CR3−で ある。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Tは、NおよびN−オキシドからな る群から選択される。この実施形態の1つのクラスにおいては、TはNである。この実施 形態のもう1つのクラスにおいては、TはN−オキシドである。 【0022】 本発明のもう1つの実施形態においては、Uは、−CR1−、NおよびN−オキシドか 10 らなる群から選択される。この実施形態の1つのクラスにおいては、Uは−CR1−であ る。この実施形態の1つのクラスにおいては、Uは、NおよびN−オキシドからなる群か ら選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、UはNである。この実施形 態のもう1つのクラスにおいては、Uは、N−オキシドからなる群から選択される。 【0023】 本発明のもう1つの実施形態においては、Vは、−CR2、NおよびN−オキシドから なる群から選択される。この実施形態の1つのクラスにおいては、Vは−CR2−である 。この実施形態の1つのクラスにおいては、Vは、NおよびN−オキシドからなる群から 選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、VはNである。この実施形態 のもう1つのクラスにおいては、Vは、N−オキシドである。 20 【0024】 本発明のもう1つの実施形態においては、Wは、−CR4−、NおよびN−オキシドか らなる群から選択される。この実施形態の1つのクラスにおいては、Wは−CR4−から なる群から選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Wは、NおよびN −オキシドからなる群から選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、W はNである。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Wは、N−オキシドである。 【0025】 本発明のもう1つの実施形態においては、TおよびWのうちの1つは、NまたはN−オ キシドであり、UはCR1であり、VはCR2であり、ただし、WがNまたはN−オキシ ドである場合、R1は、水素、ハロゲン、−CN、−CF3、−C1−6アルキル、−C 30 2−6アルケニルおよび−C2−6アルキニルから選択され、TがNまたはN−オキシド である場合、R2は、水素、ハロゲン、−CN、−CF3、−C1−6アルキル、−C2 −6アルケニルおよび−C2−6アルキニルから選択される。 【0026】 本発明のもう1つの実施形態においては、TおよびWのうちの1つはNまたはN−オキ シドであり、UはCR1であり、VはCR2であり、ただし、WがNまたはN−オキシド である場合、R1はハロゲンであり、TがNまたはN−オキシドである場合、R2はハロ ゲンである。 【0027】 本発明のもう1つの実施形態においては、Tは、NまたはN−オキシドであり、Uは− 1 CR −であり、Vは−CR 2 40 −であり、Wは−CR 4 −である。この実施形態の1つの クラスにおいては、Tは、NまたはN−オキシドであり、Uは−CR1−であり、Vは− CR2−(ここで、R2はハロゲンである)であり、Wは−CR4−である。この実施形 態のもう1つのクラスにおいては、TはNであり、Uは−CR1−であり、Vは−CR2 −(ここで、R2はハロゲンである)であり、そして、Wは−CR4−である。 【0028】 本発明のもう1つの実施形態においては、TおよびWのうちの1つはNまたはN−オキ シドであり、UはCR1であり、VはCR2であり、ただし、WがNまたはN−オキシド である場合、R1はハロゲンであり、そして、TがNまたはN−オキシドである場合、R 2 はクロリドである。 50 (38) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【0029】 本発明のもう1つの実施形態においては、TはNまたはN−オキシドであり、UはCR 1 であり、VはCR2であり、そして、WはCR4である。このクラスの1つのサブクラ スにおいては、TはNであり、UはCR1であり、VはCR2であり、WはCR4である 。このクラスのもう1つのサブクラスにおいては、TはNであり、UはCR1であり、V はCR2であり、WはCR4であり、そして、R2はハロゲンである。このクラスのもう 1つのサブクラスにおいては、TはNであり、UはCR1であり、VはCR2であり、W はCR4であり、そして、R2はクロリドである。このクラスのもう1つのサブクラスに おいては、TはNであり、UはCR1であり、VはCR2であり、WはCR4であり、R 2 はクロリドであり、そして、R4は水素である。 10 【0030】 本発明のもう1つの実施形態においては、Xは存在しない。 【0031】 本発明のもう1つの実施形態においては、Xは、−CH2−、−CHF−、−CF2− 、−S−、−O−、−O−CH2−、−NH−、−C(O)−、−NHC(O)−、−C (O)NH−、−NHSO2−、−SO2NH−および−CO2−から選択され、ここで 、各CH2は、置換されていないかまたはヒドロキシ、ハロゲン、NH2、C1−6アル キル、CO2H、CO2C1−6アルキル、COC1−6アルキル、フェニルおよび−C H2フェニルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、 各NHは、置換されていないかまたはC1−6アルキル、CO2H、CO2C1−6アル 20 キル、COC1−6アルキル、フェニルおよび−CH2フェニルから選択される1個の置 換基で置換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、Xは存在しないか、ま たは−CH2−、−CHF−、−CF2−、−S−、−O−、−O−CH2−および−N H−から選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Xは、存在しないか または−CH2−、−O−および−O−CH2−から選択される。この実施形態のもう1 つのクラスにおいては、Xは、存在しないかまたは−O−および−O−CH2−から選択 される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Xは−O−および−O−CH2− から選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Xは−O−である。この 実施形態のもう1つのクラスにおいては、Xは−O−CH2−である。この実施形態のも う1つのクラスにおいては、Xは、存在しないかまたは−C(O)−、−NHC(O)− 30 、−C(O)NH−、−NHSO2−、−SO2NH−および−CO2−から選択される 。 【0032】 本発明のもう1つの実施形態においては、Xは−O−である。 【0033】 本発明のもう1つの実施形態においては、Yは、C3−10シクロアルキル、C3−1 0シクロアルケニル、C2−10シクロヘテロアルキル、C2−10シクロヘテロアルケ ニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、ここで、シクロアルキル、シクロア ルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリ ールは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置換基 40 で置換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、Yは、C3−10シクロア ルキル、C2−10シクロヘテロアルキルおよびアリールから選択され、ここで、シクロ アルキル、シクロヘテロアルキルおよびアリールは、置換されていないかまたはRbから 選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態のもう1つ のクラスにおいては、Yは、C3−10シクロアルキル、C2−10シクロヘテロアルキ ルおよびフェニルから選択され、ここで、シクロアルキル、シクロヘテロアルキルおよび フェニルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置 換基で置換されている。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Yは、シクロヘキ シル、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、ピロリジン、ピペリジン、テト ラヒドロフラン、テトラヒドロピランおよびフェニルから選択され、ここで、シクロアル 50 (39) JP 2015-96550 A 2015.5.21 キル、シクロヘテロアルキルおよびフェニルは、置換されていないかまたはRbから選択 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0034】 この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Yは、C3−10シクロアルキルおよび アリールから選択され、ここで、各シクロアルキルおよびアリールは、置換されていない かまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。このク ラスの1つのサブクラスにおいては、Yは、シクロヘキシルおよびフェニルから選択され 、ここで、各シクロアルキルおよびフェニルは、置換されていないかまたはRbから選択 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0035】 10 この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Yはアリールであり、ここで、各アリー ルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で 置換されている。このクラスの1つのサブクラスにおいては、Yはフェニルであり、ここ で、各フェニルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4 個の置換基で置換されている。 【0036】 この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Yは、C3−10シクロアルキルから選 択され、ここで、各シクロアルキルは、置換されていないかまたはRbから選択される1 、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。このクラスの1つのサブクラスにおい ては、Yはシクロヘキシルであり、ここで、各シクロヘキシルは、置換されていないかま 20 b たはR から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0037】 本発明のもう1つの実施形態においては、Yは、C3−7シクロアルキル、C2−10 シクロヘテロアルキルおよびフェニルから選択され、ここで、各シクロアルキル、シクロ ヘテロアルキルおよびフェニルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2 、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、 Yは、シクロブチル、シクロヘキシル、1,4:3,−ジアンヒドロ−D−マンニトール 、テトラヒドロピランおよびフェニルから選択され、ここで、各シクロブチル、シクロヘ キシル、テトラヒドロピランおよびフェニルは、置換されていないかまたはRbから選択 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態のもう1つのク 30 ラスにおいては、Yは、シクロブチル、シクロヘキシル、1,4:3,6−ジアンヒドロ −D−マンニトール、2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フ ラン、テトラヒドロピランおよびフェニルから選択され、ここで、各シクロブチル、シク ロヘキシル、テトラヒドロピランおよびフェニルは、置換されていないかまたはRbから 選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態のもう1つ のクラスにおいては、Yは、シクロブチル、シクロヘキシル、2,3,3a,5,6,6 a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン、テトラヒドロピランおよびフェニルから選 択され、ここで、各シクロブチル、シクロヘキシル、テトラヒドロピランおよびフェニル は、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されている。 40 【0038】 本発明のもう1つの実施形態においては、Yは、C2−10シクロヘテロアルキルから 選択され、ここで、シクロヘテロアルキルは、置換されていないかまたはRbから選択さ れる1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態の1つのクラスに おいては、Yはヘキサヒドロフロ[3,2−b]フランである。この実施形態のもう1つ のクラスにおいては、Yは2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b ]フランである。 【0039】 本発明のもう1つの実施形態においては、Zは、オキソ、−CN、−CF3、−C1− 6アルキル、−(CH2)t−ハロゲン、−(CH2)nCOC1−6アルキル、−(C 50 (40) JP 2015-96550 A 2015.5.21 H2)nCO2H、−(CH2)nOCOH、−(CH2)nCO2Ri、−(CH2) i nOCOR 、−(CH2)nOH、−(CH2)nC(O)N(Rg)2、−(CH2 )nC(O)(CH2)nN(Rg)2、−(CH2)nOC(O)(CH2)nN(R g)2、−(CH2)nNHC(O)C1−6アルキル、−(CH2)nNHSO2Ri 、−(CH2)nSO2C1−6アルキル、−(CH2)nSO2NHRg、−(CH2 )nSO2NHC(O)Ri、−(CH2)nSO2NHCO2Ri、−(CH2)nS O2NHCON(Rg)2、−(CH2)nC(O)NHSO2Ri、−(CH2)nN HC(O)N(Rg)2、−(CH2)nC3−10シクロアルキル−CO2Re、ヘテ ロアリール、−C2−10シクロヘテロアルケニルおよび−C2−10シクロヘテロアル キルから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはC1−6アルキル、 10 −OHおよび−NH2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで 、各NHは、置換されていないかまたはRcから選択される1個の置換基で置換されてお り、そしてここで、各アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロ アルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはRcから選択 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0040】 この実施形態の1つのクラスにおいては、Zは、オキソ、−CN、−CF3、−C1− 6アルキル、−(CH2)t−ハロゲン、−(CH2)nCOC1−6アルキル、−(C H2)nCO2H、−(CH2)nOCOH、−(CH2)nCO2Ri、−(CH2) i 、−(CH2)nOH、−(CH2)nC(O)N(Rg)2、−(CH2 nOCOR 20 )nC(O)(CH2)nN(Rg)2、−(CH2)nOC(O)(CH2)nN(R g)2、−(CH2)nNHC(O)C1−6アルキル、−(CH2)nNHSO2Ri 、−(CH2)nSO2C1−6アルキル、−(CH2)nSO2NHRg、−(CH2 )nSO2NHC(O)Ri、−(CH2)nSO2NHCO2Ri、−(CH2)nS O2NHCON(Rg)2、−(CH2)nC(O)NHSO2Ri、−(CH2)nN HC(O)N(Rg)2、−(CH2)nC3−10シクロアルキル−CO2Re、ヘテ ロアリール、−C2−10シクロヘテロアルケニルおよび−C2−10シクロヘテロアル キルから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはC1−6アルキル、 −OHおよび−NH2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで 、各NHは、置換されていないかまたはRcから選択される1個の置換基で置換されてお 30 り、そしてここで、各アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロ アルケニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはRcから選択される1、 2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0041】 本発明のこの実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、オキソ、−CF3、−C 1−6アルキル、−(CH2)t−ハロゲン、−(CH2)nCOC1−6アルキル、− (CH2)nCO2H、−(CH2)nOH、−(CH2)nC(O)N(Rg)2、− (CH2)nC(O)(CH2)nN(Rg)2、−(CH2)nSO2C1−6アルキ ルおよびヘテロアリールから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたは C1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1もしくは2個の置換基で置換 40 c されており、ここで、各NHは、置換されていないかまたはR から選択される1個の置 換基で置換されており、そしてここで、各アルキルおよびヘテロアリールは、置換されて いないかまたはRcから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0042】 本発明のこの実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、オキソ、−CF3、−C 1−6アルキル、−(CH2)t−ハロゲン、−(CH2)nCOC1−6アルキル、− (CH2)nOCOH、−(CH2)nCO2H、−(CH2)nOH、−(CH2)n C(O)N(Rg)2、−(CH2)nC(O)(CH2)nN(Rg)2、−(CH2 )nOC(O)(CH2)nN(Rg)2および−(CH2)nSO2C1−6アルキル から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはC1−6アルキル、−O 50 (41) JP 2015-96550 A 2015.5.21 Hおよび−NH2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各 NHは、置換されていないかまたはRcから選択される1個の置換基で置換されており、 そしてここで、各アルキルは、置換されていないかまたはRcから選択される1、2、3 もしくは4個の置換基で置換されている。 【0043】 本発明のこの実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、オキソ、−CF3、−C H3、−CH2F、−COCH3、−CO2H、−OH、−CH2OH、−CH(CH3 )OH、−C(CH3)2OH、−C(O)N(OCH3)(CH3)、−C(O)(C H2)NH2、−OC(O)CH(CH3)NH2および−SO2CH3から選択され、 ここで、各CH2は、置換されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH 10 2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各NHは、置換さ c れていないかまたはR から選択される1個の置換基で置換されており、そしてここで、 各アルキルは、置換されていないかまたはRcから選択される1、2、3もしくは4個の 置換基で置換されている。 【0044】 本発明のこの実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、オキソ、−CF3、−C 1−6アルキル、−(CH2)t−ハロゲン、−(CH2)nCO2H、−(CH2)n OH、および−(CH2)nSO2C1−6アルキルから選択され、ここで、各CH2は 、置換されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1 もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各NHは、置換されていないかまたは 20 c R から選択される1個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキルは、置換 されていないかまたはRcから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されて いる。本発明のこの実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、オキソ、−CF3、 −CH3、−CH2F、−CO2H、−OH、−CH2OH、−CH(CH3)OH、− C(CH3)2OHおよび−SO2CH3から選択され、ここで、各CH2は、置換され ていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1もしくは2 個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキルは、置換されていないかまたは Rcから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0045】 本発明のこの実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、オキソ、−CF3、−C 30 H3、−CH2F、−CO2H、−OH、−CH2OH、−CH(CH3)OH、−C( CH3)2OHおよび−SO2CH3から選択される。 【0046】 この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、オキソ、CN、−(CH2)nC O2H、−(CH2)nCO2Riおよび−(CH2)nOHから選択される。このクラ スの1つのサブクラスにおいては、Zは、オキソ、CN、−CO2H、−CO2Riおよ び−OHから選択される。 【0047】 この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、−(CH2)nCO2Hおよび− (CH2)nCO2Riから選択される。このクラスのもう1つのサブクラスにおいては 40 i 、Zは、−CO2Hおよび−CO2R から選択される。 【0048】 本発明のもう1つの実施形態においては、Zは、−(CH2)nCO2Hおよび−(C H2)nOHから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはC1−6ア ルキル、−OHおよび−NH2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており 、そしてここで、各NHは、置換されていないかまたはRcから選択される1個の置換基 で置換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、Zは、−(CH2)nCO 2Hおよび−(CH2)nOHから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないか またはC1−6アルキルおよび−OHから選択される1もしくは2個の置換基で置換され ている。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、−(CH2)nCO2Hお 50 (42) JP 2015-96550 A 2015.5.21 よび−(CH2)nOHから選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、 Zは、−CO2H、−OH、−CH2OHおよび−C(CH3)2OHから選択される。 この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、−CO2H、−CH2OHおよび− C(CH3)2OHから選択される。 【0049】 本発明のもう1つの実施形態においては、Zは−CO2Hである。 【0050】 本発明のもう1つの実施形態においては、Zは、−(CH2)nOHから選択され、こ こで、各CH2は置換されていないか、またはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2 から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、各NHは置換されていないか 10 、またはRcから選択される1個の置換基で置換されている。この実施形態の1つのクラ スにおいては、Zは、−(CH2)nOHから選択され、ここで、各CH2は置換されて いないか、またはC1−6アルキルおよび−OHから選択される1もしくは2個の置換基 で置換されている。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、−(CH2)n OHから選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、−OH、−C H2OHおよび−C(CH3)2OHから選択される。 【0051】 本発明のもう1つの実施形態においては、Zは、−(CH2)t−ハロゲンおよび−( CH2)nOHから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはC1−6 アルキル、−OHおよびおよび−NH2から選択される1もしくは2個の置換基で置換さ 20 れている。この実施形態の1つのクラスにおいては、Zは、−(CH2)t−ハロゲンお よび−(CH2)nOHから選択される。この実施形態の1つのクラスにおいては、Zは 、−ハロゲンおよび−OHから選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては 、Zは、フッ素および−OHから選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいて は、Zはハロゲンである。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zはフッ素であ る。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは−OHである。 【0052】 本発明のもう1つの実施形態においては、Zは、−(CH2)nCO2H、−(CH2 )t−ハロゲンおよび−(CH2)nOHから選択され、ここで、各CH2は、置換され ていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよびおよび−NH2から選択される1もし 30 くは2個の置換基で置換されており、そしてここで、各NHは、置換されていないかまた はRcから選択される1個の置換基で置換されている。この実施形態の1つのクラスにお いては、Zは、−(CH2)nCO2H、−(CH2)t−ハロゲンおよび−(CH2) nOHから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはC1−6アルキル および−OHから選択される1もしくは2個の置換基で置換されている。この実施形態の もう1つのクラスにおいては、Zは、−(CH2)nCO2H、ハロゲンおよび−(CH 2)nOHから選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、−CO 2H、F、−OH、−CH2OHおよび−C(CH3)2OHから選択される。この実施 形態のもう1つのクラスにおいては、Zは、−CO2H、F、−OH、−CH2OHおよ び−C(CH3)2OHから選択される。 40 【0053】 本発明のもう1つの実施形態においては、各R1およびR2は、独立して、水素、ハロ ゲン、CN、CF3、−C1−6アルキル、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニ ル、−(CH2)pC3−10シクロアルキル、−(CH2)pC3−7シクロアルキル −アリール、−(CH2)pC3−7シクロアルキル−ヘテロアリール、−(CH2)p C4−10シクロアルケニル、−(CH2)pC4−7シクロアルケニル−アリール、− (CH2)pC4−7シクロアルケニル−ヘテロアリール、−(CH2)pC2−10シ クロヘテロアルキル、−(CH2)pC2−10シクロヘテロアルケニル、−(CH2) pアリール、−(CH2)pアリール−C3−7シクロアルキル、−(CH2)pアリー ル−C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2)pアリール−アリール、−(CH2) 50 (43) JP 2015-96550 A 2015.5.21 pアリール−ヘテロアリール、−(CH2)pヘテロアリール、−C2−6アルケニル− アルキル、−C2−6アルケニル−アリール、−C2−6アルケニル−ヘテロアリール、 −C2−6アルケニル−C3−7シクロアルキル、−C2−6アルケニル−C3−7シク ロアルケニル、−C2−6アルケニル−C2−7シクロヘテロアルキル、−C2−6アル ケニル−C2−7シクロヘテロアルケニル、−C2−6アルキニル−(CH2)1−3− O−アリール、−C2−6アルキニル−アルキル、−C2−6アルキニル−アリール、− C2−6アルキニル−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−C3−7シクロアルキル 、−C2−6アルキニル−C3−7シクロアルケニル、−C2−6アルキニル−C2−7 シクロヘテロアルキル、−C2−6アルキニル−C2−7シクロヘテロアルケニルおよび −C(O)NH−(CH2)0−3フェニルから選択され、ここで、各CH2は、置換さ 10 れていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC 1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択さ れる1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各アルキル、アルケニルおよび アルキニルは、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1 −6アルキル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6ア ルキル)2から選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで 、各シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニ ル、フェニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してR a から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、ただし、R1およ びR2の少なくとも1つ及びただ1つのみが、水素、ハロゲン、−CN、−CF3、−C 20 1−6アルキル、−C2−6アルケニルおよび−C2−6アルキニルからなる群から選択 1 2 される。本発明のこの実施形態の1つのクラスにおいては、各R およびR は、独立し て、ハロゲン、−(CH2)pC4−10シクロアルケニル、−(CH2)pアリール、 −(CH2)pアリール−C3−7シクロアルキル、−(CH2)pアリール−C2−7 シクロヘテロアルキル、−(CH2)pアリール−アリール、−(CH2)pアリール− ヘテロアリール、−(CH2)pヘテロアリール、−C2−6アルキニル−アリールから 選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、 −NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび −N(C1−6アルキル)2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、 ここで、各アルキニルは、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH 30 2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N( C1−6アルキル)2から選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そ してここで、各シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、アリールお よびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、 3もしくは4個の置換基で置換されており、ただし、R1およびR2の少なくとも1つ及 びただ1つのみが、ハロゲンからなる群から選択される。 【0054】 本発明のこの実施形態のもう1つのクラスにおいては、各R1およびR2は、独立して 、ハロゲン、−C4−10シクロアルケニル、−アリール、−アリール−C3−7シクロ アルキル、−アリール−C2−7シクロヘテロアルキル、−アリール−アリール、−アリ 40 ール−ヘテロアリール、−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−アリールから選択さ れ、ここで、各アルキニルは、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、− NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび− N(C1−6アルキル)2から選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており 、そしてここで、各シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、アリー ルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、 2、3もしくは4個の置換基で置換されており、ただし、R1およびR2の少なくとも1 つ及びただ1つのみが、ハロゲンからなる群から選択される。本発明のこの実施形態のも う1つのクラスにおいては、各R1およびR2は、独立して、ハロゲン、−C4−10シ クロアルケニル、−フェニル、−フェニル−C3−7シクロアルキル、−フェニル−C2 50 (44) JP 2015-96550 A 2015.5.21 −7シクロヘテロアルキル、−フェニル−ヘテロアリール、−ヘテロアリール、−C2− 6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置換されていないかま たはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル 、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2もし くは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキル、シクロアルケニ ル、シクロヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまた は独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、ただ し、R1およびR2の少なくとも1つ及びただ1つのみが、ハロゲンからなる群から選択 される。本発明のこの実施形態のもう1つのクラスにおいては、各R1およびR2は、独 立して、Cl、F、シクロヘキセニル、−フェニル、フェニル−シクロプロピル、フェニ 10 ル−ピペラジン、フェニル−ピロリジン、−フェニル−フェニル、フェニル−トリアゾー ル、フェニル−チアゾール、フェニル−ピラゾール、フェニル−オキサジアゾール、フェ ニル−フラン、−ピリジン、ベンゾジオキソール、インドール、アザインドール、ベンゾ フラン、ベンゾピラゾール、ベンゾジオキサン、テトラヒドロイソキノリン、アザベンゾ イミダゾール、−C2−アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、 置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、 −OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から 選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアル キル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、置 換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で 1 置換されており、ただし、R 20 およびR 2 の少なくとも1つ及びただ1つのみが、Clお よびFからなる群から選択される。本発明のこの実施形態のもう1つのクラスにおいては 、各R1およびR2は、独立して、Cl、シクロヘキセニル、−フェニル、フェニル−シ クロプロピル、フェニル−ピペラジン、フェニル−ピロリジン、−フェニル−フェニル、 フェニル−トリアゾール、フェニル−チアゾール、フェニル−ピラゾール、フェニル−オ キサジアゾール、フェニル−フラン、−ピリジン、ベンゾジオキソール、インドール、ア ザインドール、ベンゾフラン、ベンゾピラゾール、ベンゾジオキサン、テトラヒドロイソ キノリン、−C2−アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置換 されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−O C1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択 30 される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキル 、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換さ れていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換 されており、ただし、R1およびR2の少なくとも1つ及びただ1つのみがClである。 【0055】 本発明のこの実施形態のもう1つのクラスにおいては、R1は、独立して、−(CH2 )pC4−10シクロアルケニル、−(CH2)pアリール、−(CH2)pアリール− C3−7シクロアルキル、−(CH2)pアリール−C2−7シクロヘテロアルキル、− (CH2)pアリール−アリール、−(CH2)pアリール−ヘテロアリール、−(CH 2)pヘテロアリール、−C2−6アルキニル−アリールから選択され、ここで、各CH 40 2は、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アル キル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル) 2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各アルキニルは、 置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、 −OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から 選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアル キル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、置 換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で 置換されており、そして、R2は、ハロゲンからなる群から選択される。本発明のこの実 施形態のもう1つのクラスにおいては、R1は、独立して、−C4−10シクロアルケニ 50 (45) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ル、−アリール、−アリール−C3−7シクロアルキル、−アリール−C2−7シクロヘ テロアルキル、−アリール−アリール、−アリール−ヘテロアリール、−ヘテロアリール 、−C2−6アルキニル−アリールから選択され、ここで、各アルキニルは、置換されて いないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1− 6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択される 1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキル、シク ロアルケニル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されてい ないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されて おり、そして、R2は、ハロゲンからなる群から選択される。本発明のこの実施形態のも う1つのクラスにおいては、R1は、独立して、−C4−10シクロアルケニル、−フェ 10 ニル、−フェニル−C3−7シクロアルキル、−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキ ル、−フェニル−ヘテロアリール、−ヘテロアリール、−C2−6アルキニル−フェニル から選択され、ここで、各アルキニルは、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、 −OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキ ルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2もしくは3個の置換基で置換 されており、そしてここで、各シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキ ル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してRaから選択 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、そして、R2は、ハロゲンか らなる群から選択される。本発明のこの実施形態のもう1つのクラスにおいては、R1は 、独立して、シクロヘキセニル、−フェニル、フェニル−シクロプロピル、フェニル−ピ 20 ペラジン、フェニル−ピロリジン、−フェニル−フェニル、フェニル−トリアゾール、フ ェニル−チアゾール、フェニル−ピラゾール、フェニル−オキサジアゾール、フェニル− フラン、−ピリジン、ベンゾジオキソール、インドール、アザインドール、ベンゾフラン 、ベンゾピラゾール、ベンゾジオキサン、テトラヒドロイソキノリン、−C2−アルキニ ル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置換されていないかまたはハロゲ ン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NHC 1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2もしくは3個の 置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロ ヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立して Raから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、そして、R2は 30 、ClおよびFからなる群から選択される。本発明のこの実施形態のもう1つのクラスに おいては、R1は、独立して、シクロヘキセニル、−フェニル、フェニル−シクロプロピ ル、フェニル−ピペラジン、フェニル−ピロリジン、−フェニル−フェニル、フェニル− トリアゾール、フェニル−チアゾール、フェニル−ピラゾール、フェニル−オキサジアゾ ール、フェニル−フラン、−ピリジン、ベンゾジオキソール、インドール、アザインドー ル、ベンゾフラン、ベンゾピラゾール、ベンゾジオキサン、テトラヒドロイソキノリン、 −C2−アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置換されていな いかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6ア ルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択される1、 2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキル、シクロア 40 ルケニル、シクロヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換されていない かまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており 、そして、R2はClである。 【0056】 本発明のもう1つの実施形態においては、各R1およびR2は、独立して、ハロゲン、 −C4−10シクロアルケニル、−フェニル、−フェニル−C3−7シクロアルキル、− フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、−フェニル−アリール、−フェニル−ヘテロ アリール、−ヘテロアリールおよび−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここ で、各アルキニルは、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、 −C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1 50 (46) JP 2015-96550 A 2015.5.21 −6アルキル)2から選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そして ここで、各シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、アリールおよび ヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3も しくは4個の置換基で置換されており、ただし、R1およびR2の少なくとも1つ及びた だ1つのみが、ハロゲンからなる群から選択される。実施形態のもう1つのクラスにおい ては、各R1およびR2は、独立して、ハロゲン、−フェニル−C2−7シクロヘテロア ルキルおよび−フェニル−アリールから選択され、ここで、各シクロヘテロアルキル、ア リールおよびフェニルは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2 、3もしくは4個の置換基で置換されており、ただし、R1およびR2の少なくとも1つ 及びただ1つのみが、ハロゲンからなる群から選択され、またはその医薬上許容される塩 10 である。実施形態のもう1つのクラスにおいては、各R1およびR2は、独立して、ハロ ゲン、−フェニル−ピロリジンおよび−フェニル−フェニルから選択され、ここで、各ピ ロリジンおよびフェニルは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、 2、3もしくは4個の置換基で置換されており、ただし、R1およびR2の少なくとも1 つ及びただ1つのみが、ハロゲンからなる群から選択され、またはその医薬上許容される 塩である。実施形態のもう1つのクラスにおいては、各R1は、独立して、−フェニル− C2−7シクロヘテロアルキルおよび−フェニル−アリールから選択され、各シクロヘテ ロアルキル、アリールおよびフェニルは、置換されていないかまたは独立してRaから選 択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、そして、R2は、ハロゲン からなる群から選択され、またはその医薬上許容される塩である。実施形態のもう1つの 20 1 クラスにおいては、各R は、独立して、−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキルお よび−フェニル−フェニルから選択され、各シクロヘテロアルキルおよびフェニルは、置 換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で 置換されており、そして、R2は、ハロゲンからなる群から選択され、またはその医薬上 許容される塩である。実施形態のもう1つのクラスにおいては、各R1は、独立して、− フェニル−ピロリジンおよび−フェニル−フェニルから選択され、ここで、各ピロリジン およびフェニルは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3も しくは4個の置換基で置換されており、そして、R2は、ハロゲンからなる群から選択さ れ、またはその医薬上許容される塩である。 30 【0057】 2 本発明のこの実施形態のもう1つのクラスにおいては、R は、独立して、−(CH2 )pC4−10シクロアルケニル、−(CH2)pアリール、−(CH2)pアリール− C3−7シクロアルキル、−(CH2)pアリール−C2−7シクロヘテロアルキル、− (CH2)pアリール−アリール、−(CH2)pアリール−ヘテロアリール、−(CH 2)pヘテロアリール、−C2−6アルキニル−アリールから選択され、ここで、各CH 2は、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アル キル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル) 2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各アルキニルは、 置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、 −OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から 40 選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアル キル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、置 換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で 置換されており、そして、R1は、ハロゲンからなる群から選択される。本発明のこの実 施形態のもう1つのクラスにおいては、R2は、独立して、−C4−10シクロアルケニ ル、−アリール、−アリール−C3−7シクロアルキル、−アリール−C2−7シクロヘ テロアルキル、−アリール−アリール、−アリール−ヘテロアリール、−ヘテロアリール 、−C2−6アルキニル−アリールから選択され、ここで、各アルキニルは、置換されて いないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1− 6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択される 50 (47) JP 2015-96550 A 2015.5.21 1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキル、シク ロアルケニル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されてい ないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されて おり、そして、R1は、ハロゲンからなる群から選択される。本発明のこの実施形態のも う1つのクラスにおいては、R2は、独立して、−C4−10シクロアルケニル、−フェ ニル、−フェニル−C3−7シクロアルキル、−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキ ル、フェニル−フェニル、−フェニル−ヘテロアリール、−ヘテロアリール、−C2−6 アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置換されていないかまた はハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、 −NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2もしく 10 は3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキル、シクロアルケニル 、シクロヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは 独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、そして 、R1は、ハロゲンからなる群から選択される。本発明のこの実施形態のもう1つのクラ スにおいては、R2は、独立して、シクロヘキセニル、−フェニル、フェニル−シクロプ ロピル、フェニル−ピペラジン、フェニル−ピロリジン、−フェニル−フェニル、フェニ ル−トリアゾール、フェニル−チアゾール、フェニル−ピラゾール、フェニル−オキサジ アゾール、フェニル−フラン、−ピリジン、ベンゾジオキソール、インドール、アザイン ドール、ベンゾフラン、ベンゾピラゾール、ベンゾジオキサン、テトラヒドロイソキノリ ン、−C2−アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置換されて 20 いないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1− 6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択される 1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキル、シク ロアルケニル、シクロヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換されてい ないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されて おり、そして、R1は、ClおよびFからなる群から選択される。本発明のこの実施形態 のもう1つのクラスにおいては、R2は、独立して、シクロヘキセニル、−フェニル、フ ェニル−シクロプロピル、フェニル−ピペラジン、フェニル−ピロリジン、−フェニル− フェニル、フェニル−トリアゾール、フェニル−チアゾール、フェニル−ピラゾール、フ ェニル−オキサジアゾール、フェニル−フラン、−ピリジン、ベンゾジオキソール、イン 30 ドール、アザインドール、ベンゾフラン、ベンゾピラゾール、ベンゾジオキサン、テトラ ヒドロイソキノリン、−C2−アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニ ルは、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アル キル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル) 2から選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シク ロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロアリール は置換されていないか、または独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置 換基で置換されており、そして、R1はClである。 【0058】 本発明のもう1つの実施形態においては、各R1は、独立して、−(CH2)pアリー 40 ル−C1−8アルキル、−(CH2)pアリール−C2−8アルケニル、−(CH2)p アリール−C2−8アルキニル−C1−8アルキル、−(CH2)pアリール−C2−8 アルキニル−C3−7シクロアルキル、−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル− C3−7シクロアルケニル、−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C2−10 シクロヘテロアルキル、−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C2−10シク ロヘテロアルケニル、−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−アリール、−(C H2)pアリール−C2−8アルキニル−ヘテロアリール、−(CH2)pアリール−C 2−10シクロヘテロアルキル、−(CH2)pアリール−C2−10シクロヘテロアル ケニル、−(CH2)pアリール−アリールおよび−(CH2)pアリール−ヘテロアリ ールから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、 50 (48) JP 2015-96550 A 2015.5.21 −OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキ ルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択される1もしくは2個の置換基で置換され ており、そしてここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロ アルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロア リールは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4 個の置換基で置換されている。 【0059】 本発明のもう1つの実施形態においては、各R1は、独立して、−(CH2)pアリー ル−C2−8アルキニル−C1−8アルキル、−(CH2)pアリール−C2−8アルキ ニル−C3−7シクロアルキル、−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C2− 10 10シクロヘテロアルキル、−(CH2)pアリール−C2−10シクロヘテロアルケニ ル、−(CH2)pアリール−アリールおよび−(CH2)pアリール−ヘテロアリール から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−O H、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルお よび−N(C1−6アルキル)2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されてお り、そしてここで、各アルキル、アルキニル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、 シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは 独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0060】 本発明のもう1つの実施形態においては、各R1は、独立して、−フェニル−C2−8 20 アルキニル−C1−8アルキル、−フェニル−C2−3アルキニル−C3−7シクロアル キル、−フェニル−C2−3アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキル、−フェニル −C2−10シクロヘテロアルケニル、ビフェニルおよび−フェニル−ヘテロアリールか ら選択され、ここで、各アルキル、アルキニル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル 、シクロヘテロアルケニル、フェニル、ビフェニルおよびヘテロアリールは、置換されて いないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換され ている。 【0061】 本発明のもう1つの実施形態においては、各R1は、独立して、−フェニル−C2アル キニルC1−5アルキル、−フェニル−C2−3アルキニル−C3−7シクロアルキル、 30 −フェニル−C2−3アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキル、−フェニル−C2 −10シクロヘテロアルケニル、ビフェニルおよび−フェニル−ヘテロアリールから選択 され、ここで、各アルキル、アルキニル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、フェ ニル、ビフェニル、シクロヘテロアルケニルおよびヘテロアリールは、置換されていない かまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている 。本発明のもう1つの実施形態においては、各R1は、独立して、フェニル−C2アルキ ニルC1−5アルキル、フェニル−C2−3アルキニル−C3−7シクロアルキル、フェ ニル−C2−3アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキル、フェニル−ジヒドロピロ ロ[3,4−c]ピラゾール、ビフェニル、フェニル−ピリジンから選択され、ここで、 各アルキル、アルキニル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、フェニル、ビフェニ 40 ル、ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾールおよびピリジンは、置換されていないかま たは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。本 発明のもう1つの実施形態においては、各R1は、独立して、フェニル−C2アルキニル −CH(OH)CH3、フェニル−C2アルキニル−CH2CH2OH、フェニル−C2 アルキニル−C(CH3)2OH、フェニル−C2アルキニル−CH2OH、フェニル− C2アルキニル−CH2CH2CH2OH、フェニル−C2アルキニル−(CH2)4C H3、フェニル−C2アルキニル−CH2CH2−NH−ピリミジンおよびフェニル−C 2アルキニル−CH2OCH2CH2OCH3、フェニル−C2アルキニル−シクロペン チル、フェニル−C2アルキニル−シクロペンチル−OH、フェニル−C3アルキニル− シクロペンチル、フェニル−C2アルキニル−シクロヘキシル、フェニル−C3アルキニ 50 (49) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ル−モルホリン、フェニル−C2アルキニル−ピペリジン、フェニル−C3アルキニル− ピロリジン−OH、フェニル−C3アルキニル−ピペラジン−CH3、フェニル−4,6 −ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール、フェニル−4,6−ジヒドロピロロ[3, 4−c]ピラゾール−CH2C(CH3)2OH、フェニル−4,6−ジヒドロピロロ[ 3,4−c]ピラゾール−CH2C(CH3)2F、フェニル−4,6−ジヒドロピロロ [3,4−c]ピラゾール−CH2シクロプロピル、フェニル−4,6−ジヒドロピロロ [3,4−c]ピラゾール−CH2CF3およびフェニル−4,6−ジヒドロピロロ[3 ,4−c]ピラゾール−SO2NH−シクロプロピル、ビフェニル、ビフェニル−ピラゾ ール、ビフェニル−ピラゾール−CH3、ビフェニル−ピラゾール−シクロプロピル、ビ フェニル−ピラゾール−CH2C(CH3)2OH、ビフェニル−イミダゾール、ビフェ 10 ニル−イミダゾール−CH3、ビフェニル−オキサゾール、ビフェニル−オキサジアゾー ル、ビフェニル−オキサジアゾール−CH3、ビフェニル−オキサジアゾール−シクロプ ロピル、ビフェニル−オキサジアゾール−CF3、ビフェニル−オキサジアゾール−OH 、ビフェニル−チアゾール、ビフェニル−トリアゾール、ビフェニル−テトラゾール、ビ フェニル−ジヒドロイミダゾール、ビフェニル−テトラヒドロピリミジン、フェニル−ピ リジン、フェニル−ピリジン−トリアゾール、フェニル−ピリジン−テトラゾール、フェ ニル−ピリジン−ピラゾールおよびフェニル−ピリジン−ピラゾール−CH2C(CH3 )2OHから選択される。 【0062】 本発明のもう1つの実施形態においては、各R1は、独立して、フェニル−C2−10 20 シクロヘテロアルケニル、ビフェニル、−フェニル−ヘテロアリールから選択され、ここ で、各シクロヘテロアルケニル、フェニル、ビフェニルおよびヘテロアリールは、置換さ れていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換 されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各R1は、独立して、フェニル− ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール、ビフェニル、−フェニル−ピリジンから選択 され、ここで、各フェニル、ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール、ビフェニルおよ びピリジンは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしく は4個の置換基で置換されている。このクラスの1つのサブクラスにおいては、各R1は 、独立して、フェニル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール、フェニル− 4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−CH2C(CH3)2OH、フェニ 30 ル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−CH2C(CH3)2F、フェ ニル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−CH2シクロプロピル、フェ ニル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−CH2CF3およびフェニル −4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−SO2NH−シクロプロピル、ビ フェニル、ビフェニル−ピラゾール、ビフェニル−ピラゾール−CH3、ビフェニル−ピ ラゾール−シクロプロピル、ビフェニル−ピラゾール−CH2C(CH3)2OH、ビフ ェニル−イミダゾール、ビフェニル−イミダゾール−CH3、ビフェニル−オキサゾール 、ビフェニル−オキサジアゾール、ビフェニル−オキサジアゾール−CH3、ビフェニル −オキサジアゾール−シクロプロピル、ビフェニル−オキサジアゾール−CF3、ビフェ ニル−オキサジアゾール−OH、ビフェニル−チアゾール、ビフェニル−トリアゾール、 40 ビフェニル−テトラゾール、ビフェニル−ジヒドロイミダゾール、ビフェニル−テトラヒ ドロピリミジン、フェニル−ピリジン、フェニル−ピリジン−トリアゾール、フェニル− ピリジン−テトラゾール、フェニル−ピリジン−ピラゾールおよびフェニル−ピリジン− ピラゾール−CH2C(CH3)2OHから選択される。 【0063】 本発明のもう1つの実施形態においては、各R1およびR2は、独立して、ハロゲン、 −C4−10シクロアルケニル、−フェニル、フェニル−C2−8アルキニル−C1−8 アルキル、フェニル−C2−3アルキニル−C3−7シクロアルキル、フェニル−C2− 3アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキル、−フェニル−C3−7シクロアルキル 、−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、−フェニル−C2−10シクロヘテロア 50 (50) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ルケニル、−フェニル−アリール、−フェニル−ヘテロアリール、−ヘテロアリールおよ び−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキル、アルキニル、シ クロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、フ ェニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してRaから 選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、ただし、R1およびR2 の少なくとも1つ及びただ1つのみが、ハロゲンからなる群から選択され、またはその医 薬上許容される塩である。 【0064】 本発明のもう1つの実施形態においては、R1は、独立して、−C4−10シクロアル ケニル、−フェニル、フェニル−C2アルキニルC1−5アルキル、フェニル−C2−3 10 アルキニル−C3−7シクロアルキル、フェニル−C2−3アルキニル−C2−10シク ロヘテロアルキル、−フェニル−C3−7シクロアルキル、−フェニル−C2−7シクロ ヘテロアルキル、フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、−フェニル−フェニル 、−フェニル−ヘテロアリール、−ヘテロアリールおよび−C2−6アルキニル−フェニ ルから選択され、ここで、各アルキル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル 、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、フェニルおよびヘテロアリールは、 置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基 で置換されている。本発明のもう1つの実施形態においては、R1は、独立して、−フェ ニル−C2−7シクロヘテロアルキル、−フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル 、−フェニル−フェニルおよび−フェニル−ヘテロアリールから選択され、ここで、各シ 20 クロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、ヘテロアリールおよびフェニルは、置換 されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されている。 【0065】 本発明のもう1つの実施形態においては、R3およびR4は、それぞれ独立して、水素 、ハロゲン、−C1−6アルキル、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C 3−10シクロアルキル、−C3−10シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、 −CN、−CF3、−OH、−OC1−6アルキル、−NH2、−NHC1−6アルキル 、−N(C1−6アルキル)2、−SC1−6アルキル、−SOC1−6アルキル、−S O2C1−6アルキル、−NHSO2C1−6アルキル、−NHC(O)C1−6アルキ 30 ル、−SO2NHC1−6アルキルおよび−C(O)NHC1−6アルキルから選択され る。 【0066】 本発明のもう1つの実施形態においては、各R3は、存在しないかまたは独立して、水 素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、− C3−10シクロアルキル、−C3−10シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール 、−CN、−CF3、−OH、−OC1−6アルキル、−NH2、−NHC1−6アルキ ル、−N(C1−6アルキル)2、−SC1−6アルキル、−SOC1−6アルキル、− SO2C1−6アルキル、−NHSO2C1−6アルキル、−NHC(O)C1−6アル キル、−SO2NHC1−6アルキルおよび−C(O)NHC1−6アルキルから選択さ 40 3 れる。この実施形態の1つのクラスにおいては、各R は、独立して、水素、ハロゲン、 −C1−6アルキル、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−10シク ロアルキル、−C3−10シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、−CN、−C F3、−OH、−OC1−6アルキル、−NH2、−NHC1−6アルキル、−N(C1 −6アルキル)2、−SC1−6アルキル、−SOC1−6アルキル、−SO2C1−6 アルキル、−NHSO2C1−6アルキル、−NHC(O)C1−6アルキル、−SO2 NHC1−6アルキルおよび−C(O)NHC1−6アルキルから選択される。この実施 形態のもう1つのクラスにおいては、各R3は、独立して、水素、ハロゲン、−C1−6 アルキル、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−CN、−CF3、−OH、 −OC1−6アルキル、−NH2、−NHC1−6アルキル、−N(C1−6アルキル) 50 (51) JP 2015-96550 A 2015.5.21 2、−SC1−6アルキル、−SOC1−6アルキル、−SO2C1−6アルキル、−N HSO2C1−6アルキル、−NHC(O)C1−6アルキル、−SO2NHC1−6ア ルキルおよび−C(O)NHC1−6アルキルから選択される。この実施形態のもう1つ のクラスにおいては、各R3は、独立して、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−C N、−CF3、−OH、−OC1−6アルキル、−NH2、−NHC1−6アルキルおよ び−N(C1−6アルキル)2から選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおい ては、各R3は、独立して、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−CN、−CF3、 −OHおよび−OC1−6アルキルから選択される。この実施形態のもう1つのクラスに おいては、各R3は、独立して、水素および−C1−6アルキルから選択される。この実 施形態のもう1つのクラスにおいては、各R3は水素である。この実施形態のもう1つの 10 クラスにおいては、各R3は−C1−6アルキルである。 【0067】 本発明のもう1つの実施形態においては、R3は、水素であるかまたは存在しない。こ の実施形態の1つのクラスにおいては、R3は水素である。本発明のこの実施形態のもう 1つのクラスにおいては、R3は存在しない。 【0068】 本発明のもう1つの実施形態においては、各R4は、存在しないかまたは独立して、水 素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、− C3−10シクロアルキル、−C3−10シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール 、−CN、−CF3、−OH、−OC1−6アルキル、−NH2、−NHC1−6アルキ 20 ル、−N(C1−6アルキル)2、−SC1−6アルキル、−SOC1−6アルキル、− SO2C1−6アルキル、−NHSO2C1−6アルキル、−NHC(O)C1−6アル キル、−SO2NHC1−6アルキルおよび−C(O)NHC1−6アルキルから選択さ れる。この実施形態の1つのクラスにおいては、各R4は、独立して、水素、ハロゲン、 −C1−6アルキル、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−C3−10シク ロアルキル、−C3−10シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、−CN、−C F3、−OH、−OC1−6アルキル、−NH2、−NHC1−6アルキル、−N(C1 −6アルキル)2、−SC1−6アルキル、−SOC1−6アルキル、−SO2C1−6 アルキル、−NHSO2C1−6アルキル、−NHC(O)C1−6アルキル、−SO2 NHC1−6アルキルおよび−C(O)NHC1−6アルキルから選択される。この実施 30 4 形態のもう1つのクラスにおいては、各R は、独立して、水素、ハロゲン、−C1−6 アルキル、−C2−6アルケニル、−C2−6アルキニル、−CN、−CF3、−OH、 −OC1−6アルキル、−NH2、−NHC1−6アルキル、−N(C1−6アルキル) 2、−SC1−6アルキル、−SOC1−6アルキル、−SO2C1−6アルキル、−N HSO2C1−6アルキル、−NHC(O)C1−6アルキル、−SO2NHC1−6ア ルキルおよび−C(O)NHC1−6アルキルから選択される。この実施形態のもう1つ のクラスにおいては、各R4は、独立して、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−C N、−CF3、−OH、−OC1−6アルキル、−NH2、−NHC1−6アルキルおよ び−N(C1−6アルキル)2から選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおい ては、各R4は、独立して、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−CN、−CF3、 40 −OHおよび−OC1−6アルキルから選択される。この実施形態のもう1つのクラスに おいては、各R4は、独立して、水素および−C1−6アルキルから選択される。この実 施形態のもう1つのクラスにおいては、各R4は水素である。この実施形態のもう1つの クラスにおいては、各R4は−C1−6アルキルである。 【0069】 本発明のもう1つの実施形態においては、R4は、水素であるかまたは存在しない。こ の実施形態の1つのクラスにおいては、R4は水素である。本発明のこの実施形態のもう 1つのクラスにおいては、R4は存在しない。 【0070】 本発明のもう1つの実施形態においては、R5は、水素、−C1−6アルキル、−CH 50 (52) JP 2015-96550 A 2015.5.21 2CO2Hおよび−CH2CO2C1−6アルキルから選択される。この実施形態の1つ のクラスにおいては、R5は、水素および−C1−アルキルから選択される。この実施形 5 態のもう1つのクラスにおいては、R は水素である。 【0071】 本発明のもう1つの実施形態においては、Raは、独立して、−(CH2)m−ハロゲ ン、オキソ、−(CH2)mOH、−(CH2)mN(Rj)2、−(CH2)mNO2 、−(CH2)mCN、−C1−6アルキル、−(CH2)mCF3、−(CH2)mO CF3、−O−(CH2)m−OC1−6アルキル、−(CH2)mC(O)N(Rj) 2、−(CH2)mC(=N−OH)N(Rj)2、−(CH2)mOC1−6アルキル 、−(CH2)mO−(CH2)m−C3−7シクロアルキル、−(CH2)mO−(C 10 H2)m−C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2)mO−(CH2)m−アリール 、−(CH2)mO−(CH2)m−ヘテロアリール、−(CH2)mSC1−6アルキ ル、−(CH2)mS(O)C1−6アルキル、−(CH2)mSO2C1−6アルキル 、−(CH2)mSO2C3−7シクロアルキル、−(CH2)mSO2C2−7シクロ ヘテロアルキル、−(CH2)mSO2−アリール、−(CH2)mSO2−ヘテロアリ ール、−(CH2)mSO2NHC1−6アルキル、−(CH2)mSO2NHC3−7 シクロアルキル、−(CH2)mSO2NHC2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2 )mSO2NH−アリール、−(CH2)mSO2NH−ヘテロアリール、−(CH2) mNHSO2−C1−6アルキル、−(CH2)mNHSO2−C3−7シクロアルキル 、−(CH2)mNHSO2−C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2)mNHSO 20 2−アリール、−(CH2)mNHSO2NH−ヘテロアリール、−(CH2)mN(R j)−C1−6アルキル、−(CH2)mN(Rj)−C3−7シクロアルキル、−(C H2)mN(Rj)−C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2)mN(Rj)−C2 −7シクロヘテロアルケニル、−(CH2)mN(Rj)−アリール、−(CH2)mN (Rj)−ヘテロアリール、−(CH2)mC(O)Rf、−(CH2)mC(O)N( Rj)2、−(CH2)mN(Rj)C(O)N(Rj)2、−(CH2)mCO2H、 −(CH2)mOCOH、−(CH2)mCO2Rf、−(CH2)mOCORf、−( CH2)mC3−7シクロアルキル、−(CH2)mC3−7シクロアルケニル、−(C H2)mC2−6シクロヘテロアルキル、−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルケニ ル、−(CH2)mアリールおよび−(CH2)mヘテロアリールからなる群から選択さ 30 れ、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、 −CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1 −6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、 −CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2 フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1もしくは2個の 置換基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル 、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、 置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH (C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1− 6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1 40 −6アルキル、−SO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH 2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もし くは4個の置換基で置換されている。 【0072】 本発明のもう1つの実施形態においては、各Raは、独立して、ハロゲン、オキソ、− (CH2)mOH、−(CH2)mN(Rj)2、−(CH2)mNO2、−(CH2) mCN、−C1−6アルキル、−(CH2)mCF3、−(CH2)mOCF3、−OC H2OC1−6アルキル、−(CH2)mC(O)N(Rj)2、−(CH2)mC(= N−OH)N(Rj)2、−(CH2)mOC1−6アルキル、−(CH2)mO−(C H2)m−C3−7シクロアルキル、−(CH2)mO−(CH2)m−C2−7シクロ 50 (53) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ヘテロアルキル、−(CH2)mO−(CH2)m−アリール、−(CH2)mO−(C H2)m−ヘテロアリール、−(CH2)mSC1−6アルキル、−(CH2)mS(O )C1−6アルキル、−(CH2)mSO2C1−6アルキル、−(CH2)mSO2C 3−7シクロアルキル、−(CH2)mSO2C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH 2)mSO2−アリール、−(CH2)mSO2−ヘテロアリール、−(CH2)mSO 2NHC1−6アルキル、−(CH2)mSO2NHC3−7シクロアルキル、−(CH 2)mSO2NHC2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2)mSO2NH−アリール 、−(CH2)mSO2NH−ヘテロアリール、−(CH2)mNHSO2−C1−6ア ルキル、−(CH2)mNHSO2−C3−7シクロアルキル、−(CH2)mNHSO 2−C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2)mNHSO2−アリール、−(CH2 )mNHSO2NH−ヘテロアリール、−(CH2)mC(O)Rf、−(CH2)mC 10 (O)N(Rj)2、−(CH2)mN(Rj)C(O)N(Rj)2、−(CH2)m CO2H、−(CH2)mOCOH、−(CH2)mCO2Rf、−(CH2)mOCO Rf、−(CH2)mC3−7シクロアルキル、−(CH2)mC3−7シクロアルケニ ル、−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルキル、−(CH2)mC2−6シクロヘテ ロアルケニル、−(CH2)mアリールおよび−(CH2)mヘテロアリールからなる群 から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0 −3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル) 2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、 −CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニ 20 ル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1もし くは2個の置換基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、シクロ アルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロア リールは、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH 2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、 −OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、− CO2C1−6アルキル、−SO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェ ニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、 2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 30 【0073】 a この実施形態の1つのクラスにおいては、各R は、独立して、ハロゲン、−(CH2 )mOH、−(CH2)mN(Rj)2、−(CH2)mCN、−C1−6アルキル、− (CH2)mCF3、−(CH2)mOCF3、−(CH2)mC(O)N(Rj)2、 −(CH2)mOC1−6アルキル、−(CH2)mO−(CH2)m−C3−7シクロ アルキル、−(CH2)mO−(CH2)m−C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH 2)mSO2C1−6アルキル、−(CH2)mSO2C2−7シクロヘテロアルキル、 −(CH2)mSO2NHC1−6アルキル、−(CH2)mSO2NHC3−7シクロ アルキル、−(CH2)mNHSO2−C1−6アルキル、−(CH2)mC(O)Rf 、−(CH2)mCO2H、−(CH2)mCO2Rf、−(CH2)mC3−7シクロ アルキルからなる群から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはオキ 40 ソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N( C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH 2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シク ロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールか ら選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、アルキル、シク ロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、置換されていないかまたはオキソ、−(CH 2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アル キル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CH F2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−SO2C1−6アルキル、 −C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘ 50 (54) JP 2015-96550 A 2015.5.21 テロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0074】 この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Raは、独立して、ハロゲン、−(C H2)mOH、−N(Rj)2、−CN、−C1−6アルキル、−(CH2)mCF3、 −OCF3、−(CH2)mC(O)N(Rj)2、−(CH2)mOC1−6アルキル 、−(CH2)mO−(CH2)m−C3−7シクロアルキル、−(CH2)mO−(C H2)m−C2−7シクロヘテロアルキル、−SO2C1−6アルキル、−SO2C2− 7シクロヘテロアルキル、−SO2NHC1−6アルキル、−SO2NHC3−7シクロ アルキル、−NHSO2−C1−6アルキル、−C(O)Rf、−CO2H、−CO2R f 、−C3−7シクロアルキルからなる群から選択され、ここで、各CH2は、置換され 10 ていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1− 6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキ ル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アル キル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびC H2ヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてこ こで、アルキル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、置換されていないかま たはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル) 、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン 、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−SO 2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロア 20 リールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されている。 【0075】 この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Raは、独立して、ハロゲン、−(C H2)mOH、−N(Rj)2、−CN、−C1−6アルキル、−(CH2)mCF3、 −OCF3、−(CH2)mC(O)N(Rj)2、−(CH2)mOC1−6アルキル 、−(CH2)mO−(CH2)m−C3−7シクロアルキル、−(CH2)mO−(C H2)m−C2−7シクロヘテロアルキル、−SO2C1−6アルキル、−SO2C2− 7シクロヘテロアルキル、−SO2NHC1−6アルキル、−SO2NHC3−7シクロ アルキル、−NHSO2−C1−6アルキル、−C(O)Rf、−CO2H、−CO2R f 、−C3−7シクロアルキルからなる群から選択され、ここで、各CH2は、置換され 30 ていないかまたは−OH、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキルおよびハロゲンか ら選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、アルキル、シク ロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、置換されていないかまたは−C1−6アルキ ル、ハロゲン、−SO2C1−6アルキルおよび−C3−7シクロアルキルから選択され る1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0076】 この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Raは、独立して、F、Cl、Br、 −C(CH3)2OH、−OH、−CH2OH、−CH(OH)CHF2、CH(OH) CF3、−(CH2)2C(CH3)2−OH、−N(CH3)2、−CN、−CH3、 40 −CH2CH3、−C(CH3)3、−CF3、−CH2CF3、−OCF3、−C(O )NH−シクロプロピル、−OCH2CH3、−OCH3、−O(CH2)3−SO2C H3、OCH2CH2F、−CH2OCH3、−O−シクロブチル、−O−シクロペンチ ル、−O−アゼチジン、−O−CH2−ジオキソラン、−SO2CH(CH3)2、−S O2CH3、−SO2−ピロリジン、−SO2−アゼチジン、−SO2NHCH3、−S O2NHC(CH3)3、−SO2NH−シクロプロピル、−NHSO2−CH3、−C (O)CH(CH3)2、C(O)−ピロリジン、−C(O)−モルホリン、−CO2H 、−CO2−CH(CH3)2、−CO2−C(CH3)3およびシクロプロピルからな る群から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたは−OH、−C1−6 アルキル、−OC1−6アルキルおよびハロゲンから選択される1もしくは2個の置換基 50 (55) JP 2015-96550 A 2015.5.21 で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキ ルは、置換されていないかまたは−C1−6アルキル、ハロゲン、−SO2C1−6アル キルおよび−C3−7シクロアルキルから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で 置換されている。 【0077】 この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Raは、独立して、F、Cl、Br、 −C(CH3)2OH、−OH、−CH2OH、−CH(OH)CHF2、CH(OH) CF3、−(CH2)2C(CH3)2−OH、−N(CH3)2、−CN、−CH3、 −CH2CH3、−C(CH3)3、−CF3、−CH2CF3、−OCF3、−C(O )NH−シクロプロピル、−OCH2CH3、−OCH3、−O(CH2)3−SO2C 10 H3、OCH2CH2F、−CH2OCH3、−O−シクロブチル、−O−シクロペンチ ル、−O−アゼチジン、−O−CH2−ジオキソラン、−SO2CH(CH3)2、−S O2CH3、−SO2−ピロリジン、−SO2−アゼチジン、−SO2NHCH3、−S O2NHC(CH3)3、−SO2NH−シクロプロピル、−NHSO2−CH3、−C (O)CH(CH3)2、C(O)−ピロリジン、−C(O)−モルホリン、−CO2H 、−CO2−CH(CH3)2、−CO2−C(CH3)3およびシクロプロピルからな る群から選択される。 【0078】 本発明のもう1つの実施形態においては、Raは、独立して、ハロゲン、オキソ、−( CH2)mOH、−(CH2)mN(Rj)2、−(CH2)mNO2、−(CH2)m 20 CN、−C1−6アルキル、−(CH2)mCF3、−(CH2)mOCF3、−OCH 2OC1−6アルキル、−OCH2−アリール、−(CH2)mC(=N−OH)N(R j)2、−(CH2)mOC1−6アルキル、−(CH2)mO−アリール、−(CH2 )mSC1−6アルキル、−(CH2)mS(O)C1−6アルキル、−(CH2)mS O2C1−6アルキル、−(CH2)mSO2C3−7シクロアルキル、−(CH2)m SO2C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2)mSO2−アリール、−(CH2) mSO2−ヘテロアリール、−(CH2)mSO2NHC1−6アルキル、−(CH2) mSO2NHC3−7シクロアルキル、−(CH2)mSO2NHC2−7シクロヘテロ アルキル、−(CH2)mSO2NH−アリール、−(CH2)mSO2NH−ヘテロア リール、−(CH2)mNHSO2−C1−6アルキル、−(CH2)mNHSO2−C 30 3−7シクロアルキル、−(CH2)mNHSO2−C2−7シクロヘテロアルキル、− (CH2)mNHSO2−アリール、−(CH2)mNHSO2NH−ヘテロアリール、 −(CH2)mC(O)Rf、−(CH2)mC(O)N(Rj)2、−(CH2)mN (Rj)C(O)N(Rj)2、−(CH2)mCO2H、−(CH2)mOCOH、− (CH2)mCO2Rf、−(CH2)mOCORf、−(CH2)mC3−7シクロア ルキル、−(CH2)mC3−7シクロアルケニル、−(CH2)mC2−6シクロヘテ ロアルキル、−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルケニル、−(CH2)mアリール および−(CH2)mヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各CH2は、置 換されていないか、またはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH (C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1− 40 6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1 −6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリール およびCH2ヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、 そしてここで、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、 シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは オキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、− N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、− CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7 シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリー ルから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 50 (56) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【0079】 この実施形態の1つのクラスにおいては、各Raは、独立して、ハロゲン、−(CH2 )mOH、−(CH2)mN(Rj)2、−(CH2)mCN、−C1−6アルキル、− (CH2)mCF3、−O(CH2)mOC1−6アルキル、−(CH2)mSO2C1 −6アルキル、−(CH2)mSO2C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2)mS O2NHC1−6アルキル、−(CH2)mSO2NHC3−7シクロアルキル、−(C H2)mNHSO2−C1−6アルキル、−(CH2)mC(O)Rfおよび−(CH2 )mCO2Hからなる群から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたは オキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、− N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、− 10 CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7 シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリー ルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、アルキル、 シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、置換されていないかまたはオキソ、−( CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6 アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、− CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキルから選択される1、2、3 もしくは4個の置換基で置換されている。 【0080】 このクラスの1つのサブクラスにおいては、各Raは、独立して、ハロゲン、−(CH 20 2)mOH、−N(Rj)2、−CN、−C1−6アルキル、−CF3、−OC1−6ア ルキル、−SO2C1−6アルキル、−SO2C2−7シクロヘテロアルキル、−SO2 NHC1−6アルキル、−SO2NHC3−7シクロアルキル、−NHSO2−C1−6 アルキル、−C(O)Rfおよび−CO2Hからなる群から選択され、ここで、各アルキ ル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、置換されていないかまたはオキソ、 −(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1 −6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F 、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキルから選択される1、2 、3もしくは4個の置換基で置換されている。このクラスのもう1つのサブクラスにおい ては、各Raは、独立して、F、Cl、−CH2OH、−OH、−N(CH3)2、−C 30 N、−CH3、−CF3、−OCH3、−OCH2CH3、−C(OH)(CH3)2、 −CH(OH)CHF2、−CH(OCH3)CH3、−SO2CH3、−SO2CH( CH3)2、−SO2−アゼチジン、−SO2−ピロリジン、−SO2NH−tert− ブチル、−SO2NH−シクロプロピル、−NHSO2CH3、−C(O)CH(CH3 )2および−CO2Hからなる群から選択され、ここで、各CH2は、置換されていない かまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキ ル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロ ゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、− C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテ ロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、ア 40 ルキル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、置換されていないかまたはオキ ソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N( C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH 2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキルから選択される1 、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。このクラスのもう1つのサブクラスに おいては、各Raは、独立して、F、Cl、−CH2OH、−OH、−N(CH3)2、 −CN、−CH3、−CF3、−OCH3、−OCH2CH3、−C(OH)(CH3) 2、−CH(OH)CHF2、−CH(OCH3)CH3、−SO2CH3、−SO2C H(CH3)2、−SO2−アゼチジン、−SO2−ピロリジン、−SO2NH−ter t−ブチル、−SO2NH−シクロプロピル、−NHSO2CH3、−C(O)CH(C 50 (57) JP 2015-96550 A 2015.5.21 H3)2および−CO2Hからなる群から選択される。この実施形態のもう1つのクラス においては、各Raは、独立して、−SO2C1−6アルキルおよび−NHSO2−C1 −6アルキルからなる群から選択され、ここで、アルキルは、置換されていないかまたは オキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、− N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、− CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2Hおよび−CO2C1−6アルキルから選択 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。このクラスの1つのサブクラ スにおいては、各Raは、独立して、−SO2CH3、−SO2CH(CH3)2および −NHSO2CH3からなる群から選択され、ここで、各アルキルは、置換されていない かまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキ 10 ル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロ ゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2Hおよび−CO2C1−6アルキル から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。このクラスのもう1 つのサブクラスにおいては、各Raは、独立して、−SO2CH3、−SO2CH(CH 3)2および−NHSO2CH3からなる群から選択される。このクラスのもう1つのサ ブクラスにおいては、各Raは、独立して、−SO2CH3および−NHSO2CH3か らなる群から選択される。 【0081】 本発明のもう1つの実施形態においては、各Raは、独立して、−(CH2)mCN、 −(CH2)mNHSO2−C1−6アルキルおよび−(CH2)mSO2C1−6アル 20 a キルからなる群から選択される。この実施形態の1つのクラスにおいては、各R は、独 立して、−CN、−NHSO2−C1−6アルキルおよび−SO2C1−6アルキルから なる群から選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Raは、独立し て、−CN、−NHSO2CH3および−SO2C1−6アルキルからなる群から選択さ れる。 【0082】 本発明のもう1つの実施形態においては、各Raは、独立して、−(CH2)mCN、 −(CH2)mNHSO2−C1−6アルキルおよび−(CH2)mSO2C1−6アル キルからなる群から選択される。この実施形態の1つのクラスにおいては、各Raは、独 立して、−CN、−NHSO2−C1−6アルキルおよび−SO2C1−6アルキルから 30 a なる群から選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各R は、独立し て、−CN、−NHSO2CH3、−SO2CH3および−SO2CH(CH3)2から なる群から選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Raは、独立し て、−CN、−NHSO2CH3および−SO2CH3からなる群から選択される。 【0083】 本発明のもう1つの実施形態においては、各Raは、独立して、−(CH2)mCNお よび−(CH2)mSO2C1−6アルキルからなる群から選択される。この実施形態の 1つのクラスにおいては、各Raは、独立して、−CNおよび−SO2C1−6アルキル からなる群から選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Raは、独 立して、−CNおよび−SO2CH3からなる群から選択される。 40 【0084】 本発明のもう1つの実施形態においては、Raは、独立して、−(CH2)m−ハロゲ ン、−(CH2)mOH、−(CH2)mCF3、−O−(CH2)m−OC1−6アル キル、−(CH2)mSO2NHC3−7シクロアルキル、−(CH2)mN(Rj)− ヘテロアリール、−(CH2)mC3−7シクロアルキル、−(CH2)mC2−6シク ロヘテロアルケニルおよび−(CH2)mヘテロアリールからなる群から選択され、ここ で、各CH2は、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、 −NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アル キル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2 H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル 50 (58) JP 2015-96550 A 2015.5.21 、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で 置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルケニルお よびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、− CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1− 6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、− CO2H、−CO2C1−6アルキル、−SO2C1−6アルキル、−C3−7シクロア ルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選 択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態の1つのクラ スにおいては、各CH2は、置換されていないかまたは−C1−6アルキルから選択され る1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各アルキル、シクロアルキル、シ 10 クロヘテロアルケニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキソ、−( CH2)0−5OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6 アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、− CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−SO2C1−6アルキ ル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH 2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。こ の実施形態のもう1つのクラスにおいては、各CH2は、置換されていないかまたは−C 1−6アルキルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各ア ルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルケニルおよびヘテロアリールは、置換されて いないかまたはオキソ、−(CH2)0−5OH、−C1−6アルキル、−CF3および 20 −C3−7シクロアルキルから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されて いる。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各CH2は、置換されていないかま たは−CH3から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各アル キル、シクロアルキル、シクロヘテロアルケニルおよびヘテロアリールは、置換されてい ないかまたは−OH、−CH2C(CH3)2OH、−CH3、−CH2CH3、CH( CH3)2、−CF3、シクロプロピル、シクロヘキシルおよびシクロペンチルから選択 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態のもう1つのク ラスにおいては、各ヘテロアリールは、置換されていないかまたは−CH2C(CH3) 2OHから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 30 【0085】 a 本発明のもう1つの実施形態においては、R は、独立して、−CH2CH2F、−O H、−CH2CH2OH、−CH2C(CH3)2OH、−CH2CF3、−OCH2C H2OCH3、−SO2NHシクロプロピル、−NH−ピリミジン、−CH2シクロプロ ピル、2,5ジヒドロ1Hイミダゾール、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、イ ミダゾール、オキサゾール、チアゾール、トリアゾール、テトラゾールおよびオキサジア ゾールからなる群から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたは−C1 −6アルキルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、 各アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルケニルおよびヘテロアリールは、置換さ れていないかまたはオキソ、−(CH2)0−5OH、−CN、−NH2、−NH(C1 −6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アル 40 キル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6ア ルキル、−SO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェ ニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4 個の置換基で置換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各CH2は、置 換されていないかまたは−C1−6アルキルから選択される1もしくは2個の置換基で置 換されており、ここで、各アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルケニルおよびヘ テロアリールは、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−5OH、−CN、 −NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アル キル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2 H、−CO2C1−6アルキル、−SO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル 50 (59) JP 2015-96550 A 2015.5.21 、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択され る1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態のもう1つのクラス においては、各CH2は、置換されていないかまたは−C1−6アルキルから選択される 1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各アルキル、シクロアルキル、シク ロヘテロアルケニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキソ、−(C H2)0−5OH、−C1−6アルキル、−CF3および−C3−7シクロアルキルから 選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態のもう1つ のクラスにおいては、各CH2は、置換されていないかまたは−CH3から選択される1 もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各アルキル、シクロアルキル、シクロ ヘテロアルケニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは−OH、−CH2 10 C(CH3)2OH、−CH3、−CH2CH3、CH(CH3)2、−CF3、シクロ プロピル、シクロヘキシルおよびシクロペンチルから選択される1、2、3もしくは4個 の置換基で置換されている。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各ヘテロアリ ールは、置換されていないかまたは−CH2C(CH3)2OHから選択される1、2、 3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0086】 本発明のもう1つの実施形態においては、Raは、独立して、−(CH2)mOHおよ び−(CH2)mヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各CH2は、置換さ れていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1 −6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アル 20 キル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6ア ルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよび CH2ヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ヘテロ アリールは、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−5OH、−CN、−N H2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル 、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、 −CO2C1−6アルキル、−SO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フ ェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1 、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態の1つのクラスにおいて は、各CH2は、置換されていないかまたは−C1−6アルキルから選択される1もしく 30 は2個の置換基で置換されており、そして、各ヘテロアリールは、置換されていないかま たはオキソ、−(CH2)0−5OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル) 、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン 、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−SO 2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロア リールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されている。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各CH2は、置換されてい ないかまたは−C1−6アルキルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてお り、そして、各ヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0− 5OH、−C1−6アルキル、−CF3および−C3−7シクロアルキルから選択される 40 1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態のもう1つのクラスに おいては、各CH2は、置換されていないかまたは−CH3から選択される1もしくは2 個の置換基で置換されており、そして、各ヘテロアリールは、置換されていないかまたは −OH、−CH2C(CH3)2OH、−CH3、CH2CH3、CH(CH3)2、− CF3、シクロプロピル、シクロヘキシルおよびシクロペンチルから選択される1、2、 3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態のもう1つのクラスにおいては 、各ヘテロアリールは、置換されていないかまたは−CH2C(CH3)2OHから選択 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0087】 本発明のもう1つの実施形態においては、Raは、独立して、−OH、−CH2CH2 50 (60) JP 2015-96550 A 2015.5.21 OH、−CH2C(CH3)2OH、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾ ール、トリアゾール、テトラゾールおよびオキサジアゾールからなる群から選択され、こ こで、各CH2は、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN 、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6ア ルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO 2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニ ル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択されるから選択される1もしく は2個の置換基で置換されており、そしてここで、各ヘテロアリールは、置換されていな いかまたはオキソ、−(CH2)0−5OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アル キル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハ 10 ロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、 −SO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘ テロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換 基で置換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各CH2は、置換されて いないかまたは−C1−6アルキルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されて おり、そして各ヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0− 5OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2 、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、− CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−SO2C1−6アルキル、−C3− 7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリ 20 ールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態の もう1つのクラスにおいては、各CH2は、置換されていないかまたは−C1−6アルキ ルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そして、各ヘテロアリール は、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−5OH、−C1−6アルキル、 −CF3および−C3−7シクロアルキルから選択される1、2、3もしくは4個の置換 基で置換されている。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各CH2は、置換さ れていないかまたは−CH3から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、 そして、各ヘテロアリールは、置換されていないかまたは−OH、−CH2C(CH3) 2OH、−CH3、−CH2CH3、CH(CH3)2、−CF3、シクロプロピル、シ クロヘキシルおよびシクロペンチルから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 30 換されている。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各ヘテロアリールは、置換 されていないかまたは−CH2C(CH3)2OHから選択される1、2、3もしくは4 個の置換基で置換されている。 【0088】 本発明のもう1つの実施形態においては、Raは、独立して、−(CH2)m−ハロゲ ン、−(CH2)mOH、−(CH2)mN(Rj)2、−(CH2)mCN、−(CH 2)mC1−6アルキル、−(CH2)mOCF3、−(CH2)mC(O)N(Rj) 2、−(CH2)mO−(CH2)m−C3−7シクロアルキル、−(CH2)mO−( CH2)m−C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2)mSO2C1−6アルキル、 −(CH2)mSO2C2−7シクロヘテロアルキル、−(CH2)mSO2NHC1− 40 6アルキル、−(CH2)mNHSO2−C1−6アルキル、−(CH2)mC(O)R f 、−(CH2)mCO2H、−(CH2)mCO2Rf、−(CH2)mCF3、−O −(CH2)m−OC1−6アルキル、−(CH2)mSO2NHC3−7シクロアルキ ル、−(CH2)mN(Rj)−ヘテロアリール、−(CH2)mC3−7シクロアルキ ル、−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルケニルおよび−(CH2)mヘテロアリー ルからなる群から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはオキソ、− (CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1− 6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、 −CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアル キル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択 50 (61) JP 2015-96550 A 2015.5.21 される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキル、シクロア ルキル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニルおよびヘテロアリールは、置換 されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−5OH、−CN、−NH2、−NH(C 1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6ア ルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6 アルキル、−SO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フ ェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは 4個の置換基で置換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各Raは、独 立して、F、Cl、Br、−C(CH3)2OH、−OH、−CH2OH、−CH2CH 2OH、−CH2C(CH3)2OH、−CH(OH)CHF2、CH(OH)CF3、 10 −(CH2)2C(CH3)2−OH、−N(CH3)2、−CN、−CH3、−CH2 CH3、−C(CH3)3、−CF3、−CH2CF3、−OCF3、−C(O)NH− シクロプロピル、−OCH2CH3、−OCH3、−O(CH2)3−SO2CH3、O CH2CH2F、−CH2OCH3、−O−シクロブチル、−O−シクロペンチル、−O −アゼチジン、−O−CH2−ジオキソラン、−SO2CH(CH3)2、−SO2CH 3、−SO2−ピロリジン、−SO2−アゼチジン、−SO2NHCH3、−SO2NH C(CH3)3、−SO2NH−シクロプロピル、−NHSO2−CH3、−C(O)C H(CH3)2、C(O)−ピロリジン、−C(O)−モルホリン、−CO2H、−CO 2−CH(CH3)2、−CO2−C(CH3)3、シクロプロピル、ピラゾール、イミ ダゾール、オキサゾール、チアゾール、トリアゾール、テトラゾールおよびオキサジアゾ 20 ールからなる群から選択され、ここで、各ヘテロアリールは、置換されていないかまたは オキソ、−(CH2)0−5OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、− N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、− CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−SO2C 1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリー ルおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換さ れている。 【0089】 本発明のもう1つの実施形態においては、Raは、独立して、−(CH2)m−ハロゲ ン、N(Rj)2、−CN、−C1−6アルキル、−(CH2)mOH、−(CH2)m 30 f CF3、−O−(CH2)m−OC1−6アルキル、−C(O)R 、−CO2H、−( CH2)mSO2NHC3−7シクロアルキル、−NHSO2−C1−6アルキル、−( CH2)mN(Rj)−ヘテロアリール、−(CH2)mC3−7シクロアルキル、−( CH2)mC2−6シクロヘテロアルケニルおよび−(CH2)mヘテロアリールからな る群から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2 )0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキ ル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF 2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フ ェニル、CH2フェニル、ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1 もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキル、シクロアルキル、 40 シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニルおよびヘテロアリールは、置換されてい ないかまたはオキソ、−(CH2)0−5OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6ア ルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、 ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル 、−SO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、 ヘテロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置 換基で置換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各Raは、独立して、 F、Cl、−OH、−CH2OH、−CH2CH2OH、−CH2C(CH3)2OH、 −N(CH3)2、−CN、−CH3、−CF3、−OCH3、−OCH2CH3、−C (OH)(CH3)2、−CH(OH)CHF2、−CH(OCH3)CH3、−SO2 50 (62) JP 2015-96550 A 2015.5.21 CH3、−SO2CH(CH3)2、−SO2−アゼチジン、−SO2−ピロリジン、− SO2NH−tert−ブチル、−SO2NH−シクロプロピル、−NHSO2CH3、 −C(O)CH(CH3)2、−CO2H、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、 チアゾール、トリアゾール、テトラゾールおよびオキサジアゾールからなる群から選択さ れ、ここで、各CH2は、置換されていないかまたは−C1−6アルキルから選択される 1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、各ヘテロアリールは、置換さ れていないかまたはオキソ、−(CH2)0−5OH、−C1−6アルキル、−CF3お よび−C3−7シクロアルキルから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換さ れている。 10 【0090】 本発明のもう1つの実施形態においては、Raは、独立して、−(CH2)mOH、− (CH2)mCN、−(CH2)mNHSO2−C1−6アルキル、−(CH2)mSO 2C1−6アルキルおよび−(CH2)mヘテロアリールからなる群から選択され、ここ で、各CH2は、置換されていないかまたは−C1−6アルキルから選択される1もしく は2個の置換基で置換されており、そしてここで、各ヘテロアリールは、置換されていな いかまたはオキソ、−(CH2)0−5OH、−C1−6アルキル、−CF3および−C 3−7シクロアルキルから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている 。 【0091】 本発明のもう1つの実施形態においては、各Raは、独立して、−OH、−CH2CH 20 2OH、−CH2C(CH3)2OH、−CN、−NHSO2CH3および−SO2CH 3、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、トリアゾール、テトラゾー ルおよびオキサジアゾールからなる群から選択され、ここで、各CH2は、置換されてい ないかまたは−C1−6アルキルから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてお り、そしてここで、各ヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキソ、−(CH2 )0−5OH、−C1−6アルキル、−CF3および−C3−7シクロアルキルから選択 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0092】 本発明のもう1つの実施形態においては、各Rbは、独立して、水素、−C1−6アル キル、−C3−6シクロアルキル、−C3−6シクロアルケニル、−C2−6シクロヘテ 30 ロアルキル、−C2−6シクロヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、−(CH 2)t−ハロゲン、−(CH2)s−OH、−NO2、−NH2、−NH(C1−6アル キル)、−N(C1−6アルキル)2、−OC1−6アルキル、−(CH2)qCO2H 、−(CH2)qCO2C1−6アルキル、−CF3、−CN、−SO2C1−6アルキ ルおよび−(CH2)sCON(Re)2から選択され、ここで、各CH2は、置換され ていないかまたは1もしくは2個のハロゲンで置換されており、そしてここで、各アルキ ル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニ ル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは1、2もしくは3個の ハロゲンで置換されている。 40 【0093】 b この実施形態の1つのクラスにおいては、各R は、独立して、水素、−C1−6アル キル、−(CH2)t−ハロゲン、−(CH2)s−OH、−NO2、−NH2、−NH (C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−OC1−6アルキル、−(CH 2)qCO2H、−(CH2)qCO2C1−6アルキル、−CF3、−CN、−SO2 C1−6アルキルおよび−(CH2)sCON(Re)2から選択され、ここで、各CH 2は、置換されていないかまたは1もしくは2個のハロゲンで置換されており、そしてこ こで、各アルキルは、置換されていないかまたは1、2もしくは3個のハロゲンで置換さ れている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各Rbは、独立して、水素、−C1 −6アルキル、−(CH2)t−ハロゲン、−(CH2)s−OH、−NO2、−NH2 、−NH(C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−OC1−6アルキル、 50 (63) JP 2015-96550 A 2015.5.21 −(CH2)qCO2H、−(CH2)qCO2C1−6アルキル、−CF3、−CN、 −SO2C1−6アルキルおよび−(CH2)sCON(Re)2から選択され、ここで 、各CH2は、置換されていないかまたは1もしくは2個のハロゲンで置換されており、 そしてここで、各アルキルは、置換されていないかまたは1、2もしくは3個のハロゲン で置換されている。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Rbは、独立して、 水素、−C1−6アルキル、−(CH2)t−ハロゲン、−(CH2)s−OH、−CO 2H、および−CO2C1−6アルキルから選択され、ここで、各CH2は、置換されて いないかまたは1もしくは2個のハロゲンで置換されており、そしてここで、各アルキル は、置換されていないかまたは1、2もしくは3個のハロゲンで置換されている。この実 施形態のもう1つのクラスにおいては、各Rbは、独立して、水素、−C1−6アルキル 10 、−(CH2)t−ハロゲン、−(CH2)s−OH、−CO2Hおよび−CO2C1− 6アルキルから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたは1もしくは2 個のハロゲンで置換されており、そしてここで、各アルキルは、置換されていないかまた は1、2もしくは3個のハロゲンで置換されている。この実施形態のもう1つのクラスに おいては、各Rbは、独立して、水素、−CH3、−CH2F、−CH2OH、−C(C H3)2−OH、−CO2Hおよび−CO2C(CH3)3から選択され、ここで、各C H2は、置換されていないかまたは1もしくは2個のハロゲンで置換されており、そして ここで、各アルキルは、置換されていないかまたは1、2もしくは3個のハロゲンで置換 されている。 20 【0094】 b 本発明のもう1つの実施形態においては、各R は、独立して、水素、−C1−6アル キルおよび−(CH2)s−OHから選択される。この実施形態の1つのクラスにおいて は、各Rbは、独立して、水素、−CH3、−OHおよび−CH2OHから選択される。 この実施形態の1つのクラスにおいては、各Rbは、独立して、水素、−CH3および− CH2OHから選択される。 【0095】 本発明のもう1つの実施形態においては、各Rcは、独立して、ハロゲン、オキソ、− (CH2)rOH、−(CH2)rN(Re)2、−(CH2)rCN、−C1−6アル キル、−CF3、−C1−6アルキル−OH、−OCH2OC1−6アルキル、−(CH 2)rOC1−6アルキル、−OCH2アリール、−(CH2)rSC1−6アルキル、 −(CH2)rC(O)Rf、−(CH2)rC(O)N(Re)2、−(CH2)rC O2H、−(CH2)rCO2Rf、−(CH2)rC3−7シクロアルキル、−(CH 30 2)rC2−6シクロヘテロアルキル、−(CH2)rアリールおよび−(CH2)rヘ テロアリールから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないか、またはオキソ、 −OH、−CN、−N(Rh)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲ ン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C 3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置 換されており、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテ ロアリールは置換されていないか、またはオキソ、−OH、−CN、−N(Rh)2、− C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF 40 3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロア リールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態 の1つのクラスにおいては、各Rcは、独立して、ハロゲン、オキソ、−(CH2)rO H、−(CH2)rN(Re)2、−(CH2)rCN、−C1−6アルキル、−CF3 、−C1−6アルキル−OH、−OCH2OC1−6アルキル、−(CH2)rOC1− f 、−(C 6アルキル、−(CH2)rSC1−6アルキル、−(CH2)rC(O)R e H2)rC(O)N(R )2、−(CH2)rCO2Hおよび−(CH2)rCO2R f から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−C N、−N(Rh)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2 F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロ 50 (64) JP 2015-96550 A 2015.5.21 アルキルおよびヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されており 、そしてここで、アルキルは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−N (Rh)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−C HF2、−CF3、−CO2Hおよび−CO2C1−6アルキルから選択される1、2、 3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各 Rcは、独立して、ハロゲン、オキソ、−OH、−N(Re)2、−CN、−C1−6ア ルキル、−CF3、−C1−6アルキル−OH、−OC1−6アルキル、−SC1−6ア ルキル、−C(O)Rf、−C(O)N(Re)2、−CO2Hおよび−CO2Rfから 選択され、ここで、アルキルは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、− N(Rh)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、− 10 CHF2、−CF3、−CO2Hおよび−CO2C1−6アルキルから選択される1、2 、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態のもう1つのクラスにおいて は、各Rcは、独立して、ハロゲン、オキソ、−OH、−N(Re)2、−CN、−C1 −6アルキル、−CF3、−C1−6アルキル−OHおよび−OC1−6アルキルから選 択され、ここで、アルキルは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−N (Rh)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−C HF2、−CF3、−CO2Hおよび−CO2C1−6アルキルから選択される1、2、 3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0096】 本発明のもう1つの実施形態においては、各Re、RgおよびRhは、独立して、水素 20 、−C1−6アルキルおよび−O−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは 、置換されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1− 6アルキル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2 から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。本発明のこの実施形 態の1つのクラスにおいては、各Re、RgおよびRhは、独立して、水素、−CH3お よび−OCH3から選択され、ここで、アルキルは、置換されていないかまたは−OH、 オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NH2、−NH(C1 −6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2、3もしくは4 個の置換基で置換されている。 30 【0097】 e 本発明のもう1つの実施形態においては、各R は、独立して、水素、−C1−6アル キルおよび−O−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されていな いかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−N H2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1 、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。本発明のこの実施形態の1つのクラス においては、各Reは、独立して、水素、−CH3および−OCH3から選択され、ここ で、アルキルは、置換されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキ ル、−OC1−6アルキル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1− 6アルキル)2から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 40 【0098】 g 本発明のもう1つの実施形態においては、各R は、独立して、水素、−C1−6アル キルおよび−O−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されていな いかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−N H2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1 、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。本発明のこの実施形態の1つのクラス においては、各Rgは、独立して、水素、−CH3および−OCH3から選択され、ここ で、アルキルは、置換されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキ ル、−OC1−6アルキル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1− 6アルキル)2から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0099】 50 (65) JP 2015-96550 A 2015.5.21 本発明のもう1つの実施形態においては、各Rhは、独立して、水素、−C1−6アル キルおよび−O−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されていな いかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−N H2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1 、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。本発明のこの実施形態の1つのクラス においては、各Rhは、独立して、水素、−CH3および−OCH3から選択され、ここ で、アルキルは、置換されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキ ル、−OC1−6アルキル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1− 6アルキル)2から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 10 【0100】 本発明のもう1つの実施形態においては、各Re、RgおよびRhは、独立して、水素 および−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されていないかまた は−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NH2、− NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2、3 もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各R e は、独立して、水素および−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置 換されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6ア ルキル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から 選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されている。このクラスの1つのサブクラ スにおいては、Reは水素である。このクラスのもう1つのサブクラスにおいては、Re 20 g はC1−6アルキルである。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各R は、独 立して、水素および−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されて いないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、 −NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択され る1、2もしくは3個の置換基で置換されている。このクラスの1つのサブクラスにおい ては、Rgは水素である。このクラスのもう1つのサブクラスにおいては、RgはC1− h 6アルキルである。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各R は、独立して、 水素および−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されていないか または−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NH2 、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2 30 もしくは3個の置換基で置換されている。このクラスの1つのサブクラスにおいては、R h は水素である。このクラスのもう1つのサブクラスにおいては、RhはC1−6アルキ ルである。 【0101】 本発明のもう1つの実施形態においては、各Rjは、独立して、水素、C1−6アルキ ル、C3−6シクロアルキル、−C(O)Riおよび−SO2Riから選択され、ここで 、アルキルおよびシクロアルキルは、置換されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲ ン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NH2、−NH(C1−6アルキル) および−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各Rjは、独立して、水素、C 40 1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルから選択され、ここで、アルキルおよびシ クロアルキルは、置換されていないか、または−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アル キル、−OC1−6アルキル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1 −6アルキル)2から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。こ の実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Rjは、独立して、水素、−CH3および シクロプロピルから選択され、ここで、メチルおよびシクロプロピルは、置換されていな いかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−N H2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1 、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。 【0102】 50 (66) JP 2015-96550 A 2015.5.21 本発明のもう1つの実施形態においては、各Rjは、独立して、水素、C1−6アルキ ル、C3−6シクロアルキル、−C(O)Riおよび−SO2Riから選択され、ここで 、アルキルおよびシクロアルキルは、置換されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲ ン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NH2、−NH(C1−6アルキル) および−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各Rjは、独立して、水素、C i 1−6アルキル、−C(O)R および−SO2Riから選択され、ここで、アルキルは 、置換されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1− 6アルキル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2 から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態のもう 10 1つのクラスにおいては、各Rjは、独立して、水素およびC1−6アルキルから選択さ れ、ここで、アルキルは、置換されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1− 6アルキル、−OC1−6アルキル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N (C1−6アルキル)2から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されてい る。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Rjは、独立して、水素およびC1 j は水素 −6アルキルから選択される。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、R j である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、R はC1−6アルキルであり、 ここで、アルキルは、置換されていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6ア ルキル、−OC1−6アルキル、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C 1−6アルキル)2から選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されている。この 実施形態のもう1つのクラスにおいては、RjはC1−6アルキルである。 20 【0103】 本発明のもう1つの実施形態においては、各RfおよびRiは、独立して、C1−6ア ルキル、C4−7シクロアルキル、C4−7シクロアルケニル、C3−7シクロヘテロア ルキル、C3−7シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され 、ここで、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シク ロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキ ソ、−OH、−CN、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン 、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3 −7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換 f i 基で置換されている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各R およびR 30 は、独 立して、C1−6アルキルおよびC3−7シクロヘテロアルキルから選択され、ここで、 アルキルおよびシクロヘテロアルキルは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、− CN、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、 −CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアル キルおよびヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されて いる。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各RfおよびRiは、独立して、C 1−6アルキルおよびC3−7シクロヘテロアルキルから選択され、ここで、アルキルお よびシクロヘテロアルキルは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−N H2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2 40 、−CF3、−CO2Hおよび−CO2C1−6アルキルから選択される1、2もしくは 3個の置換基で置換されている。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Rfお よびRiは、独立して、−CH(CH3)2、−C(CH3、モルホリン、ピロリジンお よびピペラジンから選択され、ここで、各アルキル、モルホリン、ピロリジンおよびピペ ラジンは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−NH2、−C1−6ア ルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO 2Hおよび−CO2C1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換 されている。 【0104】 本発明のもう1つの実施形態においては、各Rfは、独立して、C1−6アルキル、C 50 (67) JP 2015-96550 A 2015.5.21 4−7シクロアルキル、C4−7シクロアルケニル、C3−7シクロヘテロアルキル、C 3−7シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、ここで、 アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロア ルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキソ、−OH 、−CN、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2 F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロ アルキルおよびヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換さ れている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各Rfは、独立して、C1−6アル キルおよびC3−7シクロヘテロアルキルから選択され、ここで、アルキルおよびシクロ ヘテロアルキルは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−NH2、−C 10 1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3 、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリ ールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態の もう1つのクラスにおいては、各Rfは、独立して、C1−6アルキルおよびC3−7シ クロヘテロアルキルから選択され、ここで、アルキルおよびシクロヘテロアルキルは、置 換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−NH2、−C1−6アルキル、−O C1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2Hおよび− CO2C1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されている。 この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Rfは、独立して、−CH(CH3)2 、−C(CH3、モルホリン、ピロリジンおよびピペラジンから選択され、ここで、各ア 20 ルキル、モルホリン、ピロリジンおよびピペラジンは、置換されていないかまたはオキソ 、−OH、−CN、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、 −CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2Hおよび−CO2C1−6アルキルから選 択される1、2もしくは3個の置換基で置換されている。 【0105】 本発明のもう1つの実施形態においては、各Riは、独立して、C1−6アルキル、C 4−7シクロアルキル、C4−7シクロアルケニル、C3−7シクロヘテロアルキル、C 3−7シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、ここで、 アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロア ルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキソ、−OH 30 、−CN、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2 F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロ アルキルおよびヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換さ れている。この実施形態の1つのクラスにおいては、各Riは、独立して、C1−6アル キルおよびC3−7シクロヘテロアルキルから選択され、ここで、アルキルおよびシクロ ヘテロアルキルは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−NH2、−C 1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3 、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリ ールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。この実施形態の もう1つのクラスにおいては、各Riは、独立して、C1−6アルキルおよびC3−7シ 40 クロヘテロアルキルから選択され、ここで、アルキルおよびシクロヘテロアルキルは、、 置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−NH2、−C1−6アルキル、− OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2Hおよび −CO2C1−6アルキルから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されている 。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各Riは、独立して、−CH(CH3) 2、−C(CH3、モルホリン、ピロリジンおよびピペラジンから選択され、ここで、各 アルキル、モルホリン、ピロリジンおよびピペラジンは、置換されていないかまたはオキ ソ、−OH、−CN、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン 、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2Hおよび−CO2C1−6アルキルから 選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されている。 50 (68) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【0106】 本発明のもう1つの実施形態においては、各RfおよびRiは、独立して、C1−6ア ルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、 −CN、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F 、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロア ルキルおよびヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換され ている。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、各RfおよびRiは、独立して、 C4−7シクロアルキル、C4−7シクロアルケニル、C3−7シクロヘテロアルキル、 C3−7シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、ここで 、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル 10 、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN 、−NH2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−C HF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル およびヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている 。 【0107】 本発明のもう1つの実施形態においては、nは0、1、2、3または4である。この実 施形態の1つのクラスにおいては、nは0、1、2または3である。この実施形態のもう 1つのクラスにおいては、nは0、1または2である。この実施形態のもう1つのクラス においては、nは0である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、nは1である 20 。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、nは2である。 【0108】 本発明のもう1つの実施形態においては、mは0、1、2、3または4である。この実 施形態の1つのクラスにおいては、mは0、1、2または3である。この実施形態のもう 1つのクラスにおいては、mは1、2または3である。この実施形態のもう1つのクラス においては、mは0、1または2である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、 mは0または1である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、mは0である。こ の実施形態のもう1つのクラスにおいては、mは1である。 【0109】 本発明のもう1つの実施形態においては、pは0、1、2または3である。この実施形 30 態の1つのクラスにおいては、pは1、2または3である。この実施形態のもう1つのク ラスにおいては、pは0、1または2である。この実施形態のもう1つのクラスにおいて は、pは0または2である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、pは0である 。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、pは1である。この実施形態のもう1つ のクラスにおいては、pは2である。 【0110】 本発明のもう1つの実施形態においては、qは0、1、2、3または4である。この実 施形態の1つのクラスにおいては、qは1、2または3である。この実施形態のもう1つ のクラスにおいては、qは0、1または2である。この実施形態のもう1つのクラスにお いては、qは1または2である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、qは0で 40 ある。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、qは1である。この実施形態のもう 1つのクラスにおいては、qは2である。 【0111】 本発明のもう1つの実施形態においては、rは0、1または2である。この実施形態の 1つのクラスにおいては、rは0または1である。この実施形態のもう1つのクラスにお いては、rは0である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、rは1である。こ の実施形態のもう1つのクラスにおいては、rは2である。 【0112】 本発明のもう1つの実施形態においては、sは0、1、2、3または4である。この実 施形態の1つのクラスにおいては、sは0、1、2または3である。この実施形態の1つ 50 (69) JP 2015-96550 A 2015.5.21 のクラスにおいては、sは0、1または2である。この実施形態のもう1つのクラスにお いては、sは0または1である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、sは1ま たは2である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、sは0または2である。こ の実施形態のもう1つのクラスにおいては、sは0である。この実施形態のもう1つのク ラスにおいては、sは1である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、sは2で ある。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、sは3である。 【0113】 本発明のもう1つの実施形態においては、tは0、1、2、3または4である。この実 施形態の1つのクラスにおいては、tは0、1、2または3である。この実施形態の1つ のクラスにおいては、tは0、1または2である。この実施形態のもう1つのクラスにお 10 いては、tは0または1である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、tは1ま たは2である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、tは0または2である。こ の実施形態のもう1つのクラスにおいては、tは0である。この実施形態のもう1つのク ラスにおいては、tは1である。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、tは2で ある。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、tは3である。 【0114】 本発明のもう1つの実施形態は、 Tは、Nであり; Uは、−CR1−であり; Vは、−CR2−であり; 20 4 Wは、−CR −であり; Xは、 (1)−O−、および (2)−O−CH2−から選択され; Yは、 (1)C3−10シクロアルキル、 (2)C2−10シクロヘテロアルキル、および (3)フェニルから選択され、ここで、シクロアルキル、シクロヘテロアルキルおよ びフェニルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の 置換基で置換されており; 30 Zは、 (1)オキソ、 (2)−CF3、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−(CH2)t−ハロゲン、 (5)−(CH2)nCO2H、 (6)−(CH2)nOH、および (7)−(CH2)nSO2C1−6アルキルから選択され、ここで、各CH2は、 置換されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1も しくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキルは、置換されていない 40 c かまたはR から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; R1は、独立して、 (1)−C4−10シクロアルケニル、 (2)−フェニル、 (3)フェニル−C2アルキニルC1−5アルキル、 (4)フェニル−C2−3アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (5)フェニル−C2−3アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキル、 (6)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (7)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (8)フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 50 (70) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (9)−フェニル−フェニル、 (10)−フェニル−ヘテロアリール、 (11)−ヘテロアリール、および (12)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキル、アル キニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアル ケニル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してRaから 選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; R2は、ハロゲンから選択され; R4は、水素であり;そして R5は、水素である、構造式Iの化合物またはその医薬上許容される塩に関する。 10 【0115】 本発明のもう1つの実施形態は、 Tは、Nであり; Uは、−CR1−であり; Vは、−CR2−であり; Wは、−CR4−であり; Xは、−O−であり; Yは、C2−10シクロヘテロアルキルから選択され、ここで、各シクロヘテロアルキル は、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されており; 20 Zは、−(CH2)t−ハロゲンおよび−(CH2)nOHから選択され; R1は、独立して、 (1)フェニル−C2−8アルキニル−C1−8アルキル、 (2)フェニル−C2−3アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (3)フェニル−C2−3アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキル、 (4)フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (5)ビフェニル、および (6)−フェニル−ヘテロアリールから選択され、ここで、各アルキル、アルキニル 、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、フェニル、ビフェ ニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1 30 、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; R2は、ハロゲンから選択され; R4は、水素であり;そして R5は水素である、構造式Iの化合物またはその医薬上許容される塩に関する。 【0116】 本発明のもう1つの実施形態は、 Tは、Nであり; Uは、−CR1−であり; Vは、−CR2−であり; Wは、−CR4−であり; 40 Xは、 (1)−O−、および (2)−O−CH2−から選択され; Yは、 (1)C3−10シクロアルキル、 (2)C2−10シクロヘテロアルキル、および (3)フェニルから選択され、ここで、シクロアルキル、シクロヘテロアルキルおよ びフェニルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の 置換基で置換されており; Zは、 50 (71) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (1)オキソ、 (2)−CF3、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−(CH2)t−ハロゲン、 (5)−(CH2)nCO2H、 (6)−(CH2)nOH、および (7)−(CH2)nSO2C1−6アルキルから選択され、ここで、各CH2は、 置換されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1も しくは2個の置換基で置換されており、ここで、各NHは、置換されていないかまたはR c から選択される1個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキルは、置換さ 10 れていないかまたはRcから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されてお り; R1は、独立して、 (1)−C4−10シクロアルケニル、 (2)−フェニル、 (3)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (4)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (5)−フェニル−フェニル、 (6)−フェニル−ヘテロアリール、 (7)−ヘテロアリール、および 20 (8)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置 換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、− OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選 択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そして、各シクロアルキル、シ クロアルケニル、シクロヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロリールは、置換されてい ないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されて おり; R2は、ハロゲンから選択され; R4は、水素であり;そして R5は、水素である、構造式Iの化合物またはその医薬上許容される塩に関する。 30 【0117】 本発明のもう1つの実施形態は、 Tは、Nであり; Uは、−CR1−であり; Vは、−CR2−であり; Wは、−CR4−であり; Xは、−O−であり; Yは、 (1)C3−7シクロアルキル、 (2)C2−10シクロヘテロアルキル、および 40 (3)フェニルから選択され、ここで、各シクロアルキル、シクロヘテロアルキルお よびフェニルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個 の置換基で置換されており; Zは、 (1)−(CH2)nCO2H、 (2)−(CH2)t−ハロゲン、および (3)−(CH2)nOHから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないか またはC1−6アルキルおよび−OHから選択される1もしくは2個の置換基で置換され ている;構造式Iの化合物またはその医薬上許容される塩に関する。 【0118】 50 (72) JP 2015-96550 A 2015.5.21 R1は、独立して、 (1)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (2)−フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (3)−フェニル−フェニル、および (4)−フェニル−ヘテロアリールから選択され、ここで、各シクロヘテロアルキル 、シクロヘテロアルケニル、ヘテロアリールおよびフェニルは、置換されていないかまた は独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; R2は、ハロゲンから選択され; R4は、水素であり;および R5は、水素であり、構造式Iの化合物またはその医薬上許容される塩に関する。 10 【0119】 本発明のもう1つの実施形態は、 Tは、Nであり; Uは、−CR1−であり; Vは、−CR2−であり; Wは、−CR4−であり; Xは、−O−であり; Yは、C2−10シクロヘテロアルキルから選択され、ここで、各シクロヘテロアルキル は、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置 換されており; 20 Zは、−(CH2)nOHから選択され; R1は、独立して、 (1)−フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (2)ビフェニル、および (3)−フェニル−ヘテロアリールから選択され、ここで、各シクロヘテロアルケニ ル、フェニル、ビフェニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立して Raから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; R2は、ハロゲンから選択され; R4は、水素であり;そして R5は、水素である、構造式Iの化合物またはその医薬上許容される塩に関する。 30 【0120】 本発明のもう1つの実施形態は、 Tは、Nであり; Uは、−CR1−であり; Vは、−CR2−であり; Wは、−CR4−であり; Xは、−O−であり; Yは、 (1)C3−7シクロアルキル、 (2)C2−10シクロヘテロアルキル、および 40 (3)フェニルから選択され、ここで、各シクロアルキル、シクロヘテロアルキルお よびフェニルは、置換されていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個 の置換基で置換されており; Zは、 (1)−(CH2)nCO2H、および (2)−(CH2)nOHから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないか またはC1−6アルキルおよび−OHから選択される1もしくは2個の置換基で置換され ており; R1は、 (1)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、および 50 (73) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (2)−フェニル−フェニルから選択され、ここで、各シクロヘテロアルキルおよび フェニルは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは 4個の置換基で置換されており; R2は、ハロゲンから選択され; R4は、水素であり;そして R5は、水素である、構造式Iの化合物またはその医薬上許容される塩に関する。 【0121】 本発明のもう1つの実施形態においては、本発明は、構造式Ia: 【化4】 10 【0122】 の化合物またはその医薬上許容される塩に関する。 【0123】 20 本発明のもう1つの実施形態においては、本発明は、構造式Ib: 【化5】 30 【0124】 の化合物またはその医薬上許容される塩に関する。 【0125】 本発明のもう1つの実施形態においては、本発明は、構造式Ic: 【化6】 40 【0126】 の化合物またはその医薬上許容される塩に関する。 【0127】 50 (74) JP 2015-96550 A 2015.5.21 本発明のもう1つの実施形態においては、本発明は、構造式Id: 【化7】 10 【0128】 の化合物またはその医薬上許容される塩に関する。 【0129】 構造式Iの化合物は、構造式Ia、Ib、IcおよびIdの化合物ならびにそれらの医 薬上許容される塩、水和物および溶媒和物を含む。 【0130】 AMP−プロテインキナーゼの活性化因子として有用である本発明の化合物の、限定的 ではなく例示的な例としては、以下の化合物およびそれらの医薬上許容される塩が挙げら れる。 【化8】 20 30 【0131】 (75) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0132】 (76) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【0133】 「アルキル」、およびアルコキシ、アルカノイルのような接頭辞「アルク(alk)」 10 を有する他の基は、直鎖状または分枝状またはそれらの組合せでありうる10個までの炭 素の炭素鎖を意味する。アルキル基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ ピル、ブチル、イソブチル、sec−およびtert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘ プチル、オクチル、ノニルなどが含まれる。 【0134】 「アルケニル」は、直鎖状または分枝状またはそれらの組合せでありうる、少なくとも 1つの炭素−炭素二重結合を含有する10個までの炭素の炭素鎖を意味する。アルケニル の例には、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、1 −プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニルなどが含まれる。本発明の1つ の実施形態においては、アルケニルはビニルである。 20 【0135】 「アルキニル」は、直鎖状または分枝状またはそれらの組合せでありうる、少なくとも 1つの炭素−炭素三重結合を含有する10個までの炭素の炭素鎖を意味する。1つの実施 形態においては、C2−8アルキニルは、1個の炭素−炭素三重結合を含有する、2∼8 個の炭素を有する炭素鎖を意味する。アルキニルの例には、エチニル、プロパルギル、3 −メチル−1−ペンチニル、2−ヘプチニルなどが含まれる。本発明の1つの実施形態に おいては、アルキニルはエチニルである。もう1つの実施形態においては、アルキニルは プロパルギルである。 【0136】 「シクロアルキル」は、3∼14個の炭素原子をそれぞれが有する単もしくは二環式ま 30 たは架橋飽和炭素環式環を意味する。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロ ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルおよびデカ ヒドロナフチルなどが含まれる。本発明の1つの実施形態においては、シクロアルキルは シクロペンチルおよびシクロヘキシルから選択される。本発明のもう1つの実施形態にお いては、シクロアルキルはシクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルから選 択される。 【0137】 「シクロアルケニル」は、それぞれが3∼14個の炭素原子を有し少なくとも1つの二 重結合を含有する非芳香族単もしくは二環式または架橋炭素環式環を意味する。シクロア ルキルの例には、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセ 40 ニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、デカヒドロナフチル、ビシクロ[2.2. 1]ヘプタ−5−エン−2−イルなどが含まれる。 【0138】 「シクロヘテロアルキル」は、それぞれが2∼14個の炭素原子を有し、N、NH、O およびSから選択される1、2、3、4または5個のヘテロ原子を含有する非芳香族単も しくは二環式または架橋飽和炭素環式環を意味する。1つの実施形態においては、C2− 10シクロヘテロアルキルは、2∼10個の炭素原子を有し、N、NH、OおよびSから 選択される1、2、3、4または5個のヘテロ原子を含有する非芳香族単もしくは二環式 または架橋飽和炭素環式環を意味する。シクロヘテロアルキルの例には、テトラヒドロフ ラニル、アゼチジニル、ペルヒドロアゼピニル、ジヒドロフラニル、ジオキサニル、オキ 50 (77) JP 2015-96550 A 2015.5.21 サニル、モルホリニル、1,4−ジチアニル、ピペラニジル、ピペリジニル、1,3−ジ オキソラニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピロリニル、ピロリジニル、ピラニ ル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、オキサチオラニル、ジチオラニル、1, 3−ジチアニル、オキサチアニル、チオモルホリニル、ジオキシドイソチアゾリジニル、 アザシクロヘプチル、ジアゾビシクロ[3.2.1]−オクタンおよびヘキサヒドロイン ダゾリルが含まれる。シクロヘテロアルキル環は、環炭素および/または環窒素上で置換 されうる。本発明の1つの実施形態においては、シクロヘテロアルキルは、ピペリジン、 ピロリジン、オキサゾリジン、1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン、チアゾリジン 、1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリジンおよびヒダントインなどから 選択される。本発明のもう1つの実施形態においては、シクロヘテロアルキルは、モルホ 10 リン、ピロリジン、ピペラジンおよびピペリジンから選択される。本発明のもう1つの実 施形態においては、シクロヘテロアルキルはピロリジンである。 【0139】 もう1つの実施形態においては、C2−10シクロヘテロアルキルは、Oから選択され る1また2個のヘテロ原子を含有し、2∼10個の炭素原子を有する非芳香族二環式飽和 炭素環式環である。本発明のもう1つの実施形態においては、シクロヘテロアルキルはジ アンヒドロマンニトールである。本発明のもう1つの実施形態においては、シクロヘテロ アルキルは1,4:3,6−ジアンヒドロ−マンニトールである。本発明のもう1つの実 施形態においては、シクロヘテロアルキルは1,4;3,6−ジアンヒドロ−D−マンニ トールである。本発明のもう1つの実施形態においては、シクロヘテロアルキルはヘキサ 20 ヒドロフロ[3,2−b]フランである。この実施形態の1つのクラスにおいては、シク ロヘテロアルキルは2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラ ンである。 【0140】 「シクロヘテロアルケニル」は、少なくとも1つの二重結合を含有し、N、NH、Oお よびSから選択される1、2、3、4または5個のヘテロ原子を含有し、それぞれが、2 ∼14個の炭素原子を有する非芳香族単もしくは二環式または架橋環を意味する。シクロ ヘテロアルケニルの例には、1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、1,2,4−チ アジアゾール−5−オン、1,2,4−トリアゾール−3−オンおよび1,2,3,6− テトラヒドロピリジン、ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾールおよび[1,6]−ジ 30 ヒドロピリジンなどが含まれる。本発明の1つの実施形態においては、シクロヘテロアル ケニルはジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾールである。本発明のもう1つの実施形態 においては、シクロヘテロアルケニルは、[1,6]−ジヒドロピリジンである。 【0141】 もう1つの実施形態においては、C2−10シクロヘテロアルケニルは、NおよびNH から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有し、それぞれ、2∼10個の炭素原 子を有する非芳香族二環式炭素環式環を意味する。この実施形態の1つのクラスにおいて は、シクロヘテロアルケニルはジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾールである。この実 施形態のもう1つのクラスにおいては、シクロヘテロアルケニルは4,6−ジヒドロピロ ロ[3,4−c]ピラゾールである。 40 【0142】 もう1つの実施形態においては、C2−6シクロヘテロアルケニルは、NおよびNHか ら選択される1または2個のヘテロ原子を含有し、それぞれ2∼6個の炭素原子を有する 非芳香族二環式炭素環式環を意味する。この実施形態の1つのクラスにおいては、シクロ ヘテロアルケニルは、ジヒドロイミダゾールまたはテトラヒドロピリミジンである。この 実施形態のもう1つのクラスにおいては、シクロヘテロアルケニルは、2,5ジヒドロ− 1H−イミダゾールまたは1,4,5,6−テトラヒドロピリミジンである。この実施形 態のもう1つのクラスにおいては、シクロヘテロアルケニルはジヒドロイミダゾールであ る。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、シクロヘテロアルケニルは、2,5ジ ヒドロ−1H−イミダゾールである。この実施形態のもう1つのクラスにおいては、シク 50 (78) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ロヘテロアルケニルは、テトラヒドロピリミジンである。この実施形態のもう1つのクラ スにおいては、シクロヘテロアルケニルは1,4,5,6−テトラヒドロピリミジンであ る。 【0143】 「アリール」は、5∼14個の炭素原子を含有する単環式、二環式または三環式環系で あって、環の少なくとも1つが芳香族であるものを意味する。したがって、アリールは、 非芳香環、例えばシクロアルキルまたはシクロアルケニル環に芳香環が縮合している環系 を含む。アリールの例には、フェニル、ナフタレン、ビフェニル、インダンおよび5,6 ,7,8−テトラヒドロナフタレンなどが含まれる。本発明の1つの実施形態においては 、アリールはフェニル、ナフタレン、ビフェニル、インダンおよび5,6,7,8−テト 10 ラヒドロナフタレンである。本発明のもう1つの実施形態においては、アリールはフェニ ル、ナフタレン、インダンおよび5,6,7,8−テトラヒドロナフタレンである。この 実施形態の1つのクラスにおいては、アリールはフェニルおよびナフタレンである。この 実施形態のもう1つのクラスにおいては、アリールはフェニルである。この実施形態のも う1つのクラスにおいては、アリールはナフタレンである。 【0144】 「ヘテロアリール」は、N、NH、OおよびSから選択される1、2、3、4または5 個のヘテロ原子を含有する、5∼14個の炭素原子を含有する単環式、二環式または三環 式環系であって、ヘテロ原子含有環の少なくとも1つが芳香族であるものを意味する。し たがって、ヘテロアリールは、非芳香環、例えばシクロアルキル、シクロアルケニル、シ 20 クロヘテロアルキルまたはシクロヘテロアルケニル環に芳香族ヘテロ原子含有環が縮合し ている環系を含み、そしてまた、非芳香族ヘテロ原子含有環、例えばアシクロヘテロアル キルまたはシクロヘテロアルケニル環にアリール環が縮合している環系を含む。ヘテロア リールの例には、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、チアゾール、チオフェ ン、ベンゾイミダゾール、キノリン、イソキノリン、インドール、インダゾール、カルバ ゾール、ベンゾトリアゾール、ベンゾフラン、ベンゾチアゾール、ベンゾチオフェン、ベ ンゾイソオキサゾール、オキサゾール、フラン、ベンゾオキサゾール、イソオキサゾール 、インドリン、イソインドリン、テトラゾール、イミダゾール、オキサジアゾール、チア ジアゾール、トリアゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾピラゾール、イミダゾピリジン、 ベンゾジオキソール、ジヒドロピリジン、ジヒドロピロロピリジン、ジヒドロベンゾオキ 30 サジン、ベンゾジオキソール、ベンゾジオキシン、ピロロピリジン、トリアゾロピリジン 、ジヒドロピリドオキサジン、ジヒドロベンゾオキサジン、ジヒドロインドール、ジヒド ロイソインドール、ジヒドロベンゾイミダゾール、ジヒドロキノリン、テトラヒドロイソ キノリン、テトラヒドロシクロペンタインドール、テトラヒドロキノキサリンおよびテト ラヒドロピリジンが含まれる。本発明の1つの実施形態においては、ヘテロアリールは、 イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、チアゾール、チオフェン 、ベンゾイミダゾール、キノリン、イソキノリン、インドール、インダゾール、カルバゾ ール、ベンゾトリアゾール、ベンゾフラン、ベンゾチアゾール、ベンゾ[b]チオフェン 、ベンゾ[d]イソオキサゾール、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジ ン、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[1,4]ジオキシン、1H−ピロロ[2, 40 3−b]ピリジン、1,6−ジヒドロ−ピリジン、[1,2,4]トリアゾロ[4,3− a]ピリジン、3,4 ジヒドロピリド[3,2−b][1,4]オキサジン、3,4− ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン、2,3−ジヒドロ−1H−インドール、2,3− ジヒドロ−1H−イソインドール、2,3−ジヒドロベンゾイミダゾール、1,2−ジヒ ドロキノリン、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、1,2,3,4−テトラヒ ドロシクロペンタ[b]インドール、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリンおよび 1,2,3,6−テトラヒドロピリジンから選択される。本発明のもう1つの実施形態に おいては、ヘテロアリールはテトラゾールである。もう1つの実施形態においては、ヘテ ロアリールは、ピラゾール、ピリジン、ピリミジン、イソオキサゾール、イミダゾール、 オキサゾール、トリアゾール、テトラゾール、オキサジアゾール、チアゾール、チアジア 50 (79) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ゾールおよびベンゾオキサゾールから選択される。本発明のもう1つの実施形態において は、ヘテロアリールはテトラゾールである。 【0145】 「ハロゲン」にはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む。本発明の1つの実施形態に おいては、ハロゲンはフッ素、塩素および臭素から選択される。本発明のもう1つの実施 形態においては、ハロゲンはフッ素および塩素から選択される。本発明のもう1つの実施 形態においては、ハロゲンはフッ素である。本発明のもう1つの実施形態においては、ハ ロゲンは塩素である。 【0146】 いずれかの可変基(例えば、R1、Raなど)がいずれかの構造または式中に2回以上 10 出現する場合、各出現に関するその定義はそれぞれの他の出現におけるその定義からは独 立している。また、置換基および/または可変基の組合せは、そのような組合せが安定化 合物を与える場合にのみ許容される。置換基における結合を横切る波線は結合点を表す。 【0147】 本開示の全体において用いられる標準的な命名法においては、示されている側鎖の末端 部分が最初に記載され、それに続いて、結合点に向かう隣接官能基が示される。例えば、 C1−5アルキルカルボニルアミノC1−6アルキル置換基は、 【化9】 20 【0148】 と等価である。 【0149】 本発明の化合物を選択する際、種々の置換基、すなわち、R1、R2などは、化学構造 の結合性および安定性の、よく知られた原理に合致して選択される、と当業者は認識する であろう。 【0150】 「置換(されている)」なる語は、示されている置換基による複数の置換度を含むとみ 30 なされるものとする。複数の置換基部分が開示または特許請求されている場合、置換化合 物は、独立して、単数形または複数形で開示または特許請求されている置換基部分の1以 上により置換されうる。独立して置換されていることにより、(2以上の)置換基が同一 又は異なりうることを意味する。 【0151】 式Iの化合物は1以上の不斉中心を含有することが可能であり、したがって、ラセミ化 合物およびラセミ混合物、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物ならびに個々 のジアステレオマーとして存在しうる。本発明は、式Iの化合物の、全てのそのような異 性体を包含することを意図する。 【0152】 40 本明細書に記載されている化合物の幾つかはオレフィン二重結合を含有し、特に示され ていない限り、EおよびZ幾何異性体の両方を含むと意図される。 【0153】 互変異性体は、当該化合物の原子の1つから当該化合物の別の原子への迅速なプロトン 移動を受ける化合物と定義される。本明細書に記載されている化合物の幾つかは、異なる 水素結合点を有する互変異性体として存在しうる。そのような一例は、ケト−エノール互 変異性体として公知の、ケトンおよびそのエノール形態として存在しうる。個々の互変異 性体およびそれらの混合物も式Iの化合物に含まれる。 【0154】 一般式Iの化合物においては、原子はそれらの天然同位体豊富度を示し、あるいは1以 50 (80) JP 2015-96550 A 2015.5.21 上の原子は、同じ原子番号を有するが天然で主として見出される原子質量または質量数と は異なる原子質量または質量数を有する特定の同位体に人工的に濃縮(富化)されている ことが可能である。本発明は、構造式Iの化合物の、全ての適当な同位体変異を含むこと が意図される。例えば、水素(H)の、異なる同位体形態は、プロチウム(1H)および デュウテリウム(2H)を含む。プロチウムは、天然で見出される主要水素同位体である 。デュウテリウムの濃縮は、ある治療上の利点、例えばインビボ半減期の延長または投与 要件の軽減をもたらすことが可能であり、あるいは、生物学的サンプルの特徴づけのため の標準物として有用な化合物を与えうる。構造式Iに含まれる同位体濃縮化合物は、当業 者によく知られた通常の技術により、あるいは適当な同位体濃縮試薬および/または中間 体を使用して本明細書中のスキームおよび実施例に記載されているものに類似した方法に 10 より、過度な実験を伴うことなく製造されうる。 【0155】 式Iの化合物は、例えば、適当な溶媒、MeOHまたは酢酸エチルまたはそれらの混合 物からの分別結晶化によりエナンチオマーのジアステレオ異性体ペアに分離されうる。こ のようにして得られたエナンチオマーのペアは、通常の手段により、例えば、分割剤とし ての光学活性アミンの使用により、またはキラルHPLCカラム上で、個々の立体異性体 に分離されうる。 【0156】 あるいは、一般式Iの化合物のいずれかのエナンチオマーは、既知立体配置の光学的に 純粋な出発物質または試薬を使用して、立体特異的合成により得られうる。 20 【0157】 更に、本発明の化合物の結晶形態の幾つかは多形として存在することが可能であり、そ れ自体が、本発明に含まれることが意図される。また、本発明の化合物の幾つかは水また は一般的な有機溶媒と溶媒和物を形成しうる。そのような溶媒和物は本発明の範囲内に含 まれる。 【0158】 エナンチオマー的に純粋な製剤として本発明の化合物を投与することが一般に好ましい 。ラセミ混合物は、幾つかの通常の方法のいずれかにより、それらの個々のエナンチオマ ーに分離されうる。これらは、キラルクロマトグラフィー、キラル補助剤での誘導体化お よびそれに続くクロマトグラフィーまたは結晶化による分離、ならびにジアステレオマー 30 塩の分別結晶化を含む。 【0159】 「医薬上許容される塩」なる語は、無機または有機塩基および無機または有機酸を含む 医薬上許容される無毒性塩基または酸から製造される塩を意味する。無機塩基から誘導さ れる塩には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム 、マグネシウム、第二マンガン塩、第一マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などの塩 が含まれる。特に好ましいのは、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムお よびナトリウム塩である。医薬上許容される有機無毒性塩基から誘導される塩には、第一 級、第二級および第三級アミン、置換アミン、例えば天然に存在する置換アミン、環状ア ミン、ならびに塩基性イオン交換樹脂、例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリ 40 ン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタ ノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エ チル−モルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒ ドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン 、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン 、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどの塩が含まれる。「医薬上 許容される塩」なる語は更に、全ての許容される塩、例えば酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩 、ラクトビオナート、ベンゼンスルホン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、リンゴ酸塩、 重炭酸塩、マレイン酸、硫酸水素塩、マンデル酸塩、重酒石酸塩、メシラート、ボラート 、臭化メチル、ブロミド、硝酸メチル、エデト酸カルシウム、硫酸メチル、カムシラート 50 (81) JP 2015-96550 A 2015.5.21 、ムコ酸塩、炭酸塩、ナプシラート、クロリド、硝酸塩、クラブラナート、N−メチルグ ルカミン、クエン酸塩、アンモニウム塩、二塩酸塩、オレイン酸塩、エデト酸塩、シュウ 酸塩、エジシラート、パモ酸塩(エンボナート)、エストラート、パルミチン酸塩、エシ ラート、パントテン酸塩、フマル酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、グルセプタート、ポリガ ラクツロン酸塩、グルコン酸塩、サリチル酸塩、グルタミン酸塩、ステアリン酸塩、グリ コリルアルサニラート、硫酸塩、ヘキシルレゾルシナート、スバセタート、ヒドラバミン 、コハク酸塩、臭化水素酸塩、タンニン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、ヒドロキシナフトアー ト、テオクラート、ヨージド、トシラート、イソチオナート、トリエチオジド、乳酸塩、 パノアート、バレラートなどを含み、溶解度または加水分解特性を改変するための投与剤 形として使用されうるか或いは徐放またはプロドラッグ製剤中で使用されうる。 10 【0160】 本明細中で用いられるように、式Iの化合物に対する言及は、そのような医薬上許容さ れる塩をも含む意味であることが理解されよう。 【0161】 本発明の化合物はAMP活性化プロテインキナーゼの活性化因子である。本発明の治療 方法は、AMPK活性化プロテインキナーゼを活性化する本発明の化合物の無毒性の治療 的有効量を、治療を要する患者に投与することによる、AMPK活性化プロテインキナー ゼを活性化し、AMPK活性化プロテインキナーゼ媒介疾患を治療する方法を含む。 【0162】 AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)は、触媒性αサブユニットと調節性βお 20 よびγサブユニットとから構成されるヘテロ三量体酵素である。αおよびβの両サブユニ ットのアイソフォーム(α1、α2、β1およびβ2)をコードする2つの遺伝子、なら びにγサブユニットのアイソフォーム(γ1、γ2およびγ3)をコードする3つの遺伝 子が存在していて、12個の可能なヘテロ三量体の組合せが生じる。骨格筋および心筋に おいてはα2アイソフォームが主として見出され、肝AMPKにおいてはα1およびα2 アイソフォームの両方が見出され、一方、膵島β細胞においてはα1アイソフォームAM PKが優勢である。特に、構造式Iの化合物は、AMP活性化プロテインキナーゼの、少 なくとも1つのヘテロ三量体アイソフォームの活性化因子である。 【0163】 「活性化因子」は、完全リン酸化AMPKの活性(下流基質のリン酸化)を増強する、 30 またはAMPKのリン酸化を増強する化合物である。 【0164】 本発明の化合物は、AMP活性化プロテインキナーゼの活性化に応答する疾患、障害お よび症状、例えば、限定されないが、2型糖尿病、インスリン抵抗性、高血糖、肥満、高 インスリン血症、グルコース耐性異常、アテローム性動脈硬化症、メタボリックシンドロ ーム、高血圧、高肝グルコース産生、高血中グルコース濃度、非アルコール性脂肪性肝炎 、虚血および再灌流損傷に対する保護、ならびに脂質障害、例えば脂質異常症、高レベル の血漿トリグリセリド、高レベルの遊離脂肪酸、高レベルのコレステロール、高レベルの 低密度リポタンパク質(LDL)および低レベルの高密度リポタンパク質(HDL)の治 療および予防において有効である。該化合物は、癌、低酸素症およびグルココルチコイド 40 誘発性アポトーシスの治療にも有用である。 【0165】 式Iの化合物またはその医薬上許容される塩の治療的有効量を治療を要する患者に投与 することにより、以下の疾患の1以上が治療されうる:(1)インスリン非依存型糖尿病 (2型糖尿病)、(2)高血糖、(3)メタボリックシンドローム、(4)肥満、(5) 高コレステロール血症、(6)高トリグリセリド血症(トリグリセリドに富むリポタンパ ク質のレベルの上昇)、(7)混合型または糖尿病型脂質異常症、(8)低HDLコレス テロール、(9)高LDLコレステロール、(10)アテローム性動脈硬化症、および( 11)高血圧。 【0166】 50 (82) JP 2015-96550 A 2015.5.21 また、式Iの化合物は、前記疾患の1以上を治療するための医薬の製造に使用されうる 。 【0167】 該化合物の使用の1つの実施形態は、治療を要する患者に治療的有効量を投与すること による、以下の疾患の1以上の治療に関する:(1)2型糖尿病、(2)高血糖、(3) メタボリックシンドローム、(4)肥満、(5)高コレステロール血症、および(6)高 血圧。 【0168】 該化合物は、前記疾患の1以上の治療に使用される医薬の製造にも使用されうる。 【0169】 10 該化合物は、グルコース耐性の欠損を有する及び/又は前糖尿病症状である非糖尿病患 者において並びに糖尿病患者においてグルコースおよび脂質を低下させるのに有効である ことが期待される。該化合物は、糖尿病または前糖尿病患者に頻繁に生じる高インスリン 血症を、これらの患者に頻繁に生じる血清グルコースのレベルの変動を調節することによ り改善しうる。該化合物は、インスリン抵抗性を治療または軽減するのにも有効でありう る。該化合物は妊娠糖尿病の治療または予防に有効でありうる。 【0170】 本明細書に記載されている化合物、組成物、方法および医薬は、メタボリックシンドロ ームに関連した有害な続発症のリスクの低減、ならびにアテローム性動脈硬化症の発生の リスクの低減、アテローム性動脈硬化症の開始の遅延および/またはアテローム性動脈硬 20 化症の続発症のリスクの低減にも有効でありうる。アテローム性動脈硬化症の続発症には 、狭心症、間欠性は行、心臓発作、卒中などが含まれる。高血糖を制御下に維持すること により、該化合物は血管再発狭窄症および糖尿病性網膜症の遅延または予防に有効であり うる。 【0171】 本発明の化合物はβ細胞機能の改善または回復に有用であり、その結果、それらは、1 型糖尿病治療または2型糖尿病を有する患者が、インスリン療法を要することを遅延もし くは回避するのに有用でありうる。 【0172】 本発明の化合物での治療の他の考えられうる成果には、限定されるものではないが、以 30 下のものが含まれる:1)脂肪酸合成の低減、2)脂肪酸酸化およびケトン体生成の増強 、3)コレステロール合成、脂質生合成およびトリグリセリド合成の低減、4)血液グル コースレベルおよび濃度の減少、5)グルコース恒常性の改善、6)グルコース代謝の正 常化、7)血圧の低下、8)HDLの増加、9)血症トリグリセリドの減少、10)遊離 脂肪酸の減少、11)肝グルコース産生の減少、12)インスリン作用の改善、13)血 圧の低下、14)インスリン感受性の改善、15)肝グルコース産生の抑制、15)デノ ボ(de novo)脂質生合成の抑制、16)筋グルコース取り込みの刺激、17)膵 β細胞によるインスリン分泌の調節、ならびに16)体重の減少。 【0173】 該化合物は、一般に、以下の疾患の1以上の治療に有効でありうる:(1)2型糖尿病 40 (インスリン非依存型糖尿病またはNIDDMとしても公知)、(2)高血糖、(3)グ ルコース耐性の欠損、(4)インスリン抵抗性、(5)肥満、(6)脂質障害、(7)脂 質異常症、(8)高脂血症、(9)高トリグリセリド血症、(10)高コレステロール血 症、(11)低HDLレベル、(12)高LDLレベル、(13)アテローム性動脈硬化 症およびその続発症、(14)血管再発狭窄症、(15)腹部肥満、(16)網膜症、( 17)メタボリックシンドローム、(18)高血圧、および(19)インスリン抵抗性。 【0174】 本発明の1つの態様は、混合型または糖尿病型脂質異常症、高コレステロール血症、ア テローム性動脈硬化症、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症および/または高ト リグリセリド血症の治療および制御のための方法を提供し、該方法は、そのような治療を 50 (83) JP 2015-96550 A 2015.5.21 要する患者に、式Iを有する化合物の治療的有効量を投与することを含む。該化合物は単 独で使用されることが可能であり、あるいは有利には、コレステロール生合成インヒビタ ー、特にHMG−CoAレダクターゼインヒビター、例えばロバスタチン(lovast atin)、シンバスタチン(simvastatin)、ロスバスタチン(rosuv astatin)、プラバスタチン(pravastatin)、フルバスタチン(fl uvastatin)、アトルバスタチン(atorvastatin)、リバスタチン (rivastatin)、イタバスタチン(itavastatin)またはZD−4 522と共に投与されることが可能である。また、該化合物は、有利には、他の脂質低下 薬、例えばコレステロール吸収インヒビター(例えばスタノールエステル、チクエシド( tiqueside)のようなステロールグリコシド、、および、エゼチミブ(ezet 10 imibe)のようなアゼチジノン、)、ACATインヒビター(例えば、アバシミブ( avasimibe))、CETPインヒビター(例えば、アナセトラピブ(anace trapib)、トルセトラピブ(torcetrapib)ならびに公開出願WO20 05/100298、WO2006/014413およびWO2006/014357に 記載されているもの)、ナイアシン(niacin)およびナイアシン受容体アゴニスト 、胆汁酸金属イオン封鎖剤、ミクロソームトリグリセリド輸送インヒビターならびに胆汁 酸再取り込みインヒビターと組合せて使用されうる。これらの組合せ治療は、高コレステ ロール血症、アテローム性動脈硬化症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、 高LDLおよび低HDLからなる群から選択される1以上の関連症状の治療または制御に 有効でありうる。 20 【0175】 本発明はまた、本発明の化合物および医薬組成物を投与することによる、2型糖尿病の 治療、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明はまた、本発明の化合物 を、2型糖尿病の治療に有用であることが知られている別の薬剤の治療的有効量と共に投 与することによる、2型糖尿病の治療、制御または予防のための方法および医薬に関する 。本発明はまた、本発明の化合物および医薬組成物を単独で又は組合せて投与することに よる、糖尿病関連障害の治療、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明 はまた、本発明の化合物および医薬組成物を単独で又は組合せて投与することによる、前 糖尿病患者における糖尿病の治療および予防のための方法および医薬に関する。 【0176】 30 本発明はまた、本発明の化合物および医薬組成物を投与することによる、肥満の治療、 制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明はまた、本発明の化合物を、肥 満の治療に有用であることが知られている別の薬剤の治療的有効量と共に投与することに よる、肥満の治療、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明はまた、本 発明の化合物および医薬組成物を単独で又は組合せて投与することによる、肥満関連障害 の治療、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明はまた、本発明の化合 物および医薬組成物を単独で又は組合せて投与することによる、過体重患者における肥満 の治療および予防のための方法および医薬に関する。該化合物はまた、肥満関連障害、ま たは過食に関連した摂食障害およびそれに関連した合併症(左室肥大を含む)の治療、な らびにイヌおよびネコを含む他の哺乳類種における肥満の治療または予防に有用である。 40 【0177】 本発明はまた、本発明の化合物および医薬組成物を投与することによる、高血糖の治療 、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明はまた、本発明の化合物を、 高血糖の治療に有用であることが知られている別の薬剤の治療的有効量と共に投与するこ とによる、高血糖の治療、制御または予防のための方法および医薬に関する。 【0178】 本発明はまた、本発明の化合物および医薬組成物を投与することによる、インスリン抵 抗性の治療、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明はまた、本発明の 化合物を、インスリン抵抗性の治療に有用であることが知られている別の薬剤の治療的有 効量と共に投与することによる、インスリン抵抗性の治療、制御または予防のための方法 50 (84) JP 2015-96550 A 2015.5.21 および医薬に関する。 【0179】 本発明はまた、本発明の化合物および医薬組成物を投与することによる、脂質障害の治 療、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明はまた、本発明の化合物を 、脂質障害の治療に有用であることが知られている別の薬剤の治療的有効量と共に投与す ることによる、脂質障害の治療、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発 明はまた、本発明の化合物および医薬組成物を単独で又は組合せて投与することによる、 脂質異常症関連障害および脂質障害関連障害の治療、制御または予防のための方法および 医薬に関する。 【0180】 10 本発明はまた、本発明の化合物および医薬組成物を投与することによる、アテローム性 動脈硬化症の治療、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明はまた、本 発明の化合物を、アテローム性動脈硬化症の治療に有用であることが知られている別の薬 剤の治療的有効量と共に投与することによる、アテローム性動脈硬化症の治療、制御また は予防のための方法および医薬に関する。本発明はまた、本発明の化合物および医薬組成 物を単独で又は組合せて投与することによる、アテローム性動脈硬化症関連障害の治療、 制御または予防のための方法および医薬に関する。 【0181】 本発明はまた、本発明の化合物および医薬組成物を投与することによる、高血圧の治療 、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明はまた、本発明の化合物を、 20 高血圧の治療に有用であることが知られている別の薬剤の治療的有効量と共に投与するこ とによる、高血圧の治療、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明はま た、本発明の化合物および医薬組成物を単独で又は組合せて投与することによる、高血圧 関連障害の治療、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明はまた、本発 明の化合物および医薬組成物を単独で又は組合せて投与することによる、前高血圧患者に おける高血圧の治療および予防のための方法および医薬に関する。 【0182】 本発明はまた、本発明の化合物および医薬組成物を投与することによる、メタボリック シンドロームの治療、制御または予防のための方法および医薬に関する。本発明はまた、 本発明の化合物を、メタボリックシンドロームの治療に有用であることが知られている別 30 の薬剤の治療的有効量と共に投与することによる、メタボリックシンドロームの治療のた めの方法および医薬に関する。 【0183】 T、U、VおよびWのうちの少なくとも1つがNまたはN−オキシドである本発明の化 合物は、組換えヒトAMPK複合体(生物学的実施例1を参照されたい)を使用する酵素 活性化アッセイにおいて、TがCR3であり、UがCR1−であり、VがCR2であり、 WがCR4である化合物と比較して増強した効力という予想外の利益を有する。 【0184】 また、T、U、VおよびWのうちの少なくとも1つがNまたはN−オキシドである本発 明の化合物は、TがCR3であり、UがCR1−であり、VがCR2であり、WがCR4 40 である化合物と比較して、低減したヒト血漿タンパク質結合という、予想外の利益を有す る。インビボの薬理学的活性は、血漿タンパク質に結合していない薬物の濃度に関連する 。血漿タンパク質は、それが高濃度であることにより、血漿中の及び血漿と平衡状態の区 画内の、血漿タンパク質に結合していない薬物の濃度を制御し、それにより、インビボの 薬物効力を有効に低減する(Trainor,G.L.(2007),Expert O pin.Drug Discov.2(1),51−64を参照されたい)。血漿タンパ ク質に結合していない薬物の、より高い濃度は、インビボの薬理学的活性の増加をもたら す。本発明の化合物は、その増強した効力、および血漿中でのより高い未結合比率により 、低減された血漿曝露でグルコース低下効力を示すと予想される。 【0185】 50 (85) JP 2015-96550 A 2015.5.21 本明細書中で用いる「糖尿病」なる語は、インスリン依存型糖尿病(すなわち、IDD M、1型糖尿病としても公知)およびインスリン非依存型糖尿病(すなわち、NIDDM 、2型糖尿病としても公知)を含む。1型糖尿病、すなわちインスリン依存型糖尿病は、 グルコース利用を調節うるホルモンであるインスリンの絶対的欠損によるものである。2 型糖尿病、すなわちインスリン非依存型糖尿病(すなわち、非インスリン依存型糖尿病) は、しばしば、正常な又は高いインスリンレベルにもかかわらず生じ、インスリンに組織 が適切に応答し得ないことにより生じるようである。2型糖尿病のほとんどは肥満でもあ る。本発明の組成物は1型および2型の両方の糖尿病の治療に有用である。「肥満に関連 した糖尿病」なる語は、肥満により引き起こされた又は肥満により生じる糖尿病を意味す る。該組成物は2型糖尿病の治療に特に有効である。本発明の組成物は、妊娠糖尿病の治 10 療および/または予防にも有用である。 【0186】 糖尿病は126mg/dl以上の空腹時血漿グルコースレベルにより特徴づけられる。 糖尿病患者は、126mg/dl以上の空腹時血漿グルコースレベルを有する。前糖尿病 患者は、前糖尿病に罹患している者である。前糖尿病は、110mg/dl以上かつ12 6mg/dl未満の、異常な空腹時血漿グルコース(FPG)レベル、または異常なグル コース耐性、またはインスリン抵抗性により特徴づけられる。前糖尿病患者は、異常な空 腹時グルコース(110mg/dl以上かつ126mg/dl未満の空腹時血漿グルコー ス(FPG)レベル)、または異常な糖耐能(140mg/dl以上かつ200mg/d l未満の2時間血漿グルコースレベル)、または糖尿病の発生のリスクの増大を招くイン 20 スリン抵抗性を有する患者である。 【0187】 糖尿病の治療は、糖尿病患者を治療するための、本発明の化合物または組合せの投与を 意味する。治療の1つの成果は、グルコースレベルの上昇を示す患者におけるグルコース レベルの低下でありうる。治療のもう1つの成果は、インスリンレベルの上昇を示す患者 におけるインスリンレベルの低下でありうる。治療のもう1つの成果は、血漿トリグリセ リドの上昇を示す患者における血漿トリグリセリドの低下でありうる。治療のもう1つの 成果は、高いLDLコレステロールレベルを示す患者におけるLDLコレステロールの低 下である。治療のもう1つの成果は、低いHDLコレステロールレベルを示す患者におけ るHDLコレステロールの上昇でありうる。治療のもう1つの成果はインスリン感受性の 30 増強である。治療のもう1つの成果は、糖不耐性を示す患者におけるグルコース耐性の増 強でありうる。治療の更にもう1つの成果は、インスリン抵抗性の増強またはインスリン レベルの上昇を示す患者におけるインスリン抵抗性の低減でありうる。糖尿病、特に、肥 満に関連した糖尿病の予防は、それを要する患者における糖尿病の発生開始を予防するた めの、本発明の化合物または組合せの投与を意味する。糖尿病の予防を要する患者は、過 体重または肥満である前糖尿病患者である。 【0188】 「糖尿病関連障害」なる語は、糖尿病に関連した、または糖尿病により引き起こされる 、または糖尿病から生じる障害を意味すると理解されるべきである。糖尿病関連障害の例 には、網膜損傷、腎疾患および神経損傷が含まれる。 40 【0189】 本明細書中で用いる「アテローム性動脈硬化症」なる語は、医学の関連分野に従事して いる医師により認識され理解されている血管疾患および症状を含む。アテローム性動脈硬 化性心血管疾患、冠状動脈心疾患(冠状動脈疾患または虚血性心疾患としても公知)、脳 血管疾患および末梢血管疾患は全て、アテローム性動脈硬化症の臨床徴候であり、したが って、「アテローム性動脈硬化症」および「アテローム性動脈硬化性疾患」なる語に含ま れる。抗高血圧薬剤の治療的有効量と組合された抗肥満薬剤の治療的有効量を含む組合せ は、冠状動脈心疾患事象、脳血管事象または間欠性は行の発生または再発(再発の可能性 が存在する場合)を予防し又はそれらのリスクを低減するために投与されうる。冠状動脈 心疾患事象は、CHD死、心筋梗塞(すなわち、心臓発作)および冠状動脈再血管化処置 50 (86) JP 2015-96550 A 2015.5.21 を含むことが意図される。脳血管事象は、虚血性または出血性卒中(脳血管障害としても 公知)および一過性脳虚血発作を含むと意図される。間欠性は行は、末梢血管疾患の臨床 徴候である。本明細書中で用いる「アテローム性動脈硬化性疾患事象」なる語は、冠状動 脈心疾患事象、脳血管事象および間欠性は行を含むことが意図される。1以上の非致命的 アテローム性動脈硬化性疾患事象を過去に経験したことがある者は、そのような事象の再 発の可能性が存在する者であることが意図される。「アテローム性動脈硬化症関連障害」 なる語は、アテローム性動脈硬化症に関連した、またはそれにより引き起こされる、また はそれから生じる障害を意味すると理解されるべきである。 【0190】 本明細書中で用いる「高血圧」なる語は、原因不明である又は心臓および血管の両方に 10 おける変化のような2以上の原因により生じる本態性または原発性高血圧、ならびに原因 が既知である二次性高血圧を含む。二次性高血圧の原因には、肥満;腎疾患;ホルモン障 害;経口避妊薬、コルチコステロイド、シクロスポリンなどのような或る薬物の使用が含 まれるが、これらに限定されるものではない。「高血圧」なる語は、収縮期および拡張期 の両方の血圧レベルが上昇している高い血圧(>140mmHg/>90mmHg)、な らびに収縮期血圧だけが140mmHg以上に上昇しているが拡張期血圧は90mmHg 未満である孤立性収縮期高血圧を含む。正常血圧は120mmHg未満の収縮期血圧かつ 80mmHg未満の拡張期血圧として定義されうる。高血圧患者は、高血圧を有する患者 である。前高血圧患者は、120mmHg/80mmHgと139mmHg/89mmH gとの間の血圧を有する患者である。治療の1つの成果は、高血圧を有する患者における 20 血圧の低下である。高血圧の治療は、高血圧患者における高血圧を治療するために本発明 の化合物および組合せを投与することを意味する。高血圧関連障害の治療は、高血圧関連 障害を治療するために本発明の化合物または組合せを投与することを意味する。高血圧ま たは高血圧関連障害の予防は、高血圧または高血圧関連障害の発生開始を予防するために 前高血圧患者に本発明の組合せを投与することを意味する。本明細書における高血圧関連 障害は、高血圧に関連しており、または高血圧により引き起こされ、または高血圧から生 じる。高血圧関連障害の例には、心疾患、心不全、心臓発作、腎不全および卒中が含まれ るが、これらに限定されるものではない。 【0191】 脂質異常症および脂質障害は、1以上の脂質(すなわち、コレステロールおよびトリグ 30 リセリド)および/またはアポリポタンパク質(すなわち、アポリポタンパク質A、B、 CおよびE)および/またはリポタンパク質(すなわち、脂質が血中に循環することを可 能にする脂質とアポリポタンパク質とにより形成される巨大分子複合体、例えばLDL、 VLDLおよびIDL)の異常濃度により特徴づけられる種々の症状を含む、脂質代謝の 障害である。高脂血症は、異常に高いレベルの脂質、LDLおよびVLDLコレステロー ルおよび/またはトリグリセリドに関連づけられる。脂質異常症の治療は、脂質異常症患 者に本発明の組合せを投与することを意味する。脂質異常症の予防は、前脂質異常症患者 に本発明の組合せを投与することを意味する。前脂質異常症患者は、未だ脂質異常症では ない、正常より高い脂質レベルを有する患者である。 【0192】 40 「脂質異常症関連障害」および「脂質障害関連障害」なる語は、脂質異常症または脂質 障害に関連した、またはそれらにより引き起こされる、またはそれらから生じる障害を意 味すると理解されるべきである。脂質異常症関連障害および脂質障害関連障害の例には、 高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低高密度リポタンパク質(H DL)レベル、高血漿低密度リポタンパク質(LDL)レベル、アテローム性動脈硬化症 およびその続発症、冠状動脈または頸動脈疾患、心臓発作ならびに卒中が含まれるが、こ れらに限定されるものではない。 【0193】 本明細書中で用いる「肥満」なる語は、過剰の体脂肪が存在する状態である。肥満の機 能的定義はボディ・マス・インデックス(体型指数)(BMI)に基づくものであり、こ 50 (87) JP 2015-96550 A 2015.5.21 れは身長(m)の平方当たりの体重(kg/m2)として計算される。「肥満」は、その 他の点では健康な患者が30kg/m2以上のボディ・マス・インデックス(BMI)を 有する症状、または少なくとも1つの共存症を有する患者が27kg/m2以上のBMI を有する症状を意味する。「肥満患者」は、30kg/m2以上のボディ・マス・インデ ックス(BMI)を有し、その他の点では健康な患者、または27kg/m2以上のBM Iを有し、少なくとも1つの共存症を有する患者である。過体重患者は、肥満のリスクを 有する患者である。「肥満のリスクを有する患者」は、25kg/m2から30kg/m 2 未満のBMIを有し、その他の点では健康な患者、または25kg/m2から27kg /m2未満のBMIを有し、少なくとも1つの共存症を有する患者である。 【0194】 10 肥満に関連したリスクの増大は、アジア人においては、より低いボディ・マス・インデ ックス(BMI)で生じる。日本を含むアジア諸国においては、「肥満」は、体重減少を 要する又は体重減少により改善されるであろう少なくとも1つの肥満誘発性または肥満関 連共存症を有する患者が25kg/m2以上のBMIを有する症状を意味する。日本を含 むアジア諸国においては、「肥満患者」は、体重減少を要する又は体重減少により改善さ れるであろう少なくとも1つの肥満誘発性または肥満関連共存症を有する、25kg/m 2 以上のBMIを有する患者を意味する。アジア−太平洋諸国においては、「肥満のリス クを有する患者」は、23kg/m2より大きく25kg/m2未満のBMIを有する患 者である。 【0195】 20 本明細書中で用いる「肥満」なる語は、肥満の前記定義の全てを含むと意図される。 【0196】 肥満誘発性または肥満関連共存症には、糖尿病、インスリン非依存型糖尿病(2型)、 肥満に関連した糖尿病、グルコース耐性異常、空腹時血糖異常、インスリン抵抗性症候群 、脂質異常症、高血圧、肥満に関連した高血圧、過尿酸血症、痛風、冠状動脈疾患、心筋 梗塞、狭心症、睡眠無呼吸症候群、ピクウィック症候群、脂肪肝、脳梗塞、脳血栓症、一 過性脳虚血発作、整形外科的障害、関節変形、腰痛、月経異常および不妊が含まれるが、 これらに限定されるものではない。特に、共存症には、高血圧、高脂血症、脂質異常症、 グルコース耐性異常、心血管疾患、睡眠無呼吸および他の肥満関連症状が含まれる。 【0197】 30 肥満および肥満関連障害の治療は、肥満患者の体重を減少させ又は維持するために本発 明の化合物を投与することを意味する。治療の1つの成果は、本発明の化合物の投与の直 前の患者の体重と比較した場合の肥満患者の体重の減少でありうる。治療のもう1つの成 果は、ダイエット、運動または薬物療法の結果として既に減少した体重の体重再増加の予 防でありうる。治療のもう1つの成果は肥満関連疾患の発生および/または重症度の軽減 でありうる。該治療は、適切には、患者による食物またはカロリー摂取の減少、例えば、 総食事摂取量の減少、または炭水化物もしくは脂肪のような食事の特定の成分の摂取の減 少、および/または栄養吸収の抑制、および/または代謝率の低下の抑制、および体重減 少を要する患者における体重減少をもたらしうる。該治療は、代謝率の変化(例えば、代 謝率の低下の抑制の代わりに又はそれに加えて代謝率の増加)および/または体重減少か 40 ら通常生じる代謝抵抗性の最小化をももたらしうる。 【0198】 肥満および肥満関連障害の予防は、肥満のリスクを有する患者の体重を減少させ又は維 持するために本発明の化合物を投与することを意味する。予防の1つの成果は、本発明の 化合物の投与の直前の患者の体重と比較した場合の、肥満のリスクを有する患者の体重の 減少でありうる。予防のもう1つの成果は、ダイエット、運動または薬物療法の結果とし て既に減少した体重の体重再増加の予防でありうる。予防のもう1つの成果は、肥満のリ スクを有する患者において肥満の発生開始の前に治療を行った場合の、肥満の発生の予防 でありうる。予防のもう1つの成果は、肥満のリスクを有する患者において肥満の発生開 始の前に治療を行った場合の、肥満関連障害の発生および/または重症度の軽減でありう 50 (88) JP 2015-96550 A 2015.5.21 る。さらに、既に肥満である患者において治療を開始する場合、そのような治療は、肥満 関連障害、例えば、限定されないが、動脈硬化、II型糖尿病、多嚢胞卵巣疾患、心血管 疾患、骨関節炎、皮膚障害、高血圧、インスリン抵抗性、高コレステロール血症、高トリ グリセリド血症および胆石症の発生、進行または重症化を予防しうる。 【0199】 本明細書における肥満関連障害は、肥満に関連し、引き起こされ、または肥満から生じ る。肥満関連障害の例には、過食および過食症、高血圧、糖尿病、上昇した血漿インスリ ン濃度およびインスリン抵抗性、脂質異常症、高脂血症、子宮内膜、乳、前立腺および結 腸癌、骨関節症、閉塞性睡眠時無呼吸、胆石症、胆石、心疾患、異常心臓律動および不整 脈、心筋梗塞、うっ血性心不全、冠状動脈心疾患、急死、卒中、多嚢胞卵巣疾患、頭蓋咽 10 頭腫、プレーダー・ウィリィ症候群、フレーリッヒ症候群、GH欠損個体、正常変異低身 長、ターナー症候群、および代謝活性の低下または全除脂肪体重に対する百分率としての 安静時エネルギー消費の減少を示す他の病態、例えば急性リンパ芽球性白血病を有する小 児における病態が含まれる。肥満関連障害の他の例としては、X症候群としても公知のメ タボリックシンドローム、インスリン抵抗性症候群、性的および生殖機能不全、例えば不 妊、男性における性機能低下および女性における多毛症、胃腸運動障害、例えば肥満関連 胃食道逆流、呼吸器疾患、例えば肥満低換気症候群(ピクウィック症候群)、心血管障害 、炎症、例えば脈管系の全身炎症、動脈硬化、高コレステロール血症、高尿酸血症、腰部 痛、胆嚢疾患、痛風および腎癌が挙げられる。本発明の化合物は、肥満の二次的結果のリ スクの低減、例えば、左室肥大のリスクの低減にも有用である。 20 【0200】 式Iの化合物はネコおよびイヌにおける肥満および肥満関連障害の治療または予防にも 有用である。したがって、「哺乳動物」なる語は、随伴動物、例えばネコおよびイヌを含 む。 【0201】 「メタボリック・シンドローム」はシンドロームXとしても公知であり、Third Report of the National Cholesterol Educa tion Program Expert Panel on Detecti−オンv aluation and Treatment of High Blood Cho lesterol in Adults(Adult Treatment Panel 30 III,またはATP III),National Institutes of Health,2001,NIH Publication No.01−3670.E .S.Fordら,JAMA,vol.287(3),Jan.16,2002,pp 356−359において定義されている。簡潔に説明すると、以下の障害のうちの3以上 を有する場合に、メタボリック・シンドロームを有すると定義される:異常肥満、高トリ グリセリド血症、低HDLコレステロール、高血圧および高い空腹時血漿グルコース。こ れらに関する基準はATP−IIIにおいて定義されている。メタボリックシンドローム の治療は、メタボリックシンドロームを有する患者に本発明の組合せを投与することを意 味する。メタボリックシンドロームの予防は、メタボリックシンドロームを定める障害の 2つを有する患者に本発明の組合せを投与することを意味する。メタボリックシンドロー 40 ムを定める障害の2つを有する患者は、メタボリックシンドロームを定める障害の2つを 発生しているがメタボリックシンドロームを定める障害の3以上を未だ発生していない患 者である。 【0202】 左室肥大(LVH)は、左室マスインデックス(LVMI)および相対壁厚(RWT) に基づいて特定される。左室マスインデックスは、グラム単位の左室質量を平方メートル 単位の体表面積で割り算したものとして定義される。相対壁厚は2×背面壁厚/左室末端 拡張期直径として定義される。正常LVMI値は典型的には85であり、正常RWTは約 0.36である。LVHを有する男性患者は、131g/m2を超えるLVMIを有し、 LVHを有する女性患者は、100g/m2を超えるLVHIを有する。LVMI値の上 50 (89) JP 2015-96550 A 2015.5.21 昇を伴う患者は、85g/m2∼131g/m2のLVMIを有する男性患者、または8 5g/m2∼100g/m2のLVMIを有する女性患者である。 【0203】 心肥大または左室肥大の治療は、心肥大または左室肥大を有する患者に本発明の組合せ を投与することを意味する。心肥大または左室肥大の予防は、LVMI値の上昇を伴う患 者においてLVMIを低下させ又は維持するために、あるいは正常LVMI値を有する患 者においてLVMIの増加を予防するために、本発明の組合せを投与することを意味する 。 【0204】 心肥大または左室肥大の治療の1つの成果は、心室質量の減少でありうる。心肥大また 10 は左室肥大の治療のもう1つの成果は、心室質量の増加の速度の低下でありうる。心肥大 または左室肥大の治療のもう1つの成果は、心室壁厚の減少でありうる。心肥大または左 室肥大の治療のもう1つの成果は、心室壁厚の増加の速度の低下でありうる。 【0205】 化合物の「投与」および/または化合物を「投与する」なる語は、治療を要する個人ま たは哺乳動物に本発明の化合物または本発明の化合物のプロドラッグを供与することを意 味すると理解されるべきである。 【0206】 本治療方法を実施するための構造式Iの化合物の投与は、構造式Iの化合物の有効量を 、そのような治療または予防を要する哺乳動物に投与することにより行われうる。本発明 20 の方法による予防投与の必要性は、よく知られたリスク因子を用いて決定される。個々の 化合物の有効量は、症例を担当している医師または獣医により、最終的分析において決定 されるが、治療されるべき厳密な疾患、疾患の重症度、および患者が罹患している他の疾 患または症状、選択された投与経路、患者が同時に要しうる他の薬物および治療、ならび に医師の判断における他の要因のような要因に依存する。 【0207】 これらの疾患または障害における本化合物の有用性は、文献に報告されている動物疾患 モデルにおいて実証されうる。 【0208】 式Iの化合物の、予防または治療のための用量の大きさは、勿論、治療されるべき症状 30 の重症度の性質、ならびに個々の式Iの化合物およびその投与経路によって変動するであ ろう。それはまた、個々の患者の年齢、体重および応答に応じて変動するであろう。一般 に、1日用量範囲は、1回量または分割量として、哺乳動物の体重1kg当たり約0.0 01mg∼約100mg、好ましくは0.01mg∼約50mg、最も好ましくは0.1 ∼10mgの範囲内である。一方、幾つかの場合には、これらの限界を超える投与量を用 いることが必要かもしれない。 【0209】 静脈内投与のための組成物を使用する場合の用途には、適当な投与量範囲は、1日当た り体重1kg当たり、式Iの化合物約0.001mg∼約100mg、1つの実施形態に おいては、約0.01mg∼約50mg、もう1つの実施形態においては、0.1mg∼ 40 10mgである。 【0210】 経口用組成物が使用される場合には、適当な投与量範囲は、例えば、1日当たり、式I の化合物約0.01mg∼約1000mgである。1つの実施形態においては、範囲は1 日当たり約0.1mg∼約10mgである。経口投与には、組成物は、治療されるべき患 者への投与量の症候的調節のために、好ましくは、0.01∼1,000mg、好ましく は0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9 、10、12、12.5、15、20、25、30、40、50、100、250、50 0、750または1000ミリグラムの活性成分を含有する錠剤の形態で提供される。 【0211】 50 (90) JP 2015-96550 A 2015.5.21 本発明のもう1つの態様は、式Iの化合物と医薬上許容される担体とを含む医薬組成物 を提供する。「組成物」なる語は、医薬組成物の場合と同様、有効成分と、担体を構成す る不活性成分(医薬上許容される賦形剤)とを含む生成物、およびいずれかの2以上の成 分の組合せ、複合体化または凝集から、あるいは成分の1以上の解離から、あるいは成分 の1以上の他のタイプの反応または相互作用から、直接的または間接的に生じるいずれか の生成物を含むことが意図される。したがって、本発明の医薬組成物は、式Iの化合物、 追加的な成分および医薬上許容される賦形剤を混合することにより製造される任意の組成 物を含む。 【0212】 本発明の化合物の有効量を哺乳動物、特にヒトまたは随伴動物(例えば、イヌまたはネ 10 コ)に与えるためには、任意の適当な投与経路が用いられうる。例えば、経口、直腸、局 所、非経口、眼、肺および鼻腔内投与経路などが用いられうる。剤形には、錠剤、トロー チ剤、分散剤、懸濁剤、溶液、カプセル剤、クリーム剤、軟膏剤、エアゾール剤などが含 まれる。 【0213】 本発明の医薬組成物は、活性成分としての式Iの化合物またはその医薬上許容される塩 を含み、医薬上許容される担体、および所望により、他の治療用成分をも含有しうる。「 医薬上許容される」は、担体、希釈剤または賦形剤が製剤のその他の成分に適合しうるも のでなければならないこと、およびその被投与体に有害でないことを意味する。組成物は 、経口、直腸、局所、非経口(皮下、筋肉内および静脈内を含む)、眼(眼内)、肺(エ 20 アゾール吸入)または鼻腔内投与に適した組成物を含むが、いずれかの与えられた場合に おける最も適当な経路は、治療されている症状の性質および重症度ならびに有効成分の性 質に左右されるであろう。それらは単位投与形で簡便に提供され、薬学分野でよく知られ た方法のいずれかにより製造されうる。 【0214】 吸入による投与の場合には、本発明の化合物は加圧パックまたはネビュライザーからエ アゾール噴霧剤の形態で、あるいは製剤化されうる散剤として簡便に運搬されることが可 能であり、散剤(粉末)組成物は通気粉末吸入装置の補助により吸入されうる。吸入のた めの好ましい運搬系は、適当なプロペラント(例えば、フルオロカーボンまたは炭化水素 )中の式Iの化合物の懸濁液または溶液として製剤化されうる定量吸入(MDI)エアゾ 30 ール剤、および追加的な賦形剤の存在下または非存在下で式Iの化合物の乾燥粉末として 製剤化されうる乾燥粉末吸入(DPI)エアゾール剤である。 【0215】 式Iの化合物の適当な局所製剤には、経皮装置、エアゾール剤、クリーム剤、溶液、軟 膏剤、ゲル剤、ローション剤、散布剤などが含まれる。本発明の化合物を含有する局所医 薬組成物は通常、医薬上許容されるビヒクルと混合された活性化合物約0.005重量% ∼5%重量%を含む。本発明の化合物の投与に有用な経皮皮膚パッチには、当業者に公知 のものが含まれる。 【0216】 実際の使用においては、式Iの化合物は、活性成分として、通常の医薬調剤技術により 40 、医薬担体と密接に混合させて配合されうる。担体は、例えば経口または非経口(静脈内 を含む)投与のような投与に望ましい製剤形態に応じて、多種多様な形態をとりうる。経 口剤形用に組成物を製造する場合には、任意の通常の医薬媒体、例えば、経口液体製剤( 例えば、懸濁剤、エリキシル剤および溶液)の場合には、水、グリコール、油、アルコー ル、香味剤、保存剤、着色剤など、あるいは経口固体製剤(例えば、散剤、カプセル剤お よび錠剤)の場合には、デンプン、糖、微晶質セルロース、希釈剤、顆粒化剤、滑沢剤、 結合剤、崩壊剤などのような担体を使用することが可能であり、液体製剤よりは固体経口 製剤が好ましい。投与の容易さにより、錠剤およびカプセル剤が、最も有利な経口投与単 位形を代表するものであり、これらの場合、固体医薬担体が使用されるのは明らかである 。所望により、錠剤は標準的な水性または非水性技術によりコーティングされうる。 50 (91) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【0217】 前記の一般的な剤形に加えて、式Iの化合物は、コントロールリリース手段および/ま たは運搬装置(例えば、米国特許第3,845,770号、第3,916,899号、第 3,536,809号、第3,598,123号、第3,630,200号および第4, 008,719号に記載されているもの)によっても投与されうる。 【0218】 経口投与に適した本発明の医薬組成物は、それぞれが所定量の活性成分を含有する例え ばカプセル剤(時間放出および徐放製剤を含む)、丸剤、カシェ剤、散剤、顆粒剤または 錠剤のような分離した単位として、あるいは散剤または顆粒剤として、あるいは水性液、 非水性液、水中油型エマルションまたは油中水型液体エマルション中の溶液または懸濁剤 10 、例えばエリキシル剤、チンキ剤、溶液、懸濁剤、シロップ剤および乳剤として提供され うる。そのような組成物は薬学の任意の方法により製造されうるが、すべての方法は、活 性成分を、1以上の必要な成分を構成する担体と一緒にする工程を含む。一般に、組成物 は、活性成分を液体担体または微細固体担体またはそれらの両方と均一かつ密接に混合し 、ついで必要に応じて、生成物を所望の形状に成型することにより製造される。例えば、 錠剤は、所望により1以上の補助成分と共に、圧縮または成形を行うことにより製造され うる。圧縮錠剤は、所望により結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、界面活性剤または分散剤 と混合された、例えば粉末または顆粒のような自由流動形態の活性成分を適当な装置内で 圧縮することにより製造されうる。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らされた粉末化合 物の混合物を適当な装置内で成形に付すことにより製造されうる。望ましくは、各錠剤カ 20 シェーまたはカプセル剤は、治療されるべき患者への投与量の症候的調節のために、約0 .01∼1,000mg、特に0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2、2. 5、3、4、5、6、7、8、9、10、12、15、25、30、40、50、75、 100、125、150、175、180、200、225、250、500、750ま たは1000ミリグラムの活性成分を含有する。 【0219】 本発明の化合物の投与の追加的な適当な手段には、注射、静脈内ボーラスまたは注入、 腹腔内、皮下、筋肉内、鼻腔内および局所手段(閉塞を伴う又は伴わないもの)が含まれ る。 【0220】 30 本発明を例示するものとして、前記化合物のいずれかと医薬上許容される担体とを含む 医薬組成物が挙げられる。また、本発明を例示するものとして、前記化合物のいずれかと 医薬上許容される担体とを組合せることにより製造される医薬組成物も挙げられる。本発 明の一例は、前記化合物のいずれかと医薬上許容される担体とを組合せることを含む、医 薬組成物の製造方法である。 【0221】 用量は1回1日量で投与されることが可能であり、あるいは合計1日量が1日2、3ま たは4回の分割量で投与されることが可能である。更に、投与のために選択される個々の 化合物の特性に基づき、用量は、より低い頻度、例えば週1回、週2回、月1回などで投 与されうる。より低い頻度の投与の場合には、それに応じて、単位投与量は勿論、より大 きくなるであろう。 【0222】 鼻腔内経路、経皮経路、直腸もしくは膣坐剤、または連続的静脈内溶液により投与する 場合には、投与は勿論、投与計画の全体にわたって、断続的ではなく連続的なものとなろ う。 【0223】 以下は式Iの化合物に関する代表的な医薬剤形の例である。 40 (92) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表1】 10 【0224】 式Iの化合物は、式Iの化合物が有用である疾患、障害または症状の治療/予防/抑制 または改善に使用される他の薬物と組合せて使用されうる。そのような他の薬物は、それ らに一般に用いられる経路および量で、式Iの化合物と同時または連続的に投与されうる 。式Iの化合物が1以上の他の薬物と同時に使用される場合、式Iの化合物に加えてその ような他の薬物を含有する医薬組成物が好ましい。したがって、本発明の医薬組成物には 20 、式Iの化合物に加えて1以上の他の活性成分を含有するものが含まれる。式Iの化合物 と組合されうる他の活性成分の例には、限定的なものではないが、他の抗糖尿病薬剤、他 の抗脂質異常症薬剤および抗高血圧薬剤、抗肥満薬剤および食欲減退薬剤が含まれ、これ らは、別々に、または同一医薬組成物中で投与されうる。 【0225】 本発明はまた、AMPK活性化プロテインキナーゼ(AMPK)媒介性疾患の治療また は予防方法を提供し、該方法は、そのような治療を要する又はAMPK媒介性疾患の発生 リスクを有する患者に、或る量のAMPK活性化因子と或る量の1以上の活性成分とを、 それらが一緒になって有効な緩和をもたらすように投与することを含む。 【0226】 30 本発明のもう1つの態様においては、AMPK活性化因子および1以上の活性成分を少 なくとも1つの医薬上許容される担体または賦形剤と共に含む医薬組成物を提供する。 【0227】 したがって、本発明のもう1つの態様においては、AMPK媒介性疾患の治療または予 防のための医薬の製造のための、AMPK活性化因子および1以上の活性成分の使用を提 供する。したがって、本発明のもう1つの又は代替的な態様においては、AMPK媒介性 疾患の治療または予防における同時使用、別々の使用または連続的使用のための組合せ製 剤としての、AMPKアッセイ化因子および1以上の活性成分を含む生成物を提供する。 そのような組合せ製剤は、例えば、ツイン・パック(twin pack)の形態であり うる。 40 【0228】 糖尿病、肥満、高血圧、メタボリックシンドローム、脂質異常症、癌、アテローム性動 脈硬化症およびそれらの関連障害の治療または予防のためには、本発明の化合物は、その 障害を治療するのに有効な別の医薬物質と共に使用されうる、と理解されるであろう。 【0229】 本発明はまた、糖尿病、肥満、高血圧、メタボリックシンドローム、脂質異常症、癌、 アテローム性動脈硬化症およびそれらの関連障害の治療または予防方法を提供し、該方法 は、そのような治療を要する患者に、或る量の本発明の化合物、およびその特定の症状を 治療するのに効果的な量の別の医薬物質を、それらが一緒になって有効な緩和をもたらす ように投与することを含む。 50 (93) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【0230】 本発明はまた、糖尿病、肥満、高血圧、メタボリックシンドローム、脂質異常症、癌、 アテローム性動脈硬化症およびそれらの関連障害の治療方法を提供し、該方法は、そのよ うな治療を要する患者に、或る量の本発明の化合物、およびその特定の症状を治療するの に有用な量の別の医薬物質を、それらが一緒になって有効な緩和をもたらすように投与す ることを含む。 【0231】 本発明の化合物と共に使用される適当な医薬物質には以下のものが含まれるが、それら に限定されるものではない。 【0232】 10 (a)抗糖尿病物質、例えば(1)PPARγアゴニスト、例えばグリタゾン(gli tazone)(例えば、シグリタゾン(ciglitazone);ダルグリタゾン( darglitazone);エングリタゾン(englitazone);イサグリタ ゾン(isaglitazone)(MCC−555);ピオグリタゾン(piogli tazone)(ACTOS);ロシグリタゾン(rosiglitazone)(AV ANDIA);トログリタゾン(troglitazone);リボグリタゾン(riv oglitazone),BRL49653;CLX−0921;5−BTZD,GW− 0207,LG−100641,R483およびLY−300512など、およびWO9 7/10813、97/27857、97/28115、97/28137、97/27 847、03/000685および03/027112に開示されている化合物、および 20 SPPARMS(選択的PPARγモジュレーター)、例えばT131(Amgen)、 FK614(Fujisawa)、ネトグリタゾン(netoglitazone)およ びメタグリダセン(metaglidasen);(2)ビグアニド(biguanid e)、例えばブホルミン(buformin);メトホルミン(metformin); およびフェンホルミン(phenformin)など;(3)プロテインチロシンホスフ ァターゼ−1B(PTP−1B)インヒビター、例えばISIS 113715、A−4 01674、A−364504、IDD−3、IDD 2846、KP−40046、K R61639、MC52445、MC52453、C7、OC−060062、OC−8 6839、OC29796、TTP−277BC1、およびWO 04/041799、 04/050646、02/26707、02/26743、04/092146、03 30 /048140、04/089918、03/002569、04/065387、04 /127570およびUS 2004/167183に開示されている物質;(4)スル ホニル尿素、例えばアセトヘキサミド(acetohexamide);クロルプロパミ ド(chlorpropamide);ジアビネース(diabinese);グリベン クラミド(glibenclamide);グリピジド(glipizide);グリブ リド(glyburide);グリメピリド(glimepiride);グリクラジド (gliclazide);グリペンチド(glipentide);グリクイドン(g liquidone);グリソラミド(glisolamide);トラザミド(tol azamide);およびトルブタミド(tolbutamide)など;(5)メグリ チニド(meglitinide)、例えばレパグリニド(repaglinide)、 40 メチグリニド(metiglinide)(GLUFAST)およびナテグリニド(na teglinide)など;(6)アルファグルコシドヒドラーゼインヒビター、例えば アカルボース(acarbose);アジポシン(adiposine);カミグリボー ス(camiglibose);エミグリタート(emiglitate);ミグリトー ル(miglitol);ボグリボース(voglibose);プラジマイシン(pr adimicin)−Q;サルボスタチン(salbostatin);CKD−711 ;MDL−25,637;MDL−73,945;およびMOR 14など;(7)アル ファ−アミラーゼインヒビター、例えばテンダミスタット(tendamistat)、 トレスタチン(trestatin)およびA1−3688など;(8)インスリン分泌 促進物質、例えばリノグリリド(linogliride) ナテグリニド(nateg 50 (94) JP 2015-96550 A 2015.5.21 linide)、ミチグリニド(mitiglinide)(GLUFAST)、ID1 101 A−4166など;(9)脂肪酸酸化インヒビター、例えばクロモキシル(cl omoxir)およびエトモキシル(etomoxir)など;(10)A2アンタゴニ スト、例えばミダグリゾール(midaglizole);イサグリドール(isagl idole);デリグリドール(deriglidole);イダゾキサン(idazo xan);エアロキサン(earoxan);およびフルパロキサン(fluparox an)など;(11)インスリンまたはインスリン模倣体、例えばビオタ(biota) 、LP−100、ノバラピド(novarapid)、インスリン デテミル(dete mir)、インスリン リスプロ(lispro)、インスリン グラルジン(glar gine)、インスリン亜鉛懸濁液(レンテ(lente)およびウルトラレンテ(ul 10 tralente));Lys−Proインスリン、GLP−1(17−36)、GLP −1(73−7)(インスリントロピン(insulintropin));GLP−1 (7−36)−NH2)エキセナチド(exenatide)/エキセンジン(Exen din)−4、エキセナチド(Exenatide)LAR、リナグルチド(Linag lutide)、AVE0010、CJC 1131、BIM51077、CS 872 、TH0318、BAY−694326、GP010、ALBUGON(アルブミンに融 合したGLP−1)、HGX−007(エパック(Epac)アゴニスト)、S−235 21、およびWO 04/022004、WO 04/37859に開示されている化合 物など;(12)非チアゾリジンジオン、例えばJT−501およびファルグリタザール (farglitazar)(GW−2570/GI−262579)など;(13)P 20 PARα/γ二重アゴニスト、例えばAVE 0847、CLX−0940、GW−15 36、GW1929、GW−2433、KRP−297、L−796449、LBM 6 42、LR−90、LY510919、MK−0767、ONO 5129、SB 21 9994、TAK−559、TAK−654、677954(GlaxoSmithkl ine)、E−3030(Eisai)、LY510929(Lilly)、AK109 (Asahi)、DRF2655(Dr.Reddy)、DRF8351(Dr.Red dy)、MC3002(Maxocore)、TY51501(ToaEiyo)、ファ ルグリタザール(farglitazar)、ナベグリタザール(naveglitaz ar)、ムラグリタザール(muraglitazar)、ペリグリタザール(peli glitazar)、テサグリタザール(tesaglitazar)(GALIDA) 30 、レグリタザール(reglitazar)(JT−501)、チグリタザール(chi glitazar)、およびWO 99/16758、WO 99/19313、WO 99/20614、WO 99/38850、WO 00/23415、WO 00/2 3417、WO 00/23445、WO 00/50414、WO 01/00579 、WO 01/79150、WO 02/062799、WO 03/033481、W O 03/033450、WO 03/033453;および(14)インスリン、イン スリン模倣体および他のインスリン増感薬;(15)VPAC2受容体アゴニスト;(1 6)GLKモジュレーター、例えばPSN105、RO 281675、RO 2743 75、およびWO 03/015774、WO 03/000262、WO 03/05 5482、WO 04/046139、WO 04/045614、WO 04/063 40 179、WO 04/063194、WO 04/050645に開示されているものな ど;(17)レチノイド モジュレーター、例えば、WO 03/000249に開示さ れているもの;(18)GSK 3ベータ/GS 3インヒビター、例えば4−[2−( 2−ブロモフェニル)−4−(4−フルオロフェニル−1H−イミダゾール−5−イル] ピリジン、CT21022、CT20026、CT−98023、SB−216763、 SB410111、SB−675236、CP−70949、XD4241、およびWO 03/037869、03/03877、03/037891、03/024447、 05/000192、05/019218に開示されている化合物など;(19)グリコ ーゲンホスホリラーゼ(HGLPa)インヒビター、例えばAVE 5688、PSN 357、GPi−879、WO 03/037864、WO 03/091213、WO 50 (95) JP 2015-96550 A 2015.5.21 04/092158、WO 05/013975、WO 05/013981、US 2004/0220229およびJP 2004−196702に開示されているものな ど;(20)ATP消費促進物質、例えば、WO 03/007990に開示されている もの;(21)PPARγアゴニストとメトホルミン(metformin)との一定の 組合せ、例えばAVANDAMET;(22)PPAR panアゴニスト、例えばGS K 677954;(23)GPR40(G−タンパク質共役受容体40)(SNORF 55とも称される)、例えばBG700、およびWO 04/041266、04/02 2551、03/099793に開示されているもの;(24)GPR119(G−タン パク質共役受容体119(RUP3、SNORF25とも称される)、例えばRUP3、 HGPRBMY26、PFI 007、SNORF 25;(25)アデノシン受容体2 10 Bアンタゴニスト、例えばATL−618、AT1−802、E3080など;(26) カルチニンパルミトイルトランスフェラーゼインヒビター、例えばST 1327および ST 1326など;(27)フルクトース 3,6−ビスホスファターゼインヒビター 、例えばCS−917、MB7803など;(28)グルカゴンアンタゴニスト、例えば AT77077、BAY 694326、GW 4123X、NN2501、およびWO 03/064404、WO 05/00781、US 2004/0209928、U S 2004/029943などに開示されているもの;(30)グルコース−6−ホス ファターゼインヒビター;(31)ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PE PCK)インヒビター;(32)ピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼ(PDK)活性化 因子;(33)RXRアゴニスト、例えばMCI 036、CS00018、JNJ 1 20 0166806、およびWO 04/089916、US 6759546など;(34 )SGLTインヒビター、例えばAVE 2268、KGT 1251、T1095/R WJ 394718;(35)BLX−1002;(36)アルファグルコシダーゼイン ヒビター;(37)グルカゴン受容体アゴニスト;(38)グルコキナーゼ活性化因子; 39)GIP−1;40)インスリン分泌促進物質;41)GPR−40アゴニスト、例 えばTAK−875、5−[4−[[(1R)−4−[6−(3−ヒドロキシ−3−メチ ルブトキシ)−2−メチルピリジン−3−イル]−2,3−ジヒドロ−1H−インデン− 1−イル]オキシ]フェニル]イソチアゾール−3−オール 1−オキシド、5−(4− ((3−(2,6−ジメチル−4−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニル) フェニル)メトキシ)フェニル)イソ,5−(4−((3−(2−メチル−6−(3−ヒ 30 ドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)−2−メチルフェニル)メトキシ)フェニル )イソチアゾール−3−オール 1−オキシドおよび5−[4−[[3−[4−(3−ア ミノプロポキシ)−2,6−ジメチルフェニル]フェニル]メトキシ]フェニル]イソチ アゾール−3−オール 1−オキシド)、およびWO 11/078371に開示されて いるもの。 【0233】 (b)抗脂質異常症物質、例えば(1)胆汁酸金属イオン封鎖剤、例えばコレスチラミ ン(cholestyramine)、コレセベレム(colesevelem)、コレ スチポール(colestipol)、架橋デキストランのジアルキルアミノアルキル誘 導体;Colestid(登録商標);LoCholest(登録商標);およびQue 40 stran(登録商標)など;(2)HMG−CoAレダクターゼインヒビター、例えば アトルバスタチン(atorvastatin)、イタバスタチン(itavastat in)、ピタバスタチン(pitavastatin)、フルバスタチン(fluvas tatin)、ロバスタチン(lovastatin)、プラバスタチン(pravas tatin)、リバスタチン(rivastatin)、シンバスタチン(simvas tatin)、ロスバスタチン(rosuvastatin)(ZD−4522)および 他のスタチン、特にシンバスタチン(simvastatin);(3)HMG−CoA シンターゼインヒビター;(4)コレステロール吸収インヒビター、例えばFMVP4( Forbes Medi−Tech)、KT6−971(Kotobuki Pharm aceutical)、FM−VA12(Forbes Medi−Tech)、FM− 50 (96) JP 2015-96550 A 2015.5.21 VP−24(Forbes Medi−Tech)、スタノールエステル、ベータ−シト ステロール、ステロールグリコシド、例えばチケシド(tiqueside);およびア ゼチジノン、例えばエゼチミブ(ezetimibe)、およびWO 04/00524 7に開示されているものなど;(5)アシル補酵素A−コレステロールアシルトランスフ ェラーゼ(ACAT)インヒビター、例えばアバシミブ(avasimibe)、エフル シミブ(eflucimibe)、パクチミブ(pactimibe)(KY505)、 SMP 797(Sumitomo)、SM32504(Sumitomo)、およびW O 03/091216に開示されているものなど;(6)CETPインヒビター、例え ばJTT 705(Japan Tobacco)、トルセトラピブ(torcetra pib)、CP 532,632、BAY63−2149(Bayer)、SC 591 10 、SC 795など;(7)スクアレンシンターゼインヒビター;(8)抗酸化物質、例 えばプロブコール(probucol)など;(9)PPARαアゴニスト、例えばベク ロフィブラート(beclofibrate)、ベザフィブラート(bezafibra te)、シプロフィブラート(ciprofibrate)、クロフィブラート(clo fibrate)、エトフィブラート(etofibrate)、フェノフィブラート( fenofibrate)、ジェムカベン(gemcabene)およびジェムフィブロ ジル(gemfibrozil)、GW 7647、BM 170744(Kowa)、 LY518674(Lilly)、GW590735(GlaxoSmithkline )、RP−101(Kyorin)、DRF10945(Dr.Reddy)、NS−2 20/R1593(Nippon Shinyaku/Roche)、ST1929(S 20 igma Tau)、MC3001/MC3004(MaxoCore Pharmac euticals)、ジェムカベン(gemcabene)カルシウム、他のフィブル酸 誘導体、例えばAtromid(登録商標)、Lopid(登録商標)およびTrico r(登録商標)、およびUS 6,548,538に開示されているものなど;(10) FXR受容体モジュレーター、例えばGW 4064(GlaxoSmithkline )、SR 103912、QRX401、LN−6691(Lion Bioscien ce)、およびWO 02/064125、WO 04/045511に開示されている ものなど;(11)LXR受容体モジュレーター、例えばGW 3965(GlaxoS mithkline)、T9013137およびXTC0179628(X−Cepto r Therapeutics/Sanyo)、およびWO 03/031408、WO 30 03/063796、WO 04/072041に開示されているものなど;(12) リポタンパク質合成インヒビター、例えばナイアシン(niacin);(13)レニン アンジオテンシン系インヒビター;(14)PPARδ半アゴニスト、例えば、WO 0 3/024395に開示されているもの;(15)胆汁酸再吸収インヒビター、例えばB ARI 1453、SC435、PHA384640、S8921、AZD7706など ;および胆汁酸金属イオン封鎖剤、例えばコレセベラム(colesevelam)(W ELCHOL/CHOLESTAGEL)、コレスチポール(colestipol)、 コレスチラミン(cholestyramine)、および架橋デキストランのジアルキ ルアミノアルキル誘導体、(16)PPARδアゴニスト、例えばGW 501516( Ligand,GSK)、GW 590735、GW−0742(GlaxoSmith 40 kline)、T659(Amgen/Tularik)、LY934(Lilly)、 NC610050(Novo Nordisk)、およびWO 97/28149、WO 01/79197、WO 02/14291、WO 02/46154、WO 02/ 46176、WO 02/076957、WO 03/016291、WO 03/03 3493、WO 03/035603、WO 03/072100、WO 03/097 607、WO 04/005253、WO 04/007439およびJP102370 49に開示されているものなど;(17)トリグリセリド合成インヒビター;(18)ミ クロソームトリグリセリド輸送体(MTTP)インヒビター、例えばイムプリタピド(i implitapide)、LAB687、JTT130(Japan Tobacco )、CP346086、およびWO 03/072532に開示されているものなど;( 50 (97) JP 2015-96550 A 2015.5.21 19)転写モジュレーター;(20)スクアレンエポキシダーゼインヒビター;(21) 低密度リポタンパク質(LDL)受容体誘導因子;(22)血小板凝集インヒビター;( 23)5−LOまたはFLAPインヒビター、および(24)ナイアシン受容体アゴニス ト、例えばHM74A受容体アゴニスト;(25)PPARモジュレーター、例えばWO 01/25181、WO 01/79150、WO 02/79162、WO 02/ 081428、WO 03/016265、WO 03/033453に開示されている もの;(26)WO 03/039535に開示されているようなナイアシン結合クロム ;(27)WO 03/040114に開示されている置換酸誘導体;(28)注入HD L、例えばLUV/ETC−588(Pfizer)、APO−A1 Miiano/E TC216(Pfizer)、ETC−642(Pfizer)、ISIS301012 10 、D4F(Bruin Pharma)、合成三量体ApoA1、泡沫細胞に標的化され るBioral Apo A1など;(29)IBATインヒビター、例えばBARI1 43/HMR145A/HMR1453(Sanofi−Aventis)、PHA38 4640E(Pfizer)、S8921(Shionogi) AZD7806(As trZeneca)、AK105(Asah Kasei)など;(30)Lp−PLA 2インヒビター、例えばSB480848(GlaxoSmithkline)、659 032(GlaxoSmithkline)、677116(GlaxoSmithkl ine)など;(31)脂質組成に影響を及ぼす他の物質、例えばETC1001/ES P31015(Pfizer)、ESP−55016(Pfizer)、AGI1067 (AtheroGenics)、AC3056(Amylin)、AZD461(Ast 20 rZeneca);および (c)抗高血圧物質、例えば(1)利尿薬、例えばチアジド、例えばクロルサリドン( chlorthalidone)、クロルチアジド(chlorthiazide)、ジ クロロフェンアミド(dichlorophenamide)、ヒドロフルメチアジド( hydroflumethiazide)、インダパミド(indapamide)およ びヒドロクロロチアジド(hydrochlorothiazide);ループ利尿薬、 例えばブメタニド(bumetanide)、エタクリル酸、フロセミド(furose mide)およびトルセミド(torsemide);カリウム保持性物質、例えばアミ ロリド(amiloride)およびトリアムテレン(triamterene);およ びアルドステロン(aldosterone)アンタゴニスト、例えばスピロノラクトン 30 (spironolactone)、エピレノン(epirenone)など;(2)ベ ータ−アドレナリン作動性ブロッカー、例えばアセブトロール(acebutolol) 、アテノロール(atenolol)、ベタキソロール(betaxolol)、ベバン トロール(bevantolol)、ビソプロロール(bisoprolol)、ボピン ドロール(bopindolol)、カルテオロール(carteolol)、カルベジ ロール(carvedilol)、セリプロロール(celiprolol)、エスモロ ール(esmolol)、インデノロール(indenolol)、メタプロロール(m etaprolol)、ナドロール(nadolol)、ネビボロール(nebivol ol)、ペンブトロール(penbutolol)、ピンドロール(pindolol) 、プロパノロール(propanolol)、ソタロール(sotalol)、テルタト 40 ロール(tertatolol)、チリソロール(tilisolol)およびチモロー ル(timolol)など;(3)カルシウムチャネルブロッカー、例えばアムロジピン (amlodipine)、アラニジピン(aranidipine)、アゼルニジピン (azelnidipine)、バルニジピン(barnidipine)、ベニジピン (benidipine)、ベプリジル(bepridil)、シナルジピン(cina ldipine)、クレビジピン(clevidipine)、ジルチアゼム(dilt iazem)、エホニジピン(efonidipine)、フェロジピン(felodi pine)、ガロパミル(gallopamil)、イスラジピン(isradipin e)、ラシジピン(lacidipine)、レミルジピン(lemildipine) 、レルカニジピン(lercanidipine)、ニカルジピン(nicardipi 50 (98) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ne)、ニフェジピン(nifedipine)、ニルバジピン(nilvadipin e)、ニモデピン(nimodepine)、ニソルジピン(nisoldipine) 、ニトレンジピン(nitrendipine)、マニジピン(manidipine) 、プラニジピン(pranidipine)およびベラパミル(verapamil)な ど;(4)アンジオテンシン変換酵素(ACE)インヒビター、例えばベナゼプリル(b enazepril);カプトプリル(captopril);シラザプリル(cila zapril);デラプリル(delapril);エナラプリル(enalapril );ホシノプリル(fosinopril);イミダプリル(imidapril);ロ シノプリル(losinopril);モエキシプリル(moexipril);キナプ リル(quinapril);キナプリラート(quinaprilat);ラミプリル 10 (ramipril);ペリンドプリル(perindopril);ペリンドロプリル (perindropril;クアニプリル(quanipril);スピラプリル(s pirapril);テノカプリル(tenocapril);トランドラプリル(tr andolapril)およびゾフェノプリルなど;(5)中性エンドペプチダーゼイン ヒビター、例えばオマパトリート(omapatrilat)、カドキサトリル(cad oxatril)およびエカドトリル(ecadotril)、ホシドトリル(fosi dotril)、サムパトリラート(sampatrilat)、AVE7688、ER 4030など;(6)エンドセリンアンタゴニスト、例えばテゾセンタン(tezose ntan)、A308165およびYM62899など;(7)血管拡張薬、例えばヒド ララジン(hydralazine)、クロニジン(clonidine)、ミノキシジ 20 ル(minoxidil)およびニコチニルアルコール、ニコチン酸またはその塩など( 8)アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、例えばカンデサルタン(candes artan)、エプロサルタン(eprosartan)、イルベサルタン(irbes artan)、ロサルタン(losartan)、プラトサルタン(pratosart an)、タソサルタン(tasosartan)、テルミサルタン(telmisart an)、バルサルタン(valsartan)およびEXP−3137、FI6828K およびRNH6270など;(9)α/βアドレナリンブロッカー、例えばニプラジロー ル(nipradilol)、アロチノロール(arotinolol)およびアモスラ ロール(amosulalol)など;(10)アルファ1ブロッカー、例えばテラゾシ ン(terazosin)、ウラピジル(urapidil)、プラゾシン(prazo 30 sin)、ブナゾシン(bunazosin)、トリマゾシン(trimazosin) 、ドキサゾシン(doxazosin)、ナフトピジル(naftopidil)、イン ドラミン(indoramin)、WHIP 164およびXEN010など;(11) アルファ2アゴニスト、例えばロフェキシジン(lofexidine)、チアメニジン (tiamenidine)、モキソニジン(moxonidine)、リルメニジン( rilmenidine)およびグアノベンズなど;(12)アルドステロンインヒビタ ーなど;(13)アンジオポエチン−2−結合物質、例えばWO 03/030833に 開示されているもの;および (d)抗肥満物質、例えば(1)5HT(セロトニン)輸送体インヒビター、例えばパ ロキセチン(paroxetine)、フルオキセチン(fluoxetine)、フェ 40 ンフルラミン(fenfluramine)、フルボキサミン(fluvoxamine )、セルタリン(sertraline)およびイミプラミン(imipramine) 、およびWO 03/00663に開示されているもの、およびセロトニン/ノルアドレ ナリン再取り込みインヒビター、例えばシブトラミン(sibutramine)(ME RIDIA/REDUCTIL)およびドーパミン取り込みインヒビター/ノルエペネフ リン取り込みインヒビター、例えばラダファキシン(radafaxine)塩酸塩、3 53162(GlaxoSmithkline)など;(2)NE(ノルエピネフリン) 輸送体インヒビター、例えばGW 320659、デスピラミン(despiramin e)、タルスプラム(talsupram)およびノミフェンシン(nomifensi ne);(3)CB1(カンナビノイド−1受容体)アンタゴニスト/逆アゴニスト、例 50 (99) JP 2015-96550 A 2015.5.21 えばタラナバント(taranabant)、リモナバント(rimonabant)( ACCOMPLIA Sanofi Synthelabo)、SR−147778(S anofi Synthetabo)、AVE1625(Sanofi−Aventis )、BAY 65−2520(Bayer)、SLV 319(Solvay)、SLV 326(Solvay)、CP945598(Pfizer)、E−6776(Este ve)、O1691(Organix)、ORG14481(Organon)、VER 24343(Vernalis)、NESS0327(Univ of Sassari Univ of Cagliari)、および米国特許第4,973,587号、第5 ,013,837号、第5,081,122号、第5,112,820号、第5,292 ,736号、第5,532,237号、第5,624,941号、第6,028,084 10 号および第6,509367号;およびWO96/33159、WO97/29079、 WO98/31227、WO98/33765、WO98/37061、W098/41 519、WO98/43635、WO98/43636、WO99/02499、WO0 0/10967、WO00/10968、WO01/09120、WO01/58869 、WO01/64632、WO01/64633、WO01/64634、WO01/7 0700、WO01/96330、WO02/076949、WO03/006007、 WO03/007887、WO03/020217、WO03/026647、WO03 /026648、WO03/027069、WO03/027076、WO03/027 114、WO03/037332、WO03/040107、WO04/096763、 WO04/111039、WO04/111033、WO04/111034、WO04 20 /111038、WO04/013120、WO05/000301、WO05/016 286、WO05/066126およびEP−658546など;(4)グレリンアゴニ スト/アンタゴニスト、例えばBVT81−97(BioVitrum)、RC1291 (Rejuvenon)、SRD−04677(Sumitomo)、非アシル化グレリ ン(TheraTechnologies)、およびWO 01/87335、WO 0 2/08250、WO 05/012331に開示されているものなど;(5)H3(ヒ スタミンH3)アンタゴニスト/逆アゴニスト、例えばチオペラミド(thiopera mide)、3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロピル N−(4−ペンテニル) カルバマート)、クロベンプロピット(clobenpropit)、ヨードフェンプロ ピット(iodophenpropit)、イモプロキシファン(imoproxifa 30 n)、GT2394(Gliatech)およびA331440、およびWO 02/1 5905に開示されているもの;およびO−[3−(1H−イミダゾール−4−イル)プ ロパノール]カルバマート(Kiec−Kononowicz,K.ら,Pharmaz ie,55:349−55(2000)),ピペリジン含有ヒスタミンH3受容体アンタ ゴニスト(Lazewska,D.ら,Pharmazie,56:927−32(20 01))、ベンゾフェノン誘導体および関連化合物(Sasse,A.ら,Arch.P harm.(Weinheim)334:45−52(2001))、置換N−フェニル カルバマート(Reidemeister,S.ら,Pharmazie,55:83− 6(2000))、およびプロキシファン(proxifan)誘導体(Sasse,A .ら,J.Med.Chem.,43:3335−43(2000))およびヒスタミン 40 H3受容体モジュレーター、例えばWO 03/024928およびWO 03/024 929に開示されているもの;(6)メラニン凝集ホルモン1受容体(MCH1R)アン タゴニスト、例えばT−226296(Takeda)、T71(Takeda/Amg en)、AMGN−608450、AMGN−503796(Amgen)、85646 4(GlaxoSmithkline)、A224940(Abbott)、A798( Abbott)、ATC0175/AR224349(Arena Pharmaceu ticals)、GW803430(GlaxoSmithkine)、NBI−1A( Neurocrine Biosciences)、NGX−1(Neurogen)、 SNP−7941(Synaptic)、SNAP9847(Synaptic)、T− 226293(Schering Plough)、TPI−1361−17(Sait 50 (100) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ama Medical School/University of Califor nia Irvine)、およびWO 01/21169、WO 01/82925、W O 01/87834、WO 02/0 1809、WO 02/06245、WO 0 2/076929、WO 02/076947、WO 02/04433、WO 02/ 51809、WO 02/083134、WO 02/094799、WO 03/00 4027、WO 03/13574、WO 03/15769、WO 03/02864 1、WO 03/035624、WO 03/033476、WO 03/033480 、WO 04/004611、WO 04/004726、WO 04/011438、 WO 04/028459、WO 04/034702、WO 04/039764、W O 04/052848、WO 04/087680;および日本国特許出願番号JP 10 13226269、JP 1437059、JP2004315511に開示されている ものなど;(7)MCH2R(メラニン凝集ホルモン2R)アゴニスト/アンタゴニスト ;(8)NPY1(神経ペプチドY Y1)アンタゴニスト、例えばBMS205749 、BIBP3226、J−115814、BIBO 3304、LY−357897、C P−671906およびGI−264879A;および米国特許第6,001,836号 ;およびWO 96/14307、WO 01/23387、WO 99/51600、 WO 01/85690、WO 01/85098、WO 01/85173およびWO 01/89528に開示されているもの;(9)NPY5(神経ペプチドY Y5)ア ンタゴニスト、例えば152,804、S2367(Shionogi)、E−6999 (Esteve)、GW−569180A、GW−594884A(GlaxoSmit 20 hkline)、GW−587081X、GW−548118X;FR 235,208 ;FR 226928、FR 240662、FR 252384;1229U91、G I−264879A、CGP71683A、C−75(Fasgen)LY−37789 7、LY366377、PD−160170、SR−120562A、SR−12081 9A、S2367(Shionogi)、JCF−104およびH409/22;および 米国特許第6,140,354号、第6,191,160号、第6,258,837号、 第6,313,298号、第6,326,375号、第6,329,395号、第6,3 35,345号、第6,337,332号、第6,329,395号および第6,340 ,683号;およびEP−01010691、EP−01044970およびFR252 384;およびPCT公開番号WO 97/19682、WO 97/20820、WO 30 97/20821、WO 97/20822、WO 97/20823、WO 98/ 27063、WO 00/107409、WO 00/185714、WO 00/18 5730、WO 00/64880、WO 00/68197、WO 00/69849 、WO 01/09120、WO 01/14376、WO 01/85714、WO 01/85730、WO 01/07409、WO 01/02379、WO 01/0 2379、WO 01/23388、WO 01/23389、WO 01/44201 、WO 01/62737、WO 01/62738、WO 01/09120、WO 02/20488、WO 02/22592、WO 02/48152、WO 02/4 9648、WO 02/051806、WO 02/094789、WO 03/009 845、WO 03/014083、WO 03/022849、WO 03/0287 40 26、WO 05/014592、WO 05/01493;およびNormanら,J .Med.Chem.43:4288−4312(2000)に開示されている化合物; (10)レプチン、例えば組換えヒトレプチン(PEG−OB,Hoffman La Roche)および組換えメチオニルヒトレプチン(Amgen);(11)レプチン誘 導体、例えば特許第5,552,524号;第5,552,523号;第5,552,5 22号;第5,521,283号;WO 96/23513;WO 96/23514; WO 96/23515;WO 96/23516;WO 96/23517;WO 9 6/23518;WO 96/23519;およびWO 96/23520;(12)オ ピオイドアンタゴニスト、例えばナルメフェン(nalmefene)(Revex(登 録商標))、3−メトキシナルトレキソン、ナロキソン(naloxone)およびナル 50 (101) JP 2015-96550 A 2015.5.21 トレキソン(naltrexone);およびWO 00/21509に開示されている もの;(13)オレキシンアンタゴニスト、例えばSB−334867−A(Glaxo Smithkline);およびWO 01/96302、01/68609、02/4 4172、02/51232、02/51838、02/089800、02/0903 55、03/023561、03/032991、03/037847、04/0047 33、04/026866、04/041791、04/085403に開示されている ものなど;(14)BRS3(ボンベシン受容体サブタイプ3)アゴニスト;(15)C CK−A(コレシストキニンA)アゴニスト、例えばAR−R 15849、GI 18 1771、JMV−180、A−71378、A−71623、PD170292、PD 149164、SR146131、SR125180、ブタビンジド(butabin 10 dide)、およびUS 5,739,106に開示されているもの;(16)CNTF (毛様体神経栄養因子)、例えばGI−181771(Glaxo−SmithKIin e);SR146133(Sanofi Synthelabo);ブタビンジド(bu tabindide);およびPD170,292、PD 149164(Pfizer );(17)CNTF誘導体、例えばアクソカイン(axokine)(Regener on);およびWO 94/09134、WO 98/22128およびWO 99/4 3 813に開示されているもの;(18)GHS(成長ホルモン分泌促進物質受容体)アゴ ニスト、例えばNN703、ヘキサレリン(hexarelin)、MK−0677、S M−130686、CP−424,391、L−692,429およびL−163,25 20 5、および米国特許第6358951号、米国特許出願第2002/049196号およ び第2002/022637号;およびWO 01/56592、およびWO 02/3 2888に開示されているもの;(19)5HT2c(セロトニン受容体2c)アゴニス ト、例えばAPD3546/AR10A(Arena Pharmaceuticals )、ATH88651(Athersys)、ATH88740(Athersys)、 BVT933(Biovitrum/GSK)、DPCA3721(BMS)、IK26 4;LY448100(Lilly)、PNU 22394;WAY470(Wyeth )、WAY629(Wyeth)、WAY161503(Biovitrum)、R−1 065、VR1065(Vernalis/Roche) YM 348;および米国特 許第3,914,250号;およびPCT公開01/66548、02/36596、0 30 2/48124、02/10169、02/44152;02/51844、02/40 456、02/40457、03/057698、05/000849など;(20)M c3r(メラノコルチン3受容体)アゴニスト;(21)Mc4r(メラノコルチン4受 容体)アゴニスト、例えばCHIR86036(Chiron)、CHIR915(Ch iron);ME−10142(Melacure)、ME−10145(Melacu re),HS−131(Melacure)、NBI72432(Neurocrine Biosciences)、NNC 70−619(Novo Nordisk)、T TP2435(Transtech)、およびPCT公開WO 99/64002、00 /74679、01/991752、01/0125192、01/52880、01/ 74844、01/70708、01/70337、01/91752、01/0108 40 42、02/059095、02/059107、02/059108、02/0591 17、02/062766、02/069095、02/12166、02/11715 、02/12178、02/15909、02/38544、02/068387、02 /068388、02/067869、02/081430、03/06604、03/ 007949、03/009847、03/009850、03/013509、03/ 031410、03/094918、04/028453、04/048345、04/ 050610、04/075823、04/083208、04/089951、05/ 000339、およびEP 1460069およびUS 2005049269、および JP2005042839に開示されているものなど;(22)モノアミン再取り込みイ ンヒビター、例えばシブトラトミン(sibutratmine)(Meridia(登 50 (102) JP 2015-96550 A 2015.5.21 録商標)/Reductil(登録商標))およびその塩、および米国特許第4,746 ,680号、第4,806,570号および第5,436,272号、および米国特許公 開番号2002/0006964、およびWO 01/27068およびWO 01/6 2341に開示されている化合物;(23)セロトニン再取り込みインヒビター、例えば デクスフェンフルラミン(dexfenfluramine)、フルオキセチン(flu oxetine)、および米国特許第6,365,633号、およびWO 01/270 60およびWO 01/162341に開示されているもの;(24)GLP−1(グル カゴン様ペプチド1)アゴニスト;(25)トピラマート(Topiramate)(T opimax(登録商標));(26)フィトファルム(phytopharm)化合物 57(CP 644,673);(27)ACC2(アセチル−CoAカルボキシラーゼ 10 −2)インヒビター;(28)β3(ベータアドレナリン受容体3)アゴニスト、例えば ラフェベルグロン(rafebergron)/AD9677/TAK677(Dain ippon Takeda)、CL−316,243、SB 418790、BRL−3 7344、L−796568、BMS−196085、BRL−35135A、CGP1 2177A、BTA−243、GRC1087(Glenmark Pharmaceu ticals)、GW 427353(ソラベグロン(solabegron)塩酸塩) 、トレカドリン(Trecadrine)、Zeneca D7114、N−5984( Nisshin Kyorin)、LY−377604(Lilly)、KT07924 (Kissei)、SR 59119A、および米国特許第5,705,515号、US 5,451,677;およびWO94/18161、WO95/29159、WO97 20 /46556、WO98/04526、WO98/32753、WO01/74782、 WO02/32897、WO03/014113、WO03/016276、WO03/ 016307、WO03/024948、WO03/024953、WO03/0378 81、WO04/108674に開示されているものなど;(29)DGAT1(ジアシ ルグリセロールアシルトランスフェラーゼ1)インヒビター;(30)DGAT2(ジア シルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2)インヒビター;(31)FAS(脂肪酸 シンターゼ)インヒビター、例えばセルレニン(Cerulenin)およびC75;( 32)PDE(ホスホジエステラーゼ)インヒビター、例えばテオフィリン(theop hylline)、ペントキシフィリン(pentoxifylline)、ザプリナス ト(zaprinast)、シルデナフィル(sildenafil)、アムリノン(a 30 mrinone)、ミルリノン(milrinone)、シロスタミド(cilosta mide)、ロリプラム(rolipram)およびシロミラスト(cilomilas t)、およびWO 03/037432、WO 03/037899に記載されているも の;(33)チロイドホルモンβアゴニスト、例えばKB−2611(KaroBioB MS)、およびWO 02/15845;および日本国特許出願番号JP 200025 6190に開示されているもの;(34)UCP−1(脱共役タンパク質1)、2または 3活性化因子、例えばフィタン酸、4−[(E)−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ −5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−1−プロペニル]安息香酸(Τ ΤΝΡΒ)、およびレチノイン酸;およびWO 99/00123に開示されているもの ;(35)アシル−エストロゲン、例えば、del Mar−Grasa,M.ら,Ob 40 esity Research,9:202−9(2001)に開示されているオレオイ ル−エストロン;(36)グルココルチコイド受容体アンタゴニスト、例えばCP472 555(Pfizer)、KB 3305、およびWO 04/000869、WO 0 4/075864に開示されているものなど;(37)11β HSD−1(11−ベー タヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型)インヒビター、例えばBVT 3498 (AMG 331)、BVT 2733、3−(1−アダマンチル)−4−エチル−5− (エチルチオ)−4H−1,2,4−トリアゾール、3−(1−アダマンチル)−5−( 3,4,5−トリメトキシフェニル)−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、 3−アダマンタニル−4,5,6,7,8,9,10,11,12,3a−デカヒドロ− 1,2,4−トリアゾロ[4,3−a][11]アンヌレン、およびWO 01/900 50 (103) JP 2015-96550 A 2015.5.21 91、01/90090、01/90092、02/072084、04/011410 、04/033427、04/041264、04/027047、04/056744 、04/065351、04/089415、04/037251に開示されている化合 物など;(38)SCD−1(ステアロイル−CoAデサチュラーゼ−1)インヒビター ;(39)ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−4)インヒビター、例えばイソロイ シンチアゾリジド、バリンピロリジド、シタグリプチン(sitagliptin)(J anuvia)、サキサグリプチン(saxagliptin)、アログリプチン(al ogliptin)、NVP−DPP728、LAF237(ビルダグリプチン(vil dagliptin))、P93/01、TSL 225、TMC−2A/2B/2C、 FE 999011、P9310/K364、VIP 0177、SDZ 274−44 10 4、GSK 823093、E 3024、SYR 322、TS021、SSR 16 2369、GRC 8200、579、NN7201、CR 14023、PHX 10 04、PHX 1149、PT−630、SK−0403;およびWO 02/0831 28、WO 02/062764、WO 02/14271、WO 03/000180 、WO 03/000181、WO 03/000250、WO 03/002530、 WO 03/002531、WO 03/002553、WO 03/002593、W O 03/004498、WO 03/004496、WO 03/005766、WO 03/017936、WO 03/024942、WO 03/024965、WO 03/033524、WO 03/055881、WO 03/057144、WO 0 3/037327、WO 04/041795、WO 04/071454、WO 04 20 /0214870、WO 04/041273、WO 04/041820、WO 04 /050658、WO 04/046106、WO 04/067509、WO 04/ 048532、WO 04/099185、WO 04/108730、WO 05/0 09956、WO 04/09806、WO 05/023762、US 2005/0 43292およびEP 1 258 476に開示されている化合物;(40)リパーゼ インヒビター、例えばテトラヒドロリプスタチン(tetrahydrolipstat in)(orlistat/XENICAL)、ATL962(Alizyme/Tak eda)、GT389255(Genzyme/Peptimmune) トリトン(T riton) WR1339、RHC80267、リプスタチン(lipstatin) 、テアサポニン(teasaponin)およびジエチルウンベリフェリルホスファート 30 、FL−386、WAY−121898、Bay−N−3176、バリラクトン(val ilactone)、エステラシン(esteracin)、エベラクトン(ebela ctone)A、エベラクトン(ebelactone)BおよびRHC 80267、 およびWO 01/77094、WO 04/111004および米国特許第4,598 ,089号、第4,452,813号、第5,512,565号、第5,391,571 号、第5,602,151号、第4,405,644号、第4,189,438号および 第4,242,453号に開示されているものなど;(41)脂肪酸輸送体インヒビター ;(42)ジカルボキシラート輸送体インヒビター;(43)グルコース輸送体インヒビ ター;および(44)ホスファート輸送体インヒビター;(45)食欲減退二環式化合物 、例えば1426(Aventis)および1954(Aventis)、WO 00/ 40 18749、WO 01/32638、WO 01/62746、WO 01/6274 7およびWO 03/015769に開示されている化合物;(46)ペプチドYYおよ びPYYアゴニスト、例えばPYY336(Nastech Merck)、AC 16 2352(IC Innovations/Curis/Amylin)、TM3033 5/TM30338(7TM Pharma)、PYY336(Emisphere T e hcnologies)、ペジル化(pegylated)ペプチドYY3−36、WO 03/026591、04/089279に開示されているものなど;(47)脂質代 謝モジュレーター、例えばマスリン酸、エリスロジオール、ウルソル酸ウバオール、ベツ リン酸、ベツリンなど、およびWO 03/011267に開示されている化合物;(4 50 (104) JP 2015-96550 A 2015.5.21 8)転写因子モジュレーター、例えばWO 03/026576に開示されているもの; (49)Mc5r(メラノコルチン5受容体)モジュレーター、例えばWO 97/19 952、WO 00/15826、WO 00/15790、US 200300920 41に開示されているものなど;(50)脳由来神経栄養因子(BDNF);(51)M c1r(メラノコルチン1受容体モジュレーター、例えばLK−184(Proctor & Gamble)など;(52)5HT6アンタゴニスト、例えばBVT74316 (BioVitrum)、BVT5182c(BioVitrum)、E−6795(E steve)、E−6814(Esteve)、SB399885(GlaxoSmit hkline)、SB271046(GlaxoSmithkline)、RO−046 790(Roche)など;(53)脂肪酸輸送体タンパク質4(FATP4);(54 10 )アセチル−CoAカルボキシラーゼ(ACC)インヒビター、例えばCP640186 、CP610431、CP640188(Pfizer);(55)C末端成長ホルモン 断片、例えばAOD9604(Monash Univ/Metabolic Phar maceuticals)など;(56)オキシントモジュリン(oxyntomodu lin);(57)神経ペプチドFF受容体アンタゴニスト、例えばWO 04/083 218に開示されているものなど;(58)アミリンアゴニスト、例えばシムリン(Sy mlin)/プラムリンチド(pramlintide)/AC137(Amylin) ;(59)フーディア(Hoodia)およびトリコカウロン(trichocaulo n)抽出物;(60)BVT74713および他の腸脂質食欲抑制物質;(61)ドーパ ミンアゴニスト、例えばブプロピオン(bupropion)(WELLBUTRJN/ 20 GlaxoSmithkline);(62)ゾニサミド(zonisamide)(Z ONEGRAN/Daimpp−オンlan)など;および (e)本発明の化合物と組合せて使用するのに適した食欲減退物質、例えばアミノレッ クス(aminorex)、アンフェクロラール(amphechloral)、アンフ ェタミン(amphetamine)、ベンズフェタミン(benzphetamine )、クロルフェンテルミン(chlorphentermine)、クロベンゾレックス (clobenzorex)、クロホレックス(cloforex)、クロミノレックス (clominorex)、クロルテルミン(clortermine)、シクレキセド リン(cyclexedrine)、デクスフェンフルラミン(dexfenflura mine)、デクストロアンフェタミン(dextroamphetamine)、ジエ 30 チルプロピオン(diethylpropion)、ジフェメトキシジン(diphem ethoxidine)、N−エチルアンフェタミン(N−ethylamphetam ine)、フェンブトラザート(fenbutrazate)、フェンフルラミン(fe nfluramine)、フェニソレックス(fenisorex)、フェンプロポレッ クス(fenproporex)、フルドレックス(fludorex)、フルミノレッ クス(fluminorex)、フルフリルメチルアンフェタミン(furfurylm ethylamphetamine)、レバンフェタミン(levamfetamine )、レボファセトペラン(levophacetoperane)、マジンドール(ma zindol)、メフェノレックス(mefenorex)、メタンフェプラモン(me tamfepramone)、メタンフェタミン(methamphetamine)、 40 ノルプソイドエフェドリン(norpseudoephedrine)、ペントレックス (pentorex)、フェンジメトラジン(phendimetrazine)、フェ ンメトラジン(phenmetrazine)、フェンテルミン(phentermme )、フェニルプロパノールアミン、ピシロレックス(picilorex)およびシブト ラミン(sibutramine)、およびそれらの医薬上許容される塩(これらに限定 されるものではない)。特に適当なクラスの食欲減退物質としては、ハロゲン化アンフェ タミン誘導体、例えばクロルフェンテルミン(chlorphentermine)、ク ロホレックス(cloforex)、クロルテルミン(clortermine)、デク スフェンフルラミン(dexfenfluramine)、フェンフルラミン(fenf luramine)、イシロレックス(picilorex)およびシブトラミン(si 50 (105) JP 2015-96550 A 2015.5.21 butramine)、およびそれらの医薬上許容される塩が挙げられる。本発明の化合 物と組合せて使用される格別なハロゲン化アンフェタミン誘導体には、フェンフルラミン (fenfluramine)およびデクスフェンフルラミン(dexfenflura mine)、およびそれらの医薬上許容される塩が含まれる。 【0234】 本発明の化合物と組合せて使用される具体的な化合物には、シンバスタチン(simv astatin)、メバスタチン(mevastatin)、エゼチミブ(ezetim ibe)、アトルバスタチン(atorvastatin)、シタグリプチン(sita gliptin)、メトホルミン(metformin)、シブトラミン(sibutr amine)、オルリスタット(orlistat)、クネキサ(Qnexa)、トピラ 10 マート(topiramate)、ナルトレキソン(naltrexone)、ブプリオ ピオン(bupriopion)、フェンテルミン(phentermine)およびロ サルタン(losartan)、ヒドロクロロチアジドを伴うロサルタンが含まれる。本 発明の化合物と組合せて使用される具体的なCB1アンタゴニスト/逆アゴニストには以 下のものが含まれる:WO03/077847に記載されているもの、例えばN−[3− (4−クロロフェニル)−2(S)−フェニル−1(S)−メチルプロピル]−2−(4 −トリフルオロメチル−2−ピリミジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド、N−[3 −(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−1−メチルプロピル]−2− (5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド、N−[ 3−(4−クロロフェニル)−2−(5−クロロ−3−ピリジル)−1−メチルプロピル 20 ]−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド およびそれらの医薬上許容される塩;およびWO05/000809に記載されているも の、例えば3−{1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イリデン }−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチルプロパンニトリル、1−{ 1−[1−(4−クロロフェニル)ペンチル]アゼチジン−3−イル}−1−(3,5− ジフルオロフェニル)−2−メチルプロパン−2−オール、3−((S)−(4−クロロ フェニル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ− 2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)ベンゾニトリル、3−((S)− (4−クロロフェニル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2− フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)ベンゾニトリル、3− 30 ((4−クロロフェニル){3−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメ チルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)ベンゾニトリル、3−((1S)−1− {1−[(S)−(3−シアノフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]アゼチジン− 3−イル}−2−フルオロ−2−メチルプロピル)−5−フルオロベンゾニトリル、3− [(S)−{4−クロロフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオ ロ−5−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)フェニル]−2−メチルプロピ ル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、および5−((4−クロロフェニ ル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチ ルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)チオフェン−3−カルボニトリル、および それらの医薬上許容される塩;および3−[(S)−(4−クロロフェニル)(3−{( 40 1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1 ,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン −1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(4−クロロフェニル)(3−{ (1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1,3,4−オキサジアゾール− 2−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニ トリル、3−[(S)−(3−{(1S)−1−[3−(5−アミノ−1,3,4−オキ サジアゾール−2−イル)−5−フルオロフェニル]−2−フルオロ−2−メチルプロピ ル}アゼチジン−1−イル)(4−クロロフェニル)メチル]ベンゾニトリル、3−[( S)−(4−シアノフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ− 5−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェ 50 (106) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[ (S)−(3−{(1S)−1−[3−(5−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール− 2−イル)−5−フルオロフェニル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}アゼチジン −1−イル)(4−シアノフェニル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(4−シ アノフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1,3, 4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1− イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(4−クロロフェニル)(3−{(1S )−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イ ル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル 、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−シアノフェニル)[3−(1,2,4− 10 オキサジアゾール−3−イル)フェニル]−メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フル オロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、5−(3−{1−[1−( ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}−5 −フルオロフェニル)−1H−テトラゾール、5−(3−{1−[1−(ジフェニルメチ ル)アゼチジン−3−イル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}−5−フルオロフェ ニル)−1−メチル−1H−テトラゾール、5−(3−{1−[1−(ジフェニルメチル )アゼチジン−3−イル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}−5−フルオロフェニ ル)−2−メチル−2H−テトラゾール、3−[(4−クロロフェニル)(3−{2−フ ルオロ−1−[3−フルオロ−5−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)フェ ニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[ 20 (4−クロロフェニル)(3−{2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1−メチル −1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1− イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(4−シアノフェニル)(3−{2−フルオロ− 1−[3−フルオロ−5−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]− 2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(4−シ アノフェニル)(3−{2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(2−メチル−2H− テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メ チル]ベンゾニトリル、5−{3−[(S)−{3−[{1S)−1−(3−ブロモ−5 −フルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}( 4−クロロフェニル)メチル]フェニル}−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H) 30 −オン、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−クロロフェニル)[3−(5−オ キソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル }アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾ ニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−シアノフェニル)[3−(5− オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチ ル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベン ゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−シアノフェニル)[3−(1 ,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)− 2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)− 1−(1−{(S)−(4−クロロフェニル)[3−(1,3,4−オキサジアゾール− 40 2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロ ピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−((1S)−1−{1−[(S)−[3−( 5−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル](4−クロロフェニ ル)メチル]アゼチジン−3−イル}−2−フルオロ−2−メチルプロピル)−5−フル オロベンゾニトリル、3−((1S)−1−{1−[(S)−[3−(5−アミノ−1, 3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル](4−シアノフェニル)メチル]アゼ チジン−3−イル}−2−フルオロ−2−メチルプロピル)−5−フルオロベンゾニトリ ル、3−[(1S)−1−(1−{(S)(4−シアノフェニル)[3−(1,2,4− オキサジアゾール−3−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオ ロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1− 50 (107) JP 2015-96550 A 2015.5.21 {(S)−(4−クロロフェニル)[3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル) フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5 −フルオロベンゾニトリル、5−[3−{(S)−(4−クロロフェニル){3−[(1 S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼ チジン−1−イル}メチル)フェニル]−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)− オン、5−[3−((S)−(4−クロロフェニル){3−[(1S)−1−(3,5− ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メ チル)フェニル]−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン、4−{(S)− {3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプ ロピル]アゼチジン−1−イル}[3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4− 10 オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル}−ベンゾニトリル、およびそれらの医 薬上許容される塩。 【0235】 本発明の化合物と組合せて使用される具体的なNPY5アンタゴニストには以下のもの が含まれる:3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニル)−スピロ[イソベンゾ フラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、3−オキソ−N−( 7−トリフルオロメチルピリド[3,2−b]ピリジン−2−イル)スピロ−[イソベン ゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、N−[5−(3− フルオロフェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ−[イソベンゾフラン−1 (3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、トランス−3’−オキソ−N− 20 (5−フェニル−2−ピリミジニル)スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’H)−イ ソベンゾフラン]−4−カルボキサミド、トランス−3’−オキソ−N−[1−(3−キ ノリル)−4−イミダゾリル]スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’H)−イソベン ゾフラン]−4−カルボキサミド、トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピ ラジニル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]− 4’−カルボキサミド、トランス−N−[5−{3−フルオロフェニル)−2−ピリミジ ニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキ サン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−[5−(2−フルオロフェニル)−2− ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シ クロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−[1−(3,5−ジフルオロフ 30 ェニル)−4−イミダゾリル]−3−オキソスピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3 H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−3−オキソ−N−( 1−フェニル−4−ピラゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’ −シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−[1−(2−フルオロフェ ニル)−3−ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H) ,1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−3−オキソ−N−(1− フェニル−3−ピラゾリル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シ クロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−3−オキソ−N−(2−フェニル− 1,2,3−トリアゾール−4−イル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H) ,1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、およびそれらの医薬上許容される塩 40 およびエステル。 【0236】 本発明の化合物と組合せて使用される具体的なACC−1/2インヒビターには以下の ものが含まれる:1’−[(4,8−ジメトキシキノリン−2−イル)カルボニル]−6 −(1H−テトラゾール−5−イル)スピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン]−4− オン;(5−{1’−[(4,8−ジメトキシキノリン−2−イル)カルボニル]−4− オキソスピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン]−6−イル}−2H−テトラゾール− 2−イル)メチルピバラート、5−{1’−[(8−シクロプロピル−4−メトキシキノ リン−2−イル)カルボニル]−4−オキソスピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン] −6−イル}ニコチン酸、1’−(8−メトキシ−4−モルホリン−4−イル−2−ナフ 50 (108) JP 2015-96550 A 2015.5.21 トイル)−6−(1H−テトラゾール−5−イル)スピロ[クロマン−2,4’−ピペリ ジン]−4−オン、および1’−[(4−エトキシ−8−エチルキノリン−2−イル)カ ルボニル]−6−(1H−テトラゾール−5−イル)スピロ[クロマン−2,4’−ピペ リジン]−4−オン、およびそれらの医薬上許容される塩およびエステル。本発明の化合 物と組合せて使用される具体的なMCH1Rアンタゴニスト化合物には以下のものが含ま れる;1−{4−[(1−エチルアゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−4−[( 4−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2(1H)−オン、4−[(4−フルオロベ ンジル)オキシ]−1−{4−[(1−イソプロピルアゼチジン−3−イル)オキシ]フ ェニル}ピリジン−2(1H)−オン、1−[4−(アゼチジン−3−イルオキシ)フェ ニル]−4−[(5−クロロピリジン−2−イル)メトキシ]ピリジン−2(1H)−オ 10 ン、4−[(5−クロロピリジン−2−イル)メトキシ]−1−{4−[(1−エチルア ゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピリジン−2(1H)−オン、4−[(5−ク ロロピリジン−2−イル)メトキシ]−1−{4−[(1−プロピルアゼチジン−3−イ ル)オキシ]フェニル}ピリジン−2(1H)−オンおよび4−[(5−クロロピリジン −2−イル)メトキシ]−1−(4−{[(2S)−1−エチルアゼチジン−2−イル] メトキシ}フェニル)ピリジン−2(1H)−オン、またはそれらの医薬上許容される塩 。 【0237】 本発明の化合物と組合される具体的なDP−IVインヒビターはジャヌビア(Janu via)、7−[(3R)−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブ 20 タノイル]−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4 −トリアゾロ[4,3−a]ピラジンから選択される。特に、式Iの化合物は、好ましく は、7−[(3R)−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタノイ ル]−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリ アゾロ[4,3−a]ピラジンおよびその医薬上許容される塩と組合される。 【0238】 本発明の化合物と組合せて使用される具体的なH3(ヒスタミンH3)アンタゴニスト /逆アゴニストには以下のものが含まれる:WO05/077905に記載されているも の、例えば3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}− 2−エチルピリド[2,3−d]−ピリミジン−4(3H)−オン、3−{4−[(1− 30 シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2−メチルピリド[4,3−d ]ピリミジン−4(3H)−オン、2−エチル−3−(4−{3−[(3S)−3−メチ ルピペリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−4 (3H)−オン、2−メチル−3−(4−{3−[(3S)−3−メチルピペリジン−1 −イル]プロポキシ}フェニル)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、 3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2,5−ジ メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニ ル)オキシ]フェニル}−2−メチル−5−トリフルオロメチル−4(3H)−キナゾリ ノン、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−5− メトキシ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピ 40 ペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−5−フルオロ−2−メチル−4(3H)−キ ナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル }−7−フルオロ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロ ブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−6−メトキシ−2−メチル−4(3 H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ] フェニル}−6−フルオロ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1 −シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−8−フルオロ−2−メチル −4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロペンチル−4−ピペリジニル) オキシ]フェニル}−2−メチルピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、 3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−6−フル 50 (109) JP 2015-96550 A 2015.5.21 オロ−2−メチルピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン、3−{4−[( 1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2−エチルピリド[4,3 −d]ピリミジン−4(3H)−オン、6−メトキシ−2−メチル−3−{4−[3−( 1−ピペリジニル)プロポキシ]フェニル}ピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H )−オン、6−メトキシ−2−メチル−3−{4−[3−(1−ピロリジニル)プロポキ シ]フェニル}ピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン、2,5−ジメチル −3−{4−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フェニル}−4(3H)−キナゾ リノン、2−メチル−3−{4−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フェニル}− 5−トリフルオロメチル−4(3H)−キナゾリノン、5−フルオロ−2−メチル−3− {4−[3−(1−ピペリジニル)プロポキシ]フェニル}−4(3H)−キナゾリノン 10 、6−メトキシ−2−メチル−3−{4−[3−(1−ピペリジニル)プロポキシ]フェ ニル}−4(3H)−キナゾリノン、5−メトキシ−2−メチル−3−(4−{3−[( 3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−4(3H)−キナ ゾリノン、7−メトキシ−2−メチル−3−(4−{3−[(3S)−3−メチルピペリ ジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−4(3H)−キナゾリノン、2−メチル−3 −(4−{3−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル) ピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、5−フルオロ−2−メチル−3− (4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)− 4(3H)−キナゾリノン、2−メチル−3−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロ リジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H 20 )−オン、6−メトキシ−2−メチル−3−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリ ジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−4(3H)−キナゾリノン}、6−メトキシ −2−メチル−3−(4−{3−[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポ キシ}フェニル)−4(3H)−キナゾリノン、およびそれらの医薬上許容される塩。 【0239】 本発明の化合物と組合せて使用される具体的なCCK1Rアゴニストには以下のものが 含まれる:3−(4−{[1−(3−エトキシフェニル)−2−(4−メチルフェニル) −1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸 ;3−(4−{[1−(3−エトキシフェニル)−2−(2−フルオロ−4−メチルフェ ニル)−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフ 30 トエ酸;3−(4−{[1−(3−エトキシフェニル)−2−(4−フルオロフェニル) −1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸 ;3−(4−{[1−(3−エトキシフェニル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル) −1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸 ;および3−(4−{[1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル )−2−(4−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1 −ピペラジニル)−1−ナフトエ酸;およびそれらの医薬上許容される塩。 【0240】 本発明の化合物と組合せて使用される具体的なMC4Rアゴニストには以下のものが含 まれる:1)(5S)−1’−{[(3R,4R)−1−tert−ブチル−3−(2, 40 3,4−トリフルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]カルボニル}−3−クロロ−2 −メチル−5−[1−メチル−1−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5 −イル)エチル]−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン ];2)(5R)−1’−{[(3R,4R)−1−tert−ブチル−3−(2,3, 4−トリフルオロフェニル)−ピペリジン−4−イル]カルボニル}−3−クロロ−2− メチル−5−[1−メチル−1−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5− イル)エチル]−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン] ;3)2−(1’−{[(3S,4R)−1−tert−ブチル−4−(2,4−ジフル オロフェニル)ピロリジン−3−イル]カルボニル}−3−クロロ−2−メチル−5H− スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン]−7,4’−ピペリジン]−5−イル)−2−メ 50 (110) JP 2015-96550 A 2015.5.21 チルプロパンニトリル;4)1’−{[(3S,4R)−1−tert−ブチル−4−( 2,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−3−イル]カルボニル}−3−クロロ−2− メチル−5−[1−メチル−1−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5− イル)エチル]−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン] ;5)N−[(3R,4R)−3−({3−クロロ−2−メチル−5−[1−メチル−1 −(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エチル]−1’H,5H −スピロ[フロ−[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン]−1’−イル}カル ボニル)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−シクロペンチル]−N−メチルテトラ ヒドロ−2H−ピラン−4−アミン;6)2−[3−クロロ−1’−({(1R,2R) −2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−[メチル{テトラヒドロ−2H−ピラン− 10 4−イル)アミノ]−シクロペンチル}−カルボニル)−2−メチル−5H−スピロ[フ ロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン]−5−イル]−2−メチル−プロパ ン−ニトリル;およびそれらの医薬上許容される塩。 【0241】 好ましくは、適切なニューロキニン−1(NK−1)受容体アンタゴニストが本発明の AMPキナーゼ活性化因子と共に使用されうる。本発明において使用されるNK−1受容 体アンタゴニストは当技術分野において十分に記載されている。本発明において使用され るNK−1受容体アンタゴニストには以下のものが含まれる:(±)−(2R3R,2S 3S)−N−{[2−シクロプロポキシ−5−(トリフルオロメトキシ)−フェニル]メ チル}−2−フェニルピペリジン−3−アミン;2−(R)−(1−(R)−(3,5− 20 ビス(トリフルオロメチル)−フェニル)エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェ ニル)−4−(3−(5−オキソ−1H,4H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モル ホリン;アペルピタント(aperpitant);CJ17493;GW597599 ;GW679769;R673;R067319;R1124;R1204;SSR14 6977;SSR240600;T−2328;およびT2763;またはそれらの医薬 上許容される塩。 【0242】 「治療的有効量」なる語は、治療されている障害の症状の軽減を含む、研究者、獣医、 医師または他の臨床家により求められている、組織、系、動物またはヒトの生物学的また は医学的応答を惹起する、構造式Iの化合物の量を意味する。本発明の治療の新規方法は 30 、当業者に公知の障害に対するものである。「哺乳動物」なる語は、ヒト、ならびに随伴 動物、例えばイヌおよびネコを含む。 【0243】 式Iの化合物の、第2の活性成分に対する重量比は、各成分の有効量によって変動する ことがあり、それに左右されるであろう。一般に、それぞれの有効量が用いられるであろ う。したがって、例えば、式Iの化合物がDPIVインヒビターと組合される場合、DP IVインヒビターに対する式Iの化合物の重量比は、一般に、約1000:1∼約1:1 000、好ましくは、約200:1∼約1:200の範囲となろう。式Iの化合物と他の 活性成分との組合せも、一般に、前記範囲内となるが、各場合において、各活性成分の有 効量が用いられるべきである。 40 【0244】 本発明の構造式Iの化合物は、適切な材料を使用して、以下のスキーム、中間体および 実施例の方法により製造可能であり、以下の具体的な実施例により更に例示される。更に 、本明細書に含まれる開示に記載されている方法を用いることにより、当業者は、本出願 で特許請求されている本発明の追加的な化合物を容易に製造することが可能である。しか し、実施例に例示されている化合物は、本発明とみなされる唯一の属概念を構成すると解 釈されるべきではない。実施例は更に、本発明の化合物の詳細を例示する。これらの化合 物を製造するために以下の製造手順の条件および方法の公知変形が用いられうることを当 業者は容易に理解するであろう。本化合物は、一般に、それらの医薬上許容される塩(例 えば、本明細書に既に記載されているもの)の形態で単離される。所望の反応を促進し、 50 (111) JP 2015-96550 A 2015.5.21 望ましくない反応を最小にするための、アミンおよびカルボン酸官能基に対する保護基の 使用は、十分に記載されている。保護基を除去するのに必要な条件は、Greene,T .およびWuts,P.G.M.,Protective Groups in Org anic Synthesis,John Wiley & Sons,Inc.,Ne w York,NY,1991のような標準的なテキストに見出される。CBZおよびB OCが、有機合成において一般に使用される保護基であり、それらの除去条件は当業者に 公知である。特に示されていない限り、全ての温度は摂氏(度)である。質量スペクトル (MS)は、電子スプレーイオン質量分析により測定した。 【0245】 本発明の化合物の製造の説明に用いられている略語を以下に示す。ACNはアセトニト 10 リルである。AcOHは酢酸である。Cは炭素である。CVはカラム体積である。DAS Tは(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリドである。DBUは1,8−ジアザビシクロ[ 5.4.0]ウンデカ−7−エンである。DIBAL−Hは、水素化ジ−イソブチルアル ミニウムである。DCMはジクロロメタンである。DIPEAはジイソプロピルエチルア ミンである。DMAはジメチルアセタールである。DMEは1,2−ジメトキシエタンで ある。DMFはジメチルホルムアミドである。DMSOはジメチルスルホキシドである。 dppf DCM錯体は1,1’−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)フェロセンジクロロ メタン錯体である。Et2Oはジエチルエーテルである。EtOAcは酢酸エチルである 。dppfは1,1’−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)フェロセンである。EtOHは エタノールである。Et3Nはトリエチルアミンである。hは時間である。HPLCは高 20 圧液体クロマトグラフィーである。ISCO Rfは、aTeledyne ISCO RediSep(登録商標)カラムを使用する中圧液体クロマトグラフィーにより決定さ れたRfである。イソマンニドは1,4:3,6−ジ−アンヒドロ−マンニトールである 。KOAcは酢酸カリウムである。Lはリットルである。LC/MSおよびLC−MSは 液体クロマトグラフィー/質量分析である。KOTMSはカリウムトリメチルシラノラー トである。LAHは水素化リチウムアルミニウムである。Mはモル濃度である。mlおよ びmLはミリリットルである。Meはメチルである。MeCNはアセトニトリルである。 MeIはヨウ化メチルである。MeMgBrはメチルマグネシウムブロミドである。Me OHはメタノールである。MgBrは臭化マグネシウムである。minは分である。mm olはミリモルである。m−CPBAはメタクロロ過安息香酸である。MTBEはter 30 t−ブチルメチルエーテルである。Nはノルマルである。NaOAcは酢酸ナトリウムで ある。NBSはN−ブロモスクシンイミドである。NISはN−ヨードスクシンイミドで ある。PPh3はトリフェニルホスフィンである。PhSiHはフェニルシランである。 wt%は重量パーセントである。psiはポンド毎平方インチである。RTは室温である 。Rtは保持時間である。ロシェル塩はカリウムナトリウムタルトラートである。SEM は2−(トリメチルシリル)エトキシメチルである。SEMClは2−(トリメチルシリ ル)−エトキシメチルクロリドである。TBAFはテトラブチルアンモニウムフルオリド である。TMSはトリメチルシリルである。TFAはトリフルオロ酢酸である。THFは テトラヒドロフランである。 【0246】 40 マイクロ波(MW)反応は、示されている反応時間にわたって一定に維持された、示さ れている一定温度で、密閉反応バイアル内で、単一モードで作動するBiotage E mrys Optimizerで行った。中圧液体クロマトグラフィー(MPLC)精製 は、36∼60ミクロンのシリカゲルが予め充填されたTeledyne ISCO R ediSep(登録商標)順相カラムで行った。LC−MS系は、0.1mL/分の流量 を受け取るShimadzuUV検出器を伴う、0.1mL/分の流量を受け取る陽イオ ンモードで作動するApplied Biosystems API150EX MSを 含むものであった。特に示されていない限り、LC条件は以下のとおりであった:溶媒A =アセトニトリル中の0.03% TFA;溶媒B=水中の0.05% TFA;流量= 10mL/分;カラム:ChromoHth Performance RP−18e, 50 (112) JP 2015-96550 A 2015.5.21 100×4.6mm;勾配プログラム:分(%B)0(95),1.6(5),2.6( 5),2.7(95),3.0(95)。特に示されていない限り、DMSO−d6中、 300または500MHzで1H NMRを得、CD2HS(O)CD3(δ2.504 )を基準線内部標準として使用して、スペクトルをδ単位で記録した。C,H,N微量分 析はRobertson Microlit Laboratories,Inc.,M adison,NJにより行われた。 【0247】 以下の反応スキームは、本発明において記載されている構造式Iの化合物の合成のため に用いられうる方法を例示するものである。特に示されていない限り、全ての置換基は前 記と同義である。有機合成の文献において公知の合成変換に基づく幾つかの方法が一般式 10 Iの表題化合物の製造に用いられうる。 【化10】 20 【0248】 中間体1 【化11】 30 【0249】 6−クロロ−5−ヨード−2−(メチルスルホニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピ リジン 工程A 5,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン 5−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(16g,92mmol)のAcOH( 70mL)中の溶液に、N−クロロスクシンイミド(14.8g,111mmol)を加 40 えた。混合物を一晩、80℃で3時間撹拌し、室温に冷却し、MeOH(30mL)で希 釈し、濾過した。固体残渣を、AcOH、水で洗浄し、ついで乾燥させて所望の生成物を 白色固体として得、これを、更に精製することなく次工程で使用した。LC−MS:計算 値(C5H3Cl2N3O2として):208.0,実測m/e:208.07(M+H )+(Rt 1.48/5分)。 【0250】 工程B 5−ジクロロ−6−ヨード−3−ニトロピリジン−2−アミン 5,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(15g,72.1mmol)の AcOH(70mL)中の溶液に、ヨウ化ナトリウム(43.2g,149.9mmol )を加えた。混合物を90℃で2時間撹拌し、室温に冷却し、水(70mL)で希釈し、 50 (113) JP 2015-96550 A 2015.5.21 濾過した。固体残渣を水で洗浄し、ついで真空下で乾燥させて所望の生成物を淡黄色固体 として得、これを、更に精製することなく次工程で使用した。LC−MS:計算値(C5 H3ClIN3O2として):299.45,実測m/e:299.94(M+H)+( Rt 2.18/5分)。 【0251】 工程C 5−クロロ−6−ヨードピリジン−2,3−ジアミン 5−ジクロロ−6−ヨード−3−ニトロピリジン−2−アミン(18.9g,63.1 mmol)のEtOH(100mL)中の懸濁液に、塩化スズ(II)二水和物(57g ,252mmol)を加えた。混合物を70℃で0.5時間加熱した。混合物を室温に加 温し、150mLの水と60gのKFとのスラリーで処理し、0.5時間撹拌した。つい 10 で混合物を酢酸エチル(300ml)と水(300mL)との間に分配させた。酢酸エチ ル層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、シリカゲルの100gパッドで濾 過した。濾液を濃縮し、真空下で乾燥させてオフホワイト色固体を得、これを、更に精製 することなく次工程で使用した。LC−MS:計算値(C5H5ClIN3として):2 69.47,実測m/e:269.99(M+H)+(Rt 1.358/5分)。 【0252】 工程D 6−クロロ−5−ヨード−1.3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4.5−b]ピ リジン−2−チオン DMAP(15.4g,126mmol)を5−クロロ−6−ヨードピリジン−2,3 −ジアミン(17g, 63.1mmol)のTHF(200mL)溶液に加えた。つい 20 でチオホスゲン(4.9mL,63.1mmol)を窒素下で滴下漏斗で滴下し、室温で 1時間撹拌した。ついで混合物を酢酸エチル(500mL)と2N HCl(100mL )との間に分配させた。酢酸エチル層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、 濃縮して所望の生成物を白色粉末として得、これを、更に精製することなく次工程で使用 した。LC−MS:計算値(C6H3ClIN3Sとして):311.5,実測m/e: 311.91(M+H)+(Rt 1.69/5分)。 【0253】 工程E 6−クロロ−5−ヨード−2−(メチルスルファニル)−1H−イミダゾ[4, 5−b]ピリジン 6−クロロ−5−ヨード−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン 30 −2−チオン(11.0g,35.3mmol)およびKOH(2.38g,42.4m mol)のエタノール(200mL)中の懸濁液を、室温で0.5時間撹拌した。ついで ヨードメタン(2.2mL,35.3mmol)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した 。エタノールを真空下で除去し、生じた残渣を酢酸エチル(250mL)と2N HCl (50mL)との間に分配させた。酢酸エチル層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで 乾燥させ、シリカゲルの100gパッドで濾過し、濃縮して所望の生成物を白色固体とし て得た。LC−MS:計算値(C7H5ClIN3Sとして):325.56,実測m/ e:325.88(M+H)+(Rt 2.05/5分)。 【0254】 工程F 6−クロロ−5−ヨード−2−(メチルスルホニル)−1H−イミダゾ[4,5 40 −b]ピリジン 6−クロロ−5−ヨード−2−(メチルスルファニル)−1H−イミダゾ[4,5−b ]ピリジン(5.0g,15.4mmol)のアセトニトリル(100mL)/水(10 0mL)懸濁液にオキソン(20.8g,33.8mmol)を加え、反応物を室温で1 8時間撹拌した。懸濁液を半溶ガラス漏斗で濾過し、濾液を酢酸エチルと飽和硫酸水素ナ トリウムとの間に分配させた。酢酸エチル層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥 させ、濃縮して表題化合物を白色固体として得、これを、更に精製することなく次工程で 使用した。溶解度のせいで精製できず、これをそのまま使用した。LC−MS:計算値( C7H5ClN3O2Sとして):357.56,実測m/e:357.07(M+H) + (Rt 1.36/5分) 1H NMR δ(ppm)(DMSO−d6):8.4 50 (114) JP 2015-96550 A 2015.5.21 4(1H,s),3.53(3H,s)。 【0255】 中間体2 【化12】 10 【0256】 6−クロロ−5−ヨード−2−(メチルスルホニル)−1−{[2−(トリメチルシリル )エトキシ]メチル}−イミダゾ[4.5−b]ピリジン 窒素雰囲気下、0℃で、中間体1(5.0g,14mmol)およびトリエチルアミン (2.92mL,21mmol)のTHF(100mL)溶液に、SEM−Cl(2.4 8mL,14mmol)を加えた。反応物を30分間にわたって室温に加温した。反応物 を酢酸エチルと飽和水性塩化アンモニウムとの間に分配させた。有機層を水、食塩水で洗 浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。Biotage(商標)100G SN APカートリッジを使用し、0∼20%EtOAc/ヘキサンおよびそれに続く20∼1 00%EtOAc/ヘキサンの直線勾配を用いる生じた残渣のフラッシュクロマトグラフ ィーは、表題化合物を透明油として与えた。LC−MS:計算値(C13H19ClN3 20 + O3SSiとして):487.8,実測m/e:428.9(M+H) (Rt 2.5 4/5分)。 【0257】 中間体3 【化13】 30 【0258】 メチル 5−[(6−クロロ−5−ヨード−1−{[(2−(トリメチルシリル)エトキ シ]メチル}−1Hイミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)オキシ]−2−メチル ベンゾアート 窒素雰囲気下、室温で、中間体2(1.6g,3.28mmol)およびメチル 5− ヒドロキシ−2−メチルベンゾアート(0.82g,4.92mmol)のDMA(10 mL)溶液に、炭酸セシウム(2.67g,8.2mmol)を加えた。反応物を15分 間撹拌し、ついで酢酸エチルと10%水性クエン酸との間に分配させた。有機層を水、食 塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。Biotage(商標)100 G SNAPカートリッジを使用し、0∼100%EtOAc/ヘキサンの直線勾配を用 いる生じた残渣のフラッシュクロマトグラフィーは、表題化合物を白色固体として与えた 。LC−MS:計算値(C21H25ClN3O4SSiとして):573.89,実測 m/e:573.93(M+H)+(Rt 2.92/5分)。 【0259】 中間体4 40 (115) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化14】 【0260】 エチル トランス−4−[(6−クロロ−5−ヨード−1−{プロパ−2−エン−1−イ ル}−1Hイミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ}シクロヘキサンカルボ 10 キシラート 室温で、中間体1(5.9g,16.5mmol)および臭化アリル(1.7mL,1 9.8mmol)のDMF溶液に、水素化ナトリウム(475mg,19.8mmol) を加えた。反応物を室温で16時間撹拌した。ついで反応物をエチル−4−ヒドロキシシ クロヘキサンカルボキシラート(10.64mL,66mmol)およびDBU(9.9 5mL,66mmol)で連続的に処理した。反応物をEtOAcと10%水性クエン酸 との間に分配させた。EtOAc層を水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ 、濃縮した。Biotage(商標)100G SNAPカートリッジを使用し、0∼2 0%EtOAc/ヘキサンの勾配を用いる生じた残渣のフラッシュクロマトグラフィーは 、表題化合物を無色油として与え、これは一晩の真空乾燥後に固化した。LC−MS:計 20 算値(C18H21ClN3O3として):489.7,実測m/e:489.9(M+ H)+(Rt 2.75/5分)。 【0261】 中間体5 【化15】 30 【0262】 エチル トランス−4−{[(5−(4−ブロモフェニル)−6−クロロ−1−{プロパ −2−エン−1−イル}−1Hイミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ}シ クロヘキサンカルボキシラート 窒素雰囲気下、室温で、中間体4(550mg,1.12mmol)、4−ブロモフェ ニルボロン酸(271mg,1.35mmol)および炭酸セシウム(1.1g,3.3 7mmol)のDMSO(5mL)溶液に、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノフェロ 40 セン−パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(183mg,0.22mm ol)を加えた。反応物を90℃に3時間加熱し、ついでEtOAcと10%水性クエン 酸との間に分配させた。有機層を水および食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ 、濃縮した。Biotage(商標)50G SNAPカートリッジを使用し、0∼10 0%EtOAc/ヘキサンの直線勾配を用いる生じた残渣のフラッシュクロマトグラフィ ーは、表題化合物を白色固体として与えた。LC−MS:計算値(C24H25BrCl N3O3として):518.8,実測m/e:520.3(M+H)+(Rt 1.4/ 2分)。 【0263】 中間体6 50 (116) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化16】 【0264】 5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ−2−(メチルスルホニル)−1H−イミダ 10 ゾ[4,5−b]ピリジン 中間体1(50g,140mmol)、4−ビフェニルボロン酸(33.2g,168 mmol)およびリン酸三カリウム(89g,212.3mmol)をTHF(500m L)および水(50mL)に溶解し、ついで20分間、N2を通した。酢酸パラジウム( 3.14g,14.0mmol)およびn−ブチルジアダマンチルホスフィン(Cata cxium A,10g,28mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、20分間、 N2を通し、ついでそれを中間体1、ビフェニルボロン酸および塩基の混合物に加えた。 反応物を45℃に18時間加熱した。THF(30mL)中の酢酸パラジウム(3.14 g,14.0mmol)およびn−ブチルジアダマンチルホスフィン(Catacxiu m A,10g,28mmol)の追加的アリコートに、20分間、N2を通し、ついで 20 それを反応混合物に加えた。45℃で24時間後、反応物を室温に冷却し、EtOAcお よび食塩水で希釈した。有機層を濃縮し、THF/MTBEで粉砕して、表題化合物を褐 色固体として得た。LC−MS:計算値(C19H14ClN3O2Sとして):383 .05,実測m/e:383.9(M+H)+(Rt 2.01/4分)。 【化17】 30 40 【0265】 実施例1 (117) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化18】 【0266】 10 5−{[5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ−1Hイミダゾ[4,5−b]ピリ ジン−2−イル]オキシ}−2−メチル安息香酸 工程A 窒素雰囲気下、室温で、中間体3(200mg,0.35mmol)、4−ビフェニル ボロン酸(104mg,0.52mmol)および水酸化リチウム(20mg,0.87 mmol)のジオキサン(1.8mL)/水(0.2mL)溶液に、1,1−ビス(ジフ ェニルホスフィノフェロセン−パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(1 42mg,0,17mmol)を加えた。反応物を80℃に20分間加熱し、ついで酢酸 エチルと10%水性クエン酸との間に分配させた。有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸マ グネシウムで乾燥させ、濃縮した。Biotage(商標)10G SNAPカートリッ 20 ジを使用し、0∼100%EtOAc/ヘキサンの直線勾配を用いる生じた残渣のフラッ シュクロマトグラフィーは、メチル 5−{[5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロ ロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1Hイミダゾ[4,5−b ]ピリジン−2−イル]オキシ}−2−メチルベンゾアートを白色固体として与えた。L C−MS:計算値(C33H34ClN3O4Siとして):600.18,実測m/e :600.93(M+H)+(Rt 3.2/4分)。 【0267】 工程B メチル 5−{[5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ−1−{[2−(トリメ チルシリル)エトキシ]メチル}−1Hイミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オ 30 キシ}−2−メチルベンゾアート(140mg,0.23mmol)および飽和硫酸水素 カリウム(0.27mL)のギ酸(2.7mL,70.4mmol)溶液を、80℃で1 時間撹拌した。反応物をEtOAcと食塩水との間に分配させた。有機層を分離し、濃縮 してメチル 5−{[5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ−1Hイミダゾ[4, 5−b]ピリジン−2−イル]オキシ}−2−メチルベンゾアートを白色固体として得、 これを、更に精製することなく次工程で使用した。LC−MS:計算値(C27H20C lN3O4として):469.89,実測m/e:470.2(M+H)+(Rt 2. 3/4分)。 【0268】 工程C 40 メチル 5−{[5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ−1Hイミダゾ[4,5 −b]ピリジン−2−イル]オキシ}−2−メチルベンゾアート(104mg,0.22 mmol)のメタノール(10mL)溶液に、2N KOH(1.1mL,2.2mmo l)を加え、反応物を80℃で2時間撹拌した。反応物をEtOAcと10%クエン酸と の間に分配させた。有機層を分離し、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃 縮した。Biotage(商標)10G SNAPカートリッジを使用し、0∼100% EtOAc/ヘキサンの直線勾配を用いる生じた残渣のフラッシュクロマトグラフィーは 、表題化合物を白色固体として与えた。LC−MS:計算値(C26H18ClN3O3 として):455.89,実測m/e:456.2(M+H)+(Rt 2.0/4分) 。1H NMR δ(ppm)(DMSO−d6):8.00(1H,s),7.82( 50 (118) JP 2015-96550 A 2015.5.21 1H,m),7.79−7.69(7H,m),7.48(2H,m),7.38(2H ,m),2.56(3H,s)。 【表2】 10 20 30 40 50 (119) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【0269】 10 20 30 40 【0270】 (120) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0271】 (121) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 (122) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化19】 10 【0272】 実施例29 【化20】 20 【0273】 30 トランス−4−{[(5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ−1Hイミダゾ[4, 5−b]ピリジン−2−イル]オキシ}シクロヘキサンカルボン酸 工程A.エチル トランス−4−{[(5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ−1 Hイミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ}シクロヘキサンカルボキシラー ト 窒素雰囲気下、室温で、中間体4(3.0g,6.13mmol)、4−ビフェニルボ ロン酸(1.46g,7.35mmol)および炭酸セシウム(1.99g,18.4m mol)のDMSO(50mL)溶液に、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノフェロ セン−パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン複合体(1.0g,1.22mm ol)を加えた。反応物を90℃に2時間加熱した。反応物を窒素下に維持し、ついでフ 40 ェニルシラン(2.27mL,18.4mmol)を加え、反応物を90℃で1時間撹拌 した。室温に冷却した後、反応物をEtOAc(200mL)で希釈し、10%水性クエ ン酸(200mL)中に注いだ。有機層を水および食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで 乾燥させ、濃縮した。Biotage(商標)100G SNAPカートリッジを使用し 、0∼100%酢酸エチル/ヘキサンの直線勾配を用いる生じた残渣のフラッシュクロマ トグラフィーは、エチル トランス−4−{[(5−(ビフェニル−4−イル)−6−ク ロロ−1Hイミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ}シクロヘキサンカルボ キシラートを結晶性白色固体として与えた。LC−MS:計算値(C27H26ClN3 O3として):475.9,実測m/e:476.4(M+H)+(Rt 1.5/2分 )。 50 (123) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【0274】 工程B エチル トランス−4−{[(5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ−1H イ ミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ}シクロヘキサンカルボキシラート( 2.5g,5.25mmol)のTHF(10mL)溶液に、カリウム トリメチルシラ ノラート(1.48g,11.5mmol)を加え、反応物を室温で16時間撹拌した。 ついで反応混合物をEtOAcと10%水性クエン酸との間に分配させた。有機層を食塩 水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、THF(40mL)で洗浄した。合 わせた有機層を濃縮し、ついでアセトニトリル(50mL)で粉砕して表題化合物をオフ ホワイト固体として得た。LC−MS:計算値(C25H22ClN3O3として):4 47.9,実測m/e:448.4(M+H)+(Rt 1.15/2分)。1H NM R δ(ppm)(DMSO−d6):7.91(1H,s),7.78−7.71(6 H,m),7.49(2H,t,J=7.60Hz),7.39(1H,t,J=7.3 8Hz),5.02−4.95(1H,m),2.35−2.27(1H,m),2.2 4(2H,m),1.99(2H,m),1.57−1.46(4H,m)。 10 (124) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表3】 10 20 30 40 【0275】 50 (125) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0276】 (126) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0277】 (127) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0278】 (128) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0279】 50 (129) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0280】 (130) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0281】 (131) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0282】 (132) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0283】 (133) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 【化21】 30 【0284】 実施例74 【化22】 40 【0285】 トランス−4−[(6−クロロ−5−{3−シアノ−4−[(3−メチルアゼチジン−3 −イル)オキシ]フェニル}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)オキ シ]シクロヘキサンカルボン酸 50 (134) JP 2015-96550 A 2015.5.21 工程A 中間体4をDMSO(3.7mL)および炭酸セシウム(1996mg,6.13mm ol)に溶解し、ついで3−シアノ−4−フルオロフェニルボロン酸(674mg,4. 08mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノフェロセン−パラジウム( II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(149mg,0.204mmol)を加えた。 反応物を80℃に加熱し、4時間撹拌した。反応をクエン酸(3mL,10%w/v)で クエンチした。有機層を集め、真空下で濃縮し、ついでフラッシュクロマトグラフィー( 40gカラム,0∼50%EtOAc/ヘキサン)により精製して、エチル トランス− 4−{[6−クロロ−5−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−1−(プロパ−2− エン−1−イル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ}シクロ 10 ヘキサンカルボキシラートを褐色固体として得た。 【0286】 工程B エチル トランス−4−{[6−クロロ−5−(3−シアノ−4−フルオロフェニル) −1−(プロパ−2−エン−1−イル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2− イル]オキシ}シクロヘキサンカルボキシラート(980mg,2.029mmol)の DMSO(4mL)中の溶液に、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノフェロセン−パ ラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(148mg,0.203mmol) を加え、続いてフェニルシラン(220mg,2.029mmol)を加えた。反応物を 90℃に1時間加熱した。ついで反応物を冷却し、クエン酸(10%w/v,5mL)で 20 クエンチし、ついでEtOAc(2×10mL)で抽出した。有機層を集め、乾燥させ、 ついで真空下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(40gカラム,40m L/分の流速,0∼100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、エチル トランス −4−{[6−クロロ−5−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−1H−イミダゾ[ 4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ}シクロヘキサンカルボキシラートを黄色泡状 物として得た。 【0287】 工程C エチル トランス−4−{[6−クロロ−5−(3−シアノ−4−フルオロフェニル) −1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ}シクロヘキサンカルボキ シラート(30mg,0.075mmol)のDMSO(400μL)中の溶液に、炭酸 セシウム(48.9mg,0.150mmol)および3−メチルアゼチジン−3−オー ル(2.55mg,0.150mmol)を加えた。反応物を90℃で4時間にわたって 加熱した。反応物を冷却し、ついでクエン酸でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した 。LiOH(100μL,0.200mmol)を加え、反応物を一晩撹拌した。ついで 反応をクエン酸(2mL,10%w/v)でクエンチし、EtOAc(2×5mL)で抽 出した。有機層を合わせ、真空下で濃縮して粗残渣を得、これを逆相HPLCにより精製 して表題化合物を白色粉末として得た。LC−MS:計算値(C24H24ClN5O4 として):481.2,実測m/e:482.1(M+H)+(Rt 0.8/2分)。 30 (135) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表4】 10 20 30 40 (136) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化23】 10 【0288】 実施例79 【化24】 20 【0289】 トランス−4−({6−クロロ−5−[4’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4−イ ル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}オキシ)シクロヘキサンカル ボン酸 30 工程A 窒素雰囲気下、室温で、中間体5(550mg,1.06mmol)、4−(メチルス ルホニル)フェニルボロン酸(233mg,1.17mmol)および2Mリン酸三カリ ウム(1.59mL,3.18mmol)のジオキサン(6mL)溶液に、1,1’−ビ ス(ジフェニルホスフィノフェロセン−パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン 錯体(260mg,0.32mmol)を加えた。反応物を80℃で4時間加熱した。つ いでフェニルシラン(688mg,6.36mmol)を加え、反応物を80℃で1時間 撹拌した。室温に冷却した後、反応物をEtOAc(200mL)で希釈し、10%クエ ン酸(200mL)中に注いだ。有機層を分離し、水および食塩水で洗浄し、硫酸マグネ シウムで乾燥させ、濃縮した。Biotage(商標)50G SNAPカートリッジを 40 使用し、0∼100%EtOAc/ヘキサンで溶出する生じた残渣のフラッシュクロマト グラフィーは、エチル トランス−4−({6−クロロ−5−[4’−(メチルスルホニ ル)−ビフェニル−4−イル]−1Hイミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}オキ シ)シクロヘキサンカルボキシラートを淡黄色オイルとして与えた。LC−MS:計算値 (C28H28ClN3O5Sとして):554.05,実測m/e:555.04(M +H)+(Rt 2.2/4分)。 【0290】 工程B エチル トランス−4−({6−クロロ−5−[4’−(メチルスルホニル)−ビフェ ニル−4−イル]−1Hイミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}オキシ)シクロヘ 50 (137) JP 2015-96550 A 2015.5.21 キサンカルボキシラート(240mg,0.43mmol)のテトラヒドロフラン(3m L)溶液に、カリウムトリメチルシラノラート(278mg,2.16mmol)を加え 、混合物を室温で16時間撹拌した。ついで反応混合物をEtOAcと10%水性クエン 酸との間に分配させた。有機層を分離し、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ 、濃縮した。生じた粗生成物のアセトニトリル(10mL)での粉砕により、表題化合物 をオフホワイト固体として与えた。LC−MS:計算値(C26H24ClN3O5Sと して):526.0,実測m/e:526.3(M+H)+(Rt 0.8/2分)。1 H NMR δ(ppm)(DMSO−d6):8.03−7.99(5H,m),7. 86(2H,d,J=8.16Hz),7.79(2H,d,J=8.12Hz),5. 01−4.97(1H,m),2.30(1H,m),2.24(3H,d,J=10. 17Hz),2.00(3H,m),1.58−1.49(4H,m)。 10 (138) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表5】 10 20 30 40 【0291】 (139) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0292】 (140) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0293】 (141) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0294】 (142) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0295】 (143) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0296】 (144) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0297】 (145) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【化25】 【0298】 実施例111 50 (146) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化26】 【0299】 (3−{[5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b] 10 ピリジン−2−イル]オキシ}シクロブタン−1,1−ジイル)ジメタノール 窒素下、室温で、ジエチル 2,2’−(3−{[5−(ビフェニル−4−イル)−6 −クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ}シクロブタン− 1,1−ジイル)ジアセタート(実施例73のエステル前駆体,590mg,1,14m mol)の無水THF(13.0mL)中の撹拌溶液に、リチウムアルミニウムヒドリド (215mg,5.67mmol)を一度に加えた。混合物は発熱を示し、混合物を室温 で45分間撹拌した。混合物を無水THF(20mL)で希釈し、5℃に冷却した。飽和 水性塩化アンモニウムを、気体発生が止まるまで滴下した。ついで混合物をロシェル塩の 飽和水溶液(50mL)で希釈し、2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(3×150m L)で抽出した。有機層を合わせ、ロシェル塩の飽和水溶液(3×70mL)および食塩 水(100mL)で洗浄した。有機層をCelite(商標)の薄いパッドで濾過し、減 圧下で濃縮した。生じた白色固体を、高真空下、50℃で1時間乾燥させて、表題化合物 を得た。LC−MS:計算値(C24H22ClN3O3として):435.13,実測 m/e:436.19(M+H)+(Rt 2.0/4.0分)。1H NMR δ(p pm)(DMSO−d6):7.90(1H,s),7.77−7.72(6H,m), 7.49(2H,t,J=7.6Hz),7.39(1H,6,J=7.2Hz),5. 27(1H,t,7,1Hz),4.74(1H,t,5.4Hz),4.67(1H, t,5.5Hz),3.41(2H,d,5,3Hz),3.34(2H,d,5.3H z),2.30(2H,m),2.07(2H,m)。 20 (147) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表6】 10 20 30 40 【0300】 (148) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0301】 50 (149) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 【化27】 20 【0302】 実施例130 【化28】 30 【0303】 2−[シス−3−({6−クロロ−5−[4’−(メチルスルホニル)ビフェニル−4− イル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}オキシ)シクロブチル]プ ロパン−2−オール 0℃で、エチル シス−3−({6−クロロ−5−[4’−(メチルスルホニル)−ビ フェニル−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}オキシ)シ クロブタンカルボキシラート(実施例110の前駆体,19mg,0.036mmol) の0.5mLの無水THF中の溶液に、100μLのMeMgBr溶液(THF中3.0 40 M,0.3mmol)を加えた。生じた透明溶液を0℃で46分間撹拌し、ついで飽和塩 化アンモニウム水溶液の添加によりクエンチした。ついで混合物をEtOAcと水との間 に分配させた。水性部分をEtOAcで1回、逆抽出した。合わせた有機抽出物を更に、 飽和塩化アンモニウム水溶液で1回、食塩水で1回洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾 過し、濃縮した。生じた粗物質を、ヘキサン中の0∼20%EtOAcの直線勾配でのB iotage(商標)10g SNAPカートリッジ上のクロマトグラフィーに付した。 所望の画分を合わせて、所望の生成物を白色泡状物として得た。LC−MS:計算値(C 26H26ClN3O4Sとして):511.13,実測m/e:512.2(M+H) + (Rt 1.97/4分)。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 11. 21(s,1H),8.04(d,J=8.0Hz,2H);7.92(s,1H);7 50 (150) JP 2015-96550 A 2015.5.21 .87−7.80(m,4H);7.71(d,J=7.9Hz,2H);5.20(s ,1H);3.12(s,3H);2.46(s,2H);2.11(s,2H);1. 94(m,1H);1.11(s,6H)。 【表7】 10 20 30 40 (151) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化29】 【0304】 実施例137 【化30】 10 20 【0305】 工程A:トランス−4−{[5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ−1Hイミダゾ [4,5−b]ピリジン−2−イル]−オキシ}シクロヘキサンカルバルデヒド N2下、−78℃で、実施例29のエステル前駆体(200mg,0.420mmol )のTHF(10mL)中の溶液に、トルエン中のDIBAL−H(0.364ml,0 .546mmol)を加えた。混合物を−78℃で2時間撹拌し、ついで追加的なDIB AL−H(0.840ml,1.261mmol)を加えた。反応物を(−78℃∼−2 0℃で)一晩撹拌し、ついで−78℃で、数滴の飽和NH4Clの添加によりクエンチし た。沈殿物が生じ、それをCelite(商標)での濾過により除去した。濾液を減圧下 で濃縮し、生じた残渣を、EtOAc/イソヘキサン(20%から65%までの勾配)で 30 溶出するシリカゲルBiotage 25S上のカラムクロマトグラフィーにより精製し て、表題化合物を白色固体として得た。LC−MS:計算値(C25H22ClN3O2 として):431.914,実測m/e:432.14(M+H)+(Rt 3.54/ 5.5分)。 【0306】 工程B:1−トランス−4−{[5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ−1Hイミ ダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−オキシ}シクロヘキシルエタノール N2下、0℃で、工程Aからの生成物(70mg,0.162mmol)のTHF(1 0mL)中の溶液に、エーテル中のメチルマグネシウムブロミド(0.108ml,0. 324mmol)を加えた。混合物を0℃で15分間撹拌し、ついで室温で2時間撹拌し 40 た。反応物を、0℃で、数滴の飽和NH4Clの添加によりクエンチした。沈殿物が生じ 、それをCelite(商標)での濾過により除去した。濾液を減圧下で濃縮し、生じた 残渣を、EtOAc/イソヘキサン(6:4)で溶出する分取TLCにより精製して、表 題化合物を2つの異性体の1:1混合物として得た。LC−MS:計算値(C26H26 ClN3O2として):447.957,実測m/e:448.21(M+H)+(Rt 3.59/5.5分)。1H NMR δ(ppm)(CD3OD):7.78(1H ,s),7.68−7.75(6H,m),7.46(2H,t,J=7.5Hz),7 .36(1H,t,J=7.5Hz),4.96(1H,m),3.54(1H,qn, J=6.0Hz),2.05(1H,m),1.86(1H,m),1.55(2H,m ),1.21−1.40(3H,m),1.17(3H,d,J=6Hz)。 50 (152) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表8】 10 【化31】 20 【0307】 実施例139 【化32】 30 【0308】 工程A:5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ−2−{[トランス−4−(フルオ ロメチル)シクロヘキシル]オキシ}−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン −78℃で、アルコール(55.6mg,0.128mmol)のCH2Cl2(10 ml)中の撹拌溶液に、DAST(0.085ml,0.641mmol)を加え、混合 物を室温で2時間撹拌した。溶液から粗生成物が沈殿し、これを濾過により単離した。粗 生成物を、EtOAc/ヘキサン(1/1)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより 精製して、表題化合物を白色固体として得た。LC−MS:計算値(C25H23ClF N3Oとして):435.921,実測m/e:436.15(M+H)+(Rt 3. 1 86/5.5分)。 H NMR δ(ppm)(CD3OD):7.78(1H,s) ,7.67−7.77(6H,m),7.46(2H,t,J=7.5Hz),7.36 (1H,t,J=7.5Hz),4.99(1H,m),4.33(1H,d,6.0H z),4.23(1H,d,6.0Hz),2.35(2H,m),1.93(2H,m ),1.58(2H,m),1.21−1.42(3H,m)。 40 (153) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化33】 10 【0309】 実施例140 【化34】 20 【0310】 (2R,3S,5R)−5−[[6−クロロ−5−(4−フェニルフェニル)−1H−イ ミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2−(ヒドロキシメチル)テトラ ヒドロピラン−3−オール 工程A:2−[[6−クロロ−2−メチルスルホニル−5−(4−フェニルフェニル)イ ミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル]メトキシ]エチル−トリメチル−シラン 中間体6(4g,10.42mmol)の0℃のTHF(21mL)中の溶液に、トリ 30 エチルアミン(1.89mL,13.5mmol)およびSEM−Cl(2.03mL, 11.4mmol)を加えた。反応物を室温に加温し、15分間撹拌し、ついでEtOA cおよび水で希釈した。水層をEtOAc(×2)で希釈し、合わせた抽出物を食塩水で 洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生じた粗物質を、5%∼50%の EtOAc/ヘキサン勾配で溶出するBiotage(商標)100gカラムを使用する カラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、真空下で濃縮 して、所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS:計算値(C25H28ClN3 O3SSiとして):513.13,実測m/e:514.16(M+H)+(Rt 1 .4/2.0分)。 【0311】 40 工程B:2−[[2−[[(4aR,7R,8aS)−2−フェニル−4,4a,6,7 ,8,8a−ヘキサヒドロピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−7−イル]オキ シ]−6−クロロ−5−(4−フェニルフェニル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1 −イル]メトキシ]エチル−トリメチル−シラン 1,5−アンヒドロ−4,6−O−ベンジリデン−3−デオキシ−D−グルシトール( 266mg,1.125mmol,Carbosynth,CAS番号:152613− 20−2)、工程Aからの2−[[6−クロロ−2−メチルスルホニル−5−(4−フェ ニルフェニル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル]メトキシ]エチル−トリメ チル−シラン(386mg,0.75mmol)および炭酸セシウム(489mg,1. 5mmol)をDMF(1.5mL)に溶解した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、つ 50 (154) JP 2015-96550 A 2015.5.21 いで水およびEtOAcで希釈した。水層を分離し、EtOAc(×1)で抽出し、合わ せた有機層を飽和NaHCO3および食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し 、濃縮した。生じた粗物質を、20%∼80%のEtOAc:ヘキサン勾配で溶出するB iotage(商標)25gカラムを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した 。生成物を含有する画分を集め、真空下で濃縮して、所望の生成物を白色泡状物として得 た。LC−MS:計算値(C37H40ClN3O5Siとして):669.24,実測 m/e:670.34(M+H)+(Rt 1.4/2.0分)。 【0312】 工程C:(2R,3S,5R)−5−[[6−クロロ−5−(4−フェニルフェニル)− 1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2−(ヒドロキシメチル 10 )テトラヒドロピラン−3−オール 工程Bからの2−[[2−[[(4aR,7R,8aS)−2−フェニル−4,4a, 6,7,8,8a−ヘキサヒドロピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−7−イル ]オキシ]−6−クロロ−5−(4−フェニルフェニル)イミダゾ[4,5−b]ピリジ ン−1−イル]メトキシ]エチル−トリメチル−シラン(190mg,0.283mmo l)を、ジオキサン中の4M HCl(4mL,16mmol)に溶解した。反応物を室 温で3時間撹拌し、追加的なジオキサン中の4M HCl(2mL,8mmol)を加え た。反応物を更に1時間撹拌し、ついでEtOAcで希釈し、3M NaOHおよび飽和 NaHCO3で中和した。水層を分離し、EtOAc(×2)で抽出し、合わせた抽出物 を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生じた粗物質を、10 20 %∼100%EtOAc/ヘキサン、ついで0%∼5%MeOH/CH2Cl2で溶出す るBiotage(商標)25gカラムを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製 した。所望の生成物を含有する画分を集め、真空下で濃縮した。生じた泡状物をMeCN /水から凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。LC−MS:計算値(C2 + 4H22ClN3O4として):451.13,実測m/e:452.13(M+H) (Rt 2.9/5.5分)。1H NMR δ(ppm)(CD3OD):7.82( S,1H),7.74−7.68(m,6H),7.46(t,J=7,5Hz,2H) ,7.36(t,J=7.5Hz,1H),5.12(septet,J=5.5Hz, 1H),4.34(ddd,J=10.5,5.0,1.5Hz,1H),3.88(d d,J=12.0,2.0Hz,1H),3.67−3.59(m,2H),3.37( t,J=10Hz,1H),3.18−3.15(m,1H),2.76−2.74(m ,1H),1.69(q,J=11.0Hz,1H)。 30 (155) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表9】 10 20 30 40 【0313】 50 (156) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0314】 (157) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 【化35】 30 【0315】 実施例159 【化36】 40 【0316】 1,4:3,6−ジアンヒドロ−2−O−[5−(ビフェニル−4−イル)−6−クロロ −1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−D−マンニトール 工程A:1,4:3,6−ジアンヒドロ−2−O−[5−(ビフェニル−4−イル)−6 −クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾ[4 ,5−b]ピリジン−2−イル]−5−O−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]− 50 (158) JP 2015-96550 A 2015.5.21 D−マンニトール及び1,4:3,6−ジアンヒドロ−2−O−[5−(ビフェニル−4 −イル)−6−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H− イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−D−マンニトールの混合物 2−[[6−クロロ−2−メチルスルホニル−5−(4−フェニルフェニル)イミダゾ [4,5−b]ピリジン−1−イル]メトキシ]エチル−トリメチル−シラン(実施例1 47の工程Aからのもの,2023mg,3.93mmol)、1,4:3,6−ジアン ヒドロ−2−O−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]−D−マンニトール(204 9mg,7.87mmol,WuXi PharmaTech Co.,Ltd.からの もの)およびDBU(1.186mL,7.78mmol)のDMA(30mL)中の混 合物を、室温で一晩撹拌した。ついで粗混合物をEtOAcで抽出し、水で洗浄した。有 10 機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。生じた残渣を、5%∼100 %EtOAc/ヘキサン勾配で溶出する、シリカゲルBiotage(商標)40M上の カラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、真空下で濃縮 して所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS:計算値(C36H48ClN3O + 5Si2として):693.28,実測m/e:694.05(M+H) (Rt 3. 17/4.0分)および計算値(C30H34ClN3O5Siとして):579.20 ,実測m/e:579.97(M+H)+(Rt 2.59/4.0分)。 【0317】 工程B:1,4:3,6−ジアンヒドロ−2−O−[5−(ビフェニル−4−イル)−6 −クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−D−マンニトール 20 工程Aからの生成物(2160mg,1.695mmol)をギ酸(27mL)に溶解 し、飽和水性硫酸水素カリウム(3mL,1.695mmol)を加えた。反応物を室温 で一晩撹拌し、ついで0℃に冷却し、NaOH(50/50重量%)でpH=12に塩基 性化した。混合物をTHF(10mL)で希釈し、室温で45分間撹拌した。ついで、生 じた混合物を2N HClでpH=7に酸性化し、EtOAcで抽出した。合わせた有機 層を水で2回、食塩水で1回洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃 縮して粗生成物を得た。粗生成物を、CH2Cl2/EtOH/NH4=95/4/1( 5%から9%までの勾配)で溶出する、Biotage(商標)40M上のカラムクロマ トグラフィーにより精製して、粗生成物を得、これをCH2Cl2/MeOHから再結晶 して、表題化合物を白色固体として得た。LC−MS:計算値(C24H20ClN3O + (Rt 3.2/5 4として):449.11,実測m/e:449.96(M+H) 1 .5分)。 H NMR δ(ppm)(DMSO−d6):7.91(S,1H),7 .70−7.80(m,6H),7.48(t,J=7.5Hz,2H),7.38(t ,J=7.5Hz,1H),5.47(qt,J=6.0Hz,1H),5.05−4. 90(m,br,1H),4.82(t,J=5.0Hz,1H),4.35(t,J= 5.0Hz,1H),4.20−4.00(m,2H),3.90(m,1H),3.7 7(t,J=7.5Hz,1H),3.42(t,J=8.5Hz,1H)。 30 (159) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表10】 10 20 【0318】 中間体7 【化37】 30 40 【0319】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[5−(4−ブロモフェニル)−6−クロロ−1 −(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル ]オキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3− オール 工程A 5−(4−ブロモフェニル)−6−クロロ−2−(メチルスルホニル)−1H− イミダゾ[4,5−b]ピリジン パラジウムテトラキス(1.63g,1.411mmol)を、中間体1(10.08 g,28.2mmol)、4−ブロモフェニルボロン酸(6.23g,31.0mmol )およびリン酸カリウム(18.44g,87mmol)のジオキサン(150mL)お 50 (160) JP 2015-96550 A 2015.5.21 よび水(30mL)中の撹拌混濁溶液に加えた。反応混合物を脱気(3×)し、窒素下に 配置した後、100℃に加熱した。17時間後、反応混合物を室温に冷却し、ついで減圧 下で蒸発させた。生じた残渣をトルエン(2×60mL)で除き、生成物を褐色/白色固 体として得、これを、更に精製することなく次工程において使用した。LC−MS:計算 値(C13H9BrClN3O2Sとして):384.93,386.93,実測m/e :385.81,387.84(M+H)+(Rt 1.15/2分)。 【0320】 工程B 2−[[5−(4−ブロモフェニル)−6−クロロ−2−メチルスルホニル−イ ミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル]メトキシ]エチル−トリメチル−シラン 前工程からの未精製5−(4−ブロモフェニル)−6−クロロ−2−(メチルスルホニ 10 ル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンのTHF(150mL)中の撹拌懸濁液に 、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(15mL,86mmol)を加えた。反応混合 物を氷浴内で0℃に冷却した後、SEM−Cl(10mL,56.4mmol)を9分間 にわたってゆっくり加えた。添加の完了の10分後、反応混合物を氷浴から取り出し、室 温に加温した。16時間後、水(200mL)の添加により反応混合物を分配させた。水 層をEtOAc(3×200mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×100m L)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、黄色/褐色固体 を得た。2本の165g シリカRediSep Rf(登録商標)カラムを使用し、0 ∼30%EtOAc/ヘキサン勾配および30%EtOAC/ヘキサン(維持)を用いる 、固体のフラッシュクロマトグラフィーは、所望の生成物を黄色固体として与えた。LC 20 −MS:計算値(C19H23BrClN3O3SSiとして):515.01,517 .01,実測m/e:515.85,517.86(M+H)+(Rt 1.33/2分 )。 【0321】 工程C (3R,3aR,6R,6aR)−6−[5−(4−ブロモフェニル)−6−ク ロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン− 2−イル]オキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラ ン−3−オール DBU(4.2mL,27.9mmol)を、イソマンニド(4.11g,28.1m mol)のDMF(60mL)中の撹拌溶液に加えた。反応混合物は、室温で撹拌され、 30 黄色溶液であった。2−[[5−(4−ブロモフェニル)−6−クロロ−2−メチルスル ホニル−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル]メトキシ]エチル−トリメチル− シラン(4.78g,9,25mmol)のDMF(34mL)中の懸濁液を、反応混合 物に54分間にわたって滴下した。1.5時間後、反応混合物をEtOAc(500mL )と水(200mL)との間に分配させた。有機層を水(4×100mL)および食塩水 (1×100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、 黄色泡状物を得た。120g シリカRediSep Rf(登録商標)カラムを使用し 、0∼70%EtOAc/ヘキサン勾配および70%EtOAC/ヘキサン(維持)を用 いる、泡状物のフラッシュクロマトグラフィーは、表題化合物を白色泡状物として与えた 。LC−MS:計算値(C24H29BrClN3O5Siとして):581.07,5 + 83.07,実測m/e:582.20,584.23(M+H) 2分)。 【0322】 中間体8 (Rt 1.32/ 40 (161) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化38】 10 【0323】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−4,4,5,5−テト ラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル]フェニル]−1−(2−トリメチ ルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ−2,3 ,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール 中間体7(3.1823g,5,46mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(4. 20 09g,16.11mmol)および酢酸カリウム(2.79g,28.4mmol)の ジオキサン(50mL)中の撹拌懸濁液に、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フ ェロセン−パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(0.5137g,0, 629mmol)を加えた。反応混合物を脱気(3×)し、窒素下に配置した後、80℃ に加熱した。2時間後、反応混合物を室温に冷却し、ついでEtOAc(200mL)、 水(200mL)、およびエマルションを破壊するのに十分な食塩水に分配させた。水層 をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×100mL )で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、濃褐色残渣を得た 。120g シリカRediSep Rf(登録商標)カラムを使用し、0∼70%Et OAc/ヘキサン勾配および70%EtOAC/ヘキサン(維持)を用いる残渣のフラッ 30 シュクロマトグラフィーは、表題化合物を白色泡状物として与えた。LC−MS:計算値 (C30H41BClN3O7Siとして):629.25,実測m/e:630.46 (M+H)+(Rt 1.34/2分)。 【0324】 中間体9 【化39】 40 【0325】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[5−[4−(5−ブロモ−2−ピリジル)フェ 50 (162) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ニル]−6−クロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5− b]ピリジン−2−イル]オキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3 ,2−b]フラン−3−オール パラジウムテトラキス(189.5mg,0.164mmol)を、中間体8(0.9 8g,1.556mmol)、2,5−ジブロモピリジン(375.5mg,1.585 mmol)および炭酸ナトリウム(669.9mg,6.32mmol)の1,4−ジオ キサン(80mL)および水(20mL)中の撹拌混濁溶液に加えた。反応混合物を脱気 (3×)し、窒素下に配置した後、80℃に加熱した。2時間後、反応混合物を室温に冷 却し、ついでEtOAc(150mL)と水(150mL)との間に分配させた。水層を EtOAc(3×75mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×100mL)で 10 洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、琥珀色泡状物を得た。 80g シリカRediSep Rf(登録商標)カラムを使用し、0∼80%EtOA c/ヘキサン勾配および80%EtOAC/ヘキサン(維持)を用いる泡状物のフラッシ ュクロマトグラフィーは、表題化合物を白色固体として与えた。LC−MS:計算値(C 29H32BrClN4O5Siとして):658.1,660.1,実測m/e:65 + 9.36,661.33(M+H) (Rt 1.33/2分)。 【0326】 中間体10 【化40】 20 30 【0327】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[5−[4−(6−ブロモ−3−ピリジル)フェ ニル]−6−クロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5− b]ピリジン−2−イル]オキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3 ,2−b]フラン−3−オール パラジウムテトラキス(134.9mg,0.117mmol)を、中間体8(625 .8mg,0.993mmol)、2−ブロモ−5−ヨードピリジン(313.1mg, 1.103mmol)およびリン酸カリウム(631.3mg,2.97mmol)の1 ,4−ジオキサン(8mL)および水(2mL)中の撹拌混濁溶液に加えた。反応混合物 40 を脱気(3×)し、窒素下に配置した後、80℃に加熱した。7.5時間後、反応混合物 を室温に冷却し、ついでEtOAc(150mL)と水(150mL)との間に分配させ た。水層をEtOAc(3×75mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×10 0mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、琥珀色泡状 物を得た。40g シリカRediSep Rf(登録商標)カラムを使用し、0∼80 %EtOAc/ヘキサン勾配および80%EtOAC/ヘキサン(維持)を用いる、泡状 物のフラッシュクロマトグラフィー、続いてのエタノールおよびベンゼンからの凍結乾燥 後に、表題化合物をオフホワイト色固体として与えた。LC−MS:計算値(C29H3 2BrClN4O5Siとして):658.1,660.1,実測m/e:659.30 + ,661.33(M+H) (Rt 1.31/2分)。 50 (163) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【0328】 中間体11 【化41】 10 【0329】 4−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒドロキシ−2,3,3a ,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−6−イル]オキシ]−6−ク ロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル]フェニル]ベンゾニトリル 工程A 4−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒドロキシ−2, 3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−6−イル]オキシ] −6−クロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5−b]ピ リジン−5−イル]フェニル]ベンゾニトリル LiOH(0.22mL,0.660mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホ 20 スフィノ)−フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(24. 1mg,0,030mmol)を、中間体7(153.1mg,0.263mmol)お よび4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル) ベンゾニトリル(126.4mg,0.552mmol)の1,4−ジオキサン(2.1 mL)および水(0.31mL)中の撹拌溶液に加えた。反応混合物を脱気(3×)し、 窒素下に配置した後、80℃に加熱した。16時間後、反応混合物を室温に冷却し、つい でEtOAc(40mL)と水(40mL)との間に分配させた。水層をEtOAc(2 ×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×20mL)で洗浄し、Na2S O4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、褐色残渣を得た。この物質を、4g シ リカRediSep Rf(登録商標)カラムならびに以下の条件:0∼60%EtOA 30 c/ヘキサン勾配、60%EtOAc/ヘキサン(維持)、60∼70%EtOAc/ヘ キサン勾配および70%EtOAc/ヘキサン(維持)を用いるフラッシュクロマトグラ フィーにより精製した。所望の画分を合わせ、減圧下で蒸発させ、エタノールおよびベン ゼンから凍結乾燥させて、所望の化合物を黄色固体として得た。LC−MS:計算値(C 31H33ClN4O5Siとして):604.19,実測m/e:605.21(M+ + H) (Rt 1.31/2分)。 【0330】 工程B 4−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒドロキシ−2, 3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−6−イル]オキシ] −6−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル]フェニル]ベンゾニ 40 トリル 4−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒドロキシ−2,3,3 a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−6−イル]オキシ]−6− クロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン −5−イル]フェニル]ベンゾニトリル(49.4mg,0.082mmol)、ギ酸( 1.0mL,26.1mmol)および飽和水性KHSO4(0.06mL)の混合物を 、撹拌下、40℃に加熱した。6.5時間後、反応混合物を室温に冷却し、冷蔵庫内に一 晩配置し、ついで氷浴内で0℃に冷却した。5N NaOH(5.2mL,26mmol )の添加によりpHをpH14に調節した。THF(2mL)を反応混合物に加え、これ を氷浴から取り出し、室温に加温した。室温で45分間撹拌した後、2N HClの添加 50 (164) JP 2015-96550 A 2015.5.21 によりpHを7に調節した。反応混合物をEtOAc(30mL)と水(30mL)との 間に分配させた。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩 水(1×20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、 淡黄色固体を得た。30×150mm Sunfire(商標)カラムを使用し、20% ∼100%アセトニトリル/水+0.05%TFA勾配およびそれに続く100%アセト ニトリル+0.05%TFA フラッシュで溶出するHPLC逆相(C−18)による精 製、続いてのエタノールおよびベンゼンからの凍結乾燥後に表題化合物を白色固体として 与えた。LC−MS:計算値(C25H19ClN4O4として):474.11,実測 m/e:475.12(M+H)+(Rt 1.15/2分)。 【0331】 10 中間体12 【化42】 【0332】 1−(1−(4−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2−メチルプロパ ン−2−オール 工程A メチル 2−(1H−ピラゾール−4−イル)アセタート 2−(1H−ピラゾール−4−イル)酢酸(970mg,7.69mmol)を、窒素 20 下で、無水メタノール(80mL)中に配置した。混合物を、固体が完全に溶解するまで 音波処理した。この溶液に、ヘキサン中のトリメチルシリルジアゾメタンの2.0M溶液 (3.85mL,7.69mmol)を30分間にわたって滴下した。小過剰のトリメチ ルシリルジアゾメタンを、黄色が維持されるまで加えた。混合物を室温で20分間撹拌し 、ついで減圧下で濃縮した。生じたオレンジ色オイルを、Biotage 25g シリ カゲルカートリッジを使用するクロマトグラフィーに付し、10カラム体積にわたってジ クロロメタン中の0∼5%メタノールで溶出し、10カラム体積を5%メタノールに維持 した。生成物画分を合わせ、減圧下で濃縮して、所望の化合物を透明無色オイルとして得 た。1H NMR δ(ppm)(CDCl3);7,54(2H,s),3.70(3 H,s),3.55(2H,s)。 30 【0333】 工程B 2−メチル−1−(1H−ピラゾール−4−イル)プロパン−2−オール メチル 2−(1H−ピラゾール−4−イル)アセタート(700mg,4.99mm ol)を、窒素下で、無水THF(100mL)中に配置した。混合物を0℃に冷却し、 MeMgBrの3.0M溶液(15.38mL,46.10mmol)を5分間にわたっ て滴下した。混合物を室温に加温した。16時間後、混合物を飽和水性炭酸水素ナトリウ ム(100ml)中に注いだ。混合物をEtOAc(4×100mL)で抽出した。合わ せた有機層を食塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮 した。生じたオレンジ色オイルを、Biotage 25g シリカゲルカートリッジを 使用するクロマトグラフィーに付し、15カラム体積にわたってジクロロメタン中の0∼ 40 10%メタノールで溶出し、5カラム体積を10%メタノールに維持した。生成物画分を 合わせ、減圧下で濃縮して、所望の化合物を白色固体として得た。1H NMR δ(p pm)(CDCl3);7.40(2H,s),2.63(2H,s),1.21(6H ,s)。 【0334】 工程C 1−(1−(4−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2−メチ ルプロパン−2−オール 2−メチル−1−(1H−ピラゾール−4−イル)プロパン−2−オール(21mg, 0.15mmol)、酢酸銅(II)(27mg,0.15mmol)および4−ブロモ フェニルボロン酸(30mg,0.15mmol)を、窒素下で、1,2−ジクロロエタ 50 (165) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ン(1mL)中に配置し、4Aモレキュラーシーブ(∼20mg)およびピリジン(36 μL,36mg,0.45mmol)を加えた。混合物を、大気に開放した状態で50℃ で9時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、Celite(商標)で濾過し、メタノール で洗浄し、減圧下で濃縮した。生じたオレンジ色オイルを、Biotage 50g(連 続的に2×25g)シリカゲルカートリッジを使用するクロマトグラフィーに付し、30 カラム体積にわたってジクロロメタン中の0∼5%メタノールで溶出した。生成物画分を 合わせ、減圧下で濃縮して無色オイルを得た。LC−MS:計算値(C13H15BrN + (Rt 1.75 20として):295.17,実測m/e:296.87(M+H) 1 /4分)。 H NMR δ(ppm)(CDCl3):7.77(1H,s),7.5 8(1H,s),7.55(4H,s),2.67(2H,s),1.26(6H,s) 10 。 【0335】 実施例163 【化43】 20 【0336】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−(4−ピラゾール− 1−イルフェニル)フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オ キシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オ ール 工程A (3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−(4−ピラゾ ール−1−イルフェニル)フェニル]−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イ 30 ミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキ サヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール (4−ピラゾール−1−イルフェニル)ボロン酸(127mg,0.675mmol) 、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(45.9mg,0.056mmol)およびLiOH(0.46 9mL,1.407mmol)を、中間体7(328mg,0.563mmol)の1, 4−ジオキサン(3mL)および水(0.8mL)中の撹拌混合物に加えた。反応混合物 を窒素下に配置した後、90℃に加熱した。2時間後、反応混合物を室温に冷却し、つい でEtOAc(50mL)と飽和水性塩化アンモニウム(50mL)との間に分配させた 。水層をEtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×50m 40 L)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。シリカゲルBi otage(商標)25Sカラムを使用し、0∼80%EtOAc/ヘキサン勾配を用い る生じた残渣のフラッシュクロマトグラフィーは、所望の化合物を淡黄色固体として得た 。LC−MS:計算値(C33H36ClN5O5Siとして):645.22,実測m /e:646.48(M+H)+(Rt 1.32/2分)。 【0337】 工程B (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−(4−ピラ ゾール−1−イルフェニル)フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2− イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン −3−オール 50 (166) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ギ酸(3mL,78mmol)、飽和水性KHSO4(0.33mL,0.289mm ol)および(3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−(4−ピ ラゾール−1−イルフェニル)フェニル]−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル )イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ−2,3,3a,5,6,6a− ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール(187mg,0.289mmol )を混合した。反応混合物を60℃で一晩撹拌した。反応混合物を氷浴内で0℃に冷却し た。水(5mL)中のNaOH(3120mg,78mmol)の添加により、反応混合 物のpHを>11に調節した。THF(5mL)を反応混合物に加え、反応物を氷浴から 取り出し、室温に加温した。30分後、濃HClの添加により反応混合物のpHを6に調 節した。反応混合物をEtOAc(100mL)と水(50mL)との間に分配させた。 10 水層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×50m L)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。19×100m m Sunfire(商標)カラムを使用し、10%∼90%アセトニトリル/水+0. 05%TFA勾配およびそれに続く90%アセトニトリル/水+0.05%TFA フラ ッシュで溶出する分取HPLC逆相(C−18)により、生じた残渣を精製した。所望の 画分を合わせ、減圧下で蒸発させ、アセトニトリルおよび水から凍結乾燥させて、表題化 合物を白色固体として得た。LC−MS:計算値(C27H22ClN5O4として): 515.14,実測m/e:515.92(M+H)+(Rt 1.16/2分)。1H NMR δ(ppm)(CD3OD):8.30(d,J=2.5Hz,1H),7. 87(m,4H),7.85(s,1H),7.79(m,4H),7.77(d,J= 20 1.5Hz,1H),6.58(t,J=2Hz,1H),5.56(qt,J=5Hz ,1H),4.99(t,J=5.3Hz,1H),4.49(t,J=5.3Hz,1 H),4.28−4.31(m,1H),4.19(dd,J=5.5Hz,10.5H z,1H),4.12(dd,J=4.5Hz,10Hz,1H),3.92(t,J= 7.5Hz,1H),3.62(t,J=8.8Hz,1H)。 【化44】 30 【0338】 前記に示されているとおり、実施例163を製造するために用いた1,1’−ビス(ジ フェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)−ジクロリド ジクロロメタン錯 体カップリング反応においては、イソマンニドアルコール出発物質は保護されていなかっ た(R=H)か、またはTBSで保護されていた(R=OTBS)。TBS基は反応中に 実質的に脱保護されて、保護されていないアルコールを与えることが観察された。 【0339】 実施例164 40 (167) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化45】 10 【0340】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[4−(1−メチル イミダゾール−2−イル)フェニル]フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジ ン−2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b ]フラン−3−オール 工程A (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[5−(4−ブロモフェニル)−6− クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3a, 5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール ギ酸(4.5mL,117mmol)、飽和水性KHSO4(0.5mL,0.940 mmol)および中間体7(548mg,0.940mmol)の混合物を、60℃で一 20 晩加熱した。反応混合物を氷浴内で0℃に冷却した。水(10mL)中のNaOH(46 80mg,117mmol)の添加により、反応混合物のpHを>pH11に調節した。 THF(10mL)を反応混合物に加え、これを氷浴から取り出し、室温に加温した。3 0分後、濃HClの添加により反応混合物のpHを6に調節した。反応混合物をEtOA c(3×80mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×100mL)で洗浄し、 Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。シリカゲルBiotage(商 標)25Mカラムを使用し、0∼10%MeOH/DCM勾配を用いる、生じた残渣のフ ラッシュクロマトグラフィーは、所望の生成物を白色固体として与えた。LC−MS:計 算値(C18H15BrClN3O4として):450.99,452.99,実測m/ e:452.00,454.02(M+H)+(Rt 1.14/2分)。 30 【0341】 工程B (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[4−(1 −メチルイミダゾール−2−イル)フェニル]フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b ]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3 ,2−b]フラン−3−オール 1−メチル−2[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラ ン−2−イル)フェニル]イミダゾール(26.4mg,0.093mmol)、1,1 ’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド ジクロ ロメタン錯体(6.33mg,7.75μmol)およびLiOH(0.065mL,0 .194mmol)を、(3R,3aR,6R,6aR)−6−[[5−(4−ブロモフ 40 ェニル)−6−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]− 2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール(3 5.1mg,0.078mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.8m L)中の撹拌混合物に加えた。反応混合物を窒素下に配置し、90℃に加熱した。2時間 後、反応混合物を室温に冷却し、ついでEtOAc(30mL)と飽和NH4Cl(30 mL)との間に分配させた。水層をEtOAc(1×30mL)で抽出した。有機層を合 わせ、食塩水(1×40mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた 。10%MeOH/DCMを使用して展開した50ミクロン20cm×20cmシリカゲ ルプレートを使用する分取薄層クロマトグラフィーにより、生じた残渣を精製した。プレ ートから単離した物質を更に、19×100mm Sunfire(商標)カラムを使用 50 (168) JP 2015-96550 A 2015.5.21 する、10%∼90%アセトニトリル/水+0.05%TFA勾配、およびそれに続く9 0%アセトニトリル/水+0.05%TFA フラッシュで溶出する分取HPLC逆相( C−18)により精製した。所望の画分を合わせ、減圧下で濃縮し、アセトニトリルおよ び水から凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。LC−MS:計算値(C2 + 8H24ClN5O4として):529.15,実測m/e:530.28(M+H) 1 (Rt 1.00/2分)。 H NMR δ(ppm)(CD3OD):8.04(d ,J=8Hz,2H),7.81−7.88(m,7H),7.69(d,J=1.5H z,1H),7.66(d,J=2.0Hz,1H),5.55(qt,J=5.5Hz ,1H),4.97(t,J=5.3Hz,1H),4.47(t,J=5.0Hz,1 H),4.28−4.29(m,1H),4.17(dd,J=5,8Hz,10.3H z,1H),4.11(dd,J=4.5Hz,10.0Hz,1H),3.99(s, 3H),3.90(t,J=7.5Hz,1H),3.62(t,J=8.5Hz,1H )。 10 (169) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表11】 10 20 30 40 【0342】 (170) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 【0343】 * 表10の実施例164∼170を製造するために用いた1,1’−ビス(ジフェニ ルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)−ジクロリド ジクロロメタン錯体カッ プリング反応においては、イソマンニドアルコール出発物質は保護されていなかった(− OHとして)か、またはTBSで保護されていた(−OTBSとして)。TBS基は反応 中に実質的に脱保護されて、保護されていないアルコール(−OH)を与えることが観察 された。実施例164∼170の質量スペクトル表示においては、TBS保護の利用が注 釈として示されている。 【0344】 実施例171∼178のカップリング反応において使用した置換ジヒドロピロロ[3, 20 4−c]ピラゾール出発物質は、WO 2011/028455に記載されている方法お よび当業者に公知の方法の変法を用いて製造した。実施例173は、位置異性体1−(シ クロプロピルメチル)−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,4−c]ピラゾールおよ び2−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,4−c]ピラ ゾールの混合物を出発物質として使用している。実施例177は、出発物質2,4,5, 6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾールから誘導されている。実施例176は 、N−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,4−c]ピラゾール−2−スルホ ンアミドを出発物質として使用しており、N−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ [3,4−c]ピラゾール−2−スルホンアミドのスルホンアミドを反応条件下で加水分 解して実施例176を得た。 30 【0345】 実施例171 【化46】 40 【0346】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[2−(2−ヒドロ キシ−2−メチル−プロピル)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5 −イル]フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2 ,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール 工程A (3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−[2−(2− ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾー ル−5−イル]フェニル]−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4 ,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロ 50 (171) JP 2015-96550 A 2015.5.21 フロ[3,2−b]フラン−3−オール トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(3.8mg,0.0041m mol)および1−フェニル−2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−1H−ピロー ル(3.0mg,0.010mmol)のジオキサン(0.2mL)中の混合物を、窒素 雰囲気下、室温で30分間撹拌した。1−(5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,4− c]ピラゾール−2−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール;2,2,2−トリフ ルオロ酢酸(68.7mg,0.233mmol)、2M 水性K3PO4(0.2mL ,0.4mmol)および中間体7(72.0mg,0124mmol)のジオキサン( 1.2mL)中の溶液を、前記触媒に加え、混合物を窒素で覆い、110℃の油浴内に2 0時間配置した。得られた混合物を酢酸エチル(30mL)および水(20mL)に加え 10 、有機層を分離し、飽和水性塩化ナトリウム(1×10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネ シウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて油を得た。残渣を酢酸エチルに溶解し、分取用シ リカプレート(1×1000u)上に配置し、これを展開させ、UV活性バンドを酢酸エ チルで溶出して、蒸発後に油を得た。LC−MS:計算値(C33H43ClN6O6S iとして):682.27,実測m/e:683.57(M+H)+(Rt 1.25/ 2.0分)。 【0347】 工程B (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[2−(2 −ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾ ール−5−イル]フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキ 20 シ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オー ル (3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−[2−(2−ヒドロ キシ−2−メチル−プロピル)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5 −イル]フェニル]−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5− b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[ 3,2−b]フラン−3−オール(48.8mg,0.07mmol)、ギ酸(1.5m L)および飽和水性KHSO4(0.2mL)の混合物を室温で40分間撹拌し、ついで 冷蔵庫内に配置した。18時間後、反応混合物をEtOAc(50mL)と飽和水性炭酸 水素ナトリウム(25mL)との間に分配させた。水層をEtOAc(2×20mL)で 30 抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×10mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、 濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣をMeOH(1mL)に溶解し、7滴の3N 水性N aOHを15分間にわたって加えた。混合物を、30×150mm Sunfire(商 標)カラムを使用する、20%∼80%アセトニトリル/水勾配で溶出するHPLC逆相 (C−18)により精製して、凍結乾燥後に表題化合物を淡黄色固体として得た。LC− MS:計算値(C27H29ClN6O5として):552.19,実測m/e:553 .44(M+H)+(Rt 1.09/2.0分)。1H NMR δ(ppm)(CD 3OD):7.96(s,1H),7.62(d,1H),7.52(s,1H),6. 81(d,1H),5.59(m,1H),4.98(dd,1H),4.48(dd, 1H),4.30(m,1H),4.16(m,2H),4.14(s,2H),3.9 1(dd,1H),3.60(dd,1H)および1.20(s,6H)。 40 (172) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表12】 10 20 30 40 【0348】 50 (173) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 【0349】 実施例179 【化47】 30 【0350】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−(6−ピラゾール− 1−イル−3−ピリジル)フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イ 40 ル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン− 3−オール 工程A (3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−(6−ピラゾ ール−1−イル−3−ピリジル)フェニル]−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチ ル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ−2,3,3a,5,6,6a −ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール 5−ブロモ−2−ピラゾール−1−イル−ピリジン(0.879g,3.92mmol )、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリ ド ジクロロメタン錯体(0.267g,0.327mmol)およびLiOH(2.7 2mL,8.17mmol)を、1,4−ジオキサン(9mL)および水(2.4mL) 50 (174) JP 2015-96550 A 2015.5.21 中の中間体8(2.06g,3.27mmol)の撹拌混合物に加えた。反応混合物を窒 素下に配置し、ついで90℃に加熱した。4時間後、反応混合物を室温に冷却し、ついで 飽和水性塩化アンモニウム(200mL)とEtOAc(150mL)との間に分配させ た。水層をEtOAc(2×150mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×1 00mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。シリカゲ ルBiotage(商標)40Mカラムを使用し、0∼80%EtOAc/ヘキサン勾配 を用いる、生じた残渣のフラッシュクロマトグラフィーは、所望の生成物を淡黄色固体と して得た。LC−MS:計算値(C32H35ClN6O5Siとして):646.21 ,実測m/e:647.53(M+H)+(Rt 1.32/2分)。 10 【0351】 工程B (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−(6−ピラ ゾール−1−イル−3−ピリジル)フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン −2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b] フラン−3−オール ギ酸(6mL,156mmol)、飽和水性KHSO4(0.66mL,2.58mm ol)および(3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−(6−ピ ラゾール−1−イル−3−ピリジル)フェニル]−1−(2−トリメチルシリルエトキシ メチル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ−2,3,3a,5,6, 6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール(1.67g,2.58mm ol)の混合物を、60℃で一晩撹拌し、ついで氷浴内で0℃に冷却した。水(5mL) 20 中のNaOH(6.24g,156mmol)の添加により反応混合物のpHをpH>1 1に調節した。THF(10mL)を反応混合物に加え、反応物を氷浴から取り出し、室 温に加温した。30分後、濃HClの添加により反応混合物のpHをpH6に調節した。 二層混合物を分離した。有機層および生じた白色沈殿物を減圧下で濃縮し、DMSOに再 溶解させ、濾過した後、19×100mm Sunfire(商標)カラムを使用し、1 0%∼90%アセトニトリル/水+0.05%TFA勾配およびそれに続く90%アセト ニトリル/水+0.05%TFA フラッシュで溶出する分取HPLC逆相(C−18) により精製した。所望の画分を合わせ、減圧下で蒸発させた。生じた残渣をMeOHで洗 浄し、アセトニトリルおよび水から凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。 LC−MS:計算値(C26H21ClN6O4として):516.13,実測m/e: + 517.22(M+H) 30 (Rt 1.16/2分)。 1 H NMR δ(ppm)(C D3OD):8.80(d,J=2.5Hz,1H),8.67(d,J=2.0Hz, 1H),8.30(dd,J=2.8Hz,8.5Hz,1H),8.06(d,J=9 .0Hz,1H),7.81−7.83(m,6H),6.84(t,J=2.3Hz, 1H),5.56(qt,J=5.5Hz,1H),4.99(t,J=5.3Hz,1 H),4.49(t,J=5.0Hz,1H),4.28−4.32(m,1H),4. 19(dd,J=6.0Hz,10Hz,1H),4.13(dd,J=4.8Hz,1 0.3Hz,1H),3.92(dd,J=7.0Hz,J=8.0Hz,1H),3. 62(t,J=8.5Hz,1H)。 【化48】 40 【0352】 50 (175) JP 2015-96550 A 2015.5.21 前記に示されているとおり、実施例179を製造するために用いたカップリング反応に おいては、イソマンニッドアルコールは保護されていなかった(R=H)か、またはTB Sで保護されていた(R=TBS)。TBS基は反応中に実質的に脱保護されて、保護さ れていないアルコール(R=H)を与えることが観察された。 【0353】 実施例180 【化49】 10 【0354】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[4−(1,2,4 −トリアゾール−1−イル)フェニル]フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリ ジン−2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2− 20 b]フラン−3−オール 工程A (3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−[4−(1, 2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル]フェニル]−1−(2−トリメチルシリル エトキシメチル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ−2,3,3a, 5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール 1−(4−ブロモフェニル)−1,2,4−トリアゾール(0.557g,2.486 mmol)、パラジウムテトラキス(0.383g,0.331mmol)およびリン酸 カリウム(1.407g,6.63mmol)を、中間体8(1.044g,1.657 mmol)の1,4−ジオキサン(9mL)および水(2.4mL)中の撹拌混合物に加 えた。反応混合物を窒素下に配置した後、90℃に加熱した。4時間後、反応混合物を室 30 温に冷却し、ついでEtOAc(100mL)と飽和水性塩化アンモニウム(100mL )との間に分配させた。水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を合わ せ、食塩水(1×50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発 させた。シリカゲルBiotage(商標)40Mカラムを使用し、0∼100%EtO Ac/ヘキサン勾配を用いる、生じた残渣のフラッシュクロマトグラフィーは、所望の生 成物を淡黄色固体として得た。LC−MS:計算値(C32H35ClN6O5Siとし て):646.21,実測m/e:647.01(M+H)+(Rt 1.26/2分) 。 【0355】 工程B (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[4−(1 40 ,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル]フェニル]−1H−イミダゾ[4,5− b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[ 3,2−b]フラン−3−オール ギ酸(3mL,68.8mmol)、飽和水性KHSO4(0.33mL,1.777 mmol)および(3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−[4 −(1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル]フェニル]−1−(2−トリメチ ルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ−2,3 ,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール(1.15 g,1.777mmol)の混合物。反応混合物を60℃で一晩撹拌し、ついで氷浴内で 0℃に冷却した。水(5mL)中のNaOH(2.75g,68.8mmol)の添加に 50 (176) JP 2015-96550 A 2015.5.21 より反応混合物のpHをpH>11に調節した。THF(5mL)を反応混合物に加え、 反応物を氷浴から取り出し、室温に加温した。30分後、濃HClの添加により反応混合 物のpHをpH6に調節した。二層混合物を分離した。有機層および生じた白色沈殿物を 減圧下で濃縮し、DMSOに再溶解させ、濾過した後、19×100mm Sunfir e(商標)カラムを使用し、10%∼90%アセトニトリル/水+0.05%TFA勾配 およびそれに続く90%アセトニトリル/水+0.05%TFA フラッシュで溶出する 分取HPLC逆相(C−18)により精製した。所望の画分を合わせ、減圧下で蒸発させ た。生じた残渣をMeOHで洗浄し、アセトニトリルおよび水から凍結乾燥させて、表題 化合物を白色固体として得た。LC−MS:計算値(C26H21ClN6O4として) :516.13,実測m/e:516.85(M+H)+(Rt 1.11/2分)。1 10 H NMR δ(ppm)(CD3OD):9.17(s,1H),8.21(s,1H ),7.82−7.97(m,4H),7.78−7.80(m,5H),5.56(q t,J=5.5Hz,1H),4.98(t,J=5.3Hz,1H),4.49(t, J=5Hz,1H),4.28−4.32(m,1H),4.19(dd,J=6.0H z,10.0Hz,1H),4.12(dd,J=5.0Hz,10.0Hz,1H), 3.92(dd,J=7.0Hz,8.0Hz,1H),3.62(t,J=8.8Hz ,1H)。 【化50】 20 【0356】 前記に示されているとおり、実施例180を製造するために用いたカップリング反応に おいては、イソマンニッドアルコール出発物質は保護されていなかった(R=H)か、ま たはTBSで保護されていた(R=TBS)。TBS基は反応中に実質的に脱保護されて 、保護されていないアルコール(R=H)を与えることが観察された。 30 (177) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表13】 10 20 30 40 【0357】 (178) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0358】 (179) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0359】 (180) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 【0360】 * 表12の実施例181∼197を製造するために用いたカップリング反応において は、イソマンニッドアルコール出発物質は保護されていなかった(−OHとして)か、ま たはTBSで保護されていた(−OTBSとして)。TBS基は反応中に実質的に脱保護 30 されて、保護されていないアルコール(−OH)を与えることが観察された。表12の実 施例181∼197の質量スペクトル表示においてはTBS保護の利用が注釈として示さ れている。 【0361】 実施例198 【化51】 40 【0362】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−(5−ピラゾール− 1−イル−2−ピリジル)フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イ ル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン− 3−オール 工程A (3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−(5−ピラゾ 50 (181) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ール−1−イル−2−ピリジル)フェニル]−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチ ル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ−2,3,3a,5,6,6a −ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール 中間体9(81.0mg,0.123mmol)、ピラゾール(11.2mg,0.1 65mmol)、リン酸カリウム(76.1mg,0.359mmol)およびヨウ化銅 (I)(5.0mg,0.026mmol)の混合物を排気し、それを窒素(3×)で埋 め合わせした。トランス−(1R,2R)−N,N’−ビスメチル−1,2−シクロヘキ サンジアミン(10μl,0.063mmol)およびDMF(0.25mL)を加え、 懸濁液を、撹拌下110℃に加熱した。24時間後、反応混合物を室温に冷却し、ついで Celite(商標)のパッドで濾過し、EtOAc(75mL)で洗浄した。濾液を水 10 (3×30mL)および食塩水(1×20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾 過し、減圧下で蒸発させて琥珀色残渣を得た。2枚の500ミクロン20cm×20cm シリカゲルプレートを使用し、80%EtOAc/ヘキサンを使用して展開した残渣の分 取薄層クロマトグラフィーは、所望の生成物を無色残渣として与えた。LC−MS:計算 値(C32H35ClN6O5Siとして):646.21,実測m/e:647.45 (M+H)+(Rt 1.27/2分)。 【0363】 工程B (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−(5−ピラ ゾール−1−イル−2−ピリジル)フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン −2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b] 20 フラン−3−オール (3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−(5−ピラゾール− 1−イル−2−ピリジル)フェニル]−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イ ミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキ サヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール(32.7mg,0.051mmol) 、ギ酸(1.0mL,26.1mmol)および飽和水性KHSO4(0.05mL)の 混合物を、撹拌下、40℃に加熱した。16.5時間後、反応混合物を室温に冷却し、つ いで氷浴内で0℃に冷却した。5N NaOH(5.8mL,29mmol)の添加によ り反応混合物のpHをpH14に調節した。THF(2mL)を反応混合物に加え、これ を氷浴から取り出し、室温に加温した。1.5時間後、2N HClの添加により反応混 30 合物のpHをpH6に調節した。反応混合物をEtOAc(30mL)と水(30mL) との間に分配させた。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、 食塩水(1×20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させ て白色残渣を得た。30×150mm Sunfire(商標)カラムを使用し、20% ∼70%アセトニトリル/水+0.05%TFA勾配およびそれに続く70%アセトニト リル/水+0.05%TFA フラッシュで溶出するHPLC逆相(C−18)による残 渣の精製、ならびにそれに続くエタノールおよびベンゼンからの凍結乾燥は、表題化合物 を白色物として与えた。LC−MS:計算値(C26H21ClN6O4として):51 6.13,実測m/e:517.35(M+H)+(Rt 1.11/2分)。1H N MR δ(ppm)(CD3OD):9.21(d,J=2.6Hz,1H),8.52 (dd,J=2.6Hz,8.6Hz,1H),8.47(d,J=2.6Hz,1H) ,8.24(d,J=8.7Hz,1H),8.19(d,J=8.4Hz,2H),8 .04(s,1H),7.89(d,J=8.3Hz,2H),7.87(d,J=1. 8Hz,1H),6.66(t,J=2.2Hz,1H),5.61(qt,J=5.2 Hz,1H),4.99(t,J=5.2Hz,1H),4.48(t,J=5.1Hz ,1H),4.28−4.32(m,1H),4.18(d,J=5.1Hz,2H), 3.91(dd,J=6.8Hz,8.2Hz,1H),3.61(t,J=8.6,1 H)。 40 (182) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表14】 10 20 30 【0364】 実施例202 【化52】 40 【0365】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[5−[4−(2− ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ピラゾール−1−イル]−2−ピリジル]フェニル ]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3a,5, 6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール 工程A 2−[1−[6−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒド ロキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−6−イ ル]オキシ]−6−クロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4 50 (183) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ,5−b]ピリジン−5−イル]フェニル]−3−ピリジル]ピラゾール−4−イル]酢 酸 中間体9(196.6mg,0.298mmol)、メチル 2−(1H−ピラゾール −4−イル)アセタート(87.2mg,0.622mmol)、リン酸カリウム(19 1.9mg,0.904mmol)およびヨウ化銅(I)(11.9mg,0.062m mol)の8mLバイアル内の混合物に、トランス−(1R,2R)−N,N’−ビスメ チル−1,2−シクロヘキサンジアミン(20.0μl,0.127mmol)およびD MF(0.6mL)を加えた。生じた懸濁液を110℃に加熱した。24時間後、反応混 合物を室温に冷却し、ついでEtOAc(50mL)と2N HCl(50mL)との間 に分配させた。二層混合物を濾過し、固体を集めた。二層濾液を分配させ、一方、固体を 10 EtOAc(2×30mL)で洗浄した。これらのEtOAc洗浄液のそれぞれを使用し て水層を抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×30mL)で洗浄し、Na2SO4で 乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて黄色残渣を得た。残渣をEtOAc(50mL) および水(20mL)に溶解した。二層混合物を分配させ、水層をEtOAc(1×50 mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×20mL)で洗浄し、MgSO4で乾 燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて黄色残渣を得た。濾過した固体をMeOH(30m L)で洗浄し、これを後処理からの残渣と合わせ、減圧下で蒸発させて、黄色残渣を得た 。30×150mm Sunfire(商標)カラムを使用し、20%∼100%アセト ニトリル/水+0.05%TFA勾配、およびそれに続く100%アセトニトリル/水+ 0.05%TFA フラッシュで溶出するHPLC逆相(C−18)による残渣の精製は 20 、所望の化合物を黄色残渣として与えた。LC−MS:計算値(C34H37ClN6O + 7Siとして):704.22,実測m/e:705.32(M+H) (Rt 1.2 0/2分)。 【0366】 工程B メチル 2−[1−[6−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)− 3−ヒドロキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン −6−イル]オキシ]−6−クロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミ ダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル]フェニル]−3−ピリジル]ピラゾール−4− イル]アセタート TMS−ジアゾメタン(ヘキサン中2M,0.15mL,0.300mmol)を、2 30 −[1−[6−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒドロキシ−2 ,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−6−イル]オキシ ]−6−クロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5−b] ピリジン−5−イル]フェニル]−3−ピリジル]ピラゾール−4−イル]酢酸(27. 3mg,0.039mmol)のMeOH(0.5mL)およびDCM(0.5mL)中 の撹拌溶液に加えた。反応混合物を室温で撹拌した。3.5時間後、反応混合物を減圧下 で蒸発させて、所望の化合物を黄色残渣として得た。この物質を、更に精製することなく 次工程で使用した。LC−MS:計算値(C35H39ClN6O7Siとして):71 8.23,実測m/e:719.31(M+H)+(Rt 1.26/2分)。 【0367】 40 工程C (3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−[5−[4− (2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ピラゾール−1−イル]−2−ピリジル]フ ェニル]−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5−b]ピリジ ン−2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b ]フラン−3−オール 工程Bからのメチル 2−[1−[6−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6a R)−3−ヒドロキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b] フラン−6−イル]オキシ]−6−クロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル )イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル]フェニル]−3−ピリジル]ピラゾール −4−イル]アセタートのTHF(1mL)中の撹拌溶液に、メチルマグネシウムブロミ 50 (184) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ド(0.2mL,0.600mmol)を加えた。反応混合物を室温で撹拌した。2.5 時間後、反応混合物をEtOAc(40mL)と飽和水性NH4Cl(40mL)との間 に分配させた。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水 (1×20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて黄色 残渣を得た。30×150mm Sunfire(商標)カラムを使用し、20%∼10 0%アセトニトリル/水+0.05%TFA勾配、およびそれに続く100%アセトニト リル+0.05%TFA フラッシュで溶出するHPLC逆相(C−18)による残渣の 精製は、所望の化合物を黄色残渣として与えた。LC−MS:計算値(C36H43Cl N6O4Siとして):718.27,実測m/e:719.52(M+H)+(Rt 1.23/2分)。 10 【0368】 工程D (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[5−[4 −(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ピラゾール−1−イル]−2−ピリジル] フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3 a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール (3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−[5−[4−(2− ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ピラゾール−1−イル]−2−ピリジル]フェニル ]−1−(2−トリメチルシリルエトキシ−メチル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン− 2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フ ラン−3−オール(10.1mg,0.014mmol)、ギ酸(1.0mL,26.1 20 mmol)および飽和水性KHSO4(0.05mL)の混合物を、撹拌下、40℃に加 熱した。16時間後、反応混合物を室温に冷却し、ついで氷浴内で0℃に冷却した。5N NaOH(5.8mL,29.0mmol)の添加により反応混合物のpHをpH14 に調節した。THF(2mL)を反応混合物に加え、反応物を氷浴から取り出し、室温に 加温した。30分後、2N HClの添加により反応混合物のpHをpH7に調節した。 反応混合物をEtOAc(30mL)と水(20mL)との間に分配させた。水層をEt OAc(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×20mL)で洗浄し 、MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて白色残渣を得た。この物質をDM SO/MeOHに溶解し、30×150mm Sunfire(商標)カラムを使用する 、20%∼100%アセトニトリル/水+0.05%TFA勾配、およびそれに続く10 30 0%アセトニトリル+0.05%TFA フラッシュで溶出するHPLC逆相(C−18 )により精製した。所望の画分を合わせ、減圧下で蒸発させ、エタノールおよびベンゼン から凍結乾燥させて、表題化合物を淡黄色固体として得た。LC−MS:計算値(C30 H29ClN6O5として):588.19,実測m/e:589.28(M+H)+( Rt 1.10/2分)。1H NMR δ(ppm)(CD3OD):9.15(d, J=2.5Hz,1H),8.46(dd,J=2.7Hz,8.9Hz,1H),8. 26(s,1H),8.19(d,J=8.7Hz,1H),8.14(d,J=8.4 Hz,2H),7.97(s,1H),7.86(d,J=8.4Hz,1H),7,7 3(s,1H),5,58(qt,J=5.2Hz,1H),4.98(t,J=5.2 Hz,1H),4.47(t,J=5.0Hz,1H),4.27−4.31(m,1H ),4.17(dd,J=5.4Hz,10.2Hz,1H),4.14(dd,J=4 .7Hz,10.2Hz,1H),3.91(m,1H),3.60(t,J=8.6H z,1H),2.73(s,2H),1.25(s,6H)。 【0369】 実施例203 40 (185) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化53】 【0370】 10 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[6−(1,2,4 −トリアゾール−1−イル)−3−ピリジル]フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b ]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3 ,2−b]フラン−3−オール 工程A (3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−[6−(1, 2,4−トリアゾール−1−イル)−3−ピリジル]フェニル]−1−(2−トリメチル シリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3 ,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール 窒素下で、中間体10(89.7mg,0.136mmol)、1,2,4−トリアゾ ール(11.5mg,0.167mmol)、ヨウ化銅(I)(5.4mg,0.028 20 mmol)およびリン酸カリウム(71.8mg,0.338mmol)の混合物に、ト ランス−(1R,2R)−N,N’−ビスメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(1 0μl,0.063mmol)およびDMF(0.27mL)を加えた。生じた懸濁液を 撹拌下で110℃に加熱した。25時間後、反応混合物を室温に冷却し、ついでCeli te(商標)のパッドで濾過し、EtOAc(75mL)で洗浄した。濾液を水(3×2 0mL)および食塩水(1×20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減 圧下で蒸発させて淡黄色残渣を得た。85%EtOAc/ヘキサンを使用して展開した5 00ミクロン20cm×20cmシリカゲルプレートを使用する分取薄層クロマトグラフ ィーにより残渣を精製して、無色残渣を得た。残渣を、30×150mm Sunfir e(商標)カラムを使用する、20%∼100%アセトニトリル/水+0.05%TFA 30 勾配、およびそれに続く100%アセトニトリル+0.05%TFA フラッシュで溶出 するHPLC逆相(C−18)により更に精製して、所望の化合物を無色残渣として得た 。LC−MS:計算値(C31H34ClN7O5Siとして):647.21,実測m /e:648.45(M+H)+(Rt 1.27/2分)。 【0371】 工程B (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[6−(1 ,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−ピリジル]フェニル]−1H−イミダゾ[4 ,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロ フロ[3,2−b]フラン−3−オール (3R,3aR,6R,6aR)−6−[6−クロロ−5−[4−[6−(1,2,4 40 −トリアゾール−1−イル)−3−ピリジル]フェニル]−1−(2−トリメチルシリル エトキシメチル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3a ,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール(29.2mg, 0.045mmol)、ギ酸(1.0mL,26.1mmol)および飽和水性KHSO 4(0.05mL)の混合物を、40℃に加熱した。15時間後、反応混合物を室温に冷 却し、ついで氷浴内で0℃に冷却した。5N NaOH(5.8mL,29mmol)の 添加により反応混合物のpHをpH14に調節した。THF(2mL)を反応混合物に加 え、反応物を氷浴から取り出し、室温に加温した。30分後、2N HClの添加により 反応混合物のpHをpH6に調節した。反応混合物をEtOAc(40mL)と水(30 mL)との間に分配させた。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を合 50 (186) JP 2015-96550 A 2015.5.21 わせ、食塩水(1×20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸 発させて白色残渣を得た。30×150mm Sunfire(商標)カラムを使用し、 20%∼80%アセトニトリル/水+0.05%TFA勾配、およびそれに続く80%ア セトニトリル/水+0.05%TFA フラッシュで溶出するHPLC逆相(C−18) による残渣の精製、ならびにそれに続くエタノールおよびベンゼンからの凍結乾燥は、表 題化合物をオフホワイト固体として与えた。LC−MS:計算値(C25H20ClN7 O4として):517.13,実測m/e:518.30(M+H)+(Rt 1.10 /2分)。1H NMR δ(ppm)(CD3OD):9.42(s,1H),8.8 9(d,J=2.2Hz,1H),8.39(dd,J=2.4Hz,8.6Hz,1H ),8.25(s,1H),8.07(d,J=8.5Hz,1H),7.97(s,1 10 H),7.86(m,4H),5.59(qt,J=5.2Hz,1H),4.99(t ,J=5.2Hz,1H),4.48(t,J=5.0Hz,1H),4.28−4.3 2(m,1H),4.14−4.20(m,2H),3.92(dd,J=6.8Hz, 8.2Hz,1H),3.61(t,J=8.7Hz,1H)。 【表15】 20 30 【0372】 実施例206 【化54】 40 【0373】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[6−[4−(2− 50 (187) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]フェニル ]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3a,5, 6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール 工程A 2−[1−[5−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒド ロキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−6−イ ル]オキシ]−6−クロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4 ,5−b]ピリジン−5−イル]フェニル]−2−ピリジル]ピラゾール−4−イル]酢 酸 メチル 2−(1H−ピラゾール−4−イル)アセタート(36.9mg,0.263 mmol)、中間体10(147.3mg,0.223mmol)、リン酸カリウム(1 10 52.9mg,0.720mmol)およびヨウ化銅(I)(8.8mg,0.046m mol)の窒素下の混合物に、トランス−(1R,2R)−N,N’−ビスメチル−1, 2−シクロヘキサンジアミン(15μl,0.095mmol)およびDMF(0.45 mL)を加えた。生じた懸濁液を撹拌しながら110℃に加熱した。24時間後、反応混 合物を室温に冷却し、ついでEtOAc(100mL)と2N HCl(30mL)との 間に分配させた。二層混合物をCelite(商標)のパッドで濾過した。Celite (商標)パッドの先端部からの固体をDMAに溶解し、二層濾液と合わせた。生じた固体 を水層の濾過により集めた。有機層を水(3×30mL)および食塩水(1×30mL) で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて淡黄色残渣 を得た。水層の濾過から集めた固体および有機層からの残渣をDMSOおよびMeOHに 20 溶解し、30×150mm Sunfire(商標)カラムを使用する、20%∼100 %アセトニトリル/水+0.05%TFA勾配、およびそれに続く100%アセトニトリ ル+0.05%TFA フラッシュで溶出する分取HPLC逆相(C−18)により精製 した。所望の画分を合わせ、減圧下で蒸発させて、表題化合物を黄色残渣として得た。L C−MS:計算値(C34H37ClN6O7Siとして):704.22,実測m/e :705.13(M+H)+(Rt 1.24/2分)。 【0374】 工程B メチル 2−[1−[5−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)− 3−ヒドロキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン −6−イル]オキシ]−6−クロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミ 30 ダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル]フェニル]−2−ピリジル]ピラゾール−4− イル]アセタート TMS−ジアゾメタン(ヘキサン中2M,0.06mL,0.120mmol)を、2 −[1−[5−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒドロキシ−2 ,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−6−イル]オキシ ]−6−クロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5−b] ピリジン−5−イル]フェニル]−2−ピリジル]ピラゾール−4−イル]酢酸(60. 4mg,0.086mmol)のMeOH(1mL)中の撹拌溶液に加えた。DCM(0 .6mL)を反応混合物に加えて黄色溶液を得た。追加的なTMS−ジアゾメタン(ヘキ サン中の2M,0.04mL,0.080mmol)を反応混合物に加えた。1時間後、 40 反応混合物を減圧下で蒸発させて黄色残渣を得た。残渣を、75%EtOAc/ヘキサン を使用して展開した2枚の500ミクロン20cm×20cmシリカゲルプレートを使用 する分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を無色残渣として得た。L C−MS:計算値(C35H39ClN6O7Siとして):718.23,実測m/e :719.03(M+H)+(Rt 1.29/2分)。 【0375】 工程C 2−[1−[5−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒド ロキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−6−イ ル]オキシ]−6−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル]フェニ ル]−2−ピリジル]ピラゾール−4−イル]酢酸 50 (188) JP 2015-96550 A 2015.5.21 メチル 2−[1−[5−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒ ドロキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−6− イル]オキシ]−6−クロロ−1−(2−トリメチルシリル−エトキシメチル)イミダゾ [4,5−b]ピリジン−5−イル]フェニル]−2−ピリジル]ピラゾール−4−イル ]アセタート(28.5mg,0.040mmol)、ギ酸(1.0mL,26.1mm ol)および飽和水性KHSO4(0.05mL)の混合物を、撹拌下40℃に加熱した 。16時間後、反応混合物を室温に冷却し、ついでEtOAc(40mL)と飽和水性N aHCO3(40mL)との間に分配させた。分配中に白色沈殿物が形成した。水層をE tOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×20mL)で洗浄 した。食塩水層に2N HCl(20mL)を加えて白色沈殿物を溶解させた。食塩水/ 10 2N HCl層を、合わせた有機層で再分配させた。水層を合わせ、2N HClの添加 によりpHを∼pH3に調節した。合わせた水層をEtOAc(3×20mL)で抽出し た。合わせたEtOAc抽出物を食塩水(1×20mL)で洗浄した後、元の有機層と合 わせた。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、2− [1−[5−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒドロキシ−2, 3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−6−イル]オキシ] −6−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル]フェニル]−2−ピ リジル]ピラゾール−4−イル]酢酸及びメチル 2−[1−[5−[4−[2−[[( 3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒドロキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサ ヒドロフロ[3,2−b]フラン−6−イル]オキシ]−6−クロロ−1H−イミダゾ[ 20 4,5−b]ピリジン−5−イル]フェニル]−2−ピリジル]ピラゾール−4−イル] アセタートの混合物を淡黄色残渣として得た。この残渣を、更に精製することなく次工程 において使用した。LC−MS:計算値(C28H23ClN6O6として):574. 14,実測m/e:574.90(M+H)+(Rt 1.11/2分)。 【0376】 工程D メチル 2−[1−[5−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)− 3−ヒドロキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン −6−イル]オキシ]−6−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル ]フェニル]−2−ピリジル]ピラゾール−4−イル]アセタート 工程Cからの2−[1−[5−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3 30 −ヒドロキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン− 6−イル]オキシ]−6−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル] フェニル]−2−ピリジル]ピラゾール−4−イル]酢酸及びメチル 2−[1−[5− [4−[2−[[(3R,3aR,6R,6aR)−3−ヒドロキシ−2,3,3a,5 ,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−6−イル]オキシ]−6−クロロ −1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル]フェニル]−2−ピリジル]ピラ ゾール−4−イル]アセタート(23.1mg)の混合物のMeOH(0.7mL)およ びDCM(0.7mL)中の撹拌混濁溶液に、TMS−ジアゾメタン(ヘキサン中2M, 25μl,0.050mmol)を加えた。追加的なMeOH(0.5mL)、DCM( 0.7mL)およびTMS−ジアゾメタン(20μl,0.040mmol)を反応混合 40 物に加え、反応混合物を室温で撹拌した。50分後、追加的なTMS−ジアゾメタン(2 0μl,0.040mmol)を反応混合物に加えた。35分後、反応混合物を減圧下で 蒸発させて表題化合物を白色固体として得、これを、更に精製することなく次工程におい て使用した。LC−MS:計算値(C29H25ClN6O6として):588.15, 実測m/e:588.95(M+H)+(Rt 1.15/2分)。 【0377】 工程E (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[6−[4 −(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル] フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3 a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール 50 (189) JP 2015-96550 A 2015.5.21 工程Dからのメチル 2−[1−[5−[4−[2−[[(3R,3aR,6R,6a R)−3−ヒドロキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b] フラン−6−イル]オキシ]−6−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5 −イル]フェニル]−2−ピリジル]ピラゾール−4−イル]アセタートのTHF(1m L)中の撹拌溶液に、メチルマグネシウムブロミド(0.13mL,0.390mmol )を滴下した。反応混合物を室温で撹拌した。1時間後、追加的なメチル−マグネシウム ブロミド(0.05mL,0.15mmol)を反応混合物に加えた。1時間後、反応混 合物をEtOAc(40mL)と飽和水性NH4Cl(40mL)との間に分配させた。 水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(1×20mL )で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて淡黄色残渣を得た。 10 30×150mm Sunfire(商標)カラムを使用し、20%∼100%アセトニ トリル/水+0.05% TFA勾配およびそれに続く100%アセトニトリル+0.0 5%TFA フラッシュで溶出するHPLC逆相(C−18)による精製、ならびにそれ に続くエタノールおよびベンゼンからの凍結乾燥は、表題化合物を白色固体として与えた 。LC−MS:計算値(C30H29ClN6O5として):588.19,実測m/e :588.95(M+H)+(Rt 1.13/2分)。1H NMR δ(ppm)( CD3OD):8.78(broad s,1H),8.50(broad s,1H) ,8,28(dd,J=2.0Hz,8.6Hz,1H),8.02(broad d, J=8.6Hz,1H),7.93(s,1H),7.81−7.85(m,4H),7 .69(broad s,1H),5.58(qt,J=5.3Hz,1H),4.99 20 (t,J=5.2Hz,1H),4.48(t,J=5.0Hz,1H),4.28−4 .32(m,1H),4.18(dd,J=5.6Hz,10.3Hz,1H),4.1 4(dd,J=4.7Hz,10.2Hz,1H),3.92(dd,J=6.9Hz, 8.3Hz,1H),3.61(t,J=8.6Hz,1H),2.73(s,2H), 1.25(s,6H)。 【0378】 実施例207 【化55】 30 【0379】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[4−(1H−テト ラゾール−5−イル)フェニル]フェニル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン− 2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フ 40 ラン−3−オール 中間体11(27.9mg,0.059mmol)、アジドトリメチルスズ(153. 5mg,0.746mmol)およびトルエン(1mL)の混合物を、撹拌下、110℃ に加熱した。16時間後、反応混合物を室温に冷却した。90:9:1 DCM/MeO H/酢酸を使用して展開した2枚の1000ミクロン20cm×20cmシリカゲルプレ ートを使用する分取薄層クロマトグラフィーにより反応混合物を精製して、白色固体を得 た。90:9:1 DCM/MeOH/酢酸を使用して2回展開した500ミクロン20 cm×20cmシリカゲルプレートを使用する分取薄層クロマトグラフィーにより生成物 を再び精製して、白色固体を得た。この物質を、30×150mm Sunfire(商 標)カラムを使用する、20%∼100%アセトニトリル/水+0.05%TFA勾配お 50 (190) JP 2015-96550 A 2015.5.21 よびそれに続く100%アセトニトリル+0.05%TFA フラッシュで溶出するHP LC逆相(C−18)により更に精製した。所望の画分を合わせ、減圧下で蒸発させ、エ タノールおよびベンゼンから凍結乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。LC− MS:計算値(C25H20ClN7O4として):517.13,実測m/e:518 .20(M+H)+(Rt 1.08/2分)。1H NMR δ(ppm)(CD3O D):8.14(d,J=8.3Hz,2H),7.95(d,J=8.3Hz,2H) ,7.87(s,1H),7.79−7.84(m,4H),5.56(qt,J=5. 3Hz,1H),4.97(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.0H z,1H),4.26−4.30(m,1H),4.17(dd,J=5.7Hz,10 .1Hz,1H),4.12(dd,J=4.8Hz,10.3Hz,1H),3.90 10 (dd,J=7.0Hz,8.3Hz,1H),3.60(t,J=8.6Hz,1H) 。 【0380】 実施例208 【化56】 20 【0381】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−[[6−クロロ−5−[4−[4−(2,5−ジ ヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)フェニル]フェニル]−1H−イミダゾ[4, 5−b]ピリジン−2−イル]オキシ]−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフ ロ[3,2−b]フラン−3−オール 中間体11(28.4mg,0.060mmol)、エチレンジアミン(0.5mL, 30 7.46mmol)および二硫化炭素(6μl,0.100mmol)の混合物を、撹拌 下、50℃に加熱した。18時間後、反応混合物を室温に冷却し、ついで減圧下で蒸発さ せて黄色固体を得た。30×150mm Sunfire(商標)カラムを使用し、20 %∼100%アセトニトリル/水+0.05%TFA勾配およびそれに続く100%アセ トニトリル+0.05%TFA フラッシュで溶出するHPLC逆相(C−18)による 、固体の精製、ならびにそれに続くエタノールおよびベンゼンからの凍結乾燥は、表題化 合物を白色固体として与えた。LC−MS:計算値(C27H24ClN5O4として) :517.15,実測m/e:518.14(M+H)+(Rt 0.98/2分)。1 H NMR δ(ppm)(CD3OD):7.96−8.01(m,4H),7.81 −7.85(m,5H),5.55(qt,J=5.4Hz,1H),4.97(t,J =5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.0Hz,1H),4.26−4.30( m,1H),4.09−4.19(m,6H),3.90(t,J=7.0Hz,1H) ,3.60(t,J=8.6Hz,1H)。 40 (191) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表16】 10 20 30 40 【0382】 実施例213 【化57】 50 (192) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【0383】 2−[[(3R,3aR,6S,6aS)−6−フルオロ−2,3,3a,5,6,6a −ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル]オキシ]−6−クロロ−5−(4 −フェニルフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン 工程A 2−[[2−[[(3R,3aR,6S,6aS)−6−フルオロ−2,3,3 a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル]オキシ]−6− クロロ−5−(4−フェニルフェニル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル]メ トキシ]エチル−トリメチル−シラン 実施例159 工程Aからの中間体(85.8mg,0.148mmol)のDCM( 1.5mL)中の撹拌溶液(20mLプラスチックバイアル内)を、氷浴内で0℃に冷却 10 した。DAST(0.12mL,0.908mmol)を反応混合物に滴下した。10分 後、反応混合物を氷浴から取り出し、室温に加温した。21.5時間後、反応混合物を氷 浴内で0℃に冷却し、ついで飽和水性NaHCO3(30mL)をゆっくり加えた。生じ た二層懸濁液をEtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4 で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて琥珀色残渣を得た。4g シリカRediSe p Rf(登録商標)カラムを使用し、0∼50% EtOAc/ヘキサン勾配および5 0% EtOAC/ヘキサン(維持)を用いる、残渣のフラッシュクロマトグラフィーは 、所望の化合物を無色残渣として与えた。LC−MS:計算値(C30H33ClFN3 O4Siとして):581.19,実測m/e:582.21(M+H)+(Rt 1. 41/2分)。 20 【0384】 工程B 2−[[(3R,3aR,6S,6aS)−6−フルオロ−2,3,3a,5, 6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル]オキシ]−6−クロロ− 5−(4−フェニルフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン 2−[[2−[[(3R,3aR,6S,6aS)−6−フルオロ−2,3,3a,5 ,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル]オキシ]−6−クロロ −5−(4−フェニルフェニル)イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル]メトキシ ]エチル−トリメチル−シラン(23.2mg,0.040mmol)、ギ酸(1.0m L,26.1mmol)および飽和水性KHSO4(0.05mL)の混合物を、撹拌下 、40℃に加熱した。4時間後、反応混合物を室温に冷却し、ついで減圧下で濃縮した。 30 濃縮反応混合物をEtOAc(20mL)と飽和水性NaHCO3(20mL)との間に 分配させた。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、Na2S O4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて無色残渣を得た。30×150mm Su nfire(商標)カラムを使用し、20%∼100%アセトニトリル/水+0.05% TFA勾配およびそれに続く100%アセトニトリル+0.05%TFA フラッシュで 溶出するHPLC逆相(C−18)による残渣の精製、ならびにそれに続くエタノールお よびベンゼンからの凍結乾燥は、表題化合物を白色固体として与えた。LC−MS:計算 値(C24H19ClFN3O3として):451.11,実測m/e:452.14( M+H)+(Rt 1.23/2分)。1H NMR δ(ppm)(CD3OD):7 .86(s,1H),7.71−7.75(m,4H),7.69(d,J=7.3Hz ,2H),7.46(t,J=7.7Hz,2H),7.36(t,J=7.4Hz,1 H),5.59(qt,J=4.8Hz,1H),5.13(dd,J=2.4Hz,5 0.4Hz,1H),5.13(t,J=5.3Hz,1H),4.67(dd,J=5 .0Hz,11.4Hz,1H),4.11(t,J=11.5Hz,1H),4.03 −4.08(m,2H),3.97(ddd,J=2.5Hz,11.3Hz,41.1 ,1H)。 【0385】 中間体13 40 (193) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化58】 【0386】 5−(4−ブロモフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾ ール 4−ブロモ安息香酸(208.4mg,1.037mmol)の無水塩化メチレン(2 10 mL)中の溶液に、カルボニルジイミダゾール(202mg,1.244mmol)を加 えた。ついで2,2,2−トリフルオロ−N’−ヒドロキシ−アセトアミジン(173m g,1.348mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を蒸発させ、 生じた残渣をトルエン(2mL)に溶解し、100℃の油浴内で18時間加熱した。溶液 を蒸発させ、残渣を、EtOAc/イソヘキサン(ヘキサン中の0∼5%EtOAc)で 溶出するシリカゲルBiotage 25S上で精製して、表題化合物を淡黄色油として 得た。1H NMR δ(ppm)(CDCl3):8.08(d,2H)および7.7 6(d,2H)。 【0387】 中間体14 20 【化59】 【0388】 3−(4−ブロモフェニル)−5−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール 30 トリエチルアミン(0.204mL,1.463mmol)およびシクロプロパンカル ボニルクロリド(0.089mL,0.976mmol)を、4−ブロモ−N’−ヒドロ キシ−ベンズアミジン(104.9mg,0.488mmol)の塩化メチレン(2mL )中の撹拌混合物に加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を蒸発させ、トル エンに溶解し、再蒸発させた。生じた残渣をトルエン(3mL)に溶解し、110℃の油 浴内で18時間加熱した。生じた混合物の蒸発および分取TLCによる精製は表題化合物 を与えた。LC−MS:計算値(C11H9BrN2Oとして):263.99,実測m /e:265.18/267.18(M+H)+(Rt 1.25/2分)。 【0389】 中間体15 【化60】 40 【0390】 5−(4−ブロモフェニル)−2−(((3R,3aR,6R,6aS)−6−((te 50 (194) JP 2015-96550 A 2015.5.21 rt−ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサ−ヒドロフロ[3,2−b]フラン−3− イル)オキシ)−6−クロロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)− 1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン 5−(4−ブロモフェニル)−6−クロロ−2−(メチルスルホニル)1−((2−( トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(2. 00g,3.87mmol)および(3R,3aR,6R,6aS)−6−((tert −ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール (2.02g,7.74mmol)を、窒素下、無水DMF(15mL)中に配置した。 ついで炭酸セシウム(3.78g,11.61mmol)を加え、混合物を室温で2時間 撹拌した。ついで混合物を水(200mL)中に注ぎ、酢酸エチル(2×150mL)で 10 抽出した。合わせた有機層を食塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ 、減圧下で濃縮して暗色油を得た。油を、Biotage 100gシリカゲルカートリ ッジを使用しジクロロメタン/ヘキサンの1:1混合物中の0∼75%酢酸エチルで溶出 するクロマトグラフィーに付した。所望の生成物画分を合わせ、減圧下で濃縮して表題化 合物をオフホワイト固体として得た。LC−MS:計算値(C30H43BrClN3O + 5Si2として):697.21,実測m/e:698.17(M+H) (Rt 3. 19/4分)。 【0391】 中間体16 【化61】 20 【0392】 30 ビス(ピナコラト)二ホウ素(1.573g,6.20mmol)、1,1’−ビス( ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯 体(0.337g,0.413mmol)および酢酸カリウム(1.014g,10.3 3mmol)を、[(3R,3aR,6R,6aS)−3−[5−(4−ブロモフェニル )−6−クロロ−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[4,5−b] ピリジン−2−イル]オキシ−2,3,3a,5,6,6a−ヘキサヒドロフロ[3,2 −b]フラン−6−イル]オキシ−tert−ブチル−ジメチル−シラン(中間体15, 1.44g,2.065mmol)のDMF(15mL)中の撹拌溶液に加えた。混合物 を80℃の油浴内で18時間加熱し、室温に冷却した後、EtOAc(100mL)で希 釈し、Celite(商標)で濾過し、フィルターパッドを酢酸エチル(100mL)で 洗浄した。合わせた有機層を食塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、 濾過し、減圧下で蒸発させた。生じた残渣を、EtOAc/イソヘキサン(ヘキサン中の 0∼30%EtOAc)で溶出するシリカゲルBiotage 40M上のカラムクロマ トグラフィーにより精製して、表題化合物を淡黄色固体として得た。LC−MS:計算値 (C36H55BClN3O7Si2として):743.34,実測m/e:744.5 2(M+H)+(Rt 1.53/2分)。 【0393】 中間体17 40 (195) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化62】 【0394】 2−ブロモ−5−(テトラゾール−1−イル)ピリジン アジ化ナトリウム(241.6mg,3.72mmol)およびトリエチルオルトホル マート(1.0mL,6.01mmol)を、5−アミノ−2−ブロモピリジン(511 10 .8mg,2.96mmol)の酢酸(3mL,52.4mmol)中の撹拌溶液に加え 、反応混合物を80℃に加熱した。7時間後、反応混合物を室温に冷却し、ついで減圧下 で蒸発させた。生じた赤色/褐色固体をEtOAc(50mL)と水(50mL)との間 に分配させた。水層をEtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、1N HCl(2×50mL)、飽和水性NaHCO3(1×50mL)および食塩水(1×5 0mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、琥珀色固体 を得た。40g シリカRediSep Rf(登録商標)カラムを使用し、0∼2%M eOH/DCM勾配および2%MeOH/DCMの維持を用いる固体のフラッシュクロマ トグラフィーは、表題化合物を淡黄色固体として与えた。LC−MS:計算値(C6H4 BrN5として):224.97,226.96,実測m/e:226.22,228. 20 21(M+H)+(Rt 0.42/2分)。 【0395】 中間体18 【化63】 30 【0396】 1−メチル−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラ ン−2−イル)フェニル]イミダゾール DMSO(660mL)中の2−(4−ブロモフェニル)−1−メチル−1H−イミダ ゾール(71.1g,300mmol,1当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2− (4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3 ,2−ジオキサボロラン(83.8g,329.92mmol,1.1当量)、dppf PdCl2(6.6g,9.03mmol,0.03当量)およびKOAc(88.2g ,900mmol,3当量)の溶液を、油浴内で85℃で一晩撹拌した。反応混合物を冷 却し、ついで1200mLの水の添加によりクエンチした。生じた溶液を2×500mL のジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空 下で濃縮した。生じた残渣をシリカゲルカラム上に適用し、酢酸エチル/石油エーテル( 1:5∼1:2)で溶出して表題化合物を灰色粉末として得た。LC−MS:計算値(C + 16H21BN2O2として):284.17,実測m/e:285(M+H) ;1H NMR δ(ppm)(CDCl3):7.89(2H,d,J=8.0Hz),7. 65(2H,d,J=8.0Hz),7.14(1H,d,J=1.2Hz),6.97 (1H,d,J=1.2Hz,),3.76(3H,s),1.36(12H,s)。 【0397】 中間体19 40 (196) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【化64】 【0398】 中間体19は、中間体18において記載されている方法により、2−(4−ブロモフェ ニル)チアゾールから製造されうる。 【0399】 中間体20 10 【化65】 【0400】 中間体20は、[6−(1H−イミダゾール−2−イル)−3−ピリジル]ボロン酸を SEMClと反応させることにより製造されうる。 【0401】 中間体21 【化66】 20 【0402】 中間体21は、N,N’−ビス(ジメチルアミノメチレン)−ヒドラジンを6−クロロ ピリジン−3−アミンと反応させることにより製造されうる。 【0403】 30 中間体22 【化67】 【0404】 40 3−(4−ブロモフェニル)−1−シクロプロピル−ピラゾール 3−(4−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール(302g,1.35mmol)、シ クロプロピルボロン酸(233g,2.71mol)、酢酸銅(II)(246g,1. 35mol)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(662g,5.42mol)、炭酸セ シウム(1103g,3.39mol)および1,4−ジオキサン(8L)の溶液を、9 0℃で36時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した後、Celite(商標)で濾過 し、それをEtOAc(4L)で洗浄した。濾液を2N HClでpH5へと酸性化した 。水層をEtOAc(12L)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、MgSO 4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。生じた残渣を、0∼20%EtOAc/ヘ プタン勾配で溶出するISCO 1500gカラム上で精製して、表題化合物を得た。L 50 (197) JP 2015-96550 A 2015.5.21 C−MS:計算値(C12H11BrN2として):262.01,264.01,実測 m/e:263.04,265.06(M+H)+(Rt 1.19/2分)。 【0405】 実施例214 【化68】 10 【0406】 (3R,3aR,6R,6aR)−6−((6−クロロ−5−(4−(ピペリジン−4− イルエチニル)フェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)オキシ )−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール 工程A:tert−ブチル 4−((4−(2−(((3R,3aR,6R,6aS)− 6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フ ラン−3−イル)オキシ)−6−クロロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ) メチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)フェニル)エチニル)ピ 20 ペリジン−1−カルボキシラート 5−(4−ブロモフェニル)−2−(((3R,3aR,6R,6aS)−6−((t ert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサ−ヒドロ−フロ[3,2−b]フラン− 3−イル)オキシ)−6−クロロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル )−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(中間体15,63mg,0.090mmo l)、tert−ブチル 4−エチニル−ピペリジン−1−カルボキシラート(23mg ,0.108mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリ ド(10mg,0.014mmol)およびヨウ化銅(I)(1.4mg,0.007m mol)を、窒素下、無水トリエチルアミン(0.5mL)中に配置した。混合物をドラ イアイス/アセトン浴内で冷却しながら、高真空を適用し、ついで窒素を導入した(3× 30 )。混合物を氷浴から取り出し、テフロンキャップで密閉し、50℃に24時間加熱した 。室温に冷却した後、混合物をCelite(商標)で濾過し、濾液が無色になるまで酢 酸エチルで洗浄した。ついで濾液を減圧下で濃縮してオレンジ色油を得、これを、更に精 製することなく次工程において直接使用した。LC−MS:計算値(C42H61ClN + 4O7Si2として):824.38,実測m/e:825.45(M+H) (Rt 3.34/4分)。 【0407】 工程B:(3R,3aR,6R,6aR)−6−((6−クロロ−5−(4−(ピペリジ ン−4−イルエチニル)フェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル )オキシ)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール 40 工程Aからの未精製のtert−ブチル 4−((4−(2−(((3R,3aR,6 R,6aS)−6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[ 3,2−b]フラン−3−イル)オキシ)−6−クロロ−1−((2−(トリメチルシリ ル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)フェニル )エチニル)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.090理論mol)を、窒素下、 ギ酸(1.0mL)中に配置した。硫酸水素カリウムの飽和水溶液(0.2mL)を加え 、混合物を50℃で4時間撹拌した。混合物を室温に冷却した。ついで混合物をメタノー ル(5mL)で希釈し、氷浴内で5℃に冷却し、6N NaOHの水溶液を使用してpH 14に塩基性化した。混合物をpH14で10分間撹拌し、ついで水性濃HClを、pH がpH7になるまで滴下した。混合物を飽和水性炭酸水素ナトリウム(40mL)中に注 50 (198) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ぎ、酢酸エチル(2×70mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。生じ た黄色固体をDMSOに溶解し、10分間かけて水(0.1%TFA)中の0∼60%ア セトニトリルで溶出するGilson逆相分取HPLCを用いるクロマトグラフィーに付 した。所望の生成物画分を合わせ、−78℃で凍結し、乾固状態へ凍結乾燥させて黄色固 体を得た。LC−MS:計算値(C25H25ClN4O4として):480.16,実 測m/e:481.14(M+H)+(Rt 1.43/4分);1H NMR δ(p pm)(CD3OD):7.80(1H,s),7.62(2H,d,J=8.5Hz) ,7.49(2H,d,J=8.5Hz),5.53(1H,m),4.95(1H,t ,J=5.5Hz),4.46(1H,t,J=5.0Hz),4.27(1H,m), 4.15(1H,dd,J=9.5,6.0Hz),4.09(1H,dd,J=10. 10 0,4.9Hz),3.88(1H,dd,J=8.0,7,0Hz),3.58(1H ,t,J=8.5Hz),3.42(2H,m),3.18(2H,m),3.09(1 H,m),2.17(2H,m),1,96(2H,m)。 【0408】 あるいは、(3R,3aR,6R,6aR)−6−((6−クロロ−5−(4−(ピペ リジン−4−イルエチニル)フェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2− イル)オキシ)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オールは以下の方法によ り製造されうる。 【0409】 工程A:(3R,3aR,6R,6aR)−6−((5−(4−(ブロモフェニル)−6 20 −クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)オキシ)ヘキサヒドロフ ロ[3,2−b]フラン−3−オール (3R,3aR,6R,6aR)−6−((5−(4−ブロモフェニル)−6−クロロ −1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−b ]ピリジン−2−イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール( 中間体7,527mg,0.904mmol)を、窒素下、ギ酸(2.5mL)中に配置 した。硫酸水素カリウムの飽和水溶液(0.4mL)を加え、生じた混合物を50℃で9 時間撹拌した。混合物を冷却し、飽和水性炭酸水素ナトリウム(200mL)にゆっくり 加えた。混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、減圧下で濃縮した。生じた白 色固体をメタノール(5mL)に溶解し、3N 水性水酸化ナトリウム(2mL)で塩基 30 性化した。混合物を室温で10分間撹拌し、ついで1N 水性塩酸(6mL)で中和した 。混合物を飽和水性炭酸水素ナトリウム(25mL)中に注ぎ、酢酸エチル(2×50m L)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。生じ た白色固体を、20分間かけてジクロロメタン中の0∼5%メタノールで溶出するBio tage 25gシリカゲルカートリッジを用いるクロマトグラフィーに付した。生成物 画分を合わせ、減圧下で濃縮し、高真空下で乾燥させて白色固体を得た。LC−MS:計 算値(C18H15BrClN3O4として):452.69,実測m/e:454.0 2(M+H)+(Rt 1.84/4分)。 【0410】 工程B:(3R,3aR,6R,6aR)−6−((6−クロロ−5−(4−(ピペリジ 40 ン−4−イルエチニル)フェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル )オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−オール (3R,3aR,6R,6aR)−6−((5−(4−(ブロモフェニル)−6−クロ ロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3 ,2−b]フラン−3−オール(25mg,0.055mmol)、4−エチニルピペリ ジン(10.5mg,0.072mmol)、ヨウ化銅(I)(2.1mg,0.011 mmol)、クロロ(トリ−tert−ブチル)−2[(2’アミノ−1,1’−ビフェ ニル)]パラジウム(II)(5.7mg,0.011mmol,J.AM.CHEM. SOC.2010,132,14073−14075に記載されている方法に類似した方 法により製造されたもの)および炭酸セシウム(54,0mg,0.166mmol)、 50 (199) JP 2015-96550 A 2015.5.21 を窒素下、乾燥脱気トルエン(138μl)およびジメチルアセトアミド(138μl) 中に配置した。混合物を50℃で2時間撹拌した。生じた残渣をジメチルホルムアミド( 0.7mL)で希釈し、ついでフィルターディスク(0.45ミクロン)で濾過した。物 質を、水中の0∼100%アセトニトリルを使用する逆相HPLC精製により10分間に わたって精製した。所望の生成物画分を減圧下で濃縮し、表題化合物をオフホワイト色固 体として得た。LC−MS:計算値(C25H25ClN4O4として):480.16 ,実測m/e:481.14(M+H)+(Rt 1.43/4分);1H NMR δ (ppm)(CD3OD):7.80(1H,s),7.62(2H,d,J=8.5H z),7.49(2H,d,J=8.5Hz),5.53(1H,m),4.95(1H ,t,J=5.5Hz),4.46(1H,t,J=5.0Hz),4.27(1H,m ),4.15(1H,dd,J=9.5,6.0Hz),4.09(1H,dd,J=1 0.0,4.9Hz),3.88(1H,dd,J=8.0,7,0Hz),3.58( 1H,t,J=8.5Hz),3.42(2H,m),3.18(2H,m),3.09 (1H,m),2.17(2H,m),1,96(2H,m)。 10 (200) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表17】 10 20 30 40 【0411】 50 (201) JP 2015-96550 A 2015.5.21 10 20 30 40 【0412】 生物学的実施例1 AMPKSAMSF(インビトロAMPK活性化アッセイ) 組換えヒトAMPK複合体1(α1β1γ1を含有する)をバキュロウイルス発現系か 50 (202) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ら得た。組換えウイルスを、製造業者の説明に従い、スポドプテラ・フルジペルダ(sp odoptera frugiperda)21細胞内で、Baculogoldバキュ ロウイルスDNA(Pharmingen)と共にAMPK/pBacPak9クローン をコトランスフェクトすることにより作製した。10%血清を含有するグレース(Gra ce’s)培地内で、各ラウンドのウイルス増幅を5日間行った。3ラウンドの増幅に付 されたウイルスは、全てのタンパク質製造方法に使用した。AMPK複合体を発現させる ために、sf21細胞を、血清含有ストックからSF900II培地内への系列希釈によ り無血清培地(SF900 II,Invitrogen)に馴化させ、90rpm、2 7℃の振とうフラスコ内に維持した。組換えAMPK酵素複合体は、無血清条件下、sf 21細胞内で、サブユニットのそれぞれに関して1個の組換えウイルスを使用する三重感 10 染により産生させた。細胞を、対数期に1×106細胞/mlで、∼5の感染多重度で感 染させた。ウイルスによる72時間の感染後、10,000×gで15分間の遠心分離に より細胞を回収した。2リットルの培養からの昆虫細胞ペレットを、50mlの細胞溶解 バッファー(20mM Tris−HCl,50mM NaCl,50mM NaF,3 0mM NaPPi,0.25M スクロース,10mM ZnCl2,2mM DTT ,0.4mg/ml ジギトニン)に再懸濁させ、ドライアイス・エタノール浴内の2サ イクルの凍結−融解細胞溶解に付した。不溶物を10,000×gの遠心分離により除去 し、ポリエチレングリコール(PEG)を使用して上清を分画した。2.5∼6% PE Gで沈殿するタンパク質画分を、ブルー−セファロース(Blue−Sepharose )工程(Zhouら,J.Clin.Invest.108,1167−1174,20 20 01)を用いる更なる精製に使用した。 【0413】 インビトロAMPK活性化アッセイは、384ウェルプレート内の30μlの容量中で 行う。厚素反応は、アッセイバッファー(20mM HEPES,pH7.3,5mM MgCl2,3mM DTT,0.01% Brij35およびCamKキナーゼ(AM PKを活性化するため))中の15μlの2×酵素を、DMSOまたは化合物のいずれか を含有するウェルに加えることにより、マイクロタイタープレート内で構築した。反応は 、アッセイバッファー中に200μM ATPおよび3.0μM 蛍光標識SAMS(5 −FAM−HMRSAMSGLHLVKRR−COOH)を含有する15μlの2×基質 混合物を添加することにより開始させた。25℃で45分間のインキュベーションの後、 30 70μlの停止バッファー(100mM HEPES,pH7.3,40mM EDTA ,0.015% Brij35)の添加により反応を停止させた。Caliper EZ Reader LabChipミクロフルイディクスリーダーを使用して、リン酸化5 −FAM SAMS産物を評価する。基質および産物のピーク高を計算し、産物/(産物 +基質)ピーク比を表すことにより、生成物変換を判定する。10点滴定データを%最大 AMP活性化として表した。結果を、4パラメータフィットを用いてプロットし、最大活 性化の50%を表す感染点をEC50として表した。選択された化合物に関する%最大A MP活性化を以下の表に示す。 【0414】 実施例1∼229の化合物を含む本発明の化合物を、組換えヒトAMPK複合体1(α 1β1γ1を含有する)を使用するインビトロAMPK活性化アッセイにおいて試験し、 本発明化合物は、50%を超えるヒトAMPK複合体1(α1β1γ1を含有する)の最 大AMP活性化、および10マイクロモル濃度未満のEC50値を有することが判明した 。本発明の好ましい化合物は、組換えヒトAMPK複合体1を使用するインビトロAMP K活性化アッセイにおいて、0.1マイクロモル濃度未満のEC50値を有することが判 明した。 40 (203) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【表18】 10 20 30 【0415】 生物学的実施例2 db/+マウスにおけるAMPK活性化因子によるアセチルCoAカルボキシラーゼのリ ン酸化: 肝臓および骨格筋においてAMPK活性化因子がアセチルCOAカルボキシラーゼ(A CC)のリン酸化を増強する可能性を評価するために、評価の2または7時間前にdb/ 40 +マウスにAMPK活性化因子を投与した。この場合、ビヒクルおよび化合物処理マウス の組織において、リン酸化ACC(p−ACC)/総ACCレベルを比較した。簡潔に説 明すると、マウスを、ノーズコーンを介して投与される1∼4%イソフルランでのガス麻 酔を用いて麻酔した。麻酔されたら、肝臓および骨格筋(腓腹筋)のサンプルを取り出し 、液体窒素中で瞬間凍結し、ホモジナイズする。タンパク質濃度に関してホモジネートを 分析し、Meso Scale Discovery’s Multi−arrayアッ セイキットを使用して全およびリン酸化ACC(p−ACC)レベルに関して等量のタン パク質をアッセイする。MSDアッセイプレートは、ストレプトアビジンで被覆された電 極表面を含有する。タンパク質サンプルはストレプトアビジンに結合する。一次ACCま たはp−ACC特異的抗体はタンパク質に結合し、MSD SULFO−TAGで標識さ 50 (204) JP 2015-96550 A 2015.5.21 れた二次抗体が次いで一次抗体に結合する。MSDプレートの電極表面は電気的刺激に応 答し、ACCおよびp−ACCに結合したSULFO−TAG標識に、存在するp−AC Cまたは全ACCの量に比例した光シグナルを放出させる。p−ACC/全ACCレベル の比を各サンプルに関して決定し、AMPK活性化因子で処理されたマウスに関するp− ACC/全ACCレベルの比は、ビヒクル対照で処理された場合の比と比較して有意に上 昇する(有意な上昇は、p<0.05の場合に、差異として示される)。 【0416】 生物学的実施例3 db/+マウスにおけるAMPK活性化因子による脂肪酸合成(FAS)の抑制: 肝臓における脂肪酸合成(FAS)に対するAMPK活性化因子の効果を決定するため 10 に、Sakurai T,Miyazawa S,Shindo YおよびT.Hash imoto(Biochim Biophys Acta.1974 Sep 19;3 60(3):275−88)により記載されているとおりに、肝トリグリセリド内に取り 込まれる3Hの量に対する化合物の経口による前投与の効果を決定する。簡潔に説明する と、マウス(db/+,Jackson Laboratory,Maine)に、時間 =−8時間の時点で、AMPK活性化因子を経口投与する。ついで、時間=−1時間の時 点で、体重100g当たり、0.2mCiの3H水を含有する0.5mlの0.15M NaClをマウスに注射する。時間0の時点で、マウスを頸椎脱臼により犠死させ、FA S分析のために肝臓を集める。FASに関して肝臓を分析するために、肝臓のサンプルを 、4M KOH/50%エタノール溶液中90℃で5時間加熱する。ついで肝臓のアルカ 20 リ加水分解産物をヘキサンで抽出し、10M H2SO4でpH<2に酸性化する。つい で肝臓の脂肪酸を酸性化加水分解産物から追加的なヘキサンで抽出し、温風流で乾燥させ 、ついでシンチレーション流体に再懸濁させ、ベータカウンターで計数する。肝臓1グラ ム当たりで合成された脂肪酸の量を、肝トリグリセリド内に取り込まれた3Hの量に基づ いて計算する。AMPK活性化因子で処理されたマウスにおいて合成された3H放射能標 識脂肪酸の量は、対照マウスにおいて合成された3H放射能標識脂肪酸の量より有意に低 い。 【0417】 生物学的実施例4 マウスにおけるAMPK活性化因子での治療に関するインビボ研究(グルコース耐性試験 30 ): DIOマウスを有効量のAMPK活性化プロテインキナーゼ活性化因子で同時に処理す る。 【0418】 材料および方法:雄C57BL/6NTマウス(Taconic,薬物投与の開始時に 16∼18週齢)を使用する。マウスに水および高脂肪食D12492(Researc h Diet Inc.)を任意に与える。それらを、隔離および馴化期間の1週間にわ たって、23±2℃の温度、55±15%の相対湿度および12時間の明暗周期(7:0 0∼19:00)に維持された動物部屋内に維持する。ついで動物にビヒクル(蒸留水中 の0.5% メチルセルロースの5ml/kg)を、経口ガバージュにより、1日2回、 40 午前9時および午後5時に投与する。9日後、安定した体重が観察される。翌日(第−1 日)、マウスを4時間絶食させ、尾部から採血して、グルコースおよびインスリンレベル を測定する。血漿グルコース、インスリンレベルおよび体重に基づいて、動物を幾つかの 群に分類する(n=8)。化合物の投与する前の第0日に、動物の体重および食物を記録 する。群の1つにはビヒクルを経口投与し、別の群には本発明のAMPK活性化プロテイ ンキナーゼ活性化因子を、30mg/kg(5ml/kg)の用量で1日2回、12日間 、ガバージュにより投与する。体重および食物摂取量を1日ごとに測定する。第5日に、 午前中の投与の後で血漿グルコースおよびインスリンレベルを測定するために、動物を4 時間絶食させる。第12日に、体重および食物摂取量を測定し、動物にそれらの最後の午 前中の投与を行う。マウスを再び4時間絶食させ、一定時点(t=0分)で血液を採集し 50 (205) JP 2015-96550 A 2015.5.21 、ついでデキストロースで経口的にチャレンジする(2g/kg)。デキストロースチャ レンジの20および90分後に行った尾部採血から、血漿グルコースおよびインスリンレ ベルを測定する。血漿グルコースおよびインスリン偏位プロファイルを用いて、各処理に 関して曲線下面積(AUC)を積分する。D7012が与えられたC57BL/6NTマ ウスに対して標準化されたAUCデータから、各治療に関する抑制率値を得る。本発明の 好ましい化合物は、0.1∼100mg/kgの範囲の用量の経口投与の後、経口グルコ ース耐性試験において、第12日のグルコースおよび/インスリンAUCを有意に低下さ せる。 【0419】 生物学的実施例5 10 食餌誘発性肥満(DIO)マウスにおける急性食物摂取研究:一般的方法 これらの研究においては成体DIOマウスを使用する。ビバリウム条件(制御された湿 度および温度、24時間のうちの12時間の明期)に対する馴化の少なくとも2日後、食 物(D12492(Research Diet Inc.))をげっ歯類籠から除去す る。既知量の食物を籠に戻す前に、本発明のAMPK活性化因子またはビヒクルを、経口 、腹腔内、皮下または静脈内投与する。投与と食物供与との間の最適間隔は、化合物の脳 内濃度が最高になる時に基づく化合物の半減期に基づく。幾つかの間隔で残存食物量を測 定する。各間隔において体重1グラム当たりに摂取された食物のグラムとして食物摂取量 を計算し、AMPK活性化因子の食欲減退効果をビヒクルの効果と比較する。AMPK活 性化因子で処理されたマウスの食物摂取量は対照マウスの食物摂取量より有意に少ない。 20 【0420】 生物学的実施例6 食餌誘発性肥満(DIO)マウスにおける慢性体重減少研究:一般的方法 これらの研究においては成体DIOマウスを使用する。離乳と同時またはその直後に、 ラットまたはマウスを、対照食餌より高い比率で脂肪およびスクロースを含有する食餌へ の過剰な接近により肥満にさせる。肥満を誘発するために使用する食餌はResearc h Diets D12451食餌(45%脂肪)である。げっ歯類が有意に重くなり、 対照食餌ラットより高い体脂肪率を有するようになるまで(しばしば9週間)、それらに 食餌を摂取させる。本発明のAMPK活性化因子またはビヒクルの経口、腹腔内、皮下ま たは静脈内注射(1日1∼4回)または連続的注入をげっ歯類に行う。食物摂取量および 30 体重を、毎日またはそれより頻繁に測定する。各間隔において体重1グラム当たりに摂取 された食物のグラムとして食物摂取量を計算し、本発明のAMPK活性化因子の食欲減退 および体重減少効果をビヒクルの効果と比較する。AMPK活性化因子で処理されたマウ スの体重減少は対照マウスの体重減少より有意に大きい。 【0421】 本発明はその或る特定の実施形態に関して記載され例示されているが、本発明の精神お よび範囲から逸脱することなく種々の変更、修飾および置換が本発明において施されうる 、と当業者は理解するであろう。例えば、前記の本発明の化合物に関する適応症のいずれ かに対して治療されている哺乳動物の応答性における変動の結果として、本明細書中に前 記で記載されている個々の投与量以外の有効投与量も適用可能でありうる。同様に、観察 される具体的な薬理学的応答は、選択される個々の活性化合物、または医薬担体が存在す るかどうか、ならびに用いられる製剤のタイプおよび投与方法によって又はそれらに応じ て変動する可能性があり、そのような予想される変動または結果における相違は本発明の 目的および実施に合致していることを意図する。したがって、本発明は、以下の特許請求 の範囲の範囲により定められ、そのような特許請求の範囲は合理的な限り広く解釈される ことが意図される。 【手続補正書】 【提出日】平成27年2月25日(2015.2.25) 【手続補正1】 【補正対象書類名】特許請求の範囲 40 (206) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正の内容】 【特許請求の範囲】 【請求項1】 構造式I: 【化1】 [式中、 Tは、Nであり; Uは、CR1であり; Vは、CR2であり; Wは、CR4であり; Xは、 (1)−O−、および (2)−O−CH2−から選択され; Yは、 (1)アリール、および (2)ヘテロアリールから選択され、ここで、アリールおよびヘテロアリールは、置換さ れていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されてお り; Zは、 (1)オキソ、 (2)−CF3、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−(CH2)t−ハロゲン、 (5)−(CH2)nCO2H、 (6)−(CH2)nOH、および (7)−(CH2)nSO2C1−6アルキル、 から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはC1−6アルキル、−O Hおよび−NH2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各 アルキルは、置換されていないかまたはRcから選択される1、2、3もしくは4個の置 換基で置換されており; 各R1およびR2は、独立して、 (1)水素、 (2)ハロゲン、 (3)CN、 (4)CF3、 (5)−C1−6アルキル、 (6)−C2−6アルケニル、 (7)−C2−6アルキニル、 (8)−(CH2)pC3−10シクロアルキル、 (9)−(CH2)pC3−7シクロアルキル−アリール、 (10)−(CH2)pC3−7シクロアルキル−ヘテロアリール、 (207) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (11)−(CH2)pC4−10シクロアルケニル、 (12)−(CH2)pC4−7シクロアルケニル−アリール、 (13)−(CH2)pC4−7シクロアルケニル−ヘテロアリール、 (14)−(CH2)pC2−10シクロヘテロアルキル、 (15)−(CH2)pC2−10シクロヘテロアルケニル、 (16)−(CH2)pアリール、 (17)−(CH2)pアリール−C1−8アルキル、 (18)−(CH2)pアリール−C2−8アルケニル、 (19)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C1−8アルキル、 (20)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (21)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C3−7シクロアルケニル、 (22)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキ ル、 (23)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−C2−10シクロヘテロアルケ ニル、 (24)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−アリール、 (25)−(CH2)pアリール−C2−8アルキニル−ヘテロアリール、 (26)−(CH2)pアリール−C3−7シクロアルキル、 (27)−(CH2)pアリール−C2−10シクロヘテロアルキル、 (28)−(CH2)pアリール−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (29)−(CH2)pアリール−アリール、 (30)−(CH2)pアリール−ヘテロアリール、 (31)−(CH2)pヘテロアリール、 (32)−C2−6アルケニル−アルキル、 (33)−C2−6アルケニル−アリール、 (34)−C2−6アルケニル−ヘテロアリール、 (35)−C2−6アルケニル−C3−7シクロアルキル、 (36)−C2−6アルケニル−C3−7シクロアルケニル、 (37)−C2−6アルケニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (38)−C2−6アルケニル−C2−7シクロヘテロアルケニル、 (39)−C2−6アルキニル−(CH2)1−3−O−アリール、 (40)−C2−6アルキニル−アルキル、 (41)−C2−6アルキニル−アリール、 (42)−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、 (43)−C2−6アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (44)−C2−6アルキニル−C3−7シクロアルケニル、 (45)−C2−6アルキニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (46)−C2−6アルキニル−C2−7シクロヘテロアルケニル、および (47)−C(O)NH−(CH2)0−3フェニルから選択され、ここで、各CH2は 、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル 、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2か ら選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキル、ア ルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シ クロヘテロアルケニル、フェニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていない かまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており ; ただし、R1およびR2の一方は、上記の(1)∼(7)の置換基である、水素、ハロゲ ン、−CN、−CF3、−C1−6アルキル、−C2−6アルケニルおよび−C2−6ア ルキニルからなる群から選択され、他方は、上記のうち(8)∼(47)の置換基よりな る群から選択され; (208) JP 2015-96550 A 2015.5.21 各R4は、それぞれ独立して、 (1)水素、 (2)ハロゲン、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−C2−6アルケニル、 (5)−C2−6アルキニル、 (6)−CN、 (7)−CF3、 (8)−OH、 (9)−OC1−6アルキル、 (10)−NH2、 (11)−NHC1−6アルキル、 (12)−N(C1−6アルキル)2、 (13)−SC1−6アルキル、 (14)−SOC1−6アルキル、 (15)−SO2C1−6アルキル、 (16)−NHSO2C1−6アルキル、 (17)−NHC(O)C1−6アルキル、 (18)−SO2NHC1−6アルキル、および (19)−C(O)NHC1−6アルキルから選択され; R5は、 (1)水素、 (2)−C1−6アルキル、 (3)−CH2CO2H、および (4)−CH2CO2−C1−6アルキルから選択され; 各Raは、独立して、 (1)−(CH2)m−ハロゲン、 (2)オキソ、 (3)−(CH2)mOH、 (4)−(CH2)mN(Rj)2、 (5)−(CH2)mNO2、 (6)−(CH2)mCN、 (7)−C1−6アルキル、 (8)−(CH2)mCF3、 (9)−(CH2)mOCF3、 (10)−O−(CH2)m−OC1−6アルキル、 (11)−(CH2)mC(O)N(Rj)2、 (12)−(CH2)mC(=N−OH)N(Rj)2、 (13)−(CH2)mOC1−6アルキル、 (14)−(CH2)mO−(CH2)m−C3−7シクロアルキル、 (15)−(CH2)mO−(CH2)m−C2−7シクロヘテロアルキル、 (16)−(CH2)mO−(CH2)m−アリール、 (17)−(CH2)mO−(CH2)m−ヘテロアリール、 (18)−(CH2)mSC1−6アルキル、 (19)−(CH2)mS(O)C1−6アルキル、 (20)−(CH2)mSO2C1−6アルキル、 (21)−(CH2)mSO2C3−7シクロアルキル、 (22)−(CH2)mSO2C2−7シクロヘテロアルキル、 (23)−(CH2)mSO2−アリール、 (24)−(CH2)mSO2−ヘテロアリール、 (209) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (25)−(CH2)mSO2NHC1−6アルキル、 (26)−(CH2)mSO2NHC3−7シクロアルキル、 (27)−(CH2)mSO2NHC2−7シクロヘテロアルキル、 (28)−(CH2)mSO2NH−アリール、 (29)−(CH2)mSO2NH−ヘテロアリール、 (30)−(CH2)mNHSO2−C1−6アルキル、 (31)−(CH2)mNHSO2−C3−7シクロアルキル、 (32)−(CH2)mNHSO2−C2−7シクロヘテロアルキル、 (33)−(CH2)mNHSO2−アリール、 (34)−(CH2)mNHSO2NH−ヘテロアリール、 (35)−(CH2)mN(Rj)−C1−6アルキル、 (36)−(CH2)mN(Rj)−C3−7シクロアルキル、 (37)−(CH2)mN(Rj)−C2−7シクロヘテロアルキル、 (38)−(CH2)mN(Rj)−C2−7シクロヘテロアルケニル、 (39)−(CH2)mN(Rj)−アリール、 (40)−(CH2)mN(Rj)−ヘテロアリール、 (41)−(CH2)mC(O)Rf、 (42)−(CH2)mC(O)N(Rj)2、 (43)−(CH2)mN(Rj)C(O)N(Rj)2、 (44)−(CH2)mCO2H、 (45)−(CH2)mOCOH、 (46)−(CH2)mCO2Rf、 (47)−(CH2)mOCORf、 (48)−(CH2)mC3−7シクロアルキル、 (49)−(CH2)mC3−7シクロアルケニル、 (50)−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルキル、 (51)−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルケニル、 (52)−(CH2)mアリール、および (53)−(CH2)mヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各CH2は、 置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH (C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル(CH3)、 −OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、− CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテ ロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換さ れており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロ アルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていな いかまたはオキソ、−(CH2)0−5OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アル キル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハ ロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、 −SO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘ テロアリールおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換 基で置換されており; 各Rbは、独立して、 (1)水素、 (2)−C1−6アルキル、 (3)−C3−6シクロアルキル、 (4)−C3−6シクロアルケニル、 (5)−C2−6シクロヘテロアルキル、 (6)−C2−6シクロヘテロアルケニル、 (7)アリール、 (210) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (8)ヘテロアリール、 (9)−(CH2)t−ハロゲン、 (10)−(CH2)s−OH、 (11)−NO2、 (12)−NH2、 (13)−NH(C1−6アルキル)、 (14)−N(C1−6アルキル)2、 (15)−OC1−6アルキル、 (16)−(CH2)qCO2H、 (17)−(CH2)qCO2C1−6アルキル、 (18)−CF3、 (19)−CN、 (20)−SO2C1−6アルキル、および (21)−(CH2)sCON(Re)2から選択され、ここで、各CH2は、置換され ていないかまたは1もしくは2個のハロゲンで置換されており、そしてここで、各アルキ ル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニ ル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは1、2もしくは3個の ハロゲンで置換されており; 各Rcは、独立して、 (1)ハロゲン、 (2)オキソ、 (3)−(CH2)rOH、 (4)−(CH2)rN(Re)2、 (5)−(CH2)rCN、 (6)−C1−6アルキル、 (7)−CF3、 (8)−C1−6アルキル−OH、 (9)−OCH2OC1−6アルキル、 (10)−(CH2)rOC1−6アルキル、 (11)−OCH2アリール、 (12)−(CH2)rSC1−6アルキル、 (13)−(CH2)rC(O)Rf、 (14)−(CH2)rC(O)N(Re)2、 (15)−(CH2)rCO2H、 (16)−(CH2)rCO2Rf、 (17)−(CH2)rC3−7シクロアルキル、 (18)−(CH2)rC2−6シクロヘテロアルキル、 (19)−(CH2)rアリール、および (20)−(CH2)rヘテロアリールから選択され、ここで、各CH2は、置換されて いないかまたはオキソ、−OH、−CN、−N(Rh)2、−C1−6アルキル、−OC 1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2 C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される1も しくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、シク ロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキソ 、−OH、−CN、−N(Rh)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロ ゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、− C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の 置換基で置換されており; 各Re、およびRhは、独立して、 (1)水素、 (211) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (2)−C1−6アルキル、および (3)−O−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されていないか または−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NH2 、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2 、3もしくは4個の置換基で置換されており; 各Rjは、独立して、 (1)水素、 (2)C1−6アルキル、 (3)C3−6シクロアルキル、 (4)−C(O)Ri、および (5)−SO2Riから選択され、ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、置換され ていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル 、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択さ れる1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; 各RfおよびRiは、独立して、 (1)C1−6アルキル、 (2)C4−7シクロアルキル、 (3)C4−7シクロアルケニル、 (4)C3−7シクロヘテロアルキル、 (5)C3−7シクロヘテロアルケニル、 (6)アリール、および (7)ヘテロアリールから選択され、ここで、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケ ニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール は、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−NH2、−C1−6アルキル 、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、 −CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択さ れる1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; nは、0、1、2、3または4であり; mは、0、1、2、3または4であり; pは、0、1、2または3であり; qは、0、1、2、3または4であり; rは、0、1または2であり; sは、0、1、2、3または4であり;そして tは、0、1、2、3または4である]の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項2】 Tが、Nであり; Uが、CR1であり; Vが、CR2であり; Wが、CR4であり; Xが、 (1)−O−、および (2)−O−CH2−、 から選択され; Yが、 (1)アリール、および (2)ヘテロアリールから選択され、ここで、アリールおよびヘテロアリールは、置換さ れていないかまたはRbから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されてお り; Zが、 (1)オキソ、 (212) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (2)−CF3、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−(CH2)t−ハロゲン、 (5)−(CH2)nCO2H、 (6)−(CH2)nOH、および (7)−(CH2)nSO2C1−6アルキル、 から選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまたはC1−6アルキル、−O Hおよび−NH2から選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、そしてここ で、各アルキルは、置換されていないかまたはRcから選択される1、2、3もしくは4 個の置換基で置換されており; 各R1およびR2が、独立して、 (1)水素、 (2)ハロゲン、 (3)CN、 (4)CF3、 (5)−C1−6アルキル、 (6)−C2−6アルケニル、 (7)−C2−6アルキニル、 (8)−(CH2)pC3−10シクロアルキル、 (9)−(CH2)pC3−7シクロアルキル−アリール、 (10)−(CH2)pC3−7シクロアルキル−ヘテロアリール、 (11)−(CH2)pC4−10シクロアルケニル、 (12)−(CH2)pC4−7シクロアルケニル−アリール、 (13)−(CH2)pC4−7シクロアルケニル−ヘテロアリール、 (14)−(CH2)pC2−10シクロヘテロアルキル、 (15)−(CH2)pC2−10シクロヘテロアルケニル、 (16)−(CH2)pアリール、 (17)−(CH2)pアリール−C3−7シクロアルキル、 (18)−(CH2)pアリール−C2−10シクロヘテロアルキル、 (19)−(CH2)pアリール−アリール、 (20)−(CH2)pアリール−ヘテロアリール、 (21)−(CH2)pヘテロアリール、 (22)−C2−6アルケニル−アルキル、 (23)−C2−6アルケニル−アリール、 (24)−C2−6アルケニル−ヘテロアリール、 (25)−C2−6アルケニル−C3−7シクロアルキル、 (26)−C2−6アルケニル−C3−7シクロアルケニル、 (27)−C2−6アルケニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (28)−C2−6アルケニル−C2−7シクロヘテロアルケニル、 (29)−C2−6アルキニル−(CH2)1−3−O−アリール、 (30)−C2−6アルキニル−アルキル、 (31)−C2−6アルキニル−アリール、 (32)−C2−6アルキニル−ヘテロアリール、 (33)−C2−6アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (34)−C2−6アルキニル−C3−7シクロアルケニル、 (35)−C2−6アルキニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (36)−C2−6アルキニル−C2−7シクロヘテロアルケニル、および (37)−C(O)NH−(CH2)0−3フェニルから選択され、ここで、各CH2は 、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル 、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2か (213) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ら選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで、各アルキル、アルケニ ルおよびアルキニルは、置換されていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2 、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C 1−6アルキル)2から選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そし てここで、各シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロ アルケニル、フェニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独 立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; ただし、R1およびR2の一方は、上記の(1)∼(7)の置換基である、水素、ハロゲ ン、−CN、−CF3、−C1−6アルキル、−C2−6アルケニルおよび−C2−6ア ルキニルからなる群から選択され、他方は、上記のうち(8)∼(37)の置換基よりな る群から選択され; 各R4が、それぞれ独立して、 (1)水素、 (2)ハロゲン、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−C2−6アルケニル、 (5)−C2−6アルキニル、 (6)−CN、 (7)−CF3、 (8)−OH、 (9)−OC1−6アルキル、 (10)−NH2、 (11)−NHC1−6アルキル、 (12)−N(C1−6アルキル)2、 (13)−SC1−6アルキル、 (14)−SOC1−6アルキル、 (15)−SO2C1−6アルキル、 (16)−NHSO2C1−6アルキル、 (17)−NHC(O)C1−6アルキル、 (18)−SO2NHC1−6アルキル、および (19)−C(O)NHC1−6アルキルから選択され; R5が、 (1)水素、 (2)−C1−6アルキル、 (3)−CH2CO2H、および (4)−CH2CO2−C1−6アルキルから選択され; 各Raが、独立して、 (1)ハロゲン、 (2)オキソ、 (3)−(CH2)mOH、 (4)−(CH2)mN(Rj)2、 (5)−(CH2)mNO2、 (6)−(CH2)mCN、 (7)−C1−6アルキル、 (8)−(CH2)mCF3、 (9)−(CH2)mOCF3、 (10)−O−(CH2)m−OC1−6アルキル、 (11)−(CH2)mC(O)N(Rj)2、 (12)−(CH2)mC(=N−OH)N(Rj)2、 (13)−(CH2)mOC1−6アルキル、 (214) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (14)−(CH2)mO−(CH2)m−C3−7シクロアルキル、 (15)−(CH2)mO−(CH2)m−C2−7シクロヘテロアルキル、 (16)−(CH2)mO−(CH2)m−アリール、 (17)−(CH2)mO−(CH2)m−ヘテロアリール、 (18)−(CH2)mSC1−6アルキル、 (19)−(CH2)mS(O)C1−6アルキル、 (20)−(CH2)mSO2C1−6アルキル、 (21)−(CH2)mSO2C3−7シクロアルキル、 (22)−(CH2)mSO2C2−7シクロヘテロアルキル、 (23)−(CH2)mSO2−アリール、 (24)−(CH2)mSO2−ヘテロアリール、 (25)−(CH2)mSO2NHC1−6アルキル、 (26)−(CH2)mSO2NHC3−7シクロアルキル、 (27)−(CH2)mSO2NHC2−7シクロヘテロアルキル、 (28)−(CH2)mSO2NH−アリール、 (29)−(CH2)mSO2NH−ヘテロアリール、 (30)−(CH2)mNHSO2−C1−6アルキル、 (31)−(CH2)mNHSO2−C3−7シクロアルキル、 (32)−(CH2)mNHSO2−C2−7シクロヘテロアルキル、 (33)−(CH2)mNHSO2−アリール、 (34)−(CH2)mNHSO2NH−ヘテロアリール、 (35)−(CH2)mC(O)Rf、 (36)−(CH2)mC(O)N(Rj)2、 (37)−(CH2)mN(Rj)C(O)N(Rj)2、 (38)−(CH2)mCO2H、 (39)−(CH2)mOCOH、 (40)−(CH2)mCO2Rf、 (41)−(CH2)mOCORf、 (42)−(CH2)mC3−7シクロアルキル、 (43)−(CH2)mC3−7シクロアルケニル、 (44)−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルキル、 (45)−(CH2)mC2−6シクロヘテロアルケニル、 (46)−(CH2)mアリール、および (47)−(CH2)mヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、各CH2は、 置換されていないかまたはオキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH (C1−6アルキル)、−N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1− 6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1 −6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリール およびCH2ヘテロアリールから選択される1もしくは2個の置換基で置換されており、 そしてここで、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、 シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは オキソ、−(CH2)0−3OH、−CN、−NH2、−NH(C1−6アルキル)、− N(C1−6アルキル)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロゲン、− CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、−SO2C 1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、フェニル、CH2フェニル、ヘテロアリー ルおよびCH2ヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換さ れており; 各Rbが、独立して、 (1)水素、 (2)−C1−6アルキル、 (215) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (3)−C3−6シクロアルキル、 (4)−C3−6シクロアルケニル、 (5)−C2−6シクロヘテロアルキル、 (6)−C2−6シクロヘテロアルケニル、 (7)アリール、 (8)ヘテロアリール、 (9)−(CH2)t−ハロゲン、 (10)−(CH2)s−OH、 (11)−NO2、 (12)−NH2、 (13)−NH(C1−6アルキル)、 (14)−N(C1−6アルキル)2、 (15)−OC1−6アルキル、 (16)−(CH2)qCO2H、 (17)−(CH2)qCO2C1−6アルキル、 (18)−CF3、 (19)−CN、 (20)−SO2C1−6アルキル、および (21)−(CH2)sCON(Re)2から選択され、ここで、各CH2は、置換され ていないかまたは1もしくは2個のハロゲンで置換されており、そしてここで、各アルキ ル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニ ル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは1、2もしくは3個の ハロゲンで置換されており; 各Rcが、独立して、 (1)ハロゲン、 (2)オキソ、 (3)−(CH2)rOH、 (4)−(CH2)rN(Re)2、 (5)−(CH2)rCN、 (6)−C1−6アルキル、 (7)−CF3、 (8)−C1−6アルキル−OH、 (9)−OCH2OC1−6アルキル、 (10)−(CH2)rOC1−6アルキル、 (11)−OCH2アリール、 (12)−(CH2)rSC1−6アルキル、 (13)−(CH2)rC(O)Rf、 (14)−(CH2)rC(O)N(Re)2、 (15)−(CH2)rCO2H、 (16)−(CH2)rCO2Rf、 (17)−(CH2)rC3−7シクロアルキル、 (18)−(CH2)rC2−6シクロヘテロアルキル、 (19)−(CH2)rアリール、および (20)−(CH2)rヘテロアリールから選択され、ここで、各CH2は、置換されて いないかまたはオキソ、−OH、−CN、−N(Rh)2、−C1−6アルキル、−OC 1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2 C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される1も しくは2個の置換基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、シク ロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたはオキソ 、−OH、−CN、−N(Rh)2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、ハロ (216) JP 2015-96550 A 2015.5.21 ゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、−CO2C1−6アルキル、− C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択される1、2、3もしくは4個の 置換基で置換されており; 各Re、およびRhが、独立して、 (1)水素、 (2)−C1−6アルキル、および (3)−O−C1−6アルキルから選択され、ここで、アルキルは、置換されていないか または−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NH2 、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択される1、2 、3もしくは4個の置換基で置換されており; 各Rjが、独立して、 (1)水素、 (2)C1−6アルキル、 (3)C3−6シクロアルキル、 (4)−C(O)Ri、および (5)−SO2Riから選択され、ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、置換され ていないかまたは−OH、オキソ、ハロゲン、C1−6アルキル、−OC1−6アルキル 、−NH2、−NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6アルキル)2から選択さ れる1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; 各RfおよびRiが、独立して、 (1)C1−6アルキル、 (2)C4−7シクロアルキル、 (3)C4−7シクロアルケニル、 (4)C3−7シクロヘテロアルキル、 (5)C3−7シクロヘテロアルケニル、 (6)アリール、および (7)ヘテロアリールから選択され、ここで、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケ ニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニル、アリールおよびヘテロアリール は、置換されていないかまたはオキソ、−OH、−CN、−NH2、−C1−6アルキル 、−OC1−6アルキル、ハロゲン、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CO2H、 −CO2C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択さ れる1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; nが、0、1、2、3または4であり; mが、0、1、2、3または4であり; pが、0、1、2または3であり; qが、0、1、2、3または4であり; rが、0、1または2であり; sが、0、1、2、3または4であり;そして tが、0、1、2、3または4である、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容され る塩。 【請求項3】 Xが−O−である、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項4】 Yが、アリールであり、ここで、アリールは、置換されていないかまたはRbから選択さ れる1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている、請求項2記載の化合物またはそ の医薬上許容される塩。 【請求項5】 Yが、フェニルであり、ここで、フェニルは、置換されていないかまたはRbから選択さ れる1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている、請求項4記載の化合物またはそ の医薬上許容される塩。 (217) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【請求項6】 Zが、 (1)−(CH2)nCO2H、および (2)−(CH2)nOHから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまた はC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1もしくは2個の置換基で置 換されている、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項7】 各R1およびR2が独立して、 (1)ハロゲン、 (2)−C4−10シクロアルケニル、 (3)−フェニル、 (4)−フェニル−C2−8アルキニル−C1−8アルキル、 (5)−フェニル−C2−3アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (6)−フェニル−C2−3アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキル、 (7)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (8)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (9)−フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (10)−フェニル−アリール、 (11)−フェニル−ヘテロアリール、 (12)−ヘテロアリール、および (13)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキル、アルキニ ル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニ ル、フェニル、アリールおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してR a から選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、ただし、R1およ びR2の一方は、上記の(1)ハロゲンから選択され、他方は、上記のうち(2)から( 13)の置換基よりなる群から選択される、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容 される塩。 【請求項8】 R1が、独立して、 (1)−C4−10シクロアルケニル、 (2)−フェニル、 (3)−フェニル−C2アルキニルC1−5アルキル、 (4)−フェニル−C2−3アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (5)−フェニル−C2−3アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキル、 (6)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (7)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (8)−フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (9)−フェニル−フェニル、 (10)−フェニル−ヘテロアリール、 (11)−ヘテロアリール、および (12)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキル、アルキニ ル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニ ル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してRaから選択 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、そして、R2がハロゲンから 選択される、請求項7記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項9】 各R1が、独立して、 (1)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (2)−フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (3)−フェニル−フェニル、および (218) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (4)−フェニル−ヘテロアリールから選択され、ここで、各シクロヘテロアルキル、シ クロヘテロアルケニル、ヘテロアリールおよびフェニルは、置換されていないかまたは独 立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、そして、 R2がハロゲンである、請求項8記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項10】 各R1およびR2が、独立して、 (1)ハロゲン、 (2)−C4−10シクロアルケニル、 (3)−フェニル、 (4)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (5)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (6)−フェニル−アリール、 (7)−フェニル−ヘテロアリール、 (8)−ヘテロアリール、および (9)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置換さ れていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC 1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択さ れる1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキル、 シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、フェニル、アリールおよびヘテロアリールは 、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換 基で置換されており、ただし、R1およびR2の一方は、上記の(1)ハロゲンから選択 され、他方は、上記のうち(2)から(9)の置換基よりなる群から選択される、請求項 2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項11】 R1が、独立して、 (1)−C4−10シクロアルケニル、 (2)−フェニル、 (3)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (4)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (5)−フェニル−フェニル、 (6)−フェニル−ヘテロアリール、 (7)−ヘテロアリール、および (8)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置換さ れていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC 1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択さ れる1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキル、 シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換され ていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換さ れており、そして、R2がハロゲンから選択される、請求項10記載の化合物またはその 医薬上許容される塩。 【請求項12】 各R1が、独立して、 (1)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、および (2)−フェニル−フェニルから選択され、ここで、各シクロヘテロアルキルおよびフェ ニルは、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個 の置換基で置換されており、そして、R2がハロゲンから選択される、請求項11記載の 化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項13】 R4が水素であり、そして、R5が水素である、請求項2記載の化合物またはその医薬上 許容される塩。 (219) JP 2015-96550 A 2015.5.21 【請求項14】 Tが、Nであり; Uが、−CR1−であり; Vが、−CR2−であり; Wが、−CR4−であり; Xが、 (1)−O−、および (2)−O−CH2−から選択され; Yが、−フェニルであり、ここで、フェニルは、置換されていないかまたはRbから選択 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; Zが、 (1)オキソ、 (2)−CF3、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−(CH2)t−ハロゲン、 (5)−(CH2)nCO2H、 (6)−(CH2)nOH、および (7)−(CH2)nSO2C1−6アルキルから選択され、ここで、各CH2は、置換 されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1もしく は2個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキルは、置換されていないかま たはRcから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; R1が、独立して、 (1)−C4−10シクロアルケニル、 (2)−フェニル、 (3)−フェニル−C2アルキニルC1−5アルキル、 (4)−フェニル−C2−3アルキニル−C3−7シクロアルキル、 (5)−フェニル−C2−3アルキニル−C2−10シクロヘテロアルキル、 (6)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (7)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (8)−フェニル−C2−10シクロヘテロアルケニル、 (9)−フェニル−フェニル、 (10)−フェニル−ヘテロアリール、 (11)−ヘテロアリール、および (12)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキル、アルキニ ル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルケニ ル、フェニルおよびヘテロアリールは、置換されていないかまたは独立してRaから選択 される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており、 R2がハロゲンから選択され; R4が水素であり;そして R5が水素である、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項15】 Tが、Nであり; Uが、−CR1−であり; Vが、−CR2−であり; Wが、−CR4−であり; Xが、 (1)−O−、および (2)−O−CH2から選択され; Yが、フェニルであり、ここで、フェニルは、置換されていないかまたはRbから選択さ れる1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; (220) JP 2015-96550 A 2015.5.21 Zが、 (1)オキソ、 (2)−CF3、 (3)−C1−6アルキル、 (4)−(CH2)t−ハロゲン、 (5)−(CH2)nCO2H、 (6)−(CH2)nOH、および (7)−(CH2)nSO2C1−6アルキルから選択され、ここで、各CH2は、置換 されていないかまたはC1−6アルキル、−OHおよび−NH2から選択される1もしく は2個の置換基で置換されており、そしてここで、各アルキルは、置換されていないかま たはRcから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; R1が、独立して、 (1)−C4−10シクロアルケニル、 (2)−フェニル、 (3)−フェニル−C3−7シクロアルキル、 (4)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、 (5)−フェニル−ヘテロアリール、 (6)−フェニル−フェニル、 (7)−ヘテロアリール、および (8)−C2−6アルキニル−フェニルから選択され、ここで、各アルキニルは、置換さ れていないかまたはハロゲン、CF3、−OH、−NH2、−C1−6アルキル、−OC 1−6アルキル、−NHC1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)2から選択さ れる1、2もしくは3個の置換基で置換されており、そしてここで、各シクロアルキル、 シクロアルケニル、シクロヘテロアルキル、フェニルおよびヘテロリールは、置換されて いないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換され ており; R2がハロゲンから選択され; R4が水素であり;そして R5が水素である、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項16】 Tが、Nであり; Uが、−CR1−であり; Vが、−CR2−であり; Wが、−CR4−であり; Xが、−O−であり; Yが、フェニルであり、ここで、フェニルは、置換されていないかまたはRbから選択さ れる1、2、3もしくは4個の置換基で置換されており; Zが、 (1)−(CH2)nCO2H、および (2)−(CH2)nOHから選択され、ここで、各CH2は、置換されていないかまた はC1−6アルキルおよび−OHから選択される1もしくは2個の置換基で置換されてお り; R1が; (1)−フェニル−C2−7シクロヘテロアルキル、および (2)−フェニル−フェニルから選択され、ここで、各シクロアルキルおよびフェニルは 、置換されていないかまたは独立してRaから選択される1、2、3もしくは4個の置換 基で置換されており; R2がハロゲンから選択され; R4が水素であり;そして R5が水素である、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 (221) 【請求項17】 【化2】 JP 2015-96550 A 2015.5.21 (222) JP 2015-96550 A 2015.5.21 である化合物またはその医薬上許容される塩。 【請求項18】 請求項1記載の化合物と医薬上許容される担体とを含む組成物。 【請求項19】 請求項1記載の化合物、及びシンバスタチン、エゼチミブ、タラナバントおよびシタグリ (223) JP 2015-96550 A 2015.5.21 プチンから選択される化合物、ならびに医薬上許容される担体を含む組成物。 【請求項20】 治療を要する哺乳動物において、2型糖尿病、高血糖、メタボリックシンドローム、肥満 、高コレステロール血症および高血圧からなる群から選択される障害、症状または疾患の 治療に有用な医薬の製造のための、請求項1記載の化合物の使用。 【請求項21】 障害、症状または疾患が2型糖尿病である、請求項20記載の使用。 【請求項22】 障害、症状または疾患が肥満である、請求項20記載の使用。 【請求項23】 請求項1記載の化合物の治療的有効量を含む、2型糖尿病、高血糖、メタボリックシンド ローム、肥満、高コレステロール血症、高血圧および癌からなる群から選択される障害、 症状または疾患の治療剤。 (224) JP 2015-96550 A 2015.5.21 フロントページの続き (51)Int.Cl. FI テーマコード(参考) A61P 3/10 (2006.01) A61P 3/06 A61P 3/04 (2006.01) A61P 3/10 A61P 9/12 (2006.01) A61P 3/04 A61P 35/00 (2006.01) A61P 9/12 A61P 43/00 (2006.01) A61P 35/00 A61K 31/437 (2006.01) A61P 43/00 111 A61K 31/496 (2006.01) A61P 43/00 121 A61K 31/444 (2006.01) A61K 31/437 A61K 31/5377 (2006.01) A61K 31/496 A61K 31/4725 (2006.01) A61K 31/444 A61K 31/4545 (2006.01) A61K 31/5377 A61K 31/506 (2006.01) A61K 31/4725 C07D 519/00 (2006.01) A61K 31/4545 A61K 31/506 C07D 519/00 301 C07D 519/00 311 10 20 (74)代理人 100119253 弁理士 金山 賢教 (74)代理人 100124855 弁理士 坪倉 道明 (74)代理人 100129713 弁理士 重森 一輝 (74)代理人 100137213 弁理士 安藤 健司 (74)代理人 100146318 弁理士 岩瀬 吉和 30 (74)代理人 100127812 弁理士 城山 康文 (72)発明者 アナンド,ラジヤン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 アプガー,ジエイムズ,エム アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ビフトウ,テスフアイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー 40 ン・アベニユー・126 (72)発明者 チエン,ピン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 チユー,リン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 コランドレア,ビンセント,ジエイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 50 (225) JP 2015-96550 A 2015.5.21 (72)発明者 ドン,グイゼン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ドロピンスキー,ジエイムズ,エフ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 フエン,ダンキン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ヒツクス,ジヤクリーン,デイー 10 アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ジアーン,ジンロン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 キム,アレクサンダー,ジエイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 レービツト,ケネス,ジエイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー 20 ン・アベニユー・126 (72)発明者 リー,ビン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 チエン,シヤオシヤ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 セブハツト,イヤツス アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ウエイ,ラン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ウイルケニング,ロバート,アール アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ウー,ジーカイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・07065−0907、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 30
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