建設 A[金 1 · 2 限(海老原)] 微積分学及演習 I のおと 第7講義 (2015/5/29) 問 7.1. 次の関数の有限マクローリン展開を, n = 4 のときに書き表せ. テイラー展開 7 教科書 pp.56 – 60 ■有限テイラー展開 x 1+ x ■ランダウの記号 関数の局所的な評価を表す きんぼう ために,点 a の近傍で定義された2つの庵数 x ∈ I に対して, f (x), g(x) に対し lim n−1 (k) ∑ f (a) (x − a)k k! k=0 + (2) 関数 f (x) が開区間 I で n 回微分可能ならば,I の任点 a を固定すると,各 f (x) = √ 1+ x (1) x→a f (x) = o (g(x)) f (n) (a + θ · (x − a)) (x − a)n n! を満たす θ が,0 < θ < 1 に存在する.この右辺 ・・・・ を, x = aにおける有限テイラー展開という. ■有限マクローリン展開 f (x) = 0 のとき, g(x) (x → a) と書く.この記号をランダウの記号という(o は スモール・オーと読む). 特に, f (x) = o (1) (x → a) とは lim f (x) = 0 x→a を意味する. 関数 f (x) が点 0 を含 注!ランダウの記号を含む等式は,左辺を右 む開区間 I で n 回微分可能ならば,各 x ∈ I に対 辺を評価する評価式であって,普通の意味での して, 等式ではない. n−1 (k) ∑ f (0) k f (n) (θ · x) n x + x f (x) = k! n! k=0 ■漸近展開 て,C n を満たす θ が,0 < θ < 1 に存在する.この右辺 ・・・・ を,x = 0における有限マクローリン展開という∗ . ■主なマクローリン級数展開 関数 f (x) が 0 を含む区間 I におい 級の関数ならば, f (x) = f (0) + f ′ (0) x + + マクローリン展 f ′′ (0) 2 x +··· 2! f (n) (0) n x + o(xn ) (x → 0) n! 開は漸近展開の特別な場合であり,不定形の極 ■漸近展開の例 限の計算などに用いられる. 例をいくつか示す(いずれも x → 0). • 以下の3つの式は,−∞ < x < ∞ で成り 立つ: sin x = x − x3 x5 x7 x2 x3 + − +··· 3! 5! 7! x2 x4 x6 cos x = 1 − + − + · · · 2! 4! 6! x 2 x 3 x4 ex = 1 + x + + + + · · · 2! 3! 4! • −1 < x 6 1 において log(1 + x) = x − 2 + 3 − x4 4 sin x = x + o(x2 ) x2 + o(x2 ) 2! x2 e x = 1 + x + + o(x2 ) 2! x2 log(1 + x) = x − + o(x2 ) 2 ( )( ) x2 x2 x 2 2 e cos x = 1 − + o(x ) 1 − + o(x ) 2! 2! cos x = 1 − = 1 + x + o(x2 ) +··· • また,−1 < x < 1 において, α(α − 1) 2 x 2! α(α − 1)(α − 2) 3 + x +··· 3! (1 + x)α = 1 + αx + ∗ x2 の項までとった漸近展開の これは有限テイラー展開の a = 0 の場合に相当する. 7.2. 次の関数の漸近展開を,o(x3 ) を用いて 問 書き表せ. (1) e2x sin x (2) tan−1 x 7.3. 問 ex − 1 − x を求めよ. x→0 x2 log(1 + x) (2) lim が収束するための定数 α の x→0 xα (1) lim 条件を求めよ. sin x + ax = b を満たすような定数 a, x→0 x3 b を求めよ. (3) lim ■同位の無限小・高位の無限小 x → a において f (x) → 0, g(x) → 0 のとき, f (x) が0::::::::::::::: でない有限の値 に 収 束 す る x→a g(x) ならば, f (x) は g(x) と同位の無限小で • lim あるという. • lim x→a f (x) = 0 ならば, f (x) は g(x) より高 g(x) 位の無限小であるという. f (x) = ∞ ならば,g(x) は f (x) より高 x→a g(x) • lim 位の無限小であるという. f (x) が0:::::::::::::::: でない有限の値 xk に収束するならば, f (x) は x の第 k 位の無限 ■無 限 小 の 位 数 lim x→0 小であるという. 7.4. 次の式は x の第何位の無限小か. 問 (1) sin x − x + x3 6 (2) 1 x3 − x 2 + 1 ■同位の無限大・高位の無限大 −1 x → a において f (x) → ∞, g(x) → ∞ のとき, f (x) = A(, 0, ±∞) ならば, g(x) f (x) は g(x) と同位の無限大 f (x) • lim = 0 ならば, x→a g(x) g(x) は f (x) より高位の無限大 f (x) • lim = ∞ ならば, x→a g(x) f (x) は g(x) より高位の無限大 • lim x→a f (x) が0:::::::::::::::: でない有限の値 xk に収束するならば, f (x) は x の第 k 位の無限大 ■無限大の位数 lim x→∞ であるという. ⃝ 問 7.5 (教問題 2.3-6). x → ∞ のとき次の無限 大を高位の無限大の順に並べよ. (1.0001) x , sinh(x2 ) , log x , xx x2 , log(log x) , ex , x1000
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