(別記様式第1号) 計画作成年度 平成23年度 計画主体 新見市 新見市鳥獣被害防止計画 <連絡先> 担 当 部 署 名 所 在 地 電 話 番 号 F A X 番 号 新見市 産業部 農林課 林業振興係 新見市新見310番地3 0867-72-6134 0867-72-6181 1.対象鳥獣の種類、被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 計画期間 対象地域 イノシシ、タヌキ、ニホンザル、ニホンジカ、 ヌートリア、ノウサギ、アナグマ、ハシボソガ ラス、ハシブトガラス、カワウ、キジバト、ゴ イサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ 平成23年度~平成25年度 岡山県新見市 2.鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に関する基本的な方針 (1)被害の現状(平成21年度) 鳥獣の種類 品 目 イノシシ 水稲、野菜 筍、栗 被害の現状 被害数値 720 万円、70ha 37 万円、11ha 3 万円、 1ha タヌキ 野菜 ニホンザル ニホンジカ 果樹、野菜 椎茸、栗 苗木踏襲(檜等) 757 万円、63ha 61 万円、17ha 0 万円、 0ha ヌートリア 水稲、野菜 102 万円、8ha ノウサギ 野菜、果樹 苗木食害(檜等) アナグマ 野菜 0 万円、 0ha カラス類 野菜、果樹 56 万円、2ha カワウ、サギ類 放流魚の食害 キジバト 野菜、果樹 6 万円、3ha 4 万円、1ha 142 万円 6 万円、1ha ※カラス類:ハシボソガラス、ハシブトガラス サギ類:ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ -1- 以下同じ 以下同じ (2)被害の傾向 有害鳥獣による農作物、林産物、水産物等への被害は、イノシシによる 被害とニホンザルによる被害が大半を占めており、水稲、果樹、野菜等農 家の高齢化、過疎化等により耕作放棄地、手入れの出来ない山林が増加し、 毎年、水稲、果樹、野菜等農作物へ大きな被害が発生している。有害鳥獣 の生息環境の変化により山間部を中心に発生していた被害が、ここ数年で は市街地近くにまで及んでいる。その中で、本市の特産品として生産拡大 を図っているピオーネへのニホンザル、野鳥による被害の発生が増加し、 農家の生産意欲の減退が深刻化している。また、ニホンジカの目撃が多発 しており頭数増加が予想されることから数年後には、ニホンジカによる被 害の増加も懸念される。また、アナグマによる農作物被害の報告件数が年 々増えてきており、早期対策が求められる。 (3)被害の軽減目標 指標(被害金額) 現状値(平成21年度) 目標値(平成25年度) イノシシ 757 万円 680 万円 ニホンザル 818 万円 735 万円 ノウサギ 10 万円 9 万円 ニホンジカ 0 万円 0 万円 タヌキ 3 万円 2 万円 ヌートリア 102 万円 90 万円 アナグマ 0 万円 0 万円 カラス類 56 万円 50 万円 カワウ、サギ類 142 万円 125 万円 キジバト 6 万円 5 万円 合 計 1,894 万円 1,696 万円 指標(被害面積) 現状値(平成21年度) 目標値(平成25年度) イノシシ 81ha 73ha ニホンザル 80ha 72ha ノウサギ 4ha 3ha ニホンジカ 0ha 0ha タヌキ 1ha 1ha ヌートリア 8ha 7ha アナグマ 0ha 0ha カラス類 2ha 1ha カワウ、サギ類 キジバト 1ha 1ha 合 計 177ha 158ha -2- (4)従来講じてきた被害防止対策 従来講じてきた被害防止対策 捕獲等 猟友会の構成員で組織され に関す ている有害鳥獣駆除班が各班 る取組 のエリアごとにワナ、捕獲柵、 銃器により個体数調整を行っ ている。各駆除班の活動へ対 し、市より捕獲奨励金を交付 している。 防護柵 防護柵については、広域的 の設置 設置を目標とし、設置労力の 等に関 軽減、景観への配慮からトタ する取 ン柵から電気柵へと移行を行 組 っている。設置が不可能な場 所については、ワイヤーメッ シュ柵の設置を行い被害防止 を行っている。 課題 有害鳥獣駆除班員の高齢化に よる減少に伴い担い手の確保が 必要になっている。 防護柵の効果的な設置及び広 域的設置を指導しているが、過 疎地域では荒廃地が多く存在し 設置不可能な場所があり苦慮し ている。また、市街地での被害 も深刻化しており小規模な防護 柵の設置も必要になっている。 (5)今後の取組方針 地域の実情や要望に応じた、広域で効果的な防護柵の設置を行う。また、 効果的な設置方法等も新見市鳥獣被害対策実施隊を中心に啓発していく。 ピオーネ等果樹への被害については、生産者団体及び JA を中心に被害 状況の把握を行い防止対策及び駆除対策を講じるとともに、農林業の振興 と鳥獣保護の調整を図るものとする。 3.対象鳥獣の捕獲等に関する事項 (1)対象鳥獣の捕獲体制 ・新見市有害鳥獣駆除班 これまでの実績と経験また、被害発生場所の地形等に詳しい、地元有 害鳥獣駆除班を中心に捕獲体制を整え発生場所の確認、状況調査を行い 適確な対応を行う。 ・新見市鳥獣被害対策実施隊 新見市有害鳥獣駆除班と連携して農作物等への被害防止を図る。 -3- (2)その他捕獲に関する取組 年度 対象鳥獣 取組内容 ニホンザル、イ ・捕獲柵設置補助 ノシシ、カラス ・有害鳥獣駆除班活動費補助 23年度 類、ヌートリア ・有害鳥獣駆除班員ハンター保険補助 ・有害鳥獣捕獲奨励補助 ・イノシシ一斉捕獲補助 ニホンザル、イ ・捕獲柵設置補助 ノシシ、カラス ・有害鳥獣駆除班活動費補助 24年度 類、ヌートリア ・有害鳥獣駆除班員ハンター保険補助 ・有害鳥獣捕獲奨励補助 ・イノシシ一斉捕獲補助 ニホンザル、イ ・捕獲柵設置補助 ノシシ、カラス ・有害鳥獣駆除班活動費補助 25年度 類、ヌートリア、 ・有害鳥獣駆除班員ハンター保険補助 アナグマ ・有害鳥獣捕獲奨励補助 ・イノシシ一斉捕獲補助 (3)対象鳥獣の捕獲計画 捕獲計画数等の設定の考え方 近年では、平成17年度をピークに鳥獣害による被害金額、被害面積は 減少傾向にあるが、被害金額、被害面積共に高止まりで推移してる。この ため、有害鳥獣駆除班が連携を密に行い、広域的な駆除を行うことにより 農作物への被害減少を図ることを目的に、過去の実績を基に3年間の捕獲 計画数を決定し個体数の調整を行うこととする。また、近年目撃情報の多 いシカやアナグマに対しても防護柵等による被害防止と個体数調整を行い 被害の発生を防ぐ。 (単位:頭・羽) 対象鳥獣 イノシシ ノウサギ ニホンザル ニホンジカ タヌキ ヌートリア アナグマ カラス類 カワウ キジバト サギ類 23年度 850 30 60 3 50 180 0 100 60 65 70 捕獲計画数等 24年度 870 30 65 3 50 190 0 100 60 65 70 -4- 25年度 1300 30 65 30 50 200 60 100 60 65 70 捕獲等の取組内容 被害が発生した場合、発生場所を管轄する新見市有害鳥獣駆除班 の小班に連絡を取り、すみやかに地域の実情、地理的条件に合った 対応を行う。また、新見市有害鳥獣駆除班がどうしても出動できな い場合、新見市鳥獣被害対策実施隊により適切な対応を行う。 特に、農繁期である7月8月では、県事業の野生獣一斉許可捕獲 促進事業に取組、効果的なイノシシの個体数調整を行う。 (4)許可権限委譲事項 対象地域 該当なし 該当なし 対象鳥獣 4.防護柵の設置その他の対象鳥獣の捕獲以外の被害防止施策に関する事項 (1)侵入防止柵の整備計画 対象鳥獣 整備内容 23年度 24年度 25年度 イ ノ シ シ 、ヌ 電気柵 10,000m 電気柵 10,000m 電気柵 10,000m ートリア 、ニ ホンザル カラス類 防鳥ネット 防鳥ネット 防鳥ネット 20,000m 20,000m 20,000m -5- (2)その他被害防止に関する取組 年度 対象鳥獣 取組内容 23年度 イノシシ、 新見市鳥獣被害対策実施隊が、必要に応じて効果 タヌキ、 的な防護柵設置についての説明を現地で行う。 ヌートリ ア、ニホ ンザル 24年度 イノシシ、 新見市鳥獣被害対策実施隊が、必要に応じて効果 タヌキ、 的な防護柵設置についての説明を現地で行う。 ヌートリ ア、ニホ ンザル 25年度 イノシシ、 新見市鳥獣被害対策実施隊が、必要に応じて効果 タヌキ、 的な防護柵設置についての説明を現地で行う。 ヌートリ ア、ニホ ンザル、 アナグマ 5.被害防止施策の実施体制に関する事項 (1)被害防止対策協議会に関する事項 被害防止対策協議会の名称 構成機関の名称 役割 (2)関係機関に関する事項 関係機関の名称 役割 (3)鳥獣被害対策実施隊に関する事項 新見市職員(市長が任命)による新見市鳥獣被害対策実施隊を組織し、 捕獲、防護柵、緩衝帯の整備等の普及啓発を行い、農作物への被害防止に ついて取り組む。 (4)その他被害防止施策の実施体制に関する事項 新見市産業部農林課を中心に活動を行うこととし、計画の見直しを行い ながら、新見市有害鳥獣駆除班、JA、農業者団体にも啓発活動等に参加 してもらう。 -6- 6.捕獲等をした対象鳥獣の処理に関する事項 捕獲した有害鳥獣は、処理施設等での焼却及び埋設処理を行う。また、 イノシシについては、特産品として利用する。 7.その他被害防止施策の実施に関し必要な事項 該当なし -7-
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