主題「約束やきまりを守ろう」

主題「約束やきまりを守ろう」
副題~みんなが気持ちよく使うために~
さいたま市立西原小学校
1 ねらい
みんなが使う物を大切にし、約束やきまりを守ろうとする態度を養う。
2 指導計画(1年)
○ 約束やきまりを守る(情報社会の倫理)道徳
○ みんなで使うものを大切にし、約束やきまりを守る(法の理解と遵守)
○ 決められた利用の時間や約束を守る(安全への知恵)
道徳 (実践例)
学活
3 授業実践例
「みんなで使うものを大切にし、約束やきまりを守る(法の理解と遵守)」 道徳
導入
学校や学級のきまりや約束ごとについて、知っていることを話す
・机に落書きをしない
・トイレをきれいに使う
公園のブランコの写真を見て、考えたことを話し合う。
話し合い
・順番を守らない子がいると困る
・立ち乗りをすると次の人のおしりが汚れる
・2人で押し合いっこをすると楽しい
・みんなが使うものだから、大切に使わなくてはいけない。
・みんなでルールを守って使うことで、自分も気持ち良く遊べる。
・約束を守らない人がいると、自分も困ることになる。
4 成果と今後の課題
近年、小学生による携帯電話やスマートフォン、家庭用コンピューターでのインターネット利用が急増している。その
中で、
「ネットいじめ」や個人情報の流出などが問題視されるようになり、情報教育ではインターネットが「公共の場」で
あることを理解したうえで約束やきまりを守りながら利用することを指導する必要がでてきた。平成25年7月に行った
実態調査によると、本校児童の約半数が自分専用の携帯電話を持っており、1年生の割合は23%であった。本校でも、
スマートフォンアプリケーション「LINE」利用に関わってのトラブルがあり、高学年児童を指導したケースがあった。
そこで、1年生に「約束やきまりを守る」ことについて学ばせることにより、6年生にまでつながるメディアリテラシー
の基礎を培いたいと考え実践した。
道徳の時間を利用して鑑賞した人権啓発ビデオ「きまりのないくに」では、きまりを守らない同じ学年の児童の様子を
客観的に捉えることができた。本実践においては、この学習を受け子どもたちに約束やきまりを守らないとどのようなこ
とが起こるのかを話し合わせた。その結果、約束を守ることが自分自身ばかりでなく周りのみんなが気持ちよくなること
や、みんなが約束を守ってくれることで社会生活が営まれていることを学ぶことができた。
しかしながら、このような意識は年齢が上がっていくにつれて薄れていってしまいがちである。そのため今後は、
「2年
生のお兄さん、お姉さんになる」という意欲を、
「みんなのお手本にならないといけない」という規範意識として高めてい
けるよう、引き続き指導をしていきたい。