ウェストミンスタ-小教理問答書 102 問「主の祈り、第二祈願」 主の祈りの第二祈願は、 「御国を来らせたまえ」です。 「御国」とは 「御国」 (神の国)とは、 「神様のご支配」という意味です。 1、 神様は世界の支配者ですが、 世界には、 神様のご支配が隠されている面があります。 悪の横行、この世の悲惨、信仰者の聖化の未完成などの面です。 2、 「御国が来る」とは、神様の支配が現されて、神様の支配を隠しているこれらの事 柄が克服されることを意味します。 3、それは、広がりとしては世界中が神様の支配に服すようになる事です。 また、深さとしては、信仰者が神様に従えるようになる事です(聖化) 。 「御国」の始まりと完成 1、この「御国」は、主イエスがこの世に来られ、救い主としての働きを始められた 時から開始しました。主イエスは信じる人々を罪と死の支配から解放し、神様の支配 の下に置いて下さいます。 2、また、この「御国」は、世の終り、主イエスの再臨によって完成します。その日に、 すべての罪と悲惨が消滅し、神の恵みの支配のみが輝き出、 「もはや、死もなく、悲 しみも、叫びも、痛みもない」 (黙示録 21:4) 世界が完成します。 3、小教理で①「恵みの王国」とは、キリストによって開始し、今、終末に向かって 前進している御国の事です。②「栄光の王国」とは終末に完成する御国の事です。 第二祈願の内容 御国を求める祈りとして小教理は次のような祈願の項目を上げています。 1、サタンの王国(サタンの支配)が滅ぼされるように:罪と不信仰と悲惨に縛り付け られている人々が、そこから解放されますように、という意味です。 2、恵みの王国が進展しますように:伝道の進展や教会(信徒の群れ)の量的・質的 成長を願う祈りです。 3、私たち自身と人々を恵みの王国に入れ、その中で守って下さるように:この世で、 神様の支配の内に入り、恵みに囲まれて生きる事が出来ますように。具体的には、入 信と信仰生活の継続の祈りです。それらは、神の国に仕える務めを与えられた教会を 通して行われます。 4、栄光の王国を早く来らせて下さるように:世の終りの救いの完成の日を求める祈 りです。信仰者はこの世で御国の恵みを味わいますが、天国の来る日まで試練と悩み もあることを自覚し、天国の希望に生きるのです。
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