池間清道マップ 池間島は、周囲9キロ、人口700人あまりの小さい ⑦スゥーンブー 島ですが、「神の島」と言われ、聖なる場所がたくさ オハルズ御嶽の前の入江です。 んあります。またカツオ漁で栄え、一時期は人口が ⑧ナッヴァ御嶽 「ナ」は「ナス」(=産む)で、「ッヴァ」は「子」という意味です。 2000人を超えていました。1982年に完了した池 ⑨水浜広場 間漁港の整備や1992年の池間大橋の開通によっ 島の中心的役割を担う海浜で、島最大のお祭り、ミャークヅツをは て島の様子は大きく変わりましたが、その面影のある 場所は残っています。聖なる場所や史跡などをめぐ じめ多彩な行事が行われる広場です。 ⑩ムトゥ 池間島最大のお祭り、ミャークヅツの時に使われる集会場をムトゥ る池間清道(カギンツ)を歩きながら、島の貴重な文 と呼び、島には4つあります。55歳以上の男性が主役で、3日間 化、歴史に触れていきましょう。 のお祭りの間、所属するムトゥでお酒を酌み交わします。 ⑪トゥヌガナスウタキ(※)・池間小学校発祥之地・旧 前里村番所跡地 ① バリナウダキ(別名「タカビラ」) 内奥に拝殿があり、左手には石積みのミャーカと呼ばれる古いお バリは割れ、ナウは長い、ダキは岳(高い)の意味で、割れた長い 墓があり、学問・出世・豊穣の神が祀られています。 岳となり、神様が降臨されたといわれる聖地です。 ⑫映画館跡 ②ナカマグス 池間大橋ができる前は、島に映画館が3つもありました。 100年ほど前、この地で宮古初のカツオ漁業が始まりました。現 ⑬ヒサマブー 在の海は美しい青ですが、カツオ工場が盛んに稼働していたころ ヒサとは平と書いて坂や斜面の意味。この地域は荒所(アラドゥク は、工場排水で海は真っ黒でした。 ル)といわれ、潮を吹くことがある小穴(スゥーフツアブガマ)があり ③旧池間村番所跡地 ます。 ナカマニーの「ナカマ」は旧池間村の地名で、「ニー」には「~の中 ⑭マイガー 心」の意味もあり、この場所は、かつて、島の中心地であり、番所 池間島は、昔から水にとても不自由していて、井戸(カー・ガー)は (役所)もありました。 島の人々の暮らしに欠かせないものでした。 ④ナカマニー(※) ⑮カータガー 手前の石積みは16世紀初代ツカサとなった仲間豊見親(ナカマト カーヌカンニガイの儀式を行う中心地で、最初に巡礼する井戸で ゥユミャ)のお墓ではないかといわれています。 す。 ⑤遠見台跡 ⑯ムッドゥマイガー 遠見台は、島の南東部に位置していて、かつては、遠見台から船 この井戸で、生まれたばかりの赤ちゃんを洗ったといわれていま を監視していました。 す。 ⑥オハルズ御嶽、ナナムイ御嶽(※) ⑰水門跡 オハルズともウハルズとも大主神社(オオヌシジンジャ)とも呼ばれ ンナトゥ(港)のユニムイ陸地、干拓事業によって使われなくなりま ている聖なる場所です。普段はこの鳥居から手を合わせるだけで、 したが、水門だけは残っています。 ツカサと一緒でなければ一般の人はここから中に入ることはできま せん。 ※印:立入禁止の場所ですのでご注意下さい。
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