-1- インパクト作戦の結果

10年10月 19 日 州警察ニュース
JSS 説明
全国規模の交通安全運動「インパクト作戦」は、サ
ンクスギビングの週末連休を中心に、各地の警察が
インパクト作戦
インパクト作戦の
作戦の結果
参加してすすめられた。訳出した州警察が発表して
州警察(OPP)は、交通安全の意識向上および交通 いる数字では、少なくない数の交通切符が発行され
法規の遵守を促進する事によって、道路上で失われ たようだし、他の警察が発表している数字も、取り
る生命と深刻な負傷を減少させるための、全国にま 締まり件数は少ないものではない。
たがる交通安全運動ーインパクト作戦ーに参画した。 カナダ運輸省が公表している、交通事故死に関する
この全国規模の交通安全運動は10月 8 日金曜日か 統計では、死亡者は1970年代に較べ半減し、こ
こ十数年で更に漸減しているとはいえ、発生数を単
ら 11 日月曜日夜勘にかけて実施された。
純に人口比率で換算してみると、交通/道路事情の
この長期週末休暇中にオンタリオ州の路上で 8 人が 差など状況を左右する要素は多くあるとはいえ、日
命を落とした。うち 6 人は高速道路上の事故で、2
本に較べて少なくない被害者が出ている事が分かる。
人は ATV を利用中に死亡に至る負傷をした。水上
統計の一部を抜粋すると;
での死亡は起きていない。昨年は、同時期に OPP
• 1997年の交通事故死亡者は 3,033 人で
が管轄する道路上での死亡、ATV 及び水上の事故
あったが2006年のそれは 2,889 人。毎
は起きなかった。
年のそれは 2,700 から2900の範囲だ。
• 1979年に年間 5,993 出会った交通事故
6 件起きた道路上での死亡事故のうち、オートバイ
死亡者が、2004年には 2,875 に減少し
が巻き込まれた事故では、ムースとの衝突による死
た。
亡者が 2 名出ており、警察はこの時期、夕刻から早
• 2000年から2004年の統計では、交
暁にかけて鹿やムースの路上での活動が活発になっ
通事故による死亡者の 4 分の1は 15~24 才。
ており、注意が必要であるとしている。自動車利用
• なお、2006年の事故総数は147千件。
者は、州内全域で、速度を落とし、大型動物に十分 各警察は、交通事故は「すべての道路利用者の責
注意を払おう。
任」、「多くは発生防止可能」との標語を掲げて、
安全運転意識の向上運動や厳重な取り締まりをすす
州警察は週末を通じて、速度違反および無謀な運転 め、対応しているが、速度違反を始めとして飲酒運
摘発に的を絞った。この結果州警察は、速度違反で 転、無謀運転ないしは昨年オンタリオ州で始まった、
6,874 件、違法飲酒運転で114件、さらにシート
携帯電話など運転者の注意を逸らす行動の禁止条例
ベルト不使用で772人が摘発された。合計 11,160 などの違反運転を、日常目のあたりにする事が決し
件は、すべて OPP の係官によってこのサンクスギ
て珍しくないのが現実だ。
ビング週末に摘発された。
それぞれが、道路を他人と共同で利用するものとし
ての責任を自覚し、行動の結果が被害者のみならず
交通安全担当の州警察副長官 Larry Beechey は、
その近親者に及ぼす苦痛や困難を思い起こして運転
「事故による死亡は防ぐことが出来るものだ。州警
するようにしたい。
察の係官が目標を定め、総出で取り締まりを進めて
いるが、一方で人々が速度を落とし、注意深く運転
することを願っている。この週末に事故で命を失っ
た人々の家族の生活は一瞬にして変わり、それが一
生続くのだ。」と語っている。
JSS 和訳
州警察は全国の各警察とともに、皆が安全運転のた
めの方法を守り、カナダの道路を世界で最も安全な
ものとするよう活動する。
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