家族社会学

授 業 科 目 名
学科
(科目区分)
家族社会学
看護学科
(専門基礎科目)
担
当 教 員
職・氏名
非常勤講師
田巻 帝子
必修・選
択の別
学年
開講時期
単位
数
先修条件
指定科目
科目等
履修生
選択
2
前期
1
非該当
可
授業概要
「家族」とは、人間の社会において最小で第一義的な単位である。親子として、夫婦として、誰もが経験し
ている「家族」という身近なテーマについて、あらためてその概念・機能・役割を説明する。その上で、現
在・過去・未来の「家族」形態の変容や多様化にふれて、「家族」をめぐる様々な問題の中からいくつかの
トピックをとりあげて、どのような問題がなぜ起きているのか、またどのような対策が求められているのか
を、統計などのデータや資料を用いながら明らかにしていく。
一般目標
「家族」とは何かを考え、
「家族」という身近なテーマの問題を社会学的に見るという視点-人間社会の現
象・実態としてとらえる-を養い、その視点で「家族」をめぐる様々な論点について自分の言葉で語ること
ができるようになること。
到達目標
日頃あらためて考えることのない「家族」の意義や機能を正しく理解し、自分の言葉で説明できる。また、
現代社会において、夫婦関係や親子関係など異なる家族関係からみた「家族」をめぐる様々な問題にはどの
ようなものがあるか、何が問題点となっているのか、どのような解決策・対応策があるか、自分で整理して
考えることができる。その結果、自分自身の家族や他人の家族など自分を取り巻くさまざまな「家族」に対
して、社会の一員として適切な対応をとることができる。
授業計画
回
1
~
8
日付
27.7.4(土)1-4
27.7.5(日)1-4
授業項目・学習課題
学習内容・学習方法
<講義>
1.家族とは何か
2.夫婦関係
3.親子関係
4.その他の家族関係
5.現代の家族をめぐ
る問題①:家族・
家庭と暴力
6.現代の家族をめぐ
る問題②:家族の
関係性
<演習>
家族及び家族をめぐ
る問題について考え
るグループワーク等
家族社会学の基礎として、家族の概
念や分類等を学習し、夫婦・親子・
その他の家族関係の違いから特色や
実態を見て行く。さらに、現代社会
における家族をめぐる問題を具体的
に取り上げて説明する。
また、途中で演習形式の授業をはさ
み、グループで意見交換や検討を行
う。グループワークの形式・内容は
受講者の人数により、授業時に指示
する。
講義に関しては特に教科書は指定せ
ず、パワーポイントを使って講義を
進行する。
授業外学習など
担当
授業を受けるにあたっ
て、常日頃、例えば児童
虐待のニュースなど、実
際に起きている家族を
めぐる問題について、新
聞を読むなどしてアン
テナを張って考えてお
く。
修得していなければな
らない一定の他の科目
なし
成 績 評 価 方 針
評価方法および基準
定期試験(期末)60%:到達目標に掲げた内容を達成しているか。最終時限(8 コマ目)に筆
記試験(論述形式)を行う。
授業への参加度 40%:授業内で課す演習作業に積極的に参加し、与えられた課題に適切に答え
ているかどうか。
教
参
教科書は指定しない。授業時にも紹介する予定であるが、主な参考図書として以下のとおり。
1) 森岡清美・望月嵩『新しい家族社会学 四訂版』培風館(1997)
2) 湯沢擁彦・宮本みち子『新版 データで読む家族問題』NHK ブックス(2008)
3) 木下謙治・保坂恵美子・園井ゆり『新版 家族社会学-基礎と応用-』九州大学出版会(2008)
4) 利谷信義『家族の法 [第3版]』有斐閣(2010)
科
考
図
書
書
履 修 上 の 注 意
講義だけではなく演習形式の双方向型授業であることを了解の上で受講してください。
学
メ
あらためて「家族」について、自分と自分の家族、さまざまな家族と社会について、一人ひと
り考えてもらう授業にしたいと思います。
生
へ
ッ セ ー
の
ジ
e - m a i l ・ 研 究 室
( 連 絡 先 )
[email protected]・新潟大学法学部