日商 1 級(商会) 129 回対策(#13) 平成 23 年 10 月 1 日 一般商品売買(P.130) 一般商品売買を理解しておく事は上級簿記を学習するのであれば、常識と考えておこう。 原価率と利益率と付加率 売価の求め方 A商品は原価 6,400 円 原価率 80% 売価は 6,400÷( )= 6,400 80% B商品は原価 6,000、利益率 40% (原価率は?) 売価は 6,000÷( )= 6,000 40% ( )% C商品の売価は原価 8,000 円に 20%付加 20% 売価は 8,000 円×( )= 8,000 100% 値引・割戻・返品と原価率の算定(P.150) 値引・割戻 返品 総仕入高から 控除する 控除する 総売上高から 控除しない 控除する 1 <売上値引・割戻しは原価率算定で何故控除しないのか> 総仕入 900 仕入先 総売上 1,000 当社 得意先 値引 100 値引 100(1 ヶ月後の入金値引) 戻し 100 (通常売る前に判明してる) <値引前> 70% 900 -100 -100 1,000 700 この会社の本来の原価は 70% 0 <売上返品 100 円ありとする> 70% 900 -100 -100 900 630 70 (売上返品分は期末商品になる) 返品行為は原価率に影響しないから控除可 <売上値引 100 円ありとする> 77.7% 900 -100 -100 700 0 900 (値引分は商品もどる訳ではない) 値引行為で原価率に影響するから控除不可 損益計算書では、純粋な売上高を表示したいので、値引は控除します 2 P.152(改題) 前 T/B(抜粋) 仕入 2,400 売上値引 200 売上戻り 150 売上 3,250 仕 入 値 引 100 仕入戻し 60 ※売上は売上割引 100 円控除後の金額である P/Lで売上割引は控除してはいけない (修正仕訳)売上割引 100/売上 100 修正後T/B 仕入 2,400 売 上 値 引 200 売 上 戻 り 150 売 上 割 引 100 売上 3,350 仕 入 値 引 100 仕入戻し 60 原価率=原価/売上 売上=3,250+(修正仕訳 100)-150=3,200(値引は控除しないが返品は控除する) 原価=2,400-100-60=2,240(返品も値引も控除する) ∴原価率=70% ※試験対策として、売上は一旦全部引いてから、値引きだけ加算する方法で覚えてもいい 3 (練習問題) 前T/B 繰越商品 360,000 仕入 900,000 売上値引 45,500 売上戻り 22,000 売上割引 4,500 売上 1,372,000 仕入値引 27,000 仕入戻し 66,000 仕入割引 9,000 期末商品は 195,000 円である この資料に基づき、原価率の算定とP/L作成を行ないなさい ( ( ( ( 売上 ( ) ( ( ) (戻りだけ引く) ) ) ) ) ) ( ) 原価 ( ( ) ) P/L 売上高 期首商品棚卸高 当期商品仕入高 合計 期末商品棚卸高 売上総利益 4 ( ( ( ( ( ) ) ) ) ( ( ) ) ) 売価還元法(P.170 の計算式覚える必要ない) 原価BOX ( ) ( ( ) ( ) +( ) +( ) △( ) ( ( ( 売価BOX ) ) 帳簿( 実地( ) ( ( ) ) ) )% この差が減耗費( そして( ) )円 )円と正味売却価額( 5 )円の差が商品評価損( )円 売価還元低下法(P.172) 正味売却価額を確認するのは大変なので、簡便法が考えられた。 P174:もし値下げなければ 4,800 円で売れた。その時は原価率75%だったのに。 値下げしたので 4,500 円の売価となり、原価率(原価の割合)があがっちゃった。 値下げをしない時と比較する(でもBOXには必ず値下げも書く・・でないと売価BOXの貸 方の計算間違いおこす)事で、評価損を出す方法が考えられた。 P174 600 660 3,000 3,000 +900 +240 △300 4,800 400 320 500 実地 400 3,600 0.75(値下ない時の原価率) 値下げしたの は、まわりの店 の正味売却価額 が安いから 0.8(値下した時の原価率) 4,500(値下後) ①帳簿 500×0.8=400 ②実地 400×0.8=320(差 80 減耗) ③実地 400×0.75=300(差 20 評価損) 値下なければ 25%の利益あったのに、値下したから 20%しかない 5%は評価損 その考え方をBOXにあらわしたのが P.175 の評価損BOX (400 円の期末実地棚卸額の価値が 5%下落している) 従って 20 円の評価損が出た ・BOXで計算するなら… (率) ( ) ( ) ( ) ( ) (売価) 114 回(P.6-7)と 125 回(P.256-257)の商業簿記をしてみよう 6 補足 <商品評価損計上しない場合、ここまでは試験には出ない> でも一応の説明 商品評価損を計上しない場合は最初から 75%として計算します 帳簿 500×0.75=375 実地 400×0.75=300 評価損出す場合 600 3,200 3,000 20 80 300 売上原価 期首 600 仕入 3,000 合計 3,600 期末 400 棚卸減耗 評価損 300 3,200 80 20 3,300 評価損出さない場合 600 3,225 3,000 300 75 売上原価 期首 600 仕入 3,000 合計 3,600 期末 375 棚卸減耗 いずれにしても原価は同じになります 7 3,225 75 3,300
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